JPH07281738A - 異常検知方法および装置 - Google Patents

異常検知方法および装置

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JPH07281738A
JPH07281738A JP6102240A JP10224094A JPH07281738A JP H07281738 A JPH07281738 A JP H07281738A JP 6102240 A JP6102240 A JP 6102240A JP 10224094 A JP10224094 A JP 10224094A JP H07281738 A JPH07281738 A JP H07281738A
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JP
Japan
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abnormality
adhesive
amount
pump
hot melt
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JP6102240A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Suzuki
好光 鈴木
Kazuki Yamazaki
一樹 山崎
Minoru Maeda
実 前田
Norifumi Yanai
徳文 谷内
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 相関関係にある少なくとも3つの変量を有す
るシステムにおいて、それら変量の間の少なくとも2つ
の関係それぞれにつき異常判断基準を設定する。その少
なくとも2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断
基準と比較する。各比較結果の組み合わせから異常原因
を絞り込む。 【効果】 異常発生の有無を検知できるだけでなく、異
常原因を早期発見して迅速なトラブルシューティングが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相関関係にある少なく
とも3つの変量を有するシステムにおける異常を検知す
るのに適した方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば梱包用段ボール箱の糊付け部にホ
ットメルト等の接着剤を塗布するため、タンクに貯留さ
れた液体状の接着剤をポンプにより定圧で吐出すると共
に定量供給機構を介し間欠的に供給するシステムが用い
られている。
【0003】そのような接着剤供給システムにおいて、
一定量ずつ供給されるべき接着剤の供給量に過不足が生
じると、接着不良や接着剤のはみ出し等が生じる。そこ
で、例えばタンクに貯留された接着剤の減少量に対する
接着剤の供給対象数を予め設定した数と比較し、適正範
囲から外れた場合は警報を発することで異常検知を行な
うことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その異常検知
により接着剤の供給量に過不足を生じたことは検知でき
るが、その異常原因を特定することはできないため、そ
の異常原因の発見に長時間を要し、トラブルシューティ
ングを迅速に行なえないという問題がある。
【0005】本発明は、上記課題を解決することのでき
る異常検知方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の異常検知方法
は、相関関係にある少なくとも3つの変量を有するシス
テムにおいて、それら変量の間の少なくとも2つの関係
それぞれにつき異常判断基準を設定し、その少なくとも
2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断基準と比
較し、各比較結果の組み合わせから異常原因を絞り込む
ことを特徴とする。
【0007】本発明の異常検知方法を接着剤供給源から
ポンプにより定圧で吐出される接着剤を定量供給機構を
介し間欠的に供給するシステムに適用する場合は、接着
剤の供給対象数とポンプの動作量との関係、供給源にお
ける接着剤の減少量とポンプの動作量との関係、および
接着剤の供給対象数と供給源における接着剤の減少量と
の関係のうちの少なくとも2つの関係それぞれにつき異
常判断基準を設定し、その少なくとも2つの関係それぞ
れにつき実測結果を異常判断基準と比較し、各比較結果
の組み合わせから異常原因を絞り込む。
【0008】本発明の異常検知装置は、相関関係にある
少なくとも3つの変量を有するシステムにおいて、それ
ら変量の間の少なくとも2つの関係それぞれについての
異常判断基準を記憶する手段と、その少なくとも2つの
関係それぞれを実測から求める手段と、その少なくとも
2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断基準と比
較する手段と、各比較結果の組み合わせから絞り込まれ
る異常原因に対応する信号を出力する手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0009】接着剤供給源からポンプにより定圧で吐出
される接着剤を定量供給機構を介し間欠的に供給するシ
ステムにおいて適用される本発明の異常検知装置は、接
着剤の供給対象数とポンプの動作量との関係、供給源に
おける接着剤の減少量とポンプの動作量との関係、およ
び接着剤の供給対象数と供給源における接着剤の減少量
との関係のうちの少なくとも2つの関係それぞれについ
ての異常判断基準を記憶する手段と、その少なくとも2
つの関係それぞれを実測から求める手段と、その少なく
とも2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断基準
と比較する手段と、各比較結果の組み合わせから絞り込
まれる異常原因に対応する信号を出力する手段とを備え
る。
【0010】
【作用】相関関係にある少なくとも3つの変量を有する
システムにおいて、何らの異常も生じていなければ、そ
れら変量は互いに一定の相関関係を示す。よって、それ
ら関係のうちの少なくとも2つの関係それぞれにつき異
常判断基準を設定し、その少なくとも2つの関係それぞ
れにつき実測結果を異常判断基準と比較することで、異
常発生の有無を判断することができる。さらに、各変量
それぞれの相互の関係が異常発生時にどのように変化す
るかは、その異常発生原因に応じ異なることから、その
少なくとも2つの関係それぞれについての実測結果と異
常判断基準との各比較結果の組み合わせから異常原因を
絞り込むことができる。このことは、下記のように本発
明を接着剤供給システムに適用した場合も同様である。
【0011】すなわち、接着剤供給源からポンプにより
定圧で吐出される接着剤を定量供給機構を介し間欠的に
供給するシステムにおいて、何らの異常も生じていなけ
れば、接着剤の供給対象数とポンプの動作量、供給源に
おける接着剤の減少量とポンプの動作量、および接着剤
の供給対象数と接着剤の減少量は、それぞれ一定の相関
関係を示す。よって、それら関係のうちの少なくとも2
つの関係それぞれにつき異常判断基準を設定し、その少
なくとも2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断
基準と比較することで、異常発生の有無を判断すること
ができる。その接着剤の供給対象数、ポンプの動作量お
よび供給源における接着剤の減少量それぞれの相互の関
係が異常発生時にどのように変化するかは、その異常発
生原因に応じ異なることから、その少なくとも2つの関
係それぞれについての実測結果と異常判断基準との各比
較結果の組み合わせから異常原因を絞り込むことができ
る。
【0012】例えば、実測から求めた接着剤の供給対象
数に対するポンプの動作量が、異常判断基準との比較結
果から過剰であり、且つ、実測から求めた供給源におけ
る接着剤の減少量に対するポンプの動作量が、異常判断
基準との比較結果から正常である場合、その異常原因と
して、定量供給機構の接着剤供給過剰を生じるような故
障や、接着剤流動経路における接着剤漏れを挙げること
ができる。また、実測から求めた接着剤の供給対象数に
対するポンプの動作量が、異常判断基準との比較結果か
ら過剰であり、且つ、実測から求めた供給源における接
着剤の減少量に対するポンプの動作量が、異常判断基準
との比較結果から過剰である場合、その異常原因とし
て、ポンプにおける空転を生じるような故障を挙げるこ
とができる。また、実測から求めた接着剤の供給対象数
に対するポンプの動作量が、異常判断基準との比較結果
から少な過ぎ、且つ、実測から求めた供給源における接
着剤の減少量に対するポンプの動作量が異常判断基準と
の比較結果から正常である場合、その異常原因として、
定量供給機構の接着剤供給不足を生じるような故障や、
ポンプ駆動系統の故障や、接着剤流動経路における接着
剤の流動不良を挙げることができる。また、実測から求
めた接着剤の供給対象数に対するポンプの動作量が、異
常判断基準との比較結果から少な過ぎ、且つ、実測から
求めた供給源における接着剤の減少量に対するポンプの
動作量が、異常判断基準との比較結果から少な過ぎる場
合、その異常原因として、ポンプにおける作動および吸
引不良を生じるような故障を挙げることができる。ま
た、実測から求めた接着剤の供給対象数に対するポンプ
の動作量が、異常判断基準との比較結果から過剰であ
り、且つ、実測から求めた供給源における接着剤の減少
量に対するポンプの動作量が、異常判断基準との比較結
果から比べ少な過ぎる場合や、実測から求めた接着剤の
供給対象数に対するポンプの動作量が、異常判断基準と
の比較結果から少な過ぎ、且つ、実測から求めた供給源
における接着剤の減少量に対するポンプの動作量が、異
常判断基準との比較結果から過剰である場合、その異常
原因として、その実測手段の故障を挙げることができ
る。
【0013】本発明による異常検知に際しては全ての異
常原因を挙げる必要はなく、異常発生頻度の高い異常原
因を抽出し、その抽出した異常原因に基づき変化する変
量間の関係につき異常判断基準を設定し、その抽出した
異常原因の中から異常原因を絞り込むのが、トラブルシ
ューティングを迅速に行なう上で好ましい。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1に示す梱包用段ボール箱1の上部開口
は、一対の下部折り曲げ片1a、1b上に一対の上部折
り曲げ片1c、1dが接着されることで閉鎖され、その
接着のために下部折り曲げ片1a、1bの図中破線で示
す糊付け部1′にホットメルトが塗布される。そのホッ
トメルトの塗布のため、図2に示す接着剤塗布システム
2が用いられる。その接着剤塗布システム2は、コンベ
ヤ3により順次一定速度で搬送されてくる段ボール箱1
に、タンク4に貯留された液体状のホットメルト5を、
ピストンポンプ6により定圧で吐出すると共に定量供給
機構7を介し間欠的に供給する。
【0016】そのポンプ6は、シリンダ8と、このシリ
ンダ8の内部を第1室8aと第2室8bとに区画するピ
ストン9とを備える。その第1室8aはシリンダ8に形
成された開口8cを介しタンク4の内部に通じ、その第
2室8bはシリンダ8とタンク4とに形成された流路8
e、4eに通じ、その流路8e、4eにフィルター1
0、ホース11を介し前記定量供給機構7の射出装置1
4が接続されている。
【0017】そのシリンダ8の開口8cを介しタンク4
から第1室8aへのホットメルト5の流入を許容すると
共に第1室8aからタンク4へのホットメルト5の流出
を阻止するチェック弁の機能を奏するように、その開口
8cを開閉する第1ボール12が第1室8a内に設けら
れている。そのピストン9の内部にシリンダ8の第1室
8aと第2室8bとを連絡する流路9aが設けられ、こ
の流路9aを介し第1室8aから第2室8bへのホット
メルト5の流入を許容すると共に第2室8bから第1室
8aへのホットメルト5の流出を阻止するチェック弁の
機能を奏するように、前記第1ボール12より小径の第
2ボール13が流路9a内に第1室8a側の開口9a′
を開閉するように設けられている。
【0018】そのピストン9から上方に延びるピストン
ロッド9bの上端は、シリンダ8の上方に突出すると共
にエアシリンダ15のピストンロッド16aに検出アー
ム17を介し取り付けられる。そのエアシリンダ15の
シリンダ18の内部はピストン16により第1室18a
と第2室18bとに区画され、各室18a、18bは電
磁切り換え弁19を介し第1エアレギュレータ20に選
択的に接続され、そのエアレギュレータ20はエアフィ
ルター21を介し圧力空気源(図示省略)に接続され
る。
【0019】前記定量供給機構7の射出装置14は、シ
リンダ25と、このシリンダ25の内部を第1室25a
と第2室25bとに区画するピストン26と、このピス
トン26から下方に延びるピストンロッドの下端に取り
付けられる弁部材27と、そのシリンダ25に接続され
る射出ノズル28と、その弁部材27をノズル28の閉
鎖方向に付勢するバネ29とを備える。その第1室25
aは電磁開閉弁31を介し第2エアレギュレータ32に
接続され、そのエアレギュレータ32はエアフィルター
33を介し圧力空気源に接続される。
【0020】そのコンベヤ3により定量供給機構7の射
出装置14の下方に搬送されてくる段ボール箱1を順次
検知する近接センサー35と、その検出アーム17の上
下限位置の検知用近接センサー36、37と、そのホッ
トメルト5の液面5aまでの距離を測定する超音波式レ
ベル計38とが設けられている。
【0021】図3に示すように、上記電磁切り換え弁1
9、電磁開閉弁31、段ボール箱1検知用近接センサー
35、上下限位置検知用近接センサー36、37および
超音波式レベル計38は、例えばシーケンサやパーソナ
ルコンピュータ等により構成される制御装置40に接続
され、また、その制御装置40には後述の警報装置41
が接続される。その制御装置40に記憶されたプログラ
ムにより下記のように接着剤塗布システム2の動きが制
御される。
【0022】図2、図4の(1)に矢印で示すように、
圧力空気源から高圧空気がエアフィルター21、第1エ
アレギュレータ20、電磁切り換え弁19を介しエアシ
リンダ15の第1室18aに供給されると、そのエアシ
リンダ15はピストン16、ピストンロッド16a、検
出アーム17、ピストンロッド9bを介しピストン9を
押し下げる。これにより、ポンプシリンダ8の第1室8
aからタンク4へのホットメルト5の流出は第1ボール
12により阻止され、その第1室8aから第2室8bに
図中矢印で示すようにホットメルト5が流入し、その第
2室8bから流路8e、4e、フィルター10、ホース
11を介し定量供給機構7の射出装置14にホットメル
ト5が送り込まれる。その射出装置14に送り込まれる
ホットメルト5の圧力は、第1エアレギュレータ20に
より設定される空気圧力に応じ定まる一定圧とされる。
【0023】そのピストン9が下限に至ると検出アーム
17が下限位置検知用近接センサー37により検知さ
れ、その検知信号が送られることで制御装置40は電磁
切り換え弁19に切り換え信号を送る。これにより、図
4の(2)に矢印で示すように、圧力空気源から高圧空
気がエアフィルター21、第1エアレギュレータ20、
電磁切り換え弁19を介しエアシリンダ15の第2室1
8bに供給され、そのエアシリンダ15はピストン1
6、ピストンロッド16a、検出アーム17、ピストン
ロッド9bを介しピストン9を押し上げる。これによ
り、タンク4からポンプシリンダ8の第1室8aに図中
矢印で示すようにホットメルト5が流入し、その第2室
8bから第1室8aへのホットメルト5の流出は第2ボ
ール13により阻止され、その第2室8bから流路8
e、4e、フィルター10、ホース11を介し定量供給
機構7の射出装置14に図中矢印で示すようにホットメ
ルト5が送り込まれる。その射出装置14に送り込まれ
るホットメルト5の圧力は、前記同様に第1エアレギュ
レータ20により設定される空気圧力に応じ定まる一定
圧とされる。
【0024】そのピストン9が上限に至ると検出アーム
17が上限位置検知用近接センサー36により検知さ
れ、その検知信号が送られることで制御装置40は電磁
切り換え弁19に切り換え信号を送る。これにより、高
圧空気がエアシリンダ15の第1室18aに供給され、
上記動作が繰り返される。
【0025】また、段ボール箱1を近接センサー35が
検知すると、その検知信号が送られることで制御装置4
0は電磁開閉弁31に一定時間だけ開放信号を送る。こ
れにより、エアフィルター33、第2エアレギュレータ
32、電磁開閉弁31を介し、その第2エアレギュレー
タ32により一定圧力に設定された高圧空気が、図中矢
印で示すように射出装置14のシリンダ25の第1室2
5aに一定時間送り込まれる。これにより、その射出装
置14のピストン26、ピストンロッド26aを介し弁
部材27がバネ29の弾性力に抗し上方移動し、ノズル
28が一定時間開放され、そのノズル28の開放時間に
応じた定量のホットメルト5が射出される。その電磁開
閉弁31が一定時間経過後に閉鎖されると、バネ29の
弾性力により弁部材27が下方移動してノズル28は閉
鎖される。これにより、段ボール箱1の糊付け部1′に
一定量のホットメルト5が塗布される。なお、段ボール
箱1の数とホットメルト5の間欠供給回数とは1対1に
対応している必要はなく、一個の段ボール箱1にホット
メルト5を複数回射出して塗布するようにしてもよい。
【0026】図5は、上記接着剤供給システム2におけ
る段ボール箱1の数(A)とピストン9の動作回数(片
道移動を1回とする)(B)とホットメルト5の塗布量
(すなわちタンク4におけるホットメルト5の減少量)
(C)との関係を示すもので、図中実線Tにより理論上
の関係が表され、図中一点鎖線により囲まれたハッチン
グを施された領域により正常領域Nが表され、その正常
領域Nを外れる領域が異常領域Uとされる。その正常領
域Nと異常領域Uとの境界は、温度によるホットメルト
5の粘度変化やポンプ6の効率等を考慮して設定され
る。その図5に示す関係に基づき異常を検知して警報を
発するためのプログラムが前記制御装置40に記憶され
ている。その制御装置40による異常検知手順を図6の
フローチャートを参照して説明する。
【0027】まず、近接センサー35からの段ボール箱
1の検知信号により、ホットメルト5の供給対象数とし
て段ボール箱1の数(A)をカウントする(ステップ
1)。この段ボール箱1の数(A)の実測を接着剤塗布
システム2の動作に必要なセンサー35を利用して行な
うことで構成を簡単化できる。
【0028】次に、近接センサー36、37からの検出
アーム17の検知信号により、ポンプ6の動作量として
ピストン9の動作回数をカウントする(ステップ2)。
このピストン9の動作回数(B)の実測を接着剤塗布シ
ステム2の動作に必要なセンサー36、37を利用して
行なうことで構成を簡単化できる。
【0029】次に、レベル計38からのホットメルト5
の液面5aまでの距離検知信号により、タンク4におけ
るホットメルト5の減少量を演算する(ステップ3)。
これにより、タンク4におけるホットメルト5の減少量
(C)が実測されることになる。なお、その減少量をホ
ットメルト5の液面5aの変動から求めるので、タンク
4に貯留されるホットメルト5の横断面積が液面5aの
高さに拘らず一定になるように、タンク4やポンプ6の
形状を定める。
【0030】上記ステップ1〜ステップ3を、段ボール
箱1の数(A)が予め設定した数(An 、例えば100
個 )になるまで繰り返す(ステップ4)。これにより、
異常検知を行なう時点が一定とされる。
【0031】次に、ピストン9の動作回数(B)が第1
下限値p(An)以上かつ第1上限値q(An)以下か否かが判
断される(ステップ5)。その第1下限値p(An)と第1
上限値q(An)は、図5の実線Tにおいて段ボール箱1の
数が前記予め設定した数(An)である時の正常領域Nに
おけるピストン9の動作回数の下限値と上限値に対応
し、各値は異常検知プログラムの一部として制御装置4
0に記憶され、段ボール箱1の数(A)とピストン9の
動作回数(B)との関係についての異常判断基準にな
る。
【0032】ステップ5においてピストン9の動作回数
(B)が第1下限値p(An)以上かつ第1上限値q(An)以
下であれば、システムは正常であると判断され、ステッ
プ1〜ステップ3で求められた段ボール箱1の数
(A)、ピストン9の動作回数およびホットメルト5の
減少量がそれぞれリセットされ(ステップ6)、ステッ
プ1に戻る。
【0033】ステップ5においてピストン9の動作回数
(B)が第1下限値p(An)以上かつ第1上限値q(An)以
下でなければ、ピストン9の動作回数(B)が第1上限
値q(An)より大きいか否かが判断される(ステップ
7)。
【0034】ステップ7においてピストン9の動作回数
(B)が第1上限値q(An)より大きければ、ピストン9
の動作回数(B)が第2下限値f(Cn)以上かつ第2上限
値g(Cn)以下か否かが判断される(ステップ8)。その
第2下限値f(Cn)と第2上限値g(Cn)は、図5の実線T
においてホットメルト5の減少量(C)がステップ3に
おいて演算した値(Cn)である時の正常領域Nにおける
ピストン9の動作回数の下限値と上限値に対応し、各値
を求める演算式は異常検知プログラムの一部として制御
装置40に記憶され、タンク4におけるホットメルト5
の減少量(C)とピストン9の動作回数(B)との関係
についての異常判断基準になる。
【0035】ステップ8においてピストン9の動作回数
(B)が第2下限値f(Cn)以上かつ第2上限値g(Cn)以
下であれば、制御装置40は警報装置41に第1警報信
号を出力する(ステップ9)。すなわち、実測により求
められた段ボール箱1の数(A)に対するピストン9の
動作回数(B)が、ステップ7における異常判断基準と
の比較結果から過大であると判断され、且つ、実測によ
り求められたタンク4におけるホットメルト5の減少量
(C)に対するピストン9の動作回数(B)が、ステッ
プ8における異常判断基準との比較結果から正常である
と判断されると、第1警報信号が発せられる。その第1
警報信号は、各比較結果の組み合わせから絞り込まれる
異常原因に対応し、その異常原因としては、例えばホッ
トメルト5の供給過剰による糊付け部1′からのはみ出
しを生じるような定量供給機構7の電磁開閉弁31や射
出装置14の故障、ホットメルト5のホース11からの
漏れ等を挙げることができる。
【0036】ステップ8においてピストン9の動作回数
(B)が第2下限値f(Cn)以上かつ第2上限値g(Cn)以
下でなければ、ピストン9の動作回数(B)が第2上限
値g(Cn)より大きいか否かが判断される(ステップ1
0)。ステップ10においてピストン9の動作回数
(B)が第2上限値g(Cn)より大きければ、制御装置4
0は警報装置41に第2警報信号を出力する(ステップ
11)。すなわち、実測により求められた段ボール箱1
の数(A)に対するピストン9の動作回数(B)が、ス
テップ7における異常判断基準との比較結果から過大で
あると判断され、且つ、実測により求められたタンク4
におけるホットメルト5の減少量(C)に対するピスト
ン9の動作回数(B)が、ステップ10における異常判
断基準との比較結果から過大であると判断されると、第
2警報信号が発せられる。その第2警報信号は、各比較
結果の組み合わせから絞り込まれる異常原因に対応し、
その異常原因としては、例えばポンプ6における空転を
生じるような故障を挙げることができる。
【0037】ステップ10においてピストン9の動作回
数(B)が第2上限値g(Cn)より大きくなければ、制御
装置40は警報装置41に第3警報信号を出力する(ス
テップ12)。すなわち、実測から求められた段ボール
箱1の数(A)に対するピストン9の動作回数(B)
が、ステップ7における異常判断基準との比較結果から
過大であると判断され、且つ、実測から求められたタン
ク4におけるホットメルト5の減少量(C)に対するピ
ストン9の動作回数(B)が、ステップ10における異
常判断基準との比較結果から少な過ぎると判断される
と、第3警報信号が発せられる。その第3警報信号は、
各比較結果の組み合わせから絞り込まれる異常原因に対
応し、その異常原因としては、例えばセンサー35、3
6、37やレベル計38の検知不良を挙げることができ
る。
【0038】ステップ7においてピストン9の動作回数
(B)が第1上限値q(An)より大きくなければ、ステッ
プ8と同様に、ピストン9の動作回数(B)が第2下限
値f(Cn)以上かつ第2上限値g(Cn)以下か否かが判断さ
れる(ステップ13)。ステップ13においてピストン
9の動作回数(B)が第2下限値f(Cn)以上かつ第2上
限値g(Cn)以下であれば、制御装置40は警報装置41
に第4警報信号を出力する(ステップ14)。すなわ
ち、実測から求められた段ボール箱1の数(A)に対す
るピストン9の動作回数(B)が、ステップ7における
異常判断基準との比較結果から少な過ぎると判断され、
且つ、実測から求められたタンク4におけるホットメル
ト5の減少量(C)に対するピストン9の動作回数
(B)が、ステップ13における異常判断基準との比較
結果から正常であると判断されると、第4警報信号が発
せられる。その第4警報信号は、各比較結果の組み合わ
せから絞り込まれる異常原因に対応し、その異常原因と
しては、例えばホットメルト5の供給不足を生じるよう
な定量供給機構7の電磁開閉弁31や射出装置14の故
障、射出装置14のノズル28の詰まり、ポンプ6の駆
動用電磁切り換え弁19の故障、フィルター10やホー
ス11の詰まり等を挙げることができる。
【0039】ステップ13においてピストン9の動作回
数(B)が第2下限値f(Cn)以上かつ第2上限値g(Cn)
以下でなければ、ステップ10と同様に、ピストン9の
動作回数(B)が第2上限値g(Cn)より大きいか否かが
判断される(ステップ15)。ステップ15においてピ
ストン9の動作回数(B)が第2上限値g(Cn)より大き
ければ、制御装置40は警報装置41に第3警報信号を
出力する(ステップ12)。すなわち、実測から求めら
れた段ボール箱1の数(A)に対するピストン9の動作
回数(B)が、ステップ7における異常判断基準との比
較結果から少な過ぎると判断され、且つ、実測から求め
られたタンク4におけるホットメルト5の減少量(C)
に対するピストン9の動作回数(B)が、ステップ15
における異常判断基準との比較結果から少な過ぎると判
断されると、前記同様に第3警報信号が発せられる。
【0040】ステップ15においてピストン9の動作回
数(B)が第2上限値g(Cn)より大きくなければ、制御
装置40は警報装置41に第5警報信号を出力する(ス
テップ16)。すなわち、実測から求められた段ボール
箱1の数(A)に対するピストン9の動作回数(B)
が、ステップ7における異常判断基準との比較結果から
少な過ぎると判断され、且つ、実測から求められたタン
ク4におけるホットメルト5の減少量(C)に対するピ
ストン9の動作回数(B)が、ステップ15における異
常判断基準との比較結果から少な過ぎると判断される
と、第5警報信号が発せられる。その第5警報信号は、
各比較結果の組み合わせから絞り込まれる異常原因に対
応し、その異常原因としては、例えばポンプ6における
作動および吸引不良を生じるような故障を挙げることが
できる。
【0041】その警報装置41は、上記第1〜第5警報
信号に応じた互いに異なる複数の警報を発するもので、
例えば警報に応じた異常原因を表示するCRTディスプ
レイ装置により構成することができる。
【0042】上記構成によれば、接着剤塗布システムに
おける異常発生の有無を検知できるだけでなく、異常原
因を早期発見して迅速なトラブルシューティングが可能
になる。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、供給源における接着剤の減少量とポンプの
動作量との関係に換え、あるいは加え、接着剤の供給対
象数と供給源における接着剤の減少量との関係につき、
実測結果を異常判断基準と比較するようにしてもよい。
また、接着剤はホットメルト5に限定されない。また、
接着剤の供給対象数と接着剤の間欠供給回数とは相対応
することから、接着剤の供給対象数に換えて接着剤の間
欠供給回数を実測することで接着剤の供給対象数とポン
プの動作量との関係を求めてもよい。また、接着剤以外
の流体を供給源からポンプにより定圧で吐出して定量供
給機構を介し間欠的に供給するシステムにおいても本発
明を適用できる。さらに、相関関係にある少なくとも3
つの変量を有するシステムであれば本発明を適用でき
る。
【0044】
【発明の効果】本発明の異常検知方法によれば、異常発
生の有無を検知できるだけでなく、異常原因を早期発見
して迅速なトラブルシューティングが可能になり、本発
明の異常検知装置によれば本発明方法を実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステムによる接着剤供給対
象である段ボール箱の斜視図
【図2】本発明の実施例の接着剤供給システムの構成説
明用断面図
【図3】本発明の実施例の接着剤供給システムの制御機
構のブロック図
【図4】本発明の実施例の接着剤供給システムの(1)
はピストン下降時の(2)はピストン上昇時の作用説明
用断面図
【図5】本発明の実施例のシステムにおける段ボール箱
の数とピストンの動作回数とホットメルトの塗布量との
関係例を示す図
【図6】本発明の実施例のシステムにおける異常検知手
順を示すフローチャート
【符号の説明】
4 タンク 5 ホットメルト 6 ポンプ 7 定量供給機構 40 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相関関係にある少なくとも3つの変量を
    有するシステムにおいて、それら変量の間の少なくとも
    2つの関係それぞれにつき異常判断基準を設定し、その
    少なくとも2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判
    断基準と比較し、各比較結果の組み合わせから異常原因
    を絞り込むことを特徴とする異常検知方法。
  2. 【請求項2】 接着剤供給源からポンプにより定圧で吐
    出される接着剤を定量供給機構を介し間欠的に供給する
    システムにおいて、接着剤の供給対象数とポンプの動作
    量との関係、供給源における接着剤の減少量とポンプの
    動作量との関係、および接着剤の供給対象数と供給源に
    おける接着剤の減少量との関係のうちの少なくとも2つ
    の関係それぞれにつき異常判断基準を設定し、その少な
    くとも2つの関係それぞれにつき実測結果を異常判断基
    準と比較し、各比較結果の組み合わせから異常原因を絞
    り込むことを特徴とする異常検知方法。
  3. 【請求項3】 相関関係にある少なくとも3つの変量を
    有するシステムにおいて、それら変量の間の少なくとも
    2つの関係それぞれについての異常判断基準を記憶する
    手段と、その少なくとも2つの関係それぞれを実測から
    求める手段と、その少なくとも2つの関係それぞれにつ
    き実測結果を異常判断基準と比較する手段と、各比較結
    果の組み合わせから絞り込まれる異常原因に対応する信
    号を出力する手段とを備えることを特徴とする異常検知
    装置。
  4. 【請求項4】 接着剤供給源からポンプにより定圧で吐
    出される接着剤を定量供給機構を介し間欠的に供給する
    システムにおいて、接着剤の供給対象数とポンプの動作
    量との関係、供給源における接着剤の減少量とポンプの
    動作量との関係、および接着剤の供給対象数と供給源に
    おける接着剤の減少量との関係のうちの少なくとも2つ
    の関係それぞれについての異常判断基準を記憶する手段
    と、その少なくとも2つの関係それぞれを実測から求め
    る手段と、その少なくとも2つの関係それぞれにつき実
    測結果を異常判断基準と比較する手段と、各比較結果の
    組み合わせから絞り込まれる異常原因に対応する信号を
    出力する手段とを備えることを特徴とする異常検知装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224425A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Kirin Brewery Co Ltd 異常検出装置
JP2014113588A (ja) * 2012-11-19 2014-06-26 Nordson Corp 統合診断機能を有する、ポンプを備える接着剤吐出システム及び方法
US10576706B2 (en) 2015-05-19 2020-03-03 The Procter & Gamble Company Method and apparatus for constructing folded flats for housing absorbent articles
CN111201494A (zh) * 2017-09-07 2020-05-26 弗斯伯股份公司 用于瓦楞板生产工厂的预测诊断方法

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