JPH07284772A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH07284772A
JPH07284772A JP6081796A JP8179694A JPH07284772A JP H07284772 A JPH07284772 A JP H07284772A JP 6081796 A JP6081796 A JP 6081796A JP 8179694 A JP8179694 A JP 8179694A JP H07284772 A JPH07284772 A JP H07284772A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解槽に供給される原水から有機物質、微細
なコロイド粒子等の混入物を除去すること。 【構成】 隔膜24で内部をプラス電極22を収容する
陽極室R2とマイナス電極23を収容する陰極室R1に
区画された電解槽20に原水を供給して電解槽20にて
電解処理し、電解槽20の陽極室出口21dから酸性イ
オン水が得られるとともに陰極室出口21cからアルカ
リ性イオン水が得られるように構成した電解水生成装置
において、電解槽20の流入側に逆浸透膜または限外濾
過膜を備えた浄化フィルタ19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解水生成装置に関
し、特に、隔膜で内部をプラス電極を収容する陽極室と
マイナス電極を収容する陰極室に区画された電解槽に原
水を供給して電解槽にて電解処理し、電解槽の陽極室出
口から酸性イオン水が得られるとともに陰極室出口から
アルカリ性イオン水が得られるように構成した電解水生
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電解水生成装置においては、各
電解生成イオン水の製造コストを下げることを目的とし
て、電解槽に供給される原水として水道水または地下水
が使用され、例えば特開平5−115875にて示され
ているように、電解槽の流入側に水道水中の残留塩素を
除去するフィルタを設ける場合がある。また、前記フィ
ルタに代えてまたは前記フィルタに加えてゴミ等の比較
的大きな異物を除去するフィルタを設ける場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電解水
生成装置においては、原水に混入する有機物質、微細な
コロイド粒子等の混入物を除去することができない。と
ころで、有機物質、微細なコロイド粒子等の混入物を含
む原水を電解槽に供給して電解処理すると、特にプラス
電極表面において起きる酸化反応に上記混入物が関与し
て電解生成物(原水が水道水または地下水のみである場
合にはO3 、OHラジカル、酸素イオン等が生成され、
また原水が水道水または地下水に食塩を加えた希塩水で
ある場合には上記した生成物の他に次亜塩素酸も生成さ
れる)の生成効率を低めることがあるばかりか、上記混
入物が各電解生成イオン水内の電解生成物の分解を早め
ることがあり各電解生成イオン水の保存性が低下するこ
とがある。本発明は、上記した問題に対処すべくなされ
たものであり、その目的は電解槽に供給される原水から
有機物質、微細なコロイド粒子等の混入物を除去するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、隔膜で内部をプラス電極を
収容する陽極室とマイナス電極を収容する陰極室に区画
された電解槽に原水を供給して電解槽にて電解処理し、
電解槽の陽極室出口から酸性イオン水が得られるととも
に陰極室出口からアルカリ性イオン水が得られるように
構成した電解水生成装置において、前記電解槽の流入側
に逆浸透膜または限外濾過膜を備えた浄化フィルタを設
けた。逆浸透膜は水及びこれと同程度の分子を透過させ
るがイオン、コロイドその他の透過を阻止するため、原
水が水道水または地下水に食塩を加えた希塩水である場
合において電解槽の流入口近傍に配置すると、電解槽の
陽極室で次亜塩素酸を生成させるための塩素イオンをも
除去されるので、この場合には食塩が加えられる前の水
道水または地下水だけを浄化するように配置する必要が
ある。一方、限外濾過膜は水とイオン及びこれらと同程
度の分子を透過させるがコロイドその他の透過を阻止す
るため、塩素イオンも透過可能であり、配置に制約を受
けることはない。
【0005】
【発明の作用効果】本発明による電解水生成装置におい
ては、電解槽の流入側に設けた逆浸透膜または限外濾過
膜を備えた浄化フィルタにより、電解槽に供給される前
の原水から電解生成物の生成及び各電解生成イオン水の
保存性に悪影響を与える有機物質、微細なコロイド粒子
等の混入物を的確に除去することができるため、電解生
成物の生成効率が向上するとともに、各電解生成イオン
水の保存性が阻害されず長期間安定して各電解生成イオ
ン水を保存することができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明を実施した電解水生成装置を示
していて、この電解水生成装置は原水(希塩水)を所要
量貯える貯溜タンク10を備えている。貯溜タンク10
は、制御装置30に接続された水位センサ11(上限水
位と下限水位を検出するもの)と塩濃度センサ12を内
部に備えていて、これら水位センサ11及び塩濃度セン
サ12からの信号により、水道水(地下水の場合もあ
る)供給管13に設けた電磁開閉弁V1が開閉されると
ともに、濃塩水(飽和食塩水)貯蔵タンク14に接続さ
れている濃塩水供給管15に設けたピンチバルブV2が
開閉されて貯溜タンク10内の希塩水の水位及び濃度が
それぞれ所定の範囲に維持されるように構成されてい
る。
【0007】また、貯溜タンク10には、電解槽20の
両流入口21a,21bに分岐して接続される接続管1
6が取付けられていて、接続管16には制御装置30に
よって作動を制御される定流量型の電動ポンプP1と制
御装置30に接続された流量センサ17がそれぞれ介装
されるとともに糸まきフィルタ18と浄化フィルタ19
が介装されていて、電動ポンプP1の駆動により貯溜タ
ンク10内の希塩水が接続管16を通し糸まきフィルタ
18と浄化フィルタ19でそれぞれ浄化されて電解槽2
0の両流入口21a,21bに供給され、接続管16を
流れる流量が流量センサ17によって検出されるように
構成されている。
【0008】流量センサ17は、浄化フィルタ19の浄
化機能異常を確認するために設けられていて、電動ポン
プP1が駆動されているにも拘らず流量センサ17が所
定の流量を検出しない場合(流量異常減少の場合と流量
異常増大の場合がある)には、浄化フィルタ19の浄化
機能異常が生じているとして警報手段(図示省略)が作
動するように構成されている。糸まきフィルタ18は比
較的大きな固形物を除去するものであり、また浄化フィ
ルタ19は限外濾過膜を備えたものであって水とイオン
及びこれらと同程度の分子を透過させるがコロイドその
他の透過を阻止して原水から除去する。
【0009】電解槽20は、一対の流入口21a,21
bと一対の流出口21c,21dを有する槽本体21
と、この槽本体21内に対向配設したプラス電極22及
びマイナス電極23と、これら両電極22,23間に配
設されて各電極21,23を収容する陰極室R1と陽極
室R2を形成する隔膜24によって構成されていて、陰
極室R1には流入口21aと流出口21cが連通し、陽
極室R2には流入口21bと流出口21dが連通してい
る。また、各流出口21c,21dには電解によって生
成されたアルカリ性イオン水,酸性イオン水をそれぞれ
導出する各導出管25,26が接続されていて、各導出
管25,26は各貯蔵タンク(図示省略)にそれぞれ接
続されている。各電極22,23は、各電線27,28
を介して制御装置30に接続されていて、制御装置30
によって直流印加電圧の通電・遮断が制御されるように
構成されている。なお、図示省略した各貯蔵タンクに
は、貯溜タンク10と同様に水位センサ(上限水位と下
限水位を検出するもの)とオーバーフローパイプがそれ
ぞれ設けられている。
【0010】制御装置30は、電源スイッチ31がON
のとき水位センサ11及び塩濃度センサ12からの信号
により水道水供給管13に設けた電磁開閉弁V1と濃塩
水供給管14に設けたピンチバルブV2を開閉制御して
貯溜タンク10内の希塩水の水位及び濃度をそれぞれ所
定の範囲に維持する原水制御回路を内蔵するとともに、
図示省略した各貯蔵タンクの水位センサからの信号によ
り電動ポンプP1の駆動・停止と電解槽20への通電・
遮断を制御する電解制御回路を内蔵している。
【0011】上記のように構成した本実施例において
は、電源スイッチ31がONされると、制御装置30の
原水制御回路により電磁開閉弁V1とピンチバルブV2
が開閉制御されて、貯溜タンク10内の希塩水の水位及
び濃度がそれぞれ所定の範囲に維持され、また制御装置
30の電解制御回路により電動ポンプP1の駆動・停止
と電解槽20への通電・遮断が制御されて、貯溜タンク
10から電解槽20への希塩水の供給と電解槽20での
電解生成処理が制御され、図示省略した両貯蔵タンクに
それぞれ収容される各電解生成イオン水(アルカリ性イ
オン水、酸性イオン水)の水位がそれぞれ所定の範囲に
維持される。
【0012】ところで、本実施例においては、電解槽2
0の流入側に設けた限外濾過膜を備えた浄化フィルタ1
9により、電解槽20に供給される前の原水から電解生
成物の生成及び各電解生成イオン水の保存性に悪影響を
与える有機物質、微細なコロイド粒子等の混入物を的確
に除去することができるため、電解槽20での電解生成
物の生成効率が向上するとともに、図示省略した各貯蔵
タンクでの各電解生成イオン水の保存性が阻害されず長
期間安定して各電解生成イオン水を保存することができ
る。
【0013】上記実施例においては、接続管16に浄化
フィルタ19を介装して本発明を実施したが、浄化フィ
ルタ19を水道水供給管13と濃塩水供給管15にそれ
ぞれ設けて実施すること、或いは水道水供給管13を通
して供給される流量が濃塩水供給管15を通して供給さ
れる流量に比して非常に多いことを考慮して浄化フィル
タ19を水道水供給管13にのみ設けて実施することも
可能である。水道水供給管13に浄化フィルタ19を設
ける場合には、原水に混入しているイオンを除去しても
各電解生成イオン水内の電解生成物の生成に支障がない
ため、浄化フィルタ19の濾過膜として逆浸透膜(水及
びこれと分子構造のよく似た同程度の分子を透過させる
がイオン、コロイドその他の透過を阻止する膜)を採用
することも可能である。なお、水道水供給管13に浄化
フィルタ19を設ける場合には糸まきフィルタ18を設
ける必要がない。
【0014】また上記実施例においては、希塩水を電解
槽20にて電解処理する電解水生成装置に本発明を実施
したが、本発明は食塩を加えない原水(水道水または地
下水そのもの)を電解槽20にて電解処理する電解水生
成装置にも同様に実施することができるものである。こ
の場合には、水道水供給管13と接続管16を直接接続
して貯溜タンク10及び電動ポンプP1を省略すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した電解水生成装置の一実施例
を示す図である。
【符号の説明】
13…水道水供給管、16…接続管、17…流量セン
サ、19…浄化フィルタ、20…電解槽、21…槽本
体、21a,21b…流入口、21c,21d…流出
口、22…プラス電極、23…マイナス電極、24…隔
膜、R1…陰極室、R2…陽極室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔膜で内部をプラス電極を収容する陽極
    室とマイナス電極を収容する陰極室に区画された電解槽
    に原水を供給して電解槽にて電解処理し、電解槽の陽極
    室出口から酸性イオン水が得られるとともに陰極室出口
    からアルカリ性イオン水が得られるように構成した電解
    水生成装置において、前記電解槽の流入側に逆浸透膜ま
    たは限外濾過膜を備えた浄化フィルタを設けたことを特
    徴とする電解水生成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623615B1 (en) 1996-08-27 2003-09-23 Nihon Trim Co., Ltd. Electrolytic hydrogen dissolved water and method and apparatus of production thereof
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