JPH07286243A - 加工性に優れた自動車足廻り部品用高強度熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

加工性に優れた自動車足廻り部品用高強度熱延鋼板およびその製造方法

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JPH07286243A
JPH07286243A JP8181194A JP8181194A JPH07286243A JP H07286243 A JPH07286243 A JP H07286243A JP 8181194 A JP8181194 A JP 8181194A JP 8181194 A JP8181194 A JP 8181194A JP H07286243 A JPH07286243 A JP H07286243A
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fine
rolled steel
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Yuzo Takahashi
雄三 高橋
Osamu Kono
治 河野
Junichi Wakita
淳一 脇田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が780N/mm2 以上であり、しかも製造
が熱延工程のみで複雑な後工程を伴わず安易である上、
加工性も安定して優れて薄肉化の進む自動車の足廻り部
品用の鋼板に適し、自動車の軽量化、燃費低減に寄与す
る。 【構成】 重量%で、C:0.07〜0.12%、Si
≦0.60%、Mn:2.0〜2.5%、P:0.02
0〜0.080%、S≦0.010%、Al:0.00
4〜0.050%、Nb:0.025〜0.060%、
Ti:0.10〜0.15%を含みかつ、(1)式を満
たし、残部がFeと不可避的不純物とよりなっていて、
圧延ままで平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組
織と円相当径1.3μm以下のセメンタイトを含む平均
結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組織の2種類の組
織のうち、どちらか一方または両方からなる組織を有す
る。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
n+858…(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の足廻り用鋼材
に適した、成形性の良好な引張強さ780N/mm2 以上の
高強度熱延鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費向上に向け、車体の
軽量化が進んでいる。このために自動車用鋼板の薄肉化
が進んでいるが、自動車の安全性を阻害しないためには
薄肉化された鋼板の強度は向上させなければならない。
しかし、鋼は高強度化されると加工性が劣化するため、
自動車の軽量化のためには鋼板の強度と加工性を両立さ
せることが重要な課題となる。自動車の足廻り部品も同
様に薄肉化と高強度化が行われている部品であり、これ
らに用いられる鋼材においても強度と加工性の両立が重
要視されている。現状では、これらの部品に適用されて
いる高強度鋼板の強度は、高強度化により生ずる加工性
の劣化に起因する成形不良のため、高くても590N/mm
2 程度である。
【0003】自動車の足廻り部品に適した鋼板として開
示された従来の技術として例えば、特開昭57−155
347号公報に記載されたものがある。この技術は鋼に
Si,Mn、およびPを適量添加し、フラッシュバット
溶接部の溶接性を良好としたものである。また、同様に
強度および加工性をともに良好なものとする技術とし
て、特公昭57−47256号公報に記載されたものが
ある。これは組織を、占積率85%以上の細粒フェライ
ト、炭化物からなる組織および占積率15%以下のベイ
ナイト組織との両者よりなる組織とすることにより、同
じく高強度鋼に用いられるベイナイト組織、またはマル
テンサイト組織より加工性を良好なものとし、かつその
フェライト粒度をASTM No.で12番以上の細粒と
して高い強度を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭57−1553
47号公報に開示された技術では、フラッシュバット溶
接後の溶接部の延性をよくするためにSi,Mn、およ
びPを適度に添加するものであるが、この技術は溶接後
の溶接部の加工性を良好とするもので、素材の加工性は
考慮していない。素材の材質は熱延条件により変化する
組織の変化に大きく依存するため、成分系によってのみ
規定される本鋼板の製造後の素材の加工性が常に良好で
あるとは考えられず、成形に耐え得る素材加工性が必須
である足廻り用鋼板としては、本技術による鋼板は十分
な特性を有していない。
【0005】また、特公昭57−47256号公報に開
示された技術も、冷間加工性に優れた高強度熱延鋼板を
提供するものである。この技術により与えられる鋼板の
特性は、実施例を見ると、よいもので強度が804.6
N/mm2 であり伸びがたかだか21.0%である(TS×
T.El=16896N/mm2 %)。この特性では、足廻
り部品としての加工に耐え、使用され得るには不十分で
ある。足廻り部品として使用され得るためには、よりい
っそう加工性を向上させ、TS×T.El≧17000
N/mm2 %の鋼板を得ることが必要である。特に足廻り用
鋼板の加工性を良好とするには、素材の延性の中でも一
様伸びが良好であり、強度TS(N/mm2 )と一様伸び
U.El(%)の積で10000(N/mm2 %)以上であ
ることが必要とされる。本発明は、これらの問題点を克
服し、自動車の足廻り用部品としての加工に耐え得る十
分な加工性を持ち、中でも特に強度と一様伸びのバラン
スに優れた強度780N/mm2 の高強度熱延鋼板およびそ
の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明者ら
は良好な加工性と高強度を得るための成分系、熱延条件
について鋭意検討を重ね本発明にいたった。その経過を
以下に示す。組織が微細である程鋼板の強度延性バラン
スが良好となることは従来より知られていた。そのため
の条件を検討した結果、C,Mnの添加、Siの低減に
より組織は細粒になることが分かった。組織とC,S
i,Mnの量、および熱延条件の関係を定量的に検討し
た結果、熱延条件を先に示した条件を満たすものとし、
かつ、成分を(1)式を満たすものとしたとき、組織が
十分細粒なものとなり強度延性バランスが良好となるこ
とを知見した。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
n+858…(1)
【0007】しかし、自動車足廻り用鋼板としての必要
特性を満たすためには、その細粒化の効果のみでは不十
分である。さらに、材質を向上させるためにMn,P,
Ti量と材質の関係を綿密に調査し、次のような知見を
得て本発明にいたった。即ち、Pは従来より延性を害す
る元素として知られており、低く抑えられてきたが、M
n,Tiを適量(Mn:2.0〜2.5%、Ti:0.
10〜0.15%)含んだ鋼に、Pを過剰(0.020
%以上)に添加することにより、Pの一様伸びを向上さ
せる効果が発現し、鋼の一様伸びが向上し、強度−延性
バランスが従来鋼より良好となることを知見した。この
効果を利用することにより初めて自動車足廻り用鋼板と
して十分な強度と加工性を得ることができた。
【0008】本発明は、このよう経過を経てなされたも
のであって以下の通りの構成を要旨としている。すなわ
ち、手段1は重量%でC:0.07〜0.12%以下、
Si:0.60%以下、Mn:2.0〜2.5%以下、
P:0.020〜0.080%以下、S:0.010%
以下、Al:0.004〜0.050%以下、Nb:
0.02〜0.060%以下、Ti:0.10超〜0.
15%以下を含み、かつ(1)式を満たし、残部がFe
と不可避的不純物とよりなっていて、圧延ままで、平均
結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組織と円相当径
1.3μm以下のセメンタイトを含む平均結晶粒径5μ
m以下の細粒フェライト組織(図1)の2種類の組織の
うち、どちらか一方または両方からなる組織を有し、引
張強さが780N/mm2 以上で、かつ引張強さTS(N/mm
2 )と一様伸びU.El(%)の積が10000N/mm2
%以上、引張強さTS(N/mm2 )と全伸びT.El
(%)の積が17000N/mm2 %以上であることを特徴
とする成形性に優れた高強度熱延鋼板。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
n+858…(1)
【0009】手段2は前記記載の成分の他に重量%で、
Ca:0.002〜0.010%以下、および/または
REM:0.002〜0.050%以下を含むことを特
徴とする成形性に優れた高強度熱延鋼板。手段3は、手
段1で示される鋼を1230℃以上の温度域に加熱し、
熱延仕上げ温度を(2)式で示される温度T1+150
(℃)以上で920℃より低い温度とし、500℃以上
〜600℃以下の温度領域で巻取ることを特徴とする、
圧延ままで平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組
織(図1)と、円相当径1.3μm以下のセメンタイト
を含む平均結晶粒径5μm以下の微細フェライト組織の
2種類の組織のうち、どちらか一方または両方からなる
組織を有し、引張強さが780N/mm2 以上で、かつ引張
強さTS(N/mm2 )と一様伸びU.El(%)の積が1
0000N/mm2 %以上、引張強さTS(N/mm2 )と全伸
びT.El(%)の積が17000N/mm2 %以上である
ことを特徴とする成形性に優れた高強度熱延鋼板の製造
方法。 T1(℃)=−396×C+26.8×Si−68.1
×Mn+858…………………(2)
【0010】
【作用】以下、発明の構成要件について説明を行う。本
発明鋼の組織は圧延ままで、平均結晶5μm以下の細粒
フェライト組織と円相当径1.3μm以下のセメンタイ
トを含む、平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組
織(図1)の2種類の組織のうち、どちらか一方または
両方からなる組織とすべきである。鋼は、これらの組織
を持つことにより高強度と高延性を兼ね備えることがで
きる。
【0011】次に、本発明の成分の限定理由について詳
述する。Cは、鋼に所用の強度を与えるために必要な元
素であって、少なくとも0.07%以上の添加が必要で
ある。一方、Cを過多に添加することは、素材延性を確
保する上で好ましくなく、本発明鋼においては、C添加
量の上限を0.12%とする。Siは鋼の強度を高める
ために必要である。しかし、過多にあると表面性状を劣
化するのでその上限を0.6%とする。
【0012】Mnは本発明鋼おいて固溶強化を通じて鋼
を強化する元素として用いると同時に次に述べるTiと
同じようにPの一様伸びを向上させる効果を発現させる
元素として用いる。そのための適切なMn量の範囲は
2.0〜2.5%であるのでそれらをMn量の上下限と
する。
【0013】Tiは、本発明鋼においては、析出強化を
通じて鋼を強化する元素として用いると同時に、Mnと
同じようにPの一様伸びを向上させる元素として用い
る。そのための適切なTi量の範囲は0.10〜0.1
5%であるので、それらをTi量の上下限とする。
【0014】Pは本発明鋼おいて、一様伸びを向上させ
鋼を安定して高強度、良加工性に維持する元素として用
いる。Pのこの効果は、Mn,Tiが適量(Mn:2.
0〜2.5%、Ti:0.10〜0.15%)のときに
のみ発現する。Mn,Ti量が適量のときでもP量が
0.02%よりも少ないときは、一様伸びが低く引張強
さTS(N/mm2 )と全伸びT.El(%)の積は170
00N/mm2 %より小さくなり、加工用の高強度鋼板とし
ては不向きであるのに対し、P量を0.02%以上とす
ると一様伸びが増大し強度延性バランスも安定して良好
とすることができる。したがって、Pの下限は0.02
%とする。Pが過多にあると、溶接性の劣化が著しくな
るのでその上限は0.08%とする。
【0015】図2及び図3は、それぞれC:0.09
%、Si:0.30%、Mn:2.2%、S:0.00
7%、Nb:0.041%、Ti:0.105%を基本
成分としP量の異なる鋼を、1250℃に加熱し850
℃で圧延を終了し550℃で巻取った2.5mm厚の熱延
鋼板のP量と、引張強さTS(N/mm2 )と一様伸びU.
Elの積(強度一様伸びバランス)、及び引張強さTS
(N/mm2 )と全伸びT.El(%)の積の関係を示す図
である。これらの図から明らかなように、Mn,Ti量
が適量のときでもP量が0.02%より少ないときは、
得られる強度一様伸びバランスも悪く、強度延性バラン
スも悪い(TS×T.El≦17000N/mm2 %)。こ
れに対し、Mn,Ti量が適量のときP量を0.02%
以上とすると、高強度でかつ強度と伸びのバランスの良
好な鋼板を安定して得ることができることがわかる。
【0016】Sは種々の硫化物系介在物を作り、素材の
延性、伸びフランジ性等の加工性を著しく損なう元素で
あり、できるだけ少ないことが望ましく、0.010%
以下にする必要がある。Nbは析出強化を通して鋼を強
化するとともに溶接性を向上させる元素であるので0.
025%以上の添加を必要とする。しかし、0.06%
以上添加してもそれらの効果は飽和し経済的でなくなる
ので上限を0.06%とする。
【0017】Alは、鋼の脱酸のために必要であり0.
01%以上の添加を必要とする。しかし、過多に添加す
るとアルミナ系介在物を増加させ素材延性を劣化させる
のでその上限を0.05%とする。
【0018】(1)式による成分の規制は本発明におい
て重要な構成要素である。C,Si,Mnの量が(1)
式を満たさなければ強度延性バランスを良好とするよう
な細粒組織が得られない。これは、先に示したような
C,Si,Mnの組織に与える効果のためである。した
がって、C,Si,Mn量が(1)式を満たすことが本
発明の必須の条件である。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
n+858…(1)
【0019】この他に、介在物の形状を調整して冷間加
工性を改善する作用を有するCaおよび/またはREM
を添加することができる。これらの元素は少なすぎると
その効果が得られないのでそれらの下限を共に0.00
2%とする。しかし、それらが過多にあると逆に鋼中の
介在物が多くなりすぎて冷間加工性が劣化するため、そ
れらの上限はそれぞれCa:0.010%、REM:
0.050%とする。
【0020】次に熱延条件について詳述する。加熱温度
は、圧延前段階でTiおよびNbが溶けた状態であるこ
とが必要であることから1230℃以上が必要である。
仕上げ圧延温度は、(2)式に示される温度T1+15
0(℃)以上としなければならない。これは、仕上げ圧
延温度がこの温度より低いと表層に粒径5μm以上の粗
大粒が発生する可能性が生ずるためである。また、上限
は920℃以下とする必要がある。これは、仕上げ圧延
温度をこれより高くすると組織が粗大化し粒径が5μm
以上となり、強度延性バランスが良好でなくなるためで
ある。
【0021】図4はP以外の成分をC:0.09%、S
i:0.30%、Mn:2.20%、S:0.007
%、Nb:0.040%、Ti:0.11%としP量を
0.049%、0.015%を基本成分とした鋼を、加
熱温度を1250℃、巻取り温度を550℃として、異
なる仕上げ圧延温度で熱延したときの仕上げ圧延温度と
引張強さTS(N/mm2 )と全伸びT.El(%)の積と
の関係である。
【0022】この図から明らかなように、仕上げ圧延温
度が(2)式で示される温度T1+150(℃)以上で
かつ920℃以下のとき、高強度でかつ延性の良好な鋼
板を得ることができ、また、この効果はP量が前記の所
定量でないと得られないこともわかる。 T1(℃)=−396×C+26.8×Si−68.1
×Mn+858…………………(2)
【0023】巻取り温度は500℃以上〜600℃以下
とする必要がある。500℃以下であるとベイナイト組
織が混入しやすくなり延性が劣化する場合がある。ま
た、600℃以上であると巻取り後に粒成長が進み目的
の強度が得られない。
【0024】
【実施例】表1に示す供試鋼を雰囲気炉にて厚さ50mm
の鋼塊に溶製し、それらを同表に付した加熱温度、仕上
げ圧延温度、巻取り温度にて板厚2.5mmの圧延板と
し、それらの引張試験を行った。それらの機械的性質、
組織を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】表1において鋼A〜鋼Gは本発明例であ
る。それに対し、鋼J,KはそれぞれMn,Cが多すぎ
るために伸びが劣化している。また、鋼LはCが所定の
量より少ないために所定の強度がでていない。鋼Mは巻
取り温度が低すぎるために組織にベイナイトが混入し延
性が不足となっている。鋼Nは巻取り温度が高すぎるた
めに強度不足となっている。鋼Oは成分が(1)式を満
たしていないので、組織が本発明によるものより粗大と
なっており強度延性バランスが劣化している。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
n+858…(1)
【0029】鋼Pは、Ti量が所定の量より少ない。そ
のため、Mn量,P量が適量であるにもかかわらず、T
i量が適切でないので強度と一様伸び、及び全伸びのバ
ランスがよくない。鋼Qは、Mn量が所定の量より少な
い。そのため、Ti量,P量が適量であるにもかかわら
ず、Mn量が適切でないので強度と一様伸び、及び全伸
びのバランスがよくない。
【0030】
【発明の効果】本発明による熱延鋼板は、強度が780
N/mm2 以上であり、しかも製造が熱延工程のみで複雑な
後工程を伴わず安易である上、加工性も安定して優れて
いるため、薄肉化の進む自動車の足廻り部品用の鋼板に
適しており、自動車の軽量化、燃費低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる鋼の組織を示す顕微鏡写
真である。
【図2】仕上げ圧延温度を850℃としたときのP量
と、引張強さTS(N/mm2 )と一様伸びU.El(%)
の積を示す図表である。
【図3】仕上げ圧延温度を850℃としたときのP量と
引張強さTS(N/mm2 )と全伸びT.El(%)の積と
の関係を示す図表である。
【図4】P量を0.049%、0.015%の2水準と
したときの仕上げ圧延温度と引張強さTS(N/mm2 )と
全伸びT.El(%)の積との関係を示す図表である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.07〜0.12%以下、 Si:0.60%以下、 Mn:2.0〜2.5%以下、 P :0.020〜0.080%以下、 S :0.010%以下、 Al:0.004〜0.050%以下、 Nb:0.025〜0.060%以下、 Ti:0.10超〜0.15%以下を含み、かつ、
    (1)式を満たし、残部がFeと不可避的不純物とより
    なっていて、圧延ままで、平均結晶粒径5μm以下の細
    粒フェライト組織と円相当径1.3μm以下のセメンタ
    イトを含む平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組
    織の2種類の組織のうち、どちらか一方または両方から
    なる組織を有し、引張強さが780N/mm2 以上で、引張
    強さTS(N/mm2 )と一様伸びU.El(%)の積が1
    0000N/mm2 %以上、引張強さTS(N/mm2 )と全伸
    びT.El(%)の積が17000N/mm2 %以上である
    ことを特徴とする成形性に優れた高強度熱延鋼板。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
    n+858…(1)
  2. 【請求項2】 重量%で、 C :0.07〜0.12%以下、 Si:0.60%以下、 Mn:2.0〜2.5%以下、 P :0.020〜0.080%以下、 S :0.010%以下、 Al:0.004〜0.050%以下、 Nb:0.025〜0.060%以下、 Ti:0.10超〜0.15%以下を含み、 Ca:0.002〜0.010%以下および/またはR
    EM:0.002〜0.050%以下、かつ、(1)式
    を満たし、残部がFeと不可避的不純物とよりなってい
    て、圧延ままで、平均結晶粒径5μm以下の細粒フェラ
    イト組織と円相当径1.3μm以下のセメンタイトを含
    む平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組織の2種
    類の組織のうち、どちらか一方または両方からなる組織
    を有し、引張強さが780N/mm2 以上で、かつ引張強さ
    TS(N/mm2 )と一様伸びU.El(%)の積が100
    00N/mm2 %以上、引張強さTS(N/mm2 )と全伸び
    T.El(%)の積が17000N/mm2 %以上であるこ
    とを特徴とする成形性に優れた高強度熱延鋼板。 700≧−396×C+26.8×Si−68.1×M
    n+858…(1)
  3. 【請求項3】 重量%で、 C :0.07〜0.12%以下、 Si:0.60%以下、 Mn:2.0〜2.5%以下、 P :0.020〜0.080%以下、 S :0.010%以下、 Al:0.004〜0.050%以下、 Nb:0.025〜0.060%以下、 Ti:0.10超〜0.15%以下を含み、残部がFe
    と不可避的不純物よりなる鋼を1230℃以上の温度域
    に加熱し、熱延仕上げ温度を(2)式で示される温度T
    1+150(℃)以上で920℃より低い温度とし、5
    00℃以上〜600℃以下の温度領域で巻取ることによ
    り、平均結晶粒径5μm以下の細粒フェライト組織と円
    相当径1.3μm以下のセメンタイトを含む平均結晶粒
    径5μm以下の細粒フェライト組織の2種類の組織のう
    ち、どちらか一方または両方からなる組織を有し、引張
    強さが780N/mm2 以上で、かつ引張強さTS(N/m
    m2 )と一様伸びU.El(%)の積が10000N/mm
    2 %以上、引張強さTS(N/mm2 )と全伸びT.El
    (%)の積が17000N/mm2 %以上であることを特徴
    とする成形性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。 T1(℃)=−396×C+26.8×Si−68.1
    ×Mn+858…………………(2)
JP8181194A 1993-07-20 1994-04-20 加工性に優れた自動車足廻り部品用高強度熱延鋼板およびその製造方法 Withdrawn JPH07286243A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0945522A1 (en) * 1997-09-11 1999-09-29 Kawasaki Steel Corporation Hot rolled steel plate to be processed having hyper fine particles, method of manufacturing the same, and method of manufacturing cold rolled steel plate
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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