JPH07276112A - ワークの着座確認装置 - Google Patents

ワークの着座確認装置

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JPH07276112A
JPH07276112A JP6535994A JP6535994A JPH07276112A JP H07276112 A JPH07276112 A JP H07276112A JP 6535994 A JP6535994 A JP 6535994A JP 6535994 A JP6535994 A JP 6535994A JP H07276112 A JPH07276112 A JP H07276112A
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work
seating
nozzle
fluid passage
fluid
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JP6535994A
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Masaji Asano
正司 浅野
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Nabtesco Corp
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Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、チャック機構の座面に対しワーク
が所定の姿勢で着座したか否か確認する着座確認装置に
関し、ワークの着座確認装置を搭載するための改造を容
易にするとともにそのコストの削減を図ることを目的と
し、かつ、構成部品を低コストにして安価なワークの着
座確認装置を提供することを目的とする。 【構成】 座面12にワークWを着座させ、そのワークW
の外面を複数の爪14が圧接してチャックするチャック機
構11を備えた機械に適用され、座面12を形成される基台
13に、その座面12に開口して着座したワークWにより閉
止される一端開口部21a、および、ワークWを着座させ
る側からノズル23を着脱可能な他端開口部21bを有する
流体通路21を形成するとともに、ノズル23を通して流体
通路21内に圧搾空気を供給する流体供給手装置と、流体
通路21内の流体圧を検出しその流体圧に基づいてワーク
Wの着座の有無を検知する制御部と、を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャック機構の座面に
対しワークが所定の姿勢で着座したか否か確認する着座
確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旋盤等の工作機械においては、所
定の処理を施すワークを座面に着座させるとともに座面
に対して平行移動する複数の爪をその外面(または内
面)に圧接して位置決めしてチャックするチャック機構
が設けられている。また、この他に測定装置のサンプル
台等にもチャック機構を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チャック機構では、ワークが座面に密着していない状態
で複数の爪をその外面または内面に圧接して固定する
と、好ましい加工や測定を行なうことができない。例え
ば、チャック機構自体を回転してワークを切削加工する
場合、ワークの着座異常が生じると、主軸に対し設計上
のワークの軸が傾いて加工不良となってしまうという不
具合があった。
【0004】このような不具合を解消するため、例え
ば、旋盤の主軸台内部からチャック機構の座面に開口す
る流体通路を形成し、その流体通路に空気を圧送してそ
の空気圧を検出することで着座検知を行なうことが考え
られる。すなわち、ワークが座面に密着している場合に
は流体通路がワークにより閉止されているので空気圧は
上昇し、またワークが座面に密着していない場合には空
気はリークして空気圧は所定圧以上に上昇しないことか
ら、ワークが座面に密着しているか否かを確認すること
ができる。
【0005】しかし、このような着座確認装置にあって
も、主軸台の最後部から座面まで長い流体通路を形成す
るため、多数の部材を通路孔加工をしなければならず、
それらの接続部分にそれぞれシール部材を設ける必要が
あり、コスト高になるという問題があった。さらに、既
存の装置にこのような着座確認装置を付加するために
は、主軸台を分解して部品加工あるいは部品交換して流
体通路を形成し、さらに前記シール部材を装着するた
め、この改造自体がコスト高となるという問題があっ
た。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、ワークの
着座確認装置を搭載するための改造を容易にするととも
にそのコストの削減を図ることを目的とし、かつ、構成
部品を低コストにして安価なワークの着座確認装置を提
供することを目的とする。請求項2記載の発明は、自動
化の実現可能なワークの着座確認装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み本発明者
は、ワークの着座の確認は所定の処理を施す前に確認す
ればよく流体通路も一端側が座面に開口していればよい
ことに着目し、流体通路を本体内部に通すことなくチャ
ック機構の好ましくは座面を有する部材に形成し、その
他端側に圧力流体の供給装置に連通するノズルを着脱す
るように構成すれば、チャック機構が回転するか否かに
拘らず、上記目的を達成することができると考えた。
【0008】すなわち、請求項1記載の発明は、座面に
ワークを着座させ、該ワークを座面に対して平行移動す
る複数の爪によりチャックするチャック機構を備えた機
械にあって、前記座面を形成された部材に、該座面に開
口しワークを着座させたとき該ワークにより閉止される
一端開口部、および、前記ワークを着座させる側から所
定形状のノズルを着脱可能な他端開口部を有する流体通
路を形成するとともに、前記ノズルを通して流体通路内
に圧力流体を供給する流体供給手段と、流体通路内の流
体圧を検出し該流体圧に基づいてワークの着座を検知す
る着座検知手段と、を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、前記ノズルを所定
角度範囲内で揺動可能に支持して前記座面と略直交する
方向に移動し、該ノズルを他端開口部に着脱するノズル
着脱手段を設けるとともに、前記他端開口部に、前記他
端から一端側に向かって縮径するテーパ孔を形成したこ
とを特徴とするものである。ここで、前記流体とは、気
体(空気等)および液体(油や水等)のように流動性を
有するものであればよく、取り扱いや後処理等を考慮す
ると空気が好適である。
【0010】また、前記着座検知手段は、流体が通るノ
ズルの上流側と流体通路とは連通しているので、ノズル
の上流側の流体圧を検出するよう構成しても流体通路内
の流体圧を検出することができる。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、流体通路は、一端開
口部を座面に開口させ、他端開口部をワークを着座させ
る側からノズルを着脱可能に、座面を有する部材に形成
される。したがって、流体通路を機械の内部に形成する
必要がない。そして、流体通路の他端開口部にノズルを
装着して流体供給手段から圧力流体を流体通路に供給す
ると、ワークが座面に密着して着座している場合には流
体通路の一端開口部は閉止されているので流体通路内の
流体圧は圧力流体の圧力近くまで上昇する。また、ワー
クが座面に着座していない場合には一端開口部は閉止さ
れていないので流体は放出され、ワークが座面に密着し
ていない場合にもワークと一端開口部との間の隙間から
流体はリークして流体通路内の流体圧は所定圧以上には
上昇しない。そして、着座検知手段はこの流体通路内の
流体圧を検出してその流体圧に基づいてワークの着座の
有無およびワークが座面に密着して所定の姿勢で着座し
ているか検知する。
【0012】請求項2記載の発明では、流体通路の他端
開口部に他端から一端に向かって縮径するテーパ孔を形
成され、ノズルはノズル着脱手段により所定角度範囲内
で揺動可能に支持されて座面と略直交する方向に移動さ
れる。したがって、ノズルはテーパ孔によって揺動され
つつ案内されて他端開口部に装着される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係るワークの着座確認装置の一実施例を適
用したチャック機構を備える機械の一例の要部を示す図
であり、その概略構成を示す断面図である。同図におい
て、11は機械本体10が備えるチャック機構であり、チャ
ック機構11は、ワークWが着座する座面12を形成された
基台13と、座面12と平行に移動されて開閉し、ワークW
に近接するよう移動されてその外面に圧接することによ
りワークWをチャックする複数の爪14と、を備えてお
り、所定の処理を施すワークWの一端面が座面12に当接
して着座し、その外面に爪14が圧接することによってワ
ークWを所定の姿勢でチャックする。なお、爪14をワー
クWの内面に圧接して所定の姿勢で着座させるようにし
てもよい。
【0014】チャック機構11の基台13には、一端開口部
21aが座面12に開口して他端開口部21bがその中央のワ
ークWを着座させる側に開口する流体通路21が形成され
ており、その他端開口部21bはシリンダ機構22により座
面12と略直交する方向に移動されるノズル23が着脱可能
に形成されている。そして、この流体通路21には、ノズ
ル23を通して図示していない流体供給装置(流体供給手
段)から吐出され調圧された流体、例えば圧搾空気(圧
力流体)がホース24を介して供給される。この流体通路
21内の流体圧は、ワークWが座面12に密着している場合
には一端開口部21aは閉止されているので供給される圧
搾空気の圧力近くまで上昇し、またワークが座面12に着
座していない場合や密着していない場合には一端開口部
21aは閉止されていないので圧搾空気がリークして所定
圧以上には上昇しない。
【0015】この流体通路21は、ノズル23を介してホー
ス24と連通しているので前記流体供給装置から吐出され
た圧搾空気を調圧する手段、例えばレギュレータの下流
に圧力計を取り付けることにより流体通路21内の圧力を
検出することができ、その圧力情報を機械本体10の制御
部が取り込んでその流体圧に基づいてワークの着座の有
無およびワークが座面に密着して所定の姿勢で着座して
いるか検知する。すなわち、前記制御部は、流体通路21
内の流体圧を検出しその流体圧に基づいてワークの着座
の有無を検知する着座検知手段を構成している。なお、
本実施例では前記流体供給装置は圧搾空気を流体通路21
に供給するが、供給する流体は空気に限定されるもので
はなく、気体(空気の他に窒素や不活性ガス等)および
液体(油や水等)のように流動性を有するものであれば
よい。また、ノズル23の上流側の流体圧から流体通路21
内の流体圧を検出しているが、流体通路21内に圧力セン
サを設けて直接その流体圧を検出してもよい。
【0016】次に、本実施例を図2〜図9を用いて具体
的に説明する。なお、図2〜図9は本実施例を適用した
チャック機構を備える工作機械の一例を示す図であり、
図1に示したものと同様な構成には同一の符号を付す。
まず、構成を説明する。図2〜図4において、工作機械
は、切削加工するワークWをチャックするチャック機構
11と、チャック機構11を開閉する開閉機構およびチャッ
ク機構11自体を回転させる駆動機構を備える主軸台25
と、チャック機構11の基台13の流体通路21の他端開口部
21bにノズル23を脱着するシリンダ機構22と、取り付け
られている複数種の切削工具を切り換えてそのうちのい
づれかをチャック機構11にチャックされて回転するワー
クWに当接させその外周面/内周面を切削加工する刃物
台26と、予め入力されたデータに基づいて主軸台25およ
び刃物台26の駆動を制御してNC(Numerical Contro
l)加工するとともに、シリンダ機構22の駆動や前記流
体供給装置からの圧搾空気の供給または停止を制御する
図示していない制御装置(前記制御部)と、を備えてい
る。
【0017】この工作機械は、刃物台26が機械本体の固
定台27に沿って図2、3中左右に移動して長尺のワーク
Wの切削加工も行なうため、基台13に形成された流体通
路21の他端他端開口部21bにノズル23を脱着するシリン
ダ機構22は主軸台25から図2、3中右方に離隔した位置
の固定台27にネジ止め固定されたスタンド28a、28bに
支持されている。
【0018】ここで、主軸台25および刃物台26は、工作
機械に搭載される公知のものであるため、これ以上の詳
細な説明は割愛し、以下にはチャック機構11およびシリ
ンダ機構22について説明する。図5および図6におい
て、チャック機構11の基台13は、主軸台25の軸芯から均
等な法線方向(本実施例では、120゜間隔の3方向)
に延在する部材13aと、軸芯を中心とする部材13a幅の
円弧状に形成されてワークWを着座させる側の軸方向に
延在し、ワークWの一端面に当接して密着する座面12を
形成された部材13bと、ワークWを着座させる側の軸芯
に設けられた部材13cと、がネジ止めされて構成されて
おり、部材13a〜13cには流体通路21が画成されてい
る。
【0019】部材13bには座面12に開口する一端開口部
21aが、部材13cにはノズル23を脱着可能な他端開口部
21bが形成され、部材13aは一端、他端開口部21a、21
bを連通するよう流体通路21が形成されており、この流
体通路21は部材13a〜13cのそれぞれの間に挟まれたシ
ール材31によってシールされている。また、流体通路21
の他端開口部21bとノズル23との間は、ノズル23の先端
に嵌着されているOリング36によってシールされる。こ
の流体通路21の一端開口部21aは、座面12に近接するほ
ど縮径して開口面積が小さくなるよう部材13bを穿孔加
工して形成されており、また、流体通路21の他端開口部
21bには、ノズル23を装着する側の他端側から一端開口
部21a側に向かって縮径するようテーパ孔13dが形成さ
れている。なお、部材13aに流体通路21を形成するため
に穿孔した部材13bから離隔する側は六角プラグ34によ
り密閉されている。
【0020】また、部材13cの流体通路21内にはスプリ
ング32によりテーパ孔13d方向に付勢されその内壁に摺
接するキャップ33が挿入されており、キャップ33は、図
9に示すように、流体通路21と同一方向に開口する開口
部33aと、側周面に開口してテーパ孔13dから離隔する
よう摺動されたとき部材13aの流体通路21内に移動する
開口部33bと、他端開口部21bから離脱しないよう流体
通路21よりも大径に形成され部材13cに係合するフラン
ジ33cと、を備えている。このキャップ33は、流体通路
21の他端開口部21bに装着されるノズル23によって流体
通路21内に押し込まれて流体通路21とノズル23との連通
を開口部33a、33bを介して確保する。
【0021】チャック機構11の複数の爪14は、主軸台25
の前記開閉機構によりその軸芯に近接および離隔するよ
う移動される部材35に固定されたL字状の部材14aと、
内面がワークWの外周面と同一径となるよう円弧状に形
成され部材14aに固定された部材14bと、が基台13を構
成する部材13aと略60゜ずれた位置にネジ止めされて
構成されており、部材35が前記開閉機構により移動され
ることによって部材14a、14bが座面12に対して平行に
移動して開閉し、部材14a、14bが軸芯に向かって移動
したときワークWの外周面を部材14bの内面で圧接する
ことによって座面12に着座するワークWを所定の姿勢で
チャックする。
【0022】次に、図2〜図4に戻り、シリンダ機構22
は、シリンダシャフト41を図2、3中左右に進退させる
第1シリンダ42と、シリンダシャフト41の先端とともに
プレート43に一端を固定された一対のシャフト44を移動
自在に支持するガイド45と、がスタンド28aに固設され
ている。なお、シャフト44の他端側は第1シリンダ42の
外面に接触しないよう切り欠かれたプレート46に固定さ
れている。このシリンダ機構22は、第1シリンダ42がチ
ャック機構11に近接する方向に伸長するシリンダシャフ
ト41が回転しないよう一対のシャフト44が支持しつつ、
ノズル23を座面12と略直交する方向に移動させる。
【0023】また、図7および図8において、シリンダ
機構22のプレート43にはボス47を介して固定シャフト48
が固定され、固定シャフト48には部材49a、49bを介し
て第2シリンダ50が固定されており、この第2シリンダ
50はシリンダシャフト51を図7中左右に進退させるとと
もに、シリンダシャフト51の先端が固定されたプレート
53に一端を同様に固定された一対のシャフト54を同一方
向に移動自在に支持している。このシリンダ機構22は、
第2シリンダ50がチャック機構11に近接する方向に伸長
するシリンダシャフト51が回転しないよう一対のシャフ
ト54が支持しつつ、ノズル23を座面12と略直交する方向
に移動させる。
【0024】プレート53には、図9に示すように、部材
55を介してノズル23が固定された半球部材56と同一の曲
率となるよう形成された凹面を有しその半球部材56を摺
動自在に受けている受け部材57が固定されている。この
半球部材56および受け部材57は、半球部材56の首部56a
よりも若干大きめに形成された小径部58a有する半割り
部材58の半割り一方を部材55の切欠55aに係合するピン
59を中心に回動して開き、その首部56aに小径部58aを
係合した後、受け部材57にネジ止め固定して連結するよ
うになっており、第2シリンダ50に半球部材56、受け部
材57、および半割り部材58等を介して連結されたノズル
23は、半球部材56が半割り部材58との間の隙間d1 だけ
摺動するので所定角度範囲内で揺動可能に支持されてい
る。
【0025】すなわち、シリンダ機構22は、半球部材5
6、受け部材57、および半割り部材58によりノズル23を
所定角度範囲内で揺動可能に支持し、第1シリンダ42の
シリンダシャフト41および第2シリンダ50のシリンダシ
ャフト51を図2、7中左右に進退させることによりノズ
ル23を座面12と略直交する方向に移動して流体通路21の
他端開口部21bに着脱するノズル着脱手段を構成してい
る。
【0026】また、このシリンダ機構22には、ワークW
よりも大径のリング61を固定された三脚63が球面軸受62
により揺動自在に固定シャフト48に支持され、三脚63に
はボス47に固定した一対のシャフト65を孔64a内に遊挿
されるプレート64がネジ止めされており、リング61はシ
ャフト65とプレート64の孔64aとの間の隙間d2 だけ揺
動可能に支持されている。
【0027】このシリンダ機構22は、第1シリンダ42が
シリンダシャフト41を伸長してチャック機構11に近接す
る方向にノズル23を移動させるとき、シリンダシャフト
41およびシャフト44が長尺であるとともに第2シリンダ
51やリング61等の多数の部材をその先端に取り付けられ
ているためその自重によって下降してしまうが、チャッ
ク機構11に一端側をチャックされているワークWの他端
面にリング61が当接すると三脚63が揺動しつつそのリン
グ61は全周面が当接するよう摺動する。なお、シリンダ
機構22の第1、2シリンダ42、50は、前記流体供給装置
からの圧搾空気を適宜バルブを切り換えて供給すること
によって駆動させてもよく、また他の前記流体供給装置
を設けて駆動させるようにしてもよい。
【0028】また、ノズル23は、後端を部材55に固定さ
れるため、大径部の側面に前記流体供給装置に接続され
たホース24を側方から着脱可能に穿孔された取付孔23a
と、取付孔23aに直交して連通するとともに先端に開口
して前記流体供給装置からの圧搾空気を流体通路21内に
吐出する小径部に同軸に穿孔された吐出孔23bと、を有
している。
【0029】次に、作用を説明する。まず、ワークWの
一端面をチャック機構11の座面12に当接させた状態で爪
14を主軸台25の軸芯に近接するよう移動し部材14bの内
面をその外周面に圧接してチャックし、ワークWを切削
加工する前準備を行なう。そして、ワークWの切削加工
の前に、シリンダ機構22が第1シリンダ42のシリンダシ
ャフト41を伸長して、一対のシャフト44により回転しな
いよう支持されつつ、ノズル23、第2シリンダ51、およ
びリング61等がワークWに近接するよう移動されてノズ
ル23および第2シリンダ51等がワークW内に挿入され、
リング61がワークWの他端面に当接される。このとき、
シリンダシャフト41およびシャフト44が長尺であるとと
もに第2シリンダ51、リング61等および自重によって下
降した状態であっても、ワークWの他端面にリング61が
当接すると、リング61は三脚63が揺動しつつワークWの
他端面を摺動して全周面が当接し、ノズル23が流体通路
21の他端開口部21bに略対応するよう位置補正される。
【0030】次いで、シリンダ機構22が第2シリンダ50
のシリンダシャフト51を伸長して、一対のシャフト54に
より回転しないよう支持されつつ、ノズル23が流体通路
21の他端開口部21bに近接する方向に移動される。そし
て、ノズル23は他端開口部21bとの位置が一致していな
い状態であっても、所定角度範囲内で揺動しつつテーパ
孔13dに摺接して案内され他端開口部21bに装着され
る。このとき、キャップ33が装着されるノズル23の先端
によって押し込まれ、流体通路21とノズル23とはキャッ
プ33の開口部33a、33bを介して連通される。また、ノ
ズル23は第2シリンダ50に供給される流体の圧力によっ
て伸長するシリンダシャフト51により装着されるので、
流体通路21の他端開口部21bを形成された基台13の部材
13cに過負荷を与えてしまうことがない。
【0031】次いで、前記流体供給装置から吐出され調
圧された圧搾空気がホース24およびノズル23を通って流
体通路21内に供給されると、図1に示した上述実施例と
同様に、検出された流体通路21内の流体圧の圧力情報が
前記制御装置に取り込まれ、その流体圧に基づいてワー
クの着座の有無およびワークが座面に密着して所定の姿
勢で着座しているか検知される。
【0032】そして、ワークWが座面12に着座していな
い場合や、密着していない姿勢で着座してチャック機構
によってチャックされている場合には、前記制御装置は
作業を停止して例えば、警報等によって着座異常の発生
をオペレータに報告する。また、ワークWが座面12に密
着した所定の姿勢で着座している場合には、シリンダ機
構22の第1、2シリンダ42、50を駆動してシリンダシャ
フト41、51を縮めノズル23、第1、2シリンダ42、50等
を退避させた後、主軸台25および刃物台26の駆動を開始
してワークWの切削加工を開始する。このとき、ノズル
23は第2シリンダ50がシリンダシャフト51を縮めて退避
させるので、ノズル23はリング61に近接される。そのた
め、ノズル23等をワークW内から抜き出して迅速に退避
させることができる。また、ワークWの切削加工時には
流体通路21の他端開口部21bは、小径の開口部33aのみ
が開口しているキャップ33により閉止されているので、
切削片は流体通路21内に侵入することは少ない。
【0033】このように本実施例においては、座面12に
開口し着座するワークWによって一端開口部21aを閉止
される流体通路21の他端開口部21bにノズル23を装着し
て圧搾空気(圧力流体)を供給するので、ワークWの着
座の有無および座面12に密着する所定の姿勢であるか否
かに応じて流体通路21内の流体圧は変化する。そして、
前記制御装置は検出した流体通路21内の流体圧に基づい
てワークWの着座の有無、および、ワークWが座面12に
密着して所定の姿勢で着座しているか検知する。したが
って、所定の姿勢で着座していない状態で発生する加工
不良を未然に防止することができる。
【0034】また、一端開口部21aが座面12に開口する
流体通路21の他端開口部21bをワークWを着座させる側
に形成し、この流体通路21を基台13のみに形成している
ので、主軸台25の構成部品に流体通路21を形成する必要
がない。したがって、基台13を構成する部材13a〜13c
に流体通路21を容易に加工して形成することができ、着
座確認装置を低コストに構成することができる。また、
着座確認装置を付加するための改造は、チャック機構11
から部材13a〜13cを容易に取り外して流体通路21を形
成することができ、低コストに行なうことができる。
【0035】さらに、ノズル23を着脱する流体通路21の
他端開口部21bにワークWを着座させる側から一端開口
部21aに向かって縮径するテーパ孔13cを形成し、その
ノズル23を所定角度範囲内で揺動可能に支持して座面12
と略直交する方向にシリンダ機構22によって移動させる
ので、ノズル23をテーパ孔13cで揺動させつつ案内して
他端開口部21bに装着することができる。したがって、
ノズル23を自動的に着脱してワークWの着座確認を自動
化することができ、連続的にワークWを処理する装置に
も適用することができる。
【0036】また、本実施例の他の態様としては、図10
に示すように、リング61の全面がワークWの他端面に当
接し、ノズル23が流体通路21の他端開口部21bに装着し
た状態の部材49aと受け部材57の間の距離の長さに加工
されたロッド71をその部材49aと受け部材57との間に介
装しててもよい。このように構成することによって、上
述実施例の作用効果を得られるとともに、第2シリンダ
50を省略することによるコスト低減を図ることができ
る。
【0037】なお、本実施例では、ワークを着座させる
側からノズルを着脱可能に基台の中央に流体通路の他端
開口部を形成しているが、この他端開口部は他の箇所に
形成してもよき、例えば基台の着座させる側と直交する
側面に形成してもよい。チャック機構を回転させる機械
の一例によって説明しているが、固定されたチャック機
構を備える機械に適用してもよいことはいうまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ワークが
着座する座面に一端開口部が開口する流体通路に他端開
口部からノズルを通して圧力流体を供給するので、ワー
クの着座の有無およびその姿勢に応じて流体通路の一端
開口部は閉止または開放されて流体通路内の流体圧は変
化する。そのため、流体通路内の流体圧を検出すること
によりその流体圧に基づいてワークの着座の有無を検知
することができる。したがって、ワークの着座の有無や
座面に密着して所定の姿勢で着座しているか検知するこ
とができる。
【0039】この流体通路は、一端開口部が座面に開口
し他端開口部はワークを着座させる側からノズルを着脱
可能にチャック機構の座面を有する部材に形成するの
で、機械の内部に形成する必要がない。したがって、ワ
ークの着座確認装置を付加するための改造を容易に、か
つ、低コストに行なうことができる。また、流体通路を
形成した部品自体が低コストになり、安価なワークの着
座確認装置を提供することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、ノズルを着
脱する流体通路の他端開口部に他端から一端に向かって
縮径するテーパ孔を形成し、そのノズルを所定角度範囲
内で揺動可能に支持して座面と略直交する方向に移動さ
せるので、ノズルをテーパ孔によって揺動させつつ案内
して他端開口部に装着することができる。したがって、
ノズルを自動的に着脱してワークの着座確認を自動化す
ることができ、連続的にワークに所定の処理を施す装置
にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの着座確認装置の一実施例
を適用した機械の一例の要部を示す図であり、その概略
構成を示す断面図である。
【図2】その一実施例を適用した工作機械の具体例を示
す概略構成図であり、その正面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】その側面図である。
【図5】その要部の正面からの縦断面図である。
【図6】図5に示した要部の側面図である。
【図7】図5と異なる要部の一部断面平面図である。
【図8】図7に示した要部のA矢視図である。
【図9】図5および図7に示した要部の一部を拡大した
一部断面平面図である。
【図10】その他の態様を示す図であり、その要部の一部
断面平面図である。
【符号の説明】
10 機械本体 11 チャック機構 12 座面 13 基台 13c テーパ孔 14 爪 21 流体通路 21a 一端開口部 21b 他端開口部 22 シリンダ機構(ノズル着脱手段) 23 ノズル 25 主軸台 26 刃物台 32 スプリング 33 キャップ 41、51 シリンダシャフト 42、50 第1、2シリンダ 56 半球部材 57 受け部材 58 半割り部材 61 リング 62 球面軸受 71 ロッド d1 、d2 隙間 W ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座面にワークを着座させ、該ワークを座面
    に対して平行移動する複数の爪によりチャックするチャ
    ック機構を備えた機械にあって、 前記座面を形成された部材に、該座面に開口しワークを
    着座させたとき該ワークにより閉止される一端開口部、
    および、前記ワークを着座させる側から所定形状のノズ
    ルを着脱可能な他端開口部を有する流体通路を形成する
    とともに、 前記ノズルを通して流体通路内に圧力流体を供給する流
    体供給手段と、流体通路内の流体圧を検出し該流体圧に
    基づいてワークの着座を検知する着座検知手段と、を設
    けたことを特徴とするワークの着座確認装置。
  2. 【請求項2】前記ノズルを所定角度範囲内で揺動可能に
    支持して前記座面と略直交する方向に移動し、該ノズル
    を前記流体通路の他端開口部に着脱するノズル着脱手段
    を設けるとともに、 前記他端開口部に、前記他端から一端側に向かって縮径
    するテーパ孔を形成したことを特徴とする請求項1記載
    のワークの着座確認装置。
JP6535994A 1994-04-04 1994-04-04 ワークの着座確認装置 Pending JPH07276112A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430886B1 (ko) * 2001-07-03 2004-05-10 주식회사 케이씨텍 공기압을 이용한 파지유무 확인 척킹장치
KR100861710B1 (ko) * 2006-11-28 2008-10-06 김태석 밀링머신의 클램핑 장치
KR100936382B1 (ko) * 2002-11-23 2010-01-13 두산인프라코어 주식회사 공압을 이용한 공작물 착좌 확인 장치

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