JPH07282995A - プラズマトーチ - Google Patents

プラズマトーチ

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JPH07282995A
JPH07282995A JP6073306A JP7330694A JPH07282995A JP H07282995 A JPH07282995 A JP H07282995A JP 6073306 A JP6073306 A JP 6073306A JP 7330694 A JP7330694 A JP 7330694A JP H07282995 A JPH07282995 A JP H07282995A
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orifice
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nozzle member
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悦男 中野
Akira Kojo
昭 古城
Hirotaka Obara
裕隆 小原
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Koike Sanso Kogyo Co Ltd
Koike Sanso Kogyo KK
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Koike Sanso Kogyo Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/26Plasma torches
    • H05H1/32Plasma torches using an arc
    • H05H1/34Details, e.g. electrodes, nozzles
    • H05H1/3473Safety means
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切断性能や切断面の品質を維持してダブルアー
クの発生を防止すると共に、人体に対する感電の危険性
を防止する。 【構成】プラズマアークを通過させる第1オリフィス21
を設けた内側ノズル部材22及びプラズマアーク及び二次
気流を通過させる第2オリフィス23を設けた外側ノズル
部材24を直接接触させると共に前記第1オリフィスと第
2オリフィスの軸心を一致させて一体的に構成したノズ
ルCをカセットBを介してトーチ本体Aに装着する。キ
ャップDをキャップ体31と外側ノズル部材24の外周面と
接触するカバー部材32とによって構成する。外部に露出
するキャップ体31,カバー部材32、カバー部材32の外側
ノズル部材24との接触面又は外側ノズル部材24のカバー
部材32との接触面にセラミックと4フッ化エチレン樹脂
を重ねてコーティングすることで絶縁処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部に露出する部品や
異なる電位を有する部品間に絶縁処理を施したプラズマ
トーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被加工材を切断或いは溶接するプラズマ
トーチでは、電極にマイナス電位を付与すると共にノズ
ルにプラス電位を付与して両者の間で放電させることで
パイロットアークを形成してノズルのオリフィスから外
部に噴射し、その後、被加工材にプラス電位を付与して
電極との間で放電させることで加工に寄与するプラズマ
アークを形成している。
【0003】上記プラズマトーチでは電極とノズル及び
電極と被加工材は電気的に絶縁される。また電極と被加
工材の間にプラズマアークを形成して被加工材を加工し
ている間、ノズルには何等電位が付与されることなく電
気的中性となる。
【0004】然し、ノズルが直接被加工材と接触した
り、或いはノズルに付着したスパッタが成長して間接的
に被加工材と接触したような場合、ノズルがプラス電位
となって該ノズルと電極との間にもアークが形成される
所謂ダブルアークが発生する。このダブルアークが発生
すると、ノズルが短時間で損傷して加工が中断するとい
う問題がある。
【0005】上記ダブルアークの発生を防止することを
目的として種々の技術が開発されている。例えば、特表
平2−504603号公報に開示された技術(以下『第1技
術』という)では、ノズルオリフィスを有するノズルと
出口オリフィスを有するシールドを備え、このシールド
を本体から電気的に絶縁すると共にノズルとシールドの
間に二次気体を流して該シールドを冷却し得るように構
成したものである。
【0006】上記第1技術ではシールドが直接或いは間
接的に被加工材と接触した場合であっても、シールドと
ノズルとが電気的に絶縁されているため、ノズルが被加
工材と同電位となることはなく、従って、ダブルアーク
の発生を防止することが出来るという特徴を有する。
【0007】またアメリカ特許第 5,124,525号に開示さ
れた技術(以下『第2技術』という)は、プラズマアー
クの周囲に水を噴射する所謂ウォータープラズマ或いは
水プラズマに関するものであり、ノズルの外面にセラミ
ック成形体からなる保護手段を設けたものである。
【0008】上記第2技術では、セラミック保護手段が
ノズルの前面に配置されるため、該保護手段が直接或い
は間接的に被加工材と接触した場合であっても、ノズル
が被加工材と同電位となることはなく、従って、ダブル
アークの発生を防止することが出来るという特徴を有す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記第1,第2技術で
あっても完全なものではなく、夫々固有の問題を含んで
いる。即ち、第1技術にあっては、ノズル,シールドが
異なる部材として構成されるため、電極を交換する都
度、トーチ本体から前記各部材を着脱することとなる。
このため、ノズルに形成されたノズルオリフィスとシー
ルドに形成された出口オリフィスの同軸性を確保するこ
とが困難となり、切断性能や切断面の品質を安定させる
ことが困難であるという問題がある。
【0010】また第2技術にあっては、保護手段が熱伝
導率の小さいセラミックによって形成されるため、被加
工材の加工に伴って発生する温度の高いスパッタが保護
手段に付着したとき、付着部分が熱的な衝撃を受けて破
壊されて剥離し、これにより保護手段が損傷し、且つ使
用時間の増加に伴って損傷部分が成長するという問題が
ある。
【0011】またパイロットアークを形成する際に、ノ
ズルには高電圧が付与されるため、作業員がノズルと電
気的に接続した部分に触れると感電の危険があるという
問題がある。
【0012】本発明の目的は、切断性能や切断面の品質
を維持してダブルアークの発生を防止すると共に、人体
に対し感電の危険性のないプラズマトーチを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るプラズマトーチは、電極と被加工材の間
で放電して形成したプラズマアークをノズルに形成した
オリフィスから被加工材に向けて噴射して加工するプラ
ズマトーチに於いて、外部に露出する金属面及び異なる
電位を有する部品の接触面にセラミックと4フッ化エチ
レン樹脂を重ねてコーティングした絶縁処理を施したも
のである。
【0014】また他のプラズマトーチは、プラズマアー
クを通過させる第1オリフィスを設けた内側ノズル部材
及びプラズマアーク及び二次気流を通過させる第2オリ
フィスを設けた外側ノズル部材を直接接触させると共に
前記第1オリフィスと第2オリフィスの軸心を一致させ
て一体的に構成したノズルと、金属材料を用いて形成さ
れ前記ノズルを構成する外側ノズル部材の外周面と接触
するカバー部材と該カバー部材を嵌装する本体部材とか
らなり前記第1オリフィス及び第2オリフィスの軸心を
電極の軸心に一致させて前記ノズルをトーチ本体に装着
するキャップとを有し、前記カバー部材の少なくとも外
側ノズル部材との接触面又は外側ノズル部材のカバー部
材との接触面に絶縁処理を施し、カバー部材をノズル電
位から絶縁したものである。
【0015】上記プラズマトーチに於いて、絶縁処理が
プラズマトーチを構成する金属部品の表面、或いはカバ
ー部材の少なくとも外側ノズル部材との接触面にセラミ
ックと4フッ化エチレン樹脂を重ねてコーティングした
ものであることが好ましい。
【0016】
【作用】上記第1のプラズマトーチによれば、外部に露
出する金属面及び異なる電位を有する部品の接触面に絶
縁処理を施すことによって、パイロットアークの形成時
或いはプラズマアークを形成して被加工材を加工してい
るときに作業員が接触しても感電することがない。また
異なる電位を有する部品間に於ける漏電の虞もない。
【0017】また上記第2のプラズマトーチによれば、
第1オリフィスを形成した内側ノズル部材と第2オリフ
ィスを形成した外側ノズル部材を前記各オリフィスの軸
心を一致させて一体構成することによって、見掛け上1
部材のノズルを構成することが出来る。このため、電極
の交換時にノズルをトーチ本体に着脱しても、第1オリ
フィスと第2オリフィスの同軸性を確保することが可能
となり、切断性能や切断面の品質等の加工能力を安定し
て発揮させることが出来る。
【0018】上記ノズルをカバー部材と本体部材からな
るキャップによってトーチ本体に装着することで、該ノ
ズルの外部への露出面を可及的に低減することが出来
る。またカバー部材の少なくとも外側ノズル部材との接
触面又は外側ノズル部材のカバー部材との接触面に絶縁
処理を施すと共に例えばキャップ本体とトーチ本体との
間に絶縁スリーブを介在させることで、或いはカバー部
材のキャップ本体との接触面にも絶縁処理を施すこと
で、カバー部材とノズルを電気的に絶縁することが出来
る。このため、カバー部材が直接或いは間接的に被加工
材と接触しても、ノズルが被加工材と同電位になること
がなく、ダブルアークの発生を防止することが出来る。
【0019】上記各プラズマトーチに於いて、絶縁処理
をセラミックと4フッ化エチレン樹脂とを重ねた複合コ
ーティングとすることによって、絶縁処理面にスパッタ
が付着した場合であっても、スパッタによる熱衝撃を緩
和してセラミック層が剥離することがない。
【0020】
【実施例】以下、上記プラズマトーチの実施例について
図により説明する。図1はプラズマトーチの全体構成を
説明する断面図、図2はプラズマトーチの先端部分の構
成を説明する図、図3はノズルの構成を説明する断面
図、図4はキャップの構成を説明する断面図である。
【0021】本発明に係るプラズマトーチは、プラズマ
トーチを構成する金属部品の露出面を絶縁処理すること
によって、人が該トーチに接触したときに発生する虞の
ある感電事故、及び被加工材に対する切断等の作業中に
プラズマトーチが直接或いは間接的に被加工材と接触し
たときに発生する虞のあるダブルアークによるトーチの
損傷を防止し得るように構成したものである。
【0022】図に於いて、プラズマトーチは、トーチ本
体Aと、トーチ本体Aの先端に着脱可能に装着されるカ
セットBと、カセットBの先端に着脱可能に装着される
ノズルCと、カセットBにノズルCを固定するキャップ
Dとによって構成されている。
【0023】トーチ本体Aは、絶縁性を有する布入ベー
クライトからなる筒体1と、この筒体1の先端側(図1
に於ける左側)にネジ3によって固定された絶縁性を有
する樹脂モールドからなるジョイント本体2と、筒体1
とジョイント本体2の間に配置され且つ先端が筒体1か
ら露出すると共に該露出部にネジ4aを形成した導電部
材4と、ジョイント本体2の先端に配置されカセットB
に設けた電極台11に形成された分配突起11aを嵌合して
冷却水やガスの分配を行う複数の穴5aを有する分配部
材5と、分配部材5をジョイント本体2に固定する固定
部材6とによって構成されている。
【0024】分配部材5に形成された複数の穴5aに
は、夫々独立して且つジョイント本体2を介して、冷却
水の供給管7及び図示しない冷却水の排出管,プラズマ
ガスの供給管,二次ガスの供給管等の管が接続されてい
る。また分配部材5は図示しない電源の陰極と接続され
ている。
【0025】カセットBはトーチ本体A側に導電性を有
する電極台11を配置しており、この電極台11に絶縁性を
有する水路部材12がネジ13aによって固着され、また水
路部材12に導電性を有する器頭14がネジ13bによって固
着されている。従って、電極台11と器頭14は電気的に絶
縁されている。
【0026】電極台11のトーチ本体A側には、分配部材
5に形成された複数の穴5aに対応して複数の分配突起
11aが形成されている。この分配突起11aは夫々冷却水
の供給管,排出管,フランジガスの供給管,二次ガスの
供給管と接続された穴5aに嵌合して夫々の流体を電極
20の周囲,ノズルC,キャップDに供給し得るように構
成されている。
【0027】電極台11の先端側には、該電極台11の軸心
と一致して導電性を有し先端に電極20を取り付ける取付
パイプ15、及び取付パイプ15の内部に配置された冷却パ
イプ16が固着されている。そして取付パイプ15の先端に
電極20を取り付けたとき、該パイプ15の内部に冷却水の
通路51が形成される。
【0028】取付パイプ15の外周と所定距離離隔して絶
縁性を有する絶縁パイプ17が配置されている。この絶縁
パイプ17は一端が電極台11と水路部材12とによって構成
されたリング状の溝18に嵌合し、他端が器頭14の内周に
形成された段部14aと係合することでカセットBに一体
的に取り付けられている。また絶縁パイプ17と取付パイ
プ15との間に形成された空間はプラズマガスを流通させ
る通路52としての機能を有する。
【0029】器頭14は、ノズルC及びキャップDを取り
付けると共にこれ等の部材をトーチ本体Aに取り付ける
機能を有するものである。このため、器頭14の外周であ
ってトーチ本体A側の端部には段部14bが形成され、更
に、所定位置にインサートキャップ30を螺合するネジ14
c,キャップDの本体部材となるキャップ体41を螺合す
るネジ14dが形成されている。また先端の内周にはノズ
ルCを構成する内側ノズル部材22の外径と所定の公差を
持った嵌合孔14eが形成されている。
【0030】カセットナット19は一体的に構成された電
極台11,水路部材12,器頭14,取付パイプ15,冷却パイ
プ16,絶縁パイプ17をトーチ本体Aに装着と共に、導電
部材4と器頭14を電気的に接続する機能を有するもので
ある。このため、カセットナット19は導電性を有する金
属によって形成されている。
【0031】カセットナット19のトーチ本体A側の内周
にはネジ19aが形成され、他方側の端部には器頭14を嵌
合する孔とフランジ状の係止部19bが形成されている。
そして前記孔に器頭14を嵌合して係止部19bを器頭14の
段部14bに係合させ、ネジ19aをトーチ本体Aに設けた
導電部材4のネジ4aに螺合させることで、カセットB
をトーチ本体Aに装着している。
【0032】カセットBを構成する取付パイプ15の先端
にはネジ15aが形成されている。ネジ15aには中心に電
極材20aを埋設した電極20が着脱可能に装着される。
【0033】ノズルCは、プラズマアークを通過させる
第1オリフィス21を形成した内側ノズル部材22と、プラ
ズマアーク及び二次気流を通過させる第2オリフィス23
を形成した外側ノズル部材24とによって構成されてお
り、内側ノズル部材22と外側ノズル部材24が直接接触し
て一体的に構成されている。
【0034】ノズルCは加工開始時に電極20との間にア
ーク放電してパイロットアークを形成する機能を有す
る。このため、ノズルCを構成する内側ノズル部材22,
外側ノズル部材24は夫々導電性を有する金属によって形
成されている。
【0035】内側ノズル部材22は、全体がロート状に形
成されており、外周面には胴部22a,シール部22b,筒
状部22c,テーパ部22dが形成されている。シール部22
bにはOリング溝25が形成されており、また筒状部22c
の基部に段部26が形成されている。胴部22aは器頭14に
形成された嵌合孔14eに嵌合される。このため、胴部22
aと嵌合孔14eは所定のはめあい公差を持って形成され
ている。また筒状部22cに第1オリフィス21が形成され
ている。
【0036】外側ノズル部材24は全体がカップ状に形成
されており、外周面には胴部24a,筒状部24b,テーパ
部24cが形成され、胴部24aの端面は係止部27として構
成されている。また胴部24aには二次ガスを流通させる
複数の孔28が形成されている。
【0037】外側ノズル部材24は内側ノズル部材22と一
体的に構成される。即ち、内側ノズル部材22の段部26の
外径を外側ノズル部材24の内径に対ししまり嵌め或いは
止まり嵌めの公差を持って形成し、その後、内側ノズル
部材22を外側ノズル部材24に圧入することで両者を一体
化している。
【0038】従って、内側ノズル部材22に形成された第
1オリフィス21と外側ノズル部材24に形成された第2オ
リフィス23の同軸性は、夫々の部材22,24に於ける加工
精度に応じて決定されることとなり、電極20の交換作
業、及びこの作業に伴うノズルCの着脱作業によって変
動することはない。即ち、ノズルCのカセットB(トー
チ本体A)に対する着脱回数の如何に関わらず、第1オ
リフィス21と第2オリフィス23の同軸性を保証すること
が可能である。
【0039】内側ノズル部材22と外側ノズル部材24を一
体化させたとき、内側ノズル部材22の筒状部22c,テー
パ部22dの外周面と外側ノズル部材24の内周面の間には
二次ガスを流通させる通路53が形成される。
【0040】上記の如く構成されたノズルCは、取付パ
イプ15に取り付けた電極20に絶縁性を有するセンタリン
グストーン29を配置し、該ストーン29を内側ノズル部材
22の内部に挿通した状態でインサートキャップ30及びキ
ャップDによってカセットBに装着される。
【0041】センタリングストーン29は、電極20とノズ
ルCの間に介在して両者を電気的に絶縁すると共に、通
路52を流通したプラズマガスを旋回させて電極20の周囲
に供給する機能を有する。
【0042】インサートキャップ30はキャップDと器頭
14とによって構成された空間を冷却水の通路54と二次ガ
スの通路55に分割する機能を有するものであり、該キャ
ップ30の内周であってカセットB側の端部には器頭14に
形成されたネジ14cと螺合するネジ30aが形成され、先
端側の端部にはノズルCを構成する内側ノズル部材22に
形成された段部26と係合する係合部30bが形成されてい
る。そして前記係合部30bにノズルCの段部26を係合さ
せて器頭14に螺合することで、ノズルCをカセットBに
装着している。
【0043】キャップDは器頭14に螺合してノズルCを
カセットBに装着すると共に、器頭14,インサートキャ
ップ30との間に二次ガスの通路55を形成する機能を有す
る。キャップDは、キャップ体31と、キャップ体31に嵌
合され且つキャップDをカセットBの器頭14に螺合した
ときノズルCを構成する外側ノズル部材24のテーパ部24
cと接触するカバー部材32とによって構成されている。
【0044】キャップ体31は導電性を有する必要はな
い。然し、キャップ体31には、プラズマ加工に伴う輻射
熱が作用して温度が上昇し、且つ内周面であってカセッ
トB側の端部には器頭14に形成されたネジ14dと螺合す
るネジ31aを形成するため、金属材を用いて形成されて
いる。
【0045】キャップ体31は全体がロート状に形成され
ており、先端側にはカバー部材32を嵌合する孔31bが形
成され、且つ該孔31bの周囲にフランジ状の係止部31c
が形成されている。
【0046】カバー部材32は全体がテーパを持って形成
され、外周面にはキャップ体31の孔31bと嵌合する胴部
32a,胴部32aから先端側に連続したテーパ部32b,胴
部32aのテーパ部32bの反対側に形成されたフランジ部
32cが形成されている。また胴部32aにはOリング溝33
が形成されている。
【0047】上記フランジ部32cは胴部32a側の端面が
キャップ体31に形成された係止部31cと係合し、他方の
端面がノズルCを構成する外側ノズル部材24に形成され
た段部27と当接し得るように構成されている。またカバ
ー部材32の内周面は外側ノズル部材24のテーパ部24cと
全面接触し得るように該テーパ部24cと等しいテーパを
持って形成されている。
【0048】カバー部材32をキャップ体31の孔31bに嵌
合すると係止部31cがカバー部材32のフランジ部32cと
係合する。またキャップ体31にカバー部材32を嵌合した
キャップDにノズルCを嵌合すると、カバー部材32のフ
ランジ部32cが外側ノズル部材24の段部27と当接する。
従って、キャップDをカセットBに螺合することによっ
て、ノズルCをカセットBに装着することが可能であ
る。
【0049】上記の如く構成されたプラズマトーチで
は、カセットBを構成する取付パイプ15に電極20を固着
し、該電極20にセンタリングストーン29を嵌装してノズ
ルCを器頭14の嵌合孔14eに取り付けたとき、取付パイ
プ15がプラズマトーチの軸心からブレているような場合
であっても、ノズルCを構成する内側ノズル部材22の胴
部22aが器頭14の嵌合孔14eに嵌装されるのに従って、
センタリングストーン29が電極20と接触して取付パイプ
15のブレを矯正し、この矯正に伴って電極とノズルCに
形成された第1オリフィス21,第2オリフィス23の同軸
性を保証することが可能である。
【0050】そしてインサートキャップ30及びキャップ
Dを器頭14に形成したネジ14c,14dに螺合すること
で、これ等の部材によってノズルCをカセットBに取り
付けると共に、冷却水の通路53,二次ガスの通路54を形
成することが可能である。
【0051】上記の如く構成されたプラズマトーチに於
いて、作業員の感電事故やダブルアークの発生を防止す
ることを目的として、カセットナット19,キャップ体3
1,カバー部材32の外表面にセラミック層と4フッ化エ
チレン樹脂層を重ねてコーティングすることによって絶
縁処理を施している。即ち、前記各部材の外表面に溶射
法によってセラミック層を形成し、このセラミック層の
表面に浸積法により4フッ化エチレン樹脂層を形成する
ことで絶縁性を有するコーティング層を形成している。
【0052】上記の如きコーティング層では、このコー
ティング層に飛散したスパッタが付着した場合、4フッ
化エチレン樹脂層がスパッタによるセラミック層に対す
る熱衝撃を緩和することが可能である。また付着したス
パッタの量が多くセラミック層が破壊された場合であっ
ても、4フッ化エチレン樹脂層によってセラミック層の
剥離を防止することが可能である。更に、コーティング
層にスパッタが付着しても、該スパッタの冷却によって
容易に離脱させることが可能であり、大きく成長するこ
とがない。
【0053】上記の如く、カセットナット19,キャップ
体31,カバー部材32の外表面にセラミック層と4フッ化
エチレン樹脂層からなるコーティング層を形成すること
によって導電性を有する金属の露出面を無くすことで、
加工中に作業員が接触したり被加工材と接触しても感電
事故やダブルアークの発生を防止することが可能とな
る。
【0054】また主としてダブルアークの発生を防止す
ることを目的として、キャップDをノズルCから電気的
に絶縁している。この絶縁は、キャップDを構成するカ
バー部材32の外側ノズル部材24に対する接触面及びキャ
ップ体31に対する接触面にセラミック層と4フッ化エチ
レン樹脂層からなるコーティング層を形成してカバー部
材32を周囲の部材から絶縁する方法、或いは図2に示す
ように、キャップDを構成するカバー部材32のノズルC
を構成する外側ノズル部材24に対する接触面、又は外側
ノズル部材24のカバー部材32に対する接触面にセラミッ
ク層と4フッ化エチレン樹脂層からなる絶縁処理を施す
と共にキャップ体31と器頭14との接触部位に絶縁スリー
ブ34を介在させてキャップDをノズルC,器頭14から絶
縁する方法がある。
【0055】上記の如き絶縁方法を選択的に採用してキ
ャップDとノズルCを電気的に絶縁することによって、
キャップD或いはキャップDを構成するカバー部材32が
被加工材と直接或いは間接的に接触しても、ノズルCが
被加工材と同電位となることがなく、従って、ダブルア
ークの発生を防止することが可能である。
【0056】特に、キャップDをカセットBに螺合して
カバー部材32を外側ノズル部材24に圧接させる場合、両
者の接触面を平滑に且つ全面にわたって接触させるさせ
ることが好ましい。即ち、カバー部材32と外側ノズル部
材24が均等に接触しない場合には面圧の差が生じて何れ
かの部材に歪みが発生し、加工性能を維持し得ない虞が
ある。
【0057】然し、セラミック層と4フッ化エチレン樹
脂層からなるコーティング層では、溶射によってセラミ
ック層の表面に凹凸が形成されても、この凹凸を4フッ
化エチレン樹脂層によって埋めて平滑な表面とすること
が可能である。このため、カバー部材32の外側ノズル部
材24に対する接触面にセラミック層と4フッ化エチレン
樹脂層からなるコーティング層を形成することによって
均等に接触させることが可能となる。
【0058】上記の如く、カバー部材32の外側ノズル部
材24との接触面にセラミック層と4フッ化エチレン樹脂
層からなる絶縁性を有するコーティング層を形成するこ
とによって、カバー部材32が直接或いは間接的に被加工
材と接触した場合であってもダブルアークの発生を防止
することが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
第1のプラズマトーチでは、該トーチを構成する金属部
品の露出面にセラミックと4フッ化エチレン樹脂からな
る絶縁処理を施すことによって、加工中にプラズマトー
チに人が接触しても感電事故を発生する虞がなく、また
プラズマトーチが直接或いは間接的に被加工材と接触し
てもダブルアークの発生を防止することが出来る。
【0060】また第2のプラズマトーチでは、ノズルを
第1オリフィスを形成した内側ノズル部材と、第2オリ
フィスを形成した外側ノズル部材を一体的に構成するこ
とによって第1オリフィスと第2オリフィスの同軸性を
確保することが出来る。また前記ノズルをキャップによ
ってトーチ本体に取り付けることで、電極と各オリフィ
スとの同軸性を確保することが出来る。更に、キャップ
を構成するカバー部材のノズルを構成する外側ノズル部
材との接触面に絶縁処理を施すことによって、カバー部
材が直接或いは間接的に被加工材と接触してもノズルが
被加工材と同電位となることがない。このため、ダブル
アークの発生を防止することが出来る等の特徴を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマトーチの全体構成を説明する断面図で
ある。
【図2】プラズマトーチの先端部分の構成を説明する図
である。
【図3】ノズルの構成を説明する断面図である。
【図4】キャップの構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
A トーチ本体 B
カセット C ノズルC D
キャップ 1 筒体 2
ジョイント本体 4 導電部材 5
分配部材 6 固定部材 7
供給管 11 電極台 12
水路部材 14 器頭 15
取付パイプ 16 冷却パイプ 17
絶縁パイプ 19 カセットナット 20
電極 21 第1オリフィス 22
内側ノズル部材 23 第2オリフィス 24
外側ノズル部材 26 段部 27
係止部 28 孔 29
センタリングストーン 30 インサートキャップ 31
キャップ体 32 カバー部材 33
絶縁スリーブ 51〜55 通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工材の間で放電して形成した
    プラズマアークをノズルに形成したオリフィスから被加
    工材に向けて噴射して加工するプラズマトーチに於い
    て、外部に露出する金属面及び異なる電位を有する部品
    の接触面にセラミックと4フッ化エチレン樹脂を重ねて
    コーティングした絶縁処理を施したことを特徴としたプ
    ラズマトーチ。
  2. 【請求項2】 プラズマアークを通過させる第1オリフ
    ィスを設けた内側ノズル部材及びプラズマアーク及び二
    次気流を通過させる第2オリフィスを設けた外側ノズル
    部材を直接接触させると共に前記第1オリフィスと第2
    オリフィスの軸心を一致させて一体的に構成したノズル
    と、金属材料を用いて形成され前記ノズルを構成する外
    側ノズル部材の外周面と接触するカバー部材と該カバー
    部材を嵌装する本体部材とからなり前記第1オリフィス
    及び第2オリフィスの軸心を電極の軸心に一致させて前
    記ノズルをトーチ本体に装着するキャップとを有し、前
    記カバー部材の少なくとも外側ノズル部材との接触面又
    は外側ノズル部材のカバー部材との接触面に絶縁処理を
    施し、カバー部材をノズルの電位から絶縁したことを特
    徴としたプラズマトーチ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁処理がカバー部材の少なくとも
    外側ノズル部材との接触面にセラミックと4フッ化エチ
    レン樹脂を重ねてコーティングしたものであることを特
    徴とした請求項2記載のプラズマトーチ。
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