JPH0728682U - 複式筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 キャップを回転させて、少なくとも一本をシ
ャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を選択的に先
軸から出没させるとともに、キャップ側面に突出した係
合突起を前後動させて消しゴムの繰り出しを可能とす
る。 【構成】 キャップ４を一方に回転すると、切欠１５が
シャープペンシル筆記体７の摺動コマ６と係合してその
筆記先端部が突出する。天冠３５の後端をノックして円
筒カム５を軸推移すると、その動作が摺動コマ６、芯パ
イプ２３、シャープペンシル筆記体７に伝達され、チャ
ックが軸推移して芯を繰り出す。キャップ４を他方に回
転すると、シャープペンシル筆記体７が後退し、代わり
にボールペン等筆記体８の筆記先端部が先軸先端口から
突出する。消しゴムホルダー３６の操作突起４０を押圧
後退させると、消しゴム５０を天冠３５の開口部から繰
り出す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業状の利用分野】

本考案は、複数の筆記体の先端を先軸先端口に於いて交互に出没自在とし、且 つキャップ後端から消しゴムを出没自在とした複式筆記具の提供に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、複式筆記具の一例としては、同出願人による実開昭６４ー３４９１号公 報に見られるように、２本の筆記体を案内する摺動溝を有して先軸に対し固着さ れるガイド筒と、当該ガイド筒に嵌装される二本の筆記体に取付けられた摺動コ マに接するカム斜面を前端部に有すると共に、後端はノック部となしてキャップ に対し軸方向に移動自在に、且つ円周方向の回転は一体となるよう装着された円 筒カムを備え、先軸に対するキャップの回転操作により二本の筆記体を先軸先端 口に於いて選択的に出没可能とした複式筆記具が存在する。又、本願の引用例と して、同出願人による実開昭６０ー１２０８８９号公報に見られるように、キャ ップ後端から突出した天冠を回転させて消しゴムを出没させるようにした複式筆 記具が存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の引用例には、多くの部位に金属部品が使用され、構造も複雑で、部品点 数も多くなりコスト高となる第１の問題点がある。又、キャップの後端から突出 した天冠が短い為に、指で摘みにくく、消しゴムの出没操作がしずらいという第 ２の問題点がある。又、同出願人は平成４年６月９日付けで同様の出願をしてい るが、同出願が耐落下衝撃上の対応を欠いていることから本願はその改良を加え たものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決する為に案出された本考案の複式筆記具は、樹脂製の先軸と 樹脂製の中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々 設けて両者を固定したこと。中軸に一体化したガイド筒と中軸の後方側面に縦溝 と周溝を巾狭部を通じて接続した略Ｌの字状の窓部が穿設され、ガイド筒に設け た複数の案内溝に摺動コマを後端に止着した少なくとも一本をシャープペンシル 筆記体とした複数の筆記体をリターンスプリングを介して夫々前後動自在に嵌装 し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムの側面に突起 を設けて、突起を周溝に弾性的に嵌入させてガイド筒ならびに中軸に対して円筒 カムを一定範囲で回転且つ軸推移可能に抜け止めし、先軸又は中軸に対する円筒 カムの回転によって各摺動コマを前後方向に交互に移動させて各筆記体の、先端 を先軸先端口より選択的に出没自在とし、シャープペンシルの選択時のみに於い て円筒カムを軸推移して芯を繰り出す。又、円筒カムの後方に延設した筒部にス リットを設けて樹脂製のキャップと成し、筒部のスリットの両側には突起と溝が 交互に設けられ、後方に消しゴムを止着した消しゴムホルダーがその外周に設け た突起をスリットの溝に係脱可能に嵌入して取付けられ、キャップに対して消し ゴムホルダーを前後動させて消しゴムをキャップの後端より出没させる。以上に より、本願複式筆記具は部品点数が省略され構造が簡単なので、組み立てが容易 となりコストダウンが可能となる。又、消しゴムの繰り出し操作が容易である。 又、キャップ後端に落下衝撃が加わっても円筒カムの突起が周溝の前壁に当接し ない設計なので突起等の破壊が防止される。

【０００５】

【実施例】

先ず、図１及び図２は本考案の第１の実施例を示している。本考案の複式筆記 具はガイド筒２を一体に備えた中軸１、先軸３、円筒カム５を一体に備えたキャ ップ４、一対の摺動コマ６、６｀、シャープペンシル筆記体７、ボールペン等筆 記体８、消しゴムホルダー３６、消しゴム５０を主な構成要素とする。先ず、中 軸１は樹脂製で、図１に示すように、略中央部から後端まで側面に開口した軸方 向に長い案内溝９とそれと反対側の側面に同様の案内溝９｀を有したガイド筒２ が設けられている。ガイド筒２の前半部には、各案内溝９、９｀と連通して孔４ １、４１｀を有した仕切り部１６を備えて前端を開口した筒部１０が設けられ、 筒部１０の後端に段部３１を有して段部３１の前方外周部には膨出状の係合部１ ３が形成されている。

【０００６】 又、中軸１の後方側面には図２に示すように縦溝１８が先方の傾斜面４２を介 して巾狭部４３が周溝１９に接続されて略Ｌの字状の窓部が穿設されている。又 後述するが、円筒カム５の突起１７は縦溝１８より挿入され、突起１７が傾斜面 ４２を弾性的に拡開して巾狭部４３を通過して周溝１９内に入る。円筒カム５は 突起１７が周溝１９の周方向の後壁に当接しながら回転して、シャープペンシル 筆記体７又はボールペン等筆記体８の筆記部が先軸先端口から交互に出没するこ とになる。又、周溝１９はシャープペンシル筆記体７が突出するときの突起１７ の位置で円筒カム５が軸推移可能なように巾広溝４４が設けられ、筆記体の収納 時又はボールペン等筆記体８が突出するときの突起１７の位置で円筒カム５が略 軸推移不可となるように周溝１９の後壁４６ａと後壁４６ｃとの間に傾斜面４６ ｂが接続されて巾狭溝４５が設けられている。又、後述するが、軸推移の前端で キャップ４の壁２０が中軸１の後端に当接して突起１７の前端が周溝１９の前壁 ４７に当接しないように設定されている。

【０００７】 先軸３は、前方が先細状で、内孔部先端には内段部２７を有して先端口が設け られている。又、後端孔には、前記ガイド筒の筒部１０の外周部に設けられた係 合部１３と迎合して筒部１０と抜け止め且つ回転止めされる係合溝１２が設けら れている。尚、筒部１０と先軸３は適宜な力で着脱可能に固定される。（実開昭 ６４ー３４９１号公報の先軸の構成と同じ）

【０００８】 キャップ４は樹脂製で、先端に円筒カム５を一体に有している。円筒カム５は 筒状を成し、前端縁に円周状に前後に変位するカム斜面１４を有し、カム斜面１ ４の最前端部には切欠１５が形成されている。又、円筒カム５の側面には前記中 軸１の縦溝１８に挿入して弾性的に周溝１９に嵌入して一定範囲（略１８０度） で回転且つ抜け止めする突起１７が形成されている。

【０００９】 ところで、キャップ４は前記円筒カム５の後方に延設した筒部を有し、筒部の 側面にはスリット３２が穿設され、スリット３２の両側には突起３３と溝３４が 交互に設けられている。又、筒部内には後端に消しゴム５０を止着した消しゴム ホルダー３６がその外周に設けた係合突起３９を上記スリット３２の溝３４に係 脱可能に嵌入させて取付けられている。係合突起３９は消しゴムホルダー３６の 側面に設けた弾性片３８の先端に形成され、摺動と共に溝３４に弾性変位しなが ら係合して消しゴム５０の突出状態を保持する。又、係合突起３９の中央をやや 突出させて操作突起４０と成し、操作突起４０を押圧前後動させて係合突起３９ と溝３４との係合を解除させながら消しゴムホルダー３６を移動可能とする。又 上記筒部の後端には天冠３５が固着される。尚、筒部の後端部４８と天冠３５の 当接部４９は斜面状を成して略当接状態となりスリット３２後端の変形を抑えて いる。

【００１０】 摺動コマ６は、外面に突起２２を有して、突起２２の後端面には中央部が突出 してその両側が前述した円筒カム４５カム斜面１４と略同勾配のカム斜面を有し ている。又、芯パイプ２３のフランジ部２４に当接して、芯パイプ２３の後方を 長く突出して嵌着する孔が設けられている。又、摺動コマ６｀は摺動コマ６と同 様に突起２２｀とカム斜面を有し、先端にはボールペン等筆記体８の後端を止着 する係止部２６が設けられている。尚、係止部はパイプ状に成して筆記体の後端 を嵌着することも可能である。

【００１１】 シャープペンシル筆記体７は、一般的なチャック機構を内蔵し、後端にチャッ ク機構と連結した継手２９を介して芯パイプ２３に接合し、芯パイプ２３の後方 に設けたフランジ部２４に当接して摺動コマ６が嵌着され、摺動コマ６の後端か ら突出した芯パイプ２３の後端孔は尾栓２５等で閉塞されている。芯の繰り出し は、シャープペンシル筆記体７の先端の段部２８が先軸３の内段部２７に当接し た状態で、摺動コマ６の軸推移によりチャックを移動して行われる。

【００１２】 次に、組立順序で説明すると、シャープペンシル筆記体７、ボールペン等筆記 体８は後端に夫々の摺動コマ６、６｀を接続させて、前述の中軸のガイド筒２の 各案内溝９、９｀に移動自在に嵌装され、各摺動コマ６、６｀の前端面と案内溝 ９、９｀前面の仕切り部１６との間に介装したリターンスプリング３０、３０｀ により後方へ附勢される。キャップ４は円筒カム５を中軸１の後端孔に挿入して 突起１７を周溝１９に弾性的に嵌入させて、中軸１に対して円周方向に略１８０ 度で回転自在且つ抜け止めして止着される。又、シャープペンシル筆記体７が突 出した状態で、キャップ４は中軸１に対して芯繰り出しに必要なストローク分軸 推移可能と成され、筆記体の収納時又はボールペン等筆記体８の突出した状態で 軸推移を不可と成される。各摺動コマ６、６｀は常時リターンスプリング３０、 ３０｀によって後方へ附勢されているので、常にその突起２２、２２｀のカム斜 面を円筒カム５のカム斜面１４に接触した状態を保っている。

【００１３】 又、中軸１の段部３１の前面に先軸３の後端面が当接状態で、筒部１０の係合 部１３が先軸３の係合溝１２に弾性的に嵌着して、先軸３と中軸１が回転止め且 つ抜け止め状態に固定される。尚、先軸３は適宜な力で着脱可能になっている。 この状態で、先軸３又は中軸１に対してキャップ４を一方に回転すると、摺動コ マ６が前進して円筒カム５のカム斜面１４の最前端の切欠１５が一方のシャープ ペンシル筆記体７の摺動コマ６の突起２２に係止して筆記先端部が先軸先端口か ら突出状態になる。又、先軸３又は中軸１に対してキャップ４を他方に回転する と、摺動コマ６が後退してシャープペンシル筆記体７の筆記先端部が先軸先端口 から没入すると共に、摺動コマ６｀が前進して他方のボールペン等筆記体８の筆 記先端部が先軸先端口から突出する。

【００１４】 一方、キャップ４の筒部の後端から消しゴムホルダー３６を嵌装して、消しゴ ムホルダー３６の係合突起３９を筒部に設けたスリット３２の溝３４に係合させ て消しゴムホルダー３６を筒部に対して摺動自在に成している。又、筒部の後端 に天冠３５が固着され、消しゴム５０は天冠３５後端の開口部から挿入されて消 しゴム５０の後端が消しゴムホルダー３６に止着される。以上により、消しゴム ホルダー３６を前後動させると消しゴム５０が天冠３５の開口部から出没する。 尚、天冠３５の開口部の内径は消しゴム５０の外径より僅かに大きく設けられて いる。

【００１５】 又、図３は本考案の第２の実施例を示している。この実施例は前例とほぼ同じ であり、相違点のみ説明する。芯パイプ５５の後端に固着される摺動コマ５１の 後方には延設した筒部があり、その孔部５２に連通した切り窓５４が外方側に形 成されて後端部５３が一体に設けられている。芯パイプ５５は孔部５２に嵌着さ れて後端は後端部５３に閉塞状に当接している。摺動コマ５１をこのように設け た理由は部材の省略と芯パイプの加工を省略してコストダウンを計ったことであ る。又、上記切り窓５４が設けられた理由はシャープペンシル筆記体７が先軸３ の先端から突出した時に先端口に求心されて曲がり摺動コマ５１後方の筒部が円 筒カム５の内壁に押しつけられる為、その際の逃げとして設けたものである。切 り窓５４がないとシャープペンシル筆記体の求心が出来ずに摺動不良が生じる。 又は、円筒カム５の内径を大きく（即ち中軸が太くなる）する必要が生じて外観 が悪くなる問題がある。

【００１６】

【作用】

先軸３又は中軸１に対してキャップ４を一方に回転すると、図１に示すように 円筒カム５のカム斜面１４の先端に設けた切欠１５が一方のシャープペンシル筆 記体７の摺動コマ６と係合してその筆記先端部を先軸先端口から突出する。この 時円筒カム５の突起１７は中軸１の周溝１９で巾広溝４４に位置している。この 状態で天冠３５の後端をノックして円筒カム５を軸推移すると、その動作が摺動 コマ６、芯パイプ２３、シャープペンシル筆記体７に伝達され、筆記先端部の段 部２８が先軸３の内段部２７に当接した状態から継手２９と共にチャックが軸推 移して芯が繰り出される。又、先軸３又は中軸１に対してキャップ４を他方に回 転すると、シャープペンシル筆記体７が後退し、代わりにボールペン等筆記体８ の筆記先端部が先軸先端口から突出する。尚、筆記体収納時、ボールペン等筆記 体の突出時に於いては、突起１７が周溝１９の巾狭溝４５に位置して、ノックし て中軸１の後端にキャップ４の壁２０が当接した状態で突起１７が周溝１９の前 壁４７に当接しないので、突起等が破壊することはない。

【００１７】 次に、キャップ４に対して消しゴムホルダー３６の操作突起４０を押圧後退さ せると、係合突起３９がスリット３２の溝３４から離脱して移動するので、徐々 に消しゴムホルダー３６が後退して、消しゴム５０が天冠３５の開口部から繰り 出される。又、操作突起４０を押圧前進させると消しゴムホルダー３６が前進し て、それと共に消しゴム５０が天冠３５の開口部から没入する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上のように、先軸、ガイド部を一体に備えた中軸を樹脂成形品とし て、円筒カムの側面に設けた突起を中軸の後方に穿設した周溝に弾性的に嵌入さ せ、又、中軸に先軸及びキャップと接合する係合部を一体的に設けたことで従来 の複式筆記具に対して部品点数が省略されて構造が単純化され、且つ組み立てが 容易となりコスト低減が達成される。又、キャップ後方の筒部に突起と溝を交互 に備えたスリットを形成して筒部内に嵌装した消しゴムホルダーの突起をスリッ トの溝に係合するように構成したことで、従来の引用例に対して金属部品が樹脂 に代替され、部品点数が減少する。又、組立が容易となるのでコスト低減が達成 されて安価に製品の提供が可能となる。又、操作突起を前後動可能に設けたこと で、消しゴム繰り出しの操作がし易く使い勝手が良い。又、後端落下等の衝撃が 加わっても円筒カムと中軸を係止する突起が周溝の前壁に当接しないので破損等 の問題が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す全体の要部透視の
縦断面図である。

【図２】円筒カムの突起と中軸の周溝との係合状態を示
す説明図である。

【図３】本考案の第２の実施例を示す全体の要部透視の
縦断面図である。

【符号の説明】

１ 中軸 ２ ガイド筒 ３ 先軸 ４ キャップ ５ 円筒カム ６ 摺動コマ ６｀ 摺動コマ ７ シャープペンシル筆記体 ８ ボールペン等筆記体 ９ 案内溝 ９｀ 案内溝 １０ 筒部 １１ ノックスプリング １２ 係合溝 １３ 係合部 １４ カム斜面 １５ 切欠 １６ 仕切り部 １７ 突起 １８ 縦溝 １９ 周溝 ２０ 壁 ２１ 窓 ２２ 突起 ２２｀ 突起 ２３ 芯パイプ ２４ フランジ部 ２５ 尾栓 ２６ 係止部 ２７ 内段部 ２８ 段部 ２９ 継手 ３０ リターンスプリング ３０｀ リターンスプリング ３１ 段部 ３２ スリット ３３ 突起 ３４ 溝 ３５ 天冠 ３６ 消しゴムホルダー ３７ 嵌合部 ３８ 弾性片 ３９ 係合突起 ４０ 操作突起 ４１ 孔 ４１｀ 孔 ４２ 傾斜面 ４３ 巾狭部 ４４ 巾広溝 ４５ 巾狭溝 ４６ａ 後壁 ４６ｂ 傾斜面 ４６ｃ 後壁 ４７ 前壁 ４８ 後端部 ４９ 当接部 ５０ 消しゴム ５１ 摺動コマ ５２ 孔部 ５３ 後端部 ５４ 切り窓 ５５ 芯パイプ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 樹脂製の先軸と樹脂製の中軸の先方を互
   いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々
   設けて両者を固定し、中軸に一体化したガイド筒と中軸
   の後方側面に縦溝と周溝を巾狭部で接続した略Ｌの字状
   の窓部が穿設され、ガイド筒の複数の案内溝に、摺動コ
   マを後端に止着した少なくとも一本をシャープペンシル
   筆記体とした複数の筆記体をガイド筒と摺動コマとの間
   にリターンスプリングを附勢して、夫々軸方向に前後動
   自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円
   周状に設けた円筒カムの側面に突起を設けた複式筆記具
   に於いて、該突起を上記縦溝を通じて傾斜面により巾広
   溝と巾狭溝を有した周溝に弾性的に嵌入させて、ガイド
   筒ならびに中軸に対して円筒カムが一定範囲で回転、且
   つ軸推移可能で抜け止めされ、各摺動コマを円筒カムの
   カム斜面に当接させることにより、先軸又は中軸に対す
   る円筒カムの回転によって各摺動コマを前後方向に交互
   に移動させて各筆記体の先端を先軸先端口より選択的に
   出没可能とし、シャープペンシルの選択時には円筒カム
   を軸推移して芯の繰り出しを可能とすると共に、軸推移
   で上記円筒カムの突起が周溝の前壁に当接しないように
   設けたことを特徴とする複式筆記具。
2. 【請求項２】 円筒カムの後方に延設した筒部にスリッ
   トを設けて樹脂製のキャップと成し、筒部のスリットの
   両側には突起と溝が交互に設けられて、後方に消しゴム
   を止着した消しゴムホルダーがその外周に設けた突起を
   上記スリットの溝に係脱可能に嵌入させて取付けられ、
   キャップに対して消しゴムホルダーを前後動させて消し
   ゴムをキャップの後端から出没自在としたことを特徴と
   する上記請求項１記載の複式筆記具。