JPH07288404A - 誘電体共振器 - Google Patents
誘電体共振器Info
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- JPH07288404A JPH07288404A JP7833494A JP7833494A JPH07288404A JP H07288404 A JPH07288404 A JP H07288404A JP 7833494 A JP7833494 A JP 7833494A JP 7833494 A JP7833494 A JP 7833494A JP H07288404 A JPH07288404 A JP H07288404A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形体の成形後も誘電体共振器の帯域調整を
行うことのできる誘電体共振器を提供することを目的と
する。 【構成】 誘電体材料からなる角柱状の成形体5と、成
形体5の上、下面を貫通する貫通孔7を有している。ま
た、貫通孔7の内周面には導体を被覆して内周電極6
を、成形体5の外周面には導体を被覆するとともに、成
形体5の上面および下面にて内周電極6と電気的接続を
し外周電極としてアース電極10を有している。さら
に、成形体5の側面には、アース電極10の一部を除去
し、貫通孔7の中心と点対称な位置に結合電極として
入、出力電極9を2つ有している。そして、貫通孔7の
方向に対して直交するように、成形体5の一側面から他
側面へ向かって貫通孔7を越えるまで貫通孔7を分断す
るスリット8を有した構成である。
行うことのできる誘電体共振器を提供することを目的と
する。 【構成】 誘電体材料からなる角柱状の成形体5と、成
形体5の上、下面を貫通する貫通孔7を有している。ま
た、貫通孔7の内周面には導体を被覆して内周電極6
を、成形体5の外周面には導体を被覆するとともに、成
形体5の上面および下面にて内周電極6と電気的接続を
し外周電極としてアース電極10を有している。さら
に、成形体5の側面には、アース電極10の一部を除去
し、貫通孔7の中心と点対称な位置に結合電極として
入、出力電極9を2つ有している。そして、貫通孔7の
方向に対して直交するように、成形体5の一側面から他
側面へ向かって貫通孔7を越えるまで貫通孔7を分断す
るスリット8を有した構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機器等に使用する
誘電体共振器に関するものである。
誘電体共振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の誘電体共振器の斜視図
であり、特開平4−103202号公報記載のものであ
る。
であり、特開平4−103202号公報記載のものであ
る。
【0003】図13に示すように、従来の誘電体共振器
は誘電体材料からなる成形体1と、この成形体1の一端
面から他端面に向かって設けた2つの非貫通孔2と、こ
の成形体1の外周面を導体で被覆してなるアース電極1
aとを有している。また、成形体1の側面には、アース
電極1aの一部を除去して、入、出力電極3を設けると
ともに、非貫通孔2に対向する他端面には、帯域調整用
の非貫通孔4を設けている。さらに、2つの非貫通孔2
の内周面には、導体を被覆してなる内周電極2aを備え
るとともに、帯域調整用の非貫通孔4の内周面には、導
体を被覆してなる帯域調整用電極4aを備えた構成であ
る。
は誘電体材料からなる成形体1と、この成形体1の一端
面から他端面に向かって設けた2つの非貫通孔2と、こ
の成形体1の外周面を導体で被覆してなるアース電極1
aとを有している。また、成形体1の側面には、アース
電極1aの一部を除去して、入、出力電極3を設けると
ともに、非貫通孔2に対向する他端面には、帯域調整用
の非貫通孔4を設けている。さらに、2つの非貫通孔2
の内周面には、導体を被覆してなる内周電極2aを備え
るとともに、帯域調整用の非貫通孔4の内周面には、導
体を被覆してなる帯域調整用電極4aを備えた構成であ
る。
【0004】この構成により、成形体1を焼成して成形
する前に、帯域調整用の非貫通孔4を設けるので、誘電
体共振器の帯域を考慮して非貫通孔4の深さを変化させ
れば、非貫通孔2間の結合度合いを調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
する前に、帯域調整用の非貫通孔4を設けるので、誘電
体共振器の帯域を考慮して非貫通孔4の深さを変化させ
れば、非貫通孔2間の結合度合いを調整することがで
き、所望の誘電体共振器の帯域特性を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、共振器
の帯域調整を行う際は、非貫通孔4の深さを調整しなけ
ればならない。しかし、通常、成形体1は、焼成するこ
とによって形成されるので、焼成時に体積収縮を生じ
て、非貫通孔4の深さが変化してしまう。つまり、非貫
通孔4の深さは成形体1を焼成して成形した成形時で決
まり、しかも成形後は誘電体共振器の材料特性から非貫
通孔4の深さを変化させることができなかった。したが
って、成形体1の成形時に誘電体共振器の帯域が適正で
なければ、帯域調整ができなくなり、誘電体共振器の歩
留まり悪化を生じるという問題点を有していた。
の帯域調整を行う際は、非貫通孔4の深さを調整しなけ
ればならない。しかし、通常、成形体1は、焼成するこ
とによって形成されるので、焼成時に体積収縮を生じ
て、非貫通孔4の深さが変化してしまう。つまり、非貫
通孔4の深さは成形体1を焼成して成形した成形時で決
まり、しかも成形後は誘電体共振器の材料特性から非貫
通孔4の深さを変化させることができなかった。したが
って、成形体1の成形時に誘電体共振器の帯域が適正で
なければ、帯域調整ができなくなり、誘電体共振器の歩
留まり悪化を生じるという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、成形体1の成形後も誘電体共振器の帯域調整を行
うことのできる誘電体共振器を提供することを目的とす
る。
ので、成形体1の成形後も誘電体共振器の帯域調整を行
うことのできる誘電体共振器を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、誘電体材料からなる柱状の成形体と、前記
成形体の上、下面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内
周面を被覆した内周電極と、前記成形体の外周面を被覆
するとともに、前記成形体の上面または下面にて前記内
周電極と電気的に接続をした外周電極と、前記外周電極
の一部を除去して設けた結合電極とを備え、前記貫通孔
を分断するスリットを設けたものである。
に本発明は、誘電体材料からなる柱状の成形体と、前記
成形体の上、下面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内
周面を被覆した内周電極と、前記成形体の外周面を被覆
するとともに、前記成形体の上面または下面にて前記内
周電極と電気的に接続をした外周電極と、前記外周電極
の一部を除去して設けた結合電極とを備え、前記貫通孔
を分断するスリットを設けたものである。
【0008】
【作用】上記構成により、スリットが誘電体共振器の貫
通孔を分断するので、貫通孔の内周面に被覆された内周
電極も分断され、分断された貫通孔内の内周電極によ
り、誘電体共振器は複数段の誘電体共振器となる。この
とき、複数段の誘電体共振器の結合度合いは、スリット
の幅が狭ければ結合度合いが大きくなり、スリットの幅
が広ければ結合度合いが小さくなる。これにより、成形
体の成形後にもスリットを設けることができ、このスリ
ットによって複数段の誘電体共振器の結合度合いを調節
し、全体として誘電体共振器の帯域調整を行うことがで
きる。
通孔を分断するので、貫通孔の内周面に被覆された内周
電極も分断され、分断された貫通孔内の内周電極によ
り、誘電体共振器は複数段の誘電体共振器となる。この
とき、複数段の誘電体共振器の結合度合いは、スリット
の幅が狭ければ結合度合いが大きくなり、スリットの幅
が広ければ結合度合いが小さくなる。これにより、成形
体の成形後にもスリットを設けることができ、このスリ
ットによって複数段の誘電体共振器の結合度合いを調節
し、全体として誘電体共振器の帯域調整を行うことがで
きる。
【0009】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例における誘電
体共振器の斜視図、図2は同誘電体共振器の断面図であ
る。
体共振器の斜視図、図2は同誘電体共振器の断面図であ
る。
【0011】図1、図2に示すように、誘電体共振器は
誘電体材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体5と、
この成形体5の上、下面を貫通する貫通孔7を有してい
る。また、この貫通孔7の内周面には導体を被覆して内
周電極6を設け、成形体5の外周面には導体を被覆する
とともに、成形体5の上面および下面にて内周電極6と
電気的接続をした外周電極としてアース電極10を設け
ている。さらに、成形体5の側面には、アース電極10
の一部を除去し、貫通孔7の中心と点対称な位置に結合
電極として入、出力電極9を2つ有している。そして、
貫通孔7の方向に対して直交するように、成形体5の一
側面から他側面へ向かって貫通孔7を越えるまで貫通孔
7を分断するスリット8を有した構成である。
誘電体材料からなる柱状、例えば角柱状の成形体5と、
この成形体5の上、下面を貫通する貫通孔7を有してい
る。また、この貫通孔7の内周面には導体を被覆して内
周電極6を設け、成形体5の外周面には導体を被覆する
とともに、成形体5の上面および下面にて内周電極6と
電気的接続をした外周電極としてアース電極10を設け
ている。さらに、成形体5の側面には、アース電極10
の一部を除去し、貫通孔7の中心と点対称な位置に結合
電極として入、出力電極9を2つ有している。そして、
貫通孔7の方向に対して直交するように、成形体5の一
側面から他側面へ向かって貫通孔7を越えるまで貫通孔
7を分断するスリット8を有した構成である。
【0012】上記構成の誘電体共振器について、以下そ
の特性について説明する。スリット8は誘電体共振器の
貫通孔7を越えるまで貫通孔7を分断するので、貫通孔
7の内周面に被覆された内周電極6も分断され、分断さ
れた貫通孔7内の内周電極6により、誘電体共振器は2
つのλ/4型の共振器を備えた2段の誘電体共振器とな
る。このとき、2段の誘電体共振器の結合度合いは、ス
リット8の幅が狭ければ結合度合いが大きくなり、スリ
ット8の幅が広ければ結合度合いが小さくなる。つま
り、スリット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器の帯域
を広くすることができ、スリット8の幅を広くすれば、
誘電体共振器の帯域を狭くすることができる。
の特性について説明する。スリット8は誘電体共振器の
貫通孔7を越えるまで貫通孔7を分断するので、貫通孔
7の内周面に被覆された内周電極6も分断され、分断さ
れた貫通孔7内の内周電極6により、誘電体共振器は2
つのλ/4型の共振器を備えた2段の誘電体共振器とな
る。このとき、2段の誘電体共振器の結合度合いは、ス
リット8の幅が狭ければ結合度合いが大きくなり、スリ
ット8の幅が広ければ結合度合いが小さくなる。つま
り、スリット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器の帯域
を広くすることができ、スリット8の幅を広くすれば、
誘電体共振器の帯域を狭くすることができる。
【0013】これにより、成形体の成形後にもスリット
8を設けることができ、このスリット8によって2段の
誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電体
共振器の帯域調整を行うことができる。
8を設けることができ、このスリット8によって2段の
誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電体
共振器の帯域調整を行うことができる。
【0014】また、貫通孔7の中心と点対称な位置に2
つの入、出力電極9を設けることにより、入、出力電極
9間の距離が長くなり、絶対減衰量を大きくすることが
でき、入、出力電極9間のアイソレーションをよくする
ことができる。
つの入、出力電極9を設けることにより、入、出力電極
9間の距離が長くなり、絶対減衰量を大きくすることが
でき、入、出力電極9間のアイソレーションをよくする
ことができる。
【0015】このように第1の実施例によれば、2つの
λ/4型の共振器を備えた2段の誘電体共振器として、
成形体5の成形後にもスリット8を設けることができ、
このスリット8によって2段の誘電体共振器の結合度合
いを調節し、全体として誘電体共振器の帯域調整を行う
ことができる。また、入、出力電極9間のアイソレーシ
ョンをよくすることができる。
λ/4型の共振器を備えた2段の誘電体共振器として、
成形体5の成形後にもスリット8を設けることができ、
このスリット8によって2段の誘電体共振器の結合度合
いを調節し、全体として誘電体共振器の帯域調整を行う
ことができる。また、入、出力電極9間のアイソレーシ
ョンをよくすることができる。
【0016】なお、図3に示すように、本実施例の誘電
体共振器を複数並べるとともに、それらの入、出力電極
9間を結合したものも同様の効果を生じることができ
る。
体共振器を複数並べるとともに、それらの入、出力電極
9間を結合したものも同様の効果を生じることができ
る。
【0017】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0018】図4は本発明の第2の実施例における誘電
体共振器の斜視図、図5は同誘電体共振器の断面図であ
る。
体共振器の斜視図、図5は同誘電体共振器の断面図であ
る。
【0019】図4、図5に示すように、誘電体共振器は
第1の実施例における誘電体共振器と大略同等であり、
アース電極10を成形体5の上面21および下面22を
除いた外周面に導体を被覆して設けた構成である。
第1の実施例における誘電体共振器と大略同等であり、
アース電極10を成形体5の上面21および下面22を
除いた外周面に導体を被覆して設けた構成である。
【0020】上記構成により、スリット8は誘電体共振
器の貫通孔7を分断するので、貫通孔7の内周面に被覆
された内周電極6も分断され、分断された貫通孔7内の
内周電極6により、誘電体共振器は2つのλ/2型の共
振器を備えた2段の誘電体共振器となる。このとき、ス
リット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器の帯域を広く
することができ、スリット8の幅を広くすれば、誘電体
共振器の帯域を狭くすることができる。
器の貫通孔7を分断するので、貫通孔7の内周面に被覆
された内周電極6も分断され、分断された貫通孔7内の
内周電極6により、誘電体共振器は2つのλ/2型の共
振器を備えた2段の誘電体共振器となる。このとき、ス
リット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器の帯域を広く
することができ、スリット8の幅を広くすれば、誘電体
共振器の帯域を狭くすることができる。
【0021】これにより、成形体5の成形後にもスリッ
ト8を設けることができ、このスリット8によって2段
の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電
体共振器の帯域調整を行うことができる。
ト8を設けることができ、このスリット8によって2段
の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電
体共振器の帯域調整を行うことができる。
【0022】このように第2の実施例では、第1の実施
例における2つのλ/4型の共振器を備えた2段の誘電
体共振器に変わって、2つのλ/2型の共振器を備えた
2段の誘電体共振器として、成形体5の成形後にもスリ
ット8を設けることができ、このスリット8によって2
段の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘
電体共振器の帯域調整を行うことができる。また、第1
の実施例の効果と同様に入、出力電極9間のアイソレー
ションをよくすることができる。
例における2つのλ/4型の共振器を備えた2段の誘電
体共振器に変わって、2つのλ/2型の共振器を備えた
2段の誘電体共振器として、成形体5の成形後にもスリ
ット8を設けることができ、このスリット8によって2
段の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘
電体共振器の帯域調整を行うことができる。また、第1
の実施例の効果と同様に入、出力電極9間のアイソレー
ションをよくすることができる。
【0023】なお、本実施例では、アース電極10を成
形体5の上面21および下面22を除いた外周面に導体
を被覆して設けているが、アース電極10を成形体5の
上面21および下面22にて、内周電極6と非電気的接
続をしても、2段の誘電体共振器として誘電体共振器の
帯域調整を行うことができる。
形体5の上面21および下面22を除いた外周面に導体
を被覆して設けているが、アース電極10を成形体5の
上面21および下面22にて、内周電極6と非電気的接
続をしても、2段の誘電体共振器として誘電体共振器の
帯域調整を行うことができる。
【0024】また、第1の実施例および第2の実施例に
よる誘電体共振器以外にも、アース電極10を成形体5
の上面または下面を除いた外周面に導体を被覆して設け
ても、スリット8を設ければ同様の効果を生じる。
よる誘電体共振器以外にも、アース電極10を成形体5
の上面または下面を除いた外周面に導体を被覆して設け
ても、スリット8を設ければ同様の効果を生じる。
【0025】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0026】図6(a),(b)は第3の実施例におけ
る誘電体共振器の断面図である。図6(a),(b)に
示すように、第3の実施例における誘電体共振器は、図
1、図2に示した第1の実施例における誘電体共振器と
大略同等である。
る誘電体共振器の断面図である。図6(a),(b)に
示すように、第3の実施例における誘電体共振器は、図
1、図2に示した第1の実施例における誘電体共振器と
大略同等である。
【0027】図6(a)では、スリット8による成形体
5の断面を導体で被覆するとともに、アース電極10と
電気的接続をし、かつ内周電極6と非電気的接続をした
構成である。
5の断面を導体で被覆するとともに、アース電極10と
電気的接続をし、かつ内周電極6と非電気的接続をした
構成である。
【0028】図6(b)では、スリット8による成形体
5の断面を導体で被覆するとともに、内周電極6と電気
的接続をし、かつアース電極10と非電気的接続をした
構成である。
5の断面を導体で被覆するとともに、内周電極6と電気
的接続をし、かつアース電極10と非電気的接続をした
構成である。
【0029】上記構成により、図6(a),(b)に示
す誘電体共振器はともに、誘電体共振器長Bを短縮し小
型化を図ることができる。さらに、図6(a)に示す誘
電体共振器では、シールド効果をも生じる。
す誘電体共振器はともに、誘電体共振器長Bを短縮し小
型化を図ることができる。さらに、図6(a)に示す誘
電体共振器では、シールド効果をも生じる。
【0030】このように第3の実施例では、第1の実施
例による効果に加え、誘電体共振器長Bを短縮し小型化
を図ることができるとともに、シールド効果を得ること
ができる。
例による効果に加え、誘電体共振器長Bを短縮し小型化
を図ることができるとともに、シールド効果を得ること
ができる。
【0031】なお、本実施例では、第1の実施例と大略
同等であるが、図4、図5に示した成形体5の上面21
および下面22を除いて外周面に導体を被覆して設けた
第2の実施例による誘電体共振器のスリット8に上記構
成を設けても、本実施例と同様の効果を得ることができ
る。
同等であるが、図4、図5に示した成形体5の上面21
および下面22を除いて外周面に導体を被覆して設けた
第2の実施例による誘電体共振器のスリット8に上記構
成を設けても、本実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0032】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0033】図7、図8は本発明の第4の実施例におけ
る誘電体共振器の斜視図である。図7に示すように誘電
体共振器は、第1の実施例による誘電体共振器と大略同
等であり、貫通孔7を1:2:1に分断するようにスリ
ット8を成形体5の一側面から他側面に向かって設けた
構成である。
る誘電体共振器の斜視図である。図7に示すように誘電
体共振器は、第1の実施例による誘電体共振器と大略同
等であり、貫通孔7を1:2:1に分断するようにスリ
ット8を成形体5の一側面から他側面に向かって設けた
構成である。
【0034】また、図8に示すように誘電体共振器は、
第2の実施例による誘電体共振器と大略同等であり、貫
通孔7を1:1:1に分断するようにスリット8を成形
体5の一側面から他側面に向かって設けた構成である。
第2の実施例による誘電体共振器と大略同等であり、貫
通孔7を1:1:1に分断するようにスリット8を成形
体5の一側面から他側面に向かって設けた構成である。
【0035】上記構成により、図7では、スリット8は
誘電体共振器の貫通孔7を1:2:1に分断するので、
貫通孔7の内周面に被覆された内周電極6も1:2:1
に分断され、分断された貫通孔7内の内周電極6によ
り、誘電体共振器は中央部がλ/2型の共振器、両端部
がλ/4型の共振器である3段の誘電体共振器となる。
このとき、スリット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器
の帯域を広くすることができ、スリット8の幅を広くす
れば、誘電体共振器の帯域を狭くすることができる。
誘電体共振器の貫通孔7を1:2:1に分断するので、
貫通孔7の内周面に被覆された内周電極6も1:2:1
に分断され、分断された貫通孔7内の内周電極6によ
り、誘電体共振器は中央部がλ/2型の共振器、両端部
がλ/4型の共振器である3段の誘電体共振器となる。
このとき、スリット8の幅を狭くすれば、誘電体共振器
の帯域を広くすることができ、スリット8の幅を広くす
れば、誘電体共振器の帯域を狭くすることができる。
【0036】これにより、成形体5の成形後にもスリッ
ト8を設けることができ、このスリット8によって3段
の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電
体共振器の帯域調整を行うことができる。
ト8を設けることができ、このスリット8によって3段
の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として誘電
体共振器の帯域調整を行うことができる。
【0037】また、図8では、スリット8は誘電体共振
器の貫通孔7を1:1:1に分断するので、貫通孔7の
内周面に被覆された内周電極6も1:1:1に分断さ
れ、分断された貫通孔7内の内周電極6により、誘電体
共振器は3つのλ/2型の共振器を備えた3段の誘電体
共振器となる。このとき、スリット8の幅を狭くすれ
ば、誘電体共振器の帯域を広くすることができ、スリッ
ト8の幅を広くすれば、誘電体共振器の帯域を狭くする
ことができる。
器の貫通孔7を1:1:1に分断するので、貫通孔7の
内周面に被覆された内周電極6も1:1:1に分断さ
れ、分断された貫通孔7内の内周電極6により、誘電体
共振器は3つのλ/2型の共振器を備えた3段の誘電体
共振器となる。このとき、スリット8の幅を狭くすれ
ば、誘電体共振器の帯域を広くすることができ、スリッ
ト8の幅を広くすれば、誘電体共振器の帯域を狭くする
ことができる。
【0038】このように第4の実施例では、第1の実施
例および第2の実施例における2段の誘電体共振器に変
わって、3段の共振器として、成形体5の成形後にもス
リット8を設けることができ、このスリット8によって
3段の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として
誘電体共振器の帯域調整を行うことができる。
例および第2の実施例における2段の誘電体共振器に変
わって、3段の共振器として、成形体5の成形後にもス
リット8を設けることができ、このスリット8によって
3段の誘電体共振器の結合度合いを調節し、全体として
誘電体共振器の帯域調整を行うことができる。
【0039】なお、第1〜第4の実施例では、スリット
8を貫通孔7の方向に対して直交し、成形体5の一側面
から他側面へ向かって貫通孔7を分断するように設けて
いるが、図9〜図11に示すようなスリット8を設けて
も誘電体共振器の帯域調整を行うことができる。
8を貫通孔7の方向に対して直交し、成形体5の一側面
から他側面へ向かって貫通孔7を分断するように設けて
いるが、図9〜図11に示すようなスリット8を設けて
も誘電体共振器の帯域調整を行うことができる。
【0040】図9〜図11は、第1の実施例における誘
電体共振器のスリットを改良したものである。
電体共振器のスリットを改良したものである。
【0041】図9では、スリット8を貫通孔7の方向に
対して、角度Aが45度になるように設けたものであ
る。なお、角度Aは45度から90度の範囲にあれば上
記の効果を生じるものである。
対して、角度Aが45度になるように設けたものであ
る。なお、角度Aは45度から90度の範囲にあれば上
記の効果を生じるものである。
【0042】図10、図11では、スリット8を貫通孔
7の方向に対して直交し、成形体5の一側面の一部から
他側面へ向かって貫通孔7を分断するように設けたもの
である。
7の方向に対して直交し、成形体5の一側面の一部から
他側面へ向かって貫通孔7を分断するように設けたもの
である。
【0043】さらに、第1〜第4の実施例による誘電体
共振器に、図12に示すように、成形体5の外周面上に
スリット8を覆うような金属板55を設けることによ
り、シールド効果を得ることができる。
共振器に、図12に示すように、成形体5の外周面上に
スリット8を覆うような金属板55を設けることによ
り、シールド効果を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スリット
が誘電体共振器の貫通孔を分断するので、貫通孔の内周
面に被覆された内周電極も分断され、分断された貫通孔
内の内周電極により、誘電体共振器は複数段の誘電体共
振器となる。このとき複数段の誘電体共振器の結合度合
いは、スリットの幅が狭ければ結合度合いが大きくな
り、スリットの幅が広ければ結合度合いが小さくなる。
これにより成形体の成形後にもスリットを設けることが
でき、このスリットによって複数段の誘電体共振器の結
合度合いを調節し、全体として誘電体共振器の帯域調整
を行うことができる誘電体共振器を提供できるものであ
る。
が誘電体共振器の貫通孔を分断するので、貫通孔の内周
面に被覆された内周電極も分断され、分断された貫通孔
内の内周電極により、誘電体共振器は複数段の誘電体共
振器となる。このとき複数段の誘電体共振器の結合度合
いは、スリットの幅が狭ければ結合度合いが大きくな
り、スリットの幅が広ければ結合度合いが小さくなる。
これにより成形体の成形後にもスリットを設けることが
でき、このスリットによって複数段の誘電体共振器の結
合度合いを調節し、全体として誘電体共振器の帯域調整
を行うことができる誘電体共振器を提供できるものであ
る。
【図1】本発明の第1の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図2】同誘電体共振器の断面図
【図3】同誘電体共振器を2個組み合わせた誘電体共振
器の斜視図
器の斜視図
【図4】本発明の第2の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図5】同誘電体共振器の断面図
【図6】(a),(b)はそれぞれ本発明の第3の実施
例における誘電体共振器の断面図
例における誘電体共振器の断面図
【図7】本発明の第4の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図8】本発明の第4の実施例における誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図9】本発明の第1の実施例における誘電体共振器を
改良した誘電体共振器の斜視図
改良した誘電体共振器の斜視図
【図10】同改良した誘電体共振器の斜視図
【図11】同改良した誘電体共振器の斜視図
【図12】金属カバーを有した誘電体共振器の斜視図
【図13】従来の誘電体共振器の斜視図
5 成形体 6 内周電極 7 貫通孔 8 スリット 9 入、出力電極 10 アース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 秀行 京都府綴喜郡田辺町大字大住小字浜55−12 松下日東電器株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 誘電体材料からなる柱状の成形体と、前
記成形体の上、下面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の
内周面を被覆した内周電極と、前記成形体の外周面を被
覆するとともに、前記成形体の上面および下面にて前記
内周電極と電気的に接続した外周電極と、前記外周電極
の一部を除去して設けた結合電極とを備え、前記成形体
には貫通孔を分断するスリットを設けた誘電体共振器。 - 【請求項2】 スリット内面を導体で被覆するととも
に、この導体は前記内周電極と電気的に接続した請求項
1記載の誘電体共振器。 - 【請求項3】 スリット内面を導体で被覆するととも
に、この導体は外周電極と電気的に接続した請求項1記
載の誘電体共振器。 - 【請求項4】 スリットは成形体の一側面から他側面に
向かって貫通孔を越えるまで有した請求項1記載の誘電
体共振器。 - 【請求項5】 スリットを塞ぐ金属カバーを成形体の外
周面上に有した請求項1〜請求項4のいずれか一つに記
載の誘電体共振器。 - 【請求項6】 誘電体材料からなる柱状の成形体と、前
記成形体の上、下面を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の
内周面を被覆した内周電極と、前記成形体の外周面を被
覆するとともに、前記成形体の上面および下面にて前記
内周電極と非電気的に接続状態とした外周電極と、前記
外周電極の一部を除去して設けた結合電極とを備え、前
記貫通孔を分断するスリットを設けた誘電体共振器。 - 【請求項7】 スリット内面を導体で被覆するととも
に、この導体は前記内周電極と電気的に接続した請求項
6記載の誘電体共振器。 - 【請求項8】 スリット内面を導体で被覆するととも
に、この導体は外周電極と電気的に接続した請求項6記
載の誘電体共振器。 - 【請求項9】 スリットは成形体の一側面から他側面に
向かって貫通孔を越えるまで有した請求項6記載の誘電
体共振器。 - 【請求項10】 スリットを塞ぐ金属カバーを成形体の
外周面上に有した請求項6〜請求項9のいずれか一つに
記載の誘電体共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07833494A JP3517939B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 誘電体共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07833494A JP3517939B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 誘電体共振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07288404A true JPH07288404A (ja) | 1995-10-31 |
JP3517939B2 JP3517939B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=13659084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07833494A Expired - Fee Related JP3517939B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 誘電体共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3517939B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0790659A1 (en) * | 1996-02-16 | 1997-08-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric filter |
KR100231864B1 (ko) * | 1995-12-12 | 1999-12-01 | 무라타 야스타카 | 유전체 필터 |
KR101674137B1 (ko) * | 2015-09-02 | 2016-11-08 | 성균관대학교산학협력단 | 광대역 원형편파 안테나 |
WO2018116768A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | 株式会社村田製作所 | 誘電体フィルタ |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP07833494A patent/JP3517939B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100231864B1 (ko) * | 1995-12-12 | 1999-12-01 | 무라타 야스타카 | 유전체 필터 |
EP0790659A1 (en) * | 1996-02-16 | 1997-08-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric filter |
US5841331A (en) * | 1996-02-16 | 1998-11-24 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dielectric filter |
KR100268527B1 (ko) * | 1996-02-16 | 2000-10-16 | 무라타 야스타카 | 유전체필터및그의제조방법 |
KR101674137B1 (ko) * | 2015-09-02 | 2016-11-08 | 성균관대학교산학협력단 | 광대역 원형편파 안테나 |
WO2018116768A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | 株式会社村田製作所 | 誘電体フィルタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3517939B2 (ja) | 2004-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040106 |
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