JP2016031243A - 位相差算出装置、音源方向検知装置、および位相差算出方法 - Google Patents

位相差算出装置、音源方向検知装置、および位相差算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なるマイクロフォンが出力した音声信号間の位相差をより正確に算出する。
【解決手段】音源方向検知装置(1)の音源信号評価部(5)は、第1マイクロフォン(2a)および第2マイクロフォン(2b)が出力した音声信号の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を作成し、各位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値に基づき両者の位相差を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のマイクロフォンから得られた音声信号間の位相差を算出する位相差算出装置、当該位相差算出装置を備える音源方向検知装置、および位相差算出方法に関する。
従来、複数のマイクロフォンを用い、各マイクロフォンから得られる音声信号の時間的なずれ(位相差)を計測することにより、音源の方向または位置を検知する技術が知られている。複数のマイクロフォン各々から得られる音声信号の位相差を判定する技術としては、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているような、音響信号における位相差スペクトルを求める技術がある。
特許文献1には、2つの音響信号における位相差スペクトルを求め、求めた位相差スペクトルの全てまたは一部を、原点を通る周波数に関する一次関数で近似し、当該一次関数の傾きから音源の方向を算出する方法が開示されている。
また、特許文献2には、2つの音響信号における位相差スペクトルを求めると共に、2つの音響信号の少なくともいずれか一方のパワースペクトラムを求め、求めた位相差スペクトラムとパワースペクトラムとに基づき音源ごとの音源方向を求める方法が開示されている。
特開2003−337164号公報(2003年11月28日公開) 特開2007−183202号公報(2007年7月19日公開)
人の声は、言葉の発音によって周波数成分が大きく揺れる。そのため、人の声が音源の場合は、複数のマイクロフォンから得られる各音声信号のずれを正確に計測することが困難である。たとえば、「シ」の音は比較的高周波の音が多く含まれ、「オ」は低周波の音が多く含まれる。
また、各マイクロフォンに入力される音声は、必ずしも唯一の人物からの発声のように単一の音源からの音とは限らず、周囲の雑音や近傍の壁面からの反射音等も加わるため、時間軸上にずれた同一波形の信号が各マイクロフォンに同様に入力されるわけではない。そのため、周囲の雑音が大きい場合や近傍に音を反射しやすい固い壁面がある場合には各信号のずれを正確に計測することが困難である。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なるマイクロフォンから出力された音声信号間の位相差をより正確に算出可能な位相差算出装置、当該位相差算出装置を備える音源方向検知装置および位相差算出方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る位相差算出装置は、互いに異なる位置に配置され、外部の音を音声信号に変換して出力する複数のマイクロフォンと、上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を上記位相シフト量ごとに作成する位相シフト音声信号作成部と、各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する積算値算出部と、上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する位相差算出部と、を備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る音源方向検知方法は、互いに異なる位置に配置された複数のマイクロフォンを用いて、外部の音を音声信号に変換して出力する工程と、上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を作成する工程と、各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する工程と、上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する工程と、を含む。
本発明の一態様によれば、異なるマイクロフォンから出力された音声信号間の位相差をより正確に算出可能である。
本発明の一実施形態に係る音源方向検知装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る音声信号評価部を示すブロック図である。 本発明の一実施形態において、2つの音声データからずれ値グラフを作成する方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態において、2つの音声データからずれ値グラフを作成する方法を説明するための図である。 位相差の算出に適切な音声データの例を示す図である。 図4中の第1マイクロフォンから得られた音声信号を、第2マイクロフォンから得られた音声信号に向けてプラス方向に位相シフトさせたときのずれ値グラフである。 本発明の一実施形態において、2つの音声信号の位相差から音源方向を特定する方法を説明するための図である。 周囲に雑音が多いときの音声データの例を示す図である。 図4の音声データから得られるずれ値グラフである。 所定の周波数を超える高周波の音声データの例を示す図である。 図9の音声データから得られるずれ値グラフである。 本発明の一実施形態に係る音源方向検知方法の流れを示すフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る音源方向検知装置を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る音源方向検知装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態において、4つのマイクロフォンを用いて音源方向を特定する方法を説明するための図である。
〔実施形態1〕
(音源方向検知装置の構成)
以下、本発明の実施形態1に係る音源方向検知装置ついて、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る音源方向検知装置1を示すブロック図である。
音源方向検知装置1は、複数のマイクロフォンを用いて、音源の方向を検知する装置である。音源方向検知装置1は、例えば人間と会話するロボットに搭載することができる。音源方向検知装置1が話している人間の方向を検知することにより、ロボットの顔または視線を話し手の方向に向けることができる。あるいは、音源方向検知装置1は、電話会議システムのマイクロフォン部に搭載することができる。音源方向検知装置1が会議の参加者のうち話している人物の方向を検知することにより、当該人物を特定することができる。また、音源方向検知装置1は、セキュリティ監視システムにも搭載することができる。物陰に隠れてセキュリティ監視システムのカメラには映らない侵入者であっても、音源方向検知装置1が音を検知できれば、侵入者のおおよその位置を検知することができる。
図1に示すように、音源方向検知装置1は、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、音声信号評価部5、音源方向特定部6(特定部)、および角度テーブル7を有している。なお、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、および音声信号評価部5が、本発明に係る位相差算出装置10として機能する。
第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bは、外部の音を音声信号に変換するマイクロフォンである。第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bは、互いに異なる位置に配置されている。
第1マイクロフォン信号入力部3aは、第1マイクロフォン2aが変換した音声信号を数値化した音声データを作成する。同様に、第2マイクロフォン信号入力部3bは、第2マイクロフォン2bが変換した音声信号を数値化した音声データを作成する。具体的には、音声データとは、音声信号の出力値と時間との関係(音声信号の出力値の経時的な変化)を示すデータである。
第1マイクロフォン信号記憶部4aは、第1マイクロフォン信号入力部3aが作成した音声データを記憶しており、第2マイクロフォン信号記憶部4bは、第2マイクロフォン信号入力部3bが作成した音声データを記憶している。第1マイクロフォン信号記憶部4aおよび第2マイクロフォン信号記憶部4bはいずれも任意の一定時間分の音声データを常に記憶している。
音声信号評価部5は、第1マイクロフォン信号記憶部4aと第2マイクロフォン信号記憶部4bに記憶されている音声データを参照し、それぞれの音声データが表す音声信号の時間的なずれを計測することにより、2つの音声信号の位相差を求める。音声信号評価部のブロック図を図2に示す。図2に示すように、音声信号評価部5は、位相シフト音声信号作成部51、ずれ値算出部52(積算値算出部)、ずれ値グラフ作成部53、判定部54、および位相差算出部55を有している。これらの部材の詳細、およびこれらの部材による位相差の算出方法については、後述する。
音源方向特定部6は、音声信号評価部5が算出した位相差に基づき、音源方向を特定する。具体的には、角度テーブル7には、各位相差に対応する角度方向が格納されており、音源方向特定部6から位相差を受け取ると、当該位相差に対応する音源方向の角度を音源方向特定部6に送る。音源方向の角度とは、音源方向と基準となる方向との間の角度である。音源方向特定部6は、角度テーブル7を用いて得られた角度より音源の角度方向を特定する。そして、音源方向特定部6は、特定した角度方向を、音源方向の検知結果として外部に出力する。
(位相差の算出方法)
以下に、音声信号評価部5が、第1マイクロフォン信号記憶部4aと第2マイクロフォン信号記憶部4bとに記憶されている音声データに基づき、2つの音声信号の位相差を算出する方法について、図3および図4を参照して説明する。図3および図4は、2つの音声データからずれ値グラフを作成する方法を説明するための図である。
図3中の(A)に示すような、2つの音声データを例に挙げて説明する。例えば、実線で示した音声データは第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を表し、点線で示した音声データは第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を表すとする。
まず音声信号評価部5の位相シフト音声信号作成部51は、2つの音声信号の間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を位相シフト量ごとに作成する。ずれ値算出部52は、各位相シフト量に対応する位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を求める。出力値の差分とは、特定の点(時間)における2つの音声信号の出力値の差の絶対値であり、これらの積算値とは、一定範囲内における2つの音声信号の間(図2中の(A)で灰色に塗りつぶされた領域)の面積に相当する。以下では、2つの音声信号における一定範囲内の出力値の差分の積算値を「ずれ値」と呼ぶ。ずれ値は、値が大きいほど2つの音声信号の位相差が大きく、小さいほど2つの音声信号の位相差が小さいと考えられる。
そして、ずれ値グラフ作成部53は、2つの音声信号の間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させたときのずれ値の経時的な変化を示すずれ値グラフを作成する。図3中の(A)の第1マイクロフォン2aから得られた音声信号(実線)を紙面右方向(プラス方向)に+1だけ位相シフトしたときの状態が図3中の(B)である。さらにこの状態から、第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を紙面右方向に+1だけ位相シフトしたときの状態が図3中の(C)であり、またさらに+1だけ位相シフトしたときの状態が図2中の(D)である。各状態におけるずれ値をプロットすることにより、図2中に示すずれ値グラフが得られる。
一方、図4中の(A)に示すような、2つの音声データが得られたとする。この場合は、図4中の(A)の第1マイクロフォン2aから得られた音声信号(実線)を紙面左方向(マイナス方向)に−1だけ位相シフトする。このときの状態が図4中の(B)である。さらにこの状態から、第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を紙面右方向に−1だけ位相シフトしたときの状態が図4中の(C)であり、またさらに−1だけ位相シフトしたときの状態が図4中の(D)である。各状態におけるずれ値をプロットすることにより、図4中に示すずれ値グラフが得られる。
なお、以上では、第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を基準にして、第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を位相シフトする例を示したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を基準にして、第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を位相シフトしてもよい。この場合、図3中の(A)の第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を紙面左方向(マイナス方向)に位相シフトしたときのずれ値グラフは、図4中に示すずれ値グラフとなる。また、図4中の(A)の第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を紙面右方向(プラス方向)に位相シフトしたときのずれ値グラフは、図3中に示すずれ値グラフとなる。
判定部54は、ずれ値グラフ作成部53が作成したずれ値グラフに基づき、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから得られた音声信号が位相差の算出に適切であるか否かを判定する。判定部54により、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから得られた音声信号が位相差の算出に適切であると判定された場合は、位相差算出部55は、ずれ値グラフ作成部53が作成したずれ値グラフに基づき、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから得られた音声信号間の位相差を算出する。判定部54による判定方法については後述し、以下には位相差算出部55による位相差の算出方法を説明する。
図5に、位相差の算出に適切な音声データの例を示す。そして、音声信号評価部5が、図5中の第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を、第2マイクロフォン2bから得られた音声信号に向けてプラス方向に位相シフトさせたときのずれ値グラフを図6に示す。
図6に示すずれ値グラフでは、ずれ値が最小となる点が1点または連続する2点となっている。ずれ値が最小となるのは、2つの音声信号が略一致しているときである。したがって、2つの音声信号のずれ値が最小になるときの位相シフト量が、2つの音声信号の時間的なずれ(位相差)である。例えば、図6では、位相シフト量が+9のときにずれ値が最小となっているため、2つの音声信号の位相差は+9となる。
このように、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bが出力した音声信号の間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させたときの一定範囲内における両者の出力値の差分の積算値(ずれ値)に基づいて、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bが出力した音声信号間の位相差を算出することができる。そこで、位相差算出部55は、位相シフト量ごとのずれ値に基づいて、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bが出力した音声信号間の位相差を算出している。
(音源方向の特定方法)
以下に、音源方向特定部6が、音声信号評価部5が算出した位相差に基づき、音源の方向を特定する方法について、図7を参照して説明する。図7は、2つの音声信号の位相差から音源方向を特定する方法を説明するための図である。
図7に示すように、マイクロフォン間の距離が100mm、音速343.5m/s、音声のサンプリングレート48KHzのときを例に挙げて説明する。なお、第2マイクロフォン2bから第1マイクロフォン2aへの方向を基準の方向として0度方向とし、第1マイクロフォン2aから第2マイクロフォン2bへの方向を180度方向とする。このとき、0度方向に音源がある場合は位相差=14となり、180度方向に音源がある時は位相差=−14となるものとする。ここで言う位相差は、第2マイクロフォン2bから得られた音声信号を基準にした、第1マイクロフォン2aから得られた音声信号の位相シフト量を指す。第1マイクロフォン2aから得られた音声信号を基準にした、第2マイクロフォン2bから得られた音声信号の位相シフト量を位相差とする場合は、0度方向に音源がある場合は位相差=−14となり、180度方向に音源がある時は位相差=14となる。
一般的に、2つの地点それぞれからの距離の差が一定量となるような点の軌跡は、2つの地点を焦点とする双曲線関数となる。そして、上記の点が2つの焦点間の距離よりも十分遠方にある場合は、上記の点は双曲線関数の漸近線上に位置し、漸近線の傾きを上記の点の位置する方向とみなすことができる。すなわち、音源は、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bそれぞれの位置を焦点とする双曲線関数の漸近線上に位置し、音源の位置する方向は、当該漸近線の傾きと見なすことができる。
したがって、音声信号評価部5が算出した位相差が+9の場合、音源方向の角度は、
arccos(9/14)≒50度
となる。上記の角度は、0度方向との間の角度θである。すなわち、音源方向は、50度方向となる。
位相差ごとに上記の計算を行った結果は、角度テーブル7に記憶されている。すなわち、角度テーブル7では、各位相差に対応する音源方向の角度が格納されている。音源方向特定部6は、音声信号評価部5が算出した位相差を角度テーブル7に送ると、角度テーブル7から当該位相差に対応する音源方向の角度を受け取る。音源方向特定部6は、角度テーブル7を用いて得られた角度より音源の角度方向を特定し、特定した角度方向を、音源方向の検知結果として外部に出力する。
なお、音声信号評価部5が算出した位相差から特定される角度方向は、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bを結ぶ直線に対して左側および右側の方向であり得る。そのため、1つの位相差から特定される角度方向では、音源方向が第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bを結ぶ直線に対して左側および右側の方向であるのかを特定することができない。そこで、本実施形態に係る音源方向検知装置1は、壁際に設置する場合等、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bを結ぶ直線に対して片側に位置する音源を検知するときに好適に用いられる。
(位相差の算出に不適切な音声データの回避)
周囲に雑音が多いときの音声データの例を図8に示す。この図では、大きな波形を示しているメインの音声の他に、小さな波形を示している他の音声が別の方角から発せられている様子を表している。
音声信号評価部5は、上記と同様の方法によって、ずれ値グラフを作成する。作成したずれ値グラフは、図9に示すようなグラフとなる。図9に示すずれ値グラフでは、ずれ値が最小となる点が1点または連続する2点となっているものの、図6に示すずれ値グラフと比較して最小値の値が高い。これは、2つの音声信号の一致度が低いことを意味している。このようなずれ値グラフを用いて位相差の算出を行うと、正確な位相差を算出し難く、音源方向を誤検知しやすい。このため、このようなずれ値グラフは、位相差の算出に不適切であり、音源方向の検知には適さない。
そこで、音声信号評価部5の判定部54は、所定の閾値を設定し、閾値以上の最小値を持つずれ値グラフが得られた場合には、得られた音声データは位相差の算出に不適切であると判定する。そして、位相差算出部55は、当該音声データを用いて位相差の算出を行わない。これにより、位相差の算出に不適切な音声データを用いて位相差を算出することによる音源方向の誤検知を防ぎ、より正確な音源方向の検知を行うことができる。なお、所定の閾値は、例えば、適切な音声データから得られるずれ値グラフ(図6に示すずれ値グラフ)の最小値と、不適切な音声データから得られるずれ値グラフ(図9に示すずれ値グラフ)の最小値との間の値とすることができる。
続いて、所定の周波数を超える高周波の音声データの例を図10に示す。この図では、密な波形を持つ音声が発せられている様子を示している。
音声信号評価部5は、上記と同様の方法によって、ずれ値グラフを作成する。作成したずれ値グラフは、図11に示すようなグラフとなる。図11に示すずれ値グラフでは、極小点が2点存在している。これは、一方の音声信号を他方の音声信号に向けて位相シフトさせたときに、前後どちらに位相シフトさせても複数回にわたって2つの音声信号が一致してしまうほどに当該2つの音声信号が密な波形を有しているためである。このようなずれ値グラフを用いて位相差の算出を行うと、正確な位相差を算出し難く、音源方向を誤検知しやすい。このため、このようなずれ値グラフは、位相差の算出に不適切であり、音源方向の検知には適さない。
そこで、音声信号評価部5の判定部54は、ずれ値グラフが2つ以上の極小点を有している場合には、得られた音声データは位相差の算出に不適切であると判定する。そして、位相差算出部55は、当該音声データを用いて位相差の算出を行わない。これにより、位相差の算出に不適切な音声データを用いて位相差の算出を行うことによる音源方向の誤検知を防ぎ、より正確な音源方向の検知を行うことができる。なお、ずれ値グラフにおける極小点の個数は、グラフの傾きが−(負の値)から+(正の値)に変化する回数を数えることにより容易に求めることができる。
このように、判定部54が、位相差の算出に不適切な音声データを見分けるため、位相差算出部55では、位相差の算出に適切な音声データのみを用いて位相差の算出を行うことができる。このため、音源方向検知装置1では、より正確に位相差を算出することができる。そして、音源方向特定部6では、位相差の算出に適切な音声データのみを用いて算出された位相差に基づき、音源方向の検知を行うことができる。このため、音源方向検知装置1では、より正確に音源方向を検知することができる。例えば、人の声は、言葉の発音によって周波数成分が大きく揺れる。また、周囲から別の雑音が混入することにより音声信号が乱されることが断続的に発生することがある。このような音源であっても、ずれ値を算出することにより、当該ずれ値によって音声信号を評価することにより、両者の位相差を正確に算出可能な音声信号の部分を抽出することができる。このように、本実施形態では、異なるマイクロフォンから出力された音声信号間の位相差をより正確に算出可能である。
特に、図9および図11に示したような音声データを用いて音源方向の検知を行おうとすると、音源方向を特定するまでの処理が多いため、音源方向検知装置には多くの処理部材が必要となる。しかし、本実施形態に係る音源方向検知装置1では、図9および図11に示したような音声データを用いて音源方向の検知は行わないため、音源方向を特定するまでの処理が少なくて済み、音源方向検知装置1に必要な処理部材を抑えることができる。
また、判定部54は、ずれ値グラフを用いて、音声データが位相差を算出するために適切であるか否かを判定し、位相差算出部55は、当該ずれ値グラフを用いて、音声信号間の位相差を算出している。このように、音源方向検知装置1では、ずれ値グラフを作成するだけで音声データが位相差を算出するために適切であるか否かの判定および音声信号間の位相差の算出を行うことができ、音源方向を特定するまでに要する処理を削減することができる。
(音源方向の検知手順)
以上の処理の流れは、図12に示すとおりである。
まず、音声信号評価部5は、第1マイクロフォン信号記憶部4aおよび第2マイクロフォン信号記憶部4bに記憶されている音声データを取得する(ステップS1;以下、S1と略記する)。音声信号評価部5の位相シフト音声信号作成部51は、2つの音声データ各々が示す音声信号の間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を位相シフト量ごとに作成する(S2)。そして、ずれ値算出部52は、各位相シフト量に対応する位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値(ずれ値)を求め(S3)、ずれ値グラフ作成部53は、当該ずれ値の経時的な変化を示すずれ値グラフを作成する(S4)。
判定部54は、ずれ値グラフ作成部53が作成したずれ値グラフに基づき、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから出力された音声信号が位相差を算出するために適切であるか否かを判定する。具体的には、判定部54は、ずれ値グラフの最小値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する(S5)。ずれ値グラフの最小値が所定の閾値よりも大きい場合は、判定部54は、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから出力された音声信号が位相差を算出するために不適切であると判定し、S1に戻り、別の音声データを用いて再びS2以降の処理を進める。
一方、ずれ値グラフの最小値が所定の閾値よりも小さい場合は、判定部54は、ずれ値グラフの極小点の個数を特定する(S6)。そして、判定部54は、特定した極小点の個数が1つであるか否かを判定する(S7)。ずれ値グラフの極小点の個数が2つ以上の場合は、判定部54は、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから出力された音声信号が位相差を算出するために不適切であると判定し、S1に戻り、別の音声データを用いて再びS2以降の処理を進める。
一方、ずれ値グラフの極小点の個数が1つの場合は、判定部54は、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bから出力された音声信号が位相差を算出するために適切であると判定する。そして、位相差算出部55は、ずれ値グラフの最小値における位相シフト量を、2つの音声データが示す2つの音声信号の位相差として算出する(S8)。
音源方向特定部6は、位相差算出部55が算出した位相差に基づき、音源方向を特定する(S9)。具体的には、音源方向特定部6は、位相差算出部55が算出した位相差を角度テーブル7に送り、角度テーブル7から当該位相差に対応する音源方向の角度を受け取る。そして、音源方向特定部6は、角度テーブル7を用いて得られた角度より音源の角度方向を特定し、特定した角度方向を、音源方向の検知結果として外部に出力する(S10)。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図13は、本実施形態に係る音源方向検知装置11を示すブロック図である。
図13に示すように、音源方向検知装置11は、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第3マイクロフォン2c、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第3マイクロフォン信号入力部3c、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、第3マイクロフォン信号記憶部4c、音声信号評価部5、音源方向特定部6、および角度テーブル7を有している。なお、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第3マイクロフォン2c、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第3マイクロフォン信号入力部3c、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、第3マイクロフォン信号記憶部4c、および音声信号評価部5が、本発明に係る位相差算出装置20として機能する。
音源方向検知装置11では、第3マイクロフォン2c、第3マイクロフォン信号入力部3c、および第3マイクロフォン信号記憶部4cを有している点で音源方向検知装置1と異なる。第3マイクロフォン2cは、外部の音を音声信号に変換するマイクロフォンである。第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、および第3マイクロフォン2cは、互いに異なる位置に配置され、同一直線上に位置しないように配置されている。
第3マイクロフォン信号入力部3cは、第3マイクロフォン2cが変換した音声信号を数値化した音声データを作成する。また、第3マイクロフォン信号記憶部4cは、第3マイクロフォン信号入力部3cが作成した音声データを記憶しており、任意の一定時間分の音声データを常に記憶している。
音源方向検知装置11は、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2bおよび第3マイクロフォン2cの3つのマイクロフォンを有しているため、音声信号評価部5は、3つのマイクロフォンのうち2つのマイクロフォンの組み合わせごとに、各マイクロフォンから得られた音声信号間の位相差を算出する。すなわち、音声信号評価部5は、マイクロフォンの3つの組み合わせごとに位相差を算出する。なお、原理上、音声信号評価部5は、マイクロフォンの少なくとも2つの組み合わせの位相差を算出すればよい。
ここで、音声信号評価部5が算出した位相差から特定される角度方向は、2つのマイクロフォンを結ぶ直線に対して左側および右側の方向であり得る。そのため、1つの位相差から特定される角度方向では、音源方向が2つのマイクロフォンを結ぶ直線に対して左側および右側の方向であるのかを特定することができない。
そこで、音源方向特定部6は、音声信号評価部5が算出した少なくとも2つの位相差の間で、当該位相差から特定される角度方向が一致する方向を音源方向と特定する。すなわち、音源方向特定部6は、1つの位相差から特定される角度方向のうち、もう1つの位相差から特定される角度方向のうちのいずれかと一致する方向を音源方向として特定する。音源方向特定部6は、特定した音源方向を検知結果として外部に出力する。
これにより、音源方向検知装置11では、3つのマイクロフォンを含む平面上において、360度全方向からの音源方向を検知することができる。実施形態1に係る音源方向検知装置1では、壁際に設置する等、利用場所が制限されるが、本実施形態に係る音源方向検知装置11では、利用場所が制限されず、好きな場所に音源方向検知装置11を設置することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、実施形態2に係る音源方向検知装置11を2つ用い、双方を互いに離れた場所に設置する。そして、各音源方向検知装置11が検知した音源方向から、三角測量の手法を用いることにより、各音源方向検知装置から音源までの距離を算出し、音源の位置を特定することができる。
このように、本実施形態では、2つの音源方向検知装置11を用いることにより、音源の位置を検知することができる。つまり、本実施形態では、2つの音源方向検知装置11を、音源位置検知装置として利用することができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図14は、本実施形態に係る音源方向検知装置21を示すブロック図である。
図14に示すように、音源方向検知装置21は、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第3マイクロフォン2c、第4マイクロフォン2d、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第3マイクロフォン信号入力部3c、第4マイクロフォン信号入力部3d、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、第3マイクロフォン信号記憶部4c、第4マイクロフォン信号記憶部4d、音声信号評価部5、音源方向特定部6、および角度テーブル7を有している。なお、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第3マイクロフォン2c、第4マイクロフォン2d、第1マイクロフォン信号入力部3a、第2マイクロフォン信号入力部3b、第3マイクロフォン信号入力部3c、第4マイクロフォン信号入力部3d、第1マイクロフォン信号記憶部4a、第2マイクロフォン信号記憶部4b、第3マイクロフォン信号記憶部4c、第4マイクロフォン信号記憶部4d、および音声信号評価部5が、本発明に係る位相差算出装置30として機能する。
音源方向検知装置21では、第4マイクロフォン2d、第4マイクロフォン信号入力部3d、および第4マイクロフォン信号記憶部4dを有している点で音源方向検知装置11と異なる。第4マイクロフォン2dは、外部の音を音声信号に変換するマイクロフォンである。第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、第3マイクロフォン2c、および第4マイクロフォン2dは、互いに異なる位置に配置され、同一平面上に位置しないように配置されている。
第4マイクロフォン信号入力部3dは、第4マイクロフォン2dが変換した音声信号を数値化した音声データを作成する。また、第4マイクロフォン信号記憶部4dは、第4マイクロフォン信号入力部3dが作成した音声データを記憶しており、任意の一定時間分の音声データを常に記憶している。
音源方向特定部6が、音声信号評価部5が算出した位相差に基づき、音源の方向を特定する方法について、図15を参照して説明する。図15は、4つのマイクロフォンを用いて音源方向を特定する方法を説明するための図である。
図15に示すように、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、および第3マイクロフォン2cを含む平面に垂直、かつ、第3マイクロフォン2cを通る直線上の位置に第4マイクロフォン2dが配置されている場合を想定する。この場合、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、および第3マイクロフォン2cを用いて、実施形態2で示した方法により上記の平面(第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、および第3マイクロフォン2cを含む平面)上における音源方向を特定する。これにより、音源方向の角度θ1が得られる。角度θ1は、上記の平面における第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bを通る直線との間の角度である。
続いて、第3マイクロフォン2cと第4マイクロフォン2dを用いて、実施形態1で示した方法により上記の直線(第3マイクロフォン2cと第4マイクロフォン2dとを通る直線)に対する音源方向を特定する。これにより、音源方向の角度θ2が得られる。角度θ2は、上記の直線との間の角度である。すなわち、音源方向は、上記の直線を主軸とし、頂角を角度2×θ2とした円錐面を通る方向となる。
以上より得られた2つの角度θ1および角度θ2によって得られる極座標系の3次元ベクトルから、音源方向を特定することができる。具体的には、第3マイクロフォン2cと第4マイクロフォン2dとを通る直線との間の角度が角度θ2であり、かつ、第1マイクロフォン2a、第2マイクロフォン2b、および第3マイクロフォン2cを含む平面上において、第1マイクロフォン2aおよび第2マイクロフォン2bを通る直線と平行な直線との間の角度が角度θ1(=角度θ1’)となる方向が音源方向である。
音源方向特定部6は、以上のようにして特定した音源方向を検知結果として外部に出力する。このように、音源方向検知装置21では、平面上での音源方向の検知でなく、立体空間での音源位置の方向検知が可能となる。これにより、音源が人物の声である場合には、話している人物の口の位置を高さ方向も含めて検知することができるので、身長がある程度分かることから、大人と子供との識別にも利用可能となる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る位相差算出装置10,20,30は、互いに異なる位置に配置され、外部の音を音声信号に変換して出力する複数のマイクロフォンと、上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を上記位相シフト量ごとに作成する位相シフト音声信号作成部51と、各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する積算値算出部(ずれ値算出部52)と、上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する位相差算出部55と、を備える。
上記の構成によれば、1つのマイクロフォンの音声信号と、他のマイクロフォンの音声信号との相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内における出力値の差分の積算値に基づき、両者の位相差を算出することができる。例えば、人の声は、言葉の発音によって周波数成分が大きく揺れる。また、周囲から別の雑音が混入することにより音声信号が乱されることが断続的に発生することがある。このような音源であっても、位相シフト量ごとの2つの音声信号の一定範囲内における出力値の差分の積算値を算出することにより、当該積算値によって音声信号を評価することにより、両者の位相差を正確に算出可能な音声信号の部分を抽出することができる。このように、本発明の一態様に係る位相差算出装置は、異なるマイクロフォンから出力された音声信号間の位相差をより正確に算出可能である。
本発明の態様2に係る位相差算出装置10,20,30は、上記態様1において、上記位相差算出部55は、上記位相シフト量を段階的に変化させたときの上記積算値の経時的な変化において、当該積算値が最小となるときの位相シフト量を、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差として算出する。
上記積算値が最小となるのは、2つの音声信号が略一致しているときである。したがって、上記積算値が最小になるときの位相シフト量が、2つの音声信号の時間的なずれ(位相差)である。そこで、上記の構成においては、1つのマイクロフォンが出力した音声信号に対して、他のマイクロフォンが出力した音声信号を位相シフトさせたときの上記積算値の経時的な変化において、当該積算値が最小となるときの位相シフト量を、両マイクロフォンが出力した音声信号間の位相差として算出している。
本発明の態様3に係る位相差算出装置10,20,30は、上記態様1または2において、上記位相シフト量を段階的に変化させたときの上記積算値の経時的な変化に基づき、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であるか否かを判定する判定部54をさらに備え、上記位相差算出部55は、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であると上記判定部54が判定した場合に、上記積算値の経時的な変化に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する。
上記の構成によれば、判定部54が、位相差の算出に不適切な音声信号を見分け、位相差算出部55では、当該音声信号は位相差の算出に用いないため、位相差の算出に適切な音声信号のみを用いて位相差の算出を行うことができる。このため、本発明の一態様に係る位相差算出装置10,20,30では、より正確に位相差を算出することができる。
本発明の態様4に係る位相差算出装置10,20,30は、上記態様3において、上記判定部54は、上記積算値の経時的な変化における極小点が1つの場合に、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差の算出するために適切であると判定する。
上記積算値の経時的な変化における極小点が2つ以上存在するのは、一方の音声信号を他方の音声信号に向けて位相シフトさせたときに、前後どちらに位相シフトさせても複数回にわたって2つの音声信号が一致してしまうほどに当該2つの音声信号が密な波形を有しているためである。このような音声信号を用いて位相差の算出を行うと、正確な位相差を算出し難い。そこで、上記の構成によれば、上記積算値の経時的な変化における極小点が1つ存在する場合のみに位相差の算出を行うため、より正確に位相差を算出することができる。
本発明の態様5に係る位相差算出装置10,20,30は、上記態様4において、上記判定部54は、上記積算値の経時的な変化における当該積算値の最小値が所定の閾値未満の場合に、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差の算出するために適切であると判定する。
上記積算値の経時的な変化における当該積算値の最小値が所定の閾値以上の場合は、2つの音声信号の一致度が低いことを意味している。このような音声信号を用いて位相差の算出を行うと、正確な位相差を算出し難い。そこで、上記の構成によれば、上記積算値の経時的な変化における当該積算値の最小値が所定の閾値未満の場合のみに位相差の算出を行うため、より正確に位相差を算出することができる。
本発明の態様6に係る音源方向検知装置1,11,21は、上記態様1〜5に記載の位相差算出装置10,20,30により算出した上記位相差に基づき、上記音の音源方向を特定する。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る位相差算出装置10,20,30によって算出された正確な位相差を用いて、音源方向の検知を行うことができるため、より正確な音源方向の検知が可能となる。
本発明の態様7に係る音源方向検知装置11,21は、上記態様6において、3つ以上の上記マイクロフォンを備え、上記位相差算出装置20,30は、上記3つ以上のマイクロフォンが出力した上記音声信号に関して、上記位相差を算出し、上記位相差算出装置20,30が算出した2つ以上の上記位相差に基づき、上記音源方向を特定する。
上記の構成によれば、3つのマイクロフォンを用いることにより、3つのマイクロフォンを含む平面上において、360度全方向からの音源方向を検知することができる。また、4つのマイクロフォンを用いることにより、平面上での音源方向の検知でなく、立体空間での音源位置の方向検知が可能となる。
本発明の態様8に係る位相差算出方法は、互いに異なる位置に配置された複数のマイクロフォンを用いて、外部の音を音声信号に変換して出力する工程と、上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を作成する工程と、各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する工程と、上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する工程と、を含む。
上記の方法によれば、本発明の一態様に係る位相差算出装置と同様の効果を奏することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、人間と会話するロボット、電話会議システムのマイクロフォン部、またはセキュリティ監視システム等に用いる音源方向検知装置の位相差算出装置として好適に利用できる。
1 音源方向検知装置
2a 第1マイクロフォン
2b 第2マイクロフォン
2c 第3マイクロフォン
2d 第4マイクロフォン
3a 第1マイクロフォン信号入力部
3b 第2マイクロフォン信号入力部
3c 第3マイクロフォン信号入力部
3d 第4マイクロフォン信号入力部
4a 第1マイクロフォン信号記憶部
4b 第2マイクロフォン信号記憶部
4c 第3マイクロフォン信号記憶部
4d 第4マイクロフォン信号記憶部
5 音声信号評価部(位相シフト部,積算値算出部,位相差算出部,判定部)
6 音源方向特定部(特定部)
7 角度テーブル
11 音源方向検知装置
21 音源方向検知装置
10 位相差算出装置
20 位相差算出装置
30 位相差算出装置

Claims (8)

  1. 互いに異なる位置に配置され、外部の音を音声信号に変換して出力する複数のマイクロフォンと、
    上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を上記位相シフト量ごとに作成する位相シフト音声信号作成部と、
    各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する積算値算出部と、
    上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する位相差算出部と、を備えることを特徴とする位相差算出装置。
  2. 上記位相差算出部は、上記位相シフト量を段階的に変化させたときの上記積算値の経時的な変化において、当該積算値が最小となるときの上記位相シフト量を、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差として算出することを特徴とする請求項1に記載の位相差算出装置。
  3. 上記位相シフト量を段階的に変化させたときの上記積算値の経時的な変化に基づき、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であるか否かを判定する判定部をさらに備え、
    上記位相差算出部は、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であると上記判定部が判定した場合に、上記積算値の経時的な変化に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の位相差算出装置。
  4. 上記判定部は、上記積算値の経時的な変化における極小点が1つの場合に、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であると判定することを特徴とする請求項3に記載の位相差算出装置。
  5. 上記判定部は、上記積算値の経時的な変化における当該積算値の最小値が所定の閾値以上の場合に、各上記マイクロフォンが出力した上記音声信号が、上記位相差を算出するために適切であると判定することを特徴とする請求項3に記載の位相差算出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の位相差算出装置と、
    上記位相差算出装置により算出された上記位相差に基づき、上記音の音源方向を特定する音源方向特定部とを備えることを特徴とする音源方向検知装置。
  7. 上記位相差算出装置は、3つ以上の上記マイクロフォンを備え、上記3つ以上のマイクロフォンが出力した上記音声信号に関して、上記位相差を算出し、
    上記音源方向特定部は、上記位相差算出装置により算出された2つ以上の上記位相差に基づき、上記音源方向を特定することを特徴とする請求項6に記載の音源方向検知装置。
  8. 互いに異なる位置に配置された複数のマイクロフォンを用いて、外部の音を音声信号に変換して出力する工程と、
    上記複数のマイクロフォンのうちの1つの上記マイクロフォンが出力した上記音声信号と、他の上記マイクロフォンが出力した上記音声信号との間の相対的な位相シフト量を段階的に変化させた位相シフト音声信号を作成する工程と、
    各上記位相シフト量に対応する上記位相シフト音声信号における2つの音声信号の一定範囲内の出力値の差分の積算値を算出する工程と、
    上記積算値に基づき、上記1つのマイクロフォンが出力した上記音声信号と、上記他のマイクロフォンが出力した上記音声信号との位相差を算出する工程と、を含むことを特徴とする位相差算出方法。
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