JPH07282934A - ブラウン管用ソケット装置 - Google Patents

ブラウン管用ソケット装置

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JPH07282934A
JPH07282934A JP6724194A JP6724194A JPH07282934A JP H07282934 A JPH07282934 A JP H07282934A JP 6724194 A JP6724194 A JP 6724194A JP 6724194 A JP6724194 A JP 6724194A JP H07282934 A JPH07282934 A JP H07282934A
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JP
Japan
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ray tube
discharge
cathode ray
discharge gap
socket device
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Application number
JP6724194A
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English (en)
Inventor
Morio Toyama
盛男 遠山
Shigeru Kamei
茂 亀井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全な密閉構造でない放電ギャップ内に結露
や放電により硝酸が発生した場合でも、沿面の表面絶縁
抵抗の低下を防止し、且つ安定した放電を可能にすると
ともに、フォーカス電圧が変動することなく良好な画質
を得ることのできるブラウン管用ソケット装置の提供を
目的とする。 【構成】 放電するための電極6、7及び空間部5を備
えた放電ギャップ3と、ブラウン管を取り付けるための
ブラウン管用ソケット部2とで構成されたブラウン管用
ソケット装置1において、前記放電ギャップ3の電極
6、7間に介在するように、内周沿面部に撥水性の効果
を有する撥水性部材8を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機や
ディスプレーモニタ等に用いられる放電ギャップ付きブ
ラウン管用ソケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーテレビジョン受信機やデ
ィスプレーモニタ等に用いられる陰極線管(以下、ブラ
ウン管と記載)は、画質向上の要求に伴い、電子ビーム
をブラウン管の蛍光面に良好に結像するようにフォーカ
スレンズ等の電子レンズにおける収差を低減することが
望ましい。
【0003】通常、ブラウン管における電子ビームの流
れは、ヒーターで加熱されたカソードから放出される熱
電子が第1グリッド(コントロールグリッドであり、以
下G1と記載)の小穴を通り、第2のグリッド(スクリ
ーングリッドであり、以下G2と記載)の正電圧に吸引
されるが、G1にはカソードより低い電圧を加え、カソ
ード、G1間の電位差で電子の量を制御するようにして
いる。
【0004】G2を通過した電子は第3グリッド(フォ
ーカス電極であり、以下G3と記載)、第4グリッド
(高圧電極であり、以下G4と記載)に加わる正電圧で
更に加速され、一定の速度で蛍光面に到達する。例え
ば、前記電子レンズが電界集束としてのバイポテンシャ
ル形の場合には、G3には4〜5kV、G4には20〜
25kVの高電圧を加えている。
【0005】このようにして、電子ビームはG2、G
3、及びG4の電位差により生じる電子レンズ(静電レ
ンズ)で集束され、蛍光面上に焦点を結び画面にスポッ
トとなって現れる。このスポット径はビーム電流を増や
すと大きくなり、画面の明るい部分では白潰れを起こし
画質を劣化してしまう。このため、最近では電子ビーム
を絞り、スポット径を小さくするために、新たに電極を
追加したり、前記G3(フォーカス電極)を長くし、且
つ印加する電圧を高くするなどして、より鮮明でシャー
プな画像が得られるように画質の向上を図っている。
【0006】しかながら、上記のようにG3に印加する
電圧、いわゆるフォーカス電圧の高圧化が顕著となる中
で、このフォーカス電圧の高電圧に起因するブラウン管
の管内放電により、電子がブラウン管近傍の電子回路等
に誘導されてしまい、結果として電子回路等に悪影響を
及ぼすことになる。
【0007】そこで、このようなブラウン管の管内放電
によるブラウン管近傍の電子回路等への誘導を防止する
ために、電極間の放電路を用いて管内放電を接地へと導
く放電ギャップが従来より、採用されている。
【0008】このような従来における放電ギャップを図
3に示す。
【0009】図3は従来における密閉構造を有した放電
ギャップを示す平面図である。
【0010】図3に示すように、放電ギャップ30は少
なくとも2つの放電用電極31、32が対向配置され、
しかも放電するため空間部(放電路)、つまり放電ギャ
ップ部33を有して構成されている。
【0011】放電用電極31は、例えばフォーカス電極
に接続され、他方の放電用電極32はアースと接続され
ている。
【0012】これらの放電用電極31、32に高電圧を
加えた場合に、前記放電ギャップ部33を介して放電が
行われるようになっており、このように電極31、32
間の放電路を用いて管内放電を接地へと導くことよっ
て、ブラウン管の管内放電による電子回路等への誘導を
防止するようにしている。
【0013】ところで、このような図3に示す放電ギャ
ップ30は、コスト、及びスペース等を考慮すると不都
合があるため一般的でない。そこでこのような不都合を
解消すべくブラウン管ソケットと放電ギャップとを一体
的に構成した、いわゆるモールド一体品のブラウン管用
ソケット装置が従来より採用されている。
【0014】このようなブラウン管用ソケット装置を図
4及び図5に示す。
【0015】図4及び図5は従来におけるブラウン管用
ソケット装置の一例を示し、図4は斜視図、図5は断面
図である。
【0016】図4に示すように、ブラウン管用ソケット
装置40はブラウン管(図示せず)を取り付けるブラウ
ン管ソケット部42と、放電するための放電ギャップ3
とで構成されている。
【0017】ブラウン管ソケット部42には、例えば図
示しないRGBドライブ回路等の電子回路からのRGB
信号をブラウン管側のカソードに各々供給するために接
続を行う複数の接続素子41a(ピン)を有している。
【0018】放電ギャップ42は、図4に示すように少
なくとも2つの放電用電極46、47が対向配置され、
放電するための空間部としての放電ギャップ部43を有
しており、またこの放電ギャップ部33を例えば密閉す
る放電ギャップ上蓋43を設けて構成されている。
【0019】放電ギャップ部33は、いわゆる放電する
ための空間部であり、また前記2つの電極46、47間
で放電を発生するために放電ギャップ40内の沿面距離
を長くして構成されている。
【0020】放電用電極46は、例えばフォーカス電極
に接続され、他方の放電用電極46はアースと接続され
るようになっている。
【0021】このような構成のブラウン管ソケット装置
40において、前記放電用電極46、47に高電圧を加
えた場合に、前記放電ギャップ部44を介して放電が行
われるようになっており、電極46、47間の放電路を
用いて管内放電を接地へと導くことよって、ブラウン管
の管内放電による電子回路等への誘導を防止するように
している。また、図3による放電ギャップとは異なり、
ブラウン管用ソケット部41と放電ギャップ42とを一
体的に構成しているため、コスト的にも安価に構成する
ことができるとともに、スペースもとらず取付作業も容
易に行うことができるようになっている。
【0022】ところで、上記のブラウン管用ソケット装
置40には、例えば図5に示す放電ギャップ42におい
て放電ギャップ上蓋43により放電ギャップ部44を完
全に密閉状態にするものと、必ずしも完全に密閉されて
いない構造を有するものがある。
【0023】上記のような放電ギャップ部44が完全密
閉されていない放電キャップ42を備えたブラウン管ソ
ケット装置では、一般に使用される場合において、放電
が電極46、47間で発生するように、いわゆる放電ギ
ャップ42内の沿面距離を長くするように形成されてい
る。
【0024】しかしながら、このようなブラウン管用ソ
ケット装置を使用する環境等の条件を考慮すると、例え
ば高湿度で使用した場合には温度の変化により、放電ギ
ャップ内の内周面に結露する場合が考えられるが、この
結露した状態で放電を行うと、放電条件との関係に応じ
て酸を発生することがある。つまりこれは、一般的条件
として、水分と、空気中の窒素と、放電によるオゾンの
存在により、硝酸が生成されてしまうことになる。
【0025】このため、放電ギャップ内の内周面には、
結露と放電条件とによる影響から硝酸が生成され、しか
も付着してしまい、この硝酸の付着の影響から放電ギャ
ップ内の沿面における表面絶縁抵抗を低下させてしまう
という問題点がある。
【0026】このように放電ギャップ内の沿面における
表面絶縁抵抗が低下した場合には、放電ギャップ内の放
電が効果的でなく、しかも表面リークを生じる可能性が
あり、結果としてフォーカス電圧等が変動してしまい、
画質の劣化に起因する不都合がある。
【0027】また、結露と放電とによる硝酸の発生を防
止する方法としては、アークの抑制、中和処理、あるい
は換気することによって硝酸の発生を防止する方法が考
えられるが、スペース的対応やゴミ対策も難しく、結局
硝酸の発生が余儀なくされている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のブ
ラウン管用ソケット装置では、例えば高湿度で使用した
際に、温度変化による結露や放電条件により放電ギャッ
プ内の沿面に硝酸が発生してしまい、放電ギャップの沿
面における表面絶縁抵抗が低下してしまうという問題点
がある。
【0029】このため、表面絶縁抵抗の低下によりフォ
ーカス電圧が変動し、画質の劣化に起因してしまうとい
う不都合がある。
【0030】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、完全な密閉構造でない放電ギャップ内に結
露や放電により硝酸が発生した場合でも、沿面の表面絶
縁抵抗の低下を防止し、且つ安定した放電を可能にする
とともに、フォーカス電圧が変動することなく良好な画
質を得ることのできるブラウン管用ソケット装置の提供
を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明によるブラウン管
用ソケット装置は、放電するための電極及び空間部を備
えた放電ギャップと、ブラウン管を取り付けるためのブ
ラウン管用ソケット部とで構成されたブラウン管用ソケ
ット装置において、前記放電ギャップの電極間に介在す
るように、内周沿面部に撥水性の効果を有する撥水性部
材を設けたことを特徴とする。
【0032】
【作用】本発明によれば、放電ギャップの電極間に介在
するように、内周沿面部に撥水性のある撥水性部材を配
置して設けることにより、例えば結露や放電条件等によ
り硝酸が放電ギャップ内に発生した場合に、撥水性部材
の撥水性によるリーク路の遮断を部分的に行うことがで
き、つまり放電ギャップ内の表面絶縁抵抗の低下を防止
することができる。
【0033】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係るブラウン管ソケット装置の一実施例を
示す斜視図である。図1に示すように、ブラウン管用ソ
ケット装置1はブラウン管(図示せず)を取り付けるブ
ラウン管ソケット部2と、放電するための放電ギャップ
3とで構成されている。
【0034】ブラウン管ソケット部2には、例えば図示
しないRGBドライブ回路等の電子回路からのRGB信
号をブラウン管側のカソードに各々供給するために接続
を行う複数の接続素子2a(ピン)を有している。
【0035】放電ギャップ3は、少なくとも2つの放電
用電極6、7(第1の放電用電極6、第2の放電用電極
7)が対向配置されている。また、内部には放電するた
めの空間部としての放電ギャップ部5を有しており、こ
の放電ギャップ部5は放電ギャップ上蓋8により、封止
されるようになっている。
【0036】また、放電ギャップ3内部の内周面には、
前記第1の放電用電極6と第2の放電用電極7との間を
一周するように、例えば水分をはじくような撥水性のあ
る撥水性部材8が貼着されている。この撥水性部材8と
しては、例えばシリコーングリース等の部材を用いてお
り、放電ギャップ3の所定の内周面に貼着処理を行って
構成したものである。尚、撥水性部材8は、上記のよう
にシリコーングリース等の部材の他、例えば撥水性の特
性を持つ部材であればどの様なものでも良い。
【0037】また、前記放電ギャップ上蓋4の内周面に
も、放電ギャップ3に設けられた撥水性部材8に対応す
るように、撥水性部材8が貼着処理されて設けられてい
る。
【0038】一方、放電ギャップ部5は、いわゆる放電
するための空間部であり、またこの放電ギャップ5にお
いて、前記第1の放電用電極6、第2の放電用電極7間
で放電を発生させるために放電ギャップ3内の沿面距離
が長い距離となるように形成されいる。このため良好の
放電を行うことができるようになっている。
【0039】第1の放電用電極6は、例えばフォーカス
電極(図示せず)に接続されており、他方の第2の放電
用電極7はアースと接続されている。
【0040】このような構成のブラウン管用ソケット装
置1においては、前記第1の放電用電極6、第2の放電
用電極7に高電圧を加えた場合に、前記放電ギャップ部
5を介して放電が行われるようになっている。このため
第1及び第2の放電電極6、7間の放電路を用いて、例
えばブラウン管(図示せず)の管内放電を接地へと導く
ことよって、管内放電による電子回路等への誘導を防止
するようにしている。また、ブラウン管用ソケット部2
と放電ギャップ3とを一体的に構成しているため、コス
ト的にも安価に構成することができるとともに、スペー
スもとらず取付作業も容易に行うことができるようにな
っている。
【0041】また、放電ギャップ3及び放電キャップ上
蓋4の内部の内周沿面に撥水性部材8が設けられている
ため、例えば結露した場合には撥水性により水分が弾か
れると同時に分散することで部分的に導電路を遮断する
ことができ、また結露や放電条件等により硝酸が発生し
た場合においても、同様に部分的に導電路を遮断するこ
とができる。更に、シリコングリースなどは、撥水性の
他に異物をオイルが囲みこんでしまう作用、すなわちア
メーバ効果を持っている。このような作用により、第1
及び第2の電極6、7間の導電路の表面絶縁抵抗を一定
に保持するものである。
【0042】次に、本実施例の動作を図2と比較しなが
ら詳細に説明する。図2は図1に示す本実施例のブラウ
ン管用ソケット装置の効果を比較するためのブラウン管
用ソケット装置であり、この装置は図1に示す本実施例
のブラウン管ソケット装置と同様の形のものであるが、
但し放電ギャップ及び放電ギャップ上蓋には撥水性部材
が貼着されていないものである。尚、図1及び図3に示
すブラウン管用ソケット装置は、放電ギャップが完全密
閉でない構造を有した同様のものとする。
【0043】先ず、従来における問題点に示すように、
放電ギャップが完全密閉でない構造を有した放電ギャッ
プにおいては、結露や放電条件により硝酸の発生が余儀
なくされていたが、ここで本実施例におけるブラウン管
用ソケット装置(図1参照)と従来技術におけるブラウ
ン管用ソケット装置(図2参照)との違いを説明するた
めに、例えば従来と同様の条件を満たすように予め硝酸
を強制的に放電ギャップ内の沿面に付着させ、且つ放電
条件も同様の設定条件とした場合に、放電した際におけ
る放電ギャップ内の表面絶縁抵抗の変化を見るようにす
る。
【0044】そこで、予め生成した硝酸銅溶液を図1に
示すブラウン管用ソケット装置1と図3に示すブラウン
管用ソケット装置との放電ギャップ3、53内の内周面
に、各々塗布し、乾燥させて付着させる。また、同様に
各々の放電ギャップ上蓋4、54の内周面にも付着させ
る。この場合、一般に放電ギャップ内に発生した硝酸
は、最初に沿面に付着し、さらに吸湿や結露の繰り返し
で成長してゆくもので、この成長は高圧側より接地側へ
と進み表面絶縁抵抗が低下していくことから、放電ギャ
ップ内の沿面及び放電ギャップ上蓋の沿面に前記硝酸銅
溶液を塗布するようにする。
【0045】その後、各々の放電ギャップ上蓋4、54
を、図1に示す本実施例と図2に示す従来例とに対応す
る放電ギャップ3、53に取り付ける。
【0046】次に、このようにして構成した図1に示す
ブラウン管用ソケット装置1と図3に示すブラウン管用
ソケット装置51との配置条件を設定し、例えば常温常
湿の場合と、温度を40°Cにし且つ湿度を90%加湿
した場合との配置条件を設定し、またそれぞれの放電ギ
ャップに対して放電を行わせるために、それぞれの一対
の放電用電極に例えば、直流電圧500Vを印加して試
験を行う。尚、この場合、直流電圧を印加した際の状態
を初期とし、またこの初期から周期的に印加させた場合
をサイクルとし、それぞれ記載されているデータは放電
ギャップ内の表面絶縁抵抗の数値を示すものとする。
【0047】ここで、上記のように試験した結果を下記
に示す。
【0048】
【表1】 したがって、この表に示すように、図1に示すブラウン
管用ソケット装置1と図3に示すブラウン管用ソケット
装置51とを比較した場合、図3に示すブラウン管用ソ
ケット装置51、つまり撥水性部材を貼着されていない
放電ギャップ53の方は、常温常湿で放電した際に放電
開始初期の状態では変化がないが、サイクルが経過する
と多少の表面絶縁抵抗の低下があり、しかも温度を40
°Cにし且つ湿度を90%加湿した場合に放電した際に
は、表からも解るようにさらに表面絶縁抵抗が低下する
ことになる。
【0049】しかしながら、図1に示すブラウン管用ソ
ケット装置1の放電ギャップ3の方においては、放電ギ
ャップ3内に撥水性部材8を設けているため、常温常湿
で放電した際にほとんど表面絶縁抵抗の変化はなく、し
かも温度を40°Cにし且つ湿度を90%加湿した際に
放電した場合においても、放電開始初期からサイクル経
過にかけてさほど変化はない。すなわち前記図2に示す
放電ギャップ53よりも表面絶縁抵抗の低下が少ないこ
とがわかる。
【0050】したがって本実施例によれば、放電ギャッ
プが完全密閉でない構造を備えたブラウン管用ソケット
装置において、例えば配置する配置条件の影響から生じ
る結露や、放電条件等により、放電ギャップ内の内周面
に硝酸が発生した場合にも、放電ギャップ内における表
面絶縁抵抗の低下を防止することができる。これにより
放電用電極を介して供給されるフォーカス電圧等の電圧
が変動することなく、安定した高圧電圧を印加すること
ができ、結果としてブラウン管の画質の向上を図ること
ができる。
【0051】尚、本実施例では、放電ギャップに設けら
れた放電するための第1及び第2の放電用電極の2つの
電極について説明したが、例えば一対の電極が複数設
け、それそれの電極の端部をRGBドライブ回路とブラ
ウン管のカソードとの間で且つRGBに対応するように
接続し、あるいはG1、G2、及びG3とに接続し、一
方、基端部をアースと接続するようにして構成してもよ
く、この場合においても本実施例と同様に効果を得るこ
とができる。
【0052】また、本実施例では、放電ギャップとブラ
ウン管ソケット部を一体的に構成したブラウン管用ソケ
ット装置について説明したが、例えば本実施例における
放電ギャップをブラウン管用ソケット装置に対し着脱可
能に構成しても良く、また別品として構成するようにし
ても良い。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、放電
ギャップが完全密閉でない構造を備えたブラウン管用ソ
ケット装置において、例えば配置する配置条件の影響か
ら生じる結露や、放電条件等により、放電ギャップ内の
内周面に硝酸が発生した場合にも、放電ギャップ内にお
ける表面絶縁抵抗の低下を防止することができる。これ
により放電用電極を介して供給されるフォーカス電圧等
の電圧が変動することなく、安定した高圧電圧を印加す
ることができ、結果としてブラウン管の画質の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るブラウン管用ソケット装置
の一実施例を示す構成斜視図。
【図2】図2は図1に装置の特性を比較するための従来
におけるブラウン管用ソケット装置の構成斜視図。
【図3】図3は従来の密閉式の放電ギャップ部を示す
図。
【図4】図4は従来におけるブラウン管用ソケット装置
の一例を示す斜視図。
【図5】図5は図4に示すブラウン管用ソケット装置の
断面図。
【符号の説明】
1…ブラウン管用ソケット装置 2…ブラウン管ソケット部 2a…接続素子(ピン) 3…放電ギャップ 4…放電ギャップ上蓋 5…放電ギャップ部(空間部) 6…第1の放電用電極 7…第2の放電用電極 8…撥水性部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電するための電極及び空間部を備えた放
    電ギャップと、ブラウン管を取り付けるためのブラウン
    管用ソケット部とで構成されたブラウン管用ソケット装
    置において、 前記放電ギャップの電極間に介在するように、内周沿面
    部に撥水性の効果を有する撥水性部材を設けたことを特
    徴とするブラウン管用ソケット装置。
  2. 【請求項2】前記放電ギャップは、 放電するための電極が複数組設けて構成したことを特徴
    とする請求項1記載のブラウン管用ソケット装置。
JP6724194A 1994-04-05 1994-04-05 ブラウン管用ソケット装置 Pending JPH07282934A (ja)

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JP6724194A JPH07282934A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 ブラウン管用ソケット装置

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