JPH07282754A - 電子管 - Google Patents

電子管

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Publication number
JPH07282754A
JPH07282754A JP7707494A JP7707494A JPH07282754A JP H07282754 A JPH07282754 A JP H07282754A JP 7707494 A JP7707494 A JP 7707494A JP 7707494 A JP7707494 A JP 7707494A JP H07282754 A JPH07282754 A JP H07282754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
getter
getter agent
electron tube
leads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7707494A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokihiko Shidara
時彦 設楽
Toyoo Yamamoto
豊雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7707494A priority Critical patent/JPH07282754A/ja
Publication of JPH07282754A publication Critical patent/JPH07282754A/ja
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、短時間でゲッタ剤収容コンテナ全
体を温度上昇させてガス吸着能力のすぐれたゲッタ被膜
を有する電子管を提供することを目的とする。 【構成】この発明は、真空容器11内に設けられた支持
リード17,21とゲッタ剤収容コンテナ20との間
に、この支持リードの構成材料よりも熱伝導率が小さく
且つ比抵抗が大きい材料からなる中間リード22,23
が介在されてなる電子管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子管に係り、特にそ
の通電蒸発型ゲッタ剤収容コンテナの取付け構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子管の一種である例えば固定陽極X線
管は、図3に示すように、ガラスからなる真空容器11
の内側に陽極12及び陰極13が相対向して配設されて
いる。陰極13は、排気管14を有するガラスステム1
5に複数の支持リード16,17に機械的に支持されて
おり、集束電極18の所定位置にフィラメントカソード
19が配置されている。そして、細長いゲッタ剤収容コ
ンテナ20の中に例えばバリウムからなるゲッタ剤が充
填され、このゲッタ剤収容コンテナ20は一対の支持リ
ード17,21に電気的及び機械的に接続されている。
なお、ゲッタ剤収容コンテナ20は、ニッケルめっきし
た鉄、或いはステンレス鋼で構成されている。排気工程
の最後に、一対の支持リード17,21に通電してゲッ
タ剤収容コンテナ20を発熱させ、点線矢印のようにゲ
ッタ剤を蒸発させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よく知られるように、
ゲッタ被膜は、面積が広いほど、またポーラスな膜質で
あるほど、大きなガス吸着能力が得られる。一方、図示
したような小型のX線管においては、陰極と陽極との間
に70〜80kVの電圧を印加して使用されるが、ガラ
スステム側の真空容器の内面にゲッタ被膜を付着させて
いるため、内壁面の耐電圧性能は制限を受ける。そのた
め、比較的狭い領域に必要十分な量のゲッタ剤を飛散さ
せなければならない。ゲッタ剤が充填されたコンテナ
は、ニッケルからなる支持リードに接続されているた
め、両端部の温度は上昇し難く、コンテナの全領域から
短時間にバリウムを蒸発させることが困難である。その
ため、長時間かけてコンテナ全体の温度を上げると、真
空容器内面及びそこに被着するゲッタ被膜の温度が上昇
し、ポーラスなゲッタ被膜が得られず、緻密な、ガス吸
着能力の少ない被膜になってしまう。
【0004】なお、コンテナと支持リードとの間にニッ
ケルからなる補助リードを接続する場合もあるが、ニッ
ケルからなる補助リードの熱伝導性がよいため、上記と
同様の不都合を伴う。
【0005】この発明は、以上のような不都合を解消
し、短時間でゲッタ剤収容コンテナ全体を温度上昇させ
てガス吸着能力のすぐれたゲッタ被膜を有する電子管を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、真空容器内
に設けられた支持リードとゲッタ剤収容コンテナとの間
に、この支持リードの構成材料よりも熱伝導率が小さく
且つ比抵抗が大きい材料からなる中間リードが介在され
てなる電子管である。
【0007】
【作用】この発明によれば、熱伝導率が小さく且つ比抵
抗が大きい材料からなる中間リードが通電で発熱すると
ともにゲッタ剤収容コンテナからの熱放散が抑制され、
短時間に必要十分な量のゲッタ剤を飛散させることがで
きる。その結果、ガス吸着能力のすぐれたゲッタ被膜が
得られる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明による電子管は、図1に示
すように、ゲッタ剤収容コンテナ20と一対のニッケル
又はニッケル主体の合金製支持リード17,21との間
に、支持リードの構成材料よりも熱伝導率が小さく且つ
比抵抗が大きい材料からなる中間リード22,23を介
在して機械的及び電気的に接続固定したものである。
【0009】中間リード22,23は、チタン、ニクロ
ムのようなニッケル・クロム合金、或いはカンタルのよ
うな鉄・クロム・アルミニウム合金などを使用し得る。
これらの熱伝導率及び比抵抗を、ニッケルのそれと比較
すると、表1の通りである。
【0010】
【表1】
【0011】表1から明らかなように、この発明の実施
例の中間リードは、支持リードに比べて熱伝導率は約4
分の1程度と小さく、比抵抗は約4倍大きい。それによ
って、一対の支持リード17,21に通電することによ
り、コンテナとともに中間リード22,23もかなり発
熱し、しかも中間リードを経て支持リード側に逃げる熱
量が少ないため、コンテナの全体が短時間に均等に温度
上昇する。それによって、コンテナ内のゲッタ剤は短時
間に必要十分な量が蒸発する。そして、真空容器の内壁
に付着したゲッタ被膜は、ポーラスでガス吸着能力のす
ぐれた膜質になる。それによって、長時間にわたり管内
真空度が高く維持される。
【0012】図2に示す実施例は、ゲッタ剤収容コンテ
ナ20に上述と同様の材料からなる中間リード22,2
3を接続し、さらにこれらにニッケル又はニッケル主体
の合金製補助リード24,25を接続し、これら補助リ
ードを支持リードに接続固定するものである。この実施
例の構成もまた、上述の実施例と同様の作用、効果が得
られる。なお、この発明はX線管に限らず、管内に通電
蒸発型ゲッタを有する電子管に広く適用できる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ゲッタ剤収容コンテナから短時間に必要十分な量のゲッ
タ剤を飛散させることができる。その結果、ガス吸着能
力のすぐれたゲッタ被膜が得られ、長時間にわたり高真
空度が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す要部斜視図。
【図3】従来構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
11…真空容器、12…陽極、13…陰極、17,21
…支持リード、20…ゲッタ剤収容コンテナ、22,2
3…中間リード。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に少なくとも1個の電極が配
    置され、一対の支持リード間に通電蒸発型ゲッタ剤収容
    コンテナが電気的に接続されてなる電子管において、上
    記支持リードとゲッタ剤収容コンテナとの間に、前記支
    持リードの構成材料よりも熱伝導率が小さく且つ比抵抗
    が大きい材料からなる中間リードが介在されてなること
    を特徴とする電子管。
  2. 【請求項2】 支持リードはニッケル又はニッケル主体
    の合金であり、中間リードはチタンであるか、若しくは
    少なくともクロム及びアルミニウムを含む鉄主体の合金
    である請求項1記載の電子管。
JP7707494A 1994-04-15 1994-04-15 電子管 Pending JPH07282754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7707494A JPH07282754A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 電子管

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JP7707494A JPH07282754A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 電子管

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JPH07282754A true JPH07282754A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13623651

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7707494A Pending JPH07282754A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 電子管

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JP (1) JPH07282754A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11875965B2 (en) 2019-07-24 2024-01-16 Hamamatsu Photonics K.K. X-ray tube

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11875965B2 (en) 2019-07-24 2024-01-16 Hamamatsu Photonics K.K. X-ray tube

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