JPH07288938A - バッテリー充電装置 - Google Patents

バッテリー充電装置

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JPH07288938A
JPH07288938A JP6095502A JP9550294A JPH07288938A JP H07288938 A JPH07288938 A JP H07288938A JP 6095502 A JP6095502 A JP 6095502A JP 9550294 A JP9550294 A JP 9550294A JP H07288938 A JPH07288938 A JP H07288938A
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JP
Japan
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battery
voltage
charging
current
diode
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Withdrawn
Application number
JP6095502A
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English (en)
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Ikuo Minamino
郁夫 南野
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電電流が変動する電源であっても、充電不
足や過充電によるバッテリーの劣化等なく充電処理を行
うバッテリー充電装置を提供すること 【構成】 太陽電池10の出力をダイオード11,常開
接点を有する充電リレー12を介してNiCd等のバッ
テリー13へ接続する。バッテリーは、開放電圧(一
定)を発生する電圧源13aと、電流値,充電状態によ
り抵抗値が変化する内部抵抗13bの直列回路で表され
る。ダイオードの両端の電圧を第1の過充電防止回路1
5へ入力し、そこにおいて満充電になったか否かを判断
し、満充電になったなら、トランジスタ16をオフに
し、制御コイル12aへの通電をオフさせて接点12b
を開き、充電を終了する。ダイオードのI−V特性を満
充電時の内部抵抗の特性と類似するものを選択すると、
満充電になった時に両者のI−V特性が一致するので、
その一致したか否かの判定を過充電防止回路で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリー充電装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽電池を用いたバッテリー充電装置に
は、従来図25に示すようなものがあった。すなわち、
太陽電池1′の出力をスイッチ2′を介してバッテリー
3′に接続する。そして、このスイッチ2′は、バッテ
リー3の端子電圧を検出して動作する過充電防止回路
4′によって開閉制御される。つまり、スイッチ2′を
閉じると太陽電池1からバッテリー3′に対して充電電
流が流れるため、バッテリー3′が充電される。そし
て、この充電中に過充電防止回路4′がバッテリー電圧
を監視し、その値が一定の基準電圧を越えたなら充電完
了と判断してスイッチ2′を開くように制御する。これ
により、過充電することなく充電することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の充電装置では、以下に示す問題を有する。すな
わち、上記従来のものは、バッテリー3′として鉛蓄電
池を想定していたが、ニッケル・カドニウムやニッケル
水素蓄電池に対する急速充電(1時間程度で充電)には
適用できなかった。すなわち、係る種類のバッテリーに
対して急速充電を行う場合には、一般に−ΔV検出制御
方式等が用いられる。この方式では、充電電流を一定に
して連続して充電し、充電末期に起こる電圧の低下(−
ΔV)を検出することにより充電を停止するようにして
いる。しかし、太陽電池1の出力は受光する太陽光エネ
ルギーに依存して変動するので、充電電流は一定にはな
らず、しかも必ずしも連続して充電できる保証もない。
よって、太陽電池を用いた充電装置では、−ΔV検出制
御方式が使用できず、急速充電ができなかった。このこ
とは、太陽電池に限らず、充電電流が一定にならない各
種の電源を用いて行う充電装置に共通の問題となる。
【0004】また、NiCd電池やNi水素電池の内部
抵抗の電圧−電流特性は、非線形で充電状態によってそ
の特性が変化し、しかも温度によっても特性が変化する
ので、図25に示す従来のバッテリー電圧を基準に満充
電か否かの判定を行おうとしても、基準電圧の設定がし
にくく、設定を間違えると充電不足で充電を終了した
り、満充電になっても充電が停止せずに過充電となり、
バッテリーが劣化し、さらには破壊を生じるおそれがあ
る。特に、急速充電の場合は大電流を流すことになるの
で、過充電状態での問題は顕著に現れる。
【0005】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、たとえ充電電流が変
動するような電源であっても、およびまたは充電対象の
バッテリーの内部抵抗の電流−電圧特性(電圧−電流特
性)が非線形であったり、充電状態や温度により変化す
るようなものであっても、充電終止電圧を正しく求める
ことができ、充電電流の変動や温度変化の影響を可及的
に抑制し、充電不足や過充電によるバッテリーの劣化・
破壊などすることなく満充電になったことを検出し充電
処理を終了することができ、しかも、バッテリーの状態
が満充電付近で変動していてもスイッチ手段を開または
閉に維持することができ(いわゆるチャタリング現象を
生じさせることなく)安定動作させることのできるバッ
テリー充電装置を提供することにある。
【0006】そして、他の目的としては、バッテリーの
内部抵抗の特性に着目し、簡易な構成でもって精度良く
(充電電流の変化や温度変化などがあっても対応でき)
満充電になったか否かの判定を行い、充電終了処理がで
きるバッテリー充電装置を提供することにある。
【0007】また、他の目的としては、ダイオード等の
電流−電圧特性(電圧−電流特性)が、バッテリーの内
部抵抗のそれと類似するものを用いた場合において、両
特性をより近付けることにより、正確な制御(満充電の
検出に伴う充電終了)を行うことのできるバッテリー充
電装置を提供することにある。
【0008】さらに他の目的としては、満充電か否かの
判定を行うに際し、発熱を抑制し熱エネルギーの損失を
抑えることのできるバッテリー充電装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るバッテリー充電装置では、電源か
らの充電電流をバッテリーに供給する充電回路と、前記
充電回路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電流の
供給を遮断するスイッチ手段とを持ち、前記バッテリー
の端子電圧が基準電圧を越えた時に前記スイッチ手段を
開いて充電を終了させるようにしたバッテリー充電装置
において、前記充電電流を検知する第1の検知手段と、
前記第1の検知手段により検知した電流に基づいて前記
基準電圧を補正する補正手段とから構成した。
【0010】そして好ましくはバッテリーの温度を検知
する第2の検知手段をさらに設け、前記補正手段が、前
記第1の検知手段で検知された情報と、前記第2の検知
手段で検知された情報に基づいて前記基準電圧を決定す
るように構成することである。
【0011】また、上記各種のバッテリー充電装置をよ
り簡易な構成で実現するためには、前記バッテリーの内
部抵抗の満充電時の電流−電圧特性と同一または類似す
る特性を有するダイオードを用い、前記ダイオードを前
記充電回路の途中に配置して前記充電電流を流すように
する。そして前記ダイオードでの電圧降下分から満充電
状態での内部抵抗電圧を予測する内部抵抗電圧予測手段
と、前記内部抵抗電圧予測手段で予測された内部抵抗電
圧予測値と、前記バッテリーの開放電圧に基づいて決定
される電圧値から前記基準電圧を決定する基準電圧決定
手段とを設けることである。
【0012】また、別の構成としては、別途設けられた
所望の電流−電圧特性を有するダイオードと、そのダイ
オードに前記充電電流を一定の比率で減少させた比例電
流を流す比例電流供給手段と、前記ダイオードでの電圧
降下分から満充電状態での内部抵抗電圧を予測する内部
抵抗電圧予測手段と、前記内部抵抗電圧予測手段で予測
された内部抵抗電圧予測値と、前記バッテリーの開放電
圧に基づいて決定される電圧値から前記基準電圧を決定
する基準電圧決定手段とから構成しても良い。
【0013】そして、上記ダイオードに替えて抵抗に置
き換えて構成しても良く、さらには、上記ダイオードに
替えて、電流−電圧特性が指数関数的に変化する素子を
用いて構成しても同様の効果が得られ、特に前記素子と
してMOS FETを用い、さらに前記MOS FET
のゲート電圧を所定の値に設定するゲート電圧決定手段
を備えると、電流−電圧特性がバッテリーの内部抵抗の
それにより近付けることができ、なお良い。
【0014】また、その様にダイオード,素子とバッテ
リーの特性を近付けるための別の構成としては、前記ダ
イオードまたは前記素子と並列に補正用抵抗を接続して
もよい。
【0015】さらに、前記ダイオードまたは前記素子を
前記バッテリーに近接配置し、前記バッテリーの温度と
前記ダイオードまたは前記その温度とをほぼ等しくする
ことにより温度補正を行うようにすると、より好まし
い。
【0016】また電源からの充電電流を逆流防止リレー
を介してバッテリーに供給する充電回路と、前記充電回
路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電流の供給を
遮断するスイッチ手段とを持ち、前記バッテリーの端子
電圧が基準電圧を越えた時に前記スイッチ手段を開いて
充電を終了させるようにしたバッテリー充電装置を前提
とし、前記逆流防止リレーは、少なくとも前記電源と前
記バッテリーとの間に直列に配置された逆流防止ダイオ
ードと、充電電流が流れる時に前記逆流防止ダイオード
を短絡させる接点と、前記接点を開閉制御するコイルと
を備え、かつ、前記コイルでの電圧降下、または前記コ
イルに流れる電流と比例する電流を別途設けたダイオー
ドに流すことにより得られる前記ダイオードの電圧降下
に基づいて満充電状態での内部抵抗電圧を予測する内部
抵抗電圧予測手段と、前記内部抵抗電圧予測手段で予測
された内部抵抗電圧予測値と、前記バッテリーの開放電
圧に基づいて決定される電圧値から前記基準電圧を決定
する基準電圧決定手段とから構成しても良い。
【0017】
【作用】充電処理中に充電電流が変動したとする。する
と、満充電の時のバッテリーの端子電圧(バッテリー電
圧)も変化する。そこで、充電電流をダイオードや所定
の素子並びに抵抗などに流すことにより直接または比例
電流供給手段を介してダイオード等に小さい電流を流す
ことにより間接的に検出し、それに基づいて「補正手
段」や「内部抵抗電圧予測手段+基準電圧決定手段」に
より現在流れている充電電流における満充電時のバッテ
リー電圧を求め、それを基準電圧とする。そして、比較
手段などにより充電中のバッテリー電圧と前記基準電圧
を比較し、基準電圧を越えた場合にスイッチ手段を開
く。これにより充電が終了する。すなわち、充電電流が
変化すると、それにともない基準電圧も変動するため、
たとえ電源から供給される充電電流が変動するようなも
のでも、また、1回の充電処理中は一定でもその都度充
電電流が定まらないような場合でも、本発明では満充電
時に実際に流れている充電電流情報に基づいて基準電圧
が決定されるので、正確に満充電になったことが検出さ
れる。
【0018】そして、第2検知手段を設けたり、ダイオ
ードなどをバッテリーに近付けて熱的に結合させると、
決定される基準電圧は、上記充電電流に基づく情報とと
もにバッテリーの温度情報に基づいて求められるので、
たとえ周囲温度や、充電の進行に伴うバッテリーの発熱
による温度上昇により、温度変化があっても、その時の
温度に基づく基準電圧とバッテリー電圧とを比較するこ
とができ、より正確な判定が行われる。
【0019】また、ダイオードなどに並列に抵抗を接続
すると、ダイオードの電流−電圧特性は指数関数的に変
化するが、抵抗のそれは線形性を有するので、抵抗値を
調整し線形性(直線)の傾きを調節することにより、並
列回路全体の電流−電圧特性を部分的に調整することが
できる。また、MOS FETの場合にゲート電圧を変
化させるとやはり電流−電圧特性は変化する。よって、
このように適宜調整することにより、バッテリーの内部
抵抗の特性により近付くので、満充電になったことがよ
り正確に検出される。
【0020】また、ダイオード等に替えて抵抗を用いた
場合には、抵抗の電流−電圧特性は線形性を有し、バッ
テリーの内部抵抗のそれと一致しない部分が生じるが、
急速充電の場合には大電流を流すことになるので、係る
領域で特性が一致するように設定することにより、満充
電を検出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係るバッテリー充電装置の好
適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1は本
発明の各実施例の概略構成を示している。すなわち、同
図(A)は本発明の基本であり、太陽電池1の出力をス
イッチ2を介してバッテリー3に接続している。そし
て、このスイッチ2は、バッテリー3の端子電圧を検出
して動作する過充電防止回路4によって開閉制御され
る。つまり、スイッチ2を閉じると太陽電池1からバッ
テリー3に対して充電電流が流れるため、バッテリー3
が充電される。そして、この充電中に過充電防止回路4
がバッテリー電圧Vを監視し、その値が一定の基準電圧
を越えたなら充電完了と判断してスイッチ2を開くよう
に制御する。これにより、過充電することなく充電する
ことができる。
【0022】ここで本発明では、電流検出装置を用いて
充電電流Iを検出し、その検出した充電電流も過充電防
止回路4に入力するようにしている。そして、過充電防
止回路4では、与えられた充電電流Iに基づいてスイッ
チ2を開く時の基準電圧V0を変更設定(大電流の時に
は基準電圧も高くする)し、バッテリー電圧Vがその設
定した基準電圧(充電電流に基づく補正をする)に達し
た時にスイッチ2を開いて充電を終了するようにしてい
る。係る構成にすることにより、たとえ受光量の変動に
ともない太陽電池1の充電電流が変動したとしてもそれ
に応じて充電終止電圧(基準電圧)が補正されるため、
正確に満充電になったときに充電を終了することができ
る。
【0023】また、NiCd電池などのバッテリー3の
場合は、温度変化によっても充電終止電圧が変動する。
そこで、同図(B)に示すように、温度検出手段5によ
りバッテリー3の温度を検出し、その検出した温度を過
充電防止回路4aに入力する。そして過充電防止回路4
aでは、充電電流Iと温度Tを考慮して充電終止電圧
(基準電圧)を補正・決定し、検出されたバッテリー電
圧が係る基準電圧に達した時に満充電と判断し、充電を
終了するようになる。そして、係る補正された基準電圧
は、温度も考慮されているので、同図(A)に示すもの
よりもさらに高特性が得られる。なお、上記した同図
(A),(B)に示す過充電防止回路4,4aの具体的
な機能・構成は後述する。
【0024】さらに上記した図(A),(B)に示した
回路を簡易な構成で実現するものの一例として、同図
(C)に示すようにダイオードを利用したものも発明し
た。すなわち図示するように、太陽電池1からバッテリ
ー3への充電経路中に直列にダイオード6を設け、この
ダイオード6の両端子における電圧をそれぞれ過充電防
止回路4bに入力し、現在のバッテリー3の充電状態を
判定し、満充電となったならばスイッチ2を開くように
している。
【0025】すなわち、NiCd電池やNi水素電池等
は、図2(A)に示すように、開放電圧Voを発生させ
る電圧源3aと、内部抵抗3bの直列回路で表すことが
できる。そして、この開放電圧Voは、充電量に依存せ
ずほぼ一定となるが、内部抵抗3bの抵抗値rは充電量
によって変化する(充電量が増加するほど抵抗値も増加
する)。しかも、電流と電圧の関係は非線形となる。さ
らに、充電中のバッテリー3の端子電圧Vは、充電電流
Iが内部抵抗3bを流れることにより生じる電圧(I
r)分だけ開放電圧Voよりも高くなる。よって満充電
の時と充電不足(空)のときのV−I特性の一例を示す
と、同図(B)のようになる。
【0026】一方、ダイオードのV−I特性は、同図
(C)に示すようにやはり非線形であり、その特性が類
似(ともに指数関数的)する。したがって、過充電防止
回路4bでは、ダイオードのV−I特性を利用し、バッ
テリー3のV−I特性が満充電のカーブに達したか否か
(ダイオードのV−I特性に一致したか否か)を判定す
ることにより、充電終止するか否かの決定・制御をする
ようになっている。
【0027】さらに同図(C)に示すように、ダイオー
ドの温度特性(温度に基づくV−I特性の変化)は、バ
ッテリー3のそれとやはり類似する。したがって、ダイ
オード6をバッテリー3の近くに配置すると、バッテリ
ー3の温度変化にともないダイオード6のV−I特性も
変化するので、温度補正も自動的(特別な補正回路を設
けることなく)に行えることになる。つまり、係る場合
には、ダイオード6が上記図1(B)に示す温度検出手
段5を兼ねることになる。以下、上記各例のより詳細な
実施例並びにその変形例について説明する。
【0028】図3は本発明の第1実施例を示しており、
上記図1(C)をより具体化した例である。同図に示す
ように、太陽電池10の出力をダイオード11,常開接
点を有する充電リレー12を介してNiCdやNi水素
等のバッテリー13へ接続している。このバッテリー1
3の等価回路は、図示するように開放電圧を発生させる
電圧源13aと、内部抵抗13bの直列回路で表すこと
ができる。
【0029】そして、上記ダイオード11の両端の電圧
V1,V2を第1の過充電防止回路15へ入力し、そこ
において満充電になったか否かを判断し、満充電になっ
た場合には、トランジスタ16をオフにし、太陽電池1
0の出力電流の充電リレー12の制御コイル12aへの
通電をオフさせることにより、接点12bを開き、充電
を終了するようにしている。
【0030】上記第1の過充電防止回路15の具体的な
構成は、図4に示すようになっている。すなわち、まず
ダイオード11の両端子の電圧V1,V2を内部抵抗電
圧予測部17に入力するようにしている。この内部抵抗
電圧予測部17は、入力側に差分器17aを備え、そこ
において両電圧の差(V1−V2)を求めてダイオード
11での電圧降下を算出し、その差分値を増幅率K1の
増幅器17bに入力する。これにより、内部抵抗電圧予
測部17の出力は、 K1(V1−V2) となる。
【0031】このダイオード11のI−V特性(V−I
特性と等価)は、バッテリー13が満充電状態の時の内
部抵抗13bのI−V特性(V−I特性と等価)と同一
または類似するものが選択される。したがって、ダイオ
ード11の端子間電圧(ダイオードでの電圧降下分)
は、現在流れている充電電流Iで満充電状態になった時
のバッテリー13の内部抵抗13bにおける電圧降下分
(内部抵抗電圧)と略一致する。すなわち、内部抵抗電
圧予測部17の差分器17aの出力がその電圧に相当す
る。
【0032】しかし、実際にはダイオード11とバッテ
リー13の内部抵抗13bのI−V特性は完全には一致
せず、傾きなどが異なる。そこで本例では、差分器17
aの出力に所定の係数(K1)を掛けることにより上記
傾きなどのずれを補正するようにしている。したがっ
て、結局増幅率K1の増幅器17bすなわち、内部抵抗
電圧予測部17の出力(K1(V1−V2))が、現在
の充電電流に対する満充電状態の時の内部抵抗電圧とな
る。
【0033】そして、この値が次段の満充電電圧予測部
(本例では2入力の加算器で構成される)18へ送ら
れ、ここにおいて現在の充電電流に対する満充電状態に
なった時のバッテリー電圧VB (開放電圧Voに内部抵
抗電圧Irを加算した値で、充電を終止させるための基
準電圧Vj となる)を求めるようになっている。
【0034】すなわちこの加算器18は、一方の入力端
子に上記したように内部抵抗電圧予測部17の出力が入
力され、他方の入力端子に開放予測電圧(Vopen>バッ
テリー開放電圧)が抵抗R2を介して入力される。そし
て、この加算器18において両電圧が加算されて基準電
圧Vj (=V0 +K1(V1−V2))が求められ、そ
の基準電圧Vj が次段の満充電判定部(本例では比較器
で構成される)19の非反転入力端子に入力される。ま
た、この比較器19の反転入力端子には、バッテリー電
圧VB が入力されるようになっている。
【0035】そしてこの比較器19の出力Vout が、上
記トランジスタ16のベースに接続されるようになる。
さらに本例では、比較器19の出力を抵抗R2を介して
加算器18の上記開放予測電圧Vopenの出力と同じ入力
端子に接続している。そしてこの比較器19は、オペア
ンプで構成され、バッテリー電圧VB が、基準電圧Vj
よりも低い場合の比較器19の出力はHighとなるが、こ
の時の出力電圧Voutは、上記Vopenよりも高い値に設
定している。
【0036】ところで、上述したごとく基準電圧Vj の
右辺の第2項は満充電状態のときの内部抵抗13bの電
圧降下(内部抵抗電圧)であるので、V0 を電圧源13
aの電圧(開放電圧)Voにすると、基準電圧Vj は、
満充電状態の時のバッテリー端子電圧VB と等しくな
る。そして、実際のバッテリー電圧VB は、満充電に満
たない(充電量が100%未満)の時には、バッテリー
13の内部抵抗が満充電の時の値よりも小さいため内部
抵抗13bに充電電流Iが流れることによる電圧降下分
が小さいので、基準電圧Vj よりも小さくなる。
【0037】したがって、基準電圧Vj の方がバッテリ
ー電圧VB よりも高い間(充電量が不足)はVopenとV
out の両方が加算器18の一方の入力端子に入力される
ため、その時の電圧Voは、抵抗R1,R2の平衡点か
ら決められ、VopenよりもΔV+ だけ高い電圧となり、
逆に基準電圧Vj よりもバッテリー電圧VB が高くなる
と、加算器18にはVopenのみがかかる(Vout はLow
になる)ことになるので、加算器18へはVopenよりも
ΔV- だけ低い電圧(R2とR1の分圧により決定され
る)が加わることになる。具体的には、下記表に示すよ
うになる。
【0038】
【表1】 これにより満充電になったならば、比較器19の出力が
Lowになるので、トランジスタがOFFになる。よって
コイル12aに電流が流れなくなるので、接点12bが
開き充電が終了する。そして、一旦比較器19の出力が
Lowに落ちると、上記したごとく加算器18への一方の
入力電圧VoはVopenよりもΔV- だけ低くなるので、
比較器19に入力される基準電圧Vj の値も小さくな
る。したがって、充電完了後自己放電等によりバッテリ
ー電圧が下がったとしてもすぐに接点13bが閉じて充
電を開始するというように、満充電付近で接点13bが
チャタリングを起こすことが防止される。
【0039】また、本例では、充電終了をVopenよりも
ΔV+ だけ高い電圧としているので、充電量が100%
を所定量だけ越えた時に充電を終了することになる。こ
れにより確実に満充電状態にすることができる。また、
充電終了後自己放電により若干バッテリー電圧が低下し
ても満充電状態或いはそれに近い状態を維持できる。そ
して、100%を越えてもその越える量がさほど大きく
なければバッテリー13が劣化することもない。但し、
充電量が100%の時にちょうど充電が終了するように
してももちろん良い(ΔV+ =0にする)。
【0040】次に上記実施例の作用について説明する。
図5に示すように、まず夜明け前(t<t1)は太陽電
池が発電しないので充電電流IB は0となりバッテリー
電圧VB も開放状態のため開放電圧Voと一致する。
【0041】そして、夜明けとともに太陽電池が受光し
発電するため充電電流IB が流れ初め、その充電電流I
B は時間の経過とともに上昇する。この充電電流IB の
増加にともない、基準電圧Vj も増加し、またバッテリ
ーの内部抵抗に流れ込む充電電流が増加するので実際の
内部抵抗電圧も増加し、バッテリー電圧VB も増加する
(同図(B)参照)。また、この充電電流の流れ込みに
よりバッテリーの充電が進むため、これにつれて内部抵
抗も増加する。よって、バッテリー電圧VB は充電電流
の増加とともにこの内部抵抗も増加するので、基準電圧
Vj との差が徐々に少なくなり、満充電(或いは若干過
充電)の時に両電圧が一致する(t=t2)。
【0042】すると、比較器19の出力がLowに落ちる
のでトランジスタ16もオフになり接点13bが開き
(OFF)、充電が終了する。これにともない、充電電
流IBが流れなくなるので、バッテリー電圧VB は開放
電圧Voに戻る。なお、この変化よりも速く(接点の開
閉のタイムラグが、比較器19の出力の変化に伴う電子
回路上での状態変化よりも遅い)基準電圧Vj はVL
(<Vo)に下がるので、すぐに充電リレー12がON
になることもない(t2≦t≦t3)。
【0043】一方、バッテリーが放電開始し(t≧
3)、ある程度放電が進むとバッテリー電圧VB が減少
し、基準電圧Vj (=VL )よりも下回る(t=t
4)。すると、充電リレーはONとなり、充電が再開さ
れ、それにともない基準電圧Vj もVH になり、以後バ
ッテリー電圧VB になるまで充電が行われる。
【0044】次に、上記装置の要部となるダイオード1
1を用いた満充電(充電終止)のI−V特性の予測(本
装置の出力)と実測値を求めた。その結果、下記表2及
び図6に示すように両特性がほぼ一致していることが確
認された。ここで、予測値(計算値)Ve は、下記式に
より求め、各式中比率(K1)を0.6とし,開放電圧
は0.96のものを用いた。また、Vdはダイオードの
電圧降下(V1−V2)で、ダイオードはERA15
(1A)(富士電機社製)を用いて試算してみた。
【0045】Ve =比率・Vd+開放電圧
【0046】
【表2】 また、同様に温度に対する充電終止電圧についても下記
表3に示すように予測値と実測値を求め、その結果に基
づいてグラフ化すると図7に示すようになった。そし
て、図から明らかなように上記I−V特性並びに温度特
性も共に予測値と実際の値とをほぼ一致させることがで
きるので、充電電流が変動したとしても本実施例のもの
では正確にその充電電流の時の充電終止時のI−V特
性,終止電圧を算出することができることが確認され
た。よって本例では、満充電を正確に検出し充電を終了
することができる。
【0047】
【表3】 図8は本発明の第2実施例を示している。同図に示すよ
うに、本実施例では上記した第1実施例を基本とし(同
一部材は同一符号を付しその詳細な説明を省略する)、
ダイオード11と並列に補正用抵抗20を設けたことを
特徴としている。
【0048】すなわち、上記第1実施例では内部抵抗電
圧予測部17内の差分器17aの出力をK1倍すること
により、ダイオード11のV−I特性に基づいて充電電
流における満充電状態でのバッテリーの内部抵抗のV−
I特性を近似する特性を求めるようにしたが、実際に
は、例えば図9に示すように両者(ダイオードに基づく
特性を実線で示し、内部抵抗の特性を破線で示す)で若
干相違する部分が生じ、完全に一致しないことがある。
【0049】そこでダイオードのV−I特性が図10
(A)に示すようになっており、また補正用抵抗20の
V−I特性が同図(B)に示すようになっているとす
る。そして図8に示すようにダイオード11に補正用抵
抗20を並列接続した場合には、公知の如く、充電電流
Iは所定の比で分配され、ダイオード11に電流ID が
流れ、補正用抵抗20に電流IR が流れる(I=ID +
IR )。したがって、両者に加わる電圧は等しいので、
結局ダイオード11と補正用抵抗20の並列回路全体で
のV−I特性は、両特性を重ね合わして(加算して)得
られる同図(C)のようになる。そして、電圧が低いほ
ど補正用抵抗側の特性が強く現れるので低い部分での電
圧に対する電流が高くなり、図9に示す内部抵抗のV−
I特性(破線)により近くなる。その結果、本実施例で
はさらに正確な過充電防止が行える。
【0050】図11は本発明の第3実施例を示してい
る。本実施例では、太陽電池10と充電リレー12との
間に抵抗22を設け、その抵抗22の両端の電圧V1,
V2を第2の過充電防止回路23に入力し、この第2の
過充電防止回路23は、バッテリー13の端子電圧(バ
ッテリー電圧)VB を受け、そのバッテリー電圧VB が
一定の基準電圧を越えた時に出力をLowにしてトランジ
スタ16をオフにし、接点12bを開くようにしてい
る。
【0051】そして、この第2の過充電防止回路23
は、第1,第2実施例のものと相違して、その具体的な
回路構成は図12に示すようになっている。すなわち、
急速充電を行う場合、充電電流は大電流になる。する
と、係る大電流をそのままダイオードに流すと発熱が大
きくなり、放熱板を設置する必要が生じるおそれがあ
る。また、熱損失によるエネルギーロスも無視出来なく
なるおそれもある。係る場合に、ダイオードに流がす電
流を充電電流よりも小さくし、放熱板を設けなくても良
いようにしている。
【0052】つまり、抵抗22の両端の電圧V1,V2
を電流検出器24に与え、その電圧差から抵抗22を流
れる電流(充電電流)の電流値を検出するようにしてい
る。例えば抵抗22の抵抗値を1Ωにすることにより、
電圧値と電流値が等しくなるので上記電圧差がそのまま
電流値となる。そしてそれを次段の電流制御部25に送
る。
【0053】電流制御部25は、トランジスタ26のベ
ースを制御し、ダイオード27へ流れる電流を電流制御
部25の入力に応じた一定値にするもので、抵抗22の
抵抗値と、抵抗28の抵抗値を適宜変更することにより
実際の充電電流よりも一定比率小さい値としている。具
体的には本例では、充電電流の1/10の電流がダイオ
ード27に流れるようにしている。
【0054】そして、このダイオード27の両端子の電
圧を内部抵抗電圧予測部17′に入力するようにしてい
る。この内部抵抗電圧予測部17′は、基本的には第
1,第2実施例のものと同じであり、入力側に差分器1
7′aを備え、そこにおいて両電圧の差(V3−V4)
を求めてダイオード27での電圧降下を算出し、その差
分値を増幅率K2の増幅器17′bに入力する。これに
より、内部抵抗電圧予測部17′の出力は、 K2(V3−V4) となる。
【0055】そして、この出力K2(V3−V4)が、
現在の充電電流に対する満充電状態の時の内部抵抗電圧
となるようにK2を決定する。すると、内部抵抗電圧予
測部17′の出力は、上記した第1,第2実施例と同じ
になるので、以下同様に満充電電圧予測部18へ送ら
れ、ここにおいて現在の充電電流に対する満充電状態に
なった時のバッテリー電圧VB (開放電圧Voに内部抵
抗電圧Irを加算した値で、充電を終了させるための基
準電圧Vj となる)を求め、さらにこの基準電圧Vj と
バッテリーでー端VB を満充電判定部19に入力し、満
充電か否かを判定し、トランジスタ16のオン/オフを
制御する。
【0056】なお、ダイオード27に流す電流を小さく
する回路構成、およびそれにともない内部抵抗電圧予測
部17′(特に増幅器17′b)を替えた以外は、上記
した各実施例と同様であるので、その構成並びに作用・
効果の詳細な説明は省略する。なお、本実施例に第2実
施例を適用する場合には、ダイオード27と並列に補正
用抵抗を接続することにより行える。
【0057】図13は本発明の第4実施例を示してい
る。この実施例が上記図1(A)に示したアイデアをよ
り具体化したものの1つであり、上記した各実施例と相
違して、ダイオードに替えて抵抗30を用い、この抵抗
30の両端の電圧からこの抵抗30を流れる充電電流I
における満充電状態のバッテリー13の内部抵抗電圧を
求め、それに基づいて充電終止電圧(基準電圧)を決定
するするようにしている。具体的には、この例では第1
実施例を基本とし、第1実施例のダイオード11に替え
て抵抗30を設置する以外は、同一構成とすることがで
きる(同一符合を付し、その詳細な説明を省略する)。
【0058】すなわち、抵抗30のI−V特性は、図1
3(B)中実線で示すようになっており、線形性を有す
る。なお、図示の例では、バッテリーの開放電圧Voを
加算(その分だけオフセットしている)した結果を表し
ている。一方、同図中破線で示すように、バッテリー1
3の内部抵抗13bのI−V特性は非線形である。しか
し、上述したようにこのI−V特性は指数関数的な曲線
を描き、電流が大きい場合には、一定の区間内に限ると
直線近似することができる。さらに、急速充電する場合
には大電流を流す。
【0059】そこで抵抗30の抵抗値や、第1の過充電
防止回路15中の増幅器17bの増幅率K1を適宜設定
することにより、図示するように抵抗30のI−V特性
を、内部抵抗電圧の特性のうち大電流部分に一致するよ
うにする。
【0060】係る構成により、簡易構成でもって電流変
動に追従して正確に満充電を検出し、充電終止をするこ
とができる。なお、太陽電池10では、受光する太陽エ
ネルギーが少ないと充電電流も小さくなるが、小電流を
流してもバッテリーを劣化させるおそれは可及的に少な
く、また、太陽エネルギーの増大に伴う充電電流も増加
し、上記特性の一致する領域に移ると満充電と判断して
充電を終了することができる。よって、過充電状態で大
電流を流し続けることにより、バッテリーを劣化させる
ことはなくなる。なお、係る抵抗を用いる方式は、上記
した第1実施例に限らず、各種の実施例におけるダイオ
ードの代わりに用いることができる。
【0061】図14は本発明の第5実施例を示してい
る。同図に示すように、本実施例では、図1(C)に示
すダイオードを用いたアイデアのさらに変形例であり、
ダイオードに替えてMOS FET31を用いている。
すなわち、MOS FETのV−I特性も、図15に示
すように指数関数的な形をしており、しかも、ゲート電
圧VGSを替えることにより、図示するように特性(カー
ブの曲率)を替えることができる。そこでMOS FE
T31のソースを太陽電池10の出力と接続し、また、
チェナーダイオードと可変抵抗からなるゲート電圧決定
回路32を設け、可変抵抗による分圧により、所望の曲
線(使用するバッテリー13の満充電時の内部抵抗のV
−I特性とほぼ一致する曲線)になるようなゲート電圧
をMOSFET31に印加できるようにしている。
【0062】さらに、本例では上記した充電リレーに替
えてトランジスタ,FET等のスイッチング素子33を
設け、このスイッチング素子33のベース電圧をON/
OFFすることにより、充電/終了の制御を行うように
なっている。
【0063】なお、その他の構成並びに作用効果は上記
した第1実施例と同様であるので同一符合を付しその説
明を省略する。なお、本例ではスイッチング素子33の
ON/OFFにより充電開始/停止の制御を行うように
したが、上記した各種の実施例のように充電リレーを用
いても良く、逆に上記した各種の実施例に本実施例のよ
うにスイッチング素子を用いてももちろん良い。
【0064】また、本実施例は、第1実施例を基本とし
たが、第2実施例のように補正用抵抗をMOS FET
のソース・ドレイン間に接続することにより、より正確
なV−I特性を形成し、それに基づいて制御しても良
い。
【0065】さらには、ダイオードに替えて使用できる
素子としては、MOS FET以外にサイリスタ(点弧
しておく必要がある)があり、またダイオードも一般に
用いられるPN接合型のダイオードに限らずショットキ
バリアダイオードでも良く、ようは指数関数的なV−I
特性(I−V特性)を有する素子であればよい。
【0066】図16は本発明の第6実施例を示してい
る。本実施例では、ダイオードその他の素子に替えて、
逆流防止リレー35を配置している。この逆流防止リレ
ー35は、図示するように太陽電池10の電圧よりもバ
ッテリー電圧VB が高くなり、バッテリー13から太陽
電池10に向けて電流が流れる(逆流する)のを防止す
るため、一般に逆流防止ダイオード36が設けられてい
る。しかし、順方向電流(本例でいうと充電電流)が流
れていると逆流防止ダイオード36で常時電圧降下に伴
うエネルギーロスを生じる。そこで、この逆流防止リレ
ー35は、順方向電流が流れている時は逆流防止ダイオ
ード36を短絡させてバイパスさせ、逆流するときのみ
逆流防止ダイオード36を機能させることによりエネル
ギーロスを抑えるようにしたものである。
【0067】具体的には、太陽電池10とバッテリー1
3との間に逆流防止ダイオード36を設けるとともに、
この逆流防止ダイオード36の両端子間に接点37を並
列接続している。そして、これら逆流防止ダイオード3
6と、接点37で形成される並列回路に対して直列にコ
イル38を配置している。このコイル38は、例えば抵
抗値が0.002Ωのように非常に小さい巻線を用いて
形成している。そして、前記接点37は、コイル38に
所定量の電流が流れることにより閉じるようになってい
る。すなわち、接点37とコイル38とで電流リレーが
構成される。
【0068】そして、この電流リレーの特性は、定格電
流が10Aとすると、コイル38に流れる電流値が7A
程度で接点37が閉じ、一度閉じると1A程度に下がっ
たときに接点が開くような、所定のヒステリシス特性を
有している。したがって、図17(A)に示すように、
電流値に対するエネルギー損失は、逆流防止ダイオード
に電流が流れ続けるとすると損失は電流値に比例するた
め、同図中実線で示すような特性となる(なお、本例で
はダイオードの電圧効果を1.0Vとしている)。ま
た、同様に電流値に対するコイル38で生じる損失は、
電流の2乗に比例するため同図中破線(接点閉)で示す
ような特性となる(I2 Rより)。但し、図から明らか
なように、コイル38の抵抗値がもともと非常に小さい
ためダイオードの損失に比し極めて小さい。そして、逆
流防止装置全体の損失は、上記ダイオード36での損失
とコイル38での損失の和となる。
【0069】従って、接点37が閉じる7Aまでは、両
者の損失の和となるが、7Aになり接点37が閉じると
その瞬間に損失は、ほぼコイル38によるものとなり非
常に小さくなる。そしてこの接点が閉じた瞬間に逆流防
止回路の抵抗値が低下するため図中矢印で示すように電
流値が上昇し、接点がより強固に閉じる方向に力が働
く。なお、本例では、電流リレーがヒステリシスを有し
ているため、一度接点37が閉じたなら、その後電流値
が減少して7A以下となっても直ぐに接点が開くことは
なく、本例では1A以下になって始めて接点が開く。よ
って、それまでの間は、基本的にコイル38における損
失分だけとなる。また、1A以下になって接点37が開
くと、逆流防止ダイオード36を介して電流が流れるよ
うになるので、やはり図中矢印で示すように逆流防止回
路の抵抗値が上昇して電流値が減少するので、より接点
が開く方向に力が働く。よって、この接点の開閉時に生
じる抵抗値の変動現象によりチャタリングの発生が抑制
され、しかも本例ではヒステリシスを設けたため、上記
効果がより顕著となる。そして、このことは、バッテリ
ー13が満充電に近くなり、太陽電池10から流れ込む
電流量が減少して来た場合にも同様のことが言える。
【0070】そして、仮に1日の日照が同図(B)に示
すように正午を境に対象に増減すると、それによる太陽
電池10の発電量(電流値)は、同図(B)中破線で示
すようになるが、計算の簡略化のために三角形に近似す
ると実線で示すようになる。よって、従来のダイオード
のみの場合には常時ダイオードに電流が流れて損失を生
じるため50Whのエネルギー損失があったのに対し
(図中ハッチングで示す)、本例では発電開始当初は、
ダイオード単独よりも僅かながら損失分が大きいが、そ
の後はほとんどなくなるため、結局その損失はほぼ同図
中ハッチングの重複部分で示すものとなり13.7Wh
に減少する。さらに、接点が閉じる電流値を下げること
により損失分のさらなる減少を図ることができる。
【0071】そして、図から明らかなように、順方向に
電流が流れている時には、その電流(充電電流)はコイ
ル38を通過し、コイル38は小さいものの所定の抵抗
値を有しており、そこにおいて電圧降下を生じている。
すなわち、電流検出が可能となる。
【0072】そこで本例では、図16に示すように、逆
流防止リレー35の両端の電圧を過充電防止回路40に
入力し、その逆流防止リレー35における電圧降下分に
基づいて満充電状態の時のバッテリー13の内部抵抗電
圧を求め、その時のバッテリー電圧(基準電圧Vj )を
求める。そして、実際のバッテリー電圧VB が基準電圧
になったならばトランジスタ16をオフにし、充電リレ
ー12の接点12bを開いて充電停止するようにしてい
る。
【0073】そして、この過充電防止回路40として
は、例えば図18に示すように第1の過充電防止回路の
ような構成を使用することができる。すなわち、充電中
は順方向に電流が流れるため、上述した如く逆流防止リ
レー35の接点37は閉じている。よって、過充電防止
回路には、コイル38の両端子間電圧が入力されること
になる。そして、係る場合コイル38は抵抗とみなせる
ので、上記した第4実施例と同様の作用により、満充電
を検出し接点12bを開くようになる。
【0074】また、過充電防止回路40として、図19
に示すような回路構成をとると、コイル38に流れる電
流(充電電流)から一定比率だけ低くした電流が内蔵さ
れたダイオード27に流れる。したがって、このダイオ
ード27のI−V特性を利用して満充電を検出、すなわ
ち上記した第3実施例と同様の作用により、満充電を検
出し接点12bを開くようになる。
【0075】なお、図18,19に示す各例は、いずれ
も上記した対応する実施例と略同様であるので、各部品
には同一符合を付しその説明を省略する。なおまた、図
示の例では、加算器18に入力する電圧をVopenで固定
とし、比較器19の出力のフィードバックをしていない
が、係る構成に限らず、上記した各実施例のように比較
器19の出力を加算器18に入力するようにして比較器
19の基準電圧j に一定のヒステリシスをもたせるよう
にしてもよいのはもちろんである。
【0076】図20は本発明の第7実施例を示してい
る。本実施例では、上記した各実施例と相違して、充電
電流を供給するための電源として、太陽電池ではなく商
用電源40を用いている。すなわち、本実施例の充電器
41は、第1実施例を基本とし、商用電源40からの入
力を整流回路42で整流し、コンデンサ43で平滑して
得られた直流電流をダイオード11,スイッチング素子
33を介してバッテリー13に供給し、充電するように
している。すなわち、商用電源(交流電流)を整流・平
滑することにより太陽電池からの充電電流と同等となる
(図示省略するが所定の降圧処理はしている)ので、ダ
イオード11を流れる電流により生じる電圧降下を第1
の過充電防止回路15で検出し、それに基づいて現在流
れている充電電流に対する満充電の時のバッテリー電圧
(基準電圧)を求め、それと実際に与えられるバッテリ
ー電圧VB とを比較し、越えた場合にトランジスタ16
をオフにしてスイッチング素子33をオフにする。これ
より、満充電になったならば確実に充電を停止すること
ができる。
【0077】また、図示の例では、第1実施例を基本と
して充電リレーに替えてスイッチング素子を適用した例
について示したが、充電リレーを用いてももちろんよ
く、さらには、上記した各種の実施例のいずれを適用し
ても良いのはいうまでもない。さらにまた、本発明が適
用される電源としては、太陽電池や商用電源に限ること
なく、例えば風力発電の他各種の発電装置を用いること
ができる。特に風力発電のように出力が安定しない(一
定でない)場合であっても、上述したようにたとえ電流
が変動してもそれを検出し正確に満充電になったことを
判定できるため、何等問題なく使用できる。さらには、
電気自動車のモータの改正によるバッテリー充電や、一
般のガソリン自動車の発電機からのバッテリー充電に対
しても上記同様の理由から、本発明を適用することがで
きる。すなわち、係るモータや発電機が本発明でいう電
源となる。
【0078】次に図1(B)に示した、温度情報も考慮
した具体的な実施例について説明する。図21,図22
は、本発明の第8実施例を示している。本実施例は、上
記した第1実施例等のダイオードを用いた回路構成を基
本としている。すなわち、係る回路が充電器本体45内
部の配置されたPCB46上に実装されている。そし
て、充電器本体45の天面には凹所45aが形成され、
この凹所45a内にバッテリーが内蔵されたバッテリー
パック47を装着し、充電するようにしている。また、
充電器本体45から外部に電源ケーブル48が突出形成
されており、図示省略するがこの電源ケーブル48の先
端が上記したように太陽電池その他の電源に直接に接続
されていたり、商用電源からの電力供給を受けるべく所
定のプラグが接続されている。
【0079】ここで本例では、図22に示すように、充
電器本体45の凹所45aの裏面(本体内部)所定位置
を肉薄にして凹部45bを設け、この凹部45b内にダ
イオード11を装着している。係る構成にすることによ
り、バッテリーパック47とダイオード11とが近接配
置され、両者のおかれている周囲温度はほぼ等しくな
り、また充電にともないバッテリーパック47が発熱し
たとしてもその発熱はダイオード11に伝わるため、両
者はほぼ同一の温度となる(熱的結合される)。そし
て、ダイオード11の温度特性とバッテリーの温度特性
がほぼ一致するため、図3に示したような回路構成のま
ま(ダイオードの設置位置を本例のようにする)で、こ
のダイオード11により自動的に温度補正もされる。な
お、バッテリーの温度T1とダイオードの温度T2がほ
ぼ等しくなるのは、下記式からも実証される。すなわ
ち、上記各温度T1とT2並びに周囲の空気温度T3の
関係は、下記式のようになる。
【0080】
【数1】 そして、バッテリーからダイオードへの熱抵抗(途中に
充電器本体45を構成する合成樹脂などが介在する)R
2は、ダイオードから周囲の空気への熱抵抗R3に比べ
非常に大きい。したがって、上記式中の右辺の分母中R
2は無視できる。したがって、上記式は
【0081】
【数2】 となり、バッテリー13の温度とダイオード11の温度
はほぼ等しいといえる。また、仮にR2とR3が近い時
には、下記式によりT1の予測値を求めることができ、
係る予測値に基づいて温度補正をすればよい。
【0082】
【数3】 図23,図24は本発明の第9実施例を示している。本
実施例では、上記第8実施例とは別の方式により温度補
正を行った例を示している。同図に示すように、本実施
例も第1実施例の構成を基本としている(同一部品には
同一符合を付し詳細な説明を省略する)。そして、上記
したようにダイオード11をバッテリー13(バッテリ
ーパック)に近接配置できれば自動的に温度補正できる
が、配置レイアウト上その他の理由から近接配置でき
ず、両者を熱的結合できない場合がある。係る場合に本
例の構成をとることにより、温度補正を行えるようにし
ている。
【0083】すなわちバッテリーパック内にはバッテリ
ー13とともにサーミスタ50が内蔵され、バッテリー
13の温度を測定できるようにしたものがある。そこ
で、係るサーミスタ50により検出した温度(温度に対
応する電圧V3)を第3の過充電防止回路51に入力す
る。そして、第3の過充電防止回路51では、ダイオー
ド11の両端の電圧V1,V2および温度情報である電
圧V3に基づいて充電電流に対する満充電状態でのバッ
テリー電圧を求め、それと実際に検出されるバッテリー
電圧VB を比較するようになっている。
【0084】そして、この第3の過充電防止回路51の
具体的な回路は、図24に示すように、基本的には図4
に示す第1の過充電防止回路15と同じであるが、温度
情報である電圧V3を受けてその時の温度を求め、その
温度における基本カーブ(基準温度(例えば20℃))
からのずれ量を決定する温度検出部52を設け、この温
度検出部52の出力を温度補正部53へ入力する。この
温度補正部53は、オペアンプからなる差分器であり、
このオペアンプの反転入力端子に上記温度補正部53の
出力を接続する。一方、このオペアンプ53の非反転入
力端子には、加算器18の出力(基準温度での満充電状
態でのI−V特性に基づくバッテリー電圧)を入力し、
その加算器18の出力値から補正値(温度補正部53の
出力)を減算処理する。すなわち、図2に示したように
温度が高くなるとV−I特性は負の方向に移動し、しか
もその移動はほぼ平行移動する。よって、係る温度の変
化にともない上記移動量を反転入力端子に入力すること
により温度補正、すなわち、現在の温度での満充電状態
でのバッテリー電圧(基準電圧Vj )が求まる。よっ
て、係る温度補正部53の出力とバッテリー電圧をそれ
ぞれ比較器19に入力することにより、満充電になった
時に出力Vout をLowに反転させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るバッテリー
充電装置では、充電処理中に充電電流が変動したとして
も、係る充電電流の変化を第1の検知手段やダイオー
ド,所定の素子並びに抵抗等により検出し、それを「補
正手段」や「内部抵抗電圧予測手段+基準電圧決定手
段」により現在流れている充電電流における満充電時の
バッテリー電圧(基準電圧)を求めることができる。し
たがって、このようにして求められた基準電圧は、充電
電流の変動にともない追従して変化するので、たとえ電
源から供給される充電電流が変動しても、また1回の充
電処理中は一定でもその都度充電電流が定まらないよう
な場合でも、満充電時に実際に流れている充電電流情報
に基づいて基準電圧が決定されるので、正確に満充電に
なったことを検出できる。その結果、過充電状態になっ
たり、充電不足で充電終了することもなくなる。
【0086】また、第2検知手段を設けたり、ダイオー
ドなどをバッテリーに近付けて熱的に結合させた場合に
は(請求項2,8)、決定される基準電圧は、上記充電
電流に基づく情報とともにバッテリーの温度情報に基づ
いて求められるので、たとえ周囲温度や、充電の進行に
伴うバッテリーの発熱による温度上昇により、温度変化
があっても、正確に満充電になったことを検出すること
ができ、正しい充電処理を行える。
【0087】よって、たとえ充電電流が変動するような
電源であっても、およびまたは充電対象のバッテリーの
内部抵抗の電流−電圧特性(電圧−電流特性)が非線形
であったり、充電状態や温度により変化するようなもの
であっても、充電終止電圧を正しく求めることができ、
充電電流の変動や温度変化の影響を可及的に抑制し、充
電不足や過充電によるバッテリーの劣化・破壊などする
ことなく満充電になったことを検出し充電処理を終了す
ることができる。
【0088】しかも、バッテリーの内部抵抗の特性(指
数関数的)と同一または類似する特性を有するダイオー
ドその他の素子を用い、係るダイオード,素子に充電電
流を流すようにした場合には(請求項3〜5)、その両
端子間での電圧降下は満充電の時のバッテリーの内部抵
抗での電圧降下となるので、具体的な電流値を求めなく
ても(間接的に求めている/電流情報を利用してい
る)、基準電圧を求める(上記電圧降下に開放電圧分を
加算)ことができるので、簡易な構成でもって精度良く
満充電になったか否かの判定を行い、充電終了処理がで
きる。
【0089】また、ダイオードなどに並列に抵抗を接続
すると(請求項7)、ダイオードの電流−電圧特性は指
数関数的に変化するが、抵抗のそれは線形性を有するの
で、抵抗値を調整し線形性(直線)の傾きを調節するこ
とにより、並列回路全体の電流−電圧特性を部分的に調
整することができる。また、MOS FETを用いると
ともに、そのゲート電圧を設定するゲート電圧決定手段
を設けた場合には(請求項6)、ゲート電圧を変化させ
るとやはり電流−電圧特性は変化するので、バッテリー
の内部抵抗の特性により近付けることができ、満充電に
なったことをより正確に検出することができる。
【0090】さらに、ダイオードなどに直接充電電流を
流すのではなく、比例電流供給手段を用いて充電電流よ
りも一定の比率だけ小さな電流を流すようにした場合に
は(請求項4)、たとえ急速充電により充電電流が大き
な場合であってもダイオード等に流れる電流が小さいの
で、そこにおける発熱を抑制し熱エネルギーの損失を抑
えることができる。
【0091】また、ダイオード等に替えて抵抗を用いた
場合には(請求項9,10)、抵抗の電流−電圧特性は
線形性を有し、バッテリーの内部抵抗のそれと一致しな
い部分が生じるが、急速充電の場合には大電流を流すこ
とになるので、係る領域で特性が一致するように設定す
ることにより、満充電を検出することができる。すなわ
ち、簡易な構成で対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例の動作原理を説明する図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図4】第1実施例の要部である過充電防止回路の内部
構成を示す図である。
【図5】第1実施例の作用を説明する図である。
【図6】第1実施例の効果を立証する図である。
【図7】第1実施例の効果を立証する図である。
【図8】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図9】ダイオードと内部抵抗のV−I特性を示す図で
ある。
【図10】第2実施例の動作原理を説明する図である。
【図11】本発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】第3実施例の要部である過充電防止回路の内
部構成を示す図である。
【図13】本発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】本発明の第5実施例を示すブロック図であ
る。
【図15】第5実施例で用いられるMOS FETのV
−I特性の一例を示す図である。
【図16】本発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】第6実施例に用いられる逆流防止リレーの動
作原理を説明する図である。
【図18】第6実施例に用いられる過充電防止回路の一
例を示す図である。
【図19】第6実施例に用いられる過充電防止回路の他
の例を示す図である。
【図20】本発明の第7実施例を示すブロック図であ
る。
【図21】本発明の第8実施例を示すブロック図であ
る。
【図22】図21中のA−A′矢視断面図である。
【図23】本発明の第9実施例を示すブロック図であ
る。
【図24】第9実施例の要部である過充電防止回路の内
部構成を示す図である。
【図25】従来のバッテリー充電装置の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 太陽電池(電源) 11 コンデンサ 12 リレー(スイッチ手段) 13 バッテリー 15 第1の過充電防止回路 16 トランジスタ 17,17′ 内部抵抗電圧予測部 18,18′ 満充電電圧予測部(基準電圧決定手段) 19 比較器(バッテリーの端子電圧が基準電圧を越え
た時にスイッチ手段を開かせる手段) 20 補正用抵抗 22 抵抗(比例電流供給手段) 23 第2の過充電防止回路 24 電流検出器(比例電流供給手段) 25 電流制御部(比例電流供給手段) 26 トランジスタ(比例電流供給手段) 27 ダイオード 28 抵抗(比例電流供給手段) 30 抵抗 31 MOS FET 32 ゲート電圧決定回路 33 スイッチング素子 35 逆流防止リレー 36 逆流防止ダイオード 37 接点 38 コイル 40 商用電源 42 整流回路 43 コンデンサ 45 充電器本体 47 バッテリーパック 50 サーミスタ 51 第3の過充電防止回路 52 温度検出部 53 温度補正部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの充電電流をバッテリーに供給
    する充電回路と、 前記充電回路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電
    流の供給を遮断するスイッチ手段とを持ち、 前記バッテリーの端子電圧が基準電圧を越えた時に前記
    スイッチ手段を開いて充電を終了させるようにしたバッ
    テリー充電装置において、 前記充電電流を検知する第1の検知手段と、 前記第1の検知手段により検知した電流に基づいて前記
    基準電圧を補正する補正手段とを備えたバッテリー充電
    装置。
  2. 【請求項2】 前記バッテリーの温度を検知する第2の
    検知手段を設け、 前記補正手段が、前記第1の検知手段で検知された情報
    と、前記第2の検知手段で検知された情報に基づいて前
    記基準電圧を決定するものである請求項1に記載のバッ
    テリー充電装置。
  3. 【請求項3】 電源からの充電電流をバッテリーに供給
    する充電回路と、 前記充電回路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電
    流の供給を遮断するスイッチ手段とを持ち、 前記バッテリーの端子電圧が基準電圧を越えた時に前記
    スイッチ手段を開いて充電を終了させるようにしたバッ
    テリー充電装置において、 前記バッテリーの内部抵抗の満充電時の電流−電圧特性
    と同一または類似する特性を有するダイオードを用い、
    前記ダイオードを前記充電回路の途中に配置して前記充
    電電流を流すようにし、 かつ前記ダイオードでの電圧降下分から満充電状態での
    内部抵抗電圧を予測する内部抵抗電圧予測手段と、 前記内部抵抗電圧予測手段で予測された内部抵抗電圧予
    測値と、前記バッテリーの開放電圧に基づいて決定され
    る電圧値から前記基準電圧を決定する基準電圧決定手段
    とを備えたバッテリー充電装置。
  4. 【請求項4】 電源からの充電電流をバッテリーに供給
    する充電回路と、 前記充電回路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電
    流の供給を遮断するスイッチ手段とを持ち、 前記バッテリーの端子電圧が基準電圧を越えた時に前記
    スイッチ手段を開いて充電を終了させるようにしたバッ
    テリー充電装置において、 所望の電流−電圧特性を有するダイオードと、 前記ダイオードに前記充電電流を一定の比率で減少させ
    た比例電流を流す比例電流供給手段と、 前記ダイオードでの電圧降下分から満充電状態での内部
    抵抗電圧を予測する内部抵抗電圧予測手段と、 前記内部抵抗電圧予測手段で予測された内部抵抗電圧予
    測値と、前記バッテリーの開放電圧に基づいて決定され
    る電圧値から前記基準電圧を決定する基準電圧決定手段
    とを備えたバッテリー充電装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4の前記ダイオードに替
    えて、電流−電圧特性が指数関数的に変化する素子を用
    いて構成されるバッテリー充電装置。
  6. 【請求項6】 前記素子がMOS FETであって、 さらに前記MOS FETのゲート電圧を所定の値に設
    定するゲート電圧決定手段を備えた請求項5に記載のバ
    ッテリー充電装置。
  7. 【請求項7】 前記ダイオードまたは前記素子と並列に
    補正用抵抗を接続した請求項3〜6のいずれか1項に記
    載のバッテリー充電装置。
  8. 【請求項8】 前記ダイオードまたは前記素子を前記バ
    ッテリーに近接配置し、前記バッテリーの温度と前記ダ
    イオードまたは前記その温度とをほぼ等しくすることに
    より温度補正を行うようにした請求項1〜7のいずれか
    1項に記載のバッテリー充電装置。
  9. 【請求項9】 請求項3または4の前記ダイオードに替
    えて、抵抗を用いて構成されるバッテリー充電装置。
  10. 【請求項10】 電源からの充電電流を逆流防止リレー
    を介してバッテリーに供給する充電回路と、 前記充電回路中に設けられ、前記バッテリーへの充填電
    流の供給を遮断するスイッチ手段とを持ち、 前記バッテリーの端子電圧が基準電圧を越えた時に前記
    スイッチ手段を開いて充電を終了させるようにしたバッ
    テリー充電装置において、 前記逆流防止リレーは、少なくとも前記電源と前記バッ
    テリーとの間に直列に配置された逆流防止ダイオード
    と、充電電流が流れる時に前記逆流防止ダイオードを短
    絡させる接点と、前記接点を開閉制御するコイルとを備
    え、 かつ、前記コイルでの電圧降下、または前記コイルに流
    れる電流と比例する電流を別途設けたダイオードに流す
    ことによりえられる前記ダイオードの電圧降下に基づい
    て満充電状態での内部抵抗電圧を予測する内部抵抗電圧
    予測手段と、 前記内部抵抗電圧予測手段で予測された内部抵抗電圧予
    測値と、前記バッテリーの開放電圧に基づいて決定され
    る電圧値から前記基準電圧を決定する基準電圧決定手段
    とを備えたバッテリー充電装置。
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