JPH07293324A - 内燃機関の遮熱構造 - Google Patents

内燃機関の遮熱構造

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JPH07293324A
JPH07293324A JP10449094A JP10449094A JPH07293324A JP H07293324 A JPH07293324 A JP H07293324A JP 10449094 A JP10449094 A JP 10449094A JP 10449094 A JP10449094 A JP 10449094A JP H07293324 A JPH07293324 A JP H07293324A
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JP
Japan
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heat shield
cylinder
intake port
liner
headliner
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Pending
Application number
JP10449094A
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English (en)
Inventor
Akira Tono
晃 東野
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘツドライナの天壁から吸気ポートへの伝熱
を減じ、吸気温度の上昇を抑止する。 【構成】 シリンダヘツド4の下面に設けた円筒部5
に、内周面との間に隙間を存して逆カツプ形のセラミツ
クス製ヘツドライナ9を嵌装し、円筒部5の内端面5a
に遮熱ガスケツト6を挟んでヘツドライナ9の天壁9a
を当接する。シリンダライナ13を嵌合したシリンダ本
体12の上端面12aにシリンダヘツド4を締結し、ピ
ストンをヘツドライナ9とシリンダライナ13に摺動可
能に嵌合する。ヘツドライナ9の天壁9aに、弁座7a
を備えた吸気ポート孔7を形成する。吸気ポート孔7に
耐熱性薄金属板からなる遮熱スリーブ8を嵌装する。遮
熱スリーブ8の上端に遮熱ガスケツト6に重なるフラン
ジ21を、円筒壁23に吸気ポート孔7に嵌合する上下
1対の環状のビード22,24をそれぞれ備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼室を構成する構造部
材にセラミツクスを用いた内燃機関、特に吸気ポートを
遮熱構造とすることにより、吸気が吸気ポートで機関の
壁部から熱を受けて高温になるのを防止する内燃機関の
遮熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃費向上を図る手段として、
排ガスエネルギを有効に使用するコンパウンドシステム
がある。コンパウンドシステムで排ガスエネルギを有効
に回収するためには、燃焼室の周囲を遮熱構造とし、燃
焼室から外部への放熱を減じ、排ガスを高温に保ちつ
つ、排ガスタービンへ供給するのが有効である。
【0003】このため、燃焼室を形成する構造部材を、
シリンダヘツドと別体にセラミツクスから構成した内燃
機関が、例えば実開昭60-41545号公報に開示されてい
る。上述の内燃機関では、シリンダを上下に2分割し、
上部シリンダはシリンダヘツドと一体に構成される。遮
熱構造の燃焼室の大部分が上部シリンダすなわちシリン
ダヘツドの下部に形成され、燃焼室からの放熱を減じて
高温に保つ一方、下部シリンダのピストンとの摺動部を
低温に保つものである。しかし、上部遮熱構造体を貫通
する吸気ポートでは周囲が高温になつているために、吸
気が吸気ポートで周囲から受熱し、高温になるという問
題がある。
【0004】なお、実開昭60-41545号公報に開示される
内燃機関では、吸気ポートにセラミツクス製のスリーブ
を用いているが、該スリーブはヘツドライナから直接熱
を受け、またスリーブの熱容量が大きいので、吸気を低
温の状態で燃焼室へ導くようにはなつていない。また、
弁座を備えるスリーブはヘツドライナと別体になつてい
るので、ヘツドライナのポート孔に対するスリーブの嵌
合部に、燃焼室の圧洩れを抑えるシール部材を備える必
要があり、構造が複雑になり、また吸気弁とスリーブの
弁座とのすり合せなど、高精度の組立が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、構造・組立が簡単で、上部遮熱構造体とし
てのヘツドライナの天壁から吸気ポートへの伝熱を減
じ、吸気温度の上昇を抑止する、内燃機関の遮熱構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成はシリンダヘツドの下面に設けた円筒
部に内周面との間に隙間を存して、逆カツプ形のセラミ
ツクス製ヘツドライナを嵌装し、シリンダライナを嵌合
したシリンダ本体の上端面にシリンダヘツドを締結し、
ピストンをヘツドライナとシリンダライナに摺動可能に
嵌合した内燃機関において、ヘツドライナの天壁に吸気
弁と当接する弁座を下端部に備えた吸気ポート孔を形成
し、該吸気ポート孔に内周面との間に隙間を存して、耐
熱性薄金属板からなる遮熱スリーブを嵌装したものであ
る。
【0007】
【作用】ヘツドライナの天壁は遮熱ガスケツトを介し
て、シリンダヘツドの円筒部の内端面に当接される。ヘ
ツドライナの天壁に設けた吸気ポート孔は、下端部に弁
座を構成される。吸気ポート孔に嵌装された薄金属板か
らなる遮熱スリーブは、円筒壁に径外方へ突出する上下
1対の環状のビードまたは上下2列の周方向等間隔に並
ぶ少くとも3個の径外方へ突出するハーフパンチを形成
され、該ビードまたはハーフパンチが吸気ポート孔に強
く嵌合ないし当接し、1対のビードまたは2列のハーフ
パンチの間に遮熱空部ないし空気層を区画する。
【0008】吸気ポート孔と遮熱スリーブとの間の遮熱
空部は、ヘツドライナから遮熱スリーブへの伝熱量を大
幅に低減する。薄金属板からなる遮熱スリーブは熱容量
が小さいから、排気行程に続く吸気行程で、遮熱スリー
ブ自体の温度も低くなり、吸気が遮熱スリーブから受け
る伝熱量は極く僅かであり、したがつて、吸気温度の上
昇が抑えられ、吸気充填効率が向上する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る遮熱構造を備えた内燃機
関の左半部を示す正面断面図、図2は同遮熱構造の要部
を拡大して示す正面断面図である。機関は金属製のシリ
ンダ本体12に、セラミツクスなどの耐熱性を有するシ
リンダライナ13を嵌装され、シリンダ本体12の上端
面12aにシール部材10を装着する環状の溝を備えら
れる。金属製のシリンダヘツド4は下面5bをシリンダ
本体12の上端面12aに重ね合され、図示してないボ
ルトにより締結される。シリンダヘツド4は下面5bに
形成した円筒部5に、セラミツクス製のヘツドライナ9
を装着される。すなわち、円筒部5の内端面5aとの間
に遮熱ガスケツト6を介して逆カツプ形のヘツドライナ
9が重ね合される。ヘツドライナ9の下面はシリンダ本
体12の上端面12aとシリンダライナ13の上端面に
重ね合され、シール部材10により密封される。シリン
ダヘツド4の円筒部5とヘツドライナ9の間には環状の
遮熱空部14が備えられ、遮熱空部14によりヘツドラ
イナ9からシリンダヘツド4への伝熱が抑制される。図
示してないが、頂部をセラミツクスなどの遮熱材料で構
成したピストンは、ヘツドライナ9とシリンダライナ1
3に摺接し、燃料燃焼の大部分はヘツドライナ9とピス
トンとの間で行われる。
【0010】吸気ポート孔7はヘツドライナ9の天壁9
aに形成され、吸気ポート孔7の下端は吸気弁が当接す
る円錐状の弁座7aを形成される。吸気ポート孔7の上
端は遮熱ガスケツト6の開口を経てシリンダヘツド4の
吸気通路2へ連通される。吸気通路2の内周面はセラミ
ツクスからなる管状のライナ3で覆われる。好ましく
は、ライナ3はシリンダヘツド4を鋳造する際に鋳込ま
れる。
【0011】図2に示すように、本発明によれば、吸気
温度の上昇を抑制するために、吸気ポート孔7に薄金属
板からなる遮熱スリーブ8が嵌装される。遮熱スリーブ
8は厚さ0.1〜0.2mmのステンレスなどの金属板か
らプレス成形される。遮熱スリーブ8は上端に一体に形
成されたフランジ21を、遮熱ガスケツト6とシリンダ
ヘツド4との間に挟まれる。遮熱スリーブ8は円筒壁2
3を、ヘツドライナ9の吸気ポート孔7との間に層厚
0.5〜1mm程度の環状の遮熱空部25を存して装着さ
れる。遮熱空部25を燃焼室から遮蔽するために、遮熱
スリーブ8は円筒壁23に、外方へ突出する上下1対の
環状のビード22,24を形成され、ビード22,24
が吸気ポート孔7の内周面に弾性的に嵌合される。
【0012】吸気ポート孔7と遮熱スリーブ8との間の
遮熱空部25は、1対のビード22,24により燃焼室
から密封され、ヘツドライナ9から遮熱スリーブ8への
伝熱量を大幅に低減し、また、薄金属板からなる遮熱ス
リーブ8は熱容量が小さいことから、吸気行程で遮熱ス
リーブ自体の温度も低くなるので、吸気が遮熱スリーブ
8から受ける伝熱量は極く僅かであり、吸気温度の上昇
が抑えられ、吸気充填効率が向上する。
【0013】図3に示すように、遮熱スリーブ8は上端
に遮熱ガスケツトの上面に重なるフランジを設け、1対
のビード22,24の代りに、円筒壁23に周方向等間
隔に並ぶ少くとも3個の径外方へ突出する裁頭円錐状な
いし半球状の突起、すなわちハーフパンチ22aを上下
2列に配設し、ヘツドライナ9の吸気ポート孔7にハー
フパンチ22aを当接してもよい。吸気ポート孔7と遮
熱スリーブ8との間の遮熱空部25aは、燃焼室から密
封されないが、ヘツドライナ9から遮熱スリーブ8への
伝熱量を減じ、吸気温度の上昇を抑える。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように、シリンダヘツド
の下面に設けた円筒部に内周面との間に隙間を存して、
逆カツプ形のセラミツクス製ヘツドライナを嵌装し、シ
リンダライナを嵌合したシリンダ本体の上端面にシリン
ダヘツドを締結し、ピストンをヘツドライナとシリンダ
ライナに摺動可能に嵌合した内燃機関において、ヘツド
ライナの天壁に吸気弁と当接する弁座を下端部に備えた
吸気ポート孔を形成し、該吸気ポート孔に内周面との間
に隙間を存して、耐熱性薄金属板からなる遮熱スリーブ
を嵌装したものであり、ヘツドライナの吸気ポート孔と
遮熱スリーブとの間に形成される環状の遮熱空部によ
り、吸気ポートの遮熱性が向上され、吸気ポートの壁部
から吸気への伝熱量が大幅に減じられ、吸気温度の上昇
が抑えられ、吸気充填効率が向上する。
【0015】吸気の温度低下により燃焼ガスの温度も低
くなり、それだけ燃焼状態が改善され、NOxの生成量
が抑制される。
【0016】遮熱スリーブは構造が簡単であり、プレス
成形により安価に提供でき、吸気ポートの弁座よりも上
流側に嵌装してあるので、筒内圧を保つためのシール部
材を設ける必要がなく、この点でも経済的である。
【0017】遮熱スリーブは0.1〜0.2mmの薄板か
ら形成されるので、吸気ポートの有効径への影響は殆ど
なく、従来どおりの吸気量を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮熱構造を備えた内燃機関の左半
部を示す正面断面図である。
【図2】同内燃機関の遮熱構造の要部を拡大して示す正
面断面図である。
【図3】本発明の変更実施例に係る遮熱構造の平面断面
図である。
【符号の説明】
4:シリンダヘツド 5:円筒部 5a:内端面 6:
遮熱ガスケツト 5b:下面 7:吸気ポート孔 7
a:弁座 8:遮熱スリーブ 9:ヘツドライナ 9a:天壁 12:シリンダ本体 13:シリンダライ
ナ 14:遮熱空部 21:フランジ 22,24:ビ
ード 22a:ハーフパンチ 23:円筒壁 25,2
5a:遮熱空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘツドの下面に設けた円筒部に内
    周面との間に隙間を存して、逆カツプ形のセラミツクス
    製ヘツドライナを嵌装し、シリンダライナを嵌合したシ
    リンダ本体の上端面にシリンダヘツドを締結し、ピスト
    ンをヘツドライナとシリンダライナに摺動可能に嵌合し
    た内燃機関において、ヘツドライナの天壁に吸気弁と当
    接する弁座を下端部に備えた吸気ポート孔を形成し、該
    吸気ポート孔に内周面との間に隙間を存して、耐熱性薄
    金属板からなる遮熱スリーブを嵌装したことを特徴とす
    る内燃機関の遮熱構造。
  2. 【請求項2】シリンダヘツドの円筒部の内端面とヘツド
    ライナの天壁との間に遮熱ガスケツトを挟み、前記遮熱
    スリーブは上端に遮熱ガスケツトの上面に重なるフラン
    ジを、円筒壁に上下1対の環状のビードを備え、ヘツド
    ライナの吸気ポート孔に前記ビードを当接した、請求項
    1に記載の内燃機関の遮熱構造。
  3. 【請求項3】シリンダヘツドの円筒部の内端面とヘツド
    ライナの天壁との間に遮熱ガスケツトを挟み、前記遮熱
    スリーブは上端に遮熱ガスケツトの上面に重なるフラン
    ジを、円筒壁に周方向等間隔に並ぶ少くとも3個の径外
    方へ突出するハーフパンチを上下2列に配設し、ヘツド
    ライナの吸気ポート孔に前記ハーフパンチを当接した、
    請求項1に記載の内燃機関の遮熱構造。
JP10449094A 1994-04-20 1994-04-20 内燃機関の遮熱構造 Pending JPH07293324A (ja)

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