JPH0728732B2 - 動物細胞増殖促進剤及び無血清培地 - Google Patents

動物細胞増殖促進剤及び無血清培地

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JPH0728732B2
JPH0728732B2 JP3042868A JP4286891A JPH0728732B2 JP H0728732 B2 JPH0728732 B2 JP H0728732B2 JP 3042868 A JP3042868 A JP 3042868A JP 4286891 A JP4286891 A JP 4286891A JP H0728732 B2 JPH0728732 B2 JP H0728732B2
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noc
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寿夫 松井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動物細胞増殖促進剤及
びこれを含有せしめた無血清培地に関する。本発明の動
物細胞増殖促進剤及び無血清培地は、リンパ球、ハイブ
リドーマ等の無血清培地で増殖しにくい動物細胞の増殖
に有用であって生理活性物質の産生培地、生体細胞移植
用培地等として利用される。
【0002】
【従来技術】従来、動物細胞の培養液には、アミノ酸、
ビタミン、糖、無機塩類のほかに通常5〜20%の血清
が加えられている。そして、血清を除くと細胞は増殖を
停止して死滅する。しかし、血清は、高価で培地のコス
トの75〜95%を占め、またロット差が著しく安定し
た増殖が得られないこと、高圧蒸気滅菌できないのでマ
イコプラズマ・ウイルスで汚染される機会があること、
500種以上のタンパク質を含んでいるので細胞によっ
て産生された生理活性物質の単離精製を困難にしている
こと等の欠点があった。そこで、このような欠点を除く
ために無血清培地の使用が行われている。このような無
血清培地の具体的な例としてイーグルのMEM(Minimu
m Essential Medium) 培地を基本培地とし、これにアル
ブミン、インシュリン、トランスフェリン等の成分を添
加した無血清培地、修飾イーグルMEM培地を基本培地
とし、これに牛血清を硫安分画して得られる細胞増殖因
子を添加した無血清培地等数多くの無血清培地が知られ
ている。しかし、これらは無血清培地として動物細胞の
培養に汎用的に用いられてはいるものの細胞増殖促進効
果が血清培地よりも低かったり、分画したものであるに
せよ実際には血清成分を使用していたり、あるいは価格
が高く、経済性が劣る等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決することを目的としてなされたものである。
すなわち、本発明は、血清成分を全く使用することなく
あるいはその使用を極力抑えて血清培地と同様あるいは
それ以上に動物細胞の増殖を促進し、しかも経済的に有
利に用いられる動物細胞増殖促進剤及びこれを含有せし
めた無血清培地を提供することを目的とする。そして、
本発明は、このような無血清培地を用いることによって
動物細胞の増殖を促進し、細胞生産物の収率を高め、こ
れの単離精製を容易に行えるようにしようとするもので
ある。さらに、本発明は動物細胞の増殖を促進すること
ができる性質を利用して癌患者体中から採取したリンパ
球を体外で増殖させて癌細胞への攻撃性を高め、これを
再び患者の体内に戻して癌細胞を殺滅する、いわゆる癌
の養子免疫療法(adoptive immunotherapy)における体
外でのリンパ球の増殖培地を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために種々の成分の動物細胞増殖能に
ついて検討したところ、ヒトリゾチームやその他のリゾ
チームの動物細胞増殖能がいちじるしく高いことを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。すなわち、
本発明は、リゾチームを有効成分とする動物細胞増殖促
進剤、及びリゾチームを含有せしめてなる無血清培地に
関する。
【0005】リゾチームは、卵白、魚類粘膜および動植
物組織等に存在する、酵素活性を有する蛋白質であっ
て、種々の細菌を溶解する作用を有しているため、食品
の防腐剤、あるいは抗菌剤、血液凝固剤、抗炎症剤等の
医薬として利用できることがすでに知られている。なか
でもニワトリ卵白中には特に多量のリゾチームが含まれ
ており、比較的容易に純度の高いものが単離できる。し
たがって現在食品等の防腐剤としてあるいは消炎酵素剤
および風邪薬への配合など医薬品として使されているリ
ゾチームはニワトリ卵白由来のものがよく使用される。
本発明では、リゾチームとしてニワトリ卵白由来のリゾ
チームばかりではなく、ヒトリゾチーム、牛リゾチー
ム、パパイヤリゾチーム、T4リゾチーム等、種々の起
源のリゾチームが用いられる。特に、異種蛋白質による
免疫応答を考慮して最近ヒトリゾチームの利用が注目さ
れるようになってきている。本発明においてもヒトリゾ
チームを用いることが好ましい。ヒトリゾチームはヒト
の胎盤、白血球、尿、母乳、涙等の各種組織および分泌
物中に見出され、現在純度99%程度に抽出され、研究
用に用いられている。また、組換えDNA技術の手法の
利用によるヒトリゾチームの大量生産法(工業的生産方
法)の開発に関する検討も進められており、工業技術院
ではすでに合成ヒトリゾチーム遺伝子の酵母による発現
と生産ヒトリゾチームの菌体外分泌に成功している(特
開昭62−248488号公報)。さらに本発明者と工
業技術院は共同で生産条件の改良を行い、ヒトリゾチー
ムの分泌生産量を飛躍的に向上させることに成功してい
る(特開平2−234673号公報)。
【0006】本発明は、このようなヒトリゾチームが、
リンパ球、ハイブリドーマ、線維芽細胞等の動物細胞の
増殖を促進することを見出してなされたものである。そ
してこの作用は、本発明者らが検討したところ、他の組
織由来のリゾチーム、例えば卵白リゾチームでも見出さ
れた。しかし、ヒトリゾチームによる作用がいちじるし
く強く、この点でヒトリゾチームを用いることが特に好
ましい。本発明ではリゾチームを単独で用いてもよい
が、リンパ球を増殖させる場合にはこれをサイトカイン
と併用するとその効果を高めることができる。なかでも
リンホカインと併用するとその効果をいちぢるしく高め
ることができる。サイトカインとしては、モノカイン、
リンホカイン等がある。モノカインの例としてはマクロ
ファージ活性化因子、単球活性化因子等を挙げることが
できる。また、リンホカインとしては、インターロイキ
ン2、インターロイキン3、インターロイキン4、イン
ターロイキン6、B細胞増殖因子、B細胞分化促進因
子、γ−インターフェロン等を例示することができる。
これらのうちインターロイキン2が特に好ましい。さら
に、サイトカインは動物細胞培地に予め添加しておいて
もよいし、またリゾチームと同時に添加してもよい。
【0007】本発明における動物細胞増殖促進剤は、リ
ゾチームを単独に含有していてもよく、あるいはサイト
カインと併用して含有させてもよい。さらにこれに他の
成長促進因子、例えばアルブミン、インシュリンあるい
はトランスフェリン等を配合してもよく、またこれらの
成長促進因子を培地組成物の一部または全部を混合した
ものであってもよい。剤型は、粉末、顆粒、液体等各種
のものが用いられる。
【0008】また、本発明における無血清培地は、リゾ
チームあるいはこれにサイトカインあるいはさらに上記
した成分を配合した動物細胞増殖促進剤を無血清基礎培
地に含有させたものであって、無血清基礎培地としては
従来知られているいずれの無血清基礎培地をも用いるこ
とができるし、またその組成を変更しても該培地で動物
細胞の増殖が可能な限り、使用することができる。この
ような培地としては、ASF104(味の素株式会
社)、エスクロンSF−02(三光純薬)等を例示する
ことができる。しかし、特に、このような無血清基礎培
地として好適なものに、本発明者らの開発したNOC−
909、NOC−404、NOC−905等の基礎培地
がある。NOC−909の培地主要組成を表1及び表2
に、NOC−905の培地主要組成を表3及び表4に、
またNOC−404のそれを表5及び表6にそれぞれ示
す。本発明で使用する培地は、液体培地であっても固体
培地であってもよい。
【0009】
【表1】 (NOC−909培地主要組成) ──────────────────────────────────── 基礎培地 (mg/l) RPMI 1640 イーグルMEM ダルベッコ改変イーグル 上記基礎3種混合粉末培地 9,830 アミノ酸 L−アラニン 20 L−グルタミン 300 L−アルギニンHCl 15 L−アスパラギン(H2 O) 15 グリシン 5 L−プロリン 5 L−セリン 15 L−スレオニン 15 L−バリン 15 ビタミン アスコルビン酸−Na 5 ビタミンB12 0.00125 ビオチン 0.0025 ────────────────────────────────────
【表2】 (NOC−909培地主要組成) ──────────────────────────────────── 他の有機化合物 ピルビン酸−Na 110 d−グルコース 100 塩化コリン 25 プトレッシン2HCl 0.0125 ヒポキサンチン 0.025 チミジン 0.0125 ホルモン ヒューマンアポトランスフェリン 10 ヒトインスリン 10 ヒト血清アルブミン 2,000 金属 硫酸第1鉄(7H2 O) 1 セレナイト−Na 0.0017 緩衝剤 グリシルグリシン 1,500 炭酸水素ナトリウム 1,400 ────────────────────────────────────
【0010】
【表3】 (NOC−905培地主要組成) ──────────────────────────────────── 基礎培地 (mg/l) RPMI 1640 イーグルMEM ダルベッコ改変イーグル 上記基礎3種混合粉末培地 9,830 アミノ酸 L−アラニン 20 L−グルタミン 300 L−アルギニンHCl 15 L−アスパラギン(H2 O) 15 グリシン 5 L−プロリン 5 L−セリン 15 L−スレオニン 15 L−バリン 15 ビタミン アスコルビン酸−Na 5 ビタミンB12 0.000125 ビオチン 0.0025 ────────────────────────────────────
【表4】 (NOC−905培地主要組成) ──────────────────────────────────── 他の有機化合物 ピルビン酸−Na 110 d−グルコース 100 塩化コリン 25 プトレッシン2HCl 0.0125 ヒポキサンチン 0.0025 チミジン 0.00125 ホルモン ヒューマンアポトランスフェリン 10 ヒトインスリン 10 金属 硫酸第1鉄(7H2 O) 1 セレナイト−Na 0.0017 緩衝剤 グリシルグリシン 1,500 炭酸水素ナトリウム 1,400 ────────────────────────────────────
【0011】
【表5】 (NOC−404培地主要組成) ──────────────────────────────────── 基礎培地 (mg/l) イーグルMEM 4,560 ★ RPMI 1640 5,040 ★ アミノ酸 L−アルギニンHCl 15 L−アスパラギン(H2 O) 15 L−グルタミン 300 グリシン 5 L−プロリン 5 L−セリン 30 L−スレオニン 15 L−バリン 15 ビタミン シアノコバラミン 0.01 ビオチン 0.01 パントテン酸−1/2 Ca 10 塩化コリン 25 ────────────────────────────────────
【表6】 (NOC−404培地主要組成) ──────────────────────────────────── 他の有機化合物 d−グルコース 500 d−マンノース 100 ピルビン酸−Na 110 プトレッシン2HCl 0.02 ヒポキサンチン 0.1 チミジン 0.025 エタノールアミン 20 ホルモン ヒトインスリン 10 3,3′5−トリヨード−L−サイロニン−Na 0.0065 金属 塩化第2鉄(6H2 O) 5 硫酸銅(5H2 O) 0.00002 酢酸亜鉛(2H2 O) 0.00002 亜セレン酸 0.0014 キレート剤および緩衝剤 ジヒドロキシエチルグリシン 815 グリシルグリシン 1,125 炭酸水素ナトリウム 1,400 ─────────────────────────
───────────★ 通常の1/2 の濃度
【0012】リゾチームの無血清培地中の含有量は、無
血清培地1リットル当り0.1〜2000mg、好まし
くは0.5〜500mg程度、さらに好ましくは10〜
200mg程度がよい。ヒトリゾチームでは、特に好ま
しい含量は培地1リットル当り10〜200mg程度で
ある。また、サイトカインの含有量は、無血清培地ml
当り、1〜2,000単位、好ましくは10〜1,00
0単位である。また、リンホカインを使用するときもこ
の程度の量を使用することができる。リンホカインのう
ちインターロイキン−2(IL−2)が特に好ましく、
その含有量は培地ml当たり10〜1,000単位がよ
い。また、無血清培地には、本発明の目的に反しない限
りウシ血清アルブミン(BSA)等を併用してもよい。
本発明の無血清培地にはこのようなBSAを従来の血清
培地にくらべて少量含有せしめた培地をも包含する。
【0013】本発明は、リンパ球、例えばヒト末梢血急
性リンパ性白血病由来細胞、ハイブリドーマ、例えば抗
HBs抗体産生ハイブリドーマ、線維芽細胞等の動物細
胞の培養に利用することができる。特に、リンパ球の培
養、すなわち、T細胞(ヘルパー細胞、サプレッサー細
胞、キラー細胞等)、B細胞あるいはNK細胞(Natura
l Killer細胞)の培養に用いることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明において動物細胞を無血清培地で
培養するとその増殖を促進することができるので血清成
分の影響を受けることなく、動物産生生理活性物質を収
率よく採取することができる。
【0015】さらに本発明の特徴とする効果には次のも
のがある。近年、米国を中心に生体細胞移植療法が進展
してきており、我が国でもその研究が活発化してきてい
る。このような生体細胞移植療法には、例えば癌の養子
免疫療法(adoptive immunotherapy)、自己骨髄移植療
法、自己皮膚移植療法、あるいは胎児のランゲルハンス
島前駆細胞の糖尿病患者への移植、胎児の神経細胞のパ
ーキンソン病患者への移植、胎児の肝臓細胞の血友病患
者への移植等を挙げることができる。癌の養子免疫療法
では、癌患者の体内からリンパ球を取り出しリンパ球を
体外で増殖させ、癌細胞への攻撃性を高めた上で再び患
者の体内に戻して癌細胞を殺滅する方法がとられてい
る。また、場合によっては癌細胞を採取し、また血液中
からリンパ球を採取し、両者を培養してキラーT細胞を
選択的に増殖させ、このキラーT細胞を癌患者に投与し
ている。これらの方法は免疫系細胞を選択することによ
って、制癌剤を用いる方法にくらべて副作用が小さく、
さらに免疫系細胞が体中を循環するので転移性の癌に有
効であるといわれている。この養子免疫療法には次の3
療法がある。
【0016】(1) LAK(Lymphokine activated k
iller)細胞療法 この方法は、末梢血からリンパ球を採取し、IL−2と
ともに培養して活性化(LAK細胞)し、体内に戻す方
法で、培養期間の短かい点(3〜7日)に特長がある
が、腫瘍細胞に対する特異性が低く、担癌組織への集積
が悪く、体内にもどすときIL−2の大量同時投与を必
要とする等の問題点がある。 (2) TIL(Tumor infiltrating lymphocytes) 療
法 腫瘍部位には、癌細胞を特異的に攻撃する細胞(キラー
細胞)が高密度で存在するので、腫瘍部位からリンパ球
を採取し、IL−2とともに培養した後、体内に戻す方
法で、LAK細胞にくらべて50〜100倍の活性があ
り、特異性及び集積性が高い点で特長を有するが、培養
期間が長い(30〜60日)という問題点がある。 (3)CIL(Cytotoxic T Lymphocyetes)療法 末梢血からリンパ球を採取し、また一方腫瘍部位から癌
細胞を分離し、両者を混合し、IL−2とともに培養し
てキラーT細胞を誘導した後、体内に戻す方法で、腫瘍
細胞に対する特異性や担癌組織への集積性は高いが、癌
細胞採取時癌細胞が分離しにくいことがあり、またサブ
レッサーT細胞を不活性化するため予め癌患者に不活化
剤(抗癌剤)を投与しておく必要がある等の問題点があ
る。
【0017】したがって、これらの療法を発展させるた
めには、リンパ球を効率よく増殖させる必要がある。こ
のようにこれらの療法では、リンパ球、骨髄細胞、皮膚
線維芽細胞等をいかに効率よく安全に体外の培地上で増
殖させるかが重要なポイントになる。そして、これらの
培地成分として血清を使用すると前述のようにマイコプ
ラズマ・ウィルスの汚染の機会があったり、一定品質の
ものが得られ難く細胞の増殖を一定にすることが大変難
しかったり、あるいは経済コストが高くなる等の欠点が
あった。これらの欠点を防ぐために無血清培地の使用が
望まれており、無血清培地においてはその増殖因子の開
発が最も重要な問題となっていた。本発明では、増殖因
子としてリゾチームが有効であることを見出し、リゾチ
ームを使用することによって血清を使用したときよりも
動物細胞の増殖がいちじるしく促進され、前記欠点を防
止することができ、生体細胞移植療法の進展に大きく資
することができるものである。
【0018】一方、さらにモノクロナール抗体に関して
は、感染症などの診断、アフィニティクロマトなどによ
る生理活性物質の精製、ターゲット療法などの医療用そ
の他の研究用として、その利用が注目されてきている
が、本発明のリゾチームは、ハイブリドーマの増殖及び
抗体産生能を促進するので、上記各種のモノクロナール
抗体を低価格で生産することができるようになる。そし
て、血清にみられるように血清の摂取法や保存法の相違
によるロットの変動がなく、また抗体の精製が非常に容
易となり、モノクロナール抗体の増産に資することがで
きる。
【0019】次に、本発明を実施例を示して具体的に説
明する。
【実施例1】表1及び表2に示す組成のNOC−909
培地に、ヒトリゾチームを培地当り、4〜100mg/
l添加して無血清培地を得た。この培地でヒト末梢血急
性リンパ性白血病由来Tリンパ芽球様株化細胞の一つと
して、NOC−909培地で馴化したCEM細胞(AT
CC CCL119)を1×104 細胞/mlになるよ
うに接種しCO2 を5%濃度で吹き込みながら37℃で
培養を行った。培養3日目の細胞数を表7に示す。この
表から、ヒトリゾチームの添加量は4〜100mg/l
で充分細胞増殖促進効果を示すが、10〜40mg/l
が好適であることが分かる。
【0020】
【表7】(ヒトリゾチーム添加濃度の影響)
【0021】
【実施例2】ヒトリゾチームを培地当り40mg/l添
加する以外は、実施例1と同様に培地を調製し、これ
に、NOC−909培地で馴化したCEM細胞(ATC
C CCL119)1×104 細胞/mlになるように
接種し、CO2 を5%濃度で吹込みながら37℃で6日
間培養した。対照として、ヒトリゾチームを添加せずに
上記と同様の方法で培養を行った。これらの結果を図1
に示す。図1はCEM細胞についての培養結果を示した
もので、いずれの培養物も培養日数が増加するに従って
細胞は増殖した。そして、明らかにヒトリゾチームを添
加した培地の方が無添加培地にくらべ細胞数が多く、そ
の増殖が促進されることがわかる。
【0022】
【実施例3】ヒトリゾチームを培地当り40mg/l添
加する以外は、実施例1と同様に培地を調製し、これ
に、NOC−909培地で馴化中のALL細胞を1×10
5 細胞/mlになるように接種し、CO2 を5%濃度で
吹込みながら37℃で4日間培養した。対照として、ヒ
トリゾチームを添加せずに上記と同様の方法で培養を行
った。ALL細胞について第2日目及び第4日目の細胞
数を表8に示した。この表から明らかなようにヒトリゾ
チーム添加培地は、無添加培地にくらべて細胞の増殖が
有意に促進されており、細胞の種類にかかわらず、ヒト
リゾチームは細胞増殖に対して有用であることがわか
る。
【0023】
【表8】(ALL細胞の増殖)
【0024】
【実施例4】NOC−909培地にヒトリゾチーム40
mg/lを添加して無血清培地を調製し、この培地にN
OC−909培地馴化CEM細胞を1×104 細胞/m
lになるように接種し、CO2 を5%濃度で吹き込みな
がら37℃で7日間培養した。対照として、上記CEM
細胞を、ヒトリゾチーム無添加のNOC−909培地あ
るいはリンパ球細胞用に通常用いられている無血清基礎
培地RPMI 1640培地(Gibco Laboratory製、市
販品) に通常の血清(FBS)を10%添加した血清培
地を使い同様の条件で培養した。その結果を図2に示
す。図2にみられるように、NOC−909培地馴化C
EM細胞は、ヒトリゾチーム添加NOC−909培地に
おいてFBS添加培地よりもその増殖が顕著に促進され
た。
【0025】
【実施例5】表5及び表6に組成を示したNOC−40
4培地に、ヒトリゾチーム40mg/lを添加して無血
清培地を調製した。この培地に、抗HBs抗体産生ハイ
ブリドーマR−33(クローンE8)を1×105 細胞
/mlになるように接種し、CO2 を5%濃度で吹き込
みながら10日間培養を行ってHBs抗体を産生させ
た。また、対照としてヒトリゾチーム無添加のNOC−
404培地にアポトランスフェリン及びFeSO4 −7
2 O 1mg/l添加した培地に上記ハイブリドーマ
R−33(クローンE8)を同様に接種し、同様の条件
で10日間培養を行った。この結果を表9に示す。この
表から明らかなようにヒトリゾチーム添加培地は無添加
培地に比べて、ハイブリドーマの増殖および抗体産生が
促進されており、ヒトリゾチームは抗体を増産させる上
でも有用であることがわかる。
【0026】
【表9】 ──────────────────────────────────── 3日目 10日目 生細胞数/ml PHA価 生細胞数/ml PHA価 ──────────────────────────────────── 無添加 65.9×104 × 80 0 × 320 40mg/l ヒトリゾチーム添加 98.6×104 × 80 0 × 1280 ────────────────────────────────────
【0027】
【実施例6】ヒト抹消血から採血し、単球およびマクロ
ファージの貧食剤としてシリカゲル、ラテックスあるい
はカルボニルアイオンなどを採血液に対して約10%の
割合で添加し37℃で1時間インキュベートした後、常
法に従ってリンパ球を分離した。これを無血清培地(N
OC−905)に懸濁し細胞数を計測した。次に初発リ
ンパ球数5×105 /mlによるようにリンパ球を、ヒ
トリゾチーム(HLY)およびIL−2を添加したNO
C−905培地に接種し、客量0.2mlの96穴ウエ
ル(6〜10連)を用い培養してHLYおよびIL−2
の添加濃度とリンパ球の生育との関係について検討を行
った。培養4日目に 3H−Thymidineを培地に
加え、さらに4時間培養してチミジンをリンパ球に取り
込ませた。
【0028】その後、リンパ球をフィルターに吸着さ
せ、純水で洗浄し、フィルターをカクテル液に浸漬し、
液体シンチレー、ションカウンターで取り込まれた 3
−Thymidineから生ずるβ線量を計測すること
によってヒトリンパ球の 3H−Thymidineの取
り込み能(DNA合成能)を測定した。その結果を図3
に示す。図3にみられるようにIL−2の濃度に依存し
てチミジンの取り込み量が多くなるという一般に知られ
ている現象が確認出来た。そしてIL−2単独使用の場
合よりIL−2とヒトリゾチームを併用したときの方が
チミジンの取り込み量は多くなり、さらにIL−2単独
の場合のチミジン取り込み量を最大にするIL−2濃度
は500Units/mlであったものが、ヒトリゾチ
ームとの併用により200Units/mlまで低下さ
せ、養子免疫療法におけるIL−2の使用量を低減させ
ることができる。またヒトリゾチームと併用するときの
IL−2は200Units/ml前後が好適範囲であ
る。
【0029】
【実施例7】IL−2 200Units/mlとヒト
リゾチーム0〜100mg/lとをNOC−905培地
に添加した培地を用いヒトリンパ球を培養した。この点
以外は、実施例6と同様にしてヒトリンパ球を培養し、
チミジンの取り込み量を測定した。この結果を、図4に
示す。この図からみて、ヒトリゾチームを用いると図3
と同様にヒトリゾチームの濃度に依存してチミジンの取
り込み量は多くなるが、50mg/l付近からその取り
込みの割合は減少する。
【0030】
【実施例8】NOC−905培地にIL−2 200U
/mlあるいはこれにヒトリゾチーム(HLY)100
mg/lまたはニワトリ卵白リゾチーム(CLY)10
0mg/lを添加し、実施例6と同様にして、チミジン
の取り込み量を測定した。その結果を表10に示す。
【0031】
【表10】 ──────────────────────────────────── 培 地 取り込み量 DPM ──────────────────────────────────── NOC-905 146.8±20.5 NOC-905 + IL-2 200 U/ml 4195.4±430.1 NOC-905 + IL-2 200 U/ml+HLY 100mg/l 9617.0±799.4 NOC-905 + IL-2 200 U/ml+CLY 100mg/l 6241.2±843.1 ────────────────────────────────────
【0032】
【実施例9】実施例6と同様の方法でリンパ球を分離、
精製し、初発濃度5×105 /mlとして0.5ml容
量の24穴ウェルを用いIL−2およびヒトリゾチーム
(HLY)を添加したNOC−909培地およびNOC
−905培地を用い、リンパ球を培養した。1週間に約
2回の割合で継代(最初は培地の半量を交換し、その後
は1/5量交換)した。培養が進むにつれて細胞量が増
加するので24穴ウェルから、3.5cmシャーレ、6
cmシャーレ、25mlフラスコと順次培養基を大きく
した。この培養期間の適宜の段階で顕微鏡観察を行って
リンパ球の生存の有無を確認した。この結果を表11に
示す。この結果から分るように、ヒトリゾチームを添加
した無血清培地、特にNOC−905培地を用いたとき
にヒトリゾチーム添加によるリンパ球の生存期間がいち
ぢるしく延長され、しかも継代を長期間行うことができ
る。
【0033】
【表11】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2によるCEM(ATCC CCL11
9)細胞の培養結果を示す。
【符号の説明】
−●− NOC−909培地のみを使用した場合の結果
た場合の結果 −◎− ヒトリゾチーム40mg/l添加したNYSF
−909培地を使用した場合の結果
【図2】実施例4によるNOC−909培地馴化CEM
細胞の培養結果をそれぞれ示す。
【符号の説明】
−〇− FBS 10%添加したRPMI 1640培
地を使用した場合の結果 −●− NOC−909培地のみを使用した場合の結果 −◎− ヒトリゾチーム40mg/l添加したNOC−
909培地を使用した場合の結果
【図3】実施例6のIL−2の濃度変化によるチミジン
取り込み量の変動を示す。
【符号の説明】
−○− IL−2単独使用した場合 --●-- IL−2とヒトリゾチーム100mg/ml添
加した培地使用した場合 −◎− IL−2とヒトリゾチーム20mg/ml添加
した培地を使用した場合
【図4】実施例7のヒトリゾチーム(HLY)の濃度変
化によるチミジンの取り込み量の変動を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リゾチームを有効成分とする動物細胞増
    殖促進剤
  2. 【請求項2】 リゾチームを含有せしめてなる無血清培
  3. 【請求項3】 リゾチームとサイトカインとを含有させ
    てなる無血清培地
  4. 【請求項4】 サイトカインがリンホカインである請求
    項3記載の無血清培地
  5. 【請求項5】 無血清培地がリンパ球用の培地である請
    求項2〜4のいずれかに記載の無血清培地
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