JPH07290878A - 塗布具 - Google Patents
塗布具Info
- Publication number
- JPH07290878A JPH07290878A JP6113704A JP11370494A JPH07290878A JP H07290878 A JPH07290878 A JP H07290878A JP 6113704 A JP6113704 A JP 6113704A JP 11370494 A JP11370494 A JP 11370494A JP H07290878 A JPH07290878 A JP H07290878A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- ink
- applicator
- holder
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローラを用いた塗布具であって、書き出しの
時のインキ流れが良好であってかすれない塗布具を提供
する。 【構成】 ボールペンのボールに代わってローラ7が用
いられた塗布具1であり、ローラ収納部のインキ流通孔
側の断面形状は、スリット部21に収束する2段のテー
パ28,29が設けられている。ローラ7とローラ収納
部18との隙間が小さいので、インキは付着力または毛
細管力によって当該部分に残り、インキ溜2に戻らな
い。
時のインキ流れが良好であってかすれない塗布具を提供
する。 【構成】 ボールペンのボールに代わってローラ7が用
いられた塗布具1であり、ローラ収納部のインキ流通孔
側の断面形状は、スリット部21に収束する2段のテー
パ28,29が設けられている。ローラ7とローラ収納
部18との隙間が小さいので、インキは付着力または毛
細管力によって当該部分に残り、インキ溜2に戻らな
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字を書いたり色を塗
る等の用途に用いる塗布具に関するものであり、特にロ
ーラの回転によってインキを転写する塗布具に関するも
のである。
る等の用途に用いる塗布具に関するものであり、特にロ
ーラの回転によってインキを転写する塗布具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】手軽な塗布具としてボールペンが広く普
及している。ところがボールペンは、インキを塗布面に
転写する部材が文字通りボールであり、塗布面と点接触
するものであることから、太い線を描いたり、広い面も
塗りつぶす等の用途には適当ではない。
及している。ところがボールペンは、インキを塗布面に
転写する部材が文字通りボールであり、塗布面と点接触
するものであることから、太い線を描いたり、広い面も
塗りつぶす等の用途には適当ではない。
【0003】そこで、ボールペンのボールに代わってロ
ーラを採用し、ローラによって幅の広い線を描く塗布具
が提案されている。従来技術の塗布具は、周知のボール
ペンのボールをローラに置き代えただけのものであり、
インキ溜の先端に設けられたホルダー内に、ローラが収
納されたものである。
ーラを採用し、ローラによって幅の広い線を描く塗布具
が提案されている。従来技術の塗布具は、周知のボール
ペンのボールをローラに置き代えただけのものであり、
インキ溜の先端に設けられたホルダー内に、ローラが収
納されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の塗布具は、
着想として優れたものがある。そこで本発明者らは、油
性ボールペン(油性インキが充填されたボールペン)の
ボールをローラに置き換えた塗布具を試作した。通常の
油性ボールペンでは、ボールの直径は、概ね0.6mm
程度であるため、試作した塗布具ではローラの直径は
0.6mmとした。ところが試作した塗布具は、ローラ
の回転が悪くとても塗布具としての用をなさないもので
あった。
着想として優れたものがある。そこで本発明者らは、油
性ボールペン(油性インキが充填されたボールペン)の
ボールをローラに置き換えた塗布具を試作した。通常の
油性ボールペンでは、ボールの直径は、概ね0.6mm
程度であるため、試作した塗布具ではローラの直径は
0.6mmとした。ところが試作した塗布具は、ローラ
の回転が悪くとても塗布具としての用をなさないもので
あった。
【0005】そこで本発明者らは、次にローラの直径が
より大きい塗布具を試作した。この塗布具は先述の塗布
具に比べてローラの回転が円滑であった。しかしなが
ら、ローラの直径を大きくすることにより、油性ボール
ペン等には無かった新たな問題点に直面した。すなわち
一般的に、油性ボールペンのボールが挿入されるホルダ
ー100では、ボール収納部のインキ導入孔101側が
テーパ102になっている(図15参照)。従って、理
論上テーパ102と側壁103の間は角状となり、ボー
ル105との間に隙間106ができる。
より大きい塗布具を試作した。この塗布具は先述の塗布
具に比べてローラの回転が円滑であった。しかしなが
ら、ローラの直径を大きくすることにより、油性ボール
ペン等には無かった新たな問題点に直面した。すなわち
一般的に、油性ボールペンのボールが挿入されるホルダ
ー100では、ボール収納部のインキ導入孔101側が
テーパ102になっている(図15参照)。従って、理
論上テーパ102と側壁103の間は角状となり、ボー
ル105との間に隙間106ができる。
【0006】この隙間には、常時油性インキが溜まって
いる。油性ボールペンをボールを上にして保持すると、
上記隙間のインキは、重力によって、インキ溜方向の力
を受けるが、通常の油性ボールペンでは、当該隙間が狭
いために、加えてインキの粘度が高いために、インクは
ボールと側壁との付着力または毛細管力によってインキ
溜方向への落下を免れている。
いる。油性ボールペンをボールを上にして保持すると、
上記隙間のインキは、重力によって、インキ溜方向の力
を受けるが、通常の油性ボールペンでは、当該隙間が狭
いために、加えてインキの粘度が高いために、インクは
ボールと側壁との付着力または毛細管力によってインキ
溜方向への落下を免れている。
【0007】ところが本発明者らの試作の様に、塗布具
のローラの直径を大きく設計すると、側壁とローラ間の
隙間が大きくなってしまい、インクの重力がローラ等と
の付着力または毛細管力に勝ってインクがインク溜側に
落下してしまう。そのため、ローラの直径が大きな塗布
具では、ローラの回転が円滑である反面、書きはじめに
際してインクの流れが悪いと言う問題があった。以上の
説明は、インクが油性であるボールペンを例に説明した
が、この問題点はインキ溜内のインキが水性である場合
には、より深刻であった。ボールペン用水性インキは、
近年実用化されたものであり、旧来の油性インキに比べ
て粘度が低い。そのため上記した塗布具に水性インキを
充填すると、ほとんどのインクはローラ収納部からイン
ク溜側に落下してしまう。
のローラの直径を大きく設計すると、側壁とローラ間の
隙間が大きくなってしまい、インクの重力がローラ等と
の付着力または毛細管力に勝ってインクがインク溜側に
落下してしまう。そのため、ローラの直径が大きな塗布
具では、ローラの回転が円滑である反面、書きはじめに
際してインクの流れが悪いと言う問題があった。以上の
説明は、インクが油性であるボールペンを例に説明した
が、この問題点はインキ溜内のインキが水性である場合
には、より深刻であった。ボールペン用水性インキは、
近年実用化されたものであり、旧来の油性インキに比べ
て粘度が低い。そのため上記した塗布具に水性インキを
充填すると、ほとんどのインクはローラ収納部からイン
ク溜側に落下してしまう。
【0008】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に着目し、インキの流れが円滑な塗布具を提供するこ
とを目的とするものである。
点に着目し、インキの流れが円滑な塗布具を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ための本発明は、ローラ収納部およびインキ流通孔が設
けられたホルダーがインキ溜の先端に装着され、該ホル
ダーのローラ収納部には円柱状のローラが配され、ロー
ラの周面の一部はローラ収納部に設けられた開口から外
部に突出している塗布具において、前記ローラ収納部の
インキ流通孔側の断面形状は、インキ流通孔側に収束す
る2段以上のテーパ又は円弧状であることを特徴とする
塗布具である。
ための本発明は、ローラ収納部およびインキ流通孔が設
けられたホルダーがインキ溜の先端に装着され、該ホル
ダーのローラ収納部には円柱状のローラが配され、ロー
ラの周面の一部はローラ収納部に設けられた開口から外
部に突出している塗布具において、前記ローラ収納部の
インキ流通孔側の断面形状は、インキ流通孔側に収束す
る2段以上のテーパ又は円弧状であることを特徴とする
塗布具である。
【0010】また上記した発明の実施態様としての発明
は、前記インキ流通孔内には中継芯が配されており、中
継芯の先端は前記ローラと当接し、前記ローラは、中継
芯によってローラ収納部の開口に向かって押圧されてい
ることを特徴とする。
は、前記インキ流通孔内には中継芯が配されており、中
継芯の先端は前記ローラと当接し、前記ローラは、中継
芯によってローラ収納部の開口に向かって押圧されてい
ることを特徴とする。
【0011】本発明の塗布具では、特にインキ溜内に、
常温における粘度が8000CPS以下であるインキが
入れられている場合に顕著な効果がある。
常温における粘度が8000CPS以下であるインキが
入れられている場合に顕著な効果がある。
【0012】さらに上記の発明を発展させた発明は、ロ
ーラは、中空体あるいは多孔質体であることを特徴とす
る塗布具である。
ーラは、中空体あるいは多孔質体であることを特徴とす
る塗布具である。
【0013】
【作用】本発明の塗布具は、ローラ収納部およびインキ
流通孔が設けられたホルダーがインキ溜の先端に装着さ
れ、このホルダーのローラ収納部に、円柱状のローラが
配された構成であるため、インキ溜内のインキは、毛細
管現象や重力によってインキ流通孔を経てローラ収納部
に入る。そしてローラ収納部内でインキはローラと接す
る。従ってローラを紙等に押し当てて塗布具を移動させ
ると、ローラが転がり、ローラに付着したインキが紙等
に転写される。本発明の塗布具は、ホルダーのローラ収
納部に、インキ流通孔側に向かって収束する2段以上の
テーパ又は円弧が形成されているので、ローラとローラ
収納部の内壁間の空隙が小さい。そのため当該部分に溜
まったインクは、ローラおよびローラ収納部の内壁への
付着力または毛細管力によって保持され、インキ溜の方
に落下することはない。
流通孔が設けられたホルダーがインキ溜の先端に装着さ
れ、このホルダーのローラ収納部に、円柱状のローラが
配された構成であるため、インキ溜内のインキは、毛細
管現象や重力によってインキ流通孔を経てローラ収納部
に入る。そしてローラ収納部内でインキはローラと接す
る。従ってローラを紙等に押し当てて塗布具を移動させ
ると、ローラが転がり、ローラに付着したインキが紙等
に転写される。本発明の塗布具は、ホルダーのローラ収
納部に、インキ流通孔側に向かって収束する2段以上の
テーパ又は円弧が形成されているので、ローラとローラ
収納部の内壁間の空隙が小さい。そのため当該部分に溜
まったインクは、ローラおよびローラ収納部の内壁への
付着力または毛細管力によって保持され、インキ溜の方
に落下することはない。
【0014】請求項3記載の塗布具では、ローラは、中
継芯によってローラ収納部の開口に向かって押圧されて
いるので、ローラと開口端との隙間が小さくなり、当該
部分でインクが保持される。また開口はローラによって
密閉に近い状態になり、開口からの空気の進入が防がれ
てローラ収納部内の空気置換が防止される。さらに本発
明では、ローラは中継芯によってローラ収納部の開口に
向かって押圧されているので、ローラは中継芯によって
あたかも浮き上げられた状態になっている。そのため本
発明の塗布具は、筆記時にローラとローラ収納部との接
触面積が少なく、ローラが回転する際の摩擦抵抗が小さ
い。
継芯によってローラ収納部の開口に向かって押圧されて
いるので、ローラと開口端との隙間が小さくなり、当該
部分でインクが保持される。また開口はローラによって
密閉に近い状態になり、開口からの空気の進入が防がれ
てローラ収納部内の空気置換が防止される。さらに本発
明では、ローラは中継芯によってローラ収納部の開口に
向かって押圧されているので、ローラは中継芯によって
あたかも浮き上げられた状態になっている。そのため本
発明の塗布具は、筆記時にローラとローラ収納部との接
触面積が少なく、ローラが回転する際の摩擦抵抗が小さ
い。
【0015】さらに請求項5記載の発明では、ローラ
は、中空体あるいは多孔質体であるので、ローラの質量
が小さい。そのため、例えば筆記具を落とすといった、
筆記具に強い衝撃が加わった際に、ローラに発生する慣
性力が小さく、ローラの脱落が防止される。
は、中空体あるいは多孔質体であるので、ローラの質量
が小さい。そのため、例えば筆記具を落とすといった、
筆記具に強い衝撃が加わった際に、ローラに発生する慣
性力が小さく、ローラの脱落が防止される。
【0016】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例の塗布具のホル
ダー部分の正面図である。図2は、図1の塗布具のホル
ダー部分の平面図である。図3は、図2のA−A断面図
である。図4は、ローラが無い状態におけるホルダーの
ローラ収納部の要部拡大断面図である。図5は、図3の
要部拡大図である。図6は、図2のB−B断面図であ
る。図7は、ローラが無い状態におけるホルダーのロー
ラ収納部の要部拡大断面図である。図8は、図6の要部
拡大図である。図9は、図1の塗布具の一部断面分解斜
視図である。図10は、本発明の変形実施例の塗布具で
採用するホルダーのローラが無い状態におけるローラ収
納部の要部拡大断面図である。図11は、本発明の変形
実施例の塗布具の要部拡大断面図である。図12は、本
発明の他の変形実施例の塗布具の要部拡大断面図であ
る。図13は、本発明の他の変形実施例で採用するロー
ラの斜視図である。図14は、本発明の変形実施例の塗
布具のホルダー部分の側面断面図である。
明する。図1は、本発明の具体的実施例の塗布具のホル
ダー部分の正面図である。図2は、図1の塗布具のホル
ダー部分の平面図である。図3は、図2のA−A断面図
である。図4は、ローラが無い状態におけるホルダーの
ローラ収納部の要部拡大断面図である。図5は、図3の
要部拡大図である。図6は、図2のB−B断面図であ
る。図7は、ローラが無い状態におけるホルダーのロー
ラ収納部の要部拡大断面図である。図8は、図6の要部
拡大図である。図9は、図1の塗布具の一部断面分解斜
視図である。図10は、本発明の変形実施例の塗布具で
採用するホルダーのローラが無い状態におけるローラ収
納部の要部拡大断面図である。図11は、本発明の変形
実施例の塗布具の要部拡大断面図である。図12は、本
発明の他の変形実施例の塗布具の要部拡大断面図であ
る。図13は、本発明の他の変形実施例で採用するロー
ラの斜視図である。図14は、本発明の変形実施例の塗
布具のホルダー部分の側面断面図である。
【0017】図1乃至図9において、1は、本発明の具
体的実施例における塗布具を示す。本実施例の塗布具1
の基本構成は、公知のボールペンと同様であり、インキ
溜2の先端にホルダー3が装着され、さらにインキ溜2
の外側にペン軸5が取り付けられたものである。ここで
インキ溜2とペン軸5は、ボールペンのそれと全く同一
であり、合成樹脂によって作られた筒である。インキ溜
2の内部には、水溶性インキ、より具体的には水溶性ゲ
ル状インキであって、粘度が8000CPS以下のもの
が充填されている。
体的実施例における塗布具を示す。本実施例の塗布具1
の基本構成は、公知のボールペンと同様であり、インキ
溜2の先端にホルダー3が装着され、さらにインキ溜2
の外側にペン軸5が取り付けられたものである。ここで
インキ溜2とペン軸5は、ボールペンのそれと全く同一
であり、合成樹脂によって作られた筒である。インキ溜
2の内部には、水溶性インキ、より具体的には水溶性ゲ
ル状インキであって、粘度が8000CPS以下のもの
が充填されている。
【0018】ここで水溶性ゲル状インキ、および水溶性
インキについて付言すると、これらはいずれも主溶媒と
して水を用いたインキである。すなわち旧来の油性イン
キはフェニルセロソルブ、ベンジルアルコール等の有機
溶媒が使用されているのに対して、水性ボールペンのイ
ンキは水を溶媒としている。また、インキの粘度は油性
ボールペンでは10000〜30000CPSの高粘度
であるのに対し、水性ボールペンのインキはより低粘度
であり、しかも水性ボールペンのインキは、粘度の挙動
の相違により大きく二種類に分けられる。
インキについて付言すると、これらはいずれも主溶媒と
して水を用いたインキである。すなわち旧来の油性イン
キはフェニルセロソルブ、ベンジルアルコール等の有機
溶媒が使用されているのに対して、水性ボールペンのイ
ンキは水を溶媒としている。また、インキの粘度は油性
ボールペンでは10000〜30000CPSの高粘度
であるのに対し、水性ボールペンのインキはより低粘度
であり、しかも水性ボールペンのインキは、粘度の挙動
の相違により大きく二種類に分けられる。
【0019】その一つはニュートン流動(流動の程度に
より粘度変化しない)を有するインキで、具体的にはイ
ンキタンクとボールハウス内の粘度は同じであり、通常
は粘度が5〜2000CPSのものが使用されている。
他の一つは、粘度がインキの流動によって変化する性質
を有するものである。具体的には、インキタンク内では
2000〜8000CPSであるがボールハウス内では
10CPS以下となるものであり、チキソトロピィ性イ
ンキとも称される。このチキソトロピィ性を有するゲル
化剤を添加した水溶性インキを一般に水溶性ゲル状イン
キと称している。
より粘度変化しない)を有するインキで、具体的にはイ
ンキタンクとボールハウス内の粘度は同じであり、通常
は粘度が5〜2000CPSのものが使用されている。
他の一つは、粘度がインキの流動によって変化する性質
を有するものである。具体的には、インキタンク内では
2000〜8000CPSであるがボールハウス内では
10CPS以下となるものであり、チキソトロピィ性イ
ンキとも称される。このチキソトロピィ性を有するゲル
化剤を添加した水溶性インキを一般に水溶性ゲル状イン
キと称している。
【0020】ホルダー3にはローラ7が装着されてい
る。本実施例の塗布具1では、ローラ7に、中心に貫通
孔31が設けられていて中空になったものが採用されて
いる。ローラ7の構成として、特に中空のものを選択し
た理由は、衝撃を受けた際にローラ7の脱落を防止する
ためである。即ち、本実施例で採用するローラ7は、中
空になっているために質量が小さいので塗布具1が衝撃
を受けた際にローラ7に発生する慣性力が小さい。その
ため本実施例の塗布具1では、衝撃を受けた際にローラ
7が脱落することが防止される効果がある。
る。本実施例の塗布具1では、ローラ7に、中心に貫通
孔31が設けられていて中空になったものが採用されて
いる。ローラ7の構成として、特に中空のものを選択し
た理由は、衝撃を受けた際にローラ7の脱落を防止する
ためである。即ち、本実施例で採用するローラ7は、中
空になっているために質量が小さいので塗布具1が衝撃
を受けた際にローラ7に発生する慣性力が小さい。その
ため本実施例の塗布具1では、衝撃を受けた際にローラ
7が脱落することが防止される効果がある。
【0021】ローラ7の質量を小さくする方策には、本
実施例の様な中空状のローラを採用する他、図13の様
な多孔質の素材を活用したローラ60によっても同様の
効果が期待できる。ホルダー3は、ローラ7を保持する
部材であり、ポリプロピレン等の射出成形によって作ら
れたものである。ホルダー3の外観形状は、大きく分け
てインキ装着部8,ペン軸挿入部9,露出部10の3つ
の部分に区分される。インキ装着部8は、断面が円形で
あり、その外形は、前記したインキ溜2の内径にほぼ等
しい。またインキ装着部8の底面にはインキ導入孔11
が開口している。
実施例の様な中空状のローラを採用する他、図13の様
な多孔質の素材を活用したローラ60によっても同様の
効果が期待できる。ホルダー3は、ローラ7を保持する
部材であり、ポリプロピレン等の射出成形によって作ら
れたものである。ホルダー3の外観形状は、大きく分け
てインキ装着部8,ペン軸挿入部9,露出部10の3つ
の部分に区分される。インキ装着部8は、断面が円形で
あり、その外形は、前記したインキ溜2の内径にほぼ等
しい。またインキ装着部8の底面にはインキ導入孔11
が開口している。
【0022】ペン軸挿入部9も断面形状は円であるが、
インキ装着部8よりもやや太く作られている。ペン軸挿
入部9の外径は、ペン軸5の内径にほぼ等しい。またペ
ン軸挿入部9には、軸方向に2つの溝12が設けられて
いる。この溝12は、ペン軸9の内外の気圧を等しくし
て、インキ装着部8からホルダー3へのインキの流出を
円滑化させる作用を行う。
インキ装着部8よりもやや太く作られている。ペン軸挿
入部9の外径は、ペン軸5の内径にほぼ等しい。またペ
ン軸挿入部9には、軸方向に2つの溝12が設けられて
いる。この溝12は、ペン軸9の内外の気圧を等しくし
て、インキ装着部8からホルダー3へのインキの流出を
円滑化させる作用を行う。
【0023】露出部10は、ペン軸挿入部9との境界部
分の断面形状が円形であり、先に行く程細くなってい
る。そして、先端部分は、稜線形をしている。即ち露出
部10の先端は、中心軸に対して垂直方向に延びてい
て、頂面の幅は狭い。そして、露出部10の先端には、
長方形の先端開口15が設けられている。この先端開口
15の幅は、ローラ7の直径よりも幾分小さい。
分の断面形状が円形であり、先に行く程細くなってい
る。そして、先端部分は、稜線形をしている。即ち露出
部10の先端は、中心軸に対して垂直方向に延びてい
て、頂面の幅は狭い。そして、露出部10の先端には、
長方形の先端開口15が設けられている。この先端開口
15の幅は、ローラ7の直径よりも幾分小さい。
【0024】次にホルダー3の内部に目を移すと、図
3、図6のように前記したインキ導入口11と、先端開
口15は、インキ流通孔17及びローラ収納部18を介
して連通している。ここでインキ流通孔17は、断面形
状がなだらかに変化し、断面が円形のインキ導入孔11
から、ローラ収納部18にインキが滞りなく送られるよ
うに工夫がされている。即ちインキ流通孔17は、イン
キ導入孔11側から、円柱状部19、絞部20、および
スリット部21の3つの部分から成る。順次述べると、
インキ流通孔17の内、インキ導入孔11から、露出部
10付近までの間は、平面から見た断面形状が円形であ
り、当該部分は円柱状部19となっている。そして、露
出部10とペン軸挿入部9との境界付近から先端側は、
二面が削られた(ホルダー3の内部が肉盛りされた)状
態になっており、孔の平面から見た断面形状は次第に絞
られている。
3、図6のように前記したインキ導入口11と、先端開
口15は、インキ流通孔17及びローラ収納部18を介
して連通している。ここでインキ流通孔17は、断面形
状がなだらかに変化し、断面が円形のインキ導入孔11
から、ローラ収納部18にインキが滞りなく送られるよ
うに工夫がされている。即ちインキ流通孔17は、イン
キ導入孔11側から、円柱状部19、絞部20、および
スリット部21の3つの部分から成る。順次述べると、
インキ流通孔17の内、インキ導入孔11から、露出部
10付近までの間は、平面から見た断面形状が円形であ
り、当該部分は円柱状部19となっている。そして、露
出部10とペン軸挿入部9との境界付近から先端側は、
二面が削られた(ホルダー3の内部が肉盛りされた)状
態になっており、孔の平面から見た断面形状は次第に絞
られている。
【0025】絞部20の頂面からは、スリット21が設
けられている。そしてスリット21の先端は、ローラ収
納部18に開口している。
けられている。そしてスリット21の先端は、ローラ収
納部18に開口している。
【0026】ローラ収納部18はローラ7が回転可能に
配置される室である。ローラ収納部18の断面形状は、
図4,図7の様に端面22と周面24とに囲まれた多角
柱状である。端面22は、平坦であり、両者の内法は、
ローラ7の全長よりも100分の1mm程度大きく設定
されている。周面24は、連続する4つの面によって構
成されており、軸線に平行な面25と当該軸線平行面2
5に連続する二段のテーパ面28,29を有する。二つ
のテーパ面28,29の内、軸線平行面25に連続する
テーパ面28は鋭角であり、これに続くテーパ面29
は、鈍角であって、両テーパ面28,29は、インキ流
通孔11側、より具体的にはスリット21に向かって収
束する。テーパ面29には、浅い溝が多数設けられてい
る。本実施例の塗布具1の組み立て手順は、特に限定す
るものではないが、ローラ7はホルダー3の先端開口1
5から圧入することによってローラ収納部18内に収容
することが適切である。
配置される室である。ローラ収納部18の断面形状は、
図4,図7の様に端面22と周面24とに囲まれた多角
柱状である。端面22は、平坦であり、両者の内法は、
ローラ7の全長よりも100分の1mm程度大きく設定
されている。周面24は、連続する4つの面によって構
成されており、軸線に平行な面25と当該軸線平行面2
5に連続する二段のテーパ面28,29を有する。二つ
のテーパ面28,29の内、軸線平行面25に連続する
テーパ面28は鋭角であり、これに続くテーパ面29
は、鈍角であって、両テーパ面28,29は、インキ流
通孔11側、より具体的にはスリット21に向かって収
束する。テーパ面29には、浅い溝が多数設けられてい
る。本実施例の塗布具1の組み立て手順は、特に限定す
るものではないが、ローラ7はホルダー3の先端開口1
5から圧入することによってローラ収納部18内に収容
することが適切である。
【0027】本実施例の塗布具1で線を描く時は、ロー
ラ7側を下にしてローラ7の露出部を紙面に押し当て
る。ローラ7側を下にすることによってインキ溜2から
インキがホルダー3に流れ込み、ローラ収納部18がイ
ンキで満たされる。そのためローラ7の露出部を紙面に
押し当て、塗布具1を移動するとローラ7が転がって、
ローラ収納部18のインキが紙に転写される。
ラ7側を下にしてローラ7の露出部を紙面に押し当て
る。ローラ7側を下にすることによってインキ溜2から
インキがホルダー3に流れ込み、ローラ収納部18がイ
ンキで満たされる。そのためローラ7の露出部を紙面に
押し当て、塗布具1を移動するとローラ7が転がって、
ローラ収納部18のインキが紙に転写される。
【0028】筆記を終えて、筆記具1を筆立て等に入れ
た際、本実施例の塗布具1では、例えローラ7を上に向
けて立ててもインキがインキ溜2側に落ち込むことはな
い。即ち本実施例の塗布具1では、ローラ収納部18の
インキ流通孔側に二段のテーパ面28,29が設けられ
ているので、ローラ7のインキ流通孔側の半面におい
て、ローラ7とローラ収納部18との間の隙間が小さ
い。言い換えれば、ローーラ7と周面24間の最大距離
が従来技術のそれに比べて小さい。具体的な数値を挙げ
ると、ローラ7の直径が2mmである場合、従来の一段
テーパの構成であれは、ローラ7とローラ収納部18と
の間の隙間は、最大0.16mm程度であったのに対
し、本実施例の構成によると同隙間は0.04mm程度
となる。そのためインキは、ローラ7とローラ収納部1
8との付着力または毛細管力によって保持され、インキ
溜2側に落ち込むことはない。従って、塗布具1を再使
用する場合においても、書きはじめのインクの流出は円
滑である。
た際、本実施例の塗布具1では、例えローラ7を上に向
けて立ててもインキがインキ溜2側に落ち込むことはな
い。即ち本実施例の塗布具1では、ローラ収納部18の
インキ流通孔側に二段のテーパ面28,29が設けられ
ているので、ローラ7のインキ流通孔側の半面におい
て、ローラ7とローラ収納部18との間の隙間が小さ
い。言い換えれば、ローーラ7と周面24間の最大距離
が従来技術のそれに比べて小さい。具体的な数値を挙げ
ると、ローラ7の直径が2mmである場合、従来の一段
テーパの構成であれは、ローラ7とローラ収納部18と
の間の隙間は、最大0.16mm程度であったのに対
し、本実施例の構成によると同隙間は0.04mm程度
となる。そのためインキは、ローラ7とローラ収納部1
8との付着力または毛細管力によって保持され、インキ
溜2側に落ち込むことはない。従って、塗布具1を再使
用する場合においても、書きはじめのインクの流出は円
滑である。
【0029】以上述べた実施例では、ローラ収納部のテ
ーパは、二段構成のものを例示したが、もちろん3段以
上のものでも、同様の効果がある。また図10に示した
様に、テーパに代わって、円弧面30を有する構成とす
ることも可能である。また先述の実施例では、ローラ7
の抜け防止は、単にローラ収納部18の開口を狭めるこ
とによって、行われているが、ローラ7の抜け防止をよ
り厳重に行う場合は、図11、図12の様な構成が採用
される。
ーパは、二段構成のものを例示したが、もちろん3段以
上のものでも、同様の効果がある。また図10に示した
様に、テーパに代わって、円弧面30を有する構成とす
ることも可能である。また先述の実施例では、ローラ7
の抜け防止は、単にローラ収納部18の開口を狭めるこ
とによって、行われているが、ローラ7の抜け防止をよ
り厳重に行う場合は、図11、図12の様な構成が採用
される。
【0030】図11の塗布具40では、ローラ収納部4
1の内部に突起43が設けられ、この突起43が、ロー
ラ7の貫通孔31と係合している。また図12の塗布具
50では、軸51がローラ7の貫通孔31内に挿通さ
れ、この軸51がローラ収納部53に設けられた孔54
に支持されている。図11,12には、図示されていな
いが、図11の塗布具40においても、図12の塗布具
50においても、ローラ収納部41,53には、先の実
施例と同様にスリット21に向かって収束する二段構成
のテーパ面が設けられている。
1の内部に突起43が設けられ、この突起43が、ロー
ラ7の貫通孔31と係合している。また図12の塗布具
50では、軸51がローラ7の貫通孔31内に挿通さ
れ、この軸51がローラ収納部53に設けられた孔54
に支持されている。図11,12には、図示されていな
いが、図11の塗布具40においても、図12の塗布具
50においても、ローラ収納部41,53には、先の実
施例と同様にスリット21に向かって収束する二段構成
のテーパ面が設けられている。
【0031】次に、本発明の塗布具に改良を加え、イン
キの逆流防止機能をさらに向上させた塗布具について図
14を参照しつつ説明する。本実施例の塗布具70で
は、インキ流通孔内に中継芯61が配されている。そし
てこの中継芯61の先端はローラ7に当接され、ローラ
7は、中継芯61によってローラ収納部18の先端開口
15に向かって押圧されている。インキ流通孔内に中継
芯が配されているので、インキ流通孔は、中継芯によっ
て蓋がされた状態になっている。
キの逆流防止機能をさらに向上させた塗布具について図
14を参照しつつ説明する。本実施例の塗布具70で
は、インキ流通孔内に中継芯61が配されている。そし
てこの中継芯61の先端はローラ7に当接され、ローラ
7は、中継芯61によってローラ収納部18の先端開口
15に向かって押圧されている。インキ流通孔内に中継
芯が配されているので、インキ流通孔は、中継芯によっ
て蓋がされた状態になっている。
【0032】そのため、本発明の塗布具ではローラとロ
ーラ収納部に溜まったインクがインク溜の方に落下しに
くい。尚付言すると、中継芯に毛細管力の強いものを選
定した場合は、却って中継芯によってローラ収納部18
内のインキが吸着され、中継芯の蓋としての作用を果た
さないことがあるので注意を要する。また中継芯61の
先端はローラ7と当接され、ローラ7は、中継芯61に
よってローラ収納部18の開口に向かって押圧されてい
るので、ローラ7と開口端との隙間が小さくなり、当該
部分でインクが保持される。さらに先端開口15はロー
ラ7によって密閉に近い状態になり、先端開口15から
の空気の進入が防がれてローラ収納部18内の空気置換
が防止される。
ーラ収納部に溜まったインクがインク溜の方に落下しに
くい。尚付言すると、中継芯に毛細管力の強いものを選
定した場合は、却って中継芯によってローラ収納部18
内のインキが吸着され、中継芯の蓋としての作用を果た
さないことがあるので注意を要する。また中継芯61の
先端はローラ7と当接され、ローラ7は、中継芯61に
よってローラ収納部18の開口に向かって押圧されてい
るので、ローラ7と開口端との隙間が小さくなり、当該
部分でインクが保持される。さらに先端開口15はロー
ラ7によって密閉に近い状態になり、先端開口15から
の空気の進入が防がれてローラ収納部18内の空気置換
が防止される。
【0033】ローラ7は、中継芯61に押されてテーパ
面28,29から僅かに浮き上がった状態となってい
る。塗布具70によって線等を描く場合、ローラ7は押
しつけられ、テーパ面28,29と当接することとなる
が、本実施例では、ローラ7は中継芯61によって開口
方向に押圧されているので、ローラ7とローラ収納部1
8の接触力は小さい。そのため筆記は円滑である。
面28,29から僅かに浮き上がった状態となってい
る。塗布具70によって線等を描く場合、ローラ7は押
しつけられ、テーパ面28,29と当接することとなる
が、本実施例では、ローラ7は中継芯61によって開口
方向に押圧されているので、ローラ7とローラ収納部1
8の接触力は小さい。そのため筆記は円滑である。
【0034】
【発明の効果】本発明の塗布具は、ホルダーのローラ収
納部に、インキ流通孔側に収束する2段以上のテーパ又
は円弧が形成されているので、ローラとローラ収納部の
内壁間の空隙が小さくインクはローラおよびローラ収納
部の内壁への付着力または毛細管力によって保持され、
インキ溜の方に落下することはない。そのため、本発明
の塗布具は、書きはじめの線のかすれ等がなく、いつで
も鮮明な線が描ける効果がある。
納部に、インキ流通孔側に収束する2段以上のテーパ又
は円弧が形成されているので、ローラとローラ収納部の
内壁間の空隙が小さくインクはローラおよびローラ収納
部の内壁への付着力または毛細管力によって保持され、
インキ溜の方に落下することはない。そのため、本発明
の塗布具は、書きはじめの線のかすれ等がなく、いつで
も鮮明な線が描ける効果がある。
【0035】さらに加えて請求項3記載の塗布具は、イ
ンクの落下防止効果がより顕著である。
ンクの落下防止効果がより顕著である。
【0036】また請求項3記載の塗布具では、ローラは
中継芯によってあたかも浮き上げられた状態になってい
るので筆記時にローラと座部との接触面積が少なく、ロ
ーラが回転する際の摩擦抵抗が小さい効果がある。
中継芯によってあたかも浮き上げられた状態になってい
るので筆記時にローラと座部との接触面積が少なく、ロ
ーラが回転する際の摩擦抵抗が小さい効果がある。
【0037】請求項5記載の発明では、筆記具に強い衝
撃が加わった際に、ローラに発生する慣性力が小さく、
ローラの脱落が防止される効果がある。
撃が加わった際に、ローラに発生する慣性力が小さく、
ローラの脱落が防止される効果がある。
【0038】
【図1】本発明の具体的実施例の塗布具のホルダー部分
の正面図である。
の正面図である。
【図2】図1の塗布具のホルダー部分の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】ローラが無い状態におけるホルダーのローラ収
納部の要部拡大断面図である。
納部の要部拡大断面図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】図2のB−B断面図である。
【図7】ローラが無い状態におけるホルダーのローラ収
納部の要部拡大断面図である。
納部の要部拡大断面図である。
【図8】図6の要部拡大図である。
【図9】図1の塗布具の一部断面分解斜視図である。
【図10】本発明の変形実施例の塗布具で採用するホル
ダーのローラが無い状態におけるローラ収納部の要部拡
大断面図である。
ダーのローラが無い状態におけるローラ収納部の要部拡
大断面図である。
【図11】本発明の変形実施例の塗布具の要部拡大断面
図である。
図である。
【図12】本発明の他の変形実施例の塗布具の要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図13】本発明の他の変形実施例で採用するローラの
斜視図である。
斜視図である。
【図14】本発明の変形実施例の塗布具のホルダー部分
の側面断面図である。
の側面断面図である。
【図15】従来技術の塗布具のホルダー部分の断面図で
ある。
ある。
1,40,50,70 塗布具 2 インキ溜 3 ホルダー 5 ペン軸 7,60 ローラ 15 先端開口 18,41,53 ローラ収納部 28,29 テーパ面 30 円弧面 31 貫通孔 61 中継芯
Claims (5)
- 【請求項1】 ローラ収納部およびインキ流通孔が設け
られたホルダーがインキ溜の先端に装着され、該ホルダ
ーのローラ収納部には円柱状のローラが配され、ローラ
の周面の一部はローラ収納部に設けられた開口から外部
に突出している塗布具において、前記ローラ収納部のイ
ンキ流通孔側の断面形状は、インキ流通孔側に収束する
2段以上のテーパであることを特徴とする塗布具。 - 【請求項2】 ローラ収納部およびインキ流通孔が設け
られたホルダーがインキ溜の先端に装着され、該ホルダ
ーのローラ収納部には円柱状のローラが配され、ローラ
の周面の一部はローラ収納部に設けられた開口から外部
に突出している塗布具において、前記ローラ収納部のイ
ンキ流通孔側の断面形状は、インキ流通孔側に収束する
円弧状であることを特徴とする塗布具。 - 【請求項3】 前記インキ流通孔内には中継芯が配され
ており、中継芯の先端は前記ローラと当接し、前記ロー
ラは、中継芯によってローラ収納部の開口に向かって押
圧されていることを特徴とする請求項1または2に記載
の塗布具。 - 【請求項4】 インキ溜内には、常温における粘度が8
000CPS以下であるインキが入れられていることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれに記載の塗布具。 - 【請求項5】 ローラは、中空体あるいは多孔質体であ
ることを特徴とする請求項4記載の塗布具。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11370494A JP3310457B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 塗布具 |
EP94114182A EP0679536A3 (en) | 1994-04-27 | 1994-09-09 | Liquid application device. |
US08/650,219 US5709492A (en) | 1994-04-27 | 1996-05-20 | Liquid applicator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11370494A JP3310457B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 塗布具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07290878A true JPH07290878A (ja) | 1995-11-07 |
JP3310457B2 JP3310457B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=14619063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11370494A Expired - Fee Related JP3310457B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1038693A1 (en) | 1999-03-26 | 2000-09-27 | Sakura Color Products Corporation | Penpoint tip and an applicator having the tip incorporated therein |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP11370494A patent/JP3310457B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1038693A1 (en) | 1999-03-26 | 2000-09-27 | Sakura Color Products Corporation | Penpoint tip and an applicator having the tip incorporated therein |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3310457B2 (ja) | 2002-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0257792B2 (ja) | ||
JPH0614841Y2 (ja) | 塗布具 | |
GB1564742A (en) | Ball-point pen for a low viscosiy ink | |
US5709492A (en) | Liquid applicator | |
JPH07290878A (ja) | 塗布具 | |
JP3310458B2 (ja) | 塗布具 | |
TW490403B (en) | Penpoint tip and applicator | |
JP3474664B2 (ja) | 塗布具 | |
JP3310456B2 (ja) | 塗布具 | |
JP6902357B2 (ja) | 塗布具 | |
JP2000210612A (ja) | 塗布具 | |
JP3753390B2 (ja) | チップ先端部に弁機構を設けて成るボールペンレフィル | |
CN217753303U (zh) | 陶瓷球珠笔头及水性圆珠笔芯 | |
JPS6134145Y2 (ja) | ||
JP4344434B2 (ja) | ボール接触面に折り返し形状を有したバネを押圧したボールペンチップ | |
CN217722895U (zh) | 一种防止笔刷干结的水性眉笔 | |
JP2538086Y2 (ja) | ボールペン | |
JP3981165B2 (ja) | 塗布具 | |
KR100360613B1 (ko) | 볼식 액체용기의 선단팁 | |
JP2000343870A (ja) | ペン先チップ及び塗布具 | |
US6302609B1 (en) | Ballpoint pen refill | |
JP4776768B2 (ja) | 塗布具 | |
JP2000203187A (ja) | ボ―ル式液体容器の先端チップ | |
JP2606756Y2 (ja) | シャープペンシル | |
JPS5917674Y2 (ja) | ボ−ルペン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |