JPH07285834A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH07285834A
JPH07285834A JP10450594A JP10450594A JPH07285834A JP H07285834 A JPH07285834 A JP H07285834A JP 10450594 A JP10450594 A JP 10450594A JP 10450594 A JP10450594 A JP 10450594A JP H07285834 A JPH07285834 A JP H07285834A
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JP
Japan
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hair
modified silicone
alkyl
polyether
group
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Application number
JP10450594A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yamazaki
一徳 山崎
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Teruhiko Hineno
照彦 日根野
Shiho Muraoka
志保 村岡
Tetsuji Nakamura
哲治 中村
Tetsuya Kanbe
哲也 神戸
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪に塗布する時の使用性および乾燥後の毛
髪の感触に優れると共に、毛髪の摩耗破断強度を改善す
ることにより、ブラッシング時の摩擦による切れ毛、枝
毛などの毛髪の損傷が防止された毛髪化粧料を提供す
る。 【構成】 ポリエーテル変性シリコーンと、アルキル変
性シリコーンとを(15:2)〜(15:10)の配合
比で含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関する。さ
らに詳しくは人の毛髪に塗布する時毛髪になじみ易く、
なめらかにのび、乾燥後のくし通り性、つや、なめらか
さ、サラサラ感に優れると共に、毛髪の摩耗破断強度を
改善することにより、ブラッシング時の摩擦による切れ
毛、枝毛などの毛髪の損傷を防止し、発生した枝毛に対
しては修復して目立たなくし、毛髪を保護する作用を有
する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛髪化粧料には、撥水性が高
く、べたつきがなく、軽い使用感を有し、毛髪上への拡
がりに優れているなどの特徴を持った原料として、シリ
コーン系原料が広く用いられている。シリコーン系原料
を用いた毛髪用化粧料としては、光井武夫編「新化粧品
学」423〜438頁(P.423〜438,1993,南山堂)
に、シリコーン油を配合したリンス、ヘアフォーム(ト
リートメントタイプ)、ヘアスプレーの処方例;シリコ
ーン誘導体を配合したリンス一体型シャンプー、セット
ローションの処方例;メチルフェニルポリシロキサンを
配合したヘアトリートメントローションの処方例;ジメ
チルポリシロキサン、シリコーン油を配合したヘアコー
ティングローションの処方例などが記載されている。ま
たポリエーテル変性シリコーンを用いた毛髪用化粧料と
して、特開平5−92911号公報にはポリエーテル変
性オルガノポリシロキサンと両性あるいは陽イオン性高
分子を含有する毛髪用化粧料が、また特開平5−238
920号公報にはシリコーン樹脂、カチオン性界面活性
剤、揮発性溶剤、シリコーン誘導体(ポリエーテル変性
シリコーン等)を含有する毛髪化粧料が開示されてい
る。またシリコーン誘導体を用いた毛髪用化粧料とし
て、特開平5−25025号公報にはポリ(N−アシル
アルキレンイミン)変性シリコーンと造膜性ポリマーを
含有する化粧料が、また特開平5−85918号公報に
はアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーン
を配合した毛髪用組成物が、さらに特開平5−1481
19号公報にはプロテイン・シリコーン共重合体を含有
した毛髪および皮膚用コンディショニング剤が開示され
ている。
【0003】さらに、シリコーン系化粧料の近年の技術
として、特開平3−264510号公報には有機シリコ
ーン化合物(アルキル変性シリコーン)の1種または2
種以上を含有する化粧料が開示されている。これには、
シリコーン特有のさっぱりとした軽い使用感触を持ちな
がら、他の炭化水素油との相溶性に優れているという特
徴を活用した口紅、固型ファンデーション、アイシャド
ウ、油性ファンデーション、クリーム、乳液等の化粧料
の処方が例示されているが、特に毛髪化粧料についての
開示はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の毛髪化粧料は、いずれも洗髪、整髪、ヘアトリートメ
ントなどの機能を有してはいるが、毛髪の摩耗破断強度
の改善、すなわちブラッシング時の切れ毛、枝毛等の毛
髪の損傷の防止に対して充分な効果を発揮するものでは
ない。本発明はこのような従来の事情に鑑みてなされた
もので、毛髪に塗布する時の使用性および乾燥後の毛髪
の感触に優れると共に、毛髪の摩耗破断強度を改善する
ことにより、ブラッシング時の摩擦による切れ毛、枝毛
などの毛髪の損傷が防止された毛髪化粧料を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
現状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、毛髪化粧料におい
て、特にシリコーン系原料としてポリエーテル変性シリ
コーンとアルキル変性シリコーンを選択し、これらを有
効成分として含有させることにより、塗布する時、毛髪
になじみ易く、なめらかにのび、乾燥後のくし通り性、
つや、なめらかさに優れると共に、毛髪の摩耗破断強度
を改善することにより、ブラッシング時の摩擦による切
れ毛、枝毛等の毛髪の損傷を防止する効果を発揮すると
の新たな知見を見い出して、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、一般式:
【0007】
【化6】
【0008】(式中、A1,A2,A3は同一もしくは異
なり、それぞれメチル基、フェニル基および一般式:−
36O(C24O)a(C36O)b2(式中、R2
水素原子、アシル基および炭素数1〜4のアルキル基か
らなる群から選択される基であり、a,bはそれぞれ0
〜50の整数である。)で示されるポリオキシアルキレ
ン基からなる群から選択される基である。ただし、
1,A2,A3のうち少なくとも1個はポリオキシアル
キレン基である。R1はメチル基またはフェニル基、x
は50〜1000の整数、yは1〜40の整数であ
る。)で表されるポリエーテル変性シリコーンの1種ま
たは2種以上と、一般式:
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R3は炭素数8〜40の飽和アル
キル基、lは0〜50の整数、mは1〜50の整数であ
る。)、
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R4は炭素数8〜40の飽和アル
キル基、nは0〜50の整数である。)または、
【0013】
【化9】
【0014】(式中、R5は炭素数8〜40の飽和アル
キル基、sは0〜6の整数、tは1〜7の整数であ
る。)で表されるアルキル変性シリコーンの1種または
2種以上とを含有することを特徴とする毛髪化粧料であ
る。
【0015】本発明の毛髪化粧料において、ポリエーテ
ル変性シリコーンとアルキル変性シリコーンの配合比は
重量比で(15:2)〜(15:10)の範囲が好まし
く、より好ましくは(15:4)〜(15:8)であ
る。またこれらの2種の変性シリコーンの合計量は、毛
髪化粧料の全重量に対して5.0〜40.0重量%が好
ましく、より好ましくは10.0〜30.0重量%であ
る。
【0016】以下、本発明の構成について説明する。本
発明に用いられるポリエーテル変性シリコーンは、上記
一般式(I)で示されるポリオキシアルキレン基を有す
るオルガノポリシロキサンであるが、特に下記の構造式
(V)で示されるポリエーテル変性シリコーンが好まし
い。
【0017】
【化10】
【0018】また本発明に用いられるアルキル変性シリ
コーンは、上記一般式(II)〜(IV)で示されるもので
ある。本発明においては、ポリエーテル変性シリコーン
とアルキル変性シリコーンの配合比は、重量比で(1
5:2)〜(15:10)が好ましく、より好ましくは
(15:4)〜(15:8)である。またこれらの2種
の変性シリコーンの合計量は、毛髪化粧料の全重量に対
して5.0〜40.0重量%が好ましく、より好ましく
は10.0〜30.0重量%である。ポリエーテル変性
シリコーンとアルキル変性シリコーンが重量比で(1
5:2)未満であると、毛髪化粧料として乾燥後のくし
通り性、なめらかさ、サラサラ感が不良となることがあ
り、またこの重量比が(15:10)を越える範囲でも
なめらかさ、サラサラ感に劣ることがある。また、上記
2種の変性シリコーンの合計量が毛髪化粧料の全重量に
対して5.0重量%未満であると、くし通り性、つや、
摩耗破断強度向上効果すなわち切れ毛防止効果、枝毛防
止効果に劣ることがあり、また40.0重量%を越える
と、くし通り性、サラサラ感に劣ることがある。
【0019】本発明の毛髪化粧料には、塗布する時に毛
髪になじみ易く、なめらかにのび、乾燥後のくし通り
性、つや、なめらかさ、サラサラ感に優れると共に、毛
髪の摩耗破断強度を改善してブラッシング時の摩擦によ
る切れ毛、枝毛等の毛髪の損傷を防止するという特有の
効果を得るための上記の必須成分に加え、必要に応じ、
本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で通常の化粧
品、医薬品分野で用いられるその他の成分を配合するこ
とができる。例えばイオン交換水、エチルアルコール,
イソプロピルアルコール等のアルコール類、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシ
ロキサン,ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポ
リシロキサン,ジメチルシロキサン・メチルフェニルシ
ロキサン共重合体,高重合度のガム状ジメチルポリシロ
キサン,アミノ変性シリコーン,フッ素変性シリコーン
等のシリコーン類、液状ラノリン,流動パラフィン,イ
ソプロピルミリステート等の油分、グリセリン,プロピ
レングリコール,1.3ブチレングリコール等の多価ア
ルコール系保湿剤、アニオン系,カチオン系,両性,非
イオン系,高分子系等の界面活性剤、グリシン,セリ
ン,グルタミン酸ナトリウム,アルギニン,アスパラギ
ン酸塩等のアミノ酸類および増粘剤、ゲル化剤、水溶性
高分子、油溶性高分子、薬剤、酸化防止剤、顔料、染
料、パール剤、香料、粉末等を配合することができる。
本発明の剤型は任意であり、例えば油系、溶剤系、乳化
系等が可能であり、さらにヘアスプレー、ヘアミスト等
への応用も可能である。
【0020】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明する。本発明は以下に挙げる実施例の
みに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。なお、以下の記載に
おいては配合量の単位は何れも重量%である。
【0021】実施例1〜3,比較例1〜10 表1および表2に示した各処方成分を70℃に加熱し、
撹拌混合して室温まで冷却し、毛髪化粧料を得た。表
1,表2において、ポリエーテル変性シリコーン(A)
は前記の構造式(V)で示されるものである。またアル
キル変性シリコーン(a)は前記一般式(II)において
l=0、m=1、R3=炭素数30の飽和アルキル基の
ものである。アルキル変性シリコーン(b)は前記一般
式(III)においてn=0、R4=炭素数16の飽和アル
キル基のものである。アルキル変性シリコーン(c)は
前記一般式(IV)においてs=0、t=4、R5=炭素
数18の飽和アルキル基のものである。ジメチルポリシ
ロキサンとメチルフェニルポリシロキサンは、化粧品原
料として一般に市販されているものである。
【0022】
【表1】 ────────────────────────────────── 実施例 比較例 ───────────────── 1 2 3 1 2 3 ────────────────────────────────── ポリエーテル変性シリコーン(A) 15 15 15 15 15 15 アルキル変性シリコーン(a) 4 − − − − − アルキル変性シリコーン(b) − 4 − − − − アルキル変性シリコーン(c) − − 4 − − − ジメチルポリシロキサン(6cst) − − − − 4 − ジメチルポリシロキサン(20cst) − − − − − 4 ジメチルポリシロキサン(100cst) − − − − − − ジメチルポリシロキサン(1000cst) − − − − − − ジメチルポリシロキサン(5000cst) − − − − − − メチルフェニルポリシロキサン − − − − − − (20cst) メチルフェニルポリシロキサン − − − − − − (100cst) メチルフェニルポリシロキサン − − − − − − (500cst) イオン交換水 1 1 1 1 1 1 エチルアルコール(99.5%) 3 3 3 3 3 3 軽質流動イソパラフィン 77 77 77 81 77 77 (C1119) 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 ──────────────────────────────────
【0023】
【表2】 ─────────────────────────────────── 比較例 ────────────────── 4 5 6 7 8 9 10 ─────────────────────────────────── ポリエーテル変性シリコーン(A) 15 15 15 15 15 15 − アルキル変性シリコーン(a) − − − − − − 4 アルキル変性シリコーン(b) − − − − − − − アルキル変性シリコーン(c) − − − − − − − ジメチルポリシロキサン(6cst) − − − − − − − ジメチルポリシロキサン(20cst) − − − − − − − ジメチルポリシロキサン(100cst) 4 − − − − − − ジメチルポリシロキサン(1000cst) − 4 − − − − − ジメチルポリシロキサン(5000cst) − − 4 − − − − メチルフェニルポリシロキサン − − − 4 − − − (20cst) メチルフェニルポリシロキサン − − − − 4 − − (100cst) メチルフェニルポリシロキサン − − − − − 4 − (500cst) イオン交換水 1 1 1 1 1 1 1 エチルアルコール(99.5%) 3 3 3 3 3 3 3 軽質流動イソパラフィン 77 77 77 77 77 77 92 (C1119) 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 ───────────────────────────────────
【0024】毛髪化粧料の評価 表1,表2の各実施例および比較例の毛髪化粧料の作用
効果につき、以下の試験を行った。長さ15cmの女性
の健康毛髪約1500本を束ねた毛束を被塗布試料と
し、これに前記毛髪化粧料を塗布した時の使用性である
なじみ易さ、のびの良さ、および室温で2時間乾燥後の
毛髪のくし通り性、つや、なめらかさ(べたつきのな
さ)、サラサラ感を評価した。その評価結果を表3に示
す。表3における各符号は以下に示す評価基準に基づい
て分類した結果を表すものである。
【0025】(評価基準) ◎:極めて良好 ○:良 好 △:不 良 ×:極めて不良
【0026】
【表3】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ────── ──────────────────── 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ─────────────────────────────────── 塗布時 なじみ易さ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ のびの良さ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ ○ ○ △ ─────────────────────────────────── 乾燥後 くし通り性 ◎ ○ ○ × × × △ △ △ × × △ ○ つや ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ △ なめらかさ ◎ ○ ○ × × × △ △ △ × × △ △ サラサラ感 ◎ ○ ○ × × × △ △ △ × × △ ○ ───────────────────────────────────
【0027】表3から明らかなように、ポリエーテル変
性シリコーンとアルキル変性シリコーンを含有した実施
例1〜3の毛髪化粧料は塗布時の使用性であるなじみ易
さ、のびの良さに優れ、また乾燥後の毛髪の感触とし
て、くし通り性、つや、なめらかさ(べたつきのな
さ)、サラサラ感に優れていることが判る。これに対
し、ポリエーテル変性シリコーンのみを含有した比較例
1、およびポリエーテル変性シリコーンと各種ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのそれ
ぞれを含有した比較例2〜9およびアルキル変性シリコ
ーンのみを含有した比較例10の毛髪化粧料の場合は、
特に乾燥後のくし通り性、なめらかさ、サラサラ感が不
良であり、実施例1〜3のような作用効果が認められ
ず、ポリエーテル変性シリコーンとアルキル変性シリコ
ーンを併用することによる効果が格別に顕著であること
が判る。
【0028】実施例4〜12,比較例11 表4および表5に示した実施例4〜12および比較例1
1の各処方成分を70℃に加熱し、撹拌混合して室温ま
で冷却し、毛髪化粧料を得た。表4,表5の中で用いて
いるポリエーテル変性シリコーン(A)は前記の構造式
(V)で示されるものであり、またアルキル変性シリコ
ーン(a)は前記一般式(II)においてl=0、m=
1、R3=炭素数30の飽和アルキル基のものである。
なお、比較例11は前記の「新化粧品学」438頁(P.
438,1993,南山堂)に記載されているヘアコーティン
グローションである。
【0029】
【表4】 ─────────────────────────────────── 比較例 実施例 ──── ────────────── 11 4 5 6 7 8 9 ─────────────────────────────────── ポリエーテル変性シリコーン(A) − 15 15 15 15 15 3 アルキル変性シリコーン(a) − 1 2 5 10 15 1 高分子シリコーン*1) 10 − − − − − − ジメチルポリシロキサン(20cst) 20 − − − − − − イオン交換水 − 1 1 1 1 1 1 エチルアルコール(99.5%) − 3 3 3 3 3 3 軽質流動イソパラフィン 70 80 79 76 71 66 92 (C1119) 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 適量 ─────────────────────────────────── *1) ジメチルポリシロキサン、分子量約40万
【0030】
【表5】 *1) ジメチルポリシロキサン、分子量約40万
【0031】毛髪化粧料の評価 上記実施例4〜12および比較例11の毛髪化粧料の作
用効果につき以下の試験を行った。実施例1〜3の毛髪
化粧料を評価した時と同一の方法と評価基準で塗布時お
よび乾燥後の使用性の評価を行った。さらに20代前半
の女性(1名)の健康毛髪(直径80〜90μm、長さ
15cm)に表4,表5の毛髪化粧料をそれぞれ塗布
し、これらを25℃、湿度50%の条件下に一夜放置し
た後、同条件下で日本レオロジー機器株式会社製の毛髪
摩擦・摩耗試験機「NRF−IS型」を使用し、各試料
毛髪の根本を固定して、毛先に40gの荷重をつけ、摩
耗用プーリーを用いて回転数40rpmで摩耗試験を行
い、試料毛髪が摩耗して破断するまでの時間を測定し
た。摩耗破断時間の評価値は、10本の試料毛髪につい
ての測定値の平均値とした。また前記健康毛髪400本
の毛束に表4,表5の毛髪化粧料をそれぞれ塗布し、室
温で1日乾燥後ブラッシングテスターを用いて1万回の
ブラッシングを行い、その時発生する枝毛の本数を数
え、枝毛発生率を測定した。これらの評価結果を表6に
示す。
【0032】
【表6】 ────────────────────────────────── 比較例 実施例 ─── ─────────────────── 11 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ────────────────────────────────── 塗布時 なじみ易さ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ のびの良さ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ △ ────────────────────────────────── 乾燥後 くし通り性 ○ △ ○ ◎ ○ ○ △ ○ ○ △ つや ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ ○ ◎ ◎ なめらかさ ○ △ ○ ◎ ○ △ ○ ○ ○ ○ サラサラ感 △ △ ○ ◎ ○ △ ○ ○ ○ △ ──────────────────────────────── 摩耗破断時間(分) 3 4 8 13 13 13 3 6 15 15 枝毛発生率(%) 16 16 14 12 11 11 16 15 9 12 ──────────────────────────────────
【0033】表6から明らかなように、ポリエーテル変
性シリコーンとアルキル変性シリコーンおよび尿素を含
有した実施例4〜12の毛髪化粧料は比較例11と同等
かそれ以上に、塗布する時、毛髪になじみ易く、なめら
かにのび、乾燥後のくし通り性、つや、なめらかさ、サ
ラサラ感に優れると共に、比較例11よりも摩耗破断時
間が長く(摩耗破断強度改善効果が大きく)、すなわち
切れ毛防止効果に優れ、また枝毛発生率が低くて枝毛防
止効果に優れている事が判る。
【0034】実施例において、実施例4はポリエーテル
変性シリコーンとアルキル変性シリコーンの重量比が
(15:2)未満であるため、さらに実施例8はこの重
量比が(15:10)を越える範囲であるため、なめら
かさ(べたつきのなさ)、サラサラ感に若干劣る。さら
に実施例9はポリエーテル変性シリコーンとアルキル変
性シリコーンの合計量が毛髪化粧料の全重量に対して、
5.0重量%未満であるため、くし通り性とつや、およ
び摩耗破断時間、枝毛発生率に少し劣る。また実施例1
2は前記2種の変性シリコーンの合計量が40.0重量
%を越える範囲であるため、のびの良さ、くし通り性、
サラサラ感に若干劣る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
化粧料に用いる原料のなかで、ポリエーテル変性シリコ
ーンとアルキル変性シリコーンを組み合わせることによ
り、塗布する時、毛髪になじみ易く、なめらかにのび、
乾燥後のくし通り性、つや、なめらかさ、サラサラ感に
優れると共に、毛髪の摩耗破断強度改善効果が大きく、
ブラッシング時の摩擦による切れ毛、枝毛等の毛髪の損
傷を防止し、また発生した枝毛に対しては修復して目立
たなくし、毛髪を保護する効果を有する毛髪化粧料が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 志保 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 中村 哲治 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 神戸 哲也 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 (式中、A1,A2,A3は同一もしくは異なり、それぞ
    れメチル基、フェニル基および一般式:−C36O(C
    24O)a(C36O)b2(式中、R2は水素原子、ア
    シル基および炭素数1〜4のアルキル基からなる群から
    選択される基であり、a,bはそれぞれ0〜50の整数
    である。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる
    群から選択される基である。ただし、A1,A2,A3
    うち少なくとも1個はポリオキシアルキレン基である。
    1はメチル基またはフェニル基、xは50〜1000
    の整数、yは1〜40の整数である。)で表されるポリ
    エーテル変性シリコーンの1種または2種以上と、 一般式: 【化2】 (式中、R3は炭素数8〜40の飽和アルキル基、lは
    0〜50の整数、mは1〜50の整数である。)、 【化3】 (式中、R4は炭素数8〜40の飽和アルキル基、nは
    0〜50の整数である。)または、 【化4】 (式中、R5は炭素数8〜40の飽和アルキル基、sは
    0〜6の整数、tは1〜7の整数である。)で表される
    アルキル変性シリコーンの1種または2種以上とを含有
    することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリエーテル変性シリコーンとアルキル
    変性シリコーンの配合比が重量比で(15:2)〜(1
    5:10)の範囲にあり、これらの2種の変性シリコー
    ンの合計量が毛髪化粧料の全重量に対して5.0〜4
    0.0重量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 ポリエーテル変性シリコーンとアルキル
    変性シリコーンの配合比が重量比で(15:4)〜(1
    5:8)の範囲にあり、これらの2種の変性シリコーン
    の合計量が毛髪化粧料の全重量に対して10.0〜3
    0.0重量%である請求項2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 ポリエーテル変性シリコーンが、次式: 【化5】 で表されるものである請求項1〜3のいずれかに記載の
    毛髪化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288031A (ja) * 2000-04-04 2001-10-16 Nippon Unicar Co Ltd 育毛剤用添加剤及び育毛剤組成物
JP2005162672A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Pola Chem Ind Inc 毛髪用の化粧料
EP1894556A2 (en) 2006-08-23 2008-03-05 Kao Corporation Aqueous hair cosmetic composition

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