JPH07291336A - 安全容器とその解錠装置 - Google Patents

安全容器とその解錠装置

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JPH07291336A
JPH07291336A JP26743594A JP26743594A JPH07291336A JP H07291336 A JPH07291336 A JP H07291336A JP 26743594 A JP26743594 A JP 26743594A JP 26743594 A JP26743594 A JP 26743594A JP H07291336 A JPH07291336 A JP H07291336A
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box
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locking
key
cover
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JP26743594A
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Boyd Wittman
ウィットマン ボイド
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Empak Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】盗難による損失を低減するため、ビデオゲーム
等の末端販売で使用する比較的安価で再使用可能かつ吊
り下げ可能な硬質透明容器であって、既に使用中の盗難
防止電子警報装置と併用できる施錠機能を備えた安全容
器を提供すること。 【構成】箱１０と施錠カバー５０からなる安全容器。箱
はその開口に近い側壁に多数のスロット３４を有し、施
錠カバーは箱のスロットに係合する突起５８を備え、箱
に施錠カバーを被せて押し付けると突起の先端がスロッ
トと噛み合って施錠カバーが箱にロックされる。箱にロ
ックされた施錠カバーを箱から取り外すには解錠装置９
９を用いる。解錠装置は多数のキー１０４を有し、この
キーを施錠カバーに設けられた鍵穴５６に挿入すること
により突起の先端を移動させて突起とスロットとの結合
状態を解除する。解錠装置はそれ自体を施錠カバーに押
し付けてクランプするクランプ部材１３６を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオゲームのような
物品を盗難から保護する安全容器とその解錠装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】多年に渡り、商人は盗難により多大な損
失を被ってきた。これらの損失を低減するために、盗難
防止用の各種装置、方法が試みられてきた。ビデオゲー
ム、カセット等を取り扱う商人は、小さくて比較的高価
な商品を盗難から保護する新規で安全な容器の必要性を
常に感じている。
【０００３】これまでの盗難防止容器はヒンジ蓋および
鍵からなるものであったが、簡単な鍵のため、犯人は容
易に開けてしまう。種々の形態の磁気ストリップも容器
に応用されてきた。商人は現在では色々な盗難防止容器
を所有してはいるが、隙あらばと狙っている頭の良い犯
人が安全容器から商品を取り出して持ち去るのを防止す
るためには、さらに進歩した施錠手段への要求が絶えな
い。
【０００４】従来の盗難防止容器は、ペーパークリッ
プ、クレジットカード、剃刀の刃、歯、磁石、その他の
小さな隠匿可能な物品により破られてきた。磁気ストリ
ップは盗難防止手段としては容易に回避されてしまう。
すなわち、ストリップを取り外すか損傷を与える、感知
フィールドを迂回する、または感知ストリップを消磁す
る等の手段によって、感知されることなく製品が容器か
ら取り出されてしまう。
【０００５】また、磁気ストリップは、販売時に消磁さ
れるが取り外して再使用されることはないので、コスト
効果が良くない。
【０００６】現在の盗難防止容器のもう一つの欠点は、
現在使用中の鍵が、施錠装置を容器から取り外す際の助
けにならない点である。
【０００７】本発明は、比較的安価で再使用可能な硬質
透明容器であって、商人が現に使用中の盗難防止電子警
報装置と併せ用いうる施錠手段を備えた容器を提供する
ことにより、これらの欠点を克服しようとするものであ
る。それはより進歩した精密な施錠手段を備え、正しい
解錠装置以外では容易には破れない。また容器が施錠手
段から取り外されている間も、解錠装置によりその施錠
手段を所定の場所に保持することができる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、改良された再使用可能な盗難防止安全容器を提供す
ることにある。
【０００９】本発明の他の目的は、盗難防止の程度を低
下させることなく、美しい配列で陳列しまたは吊り下げ
ることができる、再使用可能で施錠可能な安全容器を提
供することにある。
【００１０】本発明の他の目的は、正しい解錠装置を使
用しない限り開けられない施錠可能な容器を提供するこ
とにある。
【００１１】本発明のなお更なる目的は、再使用可能で
比較的安価な施錠可能な安全容器であって、小売業者の
現在の盗難防止電子警報装置と併用可能な安全容器を提
供することにある。
【００１２】本発明の更なる目的は、施錠カバーを箱か
ら取り外している間も、施錠カバーを保持可能な解錠装
置を提供することにある。
【００１３】本発明のなお更なる目的は、使用者が簡
単、迅速かつ便利に使用できる進歩した施錠手段を備え
た安全容器およびその解錠装置を提供することにある。
【００１４】本発明の他の目的は、各種寸法のビデオゲ
ームをきっちりと収納できるよう調整可能でかつ施錠可
能な安全容器を提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】前記した目的および利点
を達成するため、本発明に係る安全容器は、箱と、この
箱に係合すべく設計された施錠カバーからなり、箱は開
口と、開口を形成するリップと、リップに設けられた複
数の係合用スロットと、底部とを備え、施錠カバーは基
部と、基部から突き出て前記箱の係合用スロットに係合
する複数の施錠突起と、解錠装置のキーの挿入を可能に
する鍵穴と、基部の周囲から施錠突起と実質的に平行に
延び、施錠カバーと箱とが係合した際に係合用スロット
を覆うスカートとを備えることを特徴とする。
【００１６】また、上記の安全容器は、前記箱が更に、
前記施錠突起に各々一様な力が加えられるのを確実にす
るための案内手段を前記リップ上に備えることを特徴と
する。
【００１７】また、上記の安全容器は、前記箱が更に、
前記解錠装置のキーを整列させて保持するための案内手
段を前記リップ上に備えることを特徴とする。
【００１８】また、上記の安全容器は、前記施錠カバー
が更に、該カバーから延びる複数のタブ手段を備え、こ
れにより前記箱と施錠カバーとが係合した際に容器内に
挿入体を保持し、前記挿入体は、容器外に設けられた盗
難防止警報装置と相互作用を行うことを特徴とする。
【００１９】また、上記の安全容器は、前記施錠カバー
が更に、前記解錠装置のクランプ手段と噛み合う肩を与
える切込みを前記スカートの両側端部に備えることを特
徴とする。
【００２０】また、上記の安全容器は、前記箱が更に、
その底部に孔を備えることを特徴とする。
【００２１】また、上記の安全容器は、前記箱が更に、
前記孔を介して箱に取り付けられた容器吊下手段を備え
ることを特徴とする。
【００２２】また、上記の安全容器は、前記吊下手段は
ベースと湾曲部材からなる鉤と弾性指とを備え、前記弾
性指はベースを挟んで湾曲部材とは反対方向に延び、円
孤状の側部とその外方に延びる円弧状の爪を備え、縦割
円柱状に離間対向してその中間に中空部分を形成し、前
記弾性指を箱の底部の孔に嵌め合わせて係止した際に、
前記爪により孔から鉤を取り外しできないようにしたこ
とを特徴とする。
【００２３】さらに、前記した目的および利点を達成す
るため、本発明に係る安全容器の箱から施錠カバーを取
り外すための解錠装置は、キーベースと、キーベースを
容器の施錠カバーに着脱するクランプ手段と、キーベー
スから突き出て施錠カバーの鍵穴の夫々に中心を合わせ
て差し込まれ、施錠カバーの施錠突起の先端を移動させ
て、箱の係合用スロットと施錠突起との結合関係を解除
する複数のキーとを備えることを特徴とする。
【００２４】また、上記の解錠装置は、前記キーベース
が、その両端に前記キーと同方向に立ち上がる一対の台
状側部を備え、各台状側部はキーベースの横幅方向に対
して直角に開けられたピン穴を有し、各台状側部はその
内部に前記各クランプ手段を前記ピン穴を介して回動可
能に保持し、両台状側部間の内法寸法は前記施錠カバー
の横幅に概略等しいことを特徴とする。
【００２５】また、上記の解錠装置は、前記クランプ手
段が、クランプ把手と、前記箱から施錠カバーを取り外
す際に該施錠カバーを保持するクランプフランジと、ク
ランプ手段を回動させるためのピン穴と、前記ピン穴に
前記台状側部のピン穴と中心軸を合わせて差し込まれる
ピンとを備えることを特徴とする。
【００２６】また、上記の解錠装置は、前記クランプ手
段が更にスプリングを保持する支柱を備え、前記支柱は
クランプ手段の側部からクランプフランジとは反対側へ
垂直に延び、前記スプリングは前記支柱よりより僅かに
大きい内径を有し、その内部へ前記支柱が部分的に挿入
されて該スプリングを適切な位置に保持することを特徴
とする。
【００２７】
【作用】本発明に係る安全容器の使用に際しては、ビデ
オゲーム等を開口から箱の中に入れ、その後箱の開口に
施錠カバーを被せて押し付ける。すると、施錠カバーの
複数の施錠突起が箱のリップ上の係合用スロットと結合
し、施錠カバーが箱にロックされる。
【００２８】施錠カバーの内側には、小売店舗の電子盗
難防止警報装置と相互作用する挿入体を保持するための
タブがあり、店舗から安全容器を持ち出すことを更に阻
止する。
【００２９】この安全容器の使用者は、解錠装置のキー
ベースと容器の施錠カバーの位置を合わせて結合させ、
この２つを解錠装置のクランプ手段を用いて互いに押し
付けることにより、単純かつ効率的に施錠カバーを箱か
ら取り外すことができる。解錠装置のキーは施錠カバー
の施錠突起の先端を移動させて箱の係合用スロットから
離脱させ、施錠カバーを箱から取り外すことを可能にす
る。
【００３０】キーベースを施錠カバーに向かって押し付
けると、解錠装置のクランプ手段は自動的に、キーベー
スを施錠カバーに密着させてクランプする位置へ回動す
る。その後、クランプ手段を手で動かしてクランプ状態
を解除すれば、キーベースを施錠カバーから取り外すこ
とが可能になる。
【００３１】種々の形状の鉤（フック）を箱の底部に嵌
め込むことができ、このフックにより、容器を展示棒か
ら吊り下げて美しく展示することができる。
【００３２】本発明の前記した特徴および利点は、添付
図面および特許請求の範囲と併せて以下の好適な態様の
詳細な説明を概観することから、当業者に容易に明らか
となろう。
【００３３】
【実施例】図１には、矩形の箱１０および施錠カバー５
０を示す。矩形の箱１０は、ビデオゲーム等を入れる開
口３２を有する。開口３２はリップ１２と、施錠カバー
５０と係合する鍔１８とを有する（図１および図２を参
照）。箱１０の両端の長手方向に沿ってリブ１６が延在
し、支持および剛性を与える（図１および図４を参
照）。鍔１８に垂直なリップ１２の端の、リップの外表
面２１の凹部に第１の案内溝３０が設けられている。こ
れは施錠カバー５０を位置決めして案内し、施錠突起５
８の各々に一様な力が加えられることを確実にする（図
４および図７を参照）。
【００３４】リップ１２の側壁を貫通して鍔１８に平行
に、複数の係合用スロット３４が形成されている（図
３、図４および図５を参照）。これらのスロット３４
は、施錠カバー５０上の突起５８を受け入れてこれと係
合する（図１６を参照）。リップ１２の内表面２０の凹
部には複数の第２の案内溝３６が設けられている。案内
溝３６は各スロット３４の中央上部からリップ１２の内
表面２０の上縁まで垂直に延びている（図１、図３、図
４および図５を参照）。第２の案内溝３６は、キー１０
４を正しい位置に合わせて保持するように作用する。
【００３５】箱の底３８は、その中心に孔２２と、該中
心から対称的に位置する複数の長孔２４とを備える（図
１および図２を参照）。孔２２には鉤１６０（図３０〜
図３４を参照）を嵌め込むことができる。長孔２４は、
箱１０に入れた対象物を取り外すための第２の手段を与
える。第１の手段は箱を揺すって重力を与えることであ
り、第２の手段は長孔２４から物体を突っ込み、この物
体を介してビデオゲームに力を加えることである。
【００３６】この実施例では、箱１０はポリカーボネー
ト製である。勿論、この発明から逸脱することなく、他
の適当な材料を使用することができる。
【００３７】図３０および図３１に示す鉤１６０は、同
心的基部１６６と、基部１６６の中心から垂直に延びる
湾曲部材１７４とを備える。基部１６６の中心から湾曲
部材１７４と反対方向に、側面が孤状をなす複数の弾性
指１６８が垂直に延びる。本実施例では、２つの弾性指
１６８はテーパのついた背部１７６を有して半円形をな
し、互いに反対側に枝分かれして、その中間にテーパの
ついた隙間１７２が形成されるように並んでいる。２つ
の弾性指１６８が作る直径は、箱の底の孔２２より僅か
に小さい。
【００３８】テーパのついた隙間１７２は、基部１６６
および湾曲部材１７４内へ切れ込んでおり、これによっ
て弾性指１６８に更に柔らかさと弾力性が与えられる。
弾性指１６８の外側の弧状表面の端から垂直外方に弧状
の爪１７０が出ている。弾性指１６８を箱の底の孔２２
と面一に係合させるときは、弾性指１６８は内方に曲が
り、爪１７０が孔２２を通って押し込まれる。爪１７０
が箱の底の孔２２を完全に通り抜けると、曲げられてい
た弾性指１６８は元の位置に戻る。爪１７０は箱の底３
８の内側と係合し、鉤１６０が外れないように所定の場
所に保持する。
【００３９】基部１６６の中心から延びる湾曲部材１７
４は、異なる寸法および形状のものであってもよい。図
３２、図３３および図３４には、異なる寸法および形状
を有する湾曲部材１７４の他の好適な態様を示す。
【００４０】図９に示す施錠カバー５０は、複数の施錠
突起５８を有する。突起５８は施錠カバー５０から垂直
に延び、固定された先端を有する（図１１、図１２およ
び図１３を参照）。施錠カバー５０の周囲から垂直に立
ち上がるスカート８６の内表面７８は、箱側のリップ１
２の外表面２１と摺動的に係合する（図１２および図１
６を参照）。
【００４１】施錠カバー５０のスカート８６の両端には
切欠５２が形成されており、切欠５２にはクランプ部材
１３６が受容される（図１０、図１４、図１５、図２７
および図２８を参照）。施錠カバー５０のスカート８６
の両端の内側には肩５４が形成されており（図１５を参
照）、肩５４は、施錠カバー５０を正しい位置に合わせ
て保持する第１の案内溝３０に沿って摺動する。
【００４２】施錠突起５８の縦方向中心線の上方に、施
錠カバー５０を貫通する正確な鍵穴５６が設けられてい
る（図９、図１１および図１６を参照）。施錠カバー５
０はまた、複数のエジェクタピンボス８０を有する。エ
ジェクタピンボス８０は、施錠カバー５０の成形過程に
おいて支持を与えると共に、箱側のリップ１２と施錠カ
バー５０の位置を合わせる作用を営む（図１５、図１６
および図２９を参照）。
【００４３】施錠カバー５０の内表面９０には、外方に
垂直に延びる２つのタブ８４が配設される。タブ８４
は、店舗の盗難防止電子警報装置と相互作用する挿入体
を保持する（図１０および図１５を参照）。
【００４４】各タブ８４は、寸法調節用固定具１５０
（図３５〜図３７を参照）を受け入れて保持するように
設計されたスロット８５を有する。スロット８５は固定
具１５０の厚みとほぼ等しい幅を有し、固定具１５０を
所定の位置へ堅固に押圧することを可能にする。固定具
１５０は、タブ８４と係合した際に種々の寸法のビデオ
ゲーム等を箱１０内にきっちりと収容できるように、種
々の高さに作成することができる。
【００４５】施錠カバー５０のスカート８６の下端９２
は、施錠カバー５０が箱側のリップ１２に押しつけられ
る際に、箱側の鍔１８に係合する（図１６を参照）。本
実施例では、施錠カバー５０はポリカーボネート製であ
る。勿論、この発明から逸脱することなく、他の適切な
材料を使用することができる。
【００４６】図１７に示す解錠装置９９は、キーベース
１００、キー挿入板１０２およびクランプ部材１３６を
有する。キー挿入板１０２はキーベース１００に対して
複数の平頭ねじ１２０により固定され（図１７および図
２９を参照）、平頭ねじ１２０は複数のキー挿入板１０
２の孔１０８とキーベース１００の孔１１０を貫いてセ
ルフタップし、キー挿入板１０２とキーベース１００を
面一に整列させる（図１７、図２０および図２１を参
照）。
【００４７】キーベース１００の底はリブ１１２を備
え、リブ１１２はキーベース１００の底の内部側壁１２
３へ角度をもって延び、剛性および支持を与えている
（図１８および図１９を参照）。キーベース１００はそ
の長手方向の両端に、キーベース１００から垂直に立ち
上がる台状側部１２１を備え、その内側１２２の対向距
離は施錠カバー５０のスカート８６の長手方向の差し渡
し寸法より僅かに大きい。
【００４８】キー挿入板１０２は複数のキー１０４を備
え、各キー１０４は施錠カバー５０の各鍵穴５６に対応
する。本実施例では、キー１０４は傾斜角度を有する。
この傾斜角度はキー１０４を施錠カバー５０の鍵穴５６
へ押し込む際に、キー１０４と施錠カバー５０の突起５
８との摩擦の低減に寄与する。また本実施例では、キー
挿入板１０２はアルミニウム製であるが、勿論、この発
明から逸脱することなく、他の適切な材料を使用するこ
とができる（図２１、図２２、図２３および図２９を参
照）。
【００４９】キーベース１００の台状側部１２１は、そ
の内側１２２上にスロット１１４を有する。このスロッ
ト１１４は、キーベース１００の台状側部１２１内での
クランプ部材１３６の回転を許容する。キーベース１０
０の側端部１２５の外側にはスロット１１８が設けられ
ている。スロット１１８は、クランプ部材１３６の把手
１３８が、キーベース１００の台状側部１２１を介して
回転することを許容する。
【００５０】キーベース１００の穴１１６は、キーベー
ス１００の台状側部１２１を貫通してスロット１１８お
よび１１４に垂直に開けられ、クランプ部材１３６の回
転ピン１３４を受け入れる（図１７、図１８および図１
９を参照）。
【００５１】クランプ部材１３６は、キーベース１００
の穴１１６と整列する穴１２８を有し、回転ピン１３４
が両方の穴１１６、１２８を貫通して配置されるのを可
能とする。クランプ部材１３６は、クランプフランジ１
２６を備える。クランプフランジ１２６はクランプ部材
１３６から延び、キーベース１００を施錠カバー５０に
対して正しく配置したときに、施錠カバー５０の切欠５
２と噛み合う（図２４、図２７および図２８を参照）。
【００５２】クランプ部材１３６のクランプフランジ１
２６とは反対側には、スプリング支柱１３２がクランプ
部材１３６の側部から垂直に延びている（図２４および
図２５を参照）。スプリング支柱１３２の外径よりも僅
かに大きい内径を有するスプリング１３０が、スプリン
グ支柱１３２を部分的に内包しつつ配置される（図１
７、図２７および図２８を参照）。
【００５３】キーベース１００が施錠カバー５０に対し
て正しく配置され押し付けられると、スプリング１３０
はクランプ部材１３６に対して力を及ぼし、クランプ部
材１３６を自動的に回転させ、クランプフランジ１２６
が施錠カバー５０の切欠５２に噛み込む。
【００５４】クランプ部材１３６の把手１３８に対して
施錠カバー５０と反対方向（図２７の矢印の方向）の力
を及ぼせば、スプリング１３０が圧縮され、クランプ部
材１３６が回転して施錠カバー５０から離れ、クランプ
フランジ１２６が施錠カバー５０の切欠５２から解放さ
れる（図２７および図２８を参照）。
【００５５】本実施例では、クランプ部材１３６はレク
ソン（Lexon）−ガラス充填物（Lexon はプラスティッ
クの一種についての米国登録商標）製であるが、勿論、
この発明から逸脱することなく他の適切な材料を使用す
ることができる。
【００５６】以下に、本発明の作用を説明する。
【００５７】オペレータは、ビデオゲームを箱１０の開
口３２から中に入れる。しかる後、施錠カバー５０の肩
５４を箱１０の第１の案内溝３０に合わせる。肩５４と
案内溝３０とが合ったならば、施錠カバー５０の外表面
８８に垂直に力を加え、施錠カバー５０のスカート８６
の縁９２が箱１０の鍔１８に突き当たるまで押し込む。
すると施錠カバー５０の突起５８の先端が箱１０の係合
用スロット３４へ噛み込み、箱１０と施錠カバー５０と
がロックされる（図１６を参照）。
【００５８】施錠カバー５０を箱１０から取り外すに
は、キーベース１００を施錠カバー５０の上に載せ、ク
ランプフランジ１２６と施錠カバー５０の切欠５２とを
位置合わせし、キーベース１００を箱１０側に押し付け
る。すると、複数のキー１０４が複数の鍵穴５６を通っ
て進入し、施錠カバー５０の突起５８をスロット３４か
ら離脱させる（図２９を参照）。
【００５９】クランプフランジ１２６は施錠カバー５０
の切欠５２と自動的に噛み合い、箱１０を施錠カバー５
０から引き離す。この状態で、施錠カバー５０はキーベ
ース１００にクランプされたままになる（図２８を参
照）。
【００６０】施錠カバー５０をキーベース１００から取
り外すには、クランプ部材の把手１３８に対して施錠カ
バー５０と反対方向（図２７の矢印の方向）に力を加え
ればよい。この力によりクランプフランジ１２６が回転
して施錠カバー５０の切欠５２から離れ、施錠カバー５
０とキーベース１００の分離が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の盗難防止用箱および施錠カバーの斜視
図である。
【図２】図１に示した箱の平面図である。
【図３】図２の３−３線による部分断面図である。
【図４】図２の４−４線による部分断面図である。
【図５】図４の５−５線による部分断面図である。
【図６】図２の６−６線による部分断面図である。
【図７】図２の７−７線による部分断面図である。
【図８】図２の８−８線による部分断面図である。
【図９】図１に示した施錠カバーの平面図である。
【図１０】図９の１０−１０線による部分断面図であ
る。
【図１１】図９の１１−１１線による破断部分断面図で
ある。
【図１２】図９の１２−１２線による破断部分断面図で
ある。
【図１３】図９の１３−１３線による破断部分断面図で
ある。
【図１４】図９に示した施錠カバーの立面端面図であ
る。
【図１５】図９に示した施錠カバーの底面図である。
【図１６】図１に示した箱および施錠カバーが係合され
た状態の部分断面端面図である。
【図１７】キーベースに取り付けたキー挿入板を備える
解錠装置およびこれと組み合せられるクランプ部材を示
す斜視図である。
【図１８】図１７に示したキーベースの底面図である。
【図１９】図１７に示したキーベースの部分断面側面立
面図である。
【図２０】図１７に示したキーベースの平面図である。
【図２１】図１７に示したキー挿入板の平面図である。
【図２２】図１７に示したキー挿入板の側面立面図であ
る。
【図２３】図１７に示したキー挿入板の部分断面端面図
である。
【図２４】図１７に示したクランプ部材の側面図であ
る。
【図２５】図２４に示したクランプ部材の端面図であ
る。
【図２６】図１７に示したクランプ部材の平面図であ
る。
【図２７】係合した施錠カバーおよび箱と、挿入途上に
ある解錠装置を示す部分断面図である。
【図２８】係合した施錠カバーおよび箱と、解錠装置が
挿入されてクランプ部材が施錠カバーと係合した状態を
示す部分断面図である。
【図２９】係合した施錠カバー、箱および解錠装置にお
いて、施錠カバーの突起を箱のスロットから離脱させる
キーを示す部分断面図である。
【図３０】図２に示した箱の底部と係合する鉤の側面図
である。
【図３１】図３０に示した鉤の立面図である。
【図３２】図３０に示した鉤の他の例を示す立面図であ
る。
【図３３】図３２に示した鉤の平面図である。
【図３４】図３２に示した鉤の立面図である。
【図３５】図９に示した施錠カバーと係合する固定具の
平面図である。
【図３６】図３５に示した固定具の立面図である。
【図３７】図３５に示した固定具の立面図である。
【符号の説明】
１０…箱 １２…箱側のリップ １８…鍔 ３２…開口 ３４…スロット ５０…施錠カバー ５６…鍵穴 ５８…突起 ８６…スカート ９９…解錠装置 １００…キーベース １０４…キー １１４…スロット １１６…穴 １１８…スロット １２１…台状側部 １２８…穴 １３６…クランプ部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ビデオゲーム等の物品を安全に収納するた
    めに、箱と、前記箱に係合すべく設計された施錠カバー
    からなる安全容器であって、 前記箱は開口と、開口を形成するリップと、前記リップ
    に設けられた複数の係合用スロットと、底部とを備え、 前記施錠カバーは基部と、前記基部から突き出て前記箱
    の係合用スロットに係合する複数の施錠突起と、解錠装
    置のキーの挿入を可能にする鍵穴と、前記基部の周囲か
    ら前記施錠突起と平行に延び、施錠カバーと箱とが係合
    した際に前記係合用スロットを覆うスカートとを備え
    る、 ことを特徴とする安全容器。
  2. 【請求項２】請求項１記載の容器において、前記箱が更
    に、前記施錠突起に各々一様な力が加えられるのを確実
    にするための案内手段を前記リップ上に備えることを特
    徴とする安全容器。
  3. 【請求項３】請求項１記載の容器において、前記箱が更
    に、前記解錠装置のキーを整列させて保持するための案
    内手段を前記リップ上に備えることを特徴とする安全容
    器。
  4. 【請求項４】請求項１記載の容器において、前記施錠カ
    バーが更に、該カバーから延びる複数のタブ手段を備
    え、これにより前記箱と施錠カバーとが係合した際に容
    器内に挿入体を保持し、前記挿入体は、容器外に設けら
    れた盗難防止警報装置と相互作用を行うことを特徴とす
    る安全容器。
  5. 【請求項５】請求項１記載の容器において、前記施錠カ
    バーが更に、前記解錠装置のクランプ手段と噛み合う肩
    を与える切込みを前記スカートの両側端部に備えること
    を特徴とする安全容器。
  6. 【請求項６】請求項１記載の容器において、前記箱が更
    に、その底部に孔を備えることを特徴とする安全容器。
  7. 【請求項７】請求項６記載の容器において、前記箱が更
    に、前記孔を介して箱に取り付けられた容器吊下手段を
    備えることを特徴とする安全容器。
  8. 【請求項８】請求項７記載の容器において、前記吊下手
    段はベースと湾曲部材からなる鉤と弾性指とを備え、前
    記弾性指はベースを挟んで湾曲部材とは反対方向に延
    び、円孤状の側部とその外方に延びる円弧状の爪を備
    え、縦割円柱状に離間対向してその中間に中空部分を形
    成し、前記弾性指を箱の底部の孔に嵌め合わせて係止し
    た際に、前記爪により孔から鉤を取り外しできないよう
    にしたことを特徴とする安全容器。
  9. 【請求項９】請求項１記載の安全容器における箱から施
    錠カバーを取り外すための解錠装置であって、 キーベースと、 キーベースを容器の施錠カバーに着脱するクランプ手段
    と、 キーベースから突き出て施錠カバーの鍵穴の夫々に中心
    を合わせて差し込まれ、施錠カバーの施錠突起の先端を
    移動させて、箱の係合用スロットと施錠突起との結合関
    係を解除する複数のキーと、 を備えることを特徴とする解錠装置。
  10. 【請求項１０】請求項９記載の装置において、前記キー
    ベースが、その両端に前記キーと同方向に立ち上がる一
    対の台状側部を備え、各台状側部はキーベースの横幅方
    向に対して直角に開けられたピン穴を有し、各台状側部
    はその内部に前記各クランプ手段を前記ピン穴を介して
    回動可能に保持し、両台状側部間の内法寸法は前記施錠
    カバーの横幅に概略等しいことを特徴とする解錠装置。
  11. 【請求項１１】請求項１０記載の装置において、前記ク
    ランプ手段が、 クランプ把手と、 前記箱から施錠カバーを取り外す際に該施錠カバーを保
    持するクランプフランジと、 クランプ手段を回動させるためのピン穴と、 前記ピン穴に前記台状側部のピン穴と中心軸を合わせて
    差し込まれるピンと、 を備えることを特徴とする解錠装置。
  12. 【請求項１２】請求項１１記載の装置において、前記ク
    ランプ手段が更にスプリングを保持する支柱を備え、前
    記支柱はクランプ手段の側部からクランプフランジとは
    反対側へ垂直に延び、前記スプリングは前記支柱よりよ
    り僅かに大きい内径を有し、その内部へ前記支柱が部分
    的に挿入されて該スプリングを適切な位置に保持するこ
    とを特徴とする解錠装置。
JP26743594A 1994-04-25 1994-10-31 安全容器とその解錠装置 Pending JPH07291336A (ja)

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