JPH07286011A - 新規共重合体、水硬性組成物及びその硬化体 - Google Patents
新規共重合体、水硬性組成物及びその硬化体Info
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- JPH07286011A JPH07286011A JP10319494A JP10319494A JPH07286011A JP H07286011 A JPH07286011 A JP H07286011A JP 10319494 A JP10319494 A JP 10319494A JP 10319494 A JP10319494 A JP 10319494A JP H07286011 A JPH07286011 A JP H07286011A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】新規共重合体及びそれを含有する流動性の良い
水硬性組成物、及び高強度の硬化体を提供する。 【構成】本発明は(イ)(メタ)アクリル酸、(ロ)イ
タコン酸、(ハ)スチレン及び又はメチルスチレンより
成る共重合体、又は(イ)(メタ)アクリル酸、(ロ)
イタコン酸、(ハ)スチレン及び叉はメチルスチレン、
(ニ)これらと共重合可能な任意成分共重合体。及び高
炉水砕スラグ、超微粉状物質、アルカリ性物質及び上記
共重合体を含有する硬化性組成物。 【効果】本発明の水硬性組成物は、流動性が良いので作
業性が良く、これの硬化体は強度が高く、強度を生かし
た建築用構造材料、高強度の内外装等の建築・建設材料
として使用できる。叉、高炉スラグの有効利用により環
境に優しい技術を提供出来る。
水硬性組成物、及び高強度の硬化体を提供する。 【構成】本発明は(イ)(メタ)アクリル酸、(ロ)イ
タコン酸、(ハ)スチレン及び又はメチルスチレンより
成る共重合体、又は(イ)(メタ)アクリル酸、(ロ)
イタコン酸、(ハ)スチレン及び叉はメチルスチレン、
(ニ)これらと共重合可能な任意成分共重合体。及び高
炉水砕スラグ、超微粉状物質、アルカリ性物質及び上記
共重合体を含有する硬化性組成物。 【効果】本発明の水硬性組成物は、流動性が良いので作
業性が良く、これの硬化体は強度が高く、強度を生かし
た建築用構造材料、高強度の内外装等の建築・建設材料
として使用できる。叉、高炉スラグの有効利用により環
境に優しい技術を提供出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散性能に優れた共重合
体及びこれを含有しかつ高炉スラグを利用した水硬性組
成物及び硬化体に関する。
体及びこれを含有しかつ高炉スラグを利用した水硬性組
成物及び硬化体に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉スラグは、銑鉄生産時に大量に副生
する物質であり、その量は年間数千万トンにも達してお
り、これの有効利用が種々検討されている。そのうち高
炉スラグの持つ潜在水硬性を利用してセメントに数%〜
数10%添加し高炉スラグセメントとして利用する方法
があるが、これは高炉スラグを添加材的に使用する方法
であり、高炉スラグを主成分とする材料は殆ど開発され
ていない。
する物質であり、その量は年間数千万トンにも達してお
り、これの有効利用が種々検討されている。そのうち高
炉スラグの持つ潜在水硬性を利用してセメントに数%〜
数10%添加し高炉スラグセメントとして利用する方法
があるが、これは高炉スラグを添加材的に使用する方法
であり、高炉スラグを主成分とする材料は殆ど開発され
ていない。
【0003】その理由は、高炉スラグに水、及びアルカ
リ剤の添加、又は硫酸塩の添加により潜在水硬性が発揮
されて、徐々に硬化する事が知られているが、生成した
硬化体は非常に脆く、実用性の点で問題があるからであ
る。
リ剤の添加、又は硫酸塩の添加により潜在水硬性が発揮
されて、徐々に硬化する事が知られているが、生成した
硬化体は非常に脆く、実用性の点で問題があるからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年この高炉スラグを
用いてセメントと同様に流し込み成形、遠心成形等に利
用する試みがなされているが、得られた硬化体は、強度
が弱く、未だ実用的に充分満足出来るものは得られてい
ない。高炉スラグを大量に有効に利用するにも、高強度
の物性を有する硬化体を製造する技術の開発が求めらて
いる。
用いてセメントと同様に流し込み成形、遠心成形等に利
用する試みがなされているが、得られた硬化体は、強度
が弱く、未だ実用的に充分満足出来るものは得られてい
ない。高炉スラグを大量に有効に利用するにも、高強度
の物性を有する硬化体を製造する技術の開発が求めらて
いる。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明者等はセメントの添
加無しに高炉スラグをセメントと同様に流し込み成形等
が可能で、且つ、その硬化体はセメント以上の高強度の
物性を有する硬化体を得るべく鋭意検討を重ねた結果、
本発明を完成した。
加無しに高炉スラグをセメントと同様に流し込み成形等
が可能で、且つ、その硬化体はセメント以上の高強度の
物性を有する硬化体を得るべく鋭意検討を重ねた結果、
本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は (1)次の(イ)(ロ)(ハ)のモノマーを構成成分と
する共重合体、 (イ) メタアクリル酸及び/又はアクリル酸 (ロ) イタコン酸 (ハ) スチレン及び/又はメチルスチレン (2)共重合体の構成成分が更に上記(1)記載の構成
成分(イ)、(ロ)、(ハ)に対して共重合可能な任意
のモノマー成分を含む共重合体、 (3)高炉スラグ、超微紛状物質、アルカリ性物質、及
び上記(1)または(2)記載の共重合体を含有する水
硬性組成物、 (4)超微紛状物質がシリカフュームである上記(3)
記載の水硬性組成物、 (5)上記(3)または(4)記載の水硬性組成物を湿
潤養生してなる硬化体を提供する。
する共重合体、 (イ) メタアクリル酸及び/又はアクリル酸 (ロ) イタコン酸 (ハ) スチレン及び/又はメチルスチレン (2)共重合体の構成成分が更に上記(1)記載の構成
成分(イ)、(ロ)、(ハ)に対して共重合可能な任意
のモノマー成分を含む共重合体、 (3)高炉スラグ、超微紛状物質、アルカリ性物質、及
び上記(1)または(2)記載の共重合体を含有する水
硬性組成物、 (4)超微紛状物質がシリカフュームである上記(3)
記載の水硬性組成物、 (5)上記(3)または(4)記載の水硬性組成物を湿
潤養生してなる硬化体を提供する。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明の共
重合体は、次の(イ)(ロ)(ハ)のモノマーを構成成
分とする共重合体 (イ) メタクリル酸及び/又はアクリル酸(尚、以下
においてこのモノマー(イ)を省略して(メタ)アクリ
ル酸という。) (ロ) イタコン酸 (ハ) スチレン及び/又はメチルスチレン 又は、上記の構成成分に対して共重合可能な他の任意の
モノマーを構成成分として共重合させた物である。
重合体は、次の(イ)(ロ)(ハ)のモノマーを構成成
分とする共重合体 (イ) メタクリル酸及び/又はアクリル酸(尚、以下
においてこのモノマー(イ)を省略して(メタ)アクリ
ル酸という。) (ロ) イタコン酸 (ハ) スチレン及び/又はメチルスチレン 又は、上記の構成成分に対して共重合可能な他の任意の
モノマーを構成成分として共重合させた物である。
【0008】共重合体を得る際のモノマーの配合割合は (イ)(メタ)アクリル酸は通常20〜97重量%、好
ましくは25〜95重量%、より好ましくは30〜92
重量%であるり、(ロ)イタコン酸は通常2〜50重量
%、好ましくは3〜48重量%、より好ましくは5〜4
5重量%であるり、(ハ)スチレン及び又はメチルスチ
レンは通常1〜30重量%、好ましくは2〜28重量
%、より好ましくは3〜25重量%である。
ましくは25〜95重量%、より好ましくは30〜92
重量%であるり、(ロ)イタコン酸は通常2〜50重量
%、好ましくは3〜48重量%、より好ましくは5〜4
5重量%であるり、(ハ)スチレン及び又はメチルスチ
レンは通常1〜30重量%、好ましくは2〜28重量
%、より好ましくは3〜25重量%である。
【0009】又メチルスチレンとはαーメチルスチレ
ン、oーメチルスチレン、mーメチルスチレン、pーメ
チルスチレン等があるがαーメチルスチレン、pーメチ
ルスチレンが好ましい。
ン、oーメチルスチレン、mーメチルスチレン、pーメ
チルスチレン等があるがαーメチルスチレン、pーメチ
ルスチレンが好ましい。
【0010】又、(イ)(ロ)(ハ)のモノマーに共重
合可能な任意のモノマー成分を更に添加して共重合体を
得ても良い。用いうるモノマーの具体例としては、N−
ビニルピロリドン、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレ
ンスルホン酸、アリルスルホン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、アコニット酸、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド等が挙げられる。
合可能な任意のモノマー成分を更に添加して共重合体を
得ても良い。用いうるモノマーの具体例としては、N−
ビニルピロリドン、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレ
ンスルホン酸、アリルスルホン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、アコニット酸、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0011】又この任意のモノマー成分の配合割合は、
作成しようとする硬化性組成物及びその硬化体の要求特
性によって異なるが、(イ)(ロ)(ハ)のモノマーの
合計100重量部に対して30重量部以下、好ましくは
20重量部以下である。
作成しようとする硬化性組成物及びその硬化体の要求特
性によって異なるが、(イ)(ロ)(ハ)のモノマーの
合計100重量部に対して30重量部以下、好ましくは
20重量部以下である。
【0012】本発明の共重合体は、通常の方法で製造す
ることができる。例えば還流装置のついた反応容器にモ
ノマー(ロ)を仕込み昇温して還流状態にしたあと、こ
れにモノマー(イ)とモノマー(ハ)の混合物及び連鎖
移動剤、重合開始剤の水溶液を徐々に滴下する。滴下終
了後、還流しながら3〜15時間反応させると本発明の
共重合体が得られる。連鎖移動剤は従来公知のものなら
全て使用可能である。用いうる連鎖移動剤の具体例とし
ては、次亜燐酸ソーダ、2−プロパノール、C4 以上の
第1あるいは第3メルカプタン、チオグリコール等が挙
げられ中でも次亜燐酸ソーダが好ましい。又、重合開始
剤は従来公知のものなら全て使用可能であが、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素が好ましい。
これらの使用量は、モノマーの合計重量100重量部に
対して、連鎖移動剤は0.2〜10重量部、重合開始剤
は0.2〜10重量部である。
ることができる。例えば還流装置のついた反応容器にモ
ノマー(ロ)を仕込み昇温して還流状態にしたあと、こ
れにモノマー(イ)とモノマー(ハ)の混合物及び連鎖
移動剤、重合開始剤の水溶液を徐々に滴下する。滴下終
了後、還流しながら3〜15時間反応させると本発明の
共重合体が得られる。連鎖移動剤は従来公知のものなら
全て使用可能である。用いうる連鎖移動剤の具体例とし
ては、次亜燐酸ソーダ、2−プロパノール、C4 以上の
第1あるいは第3メルカプタン、チオグリコール等が挙
げられ中でも次亜燐酸ソーダが好ましい。又、重合開始
剤は従来公知のものなら全て使用可能であが、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素が好ましい。
これらの使用量は、モノマーの合計重量100重量部に
対して、連鎖移動剤は0.2〜10重量部、重合開始剤
は0.2〜10重量部である。
【0013】以上のようにして得られた本発明の共重合
体は、酸の形で用いても良いが、通常アルカリ性物質で
中和して用いられる。アルカリ性物質としては例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ金
属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等のアルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭
酸塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸リチ
ウム等のアルカリ金属の重炭酸塩が挙げられるがこれら
のうち水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が好まし
い。
体は、酸の形で用いても良いが、通常アルカリ性物質で
中和して用いられる。アルカリ性物質としては例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ金
属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等のアルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭
酸塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸リチ
ウム等のアルカリ金属の重炭酸塩が挙げられるがこれら
のうち水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が好まし
い。
【0014】次に本発明の水硬性組成物について詳細に
述べる。本発明の水硬性組成物は、高炉水砕スラグ、超
微粉状物質、アルカリ性物質及び上述した共重合体を含
有する。本発明に於いて高炉スラグとは溶鉱炉で銑鉄と
同時に生成する熔融スラグを水、又は空気等によって急
冷して得られるガラス質の物質を粉砕した物であり、一
般的にはブレーン値2000cm2 /g以上の比表面積
を持つ物が使用出来る。又ブレーン値が4000cm2
/g以下の比較的粗い高炉スラグと、ブレーン値500
0cm2 /g以上の細かい高炉スラグを併用する事も出
来る。
述べる。本発明の水硬性組成物は、高炉水砕スラグ、超
微粉状物質、アルカリ性物質及び上述した共重合体を含
有する。本発明に於いて高炉スラグとは溶鉱炉で銑鉄と
同時に生成する熔融スラグを水、又は空気等によって急
冷して得られるガラス質の物質を粉砕した物であり、一
般的にはブレーン値2000cm2 /g以上の比表面積
を持つ物が使用出来る。又ブレーン値が4000cm2
/g以下の比較的粗い高炉スラグと、ブレーン値500
0cm2 /g以上の細かい高炉スラグを併用する事も出
来る。
【0015】又超微紛状物質としてはシリカフューム、
フライアッシュ等が挙げられるが、シリカフュームが特
に好ましい。又超微紛状物質の平均粒径は100μm以
下の物が好ましい。超微紛状物質の使用量は高炉スラグ
100重量部に対して2〜30重量部、好ましくは5〜
20重量部である。
フライアッシュ等が挙げられるが、シリカフュームが特
に好ましい。又超微紛状物質の平均粒径は100μm以
下の物が好ましい。超微紛状物質の使用量は高炉スラグ
100重量部に対して2〜30重量部、好ましくは5〜
20重量部である。
【0016】アルカリ性物質としては、水に溶解しアル
カリ性を発揮する物であれば制限無く使用出来る。使用
しうるアルカリ性物質の具体例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金
属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リ
チウム等のアルカリ金属の炭酸塩、重炭酸ナトリウム、
重炭酸カリウム、重炭酸リチウム等のアルカリ金属の重
炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のア
ルカリ土類金属の水酸化物、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム等のアルカリ土類金属の酸化物、及びポルトラ
ンドセメント、ポルトランドセメントクリンカー、ピロ
燐酸カルシウム、ピロ燐酸ナトリウム、燐酸ニカリウ
ム、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム、メタ珪酸カリ
ウム、メタ珪酸ナトリウム等が挙げられる。これらのう
ち水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリ
ウム、ポルトランドセメントクリンカーが好ましい例と
して挙げられる。
カリ性を発揮する物であれば制限無く使用出来る。使用
しうるアルカリ性物質の具体例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金
属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リ
チウム等のアルカリ金属の炭酸塩、重炭酸ナトリウム、
重炭酸カリウム、重炭酸リチウム等のアルカリ金属の重
炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のア
ルカリ土類金属の水酸化物、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム等のアルカリ土類金属の酸化物、及びポルトラ
ンドセメント、ポルトランドセメントクリンカー、ピロ
燐酸カルシウム、ピロ燐酸ナトリウム、燐酸ニカリウ
ム、燐酸三カリウム、燐酸三ナトリウム、メタ珪酸カリ
ウム、メタ珪酸ナトリウム等が挙げられる。これらのう
ち水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリ
ウム、ポルトランドセメントクリンカーが好ましい例と
して挙げられる。
【0017】これらアルカリ性物質の使用量は、アルカ
リ性物質のアルカリ性の強さ等に依って異なるが、高炉
スラグと超微粉状物質の合計100重量部に対して0.
1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部であ
る。アルカリ性物質の使用量が0.1重量部以下である
と本発明の水硬性組成物を水と混練し湿潤養生しても硬
化しないか硬化したとしても湿潤養生に時間を要し、工
業的に不利になる。又アルカリ性物質が20重量部以上
であると、硬化が速すぎて、混練中に硬化が始まる恐れ
が出てくる。
リ性物質のアルカリ性の強さ等に依って異なるが、高炉
スラグと超微粉状物質の合計100重量部に対して0.
1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部であ
る。アルカリ性物質の使用量が0.1重量部以下である
と本発明の水硬性組成物を水と混練し湿潤養生しても硬
化しないか硬化したとしても湿潤養生に時間を要し、工
業的に不利になる。又アルカリ性物質が20重量部以上
であると、硬化が速すぎて、混練中に硬化が始まる恐れ
が出てくる。
【0018】共重合体の使用量は、本発明の水硬性組成
物を水と混練した後の流動性、硬化後の硬化体の要求特
性によって異なるが高炉スラグと超微紛状物質の合計1
00重量部に対して0.1〜6重量部、好ましくは0.
5〜5重量部である。0.1重量部以下では混練後の流
動性が劣り作業性が悪く、得られた硬化体の強度も劣
る。又6重量部以上では流動性に就いては支障は無いが
得られた硬化体の強度が劣る。
物を水と混練した後の流動性、硬化後の硬化体の要求特
性によって異なるが高炉スラグと超微紛状物質の合計1
00重量部に対して0.1〜6重量部、好ましくは0.
5〜5重量部である。0.1重量部以下では混練後の流
動性が劣り作業性が悪く、得られた硬化体の強度も劣
る。又6重量部以上では流動性に就いては支障は無いが
得られた硬化体の強度が劣る。
【0019】本発明の水硬性組成物には、更に必要に応
じて種々の混和材を使用する事が出来る。混和材として
は、例えば粉砕された徐冷スラグ、フェロクロムスラ
グ、ワラスナイト、シリカ、アルミナ、タルク、珪砂、
珪石粉、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、陶磁器粉
砕物、チタニア、ジルコニア、砂利等の無機充填材、カ
ーボン繊維、ガラス繊維、パルプ、ナイロン、ビニロ
ン、ポリエステル、アクリル等の繊維材、砂糖、グルコ
ース等の硬化遅延剤、シランカップリグ剤の様な表面処
理剤、顔料等が挙げられる。
じて種々の混和材を使用する事が出来る。混和材として
は、例えば粉砕された徐冷スラグ、フェロクロムスラ
グ、ワラスナイト、シリカ、アルミナ、タルク、珪砂、
珪石粉、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、陶磁器粉
砕物、チタニア、ジルコニア、砂利等の無機充填材、カ
ーボン繊維、ガラス繊維、パルプ、ナイロン、ビニロ
ン、ポリエステル、アクリル等の繊維材、砂糖、グルコ
ース等の硬化遅延剤、シランカップリグ剤の様な表面処
理剤、顔料等が挙げられる。
【0020】これら種々の混和材を用いる場合、その使
用量は、無機充填材の場合には高炉スラグ及び超微紛状
物質の合計100重量部に対して通常10〜300重量
部、叉硬化遅延剤、表面処理剤、顔料等の混和材の場合
には、高炉スラグ及び超微紛状物質の合計100重量部
に対して通常0.1〜20重量部用いられる。
用量は、無機充填材の場合には高炉スラグ及び超微紛状
物質の合計100重量部に対して通常10〜300重量
部、叉硬化遅延剤、表面処理剤、顔料等の混和材の場合
には、高炉スラグ及び超微紛状物質の合計100重量部
に対して通常0.1〜20重量部用いられる。
【0021】本発明の水硬性組成物は、例えば以下のよ
うにして得ることが出来る。即ち、高炉水砕スラグ、超
微粉状物質、アルカリ性物質、本発明の共重合体及び必
要により混和材からなる混合物を調製し、オムニミキサ
ー(千代田技研工業(株)製)のような揺動型ミキサ
ー、ニーダールーダー型ミキサー、プラネタリーミキサ
ー等で混合して本発明の水硬性組成物を得ることが出来
る。
うにして得ることが出来る。即ち、高炉水砕スラグ、超
微粉状物質、アルカリ性物質、本発明の共重合体及び必
要により混和材からなる混合物を調製し、オムニミキサ
ー(千代田技研工業(株)製)のような揺動型ミキサ
ー、ニーダールーダー型ミキサー、プラネタリーミキサ
ー等で混合して本発明の水硬性組成物を得ることが出来
る。
【0022】本発明の水硬性組成物は、水とよく混練さ
れて使用される。水の使用割合は、使用する高炉スラ
グ、超微紛状物質、アルカリ性物質、共重合体、必要に
より添加される各種混和材等の種類、量、及び混練物の
作業性、硬化体の要求特性等に依って異なるが高炉スラ
グと超微紛状物質の合計100重量部に対して10〜5
0重量部、好ましくは12〜45重量部、更に好ましく
は15〜40重量部である。
れて使用される。水の使用割合は、使用する高炉スラ
グ、超微紛状物質、アルカリ性物質、共重合体、必要に
より添加される各種混和材等の種類、量、及び混練物の
作業性、硬化体の要求特性等に依って異なるが高炉スラ
グと超微紛状物質の合計100重量部に対して10〜5
0重量部、好ましくは12〜45重量部、更に好ましく
は15〜40重量部である。
【0023】次に水硬性組成物と水との混練物及び硬化
体の作成方法について詳しく説明する。先ず、高炉スラ
グ、超微紛状物質更に必要により種々の混和材を所定量
上記で例示した混練機に入れ、これに所定量のアルカリ
性物質、共重合体、遅延剤を水に溶解させた水溶液を添
加し、混練する。この場合アルカリ性物質のみを適当に
水で希釈して混練途中で加えても良い。混練を続けてい
ると次第に流動性が増して流動性のある混練物が得られ
る。次いでこれを型枠等へ注入する。
体の作成方法について詳しく説明する。先ず、高炉スラ
グ、超微紛状物質更に必要により種々の混和材を所定量
上記で例示した混練機に入れ、これに所定量のアルカリ
性物質、共重合体、遅延剤を水に溶解させた水溶液を添
加し、混練する。この場合アルカリ性物質のみを適当に
水で希釈して混練途中で加えても良い。混練を続けてい
ると次第に流動性が増して流動性のある混練物が得られ
る。次いでこれを型枠等へ注入する。
【0024】硬化の為の養生は混練物からの水分が蒸発
しない様に飽和蒸気下で行われる。通常、5〜100℃
の温度で飽和蒸気圧下、2時間〜1カ月範囲で行われる
が、100℃以上の温度で1〜20時間オートクレーブ
処理を行っても良い。この様に混練物を養生することに
より強度の高い本発明の硬化体を得ることが出来る。
しない様に飽和蒸気下で行われる。通常、5〜100℃
の温度で飽和蒸気圧下、2時間〜1カ月範囲で行われる
が、100℃以上の温度で1〜20時間オートクレーブ
処理を行っても良い。この様に混練物を養生することに
より強度の高い本発明の硬化体を得ることが出来る。
【0025】本発明の共重合体は以上に述べたように、
高炉水砕スラグを含有する水硬性組成物に使用した場合
特に有効である。この場合共重合体の各成分はそれぞれ
次の様な役割を果たしていると推定される。
高炉水砕スラグを含有する水硬性組成物に使用した場合
特に有効である。この場合共重合体の各成分はそれぞれ
次の様な役割を果たしていると推定される。
【0026】即ちイタコン酸は高炉スラグ硬化物の強度
向上に極めて深い係わりがあり、これを共重合体構成成
分に組入れる事により極めて強度の高い硬化物を得る事
が出来る。又スチレン及び又はメチルスチレンは高炉ス
ラグ粒子の水に対する濡れ性を改善しこれを構成成分に
組み入れる事により混練時の流動性を向上させ作業の能
率化、仕上がりの歩留まり向上に役立つ。
向上に極めて深い係わりがあり、これを共重合体構成成
分に組入れる事により極めて強度の高い硬化物を得る事
が出来る。又スチレン及び又はメチルスチレンは高炉ス
ラグ粒子の水に対する濡れ性を改善しこれを構成成分に
組み入れる事により混練時の流動性を向上させ作業の能
率化、仕上がりの歩留まり向上に役立つ。
【0027】又(メタ)アクリル酸はこれらのモノマー
成分をバランス良く共重合させるのに役立つ。即ち(メ
タ)アクリル酸とイタコン酸のみの共重合体または、
(メタ)アクリル酸とスチレン及び又はメチルスチレン
のみの二成分だけの共重合体で作成した混練物は流動性
が悪く満足な強度のある硬化体を得る事は出来なかっ
た。
成分をバランス良く共重合させるのに役立つ。即ち(メ
タ)アクリル酸とイタコン酸のみの共重合体または、
(メタ)アクリル酸とスチレン及び又はメチルスチレン
のみの二成分だけの共重合体で作成した混練物は流動性
が悪く満足な強度のある硬化体を得る事は出来なかっ
た。
【0028】又この場合の共重合体の重量平均分子量は
1000〜400000、好ましくは5000〜350
000、より好ましくは10000〜300000であ
る。1000以下又は400000以上では混練時の流
動性が低下しこれが作業性、出来上がった製品の歩留ま
りを悪くするので好ましくない。
1000〜400000、好ましくは5000〜350
000、より好ましくは10000〜300000であ
る。1000以下又は400000以上では混練時の流
動性が低下しこれが作業性、出来上がった製品の歩留ま
りを悪くするので好ましくない。
【0029】本発明の共重合体は、以上のような使用方
法以外に例えばセメント、各種混和材等を含有する水硬
性組成物、石炭−水スラリー、顔料、染料等の分散剤等
に使用することが出来る。
法以外に例えばセメント、各種混和材等を含有する水硬
性組成物、石炭−水スラリー、顔料、染料等の分散剤等
に使用することが出来る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例で説明する。尚、実施
例中のフロー値は、混練の終わった混練物をJIS R
5201に準じて測定した。実施例中の圧縮強度は、直
径5cm、高さ10cmの円柱状試験体をテンシロン
((株)オリエンテック製)を用い、載荷速度0.2m
m/分で圧縮して破壊した時の強度(kgf/cm2 )
である。
例中のフロー値は、混練の終わった混練物をJIS R
5201に準じて測定した。実施例中の圧縮強度は、直
径5cm、高さ10cmの円柱状試験体をテンシロン
((株)オリエンテック製)を用い、載荷速度0.2m
m/分で圧縮して破壊した時の強度(kgf/cm2 )
である。
【0031】曲げ強度は、4×4×16cmの角柱状試
験体をテンシロン((株)オリエンテック製)を用い、
載荷速度0.5mm/分の条件で10cmのスパン長で
測定した時の強度(kgf/cm2 )である。
験体をテンシロン((株)オリエンテック製)を用い、
載荷速度0.5mm/分の条件で10cmのスパン長で
測定した時の強度(kgf/cm2 )である。
【0032】割裂引っ張り強度は、直径5cm、長さ1
0cm円柱状試験体を、テンシロン((株)オリエンテ
ック製)を用い、載荷速度0.2mm/分の条件で、直
径方向から荷重をかけて、割裂した時の強度(kgf/
cm2 )である。
0cm円柱状試験体を、テンシロン((株)オリエンテ
ック製)を用い、載荷速度0.2mm/分の条件で、直
径方向から荷重をかけて、割裂した時の強度(kgf/
cm2 )である。
【0033】更に本発明はこれらの実施例に限定される
ものでない。尚、参考例、実施例に於いて、部又は%は
重量基準である。実施例に於いて重量平均分子量はポリ
スチレンスルホン酸ナトリウム塩を基準物質としてゲル
パーミエイションクロマトグラフィーで測定した測定値
である。
ものでない。尚、参考例、実施例に於いて、部又は%は
重量基準である。実施例に於いて重量平均分子量はポリ
スチレンスルホン酸ナトリウム塩を基準物質としてゲル
パーミエイションクロマトグラフィーで測定した測定値
である。
【0034】実施例1 還流管付きセパラブルフラスコに、イタコン酸45部、
脱イオン水154部を仕込み、液を100℃に昇温させ
還流状態にした。この状態でアクリル酸75部、メタア
クリル酸15部、スチレン15部の混合液、及び別に用
意した連鎖移動剤として次亜燐酸ソーダ3部を脱イオン
水23部に溶解した液及び重合開始剤として過硫酸アン
モニウム3部を脱イオン水35部に溶解した液を、それ
ぞれ反応浴へ滴下した。アクリル酸、メタアクリル酸、
スチレンの混合液、及び次亜燐酸ソーダ水溶液は1時間
で滴下し、過硫酸アンモニウム水溶液は1時間30分で
滴下した。
脱イオン水154部を仕込み、液を100℃に昇温させ
還流状態にした。この状態でアクリル酸75部、メタア
クリル酸15部、スチレン15部の混合液、及び別に用
意した連鎖移動剤として次亜燐酸ソーダ3部を脱イオン
水23部に溶解した液及び重合開始剤として過硫酸アン
モニウム3部を脱イオン水35部に溶解した液を、それ
ぞれ反応浴へ滴下した。アクリル酸、メタアクリル酸、
スチレンの混合液、及び次亜燐酸ソーダ水溶液は1時間
で滴下し、過硫酸アンモニウム水溶液は1時間30分で
滴下した。
【0035】滴下終了後8時間還流した後、室温まで冷
却し本発明の共重合体を得た。更にこの溶液を25%苛
性ソーダ水溶液にて中和しこの溶液中の固形分重量を1
20℃2時間30分蒸発乾固法により測定した結果、固
形分は31.9%であった。また、この共重合体の重量
平均分子量は48600であった。これを共重合体N
o.1とする。(以下の実施例において、共重合体とは
このように中和、蒸発乾固して得られた固形分を指
す。)
却し本発明の共重合体を得た。更にこの溶液を25%苛
性ソーダ水溶液にて中和しこの溶液中の固形分重量を1
20℃2時間30分蒸発乾固法により測定した結果、固
形分は31.9%であった。また、この共重合体の重量
平均分子量は48600であった。これを共重合体N
o.1とする。(以下の実施例において、共重合体とは
このように中和、蒸発乾固して得られた固形分を指
す。)
【0036】実施例2〜11 モノマーの種類及び量を表1に示す種類及び重量部に変
えたほかは実施例1と同様にして、共重合体No.2〜
11を得た。得られた共重合体の重量平均分子量を表2
に示す。尚、以下の実施例においてこれらはいずれも苛
性ソーダにて中和して使用した。
えたほかは実施例1と同様にして、共重合体No.2〜
11を得た。得られた共重合体の重量平均分子量を表2
に示す。尚、以下の実施例においてこれらはいずれも苛
性ソーダにて中和して使用した。
【0037】
【表1】 表1 実施例 共重合体 モノマー組成 No. No. a b c d e f g 2 2 80 0 10 5 0 0 5 3 3 85 0 10 5 0 0 0 4 4 65 20 10 5 0 0 0 5 5 82 0 12 6 0 0 0 6 6 83 0 10 5 0 2 0 7 7 82 0 13 4.5 0.5 0 0 8 8 55 8 28 8 0 0 1 9 9 73 9 12 5.7 0.3 0 0 10 10 79 0 13.5 5.9 0.1 0.5 1 11 11 71 10 13 6 0 0 0
【0038】注)表中に於いて a;アクリル酸 b;メタクリル酸 c;イタコン酸 d;スチレン e;αーメチルスチレン f;フマール酸 g;Nービニルピロリドン を示す。
【0039】
【表2】
【0040】実施例12 オムニミキサーにブレーン値4000cm2 /gの高炉
水砕スラグ(新日鉄製エスメント)900部、シリカフ
ューム(日本重化学工業製、平均粒径0.2μm)10
0部、細骨材として日光珪砂6号(川鉄鉱業製)100
0部を入れて攪拌混合した。これに実施例1の共重合体
No.1を10部、水酸化ナトリウム20部、砂糖2
部、水220部より成る水溶液を添加し、混練した。
水砕スラグ(新日鉄製エスメント)900部、シリカフ
ューム(日本重化学工業製、平均粒径0.2μm)10
0部、細骨材として日光珪砂6号(川鉄鉱業製)100
0部を入れて攪拌混合した。これに実施例1の共重合体
No.1を10部、水酸化ナトリウム20部、砂糖2
部、水220部より成る水溶液を添加し、混練した。
【0041】混練により得られた組成物のフロー値は3
00mm以上であった。この混練物を圧縮、割裂引っ張
り、及び曲げ試験用の型枠に入れて、飽和蒸気圧の雰囲
気下で、90℃、24時間養生後の圧縮強度は1580
kgf/cm2、割裂引っ張り強度は137kgf/c
m2 、曲げ強度は273kgf/cm2であった。
00mm以上であった。この混練物を圧縮、割裂引っ張
り、及び曲げ試験用の型枠に入れて、飽和蒸気圧の雰囲
気下で、90℃、24時間養生後の圧縮強度は1580
kgf/cm2、割裂引っ張り強度は137kgf/c
m2 、曲げ強度は273kgf/cm2であった。
【0042】実施例13〜15 共重合体No.2、3、4、について、実施例12と同
様の操作を繰り返し、試験した結果を表3に示す。
様の操作を繰り返し、試験した結果を表3に示す。
【0043】
【表3】 表3 実施例 共重合体 フロー値 強度 kgf/cm2 No. No. mm 圧縮 割裂引っ張り 曲げ 13 2 250 1281 118 226 14 3 270 1464 121 258 15 4 270 1430 115 245
【0044】実施例16 オムニミキサーにブレーン値4000cm2 /gの高炉
水砕スラグ(新日鉄製エスメント)900部、シリカフ
ューム(日本重化学工業製、平均粒径0.2μm)10
0部を入れて攪拌混合した。これに共重合体No.5を
10部、水酸化ナトリウム20部、砂糖2部、水220
部より成る水溶液を添加し、混練した。
水砕スラグ(新日鉄製エスメント)900部、シリカフ
ューム(日本重化学工業製、平均粒径0.2μm)10
0部を入れて攪拌混合した。これに共重合体No.5を
10部、水酸化ナトリウム20部、砂糖2部、水220
部より成る水溶液を添加し、混練した。
【0045】混練により得られた組成物のフロー値は3
00mm以上であった。この混練物を圧縮、割裂引っ張
り、及び曲げ試験用の型枠に入れて、90℃の飽和蒸気
圧の雰囲気下で24時間養生後の圧縮強度は1548k
gf/cm2 、割裂引っ張り強度は105kgf/cm
2 、曲げ強度は226kgf/cm2 であった。
00mm以上であった。この混練物を圧縮、割裂引っ張
り、及び曲げ試験用の型枠に入れて、90℃の飽和蒸気
圧の雰囲気下で24時間養生後の圧縮強度は1548k
gf/cm2 、割裂引っ張り強度は105kgf/cm
2 、曲げ強度は226kgf/cm2 であった。
【0046】実施例17〜22 共重合体No.6、7、8、9、10、11について、
実施例16と同様の操作を繰り返し、試験した結果を表
4に示す。
実施例16と同様の操作を繰り返し、試験した結果を表
4に示す。
【0047】
【表4】 表4 実施例 共重合体 フロー値 強度 kgf/cm2 No. No. mm 圧縮 割裂引っ張り 曲げ 17 6 300以上 1411 85 221 18 7 300以上 1383 93 205 19 8 300以上 1546 95 212 20 9 300以上 1482 105 225 21 10 300以上 1551 103 236 22 11 300以上 1458 126 232
【0048】以上の実施例12、16及び表3、表4よ
り本発明の共重合体を含有する本発明の水硬性組成物と
水との混練物は、フロー値300mm以上と優れた流動
性があり、更にこの混練物を硬化してなる硬化体は、圧
縮、割裂引っ張り、曲げ強度に優れる。
り本発明の共重合体を含有する本発明の水硬性組成物と
水との混練物は、フロー値300mm以上と優れた流動
性があり、更にこの混練物を硬化してなる硬化体は、圧
縮、割裂引っ張り、曲げ強度に優れる。
【0049】
【発明の効果】安価な高炉スラグを用いて有用な高強度
硬化体を得る事が出来るので、これを建築、建設、景観
材料等に用いる事により資源の有効利用と環境保全に役
立つ。
硬化体を得る事が出来るので、これを建築、建設、景観
材料等に用いる事により資源の有効利用と環境保全に役
立つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 212/06 MJW 222/06 MLT //(C04B 28/08 22:06 A 14:06 Z 24:26 H E 22:06 Z 24:38 Z 24:26) G 103:40
Claims (5)
- 【請求項1】次の(イ)(ロ)(ハ)のモノマーを構成
成分とする共重合体。 (イ) メタアクリル酸及び/又はアクリル酸 (ロ) イタコン酸 (ハ) スチレン及び/又はメチルスチレン - 【請求項2】共重合体の構成成分が更に請求項1記載の
構成成分(イ)、(ロ)、(ハ)に対して共重合可能な
任意のモノマー成分を含む共重合体。 - 【請求項3】高炉スラグ、超微紛状物質、アルカリ性物
質、及び請求項1または2記載の共重合体を含有する水
硬性組成物。 - 【請求項4】超微紛状物質がシリカフュームである請求
項3記載の水硬性組成物。 - 【請求項5】請求項3または4記載の水硬性組成物を湿
潤養生してなる硬化体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319494A JPH07286011A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 新規共重合体、水硬性組成物及びその硬化体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319494A JPH07286011A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 新規共重合体、水硬性組成物及びその硬化体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286011A true JPH07286011A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14347714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10319494A Pending JPH07286011A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 新規共重合体、水硬性組成物及びその硬化体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07286011A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07291691A (ja) * | 1994-04-19 | 1995-11-07 | Nippon Kayaku Co Ltd | 無機水硬性組成物用分散剤、水硬性組成物及びその硬化物 |
JP2014534152A (ja) * | 2011-10-03 | 2014-12-18 | ジーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト | 固体懸濁物用分散剤 |
KR20160145571A (ko) * | 2014-04-10 | 2016-12-20 | 쌩-고벵 이조베르 | 당을 포함하는 광물 울을 포함하는 복합체 |
-
1994
- 1994-04-19 JP JP10319494A patent/JPH07286011A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07291691A (ja) * | 1994-04-19 | 1995-11-07 | Nippon Kayaku Co Ltd | 無機水硬性組成物用分散剤、水硬性組成物及びその硬化物 |
JP2014534152A (ja) * | 2011-10-03 | 2014-12-18 | ジーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト | 固体懸濁物用分散剤 |
KR20160145571A (ko) * | 2014-04-10 | 2016-12-20 | 쌩-고벵 이조베르 | 당을 포함하는 광물 울을 포함하는 복합체 |
JP2017520505A (ja) * | 2014-04-10 | 2017-07-27 | サン−ゴバン イゾベール | 糖含有ミネラルウールを含む複合材 |
US10364183B2 (en) | 2014-04-10 | 2019-07-30 | Saint-Gobain Isover | Composite comprising a mineral wool comprising a sugar |
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