JPH07287062A - 音声方向センサ - Google Patents

音声方向センサ

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JPH07287062A
JPH07287062A JP7880894A JP7880894A JPH07287062A JP H07287062 A JPH07287062 A JP H07287062A JP 7880894 A JP7880894 A JP 7880894A JP 7880894 A JP7880894 A JP 7880894A JP H07287062 A JPH07287062 A JP H07287062A
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で任意の音声信号の到来する方向
を計測する。 【構成】 マイクロフォンユニット1A、1Bで収音さ
れた音声信号がバンドパスフィルタ3A、3Bに供給さ
れ、一方のフィルタ3Aを通過した信号が、それぞれ単
位遅延時間(τ)を有する遅延素子41 〜4k を通じて
演算器50 〜5kに供給される。また他方のフィルタ3
Bを通過した信号が遅延手段6を通じて演算器50 〜5
k に供給される。さらにこれらの演算器50 〜5k から
の減算信号が検出回路70 〜7k に供給される。またフ
ィルタ3Bの入出力端の信号が検出回路8に供給され、
注目される音声信号であるか否かの判断が行われる。こ
の検出回路8の出力信号が検出回路70 〜7k に供給さ
れ、収音された音声信号の時間差(t)が測定される。
この検出回路70 〜7k の出力信号が演算部9に供給さ
れ、音声信号の到来する方向の演算結果が出力端子10
に取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収音される音声信号の
到来する方向を計測する音声方向センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】いわゆるステレオ音響装置において、任
意の間隔を設けて配置された例えば2個のマイクロフォ
ンユニットで収音された音声信号を、それぞれスピーカ
から発声させることによって、収音された音声信号の音
場が再現されることが知られている。
【0003】従ってこのような任意の間隔を設けて配置
された例えば2個のマイクロフォンユニットで収音され
た音声信号には、収音された音声信号の到来する方向に
関する情報も含まれているものと考えられる。しかしな
がら従来、このような収音された音声信号を用いて、そ
の到来する方向を計測する手段は従来は知られていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来、収音された音声信号を用いて、その到来す
る方向を計測する手段は知られていなかったというもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の手段
は、互いに所定の間隔を設けて配置された複数の無指向
性のマイクロフォンユニット1A、1Bと、これらのマ
イクロフォンユニットで収音された信号中の任意のスペ
クトラムの音声信号を抽出する抽出手段(バンドパスフ
ィルタ3A、3B)と、この抽出された音声信号が、各
上記マイクロフォンユニットで収音される時間差を測定
する測定手段(遅延素子41 〜4k 、演算器50
k 、検出回路70 〜7k )と、この測定された時間差
を演算して上記任意のスペクトラムの音声信号の到来す
る方向を計測する演算手段(演算部9)とを有してなる
音声方向センサである。
【0006】本発明による第2の手段は、第1の手段記
載の音声方向センサにおいて、上記複数の無指向性のマ
イクロフォンユニットは、3〜4個のマイクロフォンユ
ニットを、その相互を結ぶ線が互いに交わるように2〜
3次元に配置してなる音声方向センサである。
【0007】本発明による第3の手段は、第1の手段記
載の音声方向センサにおいて、上記収音される時間差を
測定する測定手段は、上記複数の無指向性のマイクロフ
ォンユニットの一で収音された音声信号を単位遅延時間
ずつ順次遅延させた信号と、他で収音された音声信号と
を比較して、これらが一致する上記単位遅延時間ずつ順
次遅延させた時間の合計を測定してなる音声方向センサ
である。
【0008】本発明による第4の手段は、第1の手段記
載の音声方向センサにおいて、上記音声信号の到来する
方向を計測する演算手段は、上記測定手段で測定された
時間差に音速を乗じた積を、上記一及び他のマイクロフ
ォンユニットの間隔で除した商に基づいて演算してなる
音声方向センサである。
【0009】本発明による第5の手段は、第1の手段記
載の音声方向センサにおいて、上記計測された任意のス
ペクトラムの音声信号の到来する方向に向かって、任意
のマイクロフォンユニットの指向性を制御するようにし
た音声方向センサである。
【0010】本発明による第6の手段は、第1の手段記
載の音声方向センサにおいて、上記計測された任意のス
ペクトラムの音声信号の到来する方向に向かって、任意
の撮影装置の撮影方向を制御するようにした音声方向セ
ンサである。
【0011】
【作用】これによれば、互いに所定の間隔を設けて配置
された複数の無指向性のマイクロフォンユニットで収音
された信号中の任意のスペクトラムの音声信号を抽出
し、この抽出された音声信号が各マイクロフォンユニッ
トで収音される時間差を測定し、この測定された時間差
を演算することにより、簡単な構成で任意のスペクトラ
ムの音声信号の到来する方向を計測することができる。
【0012】またこの計測された任意のスペクトラムの
音声信号の到来する方向に向かって、任意のマイクロフ
ォンユニットの指向性や、任意の撮影装置の撮影方向を
制御することができる。
【0013】
【実施例】図1は、例えば2個のマイクロフォンユニッ
トを用いて、本発明による音声方向センサを実施する場
合の構成を示す。
【0014】この図1において、1A、1Bは無指向性
のマイクロフォンユニットである。これらのマイクロフ
ォンユニット1A、1Bで収音された音声信号が、それ
ぞれアンプ2A、2Bを通じてバンドパスフィルタ(B
PF)3A、3Bに供給される。ここでこのバンドパス
フィルタ3A、3Bは注目される音声信号を抽出するた
めのものであって、マイクロフォンユニット1A、1B
で収音された信号中の注目される音声信号に相当する任
意のスペクトラムが抽出される。なお例えば人の声の周
波数に注目したい場合には、大略500〜3000Hz
の通過帯域を持つバンドパスフィルタが適当である。
【0015】これらのバンドパスフィルタ3A、3Bの
一方のフィルタ3Aを通過した信号が、それぞれ単位遅
延時間(τ)を有するk個の遅延素子41 、42 ・・・
kに供給される。なお遅延素子41 、42 ・・・4k
の数(k個)は、合計の遅延時間(kτ)が、マイクロ
フォンユニット1A、1Bの間隔を音声信号が進行する
にかかる時間分となるようにする。これらの遅延素子4
1 、41 ・・・4k のそれぞれ入出力端の信号が、それ
ぞれk+1個の演算器(Σ)50 、51 、52・・・5
k に供給される。
【0016】またバンドパスフィルタ3A、3Bの他方
のフィルタ3Bを通過した信号が、遅延素子41 、42
・・・4k の中央の位置に相当する遅延時間(τk/
2)の遅延手段6を通じて演算器50 、51 、52 ・・
・5k に供給される。そしてこれらの演算器50
1 、52 ・・・5k で、遅延素子41 、42 ・・・4
k のそれぞれ入出力端の信号から遅延手段6の出力信号
が減算され、これらの減算信号がそれぞれ検出回路(D
ET)70 、71 、72 ・・・7k に供給される。
【0017】従って上述の演算器50 、51 、52 ・・
・5k では、遅延素子41 、41 ・・・4k のそれぞれ
入出力端の信号と、遅延手段6の出力信号との差が演算
される。そしてこの差の出力信号は、後述するように各
入力信号の遅延時間が等しい演算器50 、51 、52
・・5k の出力信号のレベルが低下され、遅延時間の差
が大きくなるに従って演算器50 、51 、52 ・・・5
k からの出力信号のレベルが大きくされる。
【0018】さらにバンドパスフィルタ3Bの入出力端
の信号が検出回路(DET)8に供給される。ここでこ
の検出回路8は、マイクロフォンユニット1A、1Bで
収音された音声信号が注目される音声信号であるか否か
を判断するもので、バンドパスフィルタ3Bの入出力端
の信号のレベル、S/N、信号の継続時間、注目される
信号とその他の信号との比較の結果等を基に判断が行わ
れる。
【0019】そしてこの検出回路8の出力信号が検出回
路70 、71 、72 ・・・7k に供給され、マイクロフ
ォンユニット1A、1Bで収音された音声信号が注目さ
れる音声信号であるときに、検出回路8の出力信号に従
って演算器50 、51 、52・・・5k の出力信号の検
出が行われる。これによってこの検出回路70 、71
2 ・・・7k では、マイクロフォンユニット1A、1
Bで収音された音声信号の時間差(t)が測定される。
【0020】すなわち、例えばマイクロフォンユニット
1A、1Bで収音された音声信号の時間差(t)が0の
ときには、中間の位置の遅延素子4k/2 の出力端の信号
と遅延時間(τk/2)の遅延手段6の出力信号とが等
しい信号となる。これによって演算器5k/2 から取り出
される差の出力信号のレベルが、他の演算器50
1 、52 ・・・5k から取り出される差の出力信号に
比べて低下される。
【0021】またマイクロフォンユニット1A、1Bで
収音された音声信号に時間差(t)が生じているときに
は、この時間差(t)と、中間の位置の遅延素子4k/2
を中心として前後に離れる遅延素子41 、41 ・・・4
k の数(±m)×単位遅延時間(τ)の合計が、遅延手
段6の遅延時間(τk/2)と等しくなる演算器5(k
/2)+-mから取り出される差の出力信号のレベルが、他の
演算器50 、51 、52・・・5k から取り出される差
の出力信号に比べて低下される。
【0022】そしてこの構成において、中間の位置の遅
延素子4k/2 の出力端の信号の遅延時間は、遅延手段6
の遅延時間(τk/2)と等しいものであり、従って上
述の中間の位置の遅延素子4k/2 を中心として前後に離
れる遅延素子41 、42 ・・・4k の数(±m)×単位
遅延時間(τ)が、マイクロフォンユニット1A、1B
で収音された音声信号の時間差(t)に等しいものとな
っている。
【0023】そこで検出回路70 、71 、72 ・・・7
k での検出は、例えば演算器50 、51 、52 ・・・5
k の出力信号のレベルが所定値以下のときに“1”、そ
うでないときに“0”の信号が取り出される。この検出
回路70 、71 、72 ・・・7k の出力信号がそれぞれ
演算部9に供給され、演算結果が出力端子10に取り出
される。
【0024】従ってこの演算部9では、まず最初に
“1”が検出されている検出回路70 、71 、72 ・・
・7k が判別され、その位置からマイクロフォンユニッ
ト1A、1Bで収音された音声信号の時間差(t=±m
τ)が測定される。次にこの時間差(t)と、音速(A
〔mm/sec〕)を乗じて遅れの距離d d=At ・・・(1) が求められる。
【0025】さらにこの遅れの距離dと、マイクロフォ
ンユニット1A、1Bの間隔の距離lとから、 θ=sin-1(d/l) ・・・(2) が求められ、この演算結果(θ)が出力端子10に取り
出される。
【0026】すなわち図2において、音源(図示せず)
までの距離がマイクロフォンユニット1A、1Bの間隔
の距離l(数cmと予測される)に比して充分に長い場
合には、各々のマイクロフォンユニット1A、1Bに入
射される音声信号の到来する方向は図示のようにほぼ平
行となる。そこでマイクロフォンユニット1A、1Bを
結ぶ線をX軸、これに直角に交わる線をY軸とし、この
Y軸に対して音声の入射される角度(方向)をθとす
る。
【0027】この場合に、マイクロフォンユニット1
A、1Bで収音された音声信号の時間差(t)に音速
(A〔mm/s〕)を乗じた遅れの距離dは図中に示す
ように表される。そしてこの遅れの距離dと、マイクロ
フォンユニット1A、1Bの間隔の距離lとから、上述
の(2)式でθを求めることによって、マイクロフォン
ユニット1A、1Bの正面(Y軸)に対する注目される
音声信号の到来する方向θが求められる。
【0028】こうして上述の装置によれば、互いに所定
の間隔を設けて配置された複数の無指向性のマイクロフ
ォンユニット1A、1Bで収音された信号中の任意のス
ペクトラムの音声信号を抽出(バンドパスフィルタ3
A、3B)し、この抽出された音声信号が各マイクロフ
ォンユニットで収音される時間差を測定(遅延素子41
〜4k 、演算器50 〜5k 、検出回路70 〜7k )し、
この測定された時間差を演算(演算部9)することによ
り、簡単な構成で任意のスペクトラムの音声信号の到来
する方向θを計測することができるものである。
【0029】なお上述の装置において、音声信号の到来
する方向θの計測精度の理論値は、次の(3)式で表さ
れる。 θmin =sin-1(Anτ/l) ・・・(3) 但し、n=1、2・・・k この式(3)から明らかなように、計測精度を上げたい
ときには、マイクロフォンユニット1A、1Bの間隔の
距離lを大きくするか、遅延素子41 、42 ・・・4k
の単位遅延時間(τ)を短くすれば良い。
【0030】また、式(3)から明らかなように、音声
信号の到来する方向θが0度に近い時は計測精度が良
く、90度に近づくに従って計測精度は落ちることにな
る。なお、例えばマイクロフォンユニット1A、1Bの
間隔の距離lを10cm、遅延素子41 、42 ・・・4
k の単位遅延時間(τ)を21μsec(48kHzサ
ンプリング)とした場合に、遅延素子41 、42 ・・・
k の数(k個)は14個となり、0度付近では約4
度、90度付近では約15度の計測精度で音声信号の到
来する方向θを検出することができる。
【0031】さらに上述のように2個のマイクロフォン
ユニット1A、1Bを用いて音声方向センサを実施した
場合には、その音声信号の到来する方向θを計測できる
範囲は、マイクロフォンユニット1A、1Bの前方の1
80度の平面だけとなる。この場合に、マイクロフォン
ユニット1A、1Bの後方(図2の下方)から音声信号
が到来した場合には、上述の構成では前方と後方の区別
はできない。
【0032】ただしこの場合に、上述の装置で、例えば
マイクロフォンユニット1A、1Bを図2のX軸、Y軸
の原点(マイクロフォンユニット1B)を中心に旋回さ
せ、その際の演算結果(図1の端子10の出力)の推移
を調べることにより、前方と後方の区別を行うことがで
きる。すなわち例えばマイクロフォンユニット1Aが後
方に動く方向に旋回した場合にθが大きな値になるよう
に出力が推移したときには、音声信号は後方から到来し
たと判断される。
【0033】あるいは、3個のマイクロフォンユニット
1a、1b、1cを用いて、その一つを要として、他の
2つをその相互を結ぶ線が互いに直角に交わるように配
置することによって、これらのマイクロフォンユニット
1a、1b、1cの含まれる2次元平面の全ての方向に
対して音声信号の到来する方向θを計測することができ
る。なおこの場合に、要となる例えばマイクロフォンユ
ニット1aと、他のマイクロフォンユニット1b、1c
との間隔を等しくすることによって、上述した音声信号
の到来する方向θの計測精度を等しくすることができ
る。
【0034】さらに4個のマイクロフォンユニット1
a、1b、1c、1dを用いて、例えば図3に示すよう
に、これらのマイクロフォンユニット1a、1b、1
c、1dを3次元に直交するように配置することによっ
て、3次元空間の全ての方向に対して音声信号の到来す
る方向θを計測することができる。なおこの場合も、要
となる例えばマイクロフォンユニット1aと、他のマイ
クロフォンユニット1b、1c、1dとの間隔を等しく
することによって、上述した音声信号の到来する方向θ
の計測精度を等しくすることができる。
【0035】なお上述の装置で、3〜4個のマイクロフ
ォンユニット1a、1b、1c(1d)を用いる場合に
は、例えば要となるマイクロフォンユニット1aを上述
の図1のマイクロフォンユニット1A、1Bの一方と
し、後のマイクロフォンユニット1b、1c(1d)を
マイクロフォンユニット1A、1Bの他方として、上述
の図1の回路をそれぞれ2〜3組設けて処理を行う。た
だし、演算部9は1つとし、全ての演算結果を勘案し
て、音声信号の到来する方向の各成分θx θy (θ z
を求めるようにすることができる。
【0036】また上述の装置において、例えば音声信号
をそれぞれディジタル化して収音を行う場合には、マイ
クロフォンユニット1A、1B(1a、1b、1c、1
d)の後段にそれぞれA/D変換器を設け、上述の各処
理をディジタル化することによって、これらの処理がさ
らに容易に行われるようにすることができる。
【0037】さらに上述の装置において、計測された音
声信号の到来する方向θは、例えば以下のようにして利
用される。
【0038】例えば上述の計測された音声信号の到来す
る方向θに向かって、任意のマイクロフォンユニットの
指向性を制御することができる。
【0039】すなわち音声信号の到来する方向θの計測
する際には、上述のマイクロフォンユニット1A、1B
(1a、1b、1c、1d)は全て無指向性とされる
が、音声信号の到来する方向θの計測が完了した後は、
この内の任意の2つ以上のマイクロフォンユニットを演
算処理等することにより単一指向性とし、その指向性を
電気的、あるいは機械的な手段を用いて、計測された音
声信号の到来する方向θに制御することができる。なお
指向性の制御されるマイクロフォンユニットは、上述の
マイクロフォンユニット1A、1B(1a、1b、1
c、1d)とは別に設けられてもよい。
【0040】また、例えば上述の計測された音声信号の
到来する方向θに向かって、任意の撮影装置の撮影方向
を制御することができる。
【0041】すなわち図4において、100は任意の撮
影装置としての例えば民生用のVTR一体型ビデオカメ
ラ、いわゆる8ミリビデオカメラである。また200は
このようなビデオカメラ100のアクセサリーとして実
施されている遠隔操作装置である。そしてこの遠隔操作
装置200では、その上部の雲台201に設置されたビ
デオカメラ100を、遠隔操作により水平方向に旋回
(パン)及び垂直方向に旋回(ティルト)させることが
できるようになっている。
【0042】そこでこのようなシステムにおいて、図示
のように遠隔操作装置200の雲台201にビデオカメ
ラ100が設置されると共に、例えばこのビデオカメラ
100の後部に、垂直方向に所定の間隔を設けてマイク
ロフォンユニット101、102が設けられる。
【0043】そしてこれらのマイクロフォンユニット1
01、102と、例えばビデオカメラ100に設けられ
るステレオマイクロフォン103、104について、こ
れらで収音された音声信号が演算装置300に供給さ
れ、上述の注目される音声信号の到来する方向θの計測
が行われる。
【0044】さらにこの演算装置300で任意の遠隔操
作信号が形成され、この遠隔操作信号がケーブル301
を通じて遠隔操作装置200に供給されて、ビデオカメ
ラ100の撮影方向が計測された音声信号の到来する方
向θに向くように制御が行われる。
【0045】このようにして上述の装置によれば、計測
された任意のスペクトラムの音声信号の到来する方向θ
に向かって、任意のマイクロフォンユニットの指向性
や、任意の撮影装置(ビデオカメラ100)の撮影方向
を制御することができるものである。
【0046】なお、上述のバンドパスフィルタ3A、3
Bでの注目される音声信号の抽出、及び検出回路8での
注目される音声信号の判断は、上述の任意の通過帯域を
持つバンドパスフィルタによる抽出だけでなく、例えば
注目される人の声を分析した特定のスペクトラム等を抽
出、判断するようにしてもよい。また、注目される音声
信号は、人の声以外の任意の音声信号を抽出、判断する
ようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、互いに所定の間隔を
設けて配置された複数の無指向性のマイクロフォンユニ
ットで収音された信号中の任意のスペクトラムの音声信
号を抽出し、この抽出された音声信号が各マイクロフォ
ンユニットで収音される時間差を測定し、この測定され
た時間差を演算することにより、簡単な構成で任意のス
ペクトラムの音声信号の到来する方向を計測することが
できるようになった。
【0048】またこの計測された任意のスペクトラムの
音声信号の到来する方向に向かって、任意のマイクロフ
ォンユニットの指向性や、任意の撮影装置の撮影方向を
制御することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声方向センサの一例の構成図で
ある。
【図2】その説明のための図である。
【図3】他の例の説明のための図である。
【図4】本発明を応用した装置の一例の構成図である。
【符号の説明】
1A、1B 無指向性のマイクロフォンユニット 2A、2B アンプ 3A、3B バンドパスフィルタ(BPF) 41 、42 ・・・4k 単位遅延時間(τ)の遅延素子 50 、51 、52 ・・・5k 演算器(Σ) 6 遅延手段 70 、71 、72 ・・・7k 、8 検出回路(DET) 9 演算部 10 出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定の間隔を設けて配置された複
    数の無指向性のマイクロフォンユニットと、 これらのマイクロフォンユニットで収音された信号中の
    任意のスペクトラムの音声信号を抽出する抽出手段と、 この抽出された音声信号が、各上記マイクロフォンユニ
    ットで収音される時間差を測定する測定手段と、 この測定された時間差を演算して上記任意のスペクトラ
    ムの音声信号の到来する方向を計測する演算手段とを有
    してなる音声方向センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声方向センサにおい
    て、 上記複数の無指向性のマイクロフォンユニットは、3〜
    4個のマイクロフォンユニットを、その相互を結ぶ線が
    互いに交わるように2〜3次元に配置してなる音声方向
    センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音声方向センサにおい
    て、 上記収音される時間差を測定する測定手段は、上記複数
    の無指向性のマイクロフォンユニットの一で収音された
    音声信号を単位遅延時間ずつ順次遅延させた信号と、他
    で収音された音声信号とを比較して、これらが一致する
    上記単位遅延時間ずつ順次遅延させた時間の合計を測定
    してなる音声方向センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声方向センサにおい
    て、 上記音声信号の到来する方向を計測する演算手段は、上
    記測定手段で測定された時間差に音速を乗じた積を、上
    記一及び他のマイクロフォンユニットの間隔で除した商
    に基づいて演算してなる音声方向センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の音声方向センサにおい
    て、 上記計測された任意のスペクトラムの音声信号の到来す
    る方向に向かって、任意のマイクロフォンユニットの指
    向性を制御するようにした音声方向センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の音声方向センサにおい
    て、 上記計測された任意のスペクトラムの音声信号の到来す
    る方向に向かって、任意の撮影装置の撮影方向を制御す
    るようにした音声方向センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016013286A1 (ja) * 2014-07-25 2016-01-28 シャープ株式会社 位相差算出装置、音源方向検知装置、および位相差算出方法

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WO2016013286A1 (ja) * 2014-07-25 2016-01-28 シャープ株式会社 位相差算出装置、音源方向検知装置、および位相差算出方法
JP2016031243A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 シャープ株式会社 位相差算出装置、音源方向検知装置、および位相差算出方法

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