JPH07286793A - 熱交換装置 - Google Patents

熱交換装置

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JPH07286793A
JPH07286793A JP6104691A JP10469194A JPH07286793A JP H07286793 A JPH07286793 A JP H07286793A JP 6104691 A JP6104691 A JP 6104691A JP 10469194 A JP10469194 A JP 10469194A JP H07286793 A JPH07286793 A JP H07286793A
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JP
Japan
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heat
pressure vessel
hydrogen
hydrogen storage
storage metal
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JP6104691A
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English (en)
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Koji Akashi
幸治 明石
Naoki Ko
直樹 広
Kenji Nasako
賢二 名迫
Teruhiko Imoto
輝彦 井本
Koichi Nishimura
康一 西村
Ikuro Yonezu
育郎 米津
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素吸蔵金属材料を用いた熱交換装置におい
て、顕熱損失を少なくして熱交換効率を向上させると共
に、水素吸蔵金属材料が収容された圧力容器の変形を少
なくし、効率のよい熱交換が長期に渡って安定して行え
るようにし、また制御も簡単で、装置を小型化して、ラ
ンニングコストも安くできるようにする。 【構成】 中高温用と低温用の水素吸蔵金属材料M1
2をそれぞれ圧力容器10の第1収容部12と第2収
容部13とに収容させ、圧力容器を移動手段30によっ
て装置本体20に設けられた案内路21に沿って加熱部
22と放熱部23と吸熱部24との間で往復移動させる
と共に、水素通路14を通して水素を移動させて各水素
吸蔵金属材料M1,M2に吸収或いは放出させ、放熱部で
放熱,吸熱部で吸熱を行なうようにし、また必要に応じ
て回転手段40によって圧力容器を回転させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水素吸蔵金属材料に
水素が吸収されて水素吸蔵金属材料が金属水素化物にな
る際の発熱反応や、この金属水素化物から水素が放出さ
れて金属水素化物が水素吸蔵金属材料に戻る際の吸熱反
応を利用して熱交換を行なう熱交換装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、フロンガス等によるオゾン層の破
壊等が問題となり、地球環境保全の立場からフロンガス
等を使用したコンプレッサー式の熱交換装置の使用が次
第に規制されるようになった。このため、近年において
は、上記のような方式とは異なる様々な方式の熱交換装
置が開発されてきた。
【0003】そして、このような熱交換装置の一つとし
て、水素吸蔵金属材料に水素が吸収されて水素吸蔵金属
材料が金属水素化物になる際の発熱反応や、この金属水
素化物から水素が放出されて金属水素化物が水素吸蔵金
属材料に戻る際の吸熱反応を利用して熱交換を行なうよ
うにした水素吸蔵金属材料収容式の熱交換装置が開発さ
れた。
【0004】また、このような熱交換装置において十分
な熱交換を行うため、使用する水素吸蔵金属材料につい
ても様々な研究が行われた。ここで、このような水素吸
蔵金属材料としては、使用温度レベルに応じて適当な平
衡水素圧力をもつこと、プラトー領域の傾きやヒステリ
シスが小さくて可逆性に優れていること、有効水素吸収
量が大きいこと、反応速度が大きいこと、水素の吸収放
出のサイクル寿命に優れていること等の特性をもつもの
が好ましいとされ、このような特性を有する水素吸蔵金
属材料として希土類元素を含む水素吸蔵合金が開発さ
れ、さらに0.1〜1MPaの圧力範囲において、室温
付近で水素の吸収放出を行う低温用の水素吸蔵合金や、
100〜200℃の中高温レベルで水素の吸収放出を行
う中高温用の水素吸蔵合金が開発された。
【0005】また、上記のような水素吸蔵金属材料を用
いた熱交換装置としては、特公昭58−19955号公
報等に示されるようなものが知られていた。ここで、こ
のような熱交換装置においては、一般に図1に示すよう
に、平衡水素圧力が異なる中高温用と低温用の2種類の
水素吸蔵金属材料M1 ,M2 を用い、これらの水素吸蔵
金属材料M1 ,M2 をそれぞれ別の圧力容器1内に収容
させ、何れか一方の圧力容器1内に水素を供給して、上
記の水素吸蔵金属材料M1 或はM2 に水素を吸収させて
金属水素化物M1 H或はM2 Hの状態にし、各圧力容器
1間に水素を移動させる水素案内管2を設け、この水素
案内管2を通して水素を各圧力容器1間で移動させるよ
うにすると共に、各圧力容器1の周囲に熱交換を効果的
に行うための熱交換用フィン3を設けるようにしてい
た。
【0006】そして、このような熱交換装置を使用して
熱交換を行うにあたっては、それぞれの圧力容器1を加
熱あるいは冷却させて、水素を水素案内管2を通して各
圧力容器1間で移動させるようにし、水素を吸収した金
属水素化物M1 H或いはM2Hが水素を放出して水素吸
蔵金属材料M1 或いはM2 になる場合の吸熱反応や、水
素吸蔵金属材料M1 或いはM2 が水素を吸収して金属水
素化物M1 H或いはM2 Hになる場合の発熱反応によっ
てそれぞれの圧力容器1自体を冷却或は加熱させ、各圧
力容器1の周囲に設けられた熱交換用フィン3を介して
熱交換を行うようにしていた。
【0007】また、上記のように圧力容器1自体を冷却
或は加熱させて熱交換を行う他に、図2に示すように、
水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が収容される圧力容器1内
に熱交換用フィン3と共に熱交換用媒体を通す媒体管4
を設け、上記のように水素を吸収した金属水素化物M1
H,M2 Hが水素を放出して水素吸蔵金属材料M1 ,M
2 になる際の吸熱反応や、水素吸蔵金属材料M1 ,M2
が水素を吸収して金属水素化物M1 H,M2 Hになる際
の発熱反応により、上記の熱交換用フィン3を介して熱
交換用媒体を冷却或は加熱させて熱交換を行うようにし
た熱交換装置も存在した。
【0008】ここで、上記のような熱交換装置において
は、いずれも金属水素化物M1 H,M2 Hが水素を放出
して水素吸蔵金属材料M1 ,M2 になる際の吸熱反応
や、水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が水素を吸収して金属
水素化物M1 H,M2 Hになる際の発熱反応によって熱
交換用フィン3が冷却されたり加熱されたりした。この
ため、各圧力容器1内における水素吸蔵金属材料M1
2 において吸熱と発熱とが切り替わる度に、この熱交
換用フィン3における熱が損失され、いわゆる顕熱損失
が大きくなって熱交換装置における熱交換効率が低下す
るという問題があった。
【0009】また、上記のような熱交換装置において
は、水素吸蔵金属材料M1 ,M2 に水素を吸収させると
その体積が膨張する一方、このように水素を吸収した金
属水素化物M1 H,M2 Hから水素を放出させるとその
体積が収縮し、このような操作を何度も繰り返して熱交
換を行うと、次第に水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が微粉
化され、このように微粉化された水素吸蔵金属材料M
1 ,M2 が圧力容器1の底部に蓄積されて、圧力容器1
の底部における水素吸蔵金属材料M1 ,M2 の密度が次
第に高くなった。
【0010】このため、上記のような熱交換装置におい
ては、何度も繰り返して熱交換を行うと、水素吸蔵金属
材料M1 ,M2 が水素を吸収して金属水素化物M1 H,
2Hになった場合における体積膨張がその密度が高く
なった圧力容器1の底部において次第に大きくなり、圧
力容器1の底部における内部応力が増加して、圧力容器
1の底部が次第に変形し、極端な場合にはこの圧力容器
1が破壊するという問題があった。
【0011】さらに、上記のような熱交換装置において
は、中高温用と低温用の2種類の水素吸蔵金属材料M
1 ,M2 をそれぞれ別の圧力容器1内に収容させ、それ
ぞれの圧力容器1を個々に適当なタイミングで加熱或い
は冷却させて、水素を水素案内管2を通して各圧力容器
1間で移動させるようにしていたため、その制御が面倒
であると共に装置が大型化し、またランニングコストも
高く付く等の問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、水素吸蔵
金属材料に水素が吸収されて水素吸蔵金属材料が金属水
素化物になる際の発熱反応や、この金属水素化物から水
素が放出されて金属水素化物が水素吸蔵金属材料に戻る
際の吸熱反応を利用して熱交換を行なう熱交換装置にお
ける上記のような様々な問題を解決することを課題とす
るものである。
【0013】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな熱交換装置において、水素吸蔵金属材料において吸
熱と発熱とが切り替わる際に、熱交換用フィン等で多く
の熱が損失されるということがなく、顕熱損失が少なく
なって熱交換効率が向上し、また圧力容器を加熱したり
冷却したりする制御も簡単に行え、装置を小型化させる
ことができると共にランニングコストも安くでき、さら
に水素吸蔵金属材料に水素を吸収させたり、水素を放出
させたりして何度も熱交換を行った場合であっても、水
素吸蔵金属材料の膨張によって圧力容器が変形したり破
壊されたりするということがなく、長期に渡って安定し
て効率のよい熱交換が行えるようにすることを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱交換装
置においては、上記のような課題を解決するため、平衡
水素圧力が異なる中高温用と低温用の2種類の水素吸蔵
金属材料を用い、上記の各水素吸蔵金属材料を収容させ
る圧力容器内に第1収容部と第2収容部とを分離させて
設けると共に第1収容部と第2収容部との間において水
素を移動させる水素通路を設け、中高温用の水素吸蔵金
属材料を圧力容器内に第1収容部に収容させると共に低
温用の水素吸蔵金属材料を第2収容部に収容させて所定
量の水素を圧力容器内に供給する一方、装置本体内に上
記の圧力容器を移動させる案内路を設けると共に、この
案内路に沿って装置本体に圧力容器を加熱する加熱部と
圧力容器の熱を放熱させる放熱部と圧力容器に熱を吸収
させる吸熱部とを設け、さらに上記の圧力容器を装置本
体内において上記案内路に沿って往復移動させ、中高温
用の水素吸蔵金属材料が収容された第1収容部を上記放
熱部と加熱部との間で往復移動させると共に、低温用の
水素吸蔵金属材料が収容された第2収容部を上記吸熱部
と放熱部との間で往復移動させる移動手段を設けるよう
にしたのである。
【0015】さらに、この発明における熱交換装置にお
いては、上記のような課題を解決するため、上記の熱交
換装置において、筒状になった圧力容器を用いると共
に、この圧力容器をその周方向に回転させる回転手段を
設けるようにしたのである。
【0016】
【作用】この発明における熱交換装置においては、上記
のように中高温用の水素吸蔵金属材料が第1収容部に収
容されると共に低温用の水素吸蔵金属材料が第2収容部
に収容された圧力容器を装置本体内に設けられた案内路
に沿って移動手段により往復移動させて、中高温用の水
素吸蔵金属材料が収容された第1収容部を装置本体の放
熱部と加熱部との間で往復移動させると共に、低温用水
素吸蔵金属材料が収容された第2収容部を装置本体の吸
熱部と放熱部との間で往復移動させるようにする。
【0017】ここで、例えば、第1収容部に収容された
中高温用の水素吸蔵金属材料に水素が吸収されて金属水
素化物になっている状態で、上記圧力容器を移動手段に
より装置本体内の案内路に沿って移動させ、上記の第1
収容部を装置本体の加熱部に導くと共に、低温用の水素
吸蔵金属材料が収容された第2収容部を装置本体の放熱
部に導くと、第1収容部が加熱部において加熱され、上
記の金属水素化物が吸熱しながら水素を放出して水素吸
蔵金属材料に戻ると共に、このように放出された水素が
第1収容部から水素通路を通して第2収容部に供給さ
れ、第2収容部に収容された低温用の水素吸蔵金属材料
がこの水素を吸収して金属水素化物になると共に発熱
し、この熱が放熱部において放熱されるようになる。
【0018】また、このように第2収容部における低温
用の水素吸蔵金属材料が水素を吸収して金属水素化物に
なった状態で、圧力容器を移動手段により装置本体内の
案内路に沿って上記の場合と逆の方向に移動させ、第1
収容部を加熱部から放熱部に導くと共に、第2収容部を
放熱部から吸熱部に導くと、加熱された第1収容部が放
熱部において放熱して次第に冷え、上記の水素吸蔵金属
材料間における平衡水素圧力の差によって水素が第2収
容部から水素通路を通して第1収容部に吸引されるよう
になる。そして、第2収容部における金属水素化物が吸
熱部おいて吸熱しながら水素を放出して水素吸蔵金属材
料に戻る一方、このように放出された水素が第2収容部
から水素通路を通して第1収容部に供給され、第1収容
部に収容された中高温用の水素吸蔵金属材料が放熱部に
おいて放熱しながらこの水素を吸収して金属水素化物に
なる。
【0019】このように、この発明における熱交換装置
においては、中高温用と低温用の2種類の水素吸蔵金属
材料をそれぞれ圧力容器の第1収容部と第2収容部とに
収容させると共に、装置本体に加熱部と放熱部と吸熱部
を設け、圧力容器をこの装置本体内に設けられた案内路
に沿って往復移動させ、圧力容器内の各水素吸蔵金属材
料における加熱,放熱,吸熱を装置本体の加熱部と放熱
部と吸熱部とで行うため、熱交換用フィンを圧力容器自
体に設けずに装置本体の放熱部や吸熱部に設けることが
でき、熱交換用フィンを圧力容器自体に設けた従来の熱
交換装置のように、各圧力容器において吸熱と発熱とが
切り替わる度に、この熱交換用フィンにおける熱が損失
されるということがなく、顕熱損失が少なくなって効率
のよい熱交換が行えるようになる。
【0020】また、この発明の熱交換装置においては、
中高温用と低温用の2種類の水素吸蔵金属材料を1つの
圧力容器内に収容させると共に、この圧力容器を装置本
体内で往復移動させて、水素を中高温用と低温用の2種
類の水素吸蔵金属材料の間で移動させるため、中高温用
と低温用の2種類の水素吸蔵金属材料をそれぞれ別の圧
力容器内に収容させて各圧力容器をそれぞれ適当なタイ
ミングで加熱させたり冷却させたりする従来の熱交換装
置に比べて、装置を小型化できると共に制御も容易に行
え、さらにランニングコストも安くなる。
【0021】また、上記のように圧力容器を往復移動さ
せると、これによって圧力容器の第1及び第2収容部に
収容された各水素吸蔵金属材料がある程度掻き混ぜら
れ、各水素吸蔵金属材料における水素の吸収及び放出が
スムーズに行われて、各水素吸蔵金属材料における発
熱,吸熱が効率よく行われるようになると共に、水素の
吸収,放出によって各水素吸蔵金属材料が微粉化した場
合であっても、微粉化された各水素吸蔵金属材料が圧力
容器内で掻き混ぜられ、圧力容器の底部に溜って密度が
増すということが少なく、各水素吸蔵金属材料が水素を
吸収して膨張した際に圧力容器の底部が変形するという
ことが少なくなる。
【0022】さらに、この発明の熱交換装置において、
上記の圧力容器として筒状になった圧力容器を用い、こ
の圧力容器を回転手段によってその周方向に回転させる
ようにすると、この回転によって圧力容器内に収容され
た各水素吸蔵金属材料が効率よく掻き混ぜられ、各水素
吸蔵金属材料における発熱,吸熱がより効率よく行われ
るようになると共に、微粉化された各水素吸蔵金属材料
が圧力容器の底部に溜って密度が増すということもなく
なり、各水素吸蔵金属材料が水素を吸収して膨張した際
に圧力容器の底部が変形するということがなくなる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る熱交換装置を
添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0024】(実施例1)この実施例の熱交換装置にお
いては、図3に示すように、圧力容器10として筒状に
なったものを使用し、この圧力容器10内の軸方向両端
部及び中央部にそれぞれ断熱材11を設け、この中央部
における断熱材11によって第1収容部12と第2収容
部13とを分離させると共に、第1収容部12と第2収
容部13との間において水素を移動させる水素通路14
を設けるようにした。ここで、水素通路14を設けるに
あたっては、水素を通すが水素吸蔵金属材料の粉体を通
さない水素通気フィルター14を中央部の断熱材11を
通して第1収容部12から第2収容部13にわたって設
けた。
【0025】そして、平衡水素圧力が異なる中高温用と
低温用の2種類の水素吸蔵金属材料M1 ,M2 をこの圧
力容器10内に収容させるにあたっては、同図に示す圧
力容器10において、右側に位置する第1収容部12に
中高温用の水素吸蔵金属材料M1 を、左側に位置する第
2収容部13に低温用の水素吸蔵金属材料M2 を収容さ
せ、この状態で第1収容部12と第2収容部13の何れ
かに水素を供給し、上記2種類の何れか一方の水素吸蔵
金属材料M1 或はM2 に水素を吸収させて金属水素化物
1 H或はM2 Hの状態にさせた。
【0026】また、この実施例の熱交換装置において
は、図4及び図5に示すように、その装置本体20内に
上記の圧力容器10をその軸方向に沿って移動させる
上,下一対になった案内路21a,21bを近接して設
けると共に、これらの案内路21a,21bに沿って装
置本体20に、圧力容器10を加熱する加熱部22と、
圧力容器10の熱を放熱させる放熱部23と、圧力容器
10に熱を吸収させる吸熱部24とを設け、各案内路2
1a,21b内にそれぞれ圧力容器10を移動可能に収
容させた。
【0027】そして、上記の装置本体20においては、
加熱部22と放熱部23と吸熱部24との間で熱が伝わ
らないように断熱部材25を配すると共に、上記放熱部
23と吸熱部24とにおいて熱交換が効率よく行われる
ようにするため、放熱部23と吸熱部24の周囲に多数
の熱交換用フィン26を設け、また加熱部22において
は、圧力容器10を加熱するため、その周囲にヒーター
22aを設けるようにした。
【0028】また、装置本体20に設けられた上,下一
対の案内路21a,21b内にそれぞれ圧力容器10を
収容させるにあたっては、それぞれの案内路21a,2
1b内に収容させる圧力容器10の位置をずらせるよう
にし、例えば図4に示すように、上方の案内路21a内
においては、圧力容器10における第1収容部12を放
熱部23に、第2収容部13を吸熱部24に位置させる
一方、下方の案内路21b内においては、圧力容器10
における第1収容部12を加熱部22に、第2収容部1
3を放熱部23に位置させるようにした。
【0029】また、上記のように装置本体20の各案内
路21a,21b内に収容された各圧力容器10をそれ
ぞれ移動手段30により各案内路21a,21bに沿っ
て往復移動させるにあたり、この実施例においては、圧
力容器10の移動方向両側における装置本体10の両側
に、それぞれプーリー31を案内路21a,21b間に
またがるように配し、各プーリー31に巻き掛けた各ベ
ルト32の端部をそれぞれ圧力容器10の端部に取り付
け、各ベルト32と各圧力容器10とよって無端軌道を
形成した。
【0030】そして、モーター(図示せず)により上記
のプーリー31を回転させて、各圧力容器10をそれぞ
れの案内路21a,21bに沿って逆方向に移動させる
と共に、プーリー31の回転方向を適当なタイミングで
切り換え、各圧力容器10を各案内路21a,21bに
沿って往復移動させ、各圧力容器10において、中高温
用の水素吸蔵金属材料M1 が収容された第1収容部12
を上記の放熱部23と加熱部22との間で往復移動させ
ると共に、低温用の水素吸蔵金属材料M2 が収容された
第2収容部13を上記の吸熱部24と放熱部23との間
で往復移動させるようにした。
【0031】次に、この実施例における熱交換装置によ
って熱交換を行う場合について具体的に説明する。
【0032】ここで、上記のようにプーリー31を回転
させて各案内路21a,21b内において各圧力容器1
0を移動させ、図4に示すように、上方の案内路21a
内における圧力容器10の第1収容部12を放熱部23
の位置に、第2収容部13を吸熱部24の位置に導くと
共に、下方の案内路21b内における圧力容器10の第
1収容部12を加熱部22の位置に、第2収容部13を
放熱部23の位置に導いた場合、上方の案内路21a内
における圧力容器10においては、第2収容部13に収
容された低温用の水素吸蔵金属材料M2 が水素を吸収し
て金属水素化物M2 Hの状態になっている一方、下方の
案内路21b内における圧力容器10においては、第1
収容部12に収容された中高温用の水素吸蔵金属材料M
1 が水素を吸収して金属水素化物M1 Hの状態になって
いる。
【0033】そして、上記のように上方の案内路21a
内において、圧力容器10の第1収容部12が放熱部2
3の位置に、第2収容部13が吸熱部24の位置に導か
れると、加熱部22で加熱された第1収容部12がこの
放熱部23において放熱して次第に冷え、水素吸蔵金属
材料M1 ,M2 間における平衡水素圧力の差により、吸
熱部24に導かれた第2収容部13における金属水素化
物M2 Hが吸熱しながら水素を放出して水素吸蔵金属材
料M2 に戻り、吸熱部24に設けられた熱交換用フィン
26を介して周囲が冷却される一方、このように金属水
素化物M2 Hから放出された水素が第2収容部13から
水素通路14を通して第1収容部12に供給され、第1
収容部12に収容された中高温用の水素吸蔵金属材料M
1 が発熱しながらこの水素を吸収して金属水素化物M1
Hになり、この熱が放熱部23に設けられた熱交換用フ
ィン26を介して周囲に放熱されるようになる。
【0034】一方、下方の案内路21b内において、圧
力容器10の第1収容部12が加熱部22の位置に、第
2収容部13が放熱部23の位置に導かれると、第1収
容部12が加熱部22において加熱され、この第1収容
部12における金属水素化物M1 Hが吸熱しながら水素
を放出して水素吸蔵金属材料M1 に戻ると共に、このよ
うに放出された水素が第1収容部12から水素通路14
を通して第2収容部13に供給され、第2収容部13に
収容された低温用の水素吸蔵金属材料M2 が発熱しなが
らこの水素を吸収して金属水素化物M2 Hになり、この
熱が放熱部23に設けられた熱交換用フィン26を介し
て周囲に放熱されるようになる。
【0035】そして、上記のように上方の案内路21a
内における圧力容器10により吸熱部24で吸熱を放熱
部23で放熱を行なう一方、下方の案内路21b内にお
ける圧力容器10において放熱部23で放熱を行なった
後は、上記プーリー31を逆方向に回転させて各圧力容
器10をそれぞれ逆方向に移動させ、図5に示すよう
に、上方の案内路21a内における圧力容器10の第1
収容部12を加熱部22の位置に、第2収容部13を放
熱部23の位置に導く一方、下方の案内路21b内にお
ける圧力容器10の第1収容部12を放熱部23の位置
に、第2収容部13を吸熱部24の位置に導くようにす
る。
【0036】このようにすると、上方の案内路21a内
における圧力容器10と下方の案内路21b内における
圧力容器10とが前記の場合とは逆になり、上方の案内
路21a内における圧力容器10においては、加熱部2
2に位置する第1収容部12に収容された金属水素化物
1 Hから水素が放出されて放熱部23に位置する第2
収容部13に収容された低温用の水素吸蔵金属材料M2
に吸収され、第2収容部13が放熱部23において放熱
する一方、下方に位置する圧力容器10においては、吸
熱部24に位置する第2収容部13に収容された金属水
素化物M2 Hから水素が放出されて放熱部23に位置す
る第1収容部12に収容された中高温用の水素吸蔵金属
材料M1 に吸収され、第2収容部13が吸熱部24にお
いて吸熱すると共に第1収容部12が放熱部23におい
て放熱するようになる。
【0037】ここで、上記のように各圧力容器10を案
内路21a,21bに沿って装置本体20内で往復移動
させ、各圧力容器10に収容された水素吸蔵金属材料M
1 ,M2 における放熱を放熱部23で、吸熱を吸熱部2
4で行うようにすると、水素吸蔵金属材料M1 ,M2
おいて放熱と吸熱とが切り替わった場合においても、常
に放熱部23では放熱が、吸熱部24は吸熱が行なわ
れ、この放熱部23や吸熱部24に設けられた熱交換用
フィン26において熱が損失されるということがなく、
効率のよい熱交換が行えるようになった。
【0038】また、上記のように圧力容器10を往復移
動させると、これによって圧力容器10の各収容部1
2,13に収容された各水素吸蔵金属材料M1 ,M2
掻き混ぜられ、各水素吸蔵金属材料M1 ,M2 における
水素の吸収及び放出がスムーズになってその発熱や吸熱
が効率よく行われるようになった。また、このように各
水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が掻き混ぜられると、水素
の吸収及び放出によって各水素吸蔵金属材料M1 ,M2
が微粉化した場合であっても、微粉化された各水素吸蔵
金属材料M1 ,M2 が圧力容器10の底部に溜って密度
が増すということが少なく、各水素吸蔵金属材料M1
2 が水素を吸収して膨張しても圧力容器10の底部が
変形するということが少なくなった。
【0039】さらに、この実施例の熱交換装置において
は、上記のように上,下一対になった案内路21a,2
1b内において各圧力容器10における位置を加熱部2
2と放熱部23と吸熱部24との間で入れ替えるように
して移動させ、放熱部23や吸熱部24において常に放
熱や吸熱が行われるようにしたため、放熱や吸熱による
熱交換を連続して行えた。
【0040】また、この実施例においては、装置本体2
0内に上,下一対になった案内路21a,21bを設け
るようにしただけであるが、装置本体20内にさらに多
くの対になった案内路21a,21bを形成し、各案内
路21a,21b内において上記のように圧力容器10
を移動させて熱交換を行うようにしてもよい。なお、こ
の場合、装置本体20における加熱部22と放熱部23
と吸熱部24とを共通させることができ、装置が小型化
できると共に、ランニングコストも安くなる。
【0041】(実施例2)この実施例における熱交換装
置も、上記実施例1の熱交換装置とほぼ同様であるた
め、同じ部分についての説明は省略し、異なる部分につ
いて具体的に説明する。
【0042】ここで、この実施例の熱交換装置において
は、図6に示すように、上記圧力容器10の外周に螺旋
状になったねじ部15を設けると共に、装置本体10に
おける各案内路21a,21bの内周に上記ねじ部15
に対応するようにしてねじ溝27a,27bを設けるよ
うにした。
【0043】そして、各案内路21a,21bの内周に
おけるねじ溝27a,27bに各圧力容器10の外周に
形成されたねじ部15を螺合させ、各圧力容器10を回
転させて各案内路21a,21b内に圧力容器10を収
容させるようにし、上記実施例1の場合と同様に、各案
内路21a,21b内において各圧力容器10の位置を
ずらせて収容させるようにした。
【0044】また、この実施例においては、上記のよう
に装置本体20の各案内路21a,21b内に収容され
た各圧力容器10をそれぞれ各案内路21a,21bに
沿って往復移動させる移動手段30及び各圧力容器10
を周方向に回転させる回転手段40として、各圧力容器
10にパルスモーター等の回転装置41を取り付け、各
回転装置41を制御装置42によって制御するようにし
た。
【0045】そして、この実施例においては、上記の制
御装置42により各回転装置41の回転を制御し、各回
転装置41によって各圧力容器10を回転させながら、
前記実施例1の場合と同様に各圧力容器10を各案内路
21a,21bに沿って移動させて熱交換を行うように
した。
【0046】ここで、この実施例のものにおいては、上
記のように各圧力容器10を回転させながら移動させる
ため、圧力容器10の各収容部12,13に収容された
各水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が上記実施例1の場合よ
りもさらに効果的に掻き混ぜられ、各水素吸蔵金属材料
1 ,M2 における水素の吸収及び放出がスムーズにな
ってその発熱や吸熱がより効率よく行われるようになる
と共に、各水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が水素の吸収及
び放出によって微粉化した場合であっても、微粉化した
各水素吸蔵金属材料M1 ,M2 が圧力容器10の底部に
溜るということがなく、各水素吸蔵金属材料M1 ,M2
が水素を吸収して膨張しても、圧力容器10の底部が変
形するということがなくなり、長期に渡って安定して効
率の良い熱交換が行なえるようになった。
【0047】また、上記のように各圧力容器10を回転
させながら移動させて停止させる場合に、上記制御装置
42により各回転装置41の回転を制御して、各圧力容
器10が停止する角度を適当に変更させることもでき、
このようにした場合には、さらに圧力容器10底部の変
形が抑制されるようになった。
【0048】さらに、この実施例の熱交換装置において
は、上記のように圧力容器10の外周におけるねじ部1
5を各案内路21a,21bの内周におけるねじ溝27
a,27bに螺合させているため、圧力容器10と案内
路21a,21bとの接触面積が大きくなり、圧力容器
10における熱がより効率良く装置本体10に伝わり、
効率の良い熱交換が行なえるようになった。
【0049】なお、この実施例においては、圧力容器1
0の外周にねじ部15を形成すると共に、装置本体10
の各案内路21a,21bの内周にねじ溝27a,27
bを設け、回転装置41により各圧力容器10を回転さ
せながら各案内路21a,21bに沿って往復移動させ
るようにしたが、圧力容器10の外周におけるねじ部1
5や各案内路21a,21bの内周におけるねじ溝27
a,27bをなくし、上記実施例1の場合と同様にプー
リー31とベルト32によって各圧力容器10を各案内
路21a,21bに沿って往復移動させるようにすると
共に、それぞれの圧力容器10に回転装置41を取り付
けておき、適当な時期に各圧力容器10を回転させるよ
うにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
熱交換装置においては、中高温用と低温用の2種類の水
素吸蔵金属材料をそれぞれ圧力容器の第1収容部と第2
収容部に収容させると共に、装置本体に加熱部と放熱部
と吸熱部を設け、圧力容器をこの装置本体内に設けられ
た案内路に沿って往復移動させ、圧力容器内の各水素吸
蔵金属材料における加熱,放熱,吸熱を装置本体の加熱
部と放熱部と吸熱部とで行うようにしたため、熱交換用
フィンを圧力容器自体に設けずに装置本体の放熱部や吸
熱部に設けることができ、熱交換用フィンを圧力容器自
体に設けた従来の熱交換装置のように、各水素吸蔵金属
材料において吸熱と発熱とが切り替わる度に、この熱交
換用フィンにおける熱が損失されるということがなく、
顕熱損失が少なくなって効率のよい熱交換が行えるよう
になった。
【0051】また、この発明の熱交換装置においては、
中高温用と低温用の2種類の水素吸蔵金属材料を1つの
圧力容器内に収容させると共に、この圧力容器を装置本
体内で往復移動させて、水素を中高温用と低温用の2種
類の水素吸蔵金属材料との間で移動させるため、中高温
用と低温用の2種類の水素吸蔵金属材料をそれぞれ別の
圧力容器内に収容させて各圧力容器をそれぞれ適当なタ
イミングで加熱させたり冷却させたりする従来の熱交換
装置に比べて、装置を小型化できると共に制御も容易に
行え、ランニングコストも安くなった。
【0052】さらに、上記のように圧力容器を往復移動
させると、これによって圧力容器の第1及び第2収容部
に収容された各水素吸蔵金属材料がある程度掻き混ぜら
れ、各水素吸蔵金属材料における水素の吸収及び放出が
スムーズに行われ、各水素吸蔵金属材料における発熱,
吸熱が効率よく行われるようになると共に、水素の吸
収,放出によって各水素吸蔵金属材料が微粉化した場合
であっても、微粉化された各水素吸蔵金属材料が圧力容
器の底部に溜るのが抑制され、各水素吸蔵金属材料が水
素を吸収して膨張した際に圧力容器の底部が変形した
り、破壊されたりするということがなく、長期に渡って
安定して効率のよい熱交換が行えるようになった。
【0053】また、この発明の熱交換装置において、筒
状になった圧力容器を用い、この圧力容器をを回転手段
によってその周方向に回転させるようにした場合、この
回転によって圧力容器内に収容された各水素吸蔵金属材
料が効率よく掻き混ぜられ、各水素吸蔵金属材料におけ
る発熱,吸熱がより効率よく行われるようになると共
に、各水素吸蔵金属材料が水素を吸収して膨張した際に
おける圧力容器の底部における変形もより一層抑制さ
れ、より長期に渡って安定して効率のよい熱交換が行え
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱交換装置の概略断面図である。
【図2】従来の熱交換装置において、熱交換用媒体を通
す媒体管を設けた圧力容器の状態を示した概略断面図で
ある。
【図3】この発明の実施例1における熱交換装置におい
て使用した圧力容器の概略断面図である。
【図4】同実施例における熱交換装置において、装置本
体に設けられた上,下一対の案内路内における圧力容器
の位置をずらせて収容させた状態を示した概略説明図で
ある。
【図5】同実施例の熱交換装置において、上,下一対の
案内路内に収容された各圧力容器を移動させた状態を示
した概略説明図である。
【図6】この発明の実施例2に係る熱交換装置の概略説
明図である。
【符号の説明】
10 圧力容器 12 第1収容部 13 第2収容部 14 水素通路(水素通気フィルター) 20 装置本体 21a,21b 案内路 22 加熱部 23 放熱部 24 吸熱部 30 移動手段 40 回転手段 M1 中高温用の水素吸蔵金属材料 M2 低温用の水素吸蔵金属材料 M1 H,M2 H 金属水素化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 輝彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西村 康一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平衡水素圧力が異なる中高温用と低温用
    の2種類の水素吸蔵金属材料を用い、上記の各水素吸蔵
    金属材料を収容させる圧力容器内に第1収容部と第2収
    容部とを分離させて設けると共に第1収容部と第2収容
    部との間において水素を移動させる水素通路を設け、中
    高温用の水素吸蔵金属材料を圧力容器内に第1収容部に
    収容させると共に低温用の水素吸蔵金属材料を第2収容
    部に収容させて所定量の水素を圧力容器内に供給する一
    方、装置本体内に上記の圧力容器を移動させる案内路を
    設けると共に、この案内路に沿って装置本体に圧力容器
    を加熱する加熱部と圧力容器の熱を放熱させる放熱部と
    圧力容器に熱を吸収させる吸熱部とを設け、さらに上記
    の圧力容器を装置本体内において上記案内路に沿って往
    復移動させ、中高温用の水素吸蔵金属材料が収容された
    第1収容部を上記放熱部と加熱部との間で往復移動させ
    ると共に、低温用の水素吸蔵金属材料が収容された第2
    収容部を上記吸熱部と放熱部との間で往復移動させる移
    動手段を設けたことを特徴とする熱交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した熱交換装置におい
    て、上記の圧力容器として筒状になった圧力容器を用
    い、この圧力容器をその周方向に回転させる回転手段を
    設けたことを特徴とする熱交換装置。
JP6104691A 1994-04-18 1994-04-18 熱交換装置 Pending JPH07286793A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997048887A1 (fr) * 1996-06-21 1997-12-24 World Fusion Limited Dispositif generateur d'electricite faisant appel a un alliage absorbant l'hydrogene et a une faible chaleur
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JP2006342014A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Kobe Steel Ltd 高純度水素製造方法

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