JPH07288187A - 放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents
放電灯点灯装置および照明装置Info
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- JPH07288187A JPH07288187A JP6868394A JP6868394A JPH07288187A JP H07288187 A JPH07288187 A JP H07288187A JP 6868394 A JP6868394 A JP 6868394A JP 6868394 A JP6868394 A JP 6868394A JP H07288187 A JPH07288187 A JP H07288187A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、回路を複雑化することなしに加熱電
力を低減することのできる放電灯点灯装置およびそれを
用いた照明装置を提供することを目的とする。 【構成】 一対のフィラメントfa,fbを有した放電
灯FLに点灯電力を安定に供給する点灯回路Bと、フィ
ラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安定点灯中
のフィラメントを少なくとも450K以上に加熱可能な
フィラメント加熱回路3とを備えたことを特徴とする。 【効果】点灯中の放電特性の変動を来すことなく、加熱
に要する電力損失を大幅に低減することができる。ま
た、加熱時間制御回路を設ける必要がないため、回路の
複雑化を誘発することがない。
力を低減することのできる放電灯点灯装置およびそれを
用いた照明装置を提供することを目的とする。 【構成】 一対のフィラメントfa,fbを有した放電
灯FLに点灯電力を安定に供給する点灯回路Bと、フィ
ラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安定点灯中
のフィラメントを少なくとも450K以上に加熱可能な
フィラメント加熱回路3とを備えたことを特徴とする。 【効果】点灯中の放電特性の変動を来すことなく、加熱
に要する電力損失を大幅に低減することができる。ま
た、加熱時間制御回路を設ける必要がないため、回路の
複雑化を誘発することがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば低圧水銀蒸気放
電灯等、一対のフィラメントを有した放電灯を点灯する
放電灯点灯装置、およびそれを利用した照明装置に関す
る。
電灯等、一対のフィラメントを有した放電灯を点灯する
放電灯点灯装置、およびそれを利用した照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば熱陰極形の蛍光ランプ等の放電灯
は、その放電を生起させるために、周知のとおりフィラ
メントを加熱して熱電子を放出させることが実用上必要
である。ここで、通常の放電灯点灯装置においては、フ
ィラメントを800℃程度に加熱赤熱させることによ
り、その輝点温度が1200℃程度になるように設計す
ることが常套手段として知られている。しかしながら、
フィラメントの温度上昇に伴いフィラメントの寿命が短
くなるため、これを防止するため、例えば特開昭63−
308895号公報に示されるようなものが知られてい
る。
は、その放電を生起させるために、周知のとおりフィラ
メントを加熱して熱電子を放出させることが実用上必要
である。ここで、通常の放電灯点灯装置においては、フ
ィラメントを800℃程度に加熱赤熱させることによ
り、その輝点温度が1200℃程度になるように設計す
ることが常套手段として知られている。しかしながら、
フィラメントの温度上昇に伴いフィラメントの寿命が短
くなるため、これを防止するため、例えば特開昭63−
308895号公報に示されるようなものが知られてい
る。
【0003】すなわち、このものは図5に示すとおり、
一対のフィラメントf3a,f3b、f3c,f3dを有する2本の放
電灯31,32に高周波電力を供給するインバータ33を接続
し、また、1次コイルT31が交流電源ACに接続されたフ
ィラメントトランスT3の2次側コイルT32を一対のフィ
ラメントf3a,f3b、f3c,f3dに各々接続して、放電灯31,3
2の点灯中、各フィラメントf3a,f3b、f3c,f3dを加熱す
るものである。このような構成により、放電灯の各フィ
ラメントf3a,f3b、f3c,f3dに、温度が1050℃以下と
いう比較的低温度の輝点を2つ生成させて放電灯31,32
を点灯させるものである。
一対のフィラメントf3a,f3b、f3c,f3dを有する2本の放
電灯31,32に高周波電力を供給するインバータ33を接続
し、また、1次コイルT31が交流電源ACに接続されたフ
ィラメントトランスT3の2次側コイルT32を一対のフィ
ラメントf3a,f3b、f3c,f3dに各々接続して、放電灯31,3
2の点灯中、各フィラメントf3a,f3b、f3c,f3dを加熱す
るものである。このような構成により、放電灯の各フィ
ラメントf3a,f3b、f3c,f3dに、温度が1050℃以下と
いう比較的低温度の輝点を2つ生成させて放電灯31,32
を点灯させるものである。
【0004】この従来技術によれば、フィラメントの輝
点温度が比較的低く設定されているため、フィラメント
に被着されたエミッタの早期劣化や飛散が低減できる。
しかしながら、フィラメントの双方を常時加熱している
ため、実質的に発光に寄与しない加熱電力の増大を誘発
させるものであった。つまり、通常、低圧放電灯のフィ
ラメント1つの加熱には、数ミリワット程度を要するも
のであるが、双方のフィラメントを常時加熱すると、ラ
ンプ電力に対してその加熱消費電力の割合が増大し、総
合的な電力効率の低下を招くものであった。特に例えば
定格ランプ電力が20W以下という小型放電灯の場合、
その加熱に必要な電力損失が顕著となるものであった。
点温度が比較的低く設定されているため、フィラメント
に被着されたエミッタの早期劣化や飛散が低減できる。
しかしながら、フィラメントの双方を常時加熱している
ため、実質的に発光に寄与しない加熱電力の増大を誘発
させるものであった。つまり、通常、低圧放電灯のフィ
ラメント1つの加熱には、数ミリワット程度を要するも
のであるが、双方のフィラメントを常時加熱すると、ラ
ンプ電力に対してその加熱消費電力の割合が増大し、総
合的な電力効率の低下を招くものであった。特に例えば
定格ランプ電力が20W以下という小型放電灯の場合、
その加熱に必要な電力損失が顕著となるものであった。
【0005】また、実開平1−115198号公報に記
載されているように、低圧放電灯の点灯開始時、非アー
ス側のフィラメントにトリガー電圧を印加するトリガー
回路を設け、また点灯開始時にアース側のフィラメント
のみに加熱電流を流す加熱回路を備えた放電灯点灯装置
が知られている。より詳細に説明すれば、図6に示すよ
うに、高周波トランスT4を介して高周波電力が供給され
る放電灯FL4の非アース電位のフィラメントf4a側には、
トリガー電圧を印加するトリガー電極41を配設し、ま
た、他方のフィラメントf4bは、タイマー回路42を介し
て電源投入後の所定期間のみ加熱電流を供給する加熱回
路43が接続されているものである。
載されているように、低圧放電灯の点灯開始時、非アー
ス側のフィラメントにトリガー電圧を印加するトリガー
回路を設け、また点灯開始時にアース側のフィラメント
のみに加熱電流を流す加熱回路を備えた放電灯点灯装置
が知られている。より詳細に説明すれば、図6に示すよ
うに、高周波トランスT4を介して高周波電力が供給され
る放電灯FL4の非アース電位のフィラメントf4a側には、
トリガー電圧を印加するトリガー電極41を配設し、ま
た、他方のフィラメントf4bは、タイマー回路42を介し
て電源投入後の所定期間のみ加熱電流を供給する加熱回
路43が接続されているものである。
【0006】この従来例によれば、一方のフィラメント
を電源投入の所定期間加熱するため、加熱消費電力の増
大が低減できるものの、加熱期間を定めるためタイマー
回路等の加熱時間制御回路を設ける必要があり、回路の
複雑化を招く不具合があった。さらに、例えば点灯装置
の出力を可変して調光したり、雰囲気温度が変化して点
灯中の放電電力が変動したりすると、点灯中に放電によ
り加熱されるフィラメント温度も変化するため、フィラ
メントを常時加熱するものに比較して、熱電子放出特性
が変化し、その結果、放電特性の変動を助長し易く、光
出力の変動等を招くという問題があった。
を電源投入の所定期間加熱するため、加熱消費電力の増
大が低減できるものの、加熱期間を定めるためタイマー
回路等の加熱時間制御回路を設ける必要があり、回路の
複雑化を招く不具合があった。さらに、例えば点灯装置
の出力を可変して調光したり、雰囲気温度が変化して点
灯中の放電電力が変動したりすると、点灯中に放電によ
り加熱されるフィラメント温度も変化するため、フィラ
メントを常時加熱するものに比較して、熱電子放出特性
が変化し、その結果、放電特性の変動を助長し易く、光
出力の変動等を招くという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり従来技術
のものは、加熱に要する電力損失を増大させたり、また
回路の複雑化等を招くという問題があった。
のものは、加熱に要する電力損失を増大させたり、また
回路の複雑化等を招くという問題があった。
【0008】そこで、本発明は上記の従来技術における
課題を解決するためなされたもので、回路を複雑化する
ことなしに加熱電力を低減することのできる放電灯点灯
装置およびそれを用いた照明装置を提供することを目的
とする。
課題を解決するためなされたもので、回路を複雑化する
ことなしに加熱電力を低減することのできる放電灯点灯
装置およびそれを用いた照明装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、フィラメントの加熱温度と、放電灯
の始動特性及び点灯中の放電特性の変動との相関につき
着目して種々実験したところ、フィラメントの加熱を行
わないものは、外界からの放射線入射がない状態、所謂
暗黒状態において、始動前に熱電子がないことに起因す
ると推察される始動不良が多発したものの、同一条件下
で加熱電流を変化させ供給してみたところ、従来設定さ
れていた点灯中のフィラメントの加熱温度よりも低温度
領域で放電が確実に生起されることが見出された。さら
に、一対のフィラメントの内、一方のみを点灯中におい
て安定的に加熱すれば、放電特性の変動も防止できるこ
とが確認されたものであり、そこで、本請求項1記載の
放電灯点灯装置は、これら本発明者らの実験により確認
された知見に基づき成されたもので、一対のフィラメン
トを有した放電灯に点灯電力を安定に供給する点灯回路
と、フィラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安
定点灯中のフィラメントを少なくとも450K以上に加
熱可能なフィラメント加熱回路とを備えたことを特徴と
するものである。
に、本発明者らは、フィラメントの加熱温度と、放電灯
の始動特性及び点灯中の放電特性の変動との相関につき
着目して種々実験したところ、フィラメントの加熱を行
わないものは、外界からの放射線入射がない状態、所謂
暗黒状態において、始動前に熱電子がないことに起因す
ると推察される始動不良が多発したものの、同一条件下
で加熱電流を変化させ供給してみたところ、従来設定さ
れていた点灯中のフィラメントの加熱温度よりも低温度
領域で放電が確実に生起されることが見出された。さら
に、一対のフィラメントの内、一方のみを点灯中におい
て安定的に加熱すれば、放電特性の変動も防止できるこ
とが確認されたものであり、そこで、本請求項1記載の
放電灯点灯装置は、これら本発明者らの実験により確認
された知見に基づき成されたもので、一対のフィラメン
トを有した放電灯に点灯電力を安定に供給する点灯回路
と、フィラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安
定点灯中のフィラメントを少なくとも450K以上に加
熱可能なフィラメント加熱回路とを備えたことを特徴と
するものである。
【0010】本請求項2記載の放電灯点灯装置は、放電
灯安定点灯中のフィラメントを少なくとも450K乃至
780Kに加熱可能なフィラメント加熱可能なフィラメ
ント加熱回路とを備えたことを特徴とするものである。
灯安定点灯中のフィラメントを少なくとも450K乃至
780Kに加熱可能なフィラメント加熱可能なフィラメ
ント加熱回路とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本請求項3記載の放電灯点灯装置
は、上記放電灯点灯装置において、その点灯回路は商用
電源を整流する整流回路と、この整流出力を平滑する平
滑回路と、この平滑回路の出力電圧を高周波電圧に変換
する周波数変換手段とを備えていることを特徴とする。
は、上記放電灯点灯装置において、その点灯回路は商用
電源を整流する整流回路と、この整流出力を平滑する平
滑回路と、この平滑回路の出力電圧を高周波電圧に変換
する周波数変換手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】本請求項4記載の照明装置は、上記放電灯
点灯装置と、放電灯を保持すると共にその点灯回路およ
びフィラメント加熱回路を収容する照明器具本体とを備
えたことを特徴とする。
点灯装置と、放電灯を保持すると共にその点灯回路およ
びフィラメント加熱回路を収容する照明器具本体とを備
えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記本発明による構成によれば、フィラメント
加熱回路は、加熱電流をフィラメントの一方に供給し、
さらに点灯中そのフィラメント温度を従来に比較して低
温度領域の少なくとも450K、好ましくは780K以
下の範囲で加熱するものであるため、点灯中の放電特性
の変動を来すことなく、加熱に要する電力損失を大幅に
低減することができる。また、加熱時間制御回路を設け
る必要がないため、回路の複雑化を誘発することがな
い。
加熱回路は、加熱電流をフィラメントの一方に供給し、
さらに点灯中そのフィラメント温度を従来に比較して低
温度領域の少なくとも450K、好ましくは780K以
下の範囲で加熱するものであるため、点灯中の放電特性
の変動を来すことなく、加熱に要する電力損失を大幅に
低減することができる。また、加熱時間制御回路を設け
る必要がないため、回路の複雑化を誘発することがな
い。
【0014】また、上記請求項3記載の発明によると、
点灯回路は高周波電圧に変換する周波数変換手段を備え
ているため、ランプ電流の増大が容易で高出力化が可能
である。そして、フィラメント加熱回路は、フィラメン
トを少なくとも450Kに加熱するものであるため、フ
ィラメントの過度の温度上昇が防止でき、よって放電灯
の高出力化に伴うフィラメントの劣化を低減できる。
点灯回路は高周波電圧に変換する周波数変換手段を備え
ているため、ランプ電流の増大が容易で高出力化が可能
である。そして、フィラメント加熱回路は、フィラメン
トを少なくとも450Kに加熱するものであるため、フ
ィラメントの過度の温度上昇が防止でき、よって放電灯
の高出力化に伴うフィラメントの劣化を低減できる。
【0015】さらに、本発明の照明装置によれば、上記
放電灯点灯装置を用いているため、上記作用を有するも
のである。
放電灯点灯装置を用いているため、上記作用を有するも
のである。
【0016】
【実施例】以下添付図面を参照して、本発明の実施例に
係る照明装置および放電灯点灯装置を説明する。
係る照明装置および放電灯点灯装置を説明する。
【0017】図1は、本発明の照明装置の一実施例を示
すものであり、照明器具本体1は、例えば透光性の樹脂
材料で形成された略半球形の頂部を有するグローブ1a
と、そのグローブ1aに取着され回路収容部1bを形成
する外囲器1cとを備え、さらにそのグローブ1aと回
路収容部1bとを空間的に仕切る仕切板1dを有してい
る。
すものであり、照明器具本体1は、例えば透光性の樹脂
材料で形成された略半球形の頂部を有するグローブ1a
と、そのグローブ1aに取着され回路収容部1bを形成
する外囲器1cとを備え、さらにそのグローブ1aと回
路収容部1bとを空間的に仕切る仕切板1dを有してい
る。
【0018】ここで、その仕切板1dのグローブ1a側
の側面は光を反射させるように例えば白色を成してお
り、また、その側面に一対のタングステン等の高融点金
属よりなるフィラメントfa,fbを有した蛍光ランプ
FLが固定されている。なお、上記蛍光ランプFLは、
図示したとおり放電路が鞍形に屈曲されたコンパクト形
のものであり、放電空間内部には、発光金属としての水
銀の他、希ガスとして約250Pa程度のアルゴンガス
が封入されているものである。
の側面は光を反射させるように例えば白色を成してお
り、また、その側面に一対のタングステン等の高融点金
属よりなるフィラメントfa,fbを有した蛍光ランプ
FLが固定されている。なお、上記蛍光ランプFLは、
図示したとおり放電路が鞍形に屈曲されたコンパクト形
のものであり、放電空間内部には、発光金属としての水
銀の他、希ガスとして約250Pa程度のアルゴンガス
が封入されているものである。
【0019】また、グローブ側1aとは反対の回路収容
部1bには、図2に一実施例を示すような放電灯点灯装
置Aが収容されている。
部1bには、図2に一実施例を示すような放電灯点灯装
置Aが収容されている。
【0020】以下に、この放電灯点灯装置Aについて説
明する。図2に示すように、商用交流電源ACに接続さ
れるダイオードブリッジ等からなる整流装置2の出力端
間には、平滑コンデンサC1が並列に接続され、またイ
ンダクタL1およびコンデンサC2の直列回路が同様に
並列に接続されている。また、このインダクタL1とコン
デンサC2との直列回路と並列を成すように、直流電圧
を20〜100KHz程度の高周波電圧、好ましくは4
5KHz程度の高周波電圧に変換する周波数変換手段B
を構成する一対のスイッチング素子Q1,Q2が直列に
接続され、さらに、インダクタL1およびコンデンサC1の
接続点は、ダイオードD1を介してスイッチング素子Q
1,Q2との中点に接続されると共に、トリガ素子Q3
を介してスイッチング素子Q2の制御端子に接続されて
いる。
明する。図2に示すように、商用交流電源ACに接続さ
れるダイオードブリッジ等からなる整流装置2の出力端
間には、平滑コンデンサC1が並列に接続され、またイ
ンダクタL1およびコンデンサC2の直列回路が同様に
並列に接続されている。また、このインダクタL1とコン
デンサC2との直列回路と並列を成すように、直流電圧
を20〜100KHz程度の高周波電圧、好ましくは4
5KHz程度の高周波電圧に変換する周波数変換手段B
を構成する一対のスイッチング素子Q1,Q2が直列に
接続され、さらに、インダクタL1およびコンデンサC1の
接続点は、ダイオードD1を介してスイッチング素子Q
1,Q2との中点に接続されると共に、トリガ素子Q3
を介してスイッチング素子Q2の制御端子に接続されて
いる。
【0021】ここで本実施例においては、上記スイッチ
ング素子Q1,Q2として、電界効果トランジスタ(F
ET)を用いている。
ング素子Q1,Q2として、電界効果トランジスタ(F
ET)を用いている。
【0022】また、その電界効果トランジスタQ1のゲ
ート、ソース間には、抵抗R1を介して可飽和電流トラ
ンスCTの二次巻線CT2aが接続されている。また、電
界効果トランジスタQ2のゲート、ソース間にも可飽和
電流トランスの二次巻線CT2bが接続され、さらに、逆
特性に直列接続されたツェナーダイオードZD1,ZD2
とコンデンサC3との並列回路からなる定電圧回路が接
続されている。
ート、ソース間には、抵抗R1を介して可飽和電流トラ
ンスCTの二次巻線CT2aが接続されている。また、電
界効果トランジスタQ2のゲート、ソース間にも可飽和
電流トランスの二次巻線CT2bが接続され、さらに、逆
特性に直列接続されたツェナーダイオードZD1,ZD2
とコンデンサC3との並列回路からなる定電圧回路が接
続されている。
【0023】またトランジスタQ1,Q2の接続中点
に、可飽和電流トランスCTの一次巻線CT1、インダ
クタL2、コンデンサC4および放電灯FLが接続さ
れ、これら直列回路は一方のトランジスタQ2に対して
並列に接続されている。ここで、このコンデンサC4
は、例えば47μFの静電容量を有し、放電灯FLのカ
タホリシス現象を誘発する直流電流を阻止する直流カッ
トコンデンサとして作用し、また、インダクタL2は誘
導性限流素子として作用するチョークコイルである。
に、可飽和電流トランスCTの一次巻線CT1、インダ
クタL2、コンデンサC4および放電灯FLが接続さ
れ、これら直列回路は一方のトランジスタQ2に対して
並列に接続されている。ここで、このコンデンサC4
は、例えば47μFの静電容量を有し、放電灯FLのカ
タホリシス現象を誘発する直流電流を阻止する直流カッ
トコンデンサとして作用し、また、インダクタL2は誘
導性限流素子として作用するチョークコイルである。
【0024】さらに、放電灯FLの非安定電位側のフィ
ラメントfa電極間には、例えば1μFの静電容量の分
流用コンデンサC5が並列に接続され、フィラメント加
熱回路3を形成している。そして、放電灯FLと並列を
なすように、共振用のコンデンサC6が接続されてい
る。
ラメントfa電極間には、例えば1μFの静電容量の分
流用コンデンサC5が並列に接続され、フィラメント加
熱回路3を形成している。そして、放電灯FLと並列を
なすように、共振用のコンデンサC6が接続されてい
る。
【0025】以下、この回路の動作について説明する。
整流回路2および平滑回路C1を介して直流電圧が供給
されると、インダクタL1を介してコンデンサC2が充
電されると共に、ダイオードD1、電流トランスの一次
巻線CT1、チョークコイルL2、直流カットコンデン
サC4、分流用コンデンサC5と一方のフィラメントf
aとの並列回路、共振コンデンサC6を経路とする導電
路が形成され、この際、直流カットコンデンサC4およ
び共振用コンデンサC6は充電される。
整流回路2および平滑回路C1を介して直流電圧が供給
されると、インダクタL1を介してコンデンサC2が充
電されると共に、ダイオードD1、電流トランスの一次
巻線CT1、チョークコイルL2、直流カットコンデン
サC4、分流用コンデンサC5と一方のフィラメントf
aとの並列回路、共振コンデンサC6を経路とする導電
路が形成され、この際、直流カットコンデンサC4およ
び共振用コンデンサC6は充電される。
【0026】そして、コンデンサC2の電位がトリガー
素子Q3のブレーク電圧に達すると、このトリガー素子
Q3を介してトランジスタQ2がオンされる。すると、
直流カットコンデンサC4および共振用コンデンサC6
はチョークコイルL2、電流トランスCTの一次巻線C
T1、トランジスタQ2、共振コンデンサC6、分流用
コンデンサC5と一方のフィラメントfaとの並列回路
よりなる閉回路で放電する。 このとき、この放電電流
は電流帰還用の電流トランスCTの一次巻線CT1を流
れるから、この電流トランスCTはやがて飽和し、電流
トランスCTによる帰還電圧がトランジスタQ1には順
電圧、トランジスタQ2には逆電圧となり、トランジス
タQ2は急速にオフし、トランジスタQ1がオンする。
トランジスタQ1がオンすると、平滑コンデンサC1か
ら、トランジスタQ1、電流トランスCTの一次巻線C
T1、直流カットコンデンサC4、分流用コンデンサC
5と一方のフィラメントfaとの並列回路、共振コンデ
ンサC6を通電経路とする電流が流れて、再度電流トラ
ンスCTが飽和して逆のトランジスタQ2をオンするよ
うになる。
素子Q3のブレーク電圧に達すると、このトリガー素子
Q3を介してトランジスタQ2がオンされる。すると、
直流カットコンデンサC4および共振用コンデンサC6
はチョークコイルL2、電流トランスCTの一次巻線C
T1、トランジスタQ2、共振コンデンサC6、分流用
コンデンサC5と一方のフィラメントfaとの並列回路
よりなる閉回路で放電する。 このとき、この放電電流
は電流帰還用の電流トランスCTの一次巻線CT1を流
れるから、この電流トランスCTはやがて飽和し、電流
トランスCTによる帰還電圧がトランジスタQ1には順
電圧、トランジスタQ2には逆電圧となり、トランジス
タQ2は急速にオフし、トランジスタQ1がオンする。
トランジスタQ1がオンすると、平滑コンデンサC1か
ら、トランジスタQ1、電流トランスCTの一次巻線C
T1、直流カットコンデンサC4、分流用コンデンサC
5と一方のフィラメントfaとの並列回路、共振コンデ
ンサC6を通電経路とする電流が流れて、再度電流トラ
ンスCTが飽和して逆のトランジスタQ2をオンするよ
うになる。
【0027】このように、電流トランスCTの帰還電流
により、一対のスイッチング素子であるトランジスタQ
1,Q2は、自励動作を繰り返すものである。そして、
放電灯FLの始動前においては、インバータ回路の出力
端子間に2次電圧が発生しているため、トランジスタQ
2の制御端子に接続されたツェナーダイオードZD1,
ZD2がオン状態となって、トランジスタQ2のオン、
オフ周期が短くなり、インバータ回路Bの発振周波数が
低下するので、チョークコイルL2を介して供給される
インバータ出力が増加するものである。また、一方のフ
ィラメントfaにフィラメント電流が流れると、そのフ
ィラメントfaが瞬時に加熱され、初期熱電子が瞬時に
放出される。これにより、共振用コンデンサC6の電圧
が印加された放電灯FLは放電を開始するものである。
により、一対のスイッチング素子であるトランジスタQ
1,Q2は、自励動作を繰り返すものである。そして、
放電灯FLの始動前においては、インバータ回路の出力
端子間に2次電圧が発生しているため、トランジスタQ
2の制御端子に接続されたツェナーダイオードZD1,
ZD2がオン状態となって、トランジスタQ2のオン、
オフ周期が短くなり、インバータ回路Bの発振周波数が
低下するので、チョークコイルL2を介して供給される
インバータ出力が増加するものである。また、一方のフ
ィラメントfaにフィラメント電流が流れると、そのフ
ィラメントfaが瞬時に加熱され、初期熱電子が瞬時に
放出される。これにより、共振用コンデンサC6の電圧
が印加された放電灯FLは放電を開始するものである。
【0028】また、放電灯FLが始動すると、インバー
タ回路Bの2次電圧がなくなるため、ツェナーダイオー
ドZD1,ZD2がいずれも逆阻止状態となって、トラ
ンジスタQ2のオン、オフ周期が長くなり、インバータ
回路の発振出力が低下するように動作する。
タ回路Bの2次電圧がなくなるため、ツェナーダイオー
ドZD1,ZD2がいずれも逆阻止状態となって、トラ
ンジスタQ2のオン、オフ周期が長くなり、インバータ
回路の発振出力が低下するように動作する。
【0029】以上の放電灯点灯装置において、本発明者
らは、定格ランプ入力電力23Wの蛍光ランプを使用し
て、分流用コンデンサC5の容量を種々変化させること
により、フィラメント加熱電流を変化させ、放電灯の始
動特性を観測したところ、表1に示すとおりの結果を得
た。すなわち、一方のフィラメントfaに並列に(A)
0.32μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(B)0.68μFの分流用コンデンサを接続したも
の、(C)1μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(D)1.68μFの分流用コンデンサを接続したも
の、(E)2μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(F)分流用コンデンサを接続しなかったもの、および
(G)フィラメント間を短絡したものについて各々暗黒
状態においてその始動特性を確認したところ、(E)の
ものは、電源投入から1秒以内に放電が開始しないもの
が多くみられ、また、(G)のものは放電を開始せず
に、共振コンデンサおよびチョークコイルによる共振電
圧に起因するものと推察されるスイッチング素子の破損
が生じた。そして、それ以外のものは、電源投入から数
マイクロ秒以内に放電が開始されることが確認された。
さらに、上記(A)〜(E)の分流用コンデンサを他方
のフィラメント間にも並列に接続させ、双方のフィラメ
ントを加熱したものについてもその始動特性を観察した
ところ、一方のフィラメントのみを加熱したものと同等
の特性であることを確認した。
らは、定格ランプ入力電力23Wの蛍光ランプを使用し
て、分流用コンデンサC5の容量を種々変化させること
により、フィラメント加熱電流を変化させ、放電灯の始
動特性を観測したところ、表1に示すとおりの結果を得
た。すなわち、一方のフィラメントfaに並列に(A)
0.32μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(B)0.68μFの分流用コンデンサを接続したも
の、(C)1μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(D)1.68μFの分流用コンデンサを接続したも
の、(E)2μFの分流用コンデンサを接続したもの、
(F)分流用コンデンサを接続しなかったもの、および
(G)フィラメント間を短絡したものについて各々暗黒
状態においてその始動特性を確認したところ、(E)の
ものは、電源投入から1秒以内に放電が開始しないもの
が多くみられ、また、(G)のものは放電を開始せず
に、共振コンデンサおよびチョークコイルによる共振電
圧に起因するものと推察されるスイッチング素子の破損
が生じた。そして、それ以外のものは、電源投入から数
マイクロ秒以内に放電が開始されることが確認された。
さらに、上記(A)〜(E)の分流用コンデンサを他方
のフィラメント間にも並列に接続させ、双方のフィラメ
ントを加熱したものについてもその始動特性を観察した
ところ、一方のフィラメントのみを加熱したものと同等
の特性であることを確認した。
【0030】なお、上記(A)〜(F)のものは、フィ
ラメントに流れる加熱電流に換算すれば、(A)は37
9mA、(B)は260mA、(C)は180mA、
(D)は103mA、(E)は34mA、(F)は47
4mAであり、また点灯中のフィラメント温度は、夫々
略860K、780K、620K、450K、320
K、950Kであった。
ラメントに流れる加熱電流に換算すれば、(A)は37
9mA、(B)は260mA、(C)は180mA、
(D)は103mA、(E)は34mA、(F)は47
4mAであり、また点灯中のフィラメント温度は、夫々
略860K、780K、620K、450K、320
K、950Kであった。
【0031】また、上記と同様の実験を定格ランプ入力
電力が16W、30W、40Wの蛍光ランプについて各
々実施したところ、点灯中のフィラメント温度が450
K未満に相当する加熱の場合には、いずれの放電灯にお
いても始動特性の顕著な悪化が見られ、放電灯を確実に
始動させるためには、少なくとも点灯中のフィラメント
温度に換算して450Kの加熱が必要であることを究明
したものである。
電力が16W、30W、40Wの蛍光ランプについて各
々実施したところ、点灯中のフィラメント温度が450
K未満に相当する加熱の場合には、いずれの放電灯にお
いても始動特性の顕著な悪化が見られ、放電灯を確実に
始動させるためには、少なくとも点灯中のフィラメント
温度に換算して450Kの加熱が必要であることを究明
したものである。
【0032】そしてさらに、室温状態において点灯中の
フィラメント温度が450Kを維持するように一方のフ
ィラメントのみを加熱させながら、放電灯の入力電力を
定格値の60%まで調光させた場合においても、放電の
立ち消えは発生せず、安定した放電が得られることを見
出した。
フィラメント温度が450Kを維持するように一方のフ
ィラメントのみを加熱させながら、放電灯の入力電力を
定格値の60%まで調光させた場合においても、放電の
立ち消えは発生せず、安定した放電が得られることを見
出した。
【0033】また、一方のフィラメントのみを加熱する
上記(A)〜(E)のものについて、点灯中の加熱電力
について表1に示すように実測したところ、(A)は
0.24W、(B)は0.19W、(C)は0.16
W、(D)は0.12W、(E)は0.08W、(F)
は0.32Wであり、また、双方のフィラメントを加熱
した場合には、夫々2倍程度の電力が消費されていた。
上記(A)〜(E)のものについて、点灯中の加熱電力
について表1に示すように実測したところ、(A)は
0.24W、(B)は0.19W、(C)は0.16
W、(D)は0.12W、(E)は0.08W、(F)
は0.32Wであり、また、双方のフィラメントを加熱
した場合には、夫々2倍程度の電力が消費されていた。
【0034】
【表1】 したがって、加熱電力の損失を一層低減させ、ランプ定
格入力電力に比較して1%以内という好ましい範囲に抑
制するためには、上記実験結果より、一方のフィラメン
トのみを室温状況下の安定点灯中に780K以下に加熱
するように設定すれば良いことを確認した。
格入力電力に比較して1%以内という好ましい範囲に抑
制するためには、上記実験結果より、一方のフィラメン
トのみを室温状況下の安定点灯中に780K以下に加熱
するように設定すれば良いことを確認した。
【0035】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図3は、図1に示した照明装置において放電灯の暗
黒特性を改善するために、少なくとも放電灯の始動時に
放電灯FLに光を照射するネオン管NEを仕切板1dに
取着したものである。すなわち、このものによれば、仕
切板1dに設けた小孔Hを介してネオン管NEの発光が
放電灯FLに照射されるため、放電灯の始動性が一層向
上するという利点がある。また、上記実施例によれば、
ネオン管NEが仕切板1dにより放電灯から熱的に遮蔽
されているため、そのネオン管の過度の温度が防止でき
劣化を防止できるという利点もある。
る。図3は、図1に示した照明装置において放電灯の暗
黒特性を改善するために、少なくとも放電灯の始動時に
放電灯FLに光を照射するネオン管NEを仕切板1dに
取着したものである。すなわち、このものによれば、仕
切板1dに設けた小孔Hを介してネオン管NEの発光が
放電灯FLに照射されるため、放電灯の始動性が一層向
上するという利点がある。また、上記実施例によれば、
ネオン管NEが仕切板1dにより放電灯から熱的に遮蔽
されているため、そのネオン管の過度の温度が防止でき
劣化を防止できるという利点もある。
【0036】なお、少なくとも放電灯の始動時にネオン
管を発光させるための放電灯点灯装置は、例えば図4に
示すように放電灯の両端にネオン管を並列に接続すれば
良いものである。ここで、同図に示すとおり、ネオン管
NEと抵抗素子との直列体を放電灯に並列に接続するこ
とにより、放電灯の始動時にはそのネオン管が正常発光
し、また、放電灯が安定点灯した後は、ネオン管を微少
放電または消灯させることもできるもので、このように
すれば、ネオン管の消費電力を低減できるという利点が
ある。
管を発光させるための放電灯点灯装置は、例えば図4に
示すように放電灯の両端にネオン管を並列に接続すれば
良いものである。ここで、同図に示すとおり、ネオン管
NEと抵抗素子との直列体を放電灯に並列に接続するこ
とにより、放電灯の始動時にはそのネオン管が正常発光
し、また、放電灯が安定点灯した後は、ネオン管を微少
放電または消灯させることもできるもので、このように
すれば、ネオン管の消費電力を低減できるという利点が
ある。
【0037】以上の実施例においては、具体的な回路構
成や、部品定数等を例示して説明しているが、例えば周
波数変換手段形式としてフルブリッジ形のものや、一石
式のもの等を使用することができ、さらには、既存の商
用電源周波数による点灯回路を適用させることもでき
る。また、インバータの発振動作についても、実施例で
示した電流トランスを用いた帰還方式の自励式に代え
て、外部の制御回路により動作制御される所謂他励式の
ものでも良い。さらに、放電灯として上記実施例におい
ては、放電路が鞍形に屈曲形成されたコンパクト形の蛍
光ランプについて説明しているが、例えば直管形やU字
状のもの等、少なくとも一対のフィラメントを有するも
のであれば良い。さらには、照明装置として前述実施例
においては、コンパクト形状の所謂電球形蛍光灯器具と
して応用したものについて例示しているが、例えばトラ
フ形等、既存の照明器具を成しても良い。
成や、部品定数等を例示して説明しているが、例えば周
波数変換手段形式としてフルブリッジ形のものや、一石
式のもの等を使用することができ、さらには、既存の商
用電源周波数による点灯回路を適用させることもでき
る。また、インバータの発振動作についても、実施例で
示した電流トランスを用いた帰還方式の自励式に代え
て、外部の制御回路により動作制御される所謂他励式の
ものでも良い。さらに、放電灯として上記実施例におい
ては、放電路が鞍形に屈曲形成されたコンパクト形の蛍
光ランプについて説明しているが、例えば直管形やU字
状のもの等、少なくとも一対のフィラメントを有するも
のであれば良い。さらには、照明装置として前述実施例
においては、コンパクト形状の所謂電球形蛍光灯器具と
して応用したものについて例示しているが、例えばトラ
フ形等、既存の照明器具を成しても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィラメント加熱回路は、加熱電流をフィラメントの一方
に供給し、さらに点灯中そのフィラメント温度を従来に
比較して低温度領域の少なくとも450Kに加熱するも
のであるため、点灯中の放電特性の変動を来すことな
く、加熱に要する電力損失を大幅に低減することができ
る。また、加熱時間制御回路を設ける必要がないため、
回路の複雑化を誘発することがない。
ィラメント加熱回路は、加熱電流をフィラメントの一方
に供給し、さらに点灯中そのフィラメント温度を従来に
比較して低温度領域の少なくとも450Kに加熱するも
のであるため、点灯中の放電特性の変動を来すことな
く、加熱に要する電力損失を大幅に低減することができ
る。また、加熱時間制御回路を設ける必要がないため、
回路の複雑化を誘発することがない。
【0039】また、点灯回路は高周波電圧に変換する周
波数変換手段を備えているため、ランプ電流の増大が容
易で高出力化が可能である。そして、フィラメント加熱
回路は、フィラメントを少なくとも450Kに加熱する
ものであるため、フィラメントの過度の温度上昇が防止
でき、よって放電灯の高出力化に伴うフィラメントの劣
化を低減できる。
波数変換手段を備えているため、ランプ電流の増大が容
易で高出力化が可能である。そして、フィラメント加熱
回路は、フィラメントを少なくとも450Kに加熱する
ものであるため、フィラメントの過度の温度上昇が防止
でき、よって放電灯の高出力化に伴うフィラメントの劣
化を低減できる。
【0040】さらに、本発明の照明装置は、上記放電灯
点灯装置を用いているため、上記放電灯点灯装置におけ
る効果を有するものである。
点灯装置を用いているため、上記放電灯点灯装置におけ
る効果を有するものである。
【図1】本発明の実施例に係る照明装置の一実施例を示
す概略図。
す概略図。
【図2】本発明の実施例に係る放電灯点灯装置の一実施
例を示す回路図。
例を示す回路図。
【図3】本発明の他の実施例に係る照明装置の一実施例
を示す概略図。
を示す概略図。
【図4】本発明の他の実施例に係る放電灯点灯装置を示
す回路図。
す回路図。
【図5】従来の放電灯点灯装置を示す回路図。
【図6】従来の他の放電灯点灯装置を示す回路図。
1・・・・・・照明器具本体 2・・・・・・整流回路 3・・・・・・フィラメント加熱回路 CT・・・・・電流トランス FL,FL4・放電灯 Q1,Q2・・スイッチング素子 A・・・・・・放電灯点灯装置 B・・・・・・点灯回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 健一 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】一対のフィラメントを有した放電灯に点灯
電力を安定に供給する点灯回路と、 前記フィラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安
定点灯中の前記フィラメントを少なくとも450K以上
に加熱可能なフィラメント加熱回路と、 を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項2】一対のフィラメントを有した放電灯に点灯
電力を安定に供給する点灯回路と、 前記フィラメントの一方に加熱電流を供給し、放電灯安
定点灯中の前記フィラメントを少なくとも450K〜7
80Kの温度範囲に加熱可能なフィラメント加熱回路
と、 を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項3】点灯回路は商用交流電源を整流する整流回
路と、この整流出力を平滑する平滑回路と、この平滑回
路の出力電圧を高周波電圧に変換する周波数変換手段と
を有したことを特徴とする請求項1または2記載の放電
灯点灯装置。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一記載の放電灯
点灯装置と、 この放電灯点灯装置により点灯される一対のフィラメン
トを有する放電灯と、 この放電灯を保持すると共に前記放電灯点灯装置を収容
する照明器具本体と、 を備えたことを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6868394A JPH07288187A (ja) | 1994-02-25 | 1994-04-06 | 放電灯点灯装置および照明装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2813194 | 1994-02-25 | ||
JP6-28131 | 1994-02-25 | ||
JP6868394A JPH07288187A (ja) | 1994-02-25 | 1994-04-06 | 放電灯点灯装置および照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07288187A true JPH07288187A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=26366177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6868394A Pending JPH07288187A (ja) | 1994-02-25 | 1994-04-06 | 放電灯点灯装置および照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07288187A (ja) |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP6868394A patent/JPH07288187A/ja active Pending
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