JPH07287635A - 記憶ペン - Google Patents

記憶ペン

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JPH07287635A
JPH07287635A JP20163294A JP20163294A JPH07287635A JP H07287635 A JPH07287635 A JP H07287635A JP 20163294 A JP20163294 A JP 20163294A JP 20163294 A JP20163294 A JP 20163294A JP H07287635 A JPH07287635 A JP H07287635A
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JP
Japan
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pen
writing
storage
memory
handwriting
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JP20163294A
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English (en)
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Toshio Taguchi
俊夫 田口
Ichiro Hishiki
一郎 菱木
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Yashima Denki Co Ltd
Original Assignee
Yashima Denki Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03545Pens or stylus
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/10Image acquisition
    • G06V10/12Details of acquisition arrangements; Constructional details thereof

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆記者の個人差にかかわらず通常の筆記状態
で筆記した筆跡を正確に検出し得る記憶ペンを提供する
ことである。 【構成】 ケース体1は、ペン芯、レンズ系及び光学的
素子が配置された先端部2と、この先端部2に旋回軸芯
5により傾斜可能に取付けられた把持部3とからなる。 【作用】 筆記中に、把持部3の傾斜角度にかかわら
ず、先端部2は筆記面に対して垂直に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記とリアルタイムで
筆記面上の筆跡を検出する記憶ペンに関する。
【0002】
【従来の技術】文字や図形等を筆記しながらリアルタイ
ムでその筆跡を検出するペン入力コンピューティング・
システムなる技術が近年非常に発達し、ディジタイザー
等が不要な光学的記憶ペンも開発されている〔例えば
「記憶ペン」特開平5−278390号公報参照〕。こ
れらの記憶ペンの基本技術は、筆記されつつある紙面の
上方から紙面の筆跡をレンズやCCDエリアセンサ等の
光学的素子を用いて検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き記憶ペンで
は、紙面の上方から筆跡を検出する方式であるため、筆
記する人間の目とは異なって、光学的レンズにはレンズ
特有の長所や短所があり、短所としては歪みの現象があ
る。図12に示すように、紙面70に対してレンズ71
とCCDエリアセンサ72が光軸上に配置されている場
合、即ちレンズ71とCCDエリアセンサ72で構成さ
れる光学系の光軸が紙面70に対して垂直である場合、
例えば紙面70に描かれた「十」文字をレンズ71で受
像すると、レンズ71の視野範囲(図12の円a参照)
に写る像は左右上下に等しい正確な「十」となる。
【0004】しかしながら、一般に筆記用具は、紙面に
垂直に保持されて運筆されることは滅多になく、通常の
右利きの人では、筆記用具の上部が右上斜め外側に傾斜
した状態に、親指・人差指・中指で筆記用具を保持して
筆記するのが普通である。このため、図13に示すよう
に、光学系の光軸は紙面70に対し垂直線から角度θ傾
いた状態に保持されることになる。この場合、角度θの
大きさによって歪み度合が異なるが、レンズ71の視野
範囲(図13の楕円b参照)は、レンズ71の短所であ
る歪みから楕円形状に歪み、紙面70に描かれた「十」
文字は、紙面70の「十」文字を正確に反映したものと
はならない。
【0005】従って、レンズ71の歪み特性と筆記用具
の保持特性との相乗効果で、CCDエリアセンサ72で
検出された画像は紙面の筆跡とは異なる場合が多く、ペ
ン入力コンピューティング・システムにおける画像認識
等の後処理工程で問題が発生する等の不具合がある。従
って、本発明は、上記問題点に着目してなされたもの
で、筆記者の個人差にかかわらず通常の筆記状態で筆記
した筆跡を正確に検出し得る記憶ペンを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の記憶ペンは、ケース体内
に、筆記手段と、この筆記手段によって描かれる文字、
図形等の軌跡を検出する筆跡検出手段とを備える記憶ペ
ンにおいて、前記ケース体が、前記筆記手段及び筆跡検
出手段が配置された先端部と、この先端部に傾斜可能に
取付けられた把持部とからなることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の記憶ペンは、前記ケース体
が、把持部と、この把持部に筆記面に対して垂直となる
ように取付けられると共に、前記筆記手段及び筆跡検出
手段が配置された先端部とを有することを特徴とする。
又、請求項3記載の記憶ペンは、前記筆跡検出手段が、
筆記手段によって筆記される筆記面からの画像を検知す
る光学的素子と、この光学的素子に筆記面の画像を導く
テレセントリックレンズ系とを有することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】請求項1記載の記憶ペンでは、ケース体が把持
部と先端部とからなり、把持部を先端部に対して傾斜さ
せることができるので、先端部が紙面に対して垂直な方
向を保持したまま把持部を持って筆記することができ、
筆記者の筆記姿勢に応じて把持部の傾斜角度を調整し、
最適な筆記ポジションを容易に設定することができる。
又、把持部を動かしても、先端部は紙面に対して垂直に
維持されるので、紙面に描かれた文字、図形等の筆跡
は、筆跡検出手段として用いられるレンズの歪み特性に
影響されずに光学系で正確に受像される。この結果、筆
跡検出手段により検出される画像は、筆跡を正確に反映
したものとなる。
【0009】請求項2記載の記憶ペンでは、ケース体が
先端部と把持部とからなり、先端部が筆記面に対して垂
直となるように支持されているので、把持部を持って筆
記するときは常に先端部が紙面に対して垂直に保持され
る。このため、上記と同様にレンズの歪み特性の影響を
受けずに筆跡を正確に撮像できる。請求項3記載の記憶
ペンでは、筆跡検出手段がテレセントリックレンズ系を
有することが特徴であるが、一般にテレセントリックレ
ンズ系は、開口絞りを像空間の後側焦点又は物体空間の
前側焦点に置くことにより主光線がそれぞれ物体空間又
は像空間で光軸に平行になるものであり、レンズ光軸が
一定ならば、対物距離が変化しても得られる視野の大き
さが変化しない特徴と、筆記用具を筆記面に対して傾斜
させた場合に傾斜方向とこの傾斜方向とは反対方向で等
倍率により像が変化する特徴がある。
【0010】なお、本発明において、筆記手段は、黒・
赤・青色等のカラー油性・水性ボールペン、各色のカラ
ー鉛筆、シャープペン、クレヨン、チョーク類、各色の
カラーインク、墨汁、油性・水性絵の具、塗料等、筆跡
を残す筆記用具の全てを包含し、構造的にはインク・カ
ートリッジ交換方式、先端チップ交換方式、先端チップ
繰り出し方式等の機構を包含するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の記憶ペンを実施例に基づいて
説明する。第1の実施例(請求項1記載)に係る記憶ペ
ンの側面図を図1に、別方向から見た側面図を図2に、
上方から見た平面図を図3に示す。この記憶ペンは、ケ
ース体1が先端部2と把持部3とからなるものである。
先端部2及び把持部3は共に丸軸状のものであり、先端
部2には、前例のボールペン等の筆記手段(図示せず)
が内蔵され、そのペン先4が先端部2の先端から臨出し
ている。
【0012】把持部3は、先端部2に旋回軸芯5を介し
て取付けられ、この旋回軸芯5により、先端部2の中心
軸に対して角度範囲θ1内で傾斜させることができる
(図1参照)。なお、図には示していないが、先端部2
と把持部3の嵌合部分に、例えばクリック・ストップ機
構を設けておけば、把持部3を所望の筆記角度θ1で固
定できるし、携帯する場合や不使用時に収納しておく場
合等には、先端部2と把持部3を一直線状にして固定し
ておくことができ、使い勝手の点から好ましい態様とな
る。
【0013】又、把持部3内には、特に図示しないが、
LSI等を含む電子回路を搭載したプリント基板が配置
され、筆跡検出手段で検出された筆跡信号が取り込まれ
るようになっていると共に、検出された筆跡情報を記憶
するメモリ(記憶手段)やバッテリ(電源)が設けられ
ている。なお、このメモリやバッテリは、ケース体1に
着脱自在にしてもよい。即ち、メモリは容量の大きい外
部記憶手段を用い、この外部記憶手段を記憶ペンに接続
してもよいし、バッテリは電池や充電池の他に外部電源
(商用電源)を用いてもよい。
【0014】先端部2には、光学系(レンズ系)やCC
Dエリアセンサ等の光学的素子で構成される筆跡検出手
段が収納されている。CCDエリアセンサは、先端部2
に固定されて不動ではなく、ペン先4を通る中心軸に垂
直な平面上において、その中心軸にCCDエリアセンサ
の受光窓9の中心を一致させたまま、中心軸回りに角度
範囲θ2内で回転自在に保持されている(図3参照)。
【0015】このCCDエリアセンサの角度θ2の調整
は、先端部2の上端部に設けられた角度調整ツマミ6に
より行うようになっている。このツマミ6を操作するこ
とにより、把持部3の筆記し易い傾斜角度θ1を保った
まま、先端部2の中心軸に対する角度θ2を調整するこ
とができる。又、角度調整ツマミ6の表面部分には、運
筆方向(図3に示す太い矢印イ参照)とCCDエリアセ
ンサの受光窓(通常は矩形形状)9の四辺形の相対する
2辺α1,α2が平行に保たれているか否かが容易に判
別確認可能なマーキング等が設けられている。このマー
キングとしては、例えば直線(線分)等が示され、この
直線が運筆方向と平行になるように角度調整ツマミ6で
CCDエリアセンサの角度θ2を調整すればよい。
【0016】図4において、先端部2内の筆記手段(前
記ボールペン等のペン芯)、及び筆跡検出手段〔レンズ
系及び光学的素子(CCDエリアセンサ)〕の配置につ
いて説明すると、筆記紙面20に垂直に当接されるペン
芯10の中心軸上に、レンズ系(図には1枚のレンズし
か示されていないが複数枚のレンズで構成されるものも
含む)11とCCDエリアセンサ12が位置決めされて
いる。即ち、CCDエリアセンサ12の受光窓の中心が
ペン芯10の中心軸と一致している。この配置は、筆記
中に先端部2が紙面20に対して垂直に保持されるた
め、変化することはない。従って、レンズ系11の歪み
特性は問題とならず、レンズ系11で得られる視野範囲
25では紙面20に描かれた文字や図形等の筆跡が歪ま
ず、CCDエリアセンサ12で検出される画像は、紙面
20の筆跡を正確に反映したものとなる(図12参
照)。
【0017】なお、紙面20上の検出したいエリア(ペ
ン先4を中心として1文字〜数文字の運筆範囲)25を
視野とするレンズ系11の下方中心にペン芯10を配置
すると、ペン芯10によって視野の中心部が邪魔される
恐れがあるが、実際にはレンズ系11を広角レンズ系と
することで、CCDエリアセンサ12で得られる筆跡画
像では画面の中心にペン芯10の影として小さな黒点が
発生するに過ぎない。この黒点は、CCDエリアセンサ
12で得られる画像の中心に定常的に定寸で発生するの
で、ソフトウェアで自動消去するのは容易であり、筆跡
検出の障害とはならない。例えば、ペン入力コンピュー
ティング・システム側に自動消去に関するプログラムを
組み込んでおけばよい。
【0018】ペン芯、レンズ系及びCCDエリアセンサ
の配置の仕方の別例を図5に示す。この例では、図4の
エリア25と同等のエリア27を確保しつつ筆記紙面2
0にレンズ系を近接して配置するために、超広角レンズ
系13を使用すると共に、レンズ系13のうち最も紙面
20側に位置する対物レンズ13’の中央に適度な直径
の孔を開け、この孔にペン芯10の上端部を嵌入して対
物レンズ13’にペン芯10を固定してある。このよう
にすることで、紙面20からCCDエリアセンサ12ま
での距離を短縮して、先端部2の軸方向寸法を短縮する
ことができ、延いては記憶ペンの小型化・軽量化を図れ
る。
【0019】なお、上記実施例は単なる一例であり、種
々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、把持
部3を旋回軸芯5により先端部2に傾斜可能に取付けて
いるが、ネジ等を用いてネジの締付・弛緩で把持部の傾
斜位置を調整してもよい。第2の実施例(請求項2記
載)に係る記憶ペンの要部断面図を図6に示す。この記
憶ペンでは、ケース体31は先端部32と把持部33か
らなり、先端部32は紙面20に対して垂直となるよう
に把持部33に固定されている。先端部32には、ペン
軸34を保持するペン軸ホルダ35が突設された光透過
性のペン軸保持板36が取付けられ、これらペン軸3
4、ペン軸ホルダ35及びペン軸保持板36で筆記手段
が構成される。
【0020】又、先端部32には、CCDエリアセンサ
37が設けられると共に、CCDエリアセンサ37とペ
ン軸保持板36との間にレンズ系38が配置されてい
る。ペン軸34の中心軸とレンズ系38の光軸は一直線
上にある。なお、この記憶ペンでは、CCDエリアセン
サ37に隣接して圧力センサ39が設けられ、この圧力
センサ39によりペン軸34が筆記中であるか否かの有
無を検出するようになっていると共に、把持部33に開
蓋部33aが開閉可能に設けられている。
【0021】この記憶ペンでは、先端部32に対して把
持部33が予め筆記に都合のよい傾斜状態に設定されて
いるため、筆記者が通常のペンを持つのと同じように把
持部33を持って筆記しても、先端部32は常に紙面2
0に対してほぼ垂直になり、CCDエリアセンサ37及
びレンズ系38の面が紙面20に平行となり、筆跡を歪
みなく比較的正確に検出することができる。
【0022】第3の実施例(請求項3記載)に係る記憶
ペンの先端部の要部断面図を図7に、先端部以外の部分
の要部断面図を図8に示す。この記憶ペンは、丸棒状の
ケース体41を有するペンシル形であり、ケース体41
の先端部41aは幾分大径に拡張している。ケース体4
1の先端部41aには、光透過性のペン軸保持板42が
取付けられ、このペン軸保持板42の中心からはペン軸
43を保持するペン軸ホルダ44が突設されており、こ
れらペン軸保持板42、ペン軸43及びペン軸ホルダ4
4で筆記手段が構成される。
【0023】ペン軸保持板42の内側には、テレセント
リックレンズ系としてテレセントリックレンズ45が配
置され、テレセントリックレンズ45の内側端部にCC
Dエリアセンサ46が隣接して配置され、レンズ45と
センサ46で筆跡検出手段が構成される。なお、図7で
は、テレセントリックレンズ45は図示のような形状に
描かれているが、これは光路を模型的に表現したもので
あり、レンズ45自体の形状を表現したものではない。
この実施例では、テレセントリックレンズ45の光軸
は、ペン軸43及びペン軸ホルダ44の中心軸(及びケ
ース体41の中心軸)と一致しており、光軸上にCCD
エリアセンサ46が配置されている。但し、テレセント
リックレンズ45の光軸と筆記手段の中心軸とは必ずし
も一致させる必要はなく、ペン軸43の先端(即ち筆記
されつつある瞬間の筆跡のポイント)が光学的検出視野
の中に位置し、筆跡のポイントが検出されるのであれ
ば、光軸と中心軸は多少ずれていてもよい。
【0024】図7から分かるように、ペン軸保持板4
2、ペン軸43、ペン軸ホルダ44、テレセントリック
レンズ45及びCCDエリアセンサ46は、内ケース4
7に一体的に固定されており、内ケース47は筆記時の
筆圧によりケース体41の内側に光軸方向に沿って若干
スライド可能になっている。この内ケース47の光軸方
向のスライドにより、筆記時の筆圧で内ケース47がケ
ース体41の内部に移動すれば、後述の圧力センサ49
が内ケース47で押圧されて筆記中であることを検出す
ることができる。なお、圧力センサ49が筆記中である
ことを検出できるのならば、例えば内ケース47が光軸
と垂直方向(ラジアル方向)に撓むことにより筆記中を
検出してもよい。
【0025】又、ケース体41内には、LSI等を含む
電子回路を搭載したプリント基板48が配置され、この
電子回路にCCDエリアセンサ46が接続され、検出さ
れた筆跡信号が取り込まれるようになっている。ケース
体41の後部41bには、検出された筆跡情報を記憶す
るメモリやバッテリ(共に図示せず)が設けられてい
る。
【0026】更に、ケース体41の内壁と内ケース47
との間には、筆記中であることを検知するセンサ(圧力
センサ)49が設けられている。この圧力センサ49
は、前記したように本実施例では、筆記中の筆圧で内ケ
ース47がケース体41の内側に若干移動すると内ケー
ス47により押圧され、その押圧力で筆記中であること
を検知するものである。一方、圧力センサ49の外側に
位置するケース体41の部分には、スタートスイッチ5
3が設けられており、スタートスイッチ53を操作する
ことで記憶ペンの電源をON/OFFするようになって
いる。
【0027】上記のような記憶ペンの使用に際しては、
スタートスイッチ53を押して電源をONにすると共
に、ケース体41を持って図7のように紙面20に対し
てケース体41を傾けて(通常の筆記状態で)文字、図
形等を記載すると、その筆圧により内ケース47がケー
ス体41内に若干進入し、筆記中であることが圧力セン
サ49により検知される。そして、筆跡、即ち紙面20
上の像は、光軸に平行な光線としてテレセントリックレ
ンズ45で受像され、CCDエリアセンサ46で筆跡信
号に変換される。この筆跡信号は、電子回路で間引き等
によりデータ圧縮され、メモリに順次記憶される。但
し、筆記中にペン軸43の先端が紙面20から離れて空
間を移動するが、ペン軸43の先端が空間移動中である
か又は紙面20上での筆記中であるかの検出信号も、筆
跡検出信号と同時にメモリに記憶される。この空間移動
中か筆記中かの検出信号は、別途設けた筆跡再生手段
(例えばコンピュータ)で筆跡を再生する場合に再現を
容易にするために利用される。
【0028】図9は、図7の実施例の変更例に係る記憶
ペンの先端部の要部断面図を示す。この記憶ペンは、紙
面20を照明する照明手段として、プリント基板48に
LED(発光素子)50が取付けられ、このLED50
に、ケース体41の先端部41aの周囲に一様に周設さ
れた光ファイバ51(図10参照)が例えば光コネクタ
52で接続されたものである。このため、所望によりL
ED50を点灯させれば、筆記時にLED50からの光
が光ファイバ51により紙面20の筆記面上に照射され
るので、比較的明るい又は暗い照明条件下における筆記
でも、その筆跡を確実に検出することが可能となる。勿
論、LED50のON/OFFは必要に応じてできるよ
うにスイッチをケース体41に設けておけばよい。
【0029】図11は、更に別の変更例に係る記憶ペン
の先端部の要部断面図を示す。この記憶ペンも照明手段
を有するものであるが、図9に示す記憶ペンと異なる点
は、プリント基板48に取付けられたLED50の光
が、ハーフミラー54を透過してテレセントリックレン
ズ45を通って紙面20の筆記面に照射され、再びテレ
セントリックレンズ45を通過した反射光が、ハーフミ
ラー54で反射されてCCDエリアセンサ46で受光さ
れる点である。
【0030】図1、図6、図7、図9及び図11に示す
実施例において、筆跡検出手段に筆記面の撮像範囲を変
えるためのズーム手段を設けておけば、例えば筆跡の大
小に応じて検出エリアを大小に調節することができる。
又、筆跡検出手段(特にCCDエリアセンサ等の光学的
素子)と筆記面との位置関係のズレを補正するための個
人別補正手段を設けておけば、例えば図7、図9及び図
11に示すような実施例の場合、前記したように光学系
にテレセントリックレンズを用いているため、通常の筆
記状態での筆跡をかなり正確に撮像することができる
が、それでも筆記の仕方は個人によってかなり差があ
り、同じ特性のテレセントリックレンズでは、個人の筆
記状態によってその筆跡の検出精度にばらつきが生じ
る。そこで、記憶ペンの持ち方、筆記癖等の個人差を考
慮し、個人別補正手段を設けておくことで、個人差によ
らず筆跡を正確に検出することができるようになる。
【0031】この個人別補正手段としては、予め定めら
れた規定用紙(例えば2mm方眼紙)の画像データ、又
は規定用紙に記憶ペンを垂直に保持して得られた画像デ
ータと、筆記者が普通に筆記する持ち方で規定用紙上に
記憶ペンを置いたときに得られた画像データとを記憶
し、筆記者の筆記による画像の変形具合から筆記者のペ
ン角度(筆記面に水平方向の角度と垂直方向の角度)を
算出し、得られたペン角度に基づいて画像データの補正
を行うものが示される。なお、補正データは、記憶ペン
内部に設けた記憶部(メモリ)に記憶してもよいし、外
部記憶装置(例えばコンピュータ等の再生装置)に記憶
してもよい。
【0032】更に、記憶ペンを握ったときに筆跡検出手
段(特に光学的素子)と筆記面との位置関係が一義的に
決まる把持位置決定手段を設けておけば、記憶ペンの向
きを容易に確認でき、正しい方向で記憶ペンを持つこと
ができる。その場合、把持位置決定手段としては、例え
ば記憶ペンの少なくとも把持部分を断面三角形状とし、
ペンを握る通常の指(親指、人差指、中指)をそれぞれ
各三角形面に割り当てておいてもよい。或いは、記憶ペ
ンの先端部にマーキングを設け、筆記者が筆記時に常に
ペンの方向を正しくなるよう意識できるようにしても構
わない。
【0033】
【発明の効果】本発明の記憶ペンは、以上説明したよう
に構成されるため、下記の効果を有する。 (1)筆記者が記憶ペン側からの制約を受けずに、比較
的自由に自分の筆記状態で容易に筆記・運筆ができるだ
けでなく、レンズ特有の歪みに影響されることもなく、
文字や図形等の筆跡を精度良く画像情報として検出する
ことができ、ペン入力コンピューティング・システムへ
の貢献は非常に大きい。 (2)個人別補正手段を設けることにより、個人差によ
る筆跡の検出精度のばらつき問題が解消し、個人差によ
らず筆跡の検出精度がより一層向上する。 (3)把持位置決定手段を設けることにより、筆跡検出
手段と筆記面との位置関係が一義的に決まるので、記憶
ペンの向きを常に正しくすることが容易となる。 (4)照明手段を設けることにより、比較的明るい又は
暗い照明条件下での筆記でも、その筆跡を確実に検出・
記憶することが可能となるばかりか、筆記が困難な暗闇
でも筆記及びその筆跡の検出・記憶が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る記憶ペンの側面図である。
【図2】同実施例の記憶ペンを別方向から見た側面図で
ある。
【図3】同実施例の記憶ペンを上方向から見た平面図で
ある。
【図4】同実施例の記憶ペンの先端部内に設けられた筆
記手段と筆跡検出手段の配置例を説明する図である。
【図5】同実施例の記憶ペンの先端部内に設けられた筆
記手段と筆跡検出手段の別の配置例を説明する図であ
る。
【図6】第2の実施例に係る記憶ペンの先端部の要部断
面図である。
【図7】第3の実施例に係る記憶ペンの先端部の要部断
面図である。
【図8】同実施例の記憶ペンの先端部以外の部分の要部
断面図である。
【図9】第3の実施例の変更例に係る記憶ペンの先端部
の要部断面図である。
【図10】同実施例の記憶ペンを先端部側から見た図で
ある。
【図11】第3の実施例の別の変更例に係る記憶ペンの
先端部の要部断面図である。
【図12】従来例において記憶ペンで得られる筆跡画像
情報の様態を説明する図である。
【図13】従来例において記憶ペンで得られる筆跡画像
情報の別の様態を説明する図である。
【符号の説明】
1,31,41 ケース体 2,32,41a 先端部 3,33 把持部 10,34,43 ペン芯(ペン軸) 12,37,46 CCDエリアセンサ 45 テレセントリックレンズ 50 LED(発光素子) 51 光ファイバ 54 ハーフミラー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 前記ケース体は、前記筆記手段及び筆跡検出手段が配置
    された先端部と、この先端部に傾斜可能に取付けられた
    把持部とからなることを特徴とする記憶ペン。
  2. 【請求項2】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 前記ケース体は、把持部と、この把持部に筆記面に対し
    て垂直となるように取付けられると共に、前記筆記手段
    及び筆跡検出手段が配置された先端部とを有することを
    特徴とする記憶ペン。
  3. 【請求項3】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 前記筆跡検出手段は、筆記手段によって筆記される筆記
    面からの画像を検知する光学的素子と、この光学的素子
    に筆記面の画像を導くテレセントリックレンズ系とを有
    することを特徴とする記憶ペン。
  4. 【請求項4】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 前記筆跡検出手段は、筆記面の撮像範囲を変えるための
    ズーム手段を有することを特徴とする記憶ペン。
  5. 【請求項5】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 前記筆跡検出手段と筆記面との位置関係のズレを補正す
    るための個人別補正手段を有することを特徴とする記憶
    ペン。
  6. 【請求項6】前記個人別補正手段は、予め定められた規
    定用紙の画像データ、又は規定用紙に記憶ペンを垂直に
    保持して得られた画像データと、筆記者が普通に筆記す
    る持ち方で規定用紙上に記憶ペンを置いたときに得られ
    た画像データとを記憶し、筆記者の筆記による画像の変
    形具合から筆記者のペン角度を算出し、得られたペン角
    度に基づいて画像データを補正するものであることを特
    徴とする請求項5記載の記憶ペン。
  7. 【請求項7】前記補正データは、記憶ペン内部に設けら
    れた記憶部に記憶されることを特徴とする請求項6記載
    の記憶ペン。
  8. 【請求項8】前記補正データは、外部記憶装置に記憶さ
    れることを特徴とする請求項6記載の記憶ペン。
  9. 【請求項9】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手段
    によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡検
    出手段とを備える記憶ペンにおいて、 記憶ペンを筆記者が握ったときに筆跡検出手段と筆記面
    との位置関係が一義的に決まる把持位置決定手段を有す
    ることを特徴とする記憶ペン。
  10. 【請求項10】前記把持位置決定手段は、記憶ペンの少
    なくとも把持部分に形成された断面三角形状であること
    を特徴とする請求項9記載の記憶ペン。
  11. 【請求項11】前記把持位置決定手段は、記憶ペンの先
    端部に設けられたマーキングであることを特徴とする請
    求項9記載の記憶ペン。
  12. 【請求項12】ケース体内に、筆記手段と、この筆記手
    段によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡
    検出手段とを備える記憶ペンにおいて、 筆記面を照明する照明手段を有することを特徴とする記
    憶ペン。
  13. 【請求項13】前記照明手段は、発光素子と、この発光
    素子からの光を筆記面に照射するための光ファイバとか
    らなることを特徴とする請求項12記載の記憶ペン。
  14. 【請求項14】前記照明手段は、発光素子と、この発光
    素子からの光を筆記面に照射すると共に筆記面の画像を
    筆跡検出手段の光学的素子に導くレンズ系とからなるこ
    とを特徴とする請求項12記載の記憶ペン。
  15. 【請求項15】前記筆跡検出手段によって検出された筆
    跡情報を記憶する記憶手段及び/又は作動用の電源を有
    することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項
    3又は請求項4又は請求項5又は請求項9又は請求項1
    2記載の記憶ペン。
  16. 【請求項16】前記記憶手段及び電源は、ケース体に着
    脱自在に設けられていることを特徴とする請求項15記
    載の記憶ペン。
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