JPH0728884Y2 - ▲ろ▼過機の駆動部の組立装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用〕 この考案は、過槽の底部に設けた材の攪拌翼を過
槽の下方に設けた駆動装置で回転駆動するようにした
過機において、上記駆動装置の組立が容易な装置提供せ
んとするものである。

〔従来の技術〕

従来のこの種の浮上材を用いた過機は、据付面積の
節減、材が目詰りしたときに攪拌洗浄する点等からし
て小型で円筒状に構成し、その中心底部に攪拌翼を設け
ている。そして、この攪拌翼を駆動するためのモータ
ー、プーリー等の伝動装置は、過槽の下方の空間に収
納している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上述のように、従来のこの種の過機では、過槽に付
属する駆動装置、ポンプ等全てのものを過槽の下方に
収納して単体機として組立てられるものであり、すなわ
ち、狭隘な場所に多数の機器を組み込まねばならず、特
に重量のある攪拌翼駆動用のモーターの組込みや、芯出
しの必要な攪拌翼駆動用の入力プーリーの組込みには多
大の手数を要している。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上述のような従来の問題点を解消したもの
であって、その要旨とするところは、浮上材を充填し
た過槽の下方に、過槽に充填した浮上材の攪拌駆
動装置を設けた過機において、攪拌駆動用の原動機の
支持台を過槽の下方からその周辺外部まで出し入れ自
在にするとともに、過槽の底部から下方に突出させた
攪拌軸の周辺には、前記原動機の原動プーリーと連動連
結される入力プーリーの支持具を設けたものである。

〔作用〕

この考案は上述のように構成されているので、過槽の
下方において駆動装置を組付けるには、先ず、入力プー
リーを攪拌軸に挿入し支持具で支えたのち、ブッシュお
よびナットを用いて固定する。次いで、過槽の下部周
辺に引出した原動機の支持台に原動機を乗せ、これを
過槽の下方に押込み、その原動プーリーと攪拌軸の入力
プーリーにベルトを掛張すればよい。この組立操作にお
いて先ず、入力プーリーは支持具によって支持されてい
るので、過槽の最奥部であり乍ら、ブッシュ・ナット
を用いて容易に固定することができ、また、モーターを
取付けるにも従来は重いモーターを片持ち状に支持して
取付けていたのであるが、支持台に載せて単に押し込む
のみで足り、楽に作業ができるものである。以上は、駆
動装置を組みつける場合について説明したが、点検等で
分解する場合も、モーターや入力プーリーの重量物に対
して支持具があるので、その作業が容易なるものであ
る。以下、図面に基づいてこの考案を具体的に説明す
る。

〔実施例〕

第１図において、符号１は過槽、２は浮上材、３は
集水ノズル、４は浮上材２が目詰りして洗浄する際の
攪拌翼、５は攪拌軸で過槽１の下方に突出させてあっ
て、その突出部には入力プーリー６が設けてある。この
入力プーリー６は、過槽１の下方に設けたモーター７
の原動プーリー８にＶベルト９で連動連結してある。

次に、上述モーター７の支持構造について説明すれば、
モーター７は、第２図および第３図に示すように過槽
１の支持枠体10に蝶番11を介して取付けた支持台12に載
架された上で、支持枠体10に固定された支持板13に沿っ
て移動調節可能に取付けられている。すなわち、原動プ
ーリー８と入力プーリー６との間にベルト９を掛張した
とき、その掛張具合を調節してモーター７の位置を決定
して固定できるようにしている。符号14はその調節ボル
トである。また、第３図において符号15は、入力プーリ
ー６の支持具であり、入力プーリー６周辺に垂下した支
持杆16に回動可能に取付けてあり、第３図及び第４図
（ハ）に示す状態は不使用時の位置にある。

このように構成した過機の駆動装置で過槽１の下方
に駆動装置を組込むには、先ず、支持具15を第３図の状
態から内方に回動して駆動軸５の下方に臨ませて入力プ
ーリー６を駆動軸５に挿入し、第４図（イ）に図示する
ように、支持具15で支持させ、この状態で第４図（ロ）
に示すように、ブッシュ・ナットを用いて駆動軸５に固
定する。

次に、モーター７を組込むには、支持台12を蝶番11を中
心にして左方（第３図）に回動して過槽１の下方から
外部に取出した上でこれにモーター７を載架し、そし
て、元のように支持台12を回動することによって、モー
ター７を支持板13の取付位置に臨ませることができ、こ
の状態でベルト９を掛張して調節ボルト16で以て取付位
置を決めたのち、支持板13に固定すればよい。以上、駆
動装置を取付けるに当ってこの考案に係る装置では、モ
ーター７や入力プーリー６を支持した状態で作業するの
で、従来、狭隘な場所で取付け辛かった、モーター７や
入力プーリー６の重量物を容易にして且つ正確に取付け
組立てることができる。また、点検等でこの駆動装置を
分解するときにも組立てのときと同様その作業が容易で
あるは勿論である。

〔考案の効果〕

このように、この考案は従来、組立や点検するに当って
難渋したこの種浮上材を用いた過機の難点を完全に
解消し得たものであり、特に、狭隘な場所において、伝
動装置を組立てる上で芯出し等を正確にできるものであ
り、この種過機の製作上および運転保守上得られる利
益は著大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る過機の概略の縦断側面図、
第２図は、この考案の組立装置の側面図、第３図は、こ
の考案の組立装置の平面図である。第４図（イ）、
（ロ）、（ハ）は攪拌翼駆動用の入力プーリーの組込み
状態を示す側面図である。 符号説明 １過槽、２浮上材、５攪拌軸、６入力プーリー、７
モーター、８原動プーリー、12支持台、15支持具

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 29/08 ５４０ Ａ 23/24 Ｃ 23/10 Ｃ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浮上材２を充填した過槽１の下方に、
   過槽１に充填した浮上材２の攪拌駆動装置を設けた
   過機において、攪拌駆動用の原動機７の支持台12を
   過槽１の下方からその周辺外部まで出し入れ自在にする
   とともに、過槽１の底部から下方に突出させた攪拌軸
   ５の周辺には前記原動機７の原動プーリー８と連動連結
   される入力プーリー６の支持具15を設けたことを特長と
   する過機の駆動部の組立装置。