JPH07293567A - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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Publication number
JPH07293567A
JPH07293567A JP10767594A JP10767594A JPH07293567A JP H07293567 A JPH07293567 A JP H07293567A JP 10767594 A JP10767594 A JP 10767594A JP 10767594 A JP10767594 A JP 10767594A JP H07293567 A JPH07293567 A JP H07293567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine oil
slide bearing
slide
protrusion
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10767594A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Kamiya
荘司 神谷
Yoshio Kumada
喜生 熊田
Katsuyuki Hashizume
克幸 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP10767594A priority Critical patent/JPH07293567A/ja
Publication of JPH07293567A publication Critical patent/JPH07293567A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンオイル中に混入している微小な異物
をすべり軸受1に埋没させることで、エンジンオイルを
清浄化する。 【構成】 すべり軸受1の摺接面1Aには、円周方向に
伸びる複数の突起1aが多数形成されており、各突起1
aの頂部1a’によって実質的な摺接面1Aが形成され
る。回転軸を軸支した状態では、エンジンオイルは、す
べり軸受1の摺動面1Aまで浸潤してくるが、その際、
エンジンオイル中に混入する1μm程度の微小な異物
は、突起1aの頂部1a’に埋没してオイル中から除去
される。 【効果】 すべり軸受1によってエンジンオイルを浄化
する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はすべり軸受に関し、より
詳しくは、摺動面に円周方向に伸びる複数の突起を形成
したエンジン用のすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関では、そのエンジンをエ
ンジンオイルによって冷却、かつ潤滑するようにしてお
り、エンジンオイルに混入する摩耗粉等の異物は、オイ
ルフィルタで濾過して除去するようにしている。また、
オイルフィルタで濾過できないエンジンオイル中の微小
な異物は、クランク軸を軸支したすべり軸受の摺接面の
リリーフ部に埋没させて捕捉するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
エンジンオイル中に混入している1μm程度の微小な異
物は、上記オイルフィルタでは濾過できず、しかも、す
べり軸受の摺接面のリリーフ部にも埋没しないため、エ
ンジンオイル中に混入されたまま循環使用されていたも
のである。そのため、従来では、1μm程度の微小な異
物を混入したエンジンオイルが、クランク軸とすべり軸
受との摺動部分に供給される結果となり、摺動部分の摩
耗が大きくなるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、回転軸と摺接する摺接面に円周方向に伸びる
複数の突起を形成するとともに、各突起の円周方向の寸
法を軸方向の寸法よりも大きく設定して、上記各突起の
頂部を回転軸に摺接させてオイル中に混入されるμm単
位の微小な異物を各突起の頂部に埋没させて、オイルを
清浄化するすべり軸受を提供するものである。
【0005】
【作用】このような構成のすべり軸受によれば、上記各
突起の頂部が摺接面となり、この摺接面となる各突起の
頂部に、エンジンオイル中に混入した1μm程度の微小
な異物が埋没されて除去されるようになる。そのため、
エンジンオイルを浄化することができるすべり軸受を提
供することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1は円筒状に形成した本発明のすべり軸受1にお
ける摺接面1Aの要部を示す斜視図である。本発明のす
べり軸受1は、摺接面1Aの全域にわたって、断面が山
形で円周方向に伸びる多数の突起1aを形成している。
各突起1aはすべり軸受1の軸心に対して直交させて、
かつ所定のピッチP(例えば、0.1mmないし0.4
mm)で形成している。また、各突起1aの円周方向に
おける寸法は、各頂部1a’の軸方向寸法d(幅)より
も大きく設定している。さらに、各突起1aの頂部1
a’の高さhはすべて同一に設定してあり、例えば、突
起1aの高さhは2〜8μmが好適である。本実施例の
すべり軸受1は上述のように構成しているので、各突起
1aの頂部1a’全体によって実質的な摺接面1Aが形
成されている。なお、上記実施例では、各突起1aは円
周方向において連続させていないけれども、円周方向に
連続させた環状突起であってもよい。また、上記各突起
1aは、すべり軸受1の軸心に対して直交させて設けて
いるが、所定角度だけ傾斜させて相互に平行となるよう
に形成しても良い。上述した本実施例のすべり軸受1に
よれば、エンジンオイル中に混入した1μm程度の微小
な異物を上記摺接面1Aを構成する各突起1aの頂部に
よって除去することができる。つまり、図2に示すよう
に、本実施例のすべり軸受1をクランク軸2の軸受とし
て採用した場合を想定すると、エンジンオイルはすべり
軸受1とクランク軸2との摺動部分3に供給されるよう
になる。この摺動部分3に供給されるまでの過程におい
て、エンジンオイルは既にオイルフィルタによって濾過
されているが訳であるが、オイルフィルタによって濾過
できなかった1μm程度の微小な鉄粉等の異物は、その
ままエンジンオイル中に混入された状態で摺動部分に供
給される様になる。そのため、上記各突起1aを設けて
いなかった従来のすべり軸受1では、エンジンオイル中
に混入した1μm程度の微小な鉄粉等の異物によって、
摺動部分の摩耗量が大きくなるという欠点があった。こ
のような従来の技術に対して、本実施例によれば、摺接
面1Aを構成する各突起1aの頂部1a’がクランク軸
2との摺接部分3となり、その摺動部分3に1μm程度
の微小な異物を含んだエンジンオイルが供給されると、
エンジンオイル中の微小な異物は、各突起1aの頂部1
a’に埋没されるようになる。これによって、エンジン
オイル中に含まれる1μm程度の微小な異物が、エンジ
ンオイル中から除去されるようになり、したがって、エ
ンジンオイルを清浄化することができる。 (第2実施例)図3は本発明の第2実施例を示したもの
である。この第2実施例のすべり軸受1では、上述した
第1実施例の構成を前提として、各突起1aの頂部1
a’に予め鉄、シリカ等の耐摩耗性を向上させる成分の
粉末3を埋設するようにしたものである。この第2実施
例では、次のようにしてすべり軸受1を製造する。すな
わち、先ず最初に、すべり軸受をボーリング加工して、
各突起1aを形成する。次に、このすべり軸受を、実機
あるいは試験機に装着し、かつ、0.1ないし20ミク
ロンのFeあるいはSiO2 等の微粉末を混入した潤滑
油をすべり軸受の摺動部分に供給する。これによって、
すべり軸受の摺動面を構成する各突起1aの頂部にFe
あるいはSiO2 等の微粉末が散布されるようになり、
この後、すべり軸受と同じ内径の型ですべり軸受の摺接
面を押圧して、FeあるいはSiO2 を各突起1aの頂
部に埋没させ、製造が終了する。この第2実施例のすべ
り軸受1と従来公知のすべり軸受とに対して、直列4気
筒で排気量1600ccの自動車エンジンのクランク軸
の軸受に使用して、6000rpmで200時間連続運
転した場合を比較してみたとろ、この第2実施例のすべ
り軸受1の肉厚摩耗量が1.5μmであったのに対し
て、従来のすべり軸受の肉厚摩耗量は4μmであった。
このように、第2実施例の構成によっても上述した第1
実施例と同様の作用効果を得ることができるだけでな
く、頂部1a’に鉄、シリカ等の粉末を埋設したことに
よって、頂部1a’の耐摩耗性を向上させることができ
る。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エンジ
ンオイル中に混入した微小な異物を除去してエンジンオ
イルを浄化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるすべり軸受1の要部の
斜視図
【図2】本発明のすべり軸受1でクランク軸2を軸支し
た状態を示す誇張した断面図
【図3】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図
【符号の説明】
1 すべり軸受 1A 摺動面 1a 突起 1a’ 突起1aの頂部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と摺接する摺接面に円周方向に伸
    びる複数の突起を形成するとともに、各突起の円周方向
    の寸法を軸方向の寸法よりも大きく設定して、上記各突
    起の頂部を回転軸に摺接させてオイル中に混入されるμ
    m単位の微小な異物を各突起の頂部に埋没させて、オイ
    ルを清浄化することを特徴とするすべり軸受。
  2. 【請求項2】 上記各突起の頂部に、予め鉄、シリカ等
    の耐摩耗性を向上させる成分を埋設したことを特徴とす
    る請求項1に記載のすべり軸受。
JP10767594A 1994-04-22 1994-04-22 すべり軸受 Pending JPH07293567A (ja)

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JP10767594A JPH07293567A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 すべり軸受

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JP10767594A JPH07293567A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 すべり軸受

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JPH07293567A true JPH07293567A (ja) 1995-11-07

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JP10767594A Pending JPH07293567A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 すべり軸受

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JP (1) JPH07293567A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146919A (ja) * 2005-11-04 2007-06-14 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受
US8113716B2 (en) 2006-06-30 2012-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Bearing with lubrication oil filter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146919A (ja) * 2005-11-04 2007-06-14 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020607