JPH07280731A - 特定化学種の検出方法及び化学種検出装置 - Google Patents

特定化学種の検出方法及び化学種検出装置

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JPH07280731A
JPH07280731A JP7455494A JP7455494A JPH07280731A JP H07280731 A JPH07280731 A JP H07280731A JP 7455494 A JP7455494 A JP 7455494A JP 7455494 A JP7455494 A JP 7455494A JP H07280731 A JPH07280731 A JP H07280731A
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JP
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chemical species
band
specific chemical
detecting
fluorescence
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JP7455494A
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Masahide Tsujishita
正秀 辻下
Hikari Hirano
光 平野
Naoya Fujimaru
直也 藤丸
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化学種CN及び化学種NHをS/N比が高い
高感度状態で検出できる特定化学種の検出方法及び検出
装置を得る。 【構成】 レーザー誘起蛍光法により化学種CNあるい
は化学種NHを検出する場合において、前者に対して、
レーザー光によりB2Σ+−X2Σ+(1,0)帯の吸収帯
を励起させ、そこから発する主にB2Σ+−X2Σ+(1,
1)帯の蛍光を検出して検出をおこない、後者に対して
レーザー光によりA3Π−X3Σ-(1,0)帯の吸収帯
を励起させ、そこから発する主にA3Π−X3Σ-(1,
1)帯の蛍光を検出して検出をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス、化学種の分析技
術に関するものであり、さらに詳細には、特定化学種を
励起させるレーザー光を被検体に照射して、特定化学種
から発する蛍光を受光して、レーザー誘起蛍光法により
前記特定化学種を検出する特定化学種の検出方法およ
び、この様な検出方法を使用する場合に使用される、化
学種検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレーザー誘起蛍光法によ
る検出においては、レーザー光照射装置としての波長可
変レーザー、特定の波長の蛍光を光検出装置に導くため
の分光器又はバンドパスフィルター、そして、光検出装
置等から構成される化学種検出装置が使用されている。
ここで、化学種CNを検出する場合は、CNの386n
m付近の吸収帯を励起し、386nm付近の蛍光を観察
する手法が提案されており、化学種NHを検出する場合
は336nm付近の吸収帯を励起し、336nm付近の
蛍光を観察する手法が提案されている。即ち、励起帯と
検出される蛍光の波長帯域は、最も信号強度が強い特定
帯域として選択されており、両者間でこれらの帯域が一
致していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下に示すような欠点があった。 (1)上述手法で化学種CNを検出しようとすると、測
定感度(S/N比)が低いという問題点が存在する。即
ち、従来手法においては、励起光の波長帯と検出光の波
長帯が共に386nm付近と近接しているために、励起
光によるミー散乱光、レイリー散乱光、迷光がノイズと
なり測定の障害となる。特に測定ガス中のCN濃度が低
いと、S/N比が取れず検出が困難となる。 (2)一方、化学種NHの場合も同様で、励起光の波長
と検出光の波長帯が共に336nm付近と近接している
ために測定感度が低く、ガス中のNH濃度が低い場合
は、検出が困難となる。 さらに、例えば火炎内に於ける上記化学種の分布状態を
得ようとする場合、上記した励起光及び検出光を使用し
て、CCDカメラ等により検出画像を得ようとしていた
が、ノイズ等の影響もあり、従来、特定化学種が識別可
能な画像を得ることはできなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、化学種CN及び
化学種NHをS/N比が高い高感度状態で検出できる特
定化学種の検出方法及び検出装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による特定化学種の検出方法の特徴手段は、特
定化学種としての化学種CNを検出する場合に、レーザ
ー光によりB2Σ+−X 2Σ+(1,0)帯(354〜36
0nm)の吸収帯を励起させ、そこから発するB2Σ+
2Σ+(1,1)帯(382〜388nm)又はB2Σ+
−X2Σ+(0,0)帯(383〜389nm)の蛍光を
検出して、前記化学種CNを検出することにある。ここ
で、前記化学種CNが火炎中に存在するCNラジカルで
ある場合に上記の方法は好適に適応できる。さらに本発
明の化学種CN検出用の化学種検出装置の検出装置の特
徴構成は、B2Σ+−X2Σ+(1,0)帯(354〜36
0nm)の吸収帯を励起させる波長域のレーザー光を照
射可能なレーザー光照射装置と、光検出装置により受光
検出される蛍光の波長域をB2Σ+−X2Σ+(1,1)帯
(382〜388nm)又はB2Σ+−X2Σ+(0,0)
帯(383〜389nm)に設定する透過帯域設定手段
とを備えたことにある。一方、本発明による特定化学種
の検出方法の特徴手段は、特定化学種としての化学種N
Hを検出する場合に、レーザー光によりA3Π−X3Σ-
(1,0)帯(302〜308nm)の吸収帯を励起
させ、そこから発するA3Π−X3Σ-(1,1)帯(3
29〜345nm)又はA3Π−X3Σ-(0,0)帯
(328〜344nm)の蛍光を検出して、前記化学種
NHを検出することにある。ここで、前記化学種NHが
火炎中に存在するNHラジカルである場合に上記の方法
は好適に適応できる。さらに、本願に於ける化学種NH
検出用の化学種検出装置の特徴構成は、A3Π−X3Σ-
(1,0)帯(302〜308nm)の吸収帯を励起
させる波長域のレーザー光が照射可能なレーザー光照射
装置と、光検出装置により受光検出される蛍光の波長域
をA3Π−X3Σ- (1,1)帯(329〜345n
m)又はA3Π−X3Σ-(0,0)帯に設定する透過帯
域設定手段とを備えたことにある。さらに、上記の特定
化学種の検出方法を使用して、被検体内に於ける検出対
象の特定化学種の平面的な分布状態を検出することが好
ましい。そして、それらの作用・効果は次の通りであ
る。
【0006】
【作用】つまり、本願においては、従来の手法とは異な
って、励起される吸収帯の波長(事実上は励起光の波長
帯域)と検出される検出光の波長域が異なったものとさ
れる。従って、検出光は励起光の帯域と異なるため、励
起光に伴う散乱光の影響を除去して特定化学種起因の蛍
光のみを検出でき、S/N比を向上させて感度良く検出
できる。以下各化学種に関して個別に説明する。 (1)化学種CNに関して、化学種CNは386nm付
近にB2Σ+−X2Σ+(0,0)帯(383〜389n
m)及びB2Σ+−X2Σ+(1,1)帯(382〜388
nm)帯の吸収帯を有するが、それ以外に357nm付
近にB2Σ+−X2Σ+(1,0)帯(354〜360n
m)の吸収帯を有する。従って、例えば、波長可変レー
ザー等を使用して357nm付近の吸収帯を励起した場
合、化学種は357nm付近以外に386nm付近に強
い蛍光を発する。このうち前者の蛍光は励起波長と近接
しているため散乱光によるノイズの影響を受けるもの
の、後者の蛍光は励起波長から約30nm離れているた
めに適切に分光することにより、励起光に伴う散乱光の
影響を除去できる。従って、これによりCNらの蛍光の
みを有効に検出できるためS/N比が向上し、その結
果、CN測定の高感度化を図ることができる。さらに、
化学種CN検出用の化学種検出装置に関しては、上記方
法に記載した励起光としてのレーザー光を照射可能なレ
ーザー光照射装置を備え、このレーザー光を被検体に照
射して、これより発する蛍光から、透過帯域設定手段に
より選択されて波長(この場合は386nm付近)成分
のみを光検出装置に導いて検出することにより、高感度
状態でこの化学種を検出することができる。さらに、こ
の装置を用いて上記方法により火炎中に存在するCNラ
ジカルを検出する場合は、これを特に感度よく検出でき
る。
【0007】(2)化学種NHに関して、化学種NHは
336nm付近にA3Π−X3Σ- (0,0)帯(32
8〜344nm)及びA3Π−X3Σ- (1,1)帯
(329〜345nm)の吸収帯を有するが、それ以外
に305nm付近にA3Π−X3Σ- (1,0)帯(3
02〜308nm)の吸収帯を有する。従って、例え
ば、波長可変レーザー等を使用して305nm付近の吸
収帯を励起した場合、化学種NHは305nm付近以外
に336nm付近に強い蛍光を発する。このうち前者の
蛍光は励起波長と近接しているため散乱光によるノイズ
の影響を受けるものの、後者の蛍光は励起波長から約3
0nm離れているために適切に分光することにより、励
起光に伴う散乱光の影響を除去できる。従って、これに
よりNHらの蛍光のみを有効に検出できるためS/N比
が向上し、その結果、NH測定の高感度化を図ることが
できる。さらに、化学種NH検出用の化学種検出装置に
関しては、上記方法に記載した励起光としてのレーザー
光を照射可能なレーザー光照射装置を備え、このレーザ
ー光を被検体に照射して、これより発する蛍光から、透
過帯域設定手段により選択されて波長(この場合は33
6nm付近)成分のみを光検出装置に導いて検出するこ
とにより、高感度状態でこの化学種を検出することがで
きる。さらに、この装置を用いて上記方法により火炎中
に存在するNHラジカルを検出する場合は、これを特に
感度よく検出できる。
【0008】そして、これらの方法を使用して、被検体
内に於ける特定化学種の平面的な分布状況を得る場合
は、ノイズが少なく、検出対象の特定化学種の被検体内
における分布を充分識別可能な状態で確実に捕らえるこ
とができる。従って、例えば、火炎内、プラズマ内、C
VD装置内等における化学種CN、化学種NHの分布特
定をおこなって、この様な分布検出から装置の改良等を
効率よく進めることができる。
【0009】
【発明の効果】結果、化学種CN及び化学種NHを感度
よく検出できる検出方法及び検出装置を得ることがで
き、さらに、被検体内に於けるこれら化学種の分布特定
を有効におこなうことができるようになった。
【0010】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1に本願の化学種検出装置1のブロック図を示した。こ
の装置1は、一般のレーザー誘起蛍光法手法において使
用される装置であるが、化学種CNあるいは化学種NH
の検出において、使用する励起用レーザー光の波長と検
出手段としての光検出装置2に受光される蛍光の透過帯
域を決定する透過帯域設定手段としてのファイルター3
の波長帯域の選択に特徴を有する。
【0011】以下に、図1に基づいて装置構成を説明す
る。装置1は、被検体である火炎4に励起光としてのレ
ーザー光5を照射するためのレーザー光照射装置として
の波長可変レーザー6と、この照射されたレーザーを成
形する円筒型凸レンズ7を備えるとともに、火炎4より
も下手側に光遮断器8を備えている。さらに、火炎4か
ら発せられる蛍光9は2系統の光学系で検出されるよう
に構成されており、図上上部側に位置する第1光学系1
0には、火炎側よりレンズ10a、フィルター3a、ピ
ンホール10b、光電子増倍管10c、ボックスカー積
算器10dが備え、検出結果をレコーダ10eに記録で
きるように構成されている。さらに、第2光学系11に
は、火炎側よりレンズ11a、フィルター3b、画像強
調装置11b、レンズ11c、平面画像を得るためのC
CDカメラ(これが光検出装置となっている)2、さら
には、記録用のフレームメモリー11d、コンピュータ
11eが備えられている。そして、第1光学系10のボ
ックスカー積算器10dおよび画像強調装置10cは、
レーザーの照射状態との対応を取るために、遅延パルサ
ー12からの信号を受ける構成とされるとともに、第2
光学系11の画像強調装置11bは強調制御装置13の
制御信号をも受ける構成が採用されている。従って、こ
の装置系においては、火炎4内に於ける特定化学種の分
布をCCDカメラにより平面画像として二次元的に採ら
えることができる。
【0012】さて、装置の具体的な作動について説明す
ると、レーザー光照射装置6より照射されるレーザービ
ーム5aは、焦点距離300mmの円筒型凸レンズ7で
レーザーシート5bにされる。このレーザーシート5b
の高さは5mmで、厚みは0.5mmである。レーザー
5の出力は1パルス当たり1.5mJ、波長可変レーザ
ーの帯域幅は0.2cm-1、パルス長は15nsであ
る。測定部100におけるレーザーの入射エネルギー密
度は4MW/cm2である。目的の波長に同調したこと
を確認するために、レーザー光5の光軸に対し45度の
角度に、ピンホール10bをあけた光電子増倍管10c
が備えられ、90度の角度に画像強調装置11bとCC
Dカメラ2が、上述のように備えられている。光電子増
倍管10cと画像強調装置11bの検出部には、検出波
長を中心とするバンドパスフィルタ3a,3bを設置し
てある。この構成により、光電子増倍管10cの信号
を、ボックスカー積算器10dで計算し、励起走査をお
こなうことができる。被検体としての火炎4を形成する
バーナー(図外)は、内径6.0mm、外径8mmの円
筒をノズル(図外)としたもので、測定時のメタンの流
量は160ml/min、空気の流量は1200ml/
min、空気比0.75であって、火炎4の内炎コーン
の高さが、約13mmとした。
【0013】以下に、上記の装置1を使用して、化学種
の特定をおこなう場合に於ける検出状況について説明す
る。 (1) 化学種CNの励起状態 図2(イ)に357nm付近の吸収帯を励起し、386
nm付近の蛍光を捕らえてCNの検出を行う場合の吸収
状態を示した。各ピークがCNの吸収ピークを示してい
る。比較のために、図2(ロ)に386nm付近の吸収
帯を励起し、同じく386nm付近の蛍光を捕らえる場
合の吸収状態を示した。この場合、CNの吸収ピークが
観測できず、検出が殆ど不可能であることを示してい
る。さらに、本願の方法に於ける蛍光の検出状況を図3
に示した。386nm付近に、化学種CNより発する強
い信号を捕らえており、これ以外の帯域におけるノイズ
の信号強度と比較すると、S/N比の非常に高い状態を
検出ができていることがわかる。 (2) 化学種NHの励起状態 図4(イ)に305nm付近の吸収帯を励起し、336
nm付近の蛍光を捕らえNHの検出を行う場合の吸収状
態を示した。各ピークがNHの吸収ピークを示してい
る。比較のために、図4(ロ)に、336nm付近を励
起するとともに、この帯域を検出した場合の状態を示し
た。NHの吸収ピークが観測されず、検出が殆ど不可能
であることを示している。
【0014】さらに、本願の方法に於ける蛍光の検出状
況を図5に示した。336nm付近に、化学種NHより
発する強い信号を捕らえており、これ以外の帯域におけ
るノイズの信号強度と比較すると、S/N比の非常に高
い状態を検出ができていることがわかる。
【0015】本願の方法において捕らえられるメタン
(CH4)/空気ブンゼン火炎断面におけるCNラジカ
ル濃度分布の状態を調べた。その場合前述のように、3
57nm付近の吸収帯にレーザーの波長を同調してシー
ト上のレーザー光を火炎断面に照射し、化学種CNから
の386nm付近の蛍光をバンドパスフィルターを通し
て高感度カメラで撮影した。内炎の上部側にCNラジカ
ル濃度分布の高い領域が形成されていることが、明確な
画像を得て確認できた。別途行った化学種NHの検出に
おいても、本願の方法により同様に良好な検出画像を得
ることができた。
【0016】さらに、励起光と検出光の関係について以
下に述べる。この場合、原則としてX(ν=0)にある
分子を励起するものとして考えると、励起光の帯域と検
出光の帯域の選択状況により、検出光の強度は、以下の
順序となる。 (1)化学種CN関係 励起検出条件1 B2Σ+−X2Σ+(0,0)帯(383〜389nm)励
起 B2Σ+−X2Σ+(0,0)帯(383〜389nm)検
出 励起検出条件2 B2Σ+−X2Σ+(0,0)帯(383〜389nm)励
起 B2Σ+−X2Σ+(0,1)帯(416〜422nm)検
出 励起検出条件3 B2Σ+−X2Σ+(1,0)帯(354〜360nm)励
起 B2Σ+−X2Σ+(1,1)帯(382〜388nm)検
出 信号強度の関係 条件1>条件3>条件2 (2) 化学種NH関係 励起検出条件1 A3Π−X3Σ- (0,0)帯(328〜344nm)
励起 A3Π−X3Σ- (0,0)帯(328〜344nm)
検出 励起検出条件2 A3Π−X3Σ- (0,0)帯(328〜344nm)
励起 A3Π−X3Σ- (0,1)帯(367〜383nm)
検出 励起検出条件3 A3Π−X3Σ- (1,0)帯(302〜308nm)
励起 A3Π−X3Σ- (1,1)帯(329〜345nm)
検出 信号強度の関係 条件1>条件3>条件2 以上に示したように、いずれの化学種の場合において
も、ノイズが全く無い場合、信号強度は 条件1、条件
3、条件2の順となる。従って、本願においては、ノイ
ズを有効に回避するために、比較的検出強度条件が悪い
帯域を意図的に選択して、他のノイズの影響を有効に排
除して測定をおこなっていることが判る。
【0017】〔別実施例〕上記の実施例においては、夫
々の化学種の検出において、火炎中にあるラジカルの検
出を対象としたが、この手法により、例えばエンジン、
タービン等の内燃・外燃機関に於ける火炎内の化学種の
分布、プラズマ中における化学種の分布、あるいはCV
D装置中に於ける化学種の分布等も、有効に検出するこ
とができる。
【0018】さらに、上記の実施例においては、光検出
装置に受け渡される蛍光の波長帯域を特定するのに、フ
ィルター3を使用したが、これを分光器によることもで
きる。従って、このような機能を果たす装置を透過帯域
設定手段と呼ぶ。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】化学種検出装置の構成を示す図
【図2】化学種CNのレーザー波長スキャンスペクトル
を示す図
【図3】化学種CNの蛍光スペクトルを示す図
【図4】化学種NHのレーザー波長スキャンスペクトル
を示す図
【図5】化学種NHの蛍光スペクトルを示す図
【符号の説明】
2 光検出装置 3 透過帯域設定手段 4 火炎 5 レーザー光 6 レーザー光照射装置 9 蛍光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定化学種を励起させるレーザー光
    (5)を被検体に照射して、前記特定化学種から発する
    蛍光(9)を受光して、レーザー誘起蛍光法により前記
    特定化学種を検出する特定化学種の検出方法であって、
    前記特定化学種としての化学種CNに対して、前記レー
    ザー光によりB2Σ+−X2Σ+(1,0)帯の吸収帯を励
    起させ、そこから発するB2Σ+−X2Σ+(1,1)帯又
    はB2Σ+−X2Σ+(0,0)帯の前記蛍光を検出して、
    前記化学種CNを検出する特定化学種の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記化学種CNが火炎(4)中に存在す
    るCNラジカルである請求項1記載の特定化学種の検出
    方法。
  3. 【請求項3】 特定化学種を励起させるレーザー光
    (5)を被検体に向けて照射するレーザー光照射装置
    (6)と、前記特定化学種より発っせられる蛍光(9)
    を受光検出する光検出装置(2)とを備えた化学種検出
    装置であって、 B2Σ+−X2Σ+(1,0)帯の吸収帯を励起させる波長
    域の前記レーザー光を照射可能な前記レーザー光照射装
    置(6)と、 前記光検出装置(2)により受光検出される前記蛍光
    (9)の波長域をB2Σ+−X2Σ+(1,1)帯又はB2
    Σ+−X2Σ+(0,0)帯に設定する透過帯域設定手段
    (3)とを備えた化学種CN検出用の化学種検出装置。
  4. 【請求項4】 特定化学種を励起させるレーザー光
    (5)を被検体に照射して、前記特定化学種から発する
    蛍光(9)を受光して、レーザー誘起蛍光法により前記
    特定化学種を検出する特定化学種の検出方法であって、
    前記特定化学種としての化学種NHに対して、前記レー
    ザー光によりA3Π−X3Σ- (1,0)帯の吸収帯を
    励起させ、そこから発するA3Π−X3Σ- (1,1)
    帯又はA3Π−X3Σ-(0,0)帯の前記蛍光を検出し
    て、前記化学種NHを検出する特定化学種の検出方法。
  5. 【請求項5】 前記化学種NHが火炎(4)中に存在す
    るNHラジカルである請求項1記載の特定化学種の検出
    方法。
  6. 【請求項6】 特定化学種を励起させるレーザー光
    (5)を被検体に向けて照射するレーザー光照射装置
    (6)と、前記特定化学種より発っせられる蛍光(9)
    を受光検出する光検出装置(2)とを備えた化学種検出
    装置であって、 A3Π−X3Σ- (1,0)帯の吸収帯を励起させる波
    長域の前記レーザー光(5)が照射可能な前記レーザー
    光照射装置(6)と、 前記光検出装置(2)により受光検出される前記蛍光
    (9)の波長域をA3Π−X3Σ- (1,1)帯又はA3
    Π−X3Σ-(0,0)帯に設定する透過帯域設定手段
    (3)とを備えた化学種NH検出用の化学種検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、4又は5記載の特定化学
    種の検出方法を使用して、前記被検体内に於ける検出対
    象の前記特定化学種の平面的な分布状態を検出する特定
    化学種の分布状態の検出方法。
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