JPH07276617A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07276617A
JPH07276617A JP7517494A JP7517494A JPH07276617A JP H07276617 A JPH07276617 A JP H07276617A JP 7517494 A JP7517494 A JP 7517494A JP 7517494 A JP7517494 A JP 7517494A JP H07276617 A JPH07276617 A JP H07276617A
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JP
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drum
recording paper
printing
nozzle
cpu
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JP7517494A
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English (en)
Inventor
Koichiro Oshiumi
幸一郎 鴛海
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン方式を採用して迅速に印字するととも
に、ノズルの配置ピッチよりも細かい印字ピッチで印字
することができるインクジェットプリンタを提供する。 【構成】 記録紙を巻回して保持するドラム10と、同
ドラム10を主走査方向に往復動させる円板カム17等
より構成されるカム機構17,18,19と、同ドラム
10を回転させる大小歯車13,14及び歯車用モータ
15と、カム機構17,18,19と歯車用モータ15
等を駆動させるCPUと、ドラム10の回転及び移動に
応じてラインヘッド1のノズル2よりインクを噴射させ
るCPUとを有するように構成した。これにより、ノズ
ルの数を減らすことができるため、ラインヘッドの機構
を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、インクを噴射して記
録紙上に印字するようにしたインクジェット記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 記録紙上に印字する記録方式としてイ
ンクジェットのノズルより粒子状のインクを噴射するイ
ンクジェット記録方式がある。このインクジェット記録
方式におけるノズルの配列形式として、いわゆるシリア
ル方式とライン方式の二種類がある。シリアル方式では
ノズルはヘッドの副走査方向に一列或いは千鳥に配置さ
れ、主走査方向へヘッドを移動させて印字していくよう
になっている。このシリアル方式ではノズルの数は一般
に50〜64個とされ,200〜360dpi(ドット
パーインチ)程度のピッチで配置されている。
【0003】また、ライン方式では記録紙の幅方向、す
なわち主走査方向に長く形成されたラインヘッドの主走
査方向に多数のノズルが一列に配置され、副走査方向へ
記録紙を移動させて印字していくようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、シリアル
方式では印字の際にヘッドを主走査方向へ数ライン分走
査させ、印字後再び原位置に復帰させるようになってい
る。従って、印字速度が遅くなるというという課題が生
じていた。また、ライン方式では、シリアル方式のよう
な主走査方向への往復移動がないため印字速度は速くな
り、速度の点では非常に好ましい方式である。しかし、
ラインヘッドにドット数と対応する数だけのノズルを設
けることが必要となり、ラインヘッドを製造するのが大
変面倒であるとともに機構が複雑化するためラインヘッ
ドの高コスト化を招来していた。更に、ノズルに目詰ま
りが発生した場合、修復できなければラインヘッド自体
を交換しなければならなくなる。ノズルの数が多いとい
うことは、それだけノズルが目詰まりを起こす確率も高
いということである。そこで、印字速度の早いライン方
式を採用する一方で同方式におけるノズルの数を減らす
技術が望まれていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
ある。その目的は、ライン方式を採用して迅速に印字す
るとともに、ノズルの配置ピッチよりも細かい印字ピッ
チで印字することができるインクジェットプリンタを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ために、請求項1の発明では記録紙を巻回して保持する
記録紙保持体と、同記録紙保持体を主走査方向に往復動
させる移動手段と、同記録紙保持体を回転させる回転手
段と、前記移動手段と同回転手段を駆動させる駆動手段
と、記録紙保持体の回転及び移動に応じてラインヘッド
のノズルよりインクを噴射させるノズル作動手段とを有
することを要旨とする。また、請求項2の発明では前記
請求項1の発明において、前記記録紙保持体を円筒状の
ドラムとしたことを要旨とする。請求項3の発明では、
前記請求項2の発明において、ドラム内に加熱手段を配
設したことを要旨とする。
【0007】
【作用】 上記の構成とすれば、請求項1の発明では、
記録紙保持体に記録紙を巻回し、同記録紙保持体を駆動
手段に基づいて移動手段を駆動させて主走査方向に移動
させる。また駆動手段に基づいて回転手段を駆動させて
回転させる。そして、回転し、また主走査方向に移動す
る記録紙保持体上の記録紙上に、ノズル作動手段により
印字させる。請求項2の発明では前記請求項1の発明の
作用に加え、ドラム外周に記録紙が折れ曲がることなく
均等に巻回される。請求項3の発明では前記請求項2の
発明の作用に加え、ドラム内部より記録紙全体を満遍な
く加熱し、インクを乾燥させる。
【0008】
【実施例】 以下、本発明のインクジェット記録装置の
実施例について図面に基づいて説明する。図1に示すよ
うに断面ほぼ方形の主走査方向に延びる長尺状のインク
ジェット記録装置のラインヘッド1は長手方向に複数の
ノズル2が形成されている。各ノズル2は主走査線方向
に沿って100dpiの間隔で配設されている。すなわ
ち、3ドット間隔に1つのノズル2が配設されている。
ラインヘッド1の長さは300mmとされており、A4
サイズの記録紙の長手幅に対応するように形成されてい
る。
【0009】図1及び図2に示すようにラインヘッド1
に対向する位置であって、前記ノズル2のインク噴射口
3の下方には記録紙保持体たるドラム10が配設されて
いる。ドラム10は中空の円筒体であって、内部に加熱
手段たるヒータ11が配設されており、外周に記録紙P
が巻回されるようになっている。ヒータ11は加熱時約
60度Cの温度となるように設定され、ドラム10の全
体を均一に加熱するようなっている。ドラム10は両端
に装着された軸受10aにより回動自在に支承されてい
る。また、軸受10aには一対のガイドロッド12に支
承されており、図示しないフレーム間に懸架されてい
る。ガイドロッド12はドラム10の主走査方向への移
動を案内する。
【0010】ドラム10の側方には回転手段たる大歯車
13が形成されている。大歯車13に隣接して回転手段
たる小歯車14が配設されている。小歯車14は大歯車
13と噛合状態とされており、回転手段たる歯車用モー
タ15により回転させられて駆動を大歯車12に伝達す
るようになっている。小歯車14と歯車用モータ15の
間にはドラム回転量検出手段たる第1のポテンショメー
タ16が配設されており、ドラム10の回転量を検出す
るようになっている。
【0011】大歯車13の側方には移動手段たる円板カ
ム17が配設されている。円板カム17は主走査方向と
は直角方向に延設された回転軸18に偏心状態で固着さ
れている。回転軸18には回転軸18を駆動する移動手
段たる回転軸用モータ19が装着されている。その結
果、ラインヘッド1は円板カム17の回動に伴い、所定
ストロークで前記ガイドロッド12に沿って往復動され
るようになっている。回転軸18にはドラム移動量検出
手段たる第2のポテンショメータ20が配設されてお
り、回転軸18の回転数に基づいてドラム10の移動量
を検出するようになっている。ラインヘッド1はコイル
スプリング21により円板カム17側に常時付勢されて
おり、大歯車13は円板カム17と係合されている。
【0012】次に、図2に基づいて記録紙Pをドラム1
0に巻回する巻回手段について説明する。記録紙カセッ
ト内の記録紙Pは繰り出しローラ22、送りローラ23
等を介してドラム10直前まで搬送される。ドラム10
には所定の電位が与えられている。ドラム10の下面に
は案内ローラ24が回動可能に配設されており、記録紙
Pをドラム10との間で挟持して下流側に送り出すよう
になっている。案内ローラ23の上流側には帯電器25
が配設されている。帯電器25はその上方を通過する記
録紙Pに所定の電位を与え、ドラム10との電位差によ
り記録紙Pをドラム10外周に吸着させるようになって
いる。
【0013】帯電器25の上流側には同帯電器25に隣
接して光電管よりなる給紙センサ26が配設されてい
る。給紙センサ26は上流から記録紙Pが搬送されくる
とこれを検出するようになっている。案内ローラ24の
下流側には除電器27が配設されている。除電器27は
印字が終了した記録紙Pを記録紙P先端方向から順に除
電して、ドラム10と記録紙Pとの吸着状態を解除する
ようになっている。除電された記録紙Pは自重と自身の
弾性で始端方向が搬送路上に垂れ下がり、一対の送りロ
ーラ28間に挟持される。そして記録紙Pは送りローラ
28に送りを付与されて徐々に下流側に搬送されてい
く。尚、送りローラ28の送り速度と案内ローラ24の
回転速度とは同期している。除電器27の下流側には光
電管よりなる排紙センサ29が配設されている。排紙セ
ンサ29は印字が終了した記録紙Pがドラム10から離
れて搬送されくるとこれを検出するようになっている。
【0014】図7に示すように上記ラインヘッド1にお
ける1つのノズル2は1ラインにおいて主走査方向に沿
って3ドット分の印字を担当するようになっている。従
って、1枚の記録紙Pに関して各々のノズル2は、ドラ
ム10の回転方向に沿って3列分のドットを印字するよ
うになっている。
【0015】次に実施例のインクジェット記録装置の電
気的構成について図3に基づいて説明する。駆動手段、
ノズル作動手段、ドラム回転位置検出手段、ドラム移動
位置検出手段たる中央処理装置(以下CPUという)3
0にはメモリ31、第1及び第2のポテンショメータ1
6,20、給紙センサ26、排紙センサ29、操作部3
2が接続されている。更にノズル2、ヒータ11、歯車
用モータ15、回転軸用モータ19、帯電器25、除電
器27がドライバ34a〜34fを介して接続されてい
る。CPU30はメモリ31に記憶された各種プログラ
ムに基づいて装置全体の動作を制御する。メモリ31に
は印字データ等が一時的に記憶される。また、操作部3
2は電源の入切や印字の「開始」、「中止」或いは「終
了」の指示、更に各種モードを指示する操作スイッチを
備えている。
【0016】給紙センサ26により記録紙Pの搬送が検
出されると、CPU30はその検出信号に基づいて帯電
器25のドライバ34eに駆動信号を出力して帯電器2
5を駆動させる。一方、CPU30は帯電器25が入力
されたことを検出すると、歯車用モータ15のドライバ
34cに駆動信号を出力する。歯車用モータ15の回転
に伴い駆動力は小歯車14から大歯車13へと伝達され
て、ドラム10が回転するようになっている。第1のポ
テンショメータ16は小歯車14の回転量からドラム1
0の回転量を検出し、CPU30に回転量検出信号を出
力する。CPU30は、第1のポテンショメータ16の
検出信号に基づいてドラムの回転量を検出し、ノズル2
のドライバ34aにノズル作動信号を出力するようにな
っている。そして、ノズル作動信号に基づいてノズル2
はインクをインク噴射口3から噴射させる。ヒータ11
は帯電器25の入力信号に基づいて入力されるようにな
っている。
【0017】一方、CPU30は第1のポテンショメー
タ16の回転位置検出信号に基づいて回転軸用モータ1
9のドライバ34dに駆動信号を出力する。回転軸用モ
ータ19の回転に伴い円板カム17は回転する。第2の
ポテンショメータ20は、円板カム17の回転量を検出
し、移動量検出信号をCPU30に出力する。CPU3
0はその回転量に対応するドラム10の移動位置を判断
する。
【0018】次に、実施例1のインクジェット記録装置
の作用について図8のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップ(以下Sとする)1において給紙センサ2
6により記録紙Pの始端が検出されると、S2において
帯電器25が作動されるとともに、ドラム10が回転さ
れて記録紙Pがドラム10に巻回される。S3におい
て、ドラム回転位置検出手段たるCPU30は第1のポ
テンショメータ16の検出信号に基づいてノズル2がラ
インL1位置にきたことを判断する。ここで図4に示す
ように、円板カム17のカム底面はラインヘッド1と当
接した基準位置にある。この状態においてはラインヘッ
ド1のノズル2は図7に示すように、A1、B1、C1
・・・の各縦列と対向する位置に配置されている。そし
て、S4においてノズル作動手段たるCPU30はノズ
ル2のドライバ34aにノズル作動信号を出力し、ノズ
ル4のインク噴射口3からインクを噴射させ、ラインL
1からドラム10の回転方向に順に印字していく。
【0019】S5において、CPU30は記録紙Pの1
列分のドットが印字されたかどうかを判断する。そし
て、印字が終了するとS6でドラム回転位置検出手段
(駆動手段)たるCPU30は何回目のドラムの回転か
を判別し、1回目の回転であれば回転軸用モータ19の
ドライバ34dに駆動信号を出力し、円板カム17を回
転させる。ドラム移動位置検出手段たるCPU30は円
板カム17の回転を検出する結果、ドラム10の主走査
方向への移動を判別する。
【0020】図5に示すようにS7において、ドラム移
動停止手段たるCPU30は円板カム17を図上時計回
り方向に90度回動させた状態で停止させる。この状態
においてはラインヘッド1のノズル2はA2、B2、C
2・・・の列と対向する位置に配置されるようになる。
そしてS3を経て、ドラム10の2回目の回転が開始さ
れる。ドラム10が一周して再びラインヘッド1がライ
ンL1に対向する位置にきたことをCPU30が認識す
ると再びS3〜S6のステップが繰り返し行われA2、
B2、C2・・・の列のドットに印字される。そして、
S6においてドラム回転位置検出手段たるCPU30は
何回目のドラムの回転かを判別し、2回目の回転であれ
ば回転軸用モータ19のドライバ34dに出力し、円板
カム17を回転させる。ドラム移動位置検出手段たるC
PU30は円板カム17の回転に伴うドラム10の主走
査方向への移動を検出する。
【0021】S7でCPU30は円板カム17を図6に
示すように図上時計回り方向に更に90度回動させる。
すると、ドラム10は押動されて主走査方向に移動す
る。この状態においてはノズル2はA3、B3、C3・
・・の列と対向する位置に配置されるようになる。そし
て、ドラム10の3回目の回転が開始される。再びS3
〜S6のステップが繰り返し行われA3、B3、C3・
・・の列のドットに印字される。S6においてCPU3
0はドラム10が3回目の回転であることを判別する
と、印字が終了したとしてS7においてドラム10の回
転を継続させ、同時にS8においてCPU30は除電器
27のドライバ34fに駆動信号を出力し除電器27に
より記録紙Pを除電させる。そして、記録紙Pをドラム
10から離間させ、送りローラ28にて下流側に搬送さ
せる。一方、再びS1において、CPU30は次の記録
紙Pがあるかどうかを判別し、ある場合には次の印字を
させるためS1に戻る。排紙センサ29により最後の記
録紙Pの後端が検出されると記録紙Pがないと判別さ
れ、S10において一定時間をカウントして印字を終了
する。そして排紙センサ29の検出信号がCPU30に
出力されると、CPU30はノズル2、ヒータ11、歯
車用モータ15、回転軸用モータ19、帯電器25、除
電器27の各ドライバ34a〜34fに停止信号を出力
する。
【0022】以上のように動作させれば、ドラム10が
3回転し円板カム17が半回転する間に1枚の記録紙P
分の印字データが印字されることとなる。そして、各ノ
ズル4は3列分の領域を担当し、3列の印字が3回に分
けて行われることとなる。
【0023】このように構成することで、実施例のイン
クジェット記録装置は次のような効果を奏する。 (1)1つのノズル2が各ラインにおいて3ドットずつ
印字するため、従来のライン方式のインクジェット記録
装置に比べノズル2の数が1/3で済むこととなる。ま
たノズルの数が減少して実際には減少しない場合と同じ
ドット数の印字が行われるため低解像度のラインヘッド
でも高解像度の印字が可能となった。また、ノズル2の
数が1/3に減ったため、ラインヘッド1の機構が簡略
化し、ラインヘッドのコストダウンとなる。また、ノズ
ル2に目詰まりが発生する確率も従来の1/3の確率と
なり、目詰まりに基づく印字不良が生じにくくなる。
【0024】(2)1つのノズル2が印字する際に、1
ライン毎に3ドット印字して次のラインに移動するので
はなく、まずA1、B1、C1・・・というドラム10
の回転方向に沿った縦列を印字するようにしている。従
って、円板カム10をライン毎に何度も主走査方向へ往
復動させる必要がなく、部材の振動が軽減されるため部
材ががたつくことなく、静粛性も向上する。
【0025】(3)円板カム17とスプリング21とい
う簡単な機構でドラム10の往復動を行うことができる
ため、ドラム10の移動のための構成が簡単になった。
また、ドラム10はガイドロッド12により案内されて
いるため、主走査方向に平行にスムーズに往復動するこ
とができる。
【0026】(4)ドラム10の回転位置やドラム10
の主走査方向への移動位置とノズルの作動とは同期する
必要があるが、第1及び第2のポテンショメータ16,
20を使用してドラム10の位置を検出するようにして
いるため、確実に所定のタイミングでノズルを作動させ
ることができる。また、安価なポテンショメータ16,
20を使用しているため、コストダウンともなる。
【0027】(5)円板カム17を大径にしたり偏心度
を変更することで、1つのノズル2が印字できる領域を
自在に偏向することができる。例えば、円板カム17が
180度回転する間に、ドラム10が主走査方向に10
ドット分の距離を移動するとしたら、従来のラインヘッ
ドと比べてノズル2の数は1/10に減ることとなる。
但しこの場合、1枚の記録紙Pに完全に印字データを印
字するためにはドラム10を10回転させる必要があ
る。
【0028】(6)ヒータ11が内蔵されており、印字
速度が速くとも十分インクを乾燥させることができる。
また、ヒータ11は回転するドラム10に内蔵されてい
るため、常に記録紙P全体が加熱されることとなり乾燥
効率が良い。
【0029】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されることはなく、次の
ように変更して実施することも可能である。 (イ)上記実施例ではドラム10を1回転させて、ある
ドット縦列をすべて印字してから、ドラム10を主走査
方向に移動させるように印字していた。しかし、これを
各ライン毎に印字するようにしても勿論かまわない。
【0030】図9に示すように、第1のラインL1にお
いてまず1回目の印字A1、B1、C1・・・を行う。
そして、CPU30は回転軸用モータ19のドライバ3
4dに駆動信号を出力して円板カム17を回転させてド
ラム10を主走査方向に移動させて2回目の印字A2、
B2、C2・・・を行う。同様に2回目の印字A3、B
3、C3・・・を行い、1ライン分の印字が終了する。
すると、CPU30は印字終了を検出して、歯車用モー
タ15のドライバ34cに駆動信号を出力する。その結
果、ドラム10が1ライン分回転する。そして再びCP
U30は回転軸用モータ19のドライバ34dに駆動信
号を出力して円板カム17を回転させながら次のライン
に対して1回目の印字A1、B1、C1・・・を行う。
このように、1ラインずつ順に印字していき1枚の記録
紙Pすべてを印字する。このようにしても、上記実施例
の(1)(2)(4)等の効果が奏される。
【0031】(ロ)上記実施例ではドラム10を移動さ
せる手段として円板カム17を使用していた。しかし、
これを図10に示すようなボイスコイルモータ40に変
更して使用するようにしてもかまわない。ボイスコイル
モータ40はコイル41に流れる一定の周波数の電流と
永久磁石42との作用によりコイル41自体が移動する
モータである。コイル41はドラム10側方のブラケッ
ト43に固着されている。コイル41へ交流電流(例え
ば三角波等)が流れるとコイル41は1周期毎に往復動
するようになっている。そして、そのコイル41の往復
動に伴ってドラム10を往復動させるようになってい
る。上記実施例における円板カム17、回転軸18、回
転軸用モータ19の変わりにボイスコイルモータ40を
配設するだけで他の機械的構成は上記実施例と同様であ
る。またCPU30には回転軸用モータ19の変わりに
コイル41が接続されており他の電気的構成では上記実
施例とやはり同様である。またCPU30の印字指令も
上記実施例と同様である。
【0032】ボイスコイルモータ40を使用すれば、第
2のポテンショメータ20やコイルスプリング21が不
要となり、更に軽量化、コンパクト化しコストダウンと
なる。また、上記実施例の(1)が効果が奏される。ま
た、ドラム10を主走査方向に往復動させる手段として
ラックアンドピニオン機構を用いるようにしてもよい。
【0033】(ハ)例えば、実施例では1つのノズル2
が3つの縦列を3回に分けて印字するようになってい
た。しかし、このうちの1回を印字せずにパスするよう
にしてもよい。例えば、印字パス手段たるCPU30は
2回めのドラム10の回転をさせずに、A2,B2,C
3・・・の縦列を印字しないでおく。そうすれば、すべ
てのドットを印字する場合に比べ解像度が低下する。あ
まり重要でない情報を印字する場合には操作部32のモ
ードスイッチを操作してこのように解像度を下げるよう
にしてもよい。また、ドラム10の回転回数も2回とな
るため印字速度が早くなる。勿論、1つのノズル2に3
つ以上の縦列を担当させるようにした場合であっても応
用することは可能であり、その場合パスする回数を増や
すことも自由である。
【0034】(ニ)上記実施例における記録紙Pの巻回
手段は帯電器25と除電器27及びドラム10であっ
た。しかし、図11のように負圧をかけ、吸引状態で記
録紙Pを巻回するようにしてもよい。外表面に複数のス
リット44を形成したドラム25には同ドラム45内部
より吸引する吸引装置46が配設されている。同ドラム
45の駆動手段(モータ等)と吸引装置46は制御手段
(CPU等)により制御されており、印字中においては
吸引装置46により記録紙Pは吸引され、印字の終了に
より吸引状態が解除されるようになっている。このよう
に構成しても、上記実施例の(1)が効果が奏される。
尚、同ドラム45内にヒータ11を配設するのは自由で
ある。
【0035】(ホ)上記実施例のノズル2のインクの噴
射方式としてはピエゾ素子を応用したインパルスジェッ
ト方式やインクキャビティを加熱して気泡を発生させて
その圧力でインクを放出させる方式が考えられる。ま
た、静電加速方式や加圧方式を応用することも自由であ
る。
【0036】(ヘ)上記実施例では円弧カムである円板
カム17を用いた。しかし、他のカムを使用してもよ
い。カムの概念には板カム、立体カムの両者が含まれ、
例えば、接線カム、円筒カム、球面カム、エンドカム等
が挙げられる。
【0037】(ト)本発明を複写機やプリンタ等、印字
を必要とする機器に広く応用すること。 (チ)上記実施例におけるポテンショメータ16,20
の代わりに、ロータリーエンコーダを用いること。
【0038】その他本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において変更して実施することは自由である。また、以
上の実施例によって把握されるその他の技術的思想につ
いて、その効果とともに以下に記載する。
【0039】(1)請求項1の構成に、記録紙保持体に
1つのノズルが印字を担当する領域の1ラインのドット
数に対応した回転回数を付与する回転回数制御手段(例
えばCPU30)と、記録紙保持体が1回転するごとに
記録紙保持体を主走査方向に移動させる制御手段(例え
ばCPU30)とを追加すること。これにより、移動手
段にライン毎に何度も動作させる必要がなく記録紙保持
体の回転方向に印字ができるため、部材の振動が軽減さ
れるため部材ががたつくことなく、静粛性も向上する。
【0040】(2)請求項1の構成に、ドラム移動量検
出手段たる検出手段(第2のポテンショメータ20等)
を追加すること。これにより、安価にかつ簡単にドラム
の主走査方向の移動量が検出できる。尚、追記(2)
(3)についてはポテンショメータ以外のロータリエン
コーダ等の検出手段を用いてもよい。
【0041】(3)請求項1の構成に、ドラム回転量検
出手段たる検出手段(第1のポテンショメータ16等)
を追加すること。これにより、安価にかつ簡単にドラム
の回転量が検出できる。
【0042】(4)請求項1の構成、請求項2又は請求
項3の構成にラインヘッドの案内部材(例えば、ガイド
ロッド12)を追加すること。これにより、ヘッドの記
録紙方向への移動が正確となり、印字精度が増す。
【0043】(5)請求項1の構成に更に、位置検出信
号パス手段(例えば,CPU20)を追加すること。そ
うすれば、分割した1ラインのドットのうち、所定間隔
で印字しないドットができて解像度を調節することがが
できる。
【0044】(6)請求項1の構成に更に、印字した記
録紙を乾燥させる乾燥手段(例えばヒータ11)を記録
紙保持体内部に配設することを追加する。こうすれば、
乾燥手段が邪魔にならず、かつ内部より記録紙Pを満遍
なく乾燥することができる。
【0045】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1の発明
では、ノズルの数を減らすことができるため、ラインヘ
ッドの機構を簡略化できる。請求項2の発明では請求項
1の発明に加え、記録紙が円筒状に均等に巻回され折れ
目がつかず印字し易い。請求項3の発明では請求項1の
発明に加え、インクが速やかにかつ効率よく乾燥され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット装置の実施例を説明
する斜視図である。
【図2】 同じ実施例において記録紙をドラムに巻回す
る工程を説明する概略側面図である。
【図3】 同じ実施例の主要な電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 同じ実施例において円板カムとドラムとの係
合関係を説明する要部拡大図である。
【図5】 同じ実施例において円板カムとドラムとの係
合関係を説明する要部拡大図である。
【図6】 同じ実施例において円板カムとドラムとの係
合関係を説明する要部拡大図である。
【図7】 同じ実施例においてラインヘッドのノズルと
記録紙に印字されるドットとの関係を説明する説明図で
ある。
【図8】 同じく実施例における印字動作を説明するフ
ローチャートである。
【図9】 他の実施例における印字過程を説明する説明
図である。
【図10】 他の実施例におけるボイスコイルモータと
ドラムとの係合関係を説明する要部説明図である。
【図11】 他の実施例のインクジェット装置を説明す
る斜視図である。
【符号の説明】
1…ラインヘッド、10…ドラム、13…回動手段たる
大歯車、14…回動手段たる小歯車、15…回動手段た
る歯車用モータ、17…移動手段たる円板カム、20…
移動手段たる回転軸用モータ、30…駆動手段たるCP
U、40…移動手段たるボイスコイルモータ、P…記録
紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 11/14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を巻回して保持する記録紙保持体
    と、同記録紙保持体を主走査方向に往復動させる移動手
    段と、同記録紙保持体を回転させる回転手段と、前記移
    動手段と同回転手段を駆動させる駆動手段と、記録紙保
    持体の回転及び移動に応じてラインヘッドのノズルより
    インクを噴射させるノズル作動手段とを有することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の記録紙保持体は円筒状の
    ドラムであるインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2のドラム内には加熱手段を
    配設したことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP7517494A 1994-04-13 1994-04-13 インクジェット記録装置 Pending JPH07276617A (ja)

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JP7517494A JPH07276617A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 インクジェット記録装置

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JP7517494A Pending JPH07276617A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 インクジェット記録装置

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JP (1) JPH07276617A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062822A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011207210A (ja) * 2010-03-09 2011-10-20 Seiko I Infotech Inc 記録装置および記録方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062822A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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