JPH07292558A - アップリケ付レース製品及びその製作方法並びにアップリケ付伸縮性生地製品の製作方法 - Google Patents

アップリケ付レース製品及びその製作方法並びにアップリケ付伸縮性生地製品の製作方法

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JPH07292558A
JPH07292558A JP10233794A JP10233794A JPH07292558A JP H07292558 A JPH07292558 A JP H07292558A JP 10233794 A JP10233794 A JP 10233794A JP 10233794 A JP10233794 A JP 10233794A JP H07292558 A JPH07292558 A JP H07292558A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アップリケ片をレース生地の模様部に美しい
刺繍縫目で正確に重ね縫いし、アップリケ片で模様部を
強調して、レース製品の意匠性を向上する。 【構成】 レース生地1の模様部3にそれと同大のアッ
プリケ片8を重ねて配置し仮止めする。内側に透明な支
持板26を固定した刺繍枠23を刺繍ミシン11の可動
枠13に取り付ける。支持板26の針通孔28の内側に
アップリケ片8が位置するようにして、レース生地1を
支持板26に接着剤29で着脱可能に接着する。針16
を針通孔28及び針孔14に貫通させて、アップリケ片
8を刺繍縫目により模様部3に重ね縫いする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類やカーテン等に使
用されるレース製品に関し、詳しくはアップリケを付け
た付加価値のあるレース製品及びその製作方法に関する
ものである。さらに、本発明は、アップリケを付けた伸
縮性生地製品の製作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は従来のレース製品の一例を部分
的に示すもので、帯状のレース生地1に大小の模様部
2,3が配設されている。図示例の模様部2,3はレー
ス生地1の本体部分と同じ色の編み糸をかがってなる花
柄の透かし模様であり、その透かし模様は、編み糸が密
集する輪郭部4と、輪郭部4より内側の網状部5とから
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレー
ス製品によると、模様部2,3の透かし模様がレース生
地1に融合して、模様部2,3の印象が弱くなることが
あった。そこで、本発明の課題は、模様部にアップリケ
片を重ねて刺繍縫いし、模様部を強調して、意匠性を改
善できるアップリケ付レース製品を提供することにあ
る。
【0004】ところで、刺繍糸を模様部2,3の編み糸
に確実に絡み合わせるためには、アップリケ片を編み糸
が密集する輪郭部4に正確に合わせて縫い付ける必要が
ある。ところが、レース生地1は非常に伸縮しやすいた
め、刺繍ミシンの通常の刺繍枠に展張することは困難で
ある。また、仮にレース生地1を刺繍枠に展張したとし
ても、模様部2,3を刺繍枠内の正規の位置に配するこ
とは困難であり、縫製時にレース生地1が伸縮変形する
こともある。このため、輪郭部4が針落下位置からずれ
て、目こぼれやしわ等が発生するおそれがある。
【0005】そこで、本発明の別の課題は、アップリケ
片をレース生地の模様部に美しい刺繍縫目で正確に重ね
縫いすることができるアップリケ付レース製品の製作方
法を提供することにある。
【0006】また、前記レース生地1の伸縮の問題は、
伸縮しやすい伸縮性生地(例えば、密度の粗いジョーゼ
ットのような織物)にアップリケ片を縫い付ける場合に
も同じようにいえる。そこで、本発明の別の課題は、ア
ップリケ片を伸縮性生地の所定位置に美しい刺繍縫目で
正確に重ね縫いすることができるアップリケ付伸縮性生
地製品の製作方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のアップリケ付レース製品は、模様部を備
えたレース生地に、模様部と略同大のアップリケ片を刺
繍縫目により模様部に重ね縫いして構成される。
【0008】本発明のアップリケ付レース製品の第1の
製作方法は、模様部を備えたレース生地と、模様部と略
同大のアップリケ片と、模様部より大きな針通孔を備え
た支持板と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシン
の可動枠に取り付け、模様部を針通孔の内側に位置させ
るようにしてレース生地を支持板の上面に着脱可能に接
着するとともに、アップリケ片を模様部の上に重ねて配
置して仮止めし、アップリケ片を刺繍縫目により模様部
に重ね縫いすることを特徴とする。
【0009】本発明のアップリケ付レース製品の第2の
製作方法は、模様部を備えたレース生地と、模様部と略
同大のアップリケ片と、模様部より大きな針通孔を備え
た支持板と、アップリケ片を着脱可能に保持する保持板
と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの可動枠
に取り付け、模様部を針通孔の内側に位置させるように
してレース生地を支持板の上面に着脱可能に接着すると
ともに、アップリケ片を保持板の下面に保持させ、該保
持板の下面を支持板の上面に合わせることにより、アッ
プリケ片を模様部の上に重ねて配置して仮止めし、該保
持板を支持板から取り除いてから、アップリケ片を刺繍
縫目により模様部に重ね縫いすることを特徴とする。
【0010】前記第1又は第2のアップリケ付レース製
品の製作方法において、次の手段をとることができる。 刺繍ミシンの針落下位置から所定距離離れたミシン
テーブル上にマークを設け、模様部をマークに合わせる
ようにしてレース生地を支持板に接着する。 アップリケ片を模様部の上に接着して仮止めする。 第2の製作方法において、透明な保持板にアップリ
ケ片より小さい位置決め孔を形成し、該位置決め孔を覆
うようにアップリケ片を保持板の下面に保持させ、該保
持板の下面を支持板の上面に合わせることにより、アッ
プリケ片を模様部の上に重ねて配置し、位置決め孔を通
して形成する仮縫目によりアップリケ片を模様部の上に
仮止めする。
【0011】本発明のアップリケ付伸縮性生地製品の第
1の製作方法は、印部を描いた伸縮性生地と、印部と略
同大のアップリケ片と、印部より大きな針通孔を備えた
支持板と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの
可動枠に取り付け、印部を針通孔の内側に位置させるよ
うにして伸縮性生地を支持板の上面に仮止めするととも
に、アップリケ片を印部の上に重ねて配置して仮止め
し、アップリケ片を刺繍縫目により印部に重ね縫いする
ことを特徴とする。
【0012】本発明のアップリケ付伸縮性生地製品の第
2の製作方法は、印部を描いた伸縮性生地と、印部と略
同大のアップリケ片と、印部より大きな針通孔を備えた
支持板と、アップリケ片を着脱可能に保持する保持板
と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの可動枠
に取り付け、印部を針通孔の内側に位置させるようにし
て伸縮性生地を支持板の上面に着脱可能に接着するとと
もに、アップリケ片を保持板の下面に保持させ、該保持
板の下面を支持板の上面に合わせることにより、アップ
リケ片を印部の上に重ねて配置して仮止めし、該保持板
を支持板から取り除いてから、アップリケ片を刺繍縫目
により印部に重ね縫いすることを特徴とする。
【0013】前記第1又は第2のアップリケ付伸縮性生
地製品の製作方法においても、前記アップリケ付レース
製品の製作方法の場合と同様の手段をとることが
できる。
【0014】
【作用】本発明のアップリケ付レース製品によれば、模
様部にアップリケ片が重ね縫いされるので、模様部がレ
ース生地から浮き出して印象を強め、レース製品が全体
としてアクセントに富んだ外観を呈する。特に、アップ
リケ片の色とレース生地の色とが異なる場合には、模様
部がアップリケ片の色によって強調される。
【0015】本発明のアップリケ付レース製品の第1の
製作方法によれば、レース生地を支持板の上面に接着す
るとともに、アップリケ片を模様部の上に仮止めした状
態で、アップリケ片を模様部に重ね縫いするので、模様
部を支持板の上面の正規の位置に容易に配することがで
き、また、縫製時にレース生地が伸縮変形することもな
く、アップリケ片が模様部に美しい刺繍縫目で正確に縫
い付けられる。
【0016】本発明のアップリケ付レース製品の第2の
製作方法によれば、前記第1の製作方法による作用に加
え、保持板を用いてアップリケ片を模様部の上に配置す
るので、その配置作業が正確かつ容易になり、複数のア
ップリケ片を同時に効率的に配置することも可能にな
る。
【0017】さらに、前記第1又は第2の製作方法にお
いて、前記手段〜をとった場合には、それぞれ次の
作用がある。 前記手段によれば、模様部を支持板の上面の正規
の位置に配する作業がさらに正確かつ容易になる。 前記手段によれば、アップリケ片を模様部の上に
仮止めする作業が容易になる。 前記手段によれば、アップリケ片を模様部に仮縫
目により仮止めするので、接着剤が不要になり、接着剤
の使用が好ましくないアップリケ片に適する。
【0018】本発明のアップリケ付伸縮性生地製品の第
1の製作方法によれば、伸縮性生地を支持板の上面に接
着するとともに、アップリケ片を印部の上に仮止めした
状態で、アップリケ片を印部に重ね縫いするので、印部
を支持板の上面の正規の位置に容易に配することがで
き、また、縫製時に伸縮性生地が伸縮変形することもな
く、アップリケ片が印部に美しい刺繍縫目で正確に縫い
付けられる。
【0019】本発明のアップリケ付伸縮性生地製品の第
2の製作方法によれば、前記第1の製作方法による作用
に加え、保持板を用いてアップリケ片を印部の上に配置
するので、その配置作業が正確かつ容易になり、複数の
アップリケ片を同時に効率的に配置することも可能にな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。本実施例のアップリケ付レース製品
は、図18に示すレース生地1(従来のレース製品と同
じもの)を素材として使用し、その模様部3にアップリ
ケ片を刺繍縫いして製作される。帯状のレース生地1に
は大形の模様部2と小形の模様部3とが交互に所定の間
隔をおいて配設されている。図示例の各模様部2,3は
レース生地1の本体部分と同じ色の編み糸をかがってな
る花柄の透かし模様であり、その透かし模様は、編み糸
が密集する輪郭部4と、輪郭部4より内側の網状部5と
から構成されている。
【0021】図1及び図2は本実施例のアップリケ付レ
ース製品を部分的に示している(図3は図2の裏面図で
ある)。アップリケ付レース製品7は、レース生地1の
小形の模様部3にそれと同大のアップリケ片8を重ね、
サテンステッチ等の刺繍縫目9で縫い付けて構成されて
いる。大形の模様部2には、その透かし模様を残すため
に、アップリケ片が縫い付けられていない。なお、アッ
プリケ片8及び刺繍縫目9の色は、レース生地1の編み
糸の色や、レース製品7の用途等を考慮して任意に選択
することができる。
【0022】上記のように構成された本実施例のアップ
リケ付レース製品7によれば、小形の模様部3にアップ
リケ片8が刺繍縫目9で重ね縫いされているので、模様
部3がレース生地1から浮き出して印象を強め、レース
製品7が全体としてアクセントに富んだ外観を呈するこ
とができる。特に、アップリケ片8の色とレース生地1
の色とが異なる場合には、模様部3がアップリケ片8の
色によって強調される。また、大形の模様部2にはアッ
プリケ片が縫い付けられていないため、レース生地1に
本来の透かし模様と新規なアップリケ片8とを混在させ
て、全体的にバランスのとれたデザインをレース製品7
に付与することができる。
【0023】次に、アップリケ付レース製品7の製作に
使用する装置について説明する。図4は刺繍ミシンを部
分的に示している。刺繍ミシン11のミシンテーブル1
2上には、可動枠13がX,Y方向に移動可能に設けら
れるとともに、針落下位置を形成する針孔14を備えた
針板15が設けられ、針板15の上方には多数本の針1
6(図10に1本のみ図示)を装備した刺繍ヘッド17
が配設されている。また、待機位置にある可動枠13の
内側において、ミシンテーブル12上には型紙18が指
示線19に合わせて貼着され、その型紙18には、針孔
14から所定距離離れた位置に各模様部2、3と同形で
同大のマーク20,21が模様部2、3と同じ間隔で設
けられている。なお、型紙18を使用せず、マーク2
0,21をミシンテーブル12の表面に記入してもよ
い。
【0024】図5〜図7は可動枠13に取り付けて使用
される刺繍枠を示している。刺繍枠23は四角形に形成
され、その4辺に固定した突片24において、磁石25
により可動枠13に着脱可能に取り付けられる。刺繍枠
23の内側には透明プラスチック板からなる支持板26
が水平に固定されている。支持板26の一部には、刺繍
ヘッド17に取り付けたカットメス27により、小形の
模様部3よりも一回り大きな針通孔28が打ち抜き形成
されるとともに、支持板26の上面には、レース生地1
を着脱可能に接着するための接着剤29が塗布される。
なお、接着剤29としては、レース生地1を繰り返して
接着及び剥離でき、また、成分がレース生地1に残らな
い性質のものが好ましい。
【0025】次に、上記のように構成された装置を用い
てアップリケ付レース製品7を製作する第1の方法につ
いて説明する。
【0026】まず、図3に示すように、予めレース生地
1の各小形模様部3の上にアップリケ片8を手作業で重
ねて配置し、接着剤で仮止めしておく。
【0027】一方、図5に示すように、刺繍ミシン11
の待機位置にある可動枠13に刺繍枠23を取り付け、
支持板26をミシンテーブル12上の型紙18の上に重
ねる。次に、図6に示すように、可動枠13を針孔14
に向けて移動させてから、刺繍枠23を前後左右に駆動
するとともに、刺繍ヘッド17に取り付けたカットメス
27を上下に駆動して、支持板26に小形の模様部3よ
りも一回り大きな針通孔28を打ち抜く。そして、図7
に示すように、可動枠13を待機位置に復帰し、針通孔
28を型紙18の小形マーク21に整合させた状態で、
支持板26の表面に接着剤29を塗布する。
【0028】続いて、図8に示すように、支持板26を
透かして大形の模様部2を型紙18のマーク20に合わ
せるとともに、小形の模様部3及びアップリケ片8をマ
ーク21に合わせて、小形の模様部3及びアップリケ片
8が針通孔28の内側に位置するようにし、レース生地
1を接着剤29で支持板26に接着する。
【0029】その後、図9に示すように、可動枠13を
針孔14に向けて移動させ、アップリケ片8の縫製開始
位置を針孔14に整合させる。この状態で、図10に示
すように、針16を針通孔28及び針孔14に貫通させ
て上下に駆動し、アップリケ片8を刺繍縫目9により模
様部3に重ねて縫い付ける。
【0030】その後、レース生地1を支持板26から剥
がして刺繍ミシン11の後方へ模様の1ピッチ分だけず
らし、次の模様部2,3及びアップリケ片8をマーク2
0,21に合わせて、レース生地1を支持板26に接着
し、そのアップリケ片8を模様部3に縫い付け、これを
順次繰り返して、図1及び図2に示すようなアップリケ
付レース製品7を完成する。
【0031】このように、第1の製作方法によれば、ア
ップリケ片8が配置されたレース生地1を支持板26に
接着した状態で、アップリケ片8を模様部3に重ね縫い
するので、模様部2,3を支持板26の上面の正規の位
置に容易に配することができ、また、縫製時にレース生
地1が伸縮変形することもなく、アップリケ片8を美し
い刺繍縫目9で模様部3に正確に縫い付けることができ
る。特に本実施例では、模様部3及びアップリケ片8を
マーク21に合わせるようにしてレース生地1を支持板
26に接着するので、模様部3及びアップリケ片8を支
持板26の上面の正規の位置に配する作業がさらに正確
かつ容易になる。また、支持板26が透明であるから、
大形の模様部2をマーク20に合わせて、レース生地1
の歪み等を容易に修正することも可能である。
【0032】次に、アップリケ付レース製品7を製作す
る第2の方法について説明する。第2の製作方法を実施
する際には、第1の方法で使用した装置に加え、図1
1、図12及び図14に示す保持板31が使用される。
保持板31は透明プラスチック板からなり、保持枠32
の内側に水平に固定されている。保持枠32は刺繍枠2
3の内側に嵌合された状態で、突片33を介して可動枠
13に支持される。保持板31の一部には、支持板26
の場合と同様のカットメス27を用いて、アップリケ片
8よりも一回り小さな位置決め孔34が打ち抜き形成さ
れるとともに、その位置決め孔34の周辺部において、
保持板31裏面にはアップリケ片8を着脱可能に接着保
持するための接着剤35が塗布される。
【0033】この第2の製作方法においては、まず、図
12に示すように、予めアップリケ片8で位置決め孔3
4を覆うように、アップリケ片8を接着剤35で保持板
31の下面に保持しておく(図12では保持板31の下
面が上を向いている。)。
【0034】一方、図13に示すように、支持板26を
刺繍ミシン11の可動枠13に取り付ける。次に、既製
品のレース生地1を、その模様部3が針通孔28の内側
に位置するようにして、支持板26の上面に接着剤29
で着脱可能に接着する。このとき、図14に示すよう
に、模様部3を型紙18のマーク21に合わせて、レー
ス生地1を支持板26に接着する。
【0035】続いて、図12の保持枠32を上下反転さ
せ、これを図15に示すように刺繍枠23に嵌合して、
保持板31の下面を支持板26の上面に合わせることに
より、アップリケ片8を模様部3に重ねて配置する。こ
の状態で、可動枠13を針落下位置に移動させ、針16
で位置決め孔34を通して形成する仮縫目36(例えば
歩きステッチ)によりアップリケ片8をレース生地1に
仮止めする。
【0036】その後、図16及び図17に示すように、
保持板31を支持板26から取り除いてから、第1の製
作方法と同様に、アップリケ片8を刺繍縫目9により模
様部3に重ねて縫い付ける。
【0037】この第2の製作方法によれば、第1の製作
方法による作用及び効果に加え、保持板31を用いてア
ップリケ片8をレース生地1の模様部3の上に配置する
ので、その配置作業が正確かつ容易になり、複数のアッ
プリケ片8を同時に効率的に配置することもできる。ま
た、透明な保持板31を使用しているため、その保持板
31を透かしてアップリケ片8の配置位置を確認でき
る。また、アップリケ片8を模様部3に仮縫目36によ
り仮止めするので、接着剤が不要になり、接着剤の使用
が好ましくないアップリケ片に適する。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のはでなく、例えば次に例示するように、適宜変更して
具体化することも可能である。 (1)レース生地1の大小の模様部2,3にそれぞれア
ップリケ片8を縫い付けること。 (2)第1及び第2の製作方法において、同一形状の針
通孔を備えた2枚の支持板を用い、各支持板の間にレー
ス生地を挟んで接着すること。 (3)第2の製作方法において、アップリケ片を接着剤
で模様部に仮止めすること。
【0039】(4)前記レース生地をレース生地以外の
伸縮しやすい伸縮性生地(例えば、密度の粗いジョーゼ
ットのような織物)に置き換えるとともに、前記模様部
に代えて伸縮性生地にプリント等により描いた印部(一
般的にはアップリケ片の輪郭線形状)とすれば、本発明
のアップリケ付伸縮性生地製品の製作方法を具体化でき
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、模様部にアップリケ片が重ねて刺繍縫いされる
ので、模様部を強調して、意匠性を向上できるという優
れた効果を奏する。
【0041】また、請求項2の発明によれば、レース生
地を支持板に接着した状態で、アップリケ片を模様部に
重ね縫いするので、模様部を支持板の上面の正規の位置
に容易に配することができ、また、縫製時にレース生地
が伸縮変形することもなく、アップリケ片を美しい刺繍
縫目で模様部に正確に縫い付けることができる。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による効果に加え、保持板を用いてアップリケ片を模様
部の上に配置するので、その配置作業が正確かつ容易に
なり、複数のアップリケ片を同時に効率的に配置するこ
とも可能になる。
【0043】上記効果に加え、請求項4の発明によれ
ば、模様部を支持板の上面の正規の位置に配する作業が
さらに正確かつ容易になる。
【0044】同じく、請求項5の発明によれば、アップ
リケ片を模様部の上に仮止めする作業が容易になる。
【0045】同じく請求項6の発明によれば、アップリ
ケ片を模様部に仮縫目により仮止めするので、接着剤が
不要になり、接着剤の使用が好ましくないアップリケ片
に適する。
【0046】次に、請求項7の発明によれば、レース生
地を支持板に接着した状態で、アップリケ片を印部に重
ね縫いするので、印部を支持板の上面の正規の位置に容
易に配することができ、また、縫製時に伸縮性生地が伸
縮変形することもなく、アップリケ片を美しい刺繍縫目
で印部に正確に縫い付けることができる。
【0047】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
による効果に加え、保持板を用いてアップリケ片を印部
の上に配置するので、その配置作業が正確かつ容易にな
り、複数のアップリケ片を同時に効率的に配置すること
も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアップリケ付レース製
品の平面図である。
【図2】同製品の裏面図である。
【図3】本発明による第1の製作方法の実施例において
レース生地にアップリケ片を配置する工程を示す平面図
である。
【図4】刺繍ミシンを部分的に示す平面図である。
【図5】支持板を取り付ける工程を示す刺繍ミシンの平
面図である。
【図6】支持板に針通孔を形成する工程を示す刺繍ミシ
ンの平面図である。
【図7】支持板に接着剤を塗布する工程を示す刺繍ミシ
ンの平面図である。
【図8】支持板にレース生地を接着する工程を示す刺繍
ミシンの平面図である。
【図9】アップリケ片を縫い付ける工程を示す刺繍ミシ
ンの平面図である。
【図10】アップリケ片を縫い付ける工程を示す刺繍ミ
シンの断面図である。
【図11】本発明による第2の製作方法の実施例で使用
する保持板の裏面図である。
【図12】アップリケ片を保持する工程を示す保持板の
裏面図である。
【図13】支持板にレース生地を接着する工程を示す刺
繍ミシンの平面図である。
【図14】支持板にレース生地を接着する工程を示す刺
繍ミシンの断面図である。
【図15】支持板に保持板を接合する工程を示す刺繍ミ
シンの平面図である。
【図16】支持板から保持板を取り除く工程を示す刺繍
ミシンの断面図である。
【図17】アップリケ片を仮止めする工程を示す刺繍ミ
シンの平面図である。
【図18】従来のレース製品を示す平面図である。
【符号の説明】
1 レース生地 3 模様部 7 アップリケ付レース製品 8 アップリケ片 9 刺繍縫目 11 刺繍ミシン 12 ミシンテーブル 13 可動枠 14 針孔 16 針 21 マーク 26 支持板 28 針通孔 31 保持板 34 位置決め孔 36 仮縫目

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模様部を備えたレース生地に、模様部と
    略同大のアップリケ片を刺繍縫目により模様部に重ね縫
    いしてなるアップリケ付レース製品。
  2. 【請求項2】 模様部を備えたレース生地と、模様部と
    略同大のアップリケ片と、模様部より大きな針通孔を備
    えた支持板と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシ
    ンの可動枠に取り付け、模様部を針通孔の内側に位置さ
    せるようにしてレース生地を支持板の上面に仮止めする
    とともに、アップリケ片を模様部の上に重ねて配置して
    仮止めし、アップリケ片を刺繍縫目により模様部に重ね
    縫いすることを特徴とするアップリケ付レース製品の製
    作方法。
  3. 【請求項3】 模様部を備えたレース生地と、模様部と
    略同大のアップリケ片と、模様部より大きな針通孔を備
    えた支持板と、アップリケ片を着脱可能に保持する保持
    板と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの可動
    枠に取り付け、模様部を針通孔の内側に位置させるよう
    にしてレース生地を支持板の上面に着脱可能に接着する
    とともに、アップリケ片を保持板の下面に保持させ、該
    保持板の下面を支持板の上面に合わせることにより、ア
    ップリケ片を模様部の上に重ねて配置して仮止めし、該
    保持板を支持板から取り除いてから、アップリケ片を刺
    繍縫目により模様部に重ね縫いすることを特徴とするア
    ップリケ付レース製品の製作方法。
  4. 【請求項4】 刺繍ミシンの針落下位置から所定距離離
    れたミシンテーブル上にマークを設け、模様部をマーク
    に合わせるようにしてレース生地を支持板に接着する請
    求項2又は3記載のアップリケ付レース製品の製作方
    法。
  5. 【請求項5】 アップリケ片を模様部の上に接着して仮
    止めする請求項2又は3記載のアップリケ付レース製品
    の製作方法。
  6. 【請求項6】 透明な保持板にアップリケ片より小さい
    位置決め孔を形成し、該位置決め孔を覆うようにアップ
    リケ片を保持板の下面に保持させ、該保持板の下面を支
    持板の上面に合わせることにより、アップリケ片を模様
    部の上に重ねて配置し、位置決め孔を通して形成する仮
    縫目によりアップリケ片を模様部の上に仮止めする請求
    項3記載のアップリケ付レース製品の製作方法。
  7. 【請求項7】 印部を描いた伸縮性生地と、印部と略同
    大のアップリケ片と、印部より大きな針通孔を備えた支
    持板と、刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの可
    動枠に取り付け、印部を針通孔の内側に位置させるよう
    にして伸縮性生地を支持板の上面に仮止めするととも
    に、アップリケ片を印部の上に重ねて配置して仮止め
    し、アップリケ片を刺繍縫目により印部に重ね縫いする
    ことを特徴とするアップリケ付伸縮性生地製品の製作方
    法。
  8. 【請求項8】 印部を描いた伸縮性生地と、印部と略同
    大のアップリケ片と、印部より大きな針通孔を備えた支
    持板と、アップリケ片を着脱可能に保持する保持板と、
    刺繍ミシンとを用い、支持板を刺繍ミシンの可動枠に取
    り付け、印部を針通孔の内側に位置させるようにして伸
    縮性生地を支持板の上面に着脱可能に接着するととも
    に、アップリケ片を保持板の下面に保持させ、該保持板
    の下面を支持板の上面に合わせることにより、アップリ
    ケ片を印部の上に重ねて配置して仮止めし、該保持板を
    支持板から取り除いてから、アップリケ片を刺繍縫目に
    より印部に重ね縫いすることを特徴とするアップリケ付
    伸縮性生地製品の製作方法。
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CN106757888A (zh) * 2017-02-04 2017-05-31 卢福英 一种双面绣的刺绣方法

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