JPH07284750A - 汚泥焼却灰の焼成体 - Google Patents

汚泥焼却灰の焼成体

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JPH07284750A
JPH07284750A JP6101705A JP10170594A JPH07284750A JP H07284750 A JPH07284750 A JP H07284750A JP 6101705 A JP6101705 A JP 6101705A JP 10170594 A JP10170594 A JP 10170594A JP H07284750 A JPH07284750 A JP H07284750A
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JP
Japan
Prior art keywords
incineration ash
sludge incineration
primary molded
sludge
molded product
Prior art date
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Pending
Application number
JP6101705A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sawada
廣 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOONICHI KK
Original Assignee
TOONICHI KK
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃水の汚泥焼却灰に或る程度の粘性を付与
し、汚泥焼却灰の有効利用が達成できるようにすること
にある。 【構成】 汚泥焼却灰に、カルボキシメチルセルロース
を溶解させた水を加えて撹拌混練して所定塊形状の第一
次成形品を成形し、この第一次成形品を焼成した焼成体
の構成であり、或いは第一次成形品を1100℃から1250℃
の温度で焼成して発泡化させた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚泥焼却灰の成形品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃水に含まれる汚泥は、そのまま湾岸に
流出するとヘドロ堆積の原因となり、大きな公害問題と
なるので、最近では廃水の中から汚泥のみを分離して処
理する手段が多々開発されている。
【0003】汚泥の処理手段としては、例えば廃水処理
施設で廃水から汚泥を濾過し、濾過物に所定の圧力をか
けて水分を可能な限り除去し、更にこの汚泥残存物を焼
却する作業が行われる。
【0004】処が、この汚泥の焼却灰は利用価値が殆ど
なく、従って廃棄物として経費をだして投棄処理しなけ
ればならなかったのであるが、最近では廃棄処理場所が
少なくなり、投棄自体が社会的な問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、汚泥の焼却灰
の有効利用として、焼却灰を所定の形状に成形して焼成
し、煉瓦や植木鉢として使用する方法が考えられてきて
いる。
【0006】しかしながら、焼却灰は粘性が殆どなく、
固体状に成形するためには1cm2 あたり数百から数千kg
の圧力を加える必要があり、従って大規模な圧力装置等
を用意しなければならず、更には、多品目の成形品を想
定して配慮すると成形型の設備投資が莫大なものになっ
て、償却が困難となる等の多くの問題があった。
【0007】このような問題から、煉瓦や植木鉢程度の
成形品しか得られなかったのであるが、仮に第一次品と
しての成形ができても、強度が極めて劣り、更に焼成作
業に移行するまでの間の取扱に十分な配慮を施さない
と、僅かな外力で崩壊してしまう欠点があった。
【0008】また、焼却灰に水分を加えて粘土状にする
手段も思考錯誤されているが、焼却灰自体が本来粘性に
乏しいので所定形状への成形が困難であり、成形して乾
燥させると粘性が無くなってしまうので脆弱なものにな
ってしまう。
【0009】よって、本発明は、上述した従来技術の欠
点、不都合問題点を解消するべく開発されたもので、廃
水の汚泥焼却灰に或る程度の粘性を付与することを技術
的課題とし、もって汚泥焼却灰の有効利用が達成できる
ようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上述の課題を解
決するため、本発明の汚泥焼却灰の焼成体は、汚泥焼却
灰に、カルボキシメチルセルロースを溶解させた水を加
えて撹拌混練して所定塊形状の第一次成形品を成形し、
この第一次成形品を焼成したことを特徴とする。
【0011】また、第一次成形品を1100℃から1250℃の
温度で焼成して発泡化させたことを特徴とする。
【0012】
【作用】カルボキシメチルセルロースは、周知のよう
に、ナトリウム塩として用いられるセルロースの酸エー
テル誘導体であって、嵩高性の白色無臭固体であり、主
として安定剤、乳化剤(分散剤)として利用される。
【0013】従って、本発明の汚泥焼却灰の焼成体にあ
って、この焼成体を成形するための第一次成形品の成形
材料は、汚泥焼却灰に、カルボキシメチルセルロースを
溶解させた水を加えて撹拌混練したので、このカルボキ
シメチルセルロースの安定、乳化(分散)作用によって
粘性が高まったものとなる。
【0014】それ故に、この成形材料で所定の塊形状に
成形した第一次成形品は、崩れることなく或る程度の強
度を維持したまま安定した状態となり、従って、所望の
焼成体を得ることができる。
【0015】また、このような第一次成形品を、1100℃
から1250℃の高い温度で焼成すると発泡化し、成形され
た焼成体は全体の体積よりして比重が軽くなるので、所
定の液体に対して浮遊状態となる物体とすることが可能
である。
【0016】
【実施例】カルボキシメチルセルロースの量は、汚泥焼
却灰に対して0.1% 以上であれば十分に粘性を付与する
ことができ、成形しようとする焼成体の用途目的に応じ
てその量を調整すれば良い。
【0017】汚泥焼却灰にカルボキシメチルセルロース
を溶解させた水を加えて撹拌混練した成形材料は、常圧
または低圧で、粘性を維持したまま崩壊することなく第
一次成形品への成形が可能であり、乾燥後のこの第一次
成形品は、機械加工が可能な程度にまで強度をもたせる
ことができる。
【0018】汚泥焼却灰に対して0.5% のカルボキシメ
チルセルロースを溶解させた水を加え、撹拌混練して粘
土状の成形材料を形成し、この成形材料を常圧で無定形
の球状に成形した第一次成形品を乾燥硬化させ、1000℃
から1100℃程度の温度で焼成すると、光沢のある玉石状
の焼き物が焼成体として得られ、美術工芸品としての用
途が期待できる。
【0019】汚泥焼却灰は、焼き物の成形材料として通
常使用される粘土とは異なり、金属酸化物の混合である
ので、上薬等を使用しなくても焼成体の表面に光沢を生
じさせることができる。
【0020】また、撹拌混練して粘土状の成形材料を形
成するに際して、この材料に所望の顔料等を混合させれ
ば、着色することができ、或いは第一次成形品の段階で
表面に色彩模様を施すこともできよう。
【0021】上記成形材料を常圧または低圧で比較的肉
厚な円板或いは多角板状に成形して第一次成形品とし、
1000℃から1100℃程度の温度で焼成すると、光沢のある
陶器状の焼き物が焼成体として得られ、敷き石等の実用
品として使用できる。
【0022】廃水汚泥焼却灰は、通常の粘土と成分及び
成分比率が異なるため、通常の焼結温度よりも高い温度
で焼成すると溶融発泡する性質がみられた。そこで、前
記成形材料で成形して乾燥させた第一次成形品を、1100
℃から1250℃の高い温度で焼成して発泡化させると、成
形された焼成体は比重が1以下で、水に浮く物体とな
る。
【0023】発泡化させるて成形された焼成体は、無腐
食性無害の非常に光沢のある比重の軽い物体となるの
で、海洋や河川の浮遊ブイとして利用でき、或いは、風
呂場での浮遊玩具等に応用できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、焼成体を
成形するための第一次成形品の成形材料は、汚泥焼却灰
に、カルボキシメチルセルロースを溶解させた水を加え
て撹拌混練したので、このカルボキシメチルセルロース
の安定、乳化(分散)作用によって粘性が高まったもの
となり、第一次成形品は、崩れることなく或る程度の強
度を維持したまま安定した状態となって取り扱うことが
可能であり、所望の焼成体を得ることができる。
【0025】また、第一次成形品を高い温度で焼成して
発泡化させると、焼成体は比重が軽くなるので、液体に
対して浮遊状態となる物体とすることが可能である。
【0026】よって、従来廃棄せざるを得ず、更には廃
棄場所に問題があった汚泥焼却灰の有効利用が達成で
き、公害問題の解消となる極めて大きな作用効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 303 L C04B 35/00 108

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥焼却灰に、カルボキシメチルセルロ
    ースを溶解させた水を加えて撹拌混練して所定塊形状の
    第一次成形品を成形し、該第一次成形品を焼成したこと
    を特徴とする汚泥焼却灰の焼成体。
  2. 【請求項2】 第一次成形品を1100℃から1250℃の温度
    で焼成して発泡化させたことを特徴とする請求項1に記
    載の汚泥焼却灰の焼成体。
JP6101705A 1994-04-18 1994-04-18 汚泥焼却灰の焼成体 Pending JPH07284750A (ja)

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JP6101705A JPH07284750A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 汚泥焼却灰の焼成体

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JP6101705A JPH07284750A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 汚泥焼却灰の焼成体

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JPH07284750A true JPH07284750A (ja) 1995-10-31

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ID=14307732

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JP6101705A Pending JPH07284750A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 汚泥焼却灰の焼成体

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01281191A (ja) * 1988-05-07 1989-11-13 Chugai Ro Co Ltd 下水汚泥焼却灰の成形体およびその焼成品
JPH04202492A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 Yahashi Kogyo Kk 蓄熱体の製造方法
JPH04270184A (ja) * 1991-02-25 1992-09-25 Ogawa Denki Kk フライアッシュ成形体の製造方法
JPH05330898A (ja) * 1992-05-26 1993-12-14 Shiroyama Kosan Kk 高強度フライアッシュ焼結成形体の製造方法

Patent Citations (4)

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Effective date: 19970304