JPH07286315A - 飛砂等の防護方法 - Google Patents

飛砂等の防護方法

Info

Publication number
JPH07286315A
JPH07286315A JP10319194A JP10319194A JPH07286315A JP H07286315 A JPH07286315 A JP H07286315A JP 10319194 A JP10319194 A JP 10319194A JP 10319194 A JP10319194 A JP 10319194A JP H07286315 A JPH07286315 A JP H07286315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beach
eaves
stairs
sand
waves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10319194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hatano
倫 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Solid Co Ltd filed Critical Nihon Solid Co Ltd
Priority to JP10319194A priority Critical patent/JPH07286315A/ja
Publication of JPH07286315A publication Critical patent/JPH07286315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 砂浜、又は砂浜に隣接した地域に、踏面が庇
状に前方に突出した構造を有する階段、或いは該階段の
上り切った上部に屋根や壁を有する構造物を設けて、飛
砂、浜風及び波浪を防護する方法、並びにその構造物。 【効果】 本発明の方法及び構造物による場合は、浜辺
の景観を損たり、圧迫感や威圧感を与えることなく、砂
浜の自然を活かしながら、砂浜からの飛砂、浜風、波
浪、水しぶきを効果的に防護することができ、砂浜をい
わゆるウオーターフロント域として憩いの場所やレジャ
ー用地等として有効に活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砂浜、または砂浜に隣
接した地帯で問題となっている飛砂、浜風および波浪を
防護する方法、およびそのための構造物に関する。詳細
には、飛砂、浜風および波浪の防護機能に優れる特定の
構造を有する階段を砂浜に、および/または砂浜に隣接
した地域に設置して、砂浜からの飛砂、浜風および波浪
を防護する方法、およびそのための構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】砂浜、または砂浜に隣接した道路、家
屋、その他の建造物などでは、浜風や波浪、更にはそれ
らによって引き起こされる飛砂により種々の被害を受け
ており、特に飛砂の被害が大きなものとなっている。浜
からの飛砂、浜風、波浪、水しぶきなどから道路、家
屋、その他の建造物を防護する方法としては、砂浜に沿
って高い壁面を設置して砂浜と道路や建物などとの間を
仕切り、その壁面によって飛砂、浜風、波浪などが道路
や建物側に来ないよう遮蔽することが従来行われてき
た。しかしその場合には、高い壁面によって砂浜の景観
が著しく損なわれると共に、高い壁面が道路の通行者や
その地域の居住者などに威圧感や圧迫感を与えるという
欠点があった。
【0003】そのため、砂浜の景観をできる限り損なわ
ず、しかも威圧感や圧迫感を与えないようにして砂浜か
らの飛砂、浜風、波浪、水しぶきなどを防護することを
目的として、砂浜に沿って従来の壁面よりも高さの低い
階段護岸を設け、その階段護岸の上り切った上部の土手
などに樹木を植える方法が近年多く採用されるようにな
っている。この方法による場合は、砂浜に沿って高い壁
面を設ける上記した従来法に比べて、景観が損なわれ
ず、しかも圧迫感や威圧感を与えることが少ないので、
砂浜の自然を活して、砂浜を憩いの場所やレジャー用地
などとして使用できるという利点がある。しかしなが
ら、飛砂、浜風、波浪、水しぶきの防護の点では、高い
壁面を設ける上記した従来法に比べて効果が大幅に劣っ
ており、階段に溜まった砂などが風に飛ばされて、土手
などに植えた樹木の間を通り抜けたり、樹木の上を越え
て、階段護岸に沿って建設された道路や家屋やその他の
建造物などにまで飛んで被害を与えており、充分に満足
のゆくものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、浜辺
の景観を損なうことがなく、しかも砂浜に沿って建設さ
れている道路、家屋、その他の建造物などの利用者や居
住者などに圧迫感や威圧感を与えることがなく、砂浜の
自然を充分に活かしながら、砂浜からの飛砂、浜風、波
浪および水しぶきを効果的に防護することができる方法
および構造物を提供することである。更に、本発明の目
的は、上記した効果と共に、砂浜の水辺という自然環境
を活かして、砂浜を憩いの場所やレジャー用地などとし
て充分に活用することのできる方法および構造物を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者が検討を重ねた結果、砂浜に、および/または
砂浜に隣接した地域に、踏面が庇状に前方に突出した構
造となっている階段を設けると、階段の踏面に形成した
その庇状に突出した部分が、砂浜からの飛砂、浜風およ
び波浪を遮ったり、その力を低減させる作用を有し、砂
浜に沿って建設されている道路、家屋、その他の建造物
を砂浜からの飛砂、浜風、波浪から効果的に防護できる
こと、更にはそのような階段は、砂浜の景観を損ねた
り、威圧感や圧迫感を人に与えることが少なく、水辺
(ウオーターフロント)の有効活用にとって極めて優れ
ていることを見いだした。そして本発明者は、上記の場
合に、その階段を上がり切った上部に更に屋根や壁を設
けると、飛砂、浜風および波浪の防護に一層効果があ
り、しかも同時に日よけ、雨よけなどの機能をも有し、
砂浜をその自然環境を活かして、憩いの場所やレジャー
用地などとして一層有効に活用できることを見いだし、
それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】したがって、本発明は、砂浜に、および/
または砂浜に隣接した地域に、踏面が庇状に前方に突出
した構造となっている階段を設けることを特徴とする飛
砂、浜風および波浪の防護方法である。更に、本発明
は、砂浜に、および/または砂浜に隣接した地域に、踏
面が庇状に前方に突出した構造となっている階段を設け
ると共に、階段を上り切った上部に更に屋根および/壁
を設けることを特徴とする飛砂、浜風および波浪の防護
方法である。
【0007】そして、本発明は、踏面が庇状に前方に突
出した構造となっている階段を備えていることを特徴と
する砂浜および/または砂浜に隣接した地域における飛
砂、浜風および波浪の防護用構造物である。更に、本発
明は、踏面が庇状に前方に突出した構造となっている階
段、並びに階段を上がり切った上部に更に屋根および/
壁を備えているを備えていることを特徴とする砂浜およ
び/または砂浜に隣接した地域における飛砂、浜風およ
び波浪の防護用構造物である。
【0008】ここで、本発明でいう砂浜とは、水に面し
て位置する砂浜、いわゆるウオーターフロントと称され
る水辺の砂浜のいずれかであればよく、特に制限されな
い。例えば、海岸の砂浜、湖沼に面して位置する砂浜、
河川に面して位置する砂浜、ダムなどの貯水池に面して
位置する砂浜などを本発明でいう砂浜の代表例として挙
げることができる。また、その場合に、本発明でいう
“砂浜”とは、砂、小石などの風に飛ばされ易い材料か
らなっている浜をいう。そして、本発明における“踏面
が庇状に前方に突出した構造となっている階段”(以下
「庇付き階段」という)は、飛砂、浜風、波浪による被
害の大きい、海岸の砂浜およびそれに隣接する地域に設
置するのに特に適している。
【0009】本発明における庇付き階段は、それを設置
しようとする砂浜の地形、砂浜における浜風や波浪の状
態、強さ、方向、その地域での気象条件、自然環境など
の種々の状況に応じて、その設置場所や設置方法、規模
などを適宜選択することができ、例えば砂浜に設けて
も、砂浜に隣接する地域(例えば砂浜と道路や建物との
間、砂浜とそれに隣接する林や公園などの間など)に設
けても、またはそれらに跨がったて設けたり、両方に設
けてもよい。
【0010】限定されるものではないが、本発明の内容
の理解を容易にするために、以下に図を参照して本発明
について説明する。本発明でいう「庇付き階段」とは、
図1の(a)の概略的外観図および図1の(b)のその
側面図に示すように、階段Aの踏面1が庇状に前方に突
出している階段をいう。かかる庇付き階段Aでは、図2
に示すように、砂浜から風や波によって運ばれた砂3が
踏面1の庇部分2にその下方から衝突して、庇部分2の
下方の踏面1上に落下しその奥まった部分4に溜まる。
そのため、庇部分2のない従来の階段と比較した場合
に、砂3が階段Aの外方に設けられている道路、家屋、
その他の建造物などにまで飛散するのを一層効果的に防
止または低減することができ、飛砂の被害をなくしたり
減らしたりすることができる。また、庇付き階段Aは飛
砂の防止や低減という機能だけではなく、浜風および波
浪の防護にも有効であり、浜風や波浪は階段Aの踏面1
の庇部分2に衝突することによってその勢いが弱められ
て、浜風や波浪による影響や被害を低減することができ
る。
【0011】階段Aの踏面1は、その庇部分2をも含め
て人が上り下りするのに充分な強度、安全性、耐久性な
どを有するように設計することが必要である。特に、階
段Aの上り下りの際に踏み込み部分となる、図1の
(b)で示した、一つの段の先端とその直ぐ上または下
の段の先端との間の長さL1は、階段を踏み外すことに
ないように30cm以上にしておくのが好ましく、40
cm以上であるのがより好ましい。また、庇部分2の長
さL2は、庇部分2に充分な飛砂、浜風および波浪の防
護性能を持たせるために20cm以上とするのが好まし
い。階段Aの各段の高さ、段数などは、庇付き階段Aを
設置する地域の地形、風、波浪の強さやその他の状況に
応じて適宜決めるのがよく、庇付き階段Aの安全性、強
度、飛砂や浜風および波浪の防護機能、庇付き階段Aが
周囲環境に及ぼす景観などの点を総合的に勘案して決め
るのがよい。
【0012】本発明における庇付き階段Aでは、踏面1
に対してその前方に突出させて設ける庇部分2の形状お
よび構造は、階段の上り下り時の安全性を阻害せず、階
段に向けて吹き付けられる浜風、飛砂、波浪の停止機能
やエネルギーを低減する機能を有する形状であればいず
れでもよく、庇部分2の代表的な形状および構造の例と
して、図3の(a)〜(c)で示すものを挙げることが
できる。図3の(a)では庇部分2は平坦な板状の構造
を有しており、図3の(b)では庇部分2の先端がほぼ
直角状に曲げてあり、そして図3の(c)では庇部分2
の先端が鋭角状に曲げてある。庇部分2を図3の(b)
および図3の(c)で示すような構造とした場合には、
その直角または内側に鋭角状に曲げられた部分によっ
て、風、飛砂、波浪などの勢いを一層効果的に低減させ
ることができ、また踏面1の奥に溜まった砂などが浜風
などによって再度吹き上げられるのを防止することがで
きる。ただし、図3の(b)の直角に曲げた庇部分2を
有する庇付き階段Aの場合は、階段を上り下りする際に
靴や足などが庇部分2の直角に曲げられた先端部分に引
っ掛からないように、その垂直部分の長さL3を各段の
高さの1/2以下にしておくのが好ましく、1/3以下
がより好ましい。
【0013】踏面1の庇部分2は、庇付き階段Aを建設
する際に最初から階段本体と一体に形成しても、または
既設の階段の場合は、踏面1に庇部分2が形成されるよ
うに後から別の部材を取り付けてもよい。既設の階段に
庇部分2を設ける場合は、階段を上り下りする際の安全
性および階段の強度が充分に確保し得るならば、いずれ
の方法および素材を用いて行ってもよく制限されない
が、例えば図4の(a)に示すように平坦な板状部材5
をボルトやその他の適当な接合手段6で階段の各段に取
り付ける方法、図4の(b)に示すようにL字型の部材
7を適当な接合手段6で階段の各段に取り付ける方法、
図4の(c)に示すように、変形L字型の部材8を適当
な接合手段6で階段の各段に取り付ける方法などを挙げ
ることができる。その場合に強度、安全性などを確保で
きるならば、板状部材5、L字型部材7、変形L字型部
材8はボルトなどの接合手段6によらず、接着剤などを
用いて階段の各段に取り付けてもよい。
【0014】また、庇付き階段Aを砂浜および/または
砂浜に隣接した地域に設けるに当たっては、例えば、砂
浜を包囲して所定の距離にわたって庇付き階段Aを途切
れることなく連続して設けても、または庇付き階段Aを
一定の間隔をあけて砂浜に沿って複数設置してもよい。
【0015】庇付き階段Aの踏面1の奥の奥まった部分
4に溜まった砂は、そのまま放置しておいて波浪、雨な
どによって自然に洗い流しても、または積極的に取り除
くようにしてもよく、積極的に取り除くのが庇付き階段
Aを上り下りする際の安全性、飛砂、浜風および波浪の
防護機能および美観などの点から望ましい。庇付き階段
Aの奥まった部分4に溜まった砂を積極的に取り除く場
合は、スクレパー、ホウキ、吸引具、その他の清掃具や
清掃装置を使用して人手でまたは自動的に取り除いても
よく、或いは庇付き階段A自体にその奥まった部分4に
溜まった砂を除去し得る除去機能または清掃機能を持た
せてもよい。
【0016】庇付き階段A自体にその奥まった部分4に
溜まった砂の除去機能を持たせる方式としては、例え
ば、図5の(a)に示すように庇部分2の裏側の隅の上
部に沿って散水装置9を設ける方法、図5の(b)に示
すように庇部分2の裏側の各段の中央部またはその近辺
に沿って散水装置9を設ける方法、図5の(c)に示す
ように庇部分2の裏側の各段の下部に沿って散水装置9
を設ける方法などを挙げることができる。その際に散水
装置9としては、例えば、所々に散水用の穴をあけた散
水管、水の噴射機能などを有する噴水装置、水を滝状に
流す散水装置などを用いることができる。また、散水装
置9からの散水は、所定の時間的間隔をあけて定期的に
自動的に行うようにしても、または奥まった部分4にお
ける砂の溜まり具合に応じて手動などによって散水装置
9から散水させるにしてもよい。散水装置9で使用する
水は、水道水であっても、雨水を溜めたものであって
も、庇付き階段Aを設置する水辺の海水、湖沼、河川な
どの水を取水して使用しても、またはそれ以外の水を使
用してもよい。
【0017】また、庇付き階段Aの庇部分2を有するの
踏面1は、水平であっても、或いは階段の上り下りの安
全性を阻害しない範囲で、図6の(a)の側面図で示す
ように庇部分2の先端がその前方が低くなるように緩く
傾斜していても、或いは図6の(b)の正面図で示すよ
うに踏面1の横幅方向に沿って中程がやや高く両端にゆ
くに従って低くなるように傾斜させておいても、図6の
(c)の正面図で示すように踏面1の横幅方向の一方の
端部を高くし、もう一方の端部にゆくにしたがって低く
なるように徐々に傾斜させてもよい。そして、図6の
(a)〜(c)におけるように階段Aの踏面1を傾斜さ
せた構造にした場合には、踏面1の奥まった部分4に溜
まった砂などが、波浪、雨水、散水装置9からの水によ
って踏面1から容易に流されて除去される。
【0018】更に、踏面1をその横幅方向に沿って傾斜
させた図6の(b)および(c)で示した庇付き階段A
において、階段の横幅方向の途中に階段の上から下に向
かって傾斜する側溝10を所々に設けておくと、踏面1
に溜まった砂が、その横幅方向の傾斜面に沿って側溝1
0に流れ落ち、側溝10に流れ落ちた砂が側溝10の傾
斜底面を伝って階段Aの下の砂浜にまで流れ落ち、浜風
や波浪によって運ばれて庇付き階段Aの奥まった部分4
に溜まった砂などを、さほど労力を要せずに砂浜に再度
戻すことができる。
【0019】また、図7の(a)の側面図および図7の
(b)のその正面図で示すように、庇付き階段Aの踏面
1の奥の部分に穴11を設けておいたり、図8の(a)
の側面図および図8の(b)のその正面図で示すよう
に、庇付き階段Aを踏面1を構成する踏み板12とそれ
を支える支柱13および支柱14とからなる各段の奥ま
った部分が縦壁のない空間15となった構造にして、上
記の穴11または空間15の部分から、踏面1に溜まっ
た砂などを階段の下に、風、雨水、波浪などにより自然
に落下させたり、散水装置からの水によって階段の下に
流れ落ちるようにしてもよい。
【0020】庇付き階段Aを構成する材料の種類は特に
制限されず、強度、安全性、耐久性などを確保できる材
料であればいずれでもよく、例えば、コンクリート、セ
メント、レンガ、タイル、鋼材、プラスチツク、木材、
それらの複合材料のいずれから製造してもよい。特に、
庇付き階段Aを、ヒューム管、パールパイル、電柱など
の遠心管などを製造する際に大量に発生するレータン
ス、製紙工場で多量に排出されるパルプ類、ごみ焼却の
際に排出される焼却残渣、石炭灰、建設廃材、水滓など
の廃棄物を用いてコンクリートやセメントなどから製造
する場合には、従来取り扱いに苦慮されてきた、それら
の廃棄物の有効利用をも同時に達成することができる。
また、庇付き階段Aをコンクリートやセメントなどから
製造する際に、合成繊維や天然繊維などの繊維状物から
なる補強材を混合使用すると、耐久性に優れる強度の大
きな庇付き階段Aを形成することができる。
【0021】また、本発明では、上記で説明した庇付き
階段Aの階段を上がり切った上部16に、例えば図9の
(a)〜(c)に示すように、屋根17、壁18または
その両方を設置してもよく、屋根と壁の両方を設ける場
合は、図9の(c)に示すように両者を一体にして設け
てもよい。そして、庇付き階段Aの上がり切った上部1
6に屋根や壁を更に設けた場合には、階段の踏面1の庇
部分2によって防ぎ切れずに残った飛砂、浜風、波浪な
どが屋根17や壁18によって阻止されて、飛砂、浜風
および波浪からの防護をより効果的に行うことができ
る。それと同時に、屋根17などが日よけ、雨よけなど
の機能をも果たすので、夏の暑い盛りなどには屋根17
の下で休息することができ、また雨が降ったときにも屋
根17の下で雨宿りをすることができ、砂浜を憩いの場
所やレジャー用地などとしてもより一層有効に活用する
ことが可能になる。屋根17や壁18は庇付き階段Aの
階段を上がり切った上部16に連続して設けても、また
は所々に間隔をあけて設けてもよい。
【0022】その場合に、庇付き階段Aの上部16に設
置する屋根17や壁18などの構造、形状、大きさ、素
材などは特に制限されず、各々の状況や環境などに応じ
て適宜選択することができる。しかし、一般に浜風は極
めて強い場合が多いので、浜風を多少通過させて逃がす
ことのできる、風または空気透過性の材料から屋根や壁
を形成するのが、屋根や壁が受ける抵抗を低減させて耐
久性を付与することができるので望ましく、そのような
材料としては例えば穴を開けた鋼板やその他の金属板、
プラスチツク板、コンクリート、木材などを挙げること
ができ、周囲の景観などを考慮して、屋根17や壁18
の構造、大きさ、形状、素材などを適宜決めるのがよ
い。また、庇付き階段Aを上がり切った上部16に屋根
17や壁18を設ける場合は、該上部16の部分を階段
の延長として庇付き階段Aと同じ材料から形成してその
部分に屋根17や壁18を設けても、または該上部16
に連ねて土手を設けてそこに屋根17や壁18を形成し
てもよい。
【0023】また、本発明では、上記した庇付き階段
A、庇付き階段Aの階段を上がった上部16に屋根17
や壁18などを有する構造物において、階段の下方に、
および/または階段を上がった上部16に、必要に応じ
て、樹木や草花を植えても、彫刻やその他の設備を配置
してもよい。また、庇付き階段Aよりも水辺に近い砂浜
の適当な場所に、飛砂、浜風、波浪を防護するための別
の施設(例えば各種護岸、比較的高さの低い枠状壁、低
めの桝状構造物等)を、必要に応じて庇付き階段Aと併
設して、飛砂、浜風および波浪に防護を一層強力に行う
ようにしてもよい。また、本発明における庇付き階段A
の外側には、土手、道路、家屋、その他の建造物などの
任意のものが設けられていてよい。
【0024】
【発明の効果】庇付き階段を用いる本発明の方法および
構造物による場合は、浜辺の景観を損なうことがなく、
しかも砂浜に沿って建設されている道路、家屋、その他
の建造物などの利用者や居住者などに圧迫感や威圧感を
与えることがなく、砂浜の自然を充分に活かしながら、
砂浜からの飛砂、浜風、波浪および水しぶきを効果的に
防護することができる。そして、本発明の方法および構
造物による場合は、砂浜からの飛砂、浜風、波浪および
水しぶきの防護を効果的に達成しながら、砂浜の自然を
活かして、砂浜をいわゆるウオーターフロント域とし
て、憩いの場所やレジャー用地などとして有効に活用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における庇付き階段の典型例を示す図で
ある。
【図2】本発明における庇付き階段の機能を説明する図
である。
【図3】本発明における庇付き階段の庇部分の構造の例
を示す図である。
【図4】既設の階段に庇部分を形成して庇付き階段を形
成する方法の例を示す図である。
【図5】踏面の窪み部分に溜まった砂を階段の踏面から
流し落とすための散水装置を有する庇付き階段の例を示
す図である。
【図6】階段の踏面が傾斜している庇付き階段の例を示
す図である。
【図7】庇付き階段の窪み部分に溜まった砂を踏面から
落下させるための穴を有する庇付き階段の例を示す図で
ある。
【図8】庇付き階段の窪み部分に溜まった砂を踏面から
落下させるための開口を有する踏み板と支柱から形成さ
れた庇付き階段の例を示す図である。
【図9】庇付き階段を上がり切った上部に屋根および/
または壁を設けた構造物の例を示す図である。
【符号の説明】
A 庇付き階段 1 踏面 2 庇部分 3 砂 4 奥まった部分 5 板状部材 6 接合手段 7 L字型部材 8 変形L字型部材 9 散水装置 10 側溝 11 穴 12 踏み板 13 支柱 14 支柱 15 空間 16 階段を上がり切った上部 17 屋根 18 壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂浜に、および/または砂浜に隣接した
    地域に、踏面が庇状に前方に突出した構造となっている
    階段を設けることを特徴とする飛砂、浜風および波浪の
    防護方法。
  2. 【請求項2】 砂浜に、および/または砂浜に隣接した
    地域に、踏面が庇状に前方に突出した構造となっている
    階段を設けると共に、階段を上り切った上部に更に屋根
    および/壁を設けることを特徴とする飛砂、浜風および
    波浪の防護方法。
  3. 【請求項3】 踏面が庇状に前方に突出した構造となっ
    ている階段を備えていることを特徴とする砂浜および/
    または砂浜に隣接した地域における飛砂、浜風および波
    浪の防護用構造物。
  4. 【請求項4】 踏面が庇状に前方に突出した構造となっ
    ている階段、並びに階段を上がり切った上部に更に屋根
    および/壁を備えているを備えていることを特徴とする
    砂浜および/または砂浜に隣接した地域における飛砂、
    浜風および波浪の防護用構造物。
JP10319194A 1994-04-19 1994-04-19 飛砂等の防護方法 Pending JPH07286315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319194A JPH07286315A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 飛砂等の防護方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319194A JPH07286315A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 飛砂等の防護方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286315A true JPH07286315A (ja) 1995-10-31

Family

ID=14347632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10319194A Pending JPH07286315A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 飛砂等の防護方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286315A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111879408A (zh) * 2020-06-18 2020-11-03 武汉高芯科技有限公司 具有抑制杂散光功能的挡光环、冷屏及制冷型红外探测器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111879408A (zh) * 2020-06-18 2020-11-03 武汉高芯科技有限公司 具有抑制杂散光功能的挡光环、冷屏及制冷型红外探测器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN207537844U (zh) 市政道路排水结构
JP3608773B2 (ja) 流下物捕捉構造
KR101794162B1 (ko) 부유물 수집부가 구비된 부유물 거름 시설
KR20130042224A (ko) 토석류 방호 구조물
CN207277114U (zh) 筑沟构件及两级坡沟结构
US4856933A (en) High energy return seawall
KR101201544B1 (ko) 지중침투형 측구 조립체
JPH07286315A (ja) 飛砂等の防護方法
CN203977495U (zh) 用于居民小区道路的花园式抗雨水冲击系统
CN109441026A (zh) 一种建筑屋檐防水节水结构
CN213038403U (zh) 弃土场用防护装置
CN211735267U (zh) 一种水利水电工程边坡的防护结构
KR101788623B1 (ko) 리모델링으로 홍수 및 토석류 조절기능을 강화한 사방댐
CN105971087A (zh) 虹吸式排水系统
KR100776621B1 (ko) 토석류에 의한 재해방지용 말뚝 구조물
SU1715983A1 (ru) Устройство дл защиты откосов земл ного сооружени от размыва
KR20080096001A (ko) 빗물과 이물질을 분리하는 구조물
CN210315392U (zh) 一种航道整治用的生态护岸结构
CN216712792U (zh) 一种铁路生态合金防沙系统
CN215051759U (zh) 一种路面污水收集结构
CN211143089U (zh) 一种新型岩土护坡装置
CN104265043B (zh) 一种房屋实现抗洪抗风的设计方法
CN219992261U (zh) 一种山区冲沟拦挡机构
KR200232639Y1 (ko) 도로용 성토구조물 보호구조
CN216787025U (zh) 水利工程用的新型生态护坡