JPH07281909A - リアルタイム・タスク周期実行管理システム - Google Patents

リアルタイム・タスク周期実行管理システム

Info

Publication number
JPH07281909A
JPH07281909A JP6067167A JP6716794A JPH07281909A JP H07281909 A JPH07281909 A JP H07281909A JP 6067167 A JP6067167 A JP 6067167A JP 6716794 A JP6716794 A JP 6716794A JP H07281909 A JPH07281909 A JP H07281909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
task
cycle
execution
schedule
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6067167A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyuki Tsujimoto
邦之 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6067167A priority Critical patent/JPH07281909A/ja
Publication of JPH07281909A publication Critical patent/JPH07281909A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実行周期を任意に設定できると共に、厳密な
タスクの実行順序並びに厳密な異周期タスク間データ・
インタフェースを確保して高い信頼性を得る。 【構成】 周期サイクル管理装置1は、サイクル・カウ
ンタ12をカウント・アップして基本サイクルを得ると
共に経過時刻を設定して終了条件を判定する。タスク・
スケジュール管理装置2は、タスク・スケジュール・テ
ーブル25を検索してスケジュール時間条件並びにタス
ク変更要求を判定し、その判定結果に従ってタスク・ト
ークン・テーブルを変更する。実行制御管理装置は、ス
ケジュール管理されるタスクの実行周期タイミングを判
定してタスク・トークン・テーブルを検索し、各構成タ
スクを起床して自システムを休眠させる。データ・イン
タフェース管理装置は、高速周期並びに低速周期タスク
更新データの移行処理タスクを起床し、異周期タスク間
のデータ・インタフェース管理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機、宇宙機器等の
誘導・制御プログラムを構成するリアルタイム・タスク
周期実行管理に適用される管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機、宇宙機器等の飛行体を誘導・制
御する誘導・制御プログラムは、実行タスクの変更、タ
スクの実行順序、異周期タスク間のデータインタフェー
スが厳密に規定されており、かつ高速なタスク切り替え
が必要とされる為、従来ではリアルタイム・マルチタス
ク汎用OSは使用されていない。
【0003】従来の航空機、宇宙機器等の飛行体におけ
る誘導・制御プログラム周期実行管理は、固有の搭載シ
ステム専用のプログラム管理手法として以下の方法で実
現されている。図8は、このプログラム管理の構造図、
図9は図8におけるタスク実行周期テーブル及びタスク
・ステータス・ワードの詳細図であり、図中の符号
(1)〜(8)が以下に示す(1)〜(8)の処理に対
応している。 (1)ハードウェアからの基本クロック割り込み毎にプ
ログラム管理が実行される。 (2)時分割タスクのレジスタ、データ等を退避する。 (3)マイナー・サイクル・カウンタをカウントアップ
し、経過時間を設定する。終了条件を満たした時、プロ
グラム管理の実行を停止する。 (4)タスク・スケジュール・テーブルを検索し、切り
替え時刻でスケジュールされた変更タスク・ステータス
・ワードに従い、タスク・ステータス・テーブルの内容
を変更する。 (5)基本サイクル毎にタスク実行周期テーブルを検索
し、タスクの実行周期を判断する。 (6)タスクの実行要求をビット単位に規定したタスク
・ステータス・ワードのビット状態を判定し、実行要求
されているタスクは、サブルーチン的に呼び出される。
実行要求可能なタスクは、呼び出し命令に対応し固定化
されている。 (7)基本サイクル内で実行される周期タスクは、すべ
て当該サイクル内で処理を完了しなければならない。複
数サイクルにまたがり実行できるのは、1つの時分割タ
スクのみである。 (8)基本サイクル内の異周期タスク間のデータは、タ
スク完了の順に参照可能であるが、時分割タスクのデー
タについては、データ移行を行ない、更新中サイクルの
データは参照させない。 図8にプログラム管理の構造図を示す。図中(1)〜
(8)に処理が対応する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方式では、
次に示すような問題がある。 (1)各実行周期毎に実行されるタスクは、全て当該サ
イクル内で完了しなければならない為、処理量の大きな
タスクは扱えない。 (2)実行要求可能なタスクそれぞれに、呼び出し命令
が対応し固定化されている為、タスクを新たに追加でき
ない。 (3)CPU処理量を平均化させる為には、タスクを実
行周期毎に配分する時、厳密なタスク実行順序を意識し
て、新調に検討しなければならない。したがって登録タ
スクの処理部分の追加変更は容易に行なえない。 (4)CPU能力の向上に伴いリアルタイム・マルチタ
スク汎用OSを使用する場合、誘導・制御プログラムに
要求されるタスク実行順序は、正確に管理しておかない
と、不用意な実行順序変更が発生し得る。 (5)リアルタイム・マルチタスク汎用OSを使用し、
各周期タスクに時分割を許容した場合、(1)項に対し
処理量の大きなタスクを扱える反面、異周期タスク間の
データ・インタフェースを確実に行なう必要がある。 (6)リアルタイム・マルチタスク汎用OSを使用し、
それぞれのタスクが個々に実行管理した場合、厳密な実
行順序とデータ・インタフェースを保証できない。 本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、実行周期を
任意に設定できると共にCPUを効率的に利用でき、且
つ、厳密なタスクの実行順序並びに厳密な異周期タスク
間データ・インタフェースを確保して高い信頼性が得ら
れるリアルタイム・タスク周期実行管理システムを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリアルタイ
ム・タスク周期実行管理システムは、基本クロックによ
りサイクル・カウンタをカウント・アップして周期管理
用の基本サイクルを得ると共に、上記カウンタのカウン
ト値に基づいて経過時刻を設定し、該経過時刻から終了
条件を判定して周期サイクルを管理する周期サイクル管
理手段と、タスク・スケジュールが格納されたタスク・
スケジュール・テーブルを上記経過時刻に基づいて検索
し、スケジュール時間条件並びにタスク変更要求を判定
し、その判定結果に従ってタスク・トークン・テーブル
を変更するタスク・スケジュール管理手段と、この実行
制御管理手段により管理されるタスクの実行周期タイミ
ングを判定し、その判定結果に基づいて上記タスク・ト
ークン・テーブルを検索し、各誘導・制御構成タスクを
起床して自システムを休眠させる実行制御管理手段と、
高速周期タスク更新データの移行処理タスク並びに低速
周期タスク更新データの移行処理タスクを起床し、異周
期タスク間のデータ・インタフェース管理を行なうデー
タ・インタフェース管理手段とを具備したことを特徴と
する。
【0006】
【作用】周期サイクル管理手段は、サイクル・カウンタ
をカウント・アップすることで周期管理を行なう為の基
本サイクルを得ると共に、時間スケジュールを行なう為
の基準時間を得、経過時刻が終了条件を満足すると、プ
ログラム全体の処理を終了する。タスク・スケジュール
管理手段は、タスク・スケジュール・テーブルにより任
意の時間スケジュールでタスクの実行変更を行ない、ま
た、タスク・トークン・テーブルに示されるトークン名
を変更する事によって実行可能タスクの追加、削除を行
なう。実行制御管理手段は、実行周期定数により任意の
周期を規定し、また、実行すべき実行周期グループの起
床タイミングを得ると共に、タスク・トークン・テーブ
ルによって実行すべきタスクとその実行順序を得る。ま
た、タスク・トークン・テーブルに示されるタスクを順
次、システム・コールを用いて起床することにより、リ
アルタイム・マルチタスク汎用OSに実行権を与えるタ
スクの優先度と順序を通達する。データ・インタフェー
ス管理手段は、データ参照を行なう実行タスクにより低
速側タスクの起床タイミングを判定したサイクル時点で
前回完了している低速側タスクの更新データを高速側タ
スクの参照用テーブルとして複写、固定化することによ
って確実なデータ・インタフェースを実現する。また、
実行周期グループのタスク処理先頭で高速側タスクの更
新データを、当該周期グループの参照用データとして複
写、固定化することによって確実なデータ・インタフェ
ースを実現する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係る航空
機、宇宙機器等の飛行体における誘導・制御用リアルタ
イム・タスク周期実行管理システムのブロック図、図3
は構造図である。本システムは搭載計算機で実行可能な
リアルタイム・マルチタスク汎用OSのシステム・コー
ルを組み合わせたリアルタイム周期実行管理システムで
あり、周期処理の単位は、OS配下のリアルタイム・タ
スクとして実現されている。
【0008】即ち、本発明に係るシステムは、図1及び
図2に示すように周期サイクル管理装置1、タスク・ス
ケジュール管理装置2、実行制御管理装置3、データ・
インタフェース管理装置4により構成される。上記周期
サイクル管理装置1は、初期化処理器11、マイナーサ
イクル・カウンタ12、経過時刻設定器13、終了条件
判定器14、起動タスク停止処理器15、自タスク・ス
リープ処理器16からなり、実行条件定数テーブル17
との間のデータ授受により処理を実行し、経過時刻Tr
をタスク・スケジュール管理装置2へ出力する。
【0009】タスク・スケジュール管理装置2は、スケ
ジュール時刻判定器21、タスク・スケジュール・テー
ブル検索器22、タスク変更要求判定器23、タスク・
トークン・テーブル設定器24からなり、実行時間スケ
ジュールにタスク名を並べたタスク・スケジュール・テ
ーブル25からデータが与えられる。タスク・スケジュ
ール管理装置2は、周期サイクル管理装置1からの経過
時刻Tr及びタスク・スケジュール・テーブル25から
のデータに従って動作し、マイナーサイクル・カウンタ
のカウント値Nsを実行制御管理装置3に出力すると共
に、実行周期単位に実行タスクのトークン(実行権)名
を並べるタスク・トークン・テーブル34に対するデー
タ設定を行なう。
【0010】実行制御管理装置3は、実行周期タイミン
グ判定器31、タスク・トークン・テーブル検索器3
2、周期タスク制御器33からなり、実行条件定数テー
ブル17からのデータ及びタスク・トークン・テーブル
34からのデータによって動作し、タスク制御を実行す
る。
【0011】データ・インタフェース管理装置4は、デ
ータ移行処理器(高→中、低速)41、データ移行処理
器(中→低速)42、データ移行処理器(中、低→高
速)43からなり、その管理結果を周期サイクル管理装
置1の自タスク・スリープ処理器16へ出力する。
【0012】次に上記周期サイクル管理装置1、タスク
・スケジュール管理装置2、実行制御管理装置3、デー
タ・インタフェース管理装置4の詳細について説明す
る。 [周期サイクル管理装置1]システム立ち上げ時、初期
化処理器11から実行条件定数テーブル17に初期化指
示が出され、該実行条件定数テーブル17により初期化
される。その後、搭載ハードウェアからの基本クロック
をリアルタイム・マルチタスク汎用OSが受ける毎に本
システムが起床され、マイナー・サイクル・カウンタ1
2をカウント・アップし、そのカウント値Nsにより経
過時刻を経過時刻設定器13に設定する。そして、終了
条件判定器14は、経過時刻Trが実行条件定数テーブ
ル17に示された終了時間条件を満たした時、起動タス
ク停止処理器15に指示を与え、全てのリアルタイム・
タスクを停止させる。
【0013】[タスク・スケジュール管理装置2]スケ
ジュール時刻判定器21は、タスク・スケジュール・テ
ーブル25からの切り替え時刻に基づいて、周期サイク
ル管理装置1から与えられる経過時刻trを判定し、そ
の判定結果に基づいてタスク・スケジュール・テーブル
検索器22によりタスク・スケジュール・テーブル25
を検索する。そして、時間スケジュールに従ったタスク
名をトークン(実行権)としてタスク・トークン・テー
ブル設定器24によりタスク・トークン・テーブル34
に複写する。これによりタスク変更要求判定器23から
タスク実行要求をスケジュール通り発生させる。又、誘
導・制御構成タスクからの実行タスク変更要求に応じて
タスク・トークン・テーブル設定器24によりタスク・
トークン・テーブル34にタスク名を書き込むことによ
り、実行タスクを変更する。
【0014】[実行制御管理装置3]図4は、周期タス
ク・グループの起床タイミングについて示したものであ
る。即ち、高速(基本)の場合には、マイナーサイクル
・カウンタ12がカウントアップする毎に、つまり、1
mc(マイナーサイクル)毎に周期タスク・グループを
起床し、中速の場合には4mc毎に起床し、低速の場合
には40mc毎に起床する。
【0015】この場合、実行周期タイミング判定器31
により、サイクル・カウンタ12のカウント値Nsと実
行条件定数テーブル17に示された実行周期定数とを比
較し、実行周期タイミングを判定する。この判定結果に
基づいてタスク・トークン・テーブル検索器32により
タスク・トークン・テーブル34を検索し、実行周期と
判定されたものから順次周期タスク制御器33に読み出
し、リアルタイム・タスクを起床する。起床されたタス
クは、リアルタイム・マルチタスク汎用OSの管理下で
実行待ち状態となり、自身の実行権が巡ってきた時から
実行される。実行中より優先度の高い基本クロックによ
る本システムの起床事象が発生した時点で処理を時分割
し、実行権を本システムに明け渡す。そして、次回時分
割中のタスクに実行権が巡ってきた時点で処理を再開す
る。実行権を保有している間に処理が完了した時、自タ
スクを休眠させ、実行権を次のタスクに渡す。
【0016】[データ・インタフェース管理装置4]実
行タスクの周期より低速の周期タスクが更新するデータ
を参照する場合、データ移行処理器(中、低→高速)4
3により、低速周期タスクの起床タイミングを判定した
サイクル時点で更新データを参照用データとして複写
し、高速側の同一実行周期グループのタスク間で共通使
用する。
【0017】又、実行タスクの周期より高速の周期タス
クが更新するデータを参照する場合、データ移行処理器
(高→中、低速)41あるいはデータ移行処理器(中→
低速)42により、低速側周期グループのタスク処理先
頭で高速側周期グループの完了したデータを参照用デー
タとして複写し、時分割される低速側周期グループ内の
タスク間で共通使用する。図5は、周期タスクの実行過
程における異周期タスク間データインタフェースの流れ
について示したものである。
【0018】次に上記実施例の全体的な動作を図6及び
図7のフローチャートを参照して説明する。システム立
ち上げ時、周期サイクル管理装置1における初期化処理
器11から実行条件定数テーブル17に初期化指示が出
され、該実行条件定数テーブル17により初期化されて
周期起床待ちの状態となる(ステップA1 )。その後、
基本クロックをリアルタイム・マルチタスク汎用OSが
受ける毎にシステムを起床して管理処理実行ステータス
をONし(ステップA2 )、マイナー・サイクル・カウ
ンタ12をカウント・アップする(ステップA3 )。こ
のマイナーサイクル・カウンタ12のカウント値Nsに
より経過時刻Trを経過時刻設定器13に設定する(ス
テップA4 )。
【0019】次いで、終了条件判定器14により、処理
が終了したか否かを判定する(ステップA5 )。即ち、
終了条件判定器14は、経過時刻Trが実行条件定数テ
ーブル17に示された終了時間条件を満たしているか否
かを判定し、終了時間条件を満たしていれば、起動タス
ク停止処理器15に指示を与え、起動中のタスクを停止
すると共に自タスクを停止する(ステップA6 ,A7
)。また、終了条件判定器14により終了時間条件を
満たしていないと判定された場合は、タスク・スケジュ
ール管理装置2内のスケジュール時刻判定器21により
スケジュール時刻を経過したか否かを判定する(ステッ
プA8 )。
【0020】即ち、スケジュール時刻判定器21は、周
期サイクル管理装置1から与えられる経過時刻trがタ
スク・スケジュール・テーブル25に設定された切り替
え時刻になった否かを判定し、経過時刻trが切り替え
時刻になるとタスク・スケジュール・テーブル検索器2
2によりタスク・スケジュール・テーブル25を検索す
る(ステップA9 )。この検索後、あるいはステップA
8 で未だ切り替え時刻になっていないと判定された場合
は、タスク変更要求判定器23でタスク・スケジュール
・テーブル25からのタスク変更要求フラグによりタス
ク変更要求の有無を判定する(ステップA10)。タスク
変更要求が出されていれば、タスク・トークン・テーブ
ル設定器24によりタスク・トークン・テーブル34に
タスク名を書き込むことにより、実行タスクを変更する
(ステップA11)。
【0021】この処理により実行タスクが変更された場
合、あるいはステップA10でタスク変更要求なしと判定
された場合、実行制御管理装置3内の実行周期タイミン
グ判定器31で実行周期タイミングが高速タスクである
か否かを判定する。この場合、実行周期タイミング判定
器31は、サイクル・カウンタ12のカウント値Nsと
実行条件定数テーブル17に示された実行周期定数とを
比較し、実行周期タイミングを判定する(ステップA1
1)。実行周期と判定されたものから順次周期タスク制
御器33に読み出し、リアルタイム・タスクを起床す
る。即ち、ステップA11で高速タスクであると判定され
ると、タスク・トークン・テーブル検索器32によりタ
スク・トークン・テーブル34を検索し(ステップA1
3)、周期タスク制御器33により周期タスク、即ち高
速タスクを起床する(ステップA14)。次いでデータ移
行タスク(高→中、低速)を起床し(ステップA15)、
データ・インタフェース管理装置4内のデータ移行処理
器(高→中、低速)41によりデータ移行処理を実行し
(ステップA16)、自タスクを停止する(ステップA1
7)。
【0022】上記ステップA15の処理を終了した場合、
実行周期タイミング判定器31で次の実行周期タイミン
グが中速タスクであるか否かを判定する(ステップA1
8)。また、ステップA12で高速タスクではないと判定
された場合は、更に実行周期タイミング判定器31でそ
の実行周期タイミングが中速タスクであるか否かを判定
する(ステップA18)。このステップA18で中速タスク
であると判定されると、タスク・トークン・テーブル検
索器32によりタスク・トークン・テーブル34を検索
し(ステップA19)、周期タスク制御器33により中速
タスクを起床する(ステップA20)。次いでデータ移行
タスク(中→低速)を起床し(ステップA21)、データ
移行処理器(中→低速)42によりデータ移行処理を実
行し(ステップA22)、自タスクを停止する(ステップ
A23)。
【0023】上記ステップA21の処理を終了した場合、
あるいはステップA18で中速タスクではないと判定され
ると、更に実行周期タイミング判定器31で実行周期タ
イミングが低速タスクであるか否かを判定する(ステッ
プA24)。このステップA24で低速タスクであると判定
されると、タスク・トークン・テーブル検索器32によ
りタスク・トークン・テーブル34を検索し(ステップ
A25)、周期タスク制御器33により低速タスクを起床
する(ステップA26)。
【0024】このステップA26で低速タスクを起床した
場合、あるいは上記ステップA24で低速タスクではない
と判定された場合、データ移行処理器(中、低→高速)
43によりデータ移行処理を実行し(ステップA27)、
管理実行ステータスをOFFする(ステップA28)。そ
の後、周期サイクル管理装置1における自タスク・スリ
ープ処理器16により、自タスクのスリープ処理を行な
い(ステップA29)、周期起床待ちの状態となる。
【0025】上記したように本システムは、搭載計算機
で実行可能なリアルタイム・マルチタスク汎用OSのシ
ステム・コールを組み合わせたリアルタイム周期実行管
理システムであり、周期処理の単位はOS配下のリアル
タイム・タスクとして実現し、また、リアルタイム・マ
ルチタスク汎用OSでは行なえない厳密なタスクの実行
順序と異周期タスク間のデータ・インタフェースを管理
する。
【0026】従って、本システムの適用により周期タス
クの登録に制約が少なくなり、アプリケーション・プロ
グラムの機能拡張が容易になり、又、各周期タスクの処
理量が大きくても、CPUを効率的に使用して該当の周
期サイクル内で実現することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、次
に示す効果を得ることができる。 (1)実行周期を任意に設定できる。 (2)処理量の大きな周期タスクを時分割で実現でき、
CPUを効率的に利用できる。 (3)タスクの追加、削除が従来の方法に比べ、容易で
あり信頼性が高い。 (4)従来の方法と同様の厳密なタスクの実行順序を確
保できる。 (5)従来の方法と同様の厳密な異周期タスク間データ
・インタフェースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリアルタイム・タスク
周期実行管理システムのブロック図。
【図2】同実施例におけるシステムの他の部分の構成を
示すブロック図。
【図3】同実施例におけるシステムの構造図。
【図4】同実施例における周期タスク・グループ起床タ
イミングを示す図。
【図5】同実施例における周期タスク実行過程、異周期
タスク間データ・インタフェース・チャートを示す図。
【図6】同実施例における処理動作を示すフローチャー
ト。
【図7】同実施例における処理動作を示すフローチャー
ト。
【図8】従来のプログラム管理を示す構造図。
【図9】図8におけるタスク実行周期テーブル及びタス
ク・ステータス・ワードの詳細を示す図。
【符号の説明】
1 周期サイクル管理装置 2 タスク・スケジュール管理装置 3 実行制御管理装置 4 データ・インタフェース管理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本クロックによりサイクル・カウンタ
    をカウント・アップして周期管理用の基本サイクルを得
    ると共に、上記カウンタのカウント値に基づいて経過時
    刻を設定し、該経過時刻から終了条件を判定して周期サ
    イクルを管理する周期サイクル管理手段と、 タスク・スケジュールが格納されたタスク・スケジュー
    ル・テーブルを上記経過時刻に基づいて検索し、スケジ
    ュール時間条件並びにタスク変更要求を判定し、その判
    定結果に従ってタスク・トークン・テーブルを変更する
    タスク・スケジュール管理手段と、 この実行制御管理手段により管理されるタスクの実行周
    期タイミングを判定し、その判定結果に基づいて上記タ
    スク・トークン・テーブルを検索し、各誘導・制御構成
    タスクを起床して自システムを休眠させる実行制御管理
    手段と、 高速周期タスク更新データの移行処理タスク並びに低速
    周期タスク更新データの移行処理タスクを起床し、異周
    期タスク間のデータ・インタフェース管理を行なうデー
    タ・インタフェース管理手段と を具備したことを特徴とするリアルタイム・タスク周期
    実行管理システム。
JP6067167A 1994-04-05 1994-04-05 リアルタイム・タスク周期実行管理システム Withdrawn JPH07281909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6067167A JPH07281909A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 リアルタイム・タスク周期実行管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6067167A JPH07281909A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 リアルタイム・タスク周期実行管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07281909A true JPH07281909A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13337076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6067167A Withdrawn JPH07281909A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 リアルタイム・タスク周期実行管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07281909A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0997188A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Mitsubishi Electric Corp ジョブのスケジュール方式
JP2007328441A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Fujitsu Ltd プロセススケジューリング装置,プロセススケジューリングプログラム
US20100235666A1 (en) * 2009-03-12 2010-09-16 Industrial Technology Research Institute Method for determining switching of sleep mode, computer program product for performing the method, and recording medium for the computer program product
WO2011114495A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、スレッド切り替え制御方法、およびスレッド切り替え制御プログラム
WO2012093496A1 (ja) * 2011-01-07 2012-07-12 富士通株式会社 マルチタスクスケジューリング方法、およびマルチコアプロセッサシステム
WO2022107246A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 三菱電機株式会社 制御管理装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0997188A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Mitsubishi Electric Corp ジョブのスケジュール方式
JP2007328441A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Fujitsu Ltd プロセススケジューリング装置,プロセススケジューリングプログラム
US20100235666A1 (en) * 2009-03-12 2010-09-16 Industrial Technology Research Institute Method for determining switching of sleep mode, computer program product for performing the method, and recording medium for the computer program product
US8453001B2 (en) * 2009-03-12 2013-05-28 Industrial Technology Research Institute Method for determining switching of sleep mode, computer program product for performing the method, and recording medium for the computer program product
WO2011114495A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、スレッド切り替え制御方法、およびスレッド切り替え制御プログラム
JP5376042B2 (ja) * 2010-03-18 2013-12-25 富士通株式会社 マルチコアプロセッサシステム、スレッド切り替え制御方法、およびスレッド切り替え制御プログラム
WO2012093496A1 (ja) * 2011-01-07 2012-07-12 富士通株式会社 マルチタスクスケジューリング方法、およびマルチコアプロセッサシステム
JP5720699B2 (ja) * 2011-01-07 2015-05-20 富士通株式会社 マルチタスクスケジューリング方法、およびマルチコアプロセッサシステム
US9563465B2 (en) 2011-01-07 2017-02-07 Fujitsu Limited Multi-task scheduling method for assigning threads based on time slices to multi-core processors and multi-core processor system therefor
WO2022107246A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 三菱電機株式会社 制御管理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5257372A (en) Methods for efficient distribution of parallel tasks to slave processes in a multiprocessing system
US6625635B1 (en) Deterministic and preemptive thread scheduling and its use in debugging multithreaded applications
US8108696B2 (en) Optimizing non-preemptible read-copy update for low-power usage by avoiding unnecessary wakeups
US5692204A (en) Method and apparatus for computer system power management
US10572282B2 (en) Implicit co-scheduling of CPUs
Leinbaugh Guaranteed response times in a hard-real-time environment
JP5824162B2 (ja) スケジュールされたリソースセット移行を使用したポータブルコンピューティングデバイスのための作業負荷推定による電力の節約
US8055918B2 (en) Optimizing preemptible read-copy update for low-power usage by avoiding unnecessary wakeups
JP5605970B2 (ja) リソースセット移行をスケジュールすることによる、ポータブルコンピューティングデバイスにおけるプロセッサアプリケーション状態間のリソース待ち時間の最小化
EP2073119A1 (en) Multiprocessor control unit, its control method, and integrated circuit
CN103282854B (zh) 用于功率管理的系统和方法
TW200525348A (en) Queued locks using monitor-memory wait
US5872990A (en) Reordering of memory reference operations and conflict resolution via rollback in a multiprocessing environment
JPH04278612A (ja) プロセッサ用クロック信号の制御方法及び情報処理システム
De Oliveira et al. Timing analysis of the PREEMPT RT Linux kernel
JPH07281909A (ja) リアルタイム・タスク周期実行管理システム
JPH04195619A (ja) 消費電力制御方式
JP2005521937A (ja) コンピュータオペレーティングシステムにおけるコンテキスト切り替え方法及び装置
JP2001236236A (ja) タスク制御装置およびそのタスクスケジューリング方法
JP2003140787A (ja) 電力制御装置及び方法並びに電力制御プログラム
Drótos et al. Interrupt driven parallel processing
JPH02159603A (ja) ループ制御装置
CN110262839B (zh) 一种处理器的调度方法、装置及存储介质
JP2000066910A (ja) タスクスケジューリング方法及び記録媒体
Tang et al. On the Defectiveness of SCHED_DEADLINE wrt Tardiness and Affinities, and a Partial Fix

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605