JPH07285833A - 養毛剤 - Google Patents

養毛剤

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JPH07285833A
JPH07285833A JP6102032A JP10203294A JPH07285833A JP H07285833 A JPH07285833 A JP H07285833A JP 6102032 A JP6102032 A JP 6102032A JP 10203294 A JP10203294 A JP 10203294A JP H07285833 A JPH07285833 A JP H07285833A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効且つ確実なる養毛効果、即ち脱毛を止
め、また白髪化を防止及び回復させ、発毛を促し、育毛
を行うことができる養毛剤の提供を目的とする。 【構成】 主生薬成分として、桑白皮、側柏葉、白芥
子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する抽出液を用い、頭部
塗布を用途とする養毛剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱毛、白髪化を防止し、
発毛、育毛を促進する養毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】漢方生薬を用いた養毛剤として、従来か
らいくつかの生薬が使用され、或いは文献として記載さ
れている。例えば、外用塗薬として、桑白皮、側柏葉、
せんぶり等の生薬が、それぞれ脱毛止め、発毛、育毛に
有効な要素をもつと言われてきた。そのため古くから、
それら単味のチンキ、或いは煎汁の塗布による民間療法
がなされていた。また外国文献にも、その有効症例が示
されている。また生薬としての胡麻も単独のチンキや煎
汁塗布用の外用塗薬として従来からの使用例がある。一
方、内服剤としては、桑白皮、側柏葉、胡麻、何首鳥、
女貞子、熟地黄等の生薬が脱毛止め、発毛、育毛、白髪
防止と復元、等の作用をもつと言われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者に
よる追試においては、上記外用塗布剤として桑白皮、側
柏葉、せんぶり、胡麻等のチンキや煎汁を単に単味で用
いる方法では、頭部への十分な物理的刺激を行っての塗
布によっても効果をみることができなかった。また、本
発明者による追試においては、上記内服剤としての上記
各内服用生薬の単なる単味使用においては、長期の使用
によっても効果をみることができなかった。
【0004】そこで本発明は上記従来における漢方生薬
養毛剤が実質上殆ど有効なる養毛効果を奏さなかった欠
点を解消し、有効且つ確実なる養毛効果、即ち脱毛を止
め、また白髪化を防止及び回復させ、発毛を促し、育毛
を行うことができる養毛剤の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は先ず、桑白皮、側柏葉、せんぶりを共に
使用した外用塗薬から塗薬の開発実験を開始した。この
桑白皮と側柏葉とせんぶりを共に用いる場合には、試用
例中の僅かな人に緩徐な効果をみた。が、その場合の持
続的試用でも発展的で持続的な成果をみることはできな
かった。そこで本発明者において、更に必要と思われる
種々の生薬を加徐しながら養毛効果の改善について長期
にわたって鋭意研究を重ねてきた結果、本発明の外用養
毛剤を知得するに至った。また、本発明者は上記従来知
られている内服剤としの桑白皮、側柏葉、胡麻、何首
鳥、女貞子等を出発点として、それらの組み合わせ、及
び内服剤として必要と思われる種々の生薬を加徐しなが
ら養毛効果の改善を長期にわたって図ってきた結果、本
発明の内服用養毛剤を知得するに至った。
【0006】すなわち本発明の養毛剤は、主生薬成分と
して、桑白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、唐辛子、葛根を
含有する抽出液を用い、頭部塗布を用途とすることを第
1の特徴としている。また本発明の養毛剤は、上記第1
の特徴に加えて、桑白皮を8〜20重量部、側柏葉を6〜
20重量部、白芥子を5〜15重量部、胡麻を7〜12重量
部、唐辛子を5〜13重量部、葛根を4〜11重量部の相互
比率で抽出した抽出液を用いることを第2の特徴として
いる。また本発明の養毛剤は、上記第1又は第2の特徴
に加えて、生薬成分として、黄柏、せんぶり、紫根、生
姜、当帰、赤芍薬を単独又は任意の組み合わせで追加含
有させた抽出液を用いることを第3の特徴としている。
また本発明の養毛剤は、上記第1〜第3の何れかの特徴
に加えて、抽出用溶媒の主成分がエチルアルコールであ
ることを第4の特徴としている。また本発明の養毛剤
は、主生薬成分として、側柏葉、胡麻、葛根、桑白皮を
含有し、内服を用途とすることを第5の特徴としてい
る。また本発明の養毛剤は、上記第5の特徴に加えて、
側柏葉を9〜17重量部、胡麻を7〜18重量部、葛根を7
〜14重量部、桑白皮を3〜10重量部の相互比率で煎じて
液剤としたことを第6の特徴としている。また本発明の
養毛剤は、上記第5の特徴に加えて、粉末や丸剤等の固
形剤としたことを第7の特徴としている。また本発明の
養毛剤は、上記第5〜第7の何れかの特徴に加えて、生
薬成分として、女貞子、何首鳥、熟地黄、蔓荊子、桂
枝、当帰、桃仁、赤芍薬、大黄、甘草、生姜を単独又は
任意の組み合わせで追加含有させたことを第8の特徴と
している。また本発明の養毛剤は、主生薬成分として桑
白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する
抽出液を用いた頭部塗布用剤と、主生薬成分として側柏
葉、胡麻、葛根、桑白皮を含有する内服剤との組み合わ
せからなることを第9の特徴としている。
【0007】上記第1の特徴において、桑白皮は従来よ
り使用例があり、脱毛止め、発毛育毛、白髪止め、特に
髪を長くするとされている。側柏葉も従来より用いられ
ており、脱毛、病後脱毛止め、発毛、育毛、白髪止めに
効くとされている。白芥子については、それ自体には脱
毛止め、発毛、育毛に必要な栄養的成分を持たない。
が、その成分であるシニグリンは酵素作用によってイソ
チオシアン酸アルカリが発生し、その成分が皮膚組織内
に浸透して知覚神経末梢を刺激するという特質を持つこ
とから、この働きによって一緒に使用される他の生薬の
作用を活性、強化し、相乗的効果を高める効果が大き
い。この意味で白芥子の役割は大きい。胡麻も従来から
用いられているが、発明者によって、他の諸薬の育毛成
分に比べて充分強力な育毛効果を有すると共に他の諸薬
と相乗的に働くことが判明した。唐辛子については、血
管を拡張し、血液の循環を活発にし、皮膚刺激作用を奏
する。葛根については、頭皮緊張による皮下血管の圧迫
状態を緩和、除去し、また新陳代謝を助け、他の生薬の
作用を活性化し、消化器管賦活作用、首、背、肩こりを
とり、血行をよくする作用を奏する。上記において、桑
白皮と側柏葉と胡麻と葛根は、内服剤としても必須であ
るが、白芥子と唐辛子は外用としての頭部塗布剤にのみ
必須である。以上で述べた生薬は主生薬成分であり、必
要に応じて他の生薬成分、その他を加えることができ
る。本発明では、上記桑白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、
唐辛子、葛根を主たる生薬成分として同時に含有する抽
出液を用いることで、また頭部に塗布することで、脱毛
を止め、発毛させ、育毛させる実質的効果を奏する。
が、白髪化を止めることに関しては充分でない。前記抽
出液はそのまま用いてもよいが、例えばクリーム状等に
粘性を付与して用いることもできる。また抽出は、アル
コール類で行うが、煎じるようにして生薬成分を抽出し
てもよい。
【0008】上記第2の特徴において、主生薬成分に関
し、その抽出前における各材料の相互の重量比率を桑白
皮を8〜20重量部、側柏葉を6〜20重量部、白芥子を5
〜15重量部、胡麻を7〜12重量部、唐辛子を5〜13重量
部、葛根を4〜11重量部とすることで、頭部塗布剤とし
ての十分に効果的な薬効を得ることができる。
【0009】上記第3の特徴において、黄柏は殺菌性、
抗菌力が強く、皮下うっ血、溢血の除去に効果を奏す
る。外用専用で、内服には用いない。せんぶりは、従来
より使用例があり、脱毛、発毛、育毛に効果があるとさ
れている。前記桑白皮と共に使用することで効果があ
る。外用専用である。紫根は、頭皮組織がぶよぶよとし
て浮腫様でうつ熱をもつ場合等に対して、その抗浮腫、
抗炎効果を奏する。外用専用である。生姜は、頭皮から
の浸滲によって、白髪止め、発毛、殺菌作用を奏し、ま
た健胃作用により諸薬成分の吸収を強める。外用の他、
内服にも使用できる。当帰は、末梢血管拡張、浄血作用
を奏する。外用の他、内服にも使用できる。赤芍薬は、
葛根と同様に、頭皮緊張状態の緩和、消腫、血液のうつ
帯、熱を散らすのに効果を奏する。外用の他、内服にも
使用できる。上記各生薬成分は症状に応じて、単独また
は任意の組み合わせで、上記主生薬成分に追加して用い
ることができる。
【0010】上記第4の特徴において、エチルアルコー
ルは、殺菌、消毒、脂肪やふけの除去に効果を奏し、ま
た血管拡張、血流改善、皮膚と皮下組織のうっ熱状態の
除去を促進することで、抽出成分による作用を促進する
効果を奏する。エチルアルコールを適当に薄めた水溶液
であってもよい。
【0011】上記第5の特徴において、内服剤の主生薬
成分である側柏葉、胡麻、葛根、桑白皮の各作用につい
ては既に述べた。側柏葉、胡麻、葛根、桑白皮を主生薬
成分を含有する内服剤を外用剤の使用と併用して飲用す
ることで、外用剤のみの使用では不可能とみられた白髪
化の進行の防止及び復元が顕著に可能となる。また外用
剤のみの使用による場合に比べて、その脱毛止め、育毛
効果を大きく促進することができる。
【0012】上記第6の特徴において、内服剤を煎じて
得る場合には、その抽出前における各材料の相互の重量
比率を側柏葉を9〜17重量部、胡麻を7〜18重量部、葛
根を7〜14重量部、桑白皮を3〜10重量部とすること
で、内服剤としての十分に効果的な薬効を得ることがで
きる。
【0013】上記第7特徴において、内服剤は液剤の
他、粉末剤や丸剤等の固形剤とすることができる。例え
ば、上記各材料の相互の重量比率を側柏葉を9〜17重量
部、胡麻を7〜18重量部、葛根を7〜14重量部、桑白皮
を3〜10重量部として、各材料を粉末にして混合させて
もよいし、これをさらに固形化させてもよい。また前記
相互の重量比率で抽出した液を用いて更に粉末や丸剤と
してもよい。
【0014】上記第8の特徴において、女貞子は、強
壮、抗老化、神経緊張緩和効果を有し、何首鳥、熟地黄
と共同して白髪止め、発毛、育毛効果を奏する。内服専
用で外用には用いない。何首鳥は、従来より使用例があ
るが、抗老化、補血、浄血、腸管運動促進、腸内浄化作
用を有し、他薬と共同して白髪止め、発毛、育毛効果を
奏する。内服専用である。熟地黄は、従来より使用例が
あるが、滋養強壮、補血効果を有し、何首鳥、女貞子と
共同して白髪化の防止、発毛、育毛効果を奏する。内服
専用である。蔓荊子は、従来より使用例があるが、強
壮、抗老化、頭面の熱を散らす効果を奏する。内服専用
である。桂枝は、皮膚と皮下組織の新陳代謝の強化を図
る効果を奏する。内服専用である。当帰については、既
に述べた。桃仁は、浄血、皮膚の熱とり、凝滞の血を巡
らせ、また緩下作用による腸浄化の効果を奏する。内服
専用である。赤芍薬については既に述べた。大黄は、大
腸ぜん動運動を亢進させ、排便反射機能を亢進し、瀉下
作用を進めて腸内清浄化、胆汁、膵液の分泌を亢進し、
健胃作用を行う。内服専用である。甘草は、副腎皮質ホ
ルモン様作用をなし、諸薬の働きを調和して働きを高め
る役割を果たす。内服専用である。上記各生薬成分は症
状に応じて、単独または任意の組み合わせで、上記内服
様の主生薬成分に追加して用いることができる。
【0015】上記第9の特徴において、主生薬成分とし
て桑白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、唐辛子、葛根を含有
する抽出液を用いた頭部塗布用剤を使用し、併せて、主
生薬成分として側柏葉、胡麻、葛根、桑白皮を含有する
内服剤を使用することで、頭部塗布剤単独の場合に比べ
て、その脱毛防止、発毛、育毛効果を大いに増進させる
ことができ、また特に頭部塗布剤単独の場合に不十分で
あった白髪化の防止と復元が可能となる。
【0016】
【実施例】本発明に係る頭部塗布用の養毛剤の標準的組
成例を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1に示す頭部塗布用の養毛剤は、50
%エチルアルコール6000cc中に各生薬の上記表1に示す
g数を一緒に浸して生薬成分を抽出することにより行
う。抽出に際して、容器は酸化等の危険を防ぐため、金
属製の容器は使用せず、ガラス或いは陶器等の容器を用
いる。また直射日光を避けた場所に2か月以上安置し、
生薬成分の完全な抽出を行う。この間、密栓する。抽出
の期間が経過した後、抽出に供した各生薬材料を除去し
て頭部塗布用液剤を得る。この液剤には一切の化学的添
加物を加えない。
【0019】上記の頭部塗布用液剤の使用方法は、この
液剤を脱毛禿部の局部所だけでなく、頭部全体に塗布す
る。塗布の前には例えば鍼治療に使用する集毛鍼か、つ
まようじ鍼(つまようじを70〜80本をしっかりと束ねて
固定したもの)の先端で頭部を傷つけない程度の軽い叩
打刺激を加える。局所はより丹念にこれを行うが、必ず
頭部全体の血行改善をねらって、前頭、側頭、頭頂、後
頭から頚部にかけて、この叩打刺激を加える。局所を指
頭で按圧すると圧痛があったり、ぶよぶよと軟弱さを示
すようなところは、その周辺を含めて指腹でマッサージ
や指圧を行うことと叩打刺激を併行させる必要がある。
こうして特に患部とその周辺にはごく軽く発赤した皮膚
状況が現れることが望ましい。試用者のほとんどはマッ
サージや指圧の併行を行うことをやれていないが、これ
を実行した場合はやはり効果は高かった。マッサージや
指圧等の併行行為とまでは行かなくとも、少くとも叩打
刺激を丹念に行うことは頭部塗布用液剤の塗布による効
果を高める有効な準備である。それは、緊張している頭
皮を軽く弛緩させ、液剤の浸透効率を幾分か高め、血行
をもある程度よくすることによって、液剤のより活性的
な働きを準備するものとなる。塗布は、液剤を綿花等に
浸しておいて必ずすり込むように行う。決してべたべた
とつけるだけにとどめてはならない。
【0020】この塗布作業は、1日に2回以上行うこと
が1日1回以上行う場合よりも効果の発現がより早く強
くなる。勿論、1日1回の場合でも改善されるのである
が、1日2回行っている場合よりも効果は弱い。20代の
人の場合は1日1回の塗布でも顕著な効果を見ることが
多い。しかし、30代後半から40代前後になると1日1回
では効果の発現は比較的遅い。1日5〜6回行うことに
よって60代後半の病身の人物の禿頭部に発毛が始まり育
毛が進んだ。その他、多回数の塗布行為はやはり少数回
数よりも効果がよいこと、及び何らかの副作用は見られ
なかった。マッサージ、指圧鍼等で局所や頭部に限ら
ず、頸、項、肩部をほぐす程よい。全身の血流をよくす
ることは頭部の血流にも良好な影響を及ぼすので全身的
に行える程よいといえる。なお、鍼灸治療は血液の酸性
状態を弱アルカリ状態に変えるなど、その質をも変える
ので、本発明の目的に好影響をもたらせるが、この血液
改善という面でも好作用を及ぼすことが確証された。
【0021】本発明に係る内服用養毛剤の標準的組成例
を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】上記表2に示す内服用養毛剤は表に示した
g数を日量分として、水400cc で約半量に煎じ、煎汁か
ら粕を取り除いて出来あがる。これを1日3回分服す
る。温めて飲むのが好ましい。食間服用が望ましい。食
前、食後でも40分以上の間隔があればよい。
【0024】本発明の養毛剤の使用上の留意点を述べ
る。頭部塗布剤と内服剤の両剤を用いて、脱毛を止め、
発毛、育毛を行い、また白髪化を止めて復元する効果を
十分に上げるためには、血液、体液の酸性状態は禁忌す
べきものである。本発明の養毛剤を用いて十分確実に早
く良好な効果を得る上において、酸性度の高い食品や刺
激物の摂取を思いきって減らし、体の状態を弱アルカリ
状態にするよう食生活を改善することが前提的条件とな
る。動物性脂肪を必要以上に食したり、その他酸性食品
を多食する型の食生活を続けていた場合には、本発明の
両剤を使用しても、その効果は減少する。又このような
酸性食品多食型の同一人が食生活の改善を図った結果、
本発明の養毛剤による確実且つ顕著な効果を得ることが
できた。しからば、前記のように改善された食生活のみ
を単独で行うことによっても養毛の効果を得ることがで
きるのかという問題に対しては、改善された食生活を守
り且つ例えば海草、胡麻等をよくとるように数カ月間実
行してみても、食養生単独の治療では実質的な効果は得
られなかったのである。使用上の今一つの留意点は、ス
トレスである。頭部塗布剤の使用にあたっての準備行為
は、上記叩打刺激や食生活の他にストレスの解消を行う
ことも重要である。そして上記内服剤は、最もストレス
を受けやすい胃腸のストレスや神経的なストレスを解消
方向にむける作用を有している。
【0025】本発明の頭部塗布剤、内服剤は、これを正
しい使用法で用いることで、難治であった脱毛止めと禿
頭の改善、また白髪の進行を止めて黒髪への復元に確実
に効能することが判った。これらの効果の発現の水準
は、若干の固体差を持つ。特に年齢差による効能の発現
差は否めない。当然のことではあるが、若年齢である
程、早く強い効果をみることはいうまでもない。効果の
強弱に年齢差があるとはいえ、50代では十分に効果を得
ることも実証された。また60代後半の病身者の例を述べ
たが、その他、60代及びその後半の場合でも、正しく丹
念に行為すれば効果の発現は緩徐ではあるが有効である
ことも判った。両剤はいうまでもなく男女両性に有効で
あるが、女性の例では男性に特有の禿頭の形態とは異な
った禿髪或いは白髪化を伴ったものである。禿髪状態と
いえば、洗髪の時にこれまでみられなかった多量の脱毛
がみられ、それが次第に増えていくが、脱毛の後に発毛
しないという状況のものに多く本剤が試された。そして
その結果、明らかに改善を得ることができた。
【0026】頭部塗布剤の単独使用と、頭部塗布剤と内
服剤とを併用した場合の効果の相違に付いて述べる。外
用である頭部塗布剤を単独で使用する場合は、併用する
場合に比べて効果の発現が遅速である等の弱点がある。
即ち、併用の場合には30日から50日の間に効果の発現が
始まる。先ず脱毛が止まり、そうして発毛が始まり、次
第に育毛へと進んで行く。しかし、外用である頭部塗布
剤を単独で使用する場合には、脱毛の止まりは60日以前
にも発現するが、発毛には60日から80日の期間を要し、
発毛状態もやや疎らであったりする。また白髪化につい
ては止めることが出来ない。しかし内服剤のみの使用で
は脱毛止め、発毛の効果が乏しいことから、頭部塗布剤
は少なくとも脱毛止めと発毛の効果発現の重要な機能を
有しているといえる。
【0027】本発明の頭部塗布剤と内服剤の併用による
効果は著しく、脱毛止め、発毛、育毛はもとより、最も
困難とされる白髪止めと復元的作用においても効果を奏
し、また極めて困難を持つと考えられる諸難疾病を持つ
人においても有効であり、確実に効果を上げることがで
きた。 .肝臓ガン除去手術後、再発した人物であるが、その
未発見の時期に多量の脱毛が始まり進行していたが、本
発明の頭部塗布剤と内服剤の併用により、前記脱毛の進
行を止め、さらに発毛、育毛の効果を奏した。57才男
性。 .C型肝炎のためインターフェロン治療を行い、その
副作用とみられる多量の脱毛による頭髪の減少希薄化と
加齢減少による一部の禿頭化に対して、本発明の頭部塗
布剤と内服剤を併用することで、脱毛を止め、次第に発
毛させ、増毛させ、禿頭状態を回復して復元に近づけ、
これを進行させている。60才男性。 .C型肝炎でインターフェロン治療中、脱毛が進み、
白髪化が急速であったが、本発明の頭部塗布剤と内服剤
を併用することで、脱毛が止まり且つ白髪の進行も止ま
り、発毛、育毛が進み、艶のある髪に戻りつつある。50
才女性。 .アトピー性皮膚炎で、副腎皮質ホルモンの長期投与
によりついにその効果がなくなり、悪化の途をたどり、
漢方治療中に、本発明の頭部塗布剤と内服剤を併用する
ことで、脱毛を止め、白髪化を防ぎ、発毛させることに
おいて著効した。52才女性。 .パーキンソン氏病で計7年の入院後、再発、漢方治
療中において、本発明の頭部塗布剤と内服剤を併用する
ことで、禿部に発毛し、育毛が進んでいる。67才男性。 このように、難疾病患者でしかも高年齢の者においても
養毛の効果を示したことは、本発明の頭部塗布剤と内服
剤の併用による効果の高い水準の証しである。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項1
に記載の養毛剤によれば、主生薬成分として、桑白皮、
側柏葉、白芥子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する抽出液
を用い、頭部塗布を用途としているので、これを頭部に
塗布することで、脱毛止め、発毛、育毛の効果を得るこ
とができる。また請求項2に記載の養毛剤によれば、請
求項1に記載の構成による効果に加えて、桑白皮を8〜
20重量部、側柏葉を6〜20重量部、白芥子を5〜15重量
部、胡麻を7〜12重量部、唐辛子を5〜13重量部、葛根
を4〜11重量部の相互比率で抽出した抽出液を用いるこ
とで、頭部塗布用としてより確実に養毛効果を得ること
ができる。また請求項3に記載の養毛剤によれば、請求
項1又は2に記載の構成による効果に加えて、生薬成分
として、黄柏、せんぶり、紫根、生姜、当帰、赤芍薬を
単独又は任意の組み合わせで追加含有させた抽出液を用
いることで、頭部塗布用として、症状等に応じた適切な
養毛効果を得ることができる。また請求項4に記載の養
毛剤によれば、請求項1から3の何れかに記載の構成に
よる効果に加えて、抽出用溶媒の主成分がエチルアルコ
ールであるので、殺菌、消毒、脂肪やふけの除去に効果
を奏し、また血管拡張、血流改善、皮膚と皮下組織のう
っ熱状態の除去を促進することで、諸薬の養毛作用を助
け、相乗効果をも多少なりとも奏する。また請求項5に
記載の養毛剤によれば、主生薬成分として、側柏葉、胡
麻、葛根、桑白皮を含有し、内服を用途としているの
で、これを内服することで、体の内部から養毛条件を整
えることができ、頭部塗布剤の使用と相まって、効果的
な養毛作用を奏する。また請求項6に記載の養毛剤によ
れば、請求項5に記載の構成による効果に加えて、側柏
葉を9〜17重量部、胡麻を7〜18重量部、葛根を7〜14
重量部、桑白皮を3〜10重量部の相互比率で煎じて液剤
としたことにより、内服剤としての養毛効果を一層確実
にすることができる。また請求項7に記載の養毛剤によ
れば、請求項5に記載の構成による効果に加えて、粉末
や丸剤等の固形剤としたので、内服剤としての服用を容
易にすることができる。また請求項8に記載の養毛剤に
よれば、請求項5から7の何れかに記載の構成による効
果に加えて、生薬成分として、女貞子、何首鳥、熟地
黄、蔓荊子、桂枝、当帰、桃仁、赤芍薬、大黄、甘草、
生姜を単独又は任意の組み合わせで追加含有させること
で、内服剤として、症状等に応じた確実な養毛効果を得
ることができる。また請求項9に記載の養毛剤によれ
ば、主生薬成分として桑白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、
唐辛子、葛根を含有する抽出液を用いた頭部塗布用剤
と、主生薬成分として側柏葉、胡麻、葛根、桑白皮を含
有する内服剤との組み合わせからなるので、体の内、外
の両方からの作用により、一層顕著で確実な養毛効果を
得ることができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主生薬成分として、桑白皮、側柏葉、白
    芥子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する抽出液を用い、頭
    部塗布を用途とすることを特徴とする養毛剤。
  2. 【請求項2】 桑白皮を8〜20重量部、側柏葉を6〜20
    重量部、白芥子を5〜15重量部、胡麻を7〜12重量部、
    唐辛子を5〜13重量部、葛根を4〜11重量部の相互比率
    で抽出した抽出液を用いることを特徴とする請求項1に
    記載の養毛剤。
  3. 【請求項3】 生薬成分として、黄柏、せんぶり、紫
    根、生姜、当帰、赤芍薬を単独又は任意の組み合わせで
    追加含有させた抽出液を用いることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の養毛剤。
  4. 【請求項4】 抽出用溶媒の主成分がエチルアルコール
    であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
    の養毛剤。
  5. 【請求項5】 主生薬成分として、側柏葉、胡麻、葛
    根、桑白皮を含有し、内服を用途とすることを特徴とす
    る養毛剤。
  6. 【請求項6】 側柏葉を9〜17重量部、胡麻を7〜18重
    量部、葛根を7〜14重量部、桑白皮を3〜10重量部の相
    互比率で煎じて液剤としたことを特徴とする請求項5に
    記載の養毛剤。
  7. 【請求項7】 粉末や丸剤等の固形剤とした請求項5に
    記載の養毛剤。
  8. 【請求項8】 生薬成分として、女貞子、何首鳥、熟地
    黄、蔓荊子、桂枝、当帰、桃仁、赤芍薬、大黄、甘草、
    生姜を単独又は任意の組み合わせで追加含有させたこと
    を特徴とする請求項5から7の何れかに記載の養毛剤。
  9. 【請求項9】 主生薬成分として桑白皮、側柏葉、白芥
    子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する抽出液を用いた頭部
    塗布用剤と、主生薬成分として側柏葉、胡麻、葛根、桑
    白皮を含有する内服剤との組み合わせからなることを特
    徴とする養毛剤。
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