JPH072760B2 - ペプチド,糖ペプチドおよびアミノ酸の固相合成のための,アリル側鎖を有する反応性固相担体およびその製造方法 - Google Patents

ペプチド,糖ペプチドおよびアミノ酸の固相合成のための,アリル側鎖を有する反応性固相担体およびその製造方法

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JPH072760B2
JPH072760B2 JP63145985A JP14598588A JPH072760B2 JP H072760 B2 JPH072760 B2 JP H072760B2 JP 63145985 A JP63145985 A JP 63145985A JP 14598588 A JP14598588 A JP 14598588A JP H072760 B2 JPH072760 B2 JP H072760B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ペプチド、糖ペプチドおよびアミノ酸の固相
合成のための、アリル側鎖を有する反応性固相担体およ
びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
ペプチドの意図的な合成は、医薬、食料品添加剤および
その他の作用物質に対して作用の選択性、相溶性および
生分解性の点で要求が増大していることを鑑み、再び著
しく重要となつている。このことは、今や高度に発達さ
れた遺伝子工学の技術にもかかわらず、たとえば非天然
構成単位および構造要素を有するペプチドが単独で得ら
れるようなペプチドの化学合成にも言える。
ペプチドの化学的構成に関しては、メリフイールド〔R.
B.Merrifield、“ジヤーナル・オブ・ザ・アメリカン・
ケミカル・ソサエテイ(J.Am.Chem.Soc.)、第85巻、第
2149頁(1963年)〕による固相合成を導入することが、
大きな進歩を示した。これは、そうこうするうちに認め
られた問題、すなわちこれらの固相‐ペプチド合成の場
合に合成生成物の純度の点で再三出現する問題にもかか
わらず、適用されている。
固相合成において、c-末端保護‐および固定基(Ankerg
ruppe)としては、構成されたペプチドを重合体担体か
ら、多かれ少なかれ強い酸性条件下に脱離できる置換ベ
ンジルエステルが使用される。酸性脱離条件(古典的メ
リフイールド合成)では、種々の溶剤中の臭化水素また
はフッ化水素が使用される)は、この場合に望ましくな
い副反応、たとえばペプチド転移またはトランスアルキ
ル化が起こりうるという欠点を有する。この方法では、
糖ペプチドの合成は、ほとんど実施することができな
い。その理由は、これらの分子の不安定なグリコシド結
合が酸性条件下に分解またはアノマー化されるからであ
る〔糖ペプチド合成の水準については、たとえばクンツ
(H.Kunz)“アンゲバンテ・ヒエミ−(Angewandte Che
mie)”、第99巻(1987年):“アンゲバンテ・ヒエミ
−、インターナシヨナル・エデイシヨン・イン・イング
リツシユ(Angew.Chemie.Int.Ed.Engl.)”、第26巻(1
987年)、第294頁参照〕。
〔発明を達成するための手段〕
本発明の目的は、ペプチドおよび糖ペプチドを重合体担
体から選択的にかつ、グリコシド結合の分解またはアノ
マー化が起きないような穏やかな条件下に脱離すること
のできる、殊にペプチドおよび糖ペプチドの固相合成の
ための反応性固相担体を提供することである。
本発明の対象は、請求項1によるアリル側鎖を有する反
応性固相担体、すなわちアリル側鎖が固体担体物質に結
合されている、一般式: 〔式中、Fは固体担体物質を表わし、R1およびR2は同じ
かまたは異なつており、かつ水素、アルキル、アリール
またはハロゲンを表わし、R3は結合原子群〔スペーサ
(Spacer)〕であり、Xはヒドロキシル、ハロゲン、ス
ルホン酸基、ホスホン酸基またはアシルオキシ基を表わ
し、ただしアシルは脂肪族カルボン酸の基を表わすか、
または基‐RCO-をも表わし、その際Rは極めて一般に、
カルボニル基を介して結合されている有機基を表わし、
RCO-は殊にアミノ酸、ペプチド、糖ペプチド、ヌクレオ
チド、ヒドロキシルカルボン酸、ジカルボン酸またはト
リカルボン酸の保護基または未保護基であるものとし、
かつnは担体物質上に結合された側鎖の数である〕で示
される、アリル側鎖を有する反応性固相担体である。本
発明の他の有利な構成は、請求項2から9までの対象で
ある。
アルキル基R1またはR2は直鎖状か、または分枝状であつ
てもよく;好ましくはアルキル基は1〜7個の炭素原
子、殊に1〜3個の炭素原子を有する低級アルキル基で
ある。
R1またはR2におけるアリール基は、好ましくは置換また
は非置換の単核または多核アリール基、たとえばナフチ
ル‐(1)‐または(2)‐、および殊にフエニルであ
る。アリール基は、1個または数個の置換基、たとえば
低級アルキルおよび/またはハロゲンにより置換されて
いてもよいが、好ましくは非置換である。2個のアルキ
ル置換基は、アリール基と、2個または複数の環からな
る系、たとえばテトラヒドロナフタリンを形成すること
もできる。
ハロゲンは、フツ素、塩素、臭素またはヨウ素であつて
よく、かつ好ましくは殊にXの意味では塩素または臭素
である。
基R3は結合基(スペーサ、左側)であり、かつたとえば
これまで固相技術〔メリフイールド(Merrifield)技
術〕において使用されたスペーサ原子群〔たとえばCASE
T.CAMET;たとえば“レンプス・ヒエミー・レキシコン
(Rmpps Chemie-Lexikon)”、第8版、第2543頁参
照〕である。この場合に基R3の種類は、以下に記載され
た式(I)の固相系の製造法、殊に担体物質の種類、お
よび担体物質およびアリル基含有化合物上に存在する官
能基AおよびBに左右される。R3はたとえば、一方また
は両方の端に極性基を有することのできるアルキレン
‐、アラルキレン‐またはアリーレン原子群であつてよ
い。担体物質としてのポリスチロールに対してはR3はた
とえば原子群‐CH2‐NHCO-である。
アシルが脂肪族カルボン酸の基を表わすアシルオキシ基
Xにおいて、アシルは好ましくは、1〜7個、有利に1
〜4個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸の酸基、た
とえばホルミル、アセチルおよびプロピオニルである。
固体担体物質に関しては、好ましくは、アリル原子群を
有する化合物との反応に好適である官能基を有するよう
な担体物質から出発し、その際スペーサ原子群R3はこの
反応の間に形成するか、または既に全部または部分的に
固体担体物質の成分(置換基)であつてもよい。
担体物質は、好ましくは有機または無機重合体、たとえ
ば合成、半合成または天然重合体であり;このような重
合体は、たとえば架橋ポリアクリルアミド、メタクリレ
ート、デキストラン〔たとえばセフアデツクス(Sephad
ex)〕、セルロース、および殊にポリスチロールであ
る。しかし担体物質は、アリル側鎖との結合に適した材
料、たとえば適当な重合体または架橋タンパク質で被覆
されている固体基礎物質からなることもできる。基礎物
質は、たとえばガラス、ケイ酸ゲルまたは合成樹脂であ
つてもよい。担体材料および被膜として適当な有機重合
体のためには、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリ
コールおよび殊にポリスチロールが好ましい。
適当なスペーサ原子群R3を構成するためには、たとえば
アミノメチル基で置換されたポリスチロールを使用する
ことが有利でありうる;この場合に、本発明による反応
性固相担体ではアミノメチル原子群は好ましくは原子
群: ‐CO-(CH2)x-C(R2)=C(R1)‐CH2‐X 〔式中、Xは0かまたは有利に1〜10、殊に1〜7の整
数を表わす〕により置換されている。
一般式(I): [式中、Xはヒドロキシル、ハロゲン、スルホン酸基、
ホスホン酸基またはアシルオキシ基を表わし、ここでア
シルは脂肪族カルボン酸の基を表わす]で示される本発
明の反応性固相担体を製造するための請求項8による方
法も本発明の対象であり、該方法は、アリル原子群C
(R2)=C(R1)−CH2−Xとの結合に適した官能基A
を有する固体担体物質と化合物B−C(R2)=C(R1
−CH2−X(ここでAおよびBは、縮合および/または
付加下および固体担体物質とアリル原子群との間の結合
の形成下に互いに反応する原子群を表わす)とを反応さ
せることを特徴とする。
本発明方法の他の有利な構成は、請求項11および12の対
象である。
基AおよびBは、縮合および/または付加および担体物
質とアリル原子群との間の結合の構成下に反応するよう
な原子群である。このような基は、好ましくは縮合‐お
よび付加反応において常用の基、たとえばアミノ基(た
とえばアミノメチル基の形)、ハロゲン、エステル原子
群、ニトリル基等である。縮合‐および/または付加反
応は、一般に自体公知の方法で、たとえば水、ハロゲン
化水素等の脱離下に実施することができる。
1つの有利な構成では、たとえばアミノメチル基(基
A)を有するポリスチロールと、アリル末端置換基を有
する不飽和カルボン酸またはカルボン酸誘導体、または
その1,3-アリル異性体とを、アミド原子群の形成下に反
応させる。アリル不飽和カルボン酸は、たとえば、アミ
ド基形成下の反応後にCOOH-基がたとえば‐CH2Br-基に
変えられる(X=Br)4-ブロム‐クロトン酸(B-Br)で
ある。
他のアリル不飽和カルボン酸は、たとえば4-ハロゲン
‐、4-ヒドロキシ‐、4-アシルオキシ‐または4-スルホ
ニルオキシ‐クロトン酸である。
一般式(I)[式中、Xがアシルオキシ基を表わし、該
基中アシル基RCO−はアミノ酸、ペプチド、糖ペプチド
の保護されているかまたは保護されていない基を表わ
す]で示される反応性固相担体を製造するための請求項
11による方法も本発明のもう1つの対象であり、該方法
は、Xがヒドロキシ、ハロゲン、スルホン酸基、ホスホ
ン酸基またはアシルオキシ基(該基中アシルは脂肪族カ
ルボン酸の基である)を表わす]で示される反応性固相
担体を、N−保護アミノ酸、ペプチド、糖ペプチドと反
応させ、かつ場合によりN−末端保護基を脱離すること
を特徴とする。この場合に、ペプチド基とは極めて一般
に、タンパク質、たとえば酵素の基をも意味する。
N-保護アミノ酸、ペプチド、糖ペプチドとの反応は、自
体公知の方法でたとえば通常の固相技術〔メリフイール
ド(Merrifield)技術〕においておおむねそうであるよ
うに行なうことができる。この場合に、保護基として
は、常用の保護基、たとえばZ(Cbo,Cbz)、Boc、Dd
z、Trt、Bpoc(Dpoc)、OBut、OBzl、Nps、Ddz、Fmoc、
Msoc、Mch、Dcobocを使用することができる〔略語につ
いては、たとえば“ヨーロツパン・ジヤーナル・オブ・
バイオケミストリー(Eur.J.Biochem.)”、第74巻、
(1977年)、第1〜6頁参照〕。
本発明による反応性固相担体およびその製造法において
使用されるC-末端保護(固定)‐基(これらの基を介し
て、アミノ酸およびペプチド、糖ペプチド等が重合体担
体に結合されている)は、アリルエステルのタイプに所
属する。アリルエステルは、糖ペプチド合成およびペプ
チド合成におけるC-末端保護基として選択的にかつほぼ
中性の穏やかな条件下に、封鎖化合物から脱離すること
ができる〔クンツ(H.Kunz)著、“アンゲバンテ・ヒエ
ミー(Angew.Chemie)”、第99巻(1987年)、第297頁
参照〕。このことは、貴金属触媒、たとえば、白金の金
属たとえばRu、Rh、Pd、Os、Ir、Ptの化合物を有する触
媒、殊にロジウム(I)‐化合物を有する触媒によるか
〔バルトマン(H.Waldmann)、クンツ(H.Kunz)著の
“リービヒス・アナーレン・デア・ヒエミー(Liebige
Ann.Chem.)”、1983巻第1712頁参照〕、またはパラジ
ウム(O)‐化合物によつて接触される反応〔H.Kunz、
H.Waldmann著の“Angew.Chemie"、第96巻(1984年)、
第47頁;“Angew.Chemie Int.Ed.Engl."第23巻(1984
年)、第71頁;H.KunzおよびC.Unverzagt著の“Angew.Ch
emie"、第96巻(1984年)、第426頁;“Angew.Chemie、
Int.Ed.Engl."第23巻(1984年)、第436頁参照〕により
達成される。この封鎖基の離脱法を固相ペプチド系に転
用することにより、本発明によれば、担体に構成された
ペプチド‐、糖ペプチド鎖の分離が今や実際に中性条件
下に可能であることが達成される。
したがって、請求項12による、一般式(I)[式中、X
はアシルオキシ基を表わし、該基中のアシル基RCO−は
ペプチドおよび糖ペプチドの保護されているかまたは保
護されていない基を表わす]で示される化合物から基X
を触媒量の白金族金属の化合物の存在で脱離することを
特徴とする、保護されていないかまたは部分的に保護さ
れたペプチドおよび糖ペプチドの合成法も本発明の範囲
内である。
触媒量の白金族金属の化合物、有利にロジウム(I)‐
化合物、殊にパラジウム(O)‐化合物の存在で脱離す
ることは、このために適した溶剤または溶剤系、たとえ
ばテトラヒドロフラン中で、適当な求核試薬、たとえば
モルホリン、ジメドン、または他の易脱プロトン性CH酸
性化合物の存在で実施することができる。反応は、好ま
しくは室温で実施される。酸素遮断下に作業される。
本発明によれば、極めて穏やかな脱離条件に基づき、ペ
プチド、糖ペプチド、ヌクレオチドおよび他の基の脱離
を選択的にかつグリコシド結合の分解またはアノマー化
または異性化なしに実施することが可能である。
本発明による反応性固相担体は、ペプチド合成または糖
ペプチド合成のために固相技術〔メリフイールド・テヒ
ニク(Merrifield-Technik)〕で使用する他に、その他
の固相技術における固相としても、たとえば場合によつ
て酵素によりさらに延長してたとえば特定のDNA塩基配
列にすることのできるオリゴヌクレオチドの合成、およ
び配列決定のために使用することができが、しかし酵
素、触媒作用ルイス酸、レドツクス系等が吸着、重合、
グラフト等のため固定化することにより固体の形にされ
るような反応の場合でも使用することができ、これによ
り反応生成物の配量、再処理および分離が容易となる。
その他に、固定床法での使用も可能である(たとえば
“Rmpps Chemie-Lexikon"、第8版、第1263〜2543頁
参照)。
したがって、一般式I[式中、ヒドロキシル、ハロゲ
ン、スルホン酸基、ホスホン酸基またはアシルオキシ基
を表わし、ここでアシルは脂肪族カルボン酸の基であ
る]で示される本発明による反応性固相担体は、殊にペ
プチド、糖ペプチドの固相合成のために使用される。
次に、本発明による固相系およびその製造法の幾つかの
有利な構成を記載する。
アリル固定基を有する重合体担体の合成 アリル基を有する側鎖を有する一般式Iの化合物を合成
するためには、種々の方法を実施することができる。原
則的な処理を、市場で入手しうる(Bio-Rad、Bio-Beads
S-X1 1.28mgCl2/g)クロロメチル化ポリスチロール
につき示す。このポリスチロールはさしあたり公知方法
で〔A.R.Mitchell他著のJ.Am.Chem.Soc.第98巻(1976
年)、第7337頁〕、フタルイミド‐カリウムを用いて、
フタロイル‐アミド誘導体を経てアミノ‐メチル‐ポ
リスチロールに変えられる。
また、中間生成物は同様に公知方法で〔R.B.Merrifie
ld他著 、“Tetrahedron Lett."第42巻、第3795(1976
年)〕、適当に架橋されたポリスチロールから、N-(ク
ロロメチル)フタルイミドとの反応により製造すること
もできる。 からへの転換は、エタノール中のヒドラジンを用い
て達成される(A.R.Mitchell他著、上記文献参照)。
ところで、アミノメチル化ポリスチロールをアリル‐
ハロゲン化物‐、‐エステル‐または‐アルコール‐原
子群を有するアシル‐またはアルキル化合物と反応させ
ることにより、このアミノメチル化ポリスチロール
は、アミノ基を有する重合体担体の例として、一般式I
の化合物に変えられる。次にその例として、樹脂と4-
ブロムクロトン酸との反応〔K.Ziegler他著、“Liebi
gs Ann.Chem."第551巻(1942年)、第117頁〕が記載さ
れている。結合は、たとえば4-ジメチルアミノ‐ピリジ
ン(DMAP)の存在でジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)を用いるか(例1)、またはCH2Cl2中のDCC/1-
ヒドロキシ‐ベンゾトリアゾールを用いて〔W.Knigお
よびR.Geiger著、“Chem.Ber."、第103巻(1970年)、
第788頁参照〕達成される。
ブロム‐クロトン酸の代わりに、同様にしてたとえば
式: X-CH2‐CH=CH-(CH2X‐COOH 〔式中、X=Brおよびxはたとえば0または7である
(後者の場合はたとえば9-Br-10-ワンデセン酸との混合
物で)〕で示されるアリル置換基を有する長鎖アルケン
・カルボン酸を使用することができる。同様に、
の代わりにヒドロキシメチル化重合体との同様の反応
で、同様のエステルが得られる。
化合物は、XがBrである一般式Iの物質の1つの例で
ある。同様にして、化合物3から出発して、カルボキシ
ル基を相応に変換するかまたは後でBrを化合物5に変換
することにより、Xがハロゲン、ヒドロキシル、スルホ
ン酸塩、ホスホン酸塩またはアシルオキシ(ただしアシ
ルは脂肪族カルボン酸の基である)を表わす式Iの化合
物を製造することができる。
本発明による担体へのC-末端アミノ酸のカツプリング N−保護アミノ酸の塩、殊にセシウム塩をタイプ
樹脂と反応させることにより、合成すべきペプチドまた
は糖ペプチドのC-末端アミノ酸は、重合体担体にカツプ
リングされる。この場合に生成するカツプリング生成
物、たとえばは、一般式Iに相当する(アラニンに関
する例2)。収率は70〜85%である。次のN−保護アミ
ノ酸に関しては、収率としてたとえば、Boc-Ala:82
%;Boc-Leu:73%;Boc-Ile:70%:Z-Ala:80%を得ること
ができる。
で(置換)アリルエステルとして重合体担体に結合さ
れたアミノ酸から、N−末端保護基を選択的に脱離する
ことができる。t.-ブチルオキシカルボニル(Boc)基
(たとえば中の)の場合、このことは、トリフルオロ
酢酸を用いて処理することによりできる(例3)。担体
へのアリルエステル結合は、完全に安定したままであ
る。
結合アミノ酸‐ヒドロ塩、たとえばから、第三塩基を
用いて、遊離アミノ化合物が得られる。Boc-基の代わり
に中性または塩基性条件下に、分解可能なアミノ保護
基、たとえばモルホリンまたはピペリジン/ジクロロメ
タンによつて脱離可能なフルオレニルメトキシカルボニ
ル(Fmoc)‐基が使用される場合、直接に遊離重合体結
合アミノ化合物が形成される。
本発明による担体を用いるペプチド‐および糖ペプチド
合成 ところで、これらの脱封鎖物質につき、ペプチド鎖の構
成は固相‐ペプチド合成において公知の方法〔たとえば
R.B.Merrifield.E.Girali他著、“Synthesis"第1985
巻、第181頁;Ch.Birr著、“Reactivity and Structure
Concepts in Organic Chemistry"中の“Aspects of the
Merrifield Peptide Synthesis"、第8版;出版社K.Ha
fner他、Springer-Verlag、ベルリン(Berlin)‐ハイ
デルベルク(Heidelberg)‐ニユーヨーク(New York)
在、1978年;J.Lenard、A.B.Robinson、“J.Am.Chem.So
c."第89巻(1967年)、第181頁;S.Sakakibara、Y.Shimo
nishi、“Bull.Chem.Soc.JAPAN"、第38巻(1965年)、
第1412頁;E.Atherton他著、“J.Chem.Soc.Perkin Tran
s.I、第1981巻、第538頁;S.S.Wang、“J.Am.Chem.Soc."
第95巻(1973年)、第1328頁〕により実施される。そこ
で、たとえばから、脱ブロトンおよびBoc-ロイシンの
カツプリング後に、結合ジペブチドが得られる(例
4)。
Boc-イソロイシンをたとえばタイプの本発明による重
合体担体に固定し、かつ引き続きN末端保護基の脱離、
末端アミノ基の裸出およびa)N2‐t.-ブチルオキシカ
ルボニル‐N4(2-アセトアミド‐3,4,6-トリ‐O-アセチ
ル‐2-デスオキシ‐β‐D-グルコピラノシル)アスパラ
ギンおよびb)Boc-ロイシンを用いる鎖延長を旨とする
2つの合成周期により、グリコトリペプチド10は固相結
合した形で合成された(例5)。
別の例示的例として、本発明による方法によりペプチド
作用物質Leu-エンケフアリンが固相合成した系11で構成
された(例6)。
本発明による担体からのペプチドおよび糖ペプチドの脱
離 本発明による重合体担体およびこの担体を用いて実施さ
れる固相ペプチド合成の特別な特徴は、アミノ酸、ペプ
チドおよび糖ペプチドをアリルエステル(たとえば
1011における)として結合させることである。こ
のことから、決定的利点として、合成されたペプチドお
よび糖ペプチドを実際に中性の極めて穏やかな条件下に
担体から脱離することができることが得られる。この脱
離は、たとえば重合体結合誘導体を、触媒量のパラジウ
ム‐(O)‐触媒を用いて酸素遮断下に、テトラヒドロ
フランまたは他の溶剤系中で、適当な求核試薬、たとえ
ばモルホリン、ジメドンまたはその他の易脱プロトン性
CH酸性化合物の存在で処理することにより達成される。
反応は、室温で一般に数時間で終了する。極めて穏やか
な脱離条件により、不安定構造(たとえばグリコシド結
合)および保護基(たとえばBoc-およびZ-保護基)さえ
も、分離されたペプチド(たとえば1214)または糖ペ
プチド(たとえば13)中で安全のままである。
これにより、分離生成物、たとえば12(例7)、13(例
8)および14(例9)は、選択的にかつ部分的に保護さ
れて、十分な収率で単離することができる。したがつて
これらの生成物は直ちに、他の合成、たとえば意図的な
フラグメント縮合のために使用することがきる。もちろ
んこれらの生成物から、残留保護基を除去することもで
きる。
したがつて、(置換)アリルエステルとして担体に結合
した構成単位によつてペプチドおよび糖ペプチドの固相
合成を可能にする本発明による担体、たとえばは、簡
単に分離することができかつC末端構成単位のラセミ化
なしの有効な連結を許すという決定的な利点を有する。
固相ペプチド合成は、酸‐および塩基不安定なアミノ保
護基を用いて実施することができる。合成されたペプチ
ドおよび糖ペプチドの脱離は、ほぼ中性の条件下に極め
て有効に可能であり;この場合に、不安定な構造要素、
たとえばグリコシド結合および酸不安定(たとえばBo
c)および塩基不安定(たとえばOAc)の保護基は攻撃さ
れない。
次の実施例は本発明を詳説するものであるが、本発明は
これに制限されるものではない。
〔実施例〕
例1 一般式Iの、アリル固定基を有する活性化重合体担体な
いしは活性化可能な重合体担体の合成: N-(4-ブロム‐クロトノイル)‐アミノメチル‐ポリス
チロール アミノメチル‐ポリスチロール(0.3m当量NH2/g樹
脂)2gを、無水ジクロロメタン40ml中で、4-ブロムクロ
トン酸1.02g(6.2ミリモル)、4-ジメチルアミノピリジ
ン0.2g(1.65ミリモル)およびN,N′‐ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド1.53g(7.5ミリモル)と一緒に室温
で、12時間攪拌する。次にこの重合体をD3-フリツトに
より濾別し、ジクロロメタン、メタノール、ジメチルホ
ルムアミドおよび再びジクロロメタンを用いて洗浄しか
つ高真空中で30℃で乾燥する。この重合体物質は、IR-
スペクトル中に、アリル固定基を有する生成物(5)へ
の変換を表示するそのバンドを示す: IR(KBr):ν(cm-1)=3300(NH);1670(アミド
I).970(C−CH=CH−). 例2 C末端アミノ酸の重合体担体への連結 N-t.-ブチルオキシカルボニル‐L-アラニル‐(4-ヒド
ロキシクロトノイルアミド‐メチル)‐ポリスチロール
(N-Boc-Ala-“Hycram"-ポリスチロール) N-保護アミノ酸(例2ではt.-ブチルオキシカルボニル
‐L-アラニン)1.59ミリモルを、メタノール30ml中で炭
酸セシウム0.26g(0.79ミリモル)と一緒に室温で、2
時間攪拌する。次に溶剤を蒸発し去りかつ残留するセシ
ウム塩(この場合)から数回、無水トルオールを留去
する。ところで、こうして得られたセシウム塩を、例1
により製造されたアリル固定基を有する重合体担体0.9g
と共に、ジメチルホルムアミド(DMF)50ml中で、24時
間攪拌する。次に、生成した連結生成物を留去し、DM
F、ジオキシサンおよびジクロロメタンで洗浄しかつ真
空中で30〜35℃で乾燥する。
ヒクラム(Hycram)‐(=4-ヒドロキシクロトノイルア
ミドメチル)ポリスチロール結合Boc-アラニンは、IR-
スペクトル中に付加的なIR-バンドを示す:IR(KBr):
ν(cm-1)=1740(C=0、エステル);1710〜1700
(C=0、ウレタン)。
次の2つの例は、ペプチド‐および糖ペプチド合成がそ
れぞれの鎖延長の場合にアリル固定基を有する本発明に
よる担体系を用いて実施される典型的な反応周期を示
す。
例3 N-末端保護基の脱離;ヒクラム(Hycram)ポリスチロー
ル結合Boc-アラニン、アラニル‐ヒクラム‐ポリスチロ
ールからのt.-ブチルオキシカルボニル基の脱離 例2により合成されたBoc-アラニル‐ヒクラム‐ポリス
チロール(1.3g)を、ジクロロメタン中の50%トリフ
ルオロ酢酸20mlと共に1.5時間振盪する。その後に濾別
し、無水ジクロロメタンと共に4回振盪しかつ濾別す
る。こうして得られた、重合体結合アラニンのヒドロ
‐トリ‐フルオロアセテートを、ジクロロメタン10ml中
のエチル‐ジイソブロピルアミン0.5mlと共に2回、そ
れぞれ10分間振盪し、かつ濾別し、最後に無水ジクロロ
メタンと共に2回、振盪し、かつ濾過する。
生成物のIRスペクトル中に、典型的なウレタン‐バン
ド(ν=1710〜1700cm-1)はもはや存在しない。
例4 アリル固定基を介して重合体担体に結合されたアミノア
シル‐またはペプチド構成単位の鎖延長 Boc-ロイシン‐アラニル‐ヒクラム‐ポリスチロール 例3により製造された重合体結合アラニン1.02gを、
無水ジクロロメタン30ml中で、Boc-ロイシン0.87g(3.7
ミリモル)、ジシクロヘキシルカルボジイミド0.93g
(4.5ミリモル)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル0.1g(0.75ミリモル)と共に室温で、12時間振盪す
る。
重合体結合ジペプチドを濾別し、ジクロロメタン、ジ
メチルホルムアミドおよび再びジクロロメタンで洗浄し
かつ乾燥する。
例5 重合体担体を用いるN-グリコペプチドの合成: Boc-ロイシル‐〔N4‐(2-アセトアミド‐3,4,6-トリ‐
O-アセチル‐2-デスオキシ‐β‐D-グルコピラノシ
ル)〕アスパラギニル‐イソロイシル‐ヒクラム‐ポリ
スチロール10 例2〜4に記載された処理法に相応して、さしあたりブ
ロムクロトノイルアミドメチル‐ポリスチロール0.32
gおよびBoc-イソロイシン0.32g(1.38ミリモル)からセ
シウム塩により、Boc-L-イソロイシル‐重合体を製造す
る。この重合体から、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタ
ンを用いてN-末端封鎖基を離脱する。ジクロロメタン中
の5%のエチル‐ジイソブロピルアミン40mlを用いて、
末端アンモニウム基を脱プロトンする。
鎖延長、N2‐t.-ブチルオキシカルボニル‐〔N4(2-ア
セトアミド‐3,4,6-トリ‐O-アセチル‐2-デスオキシ‐
β‐D-グルコピラノシル)〕‐L-アスパラギン(0.34g
=0.6ミリモル)を用いて、例4と同様に実施する。と
ころで、N-末端封鎖基の離脱および鎖延長を、相応して
t.-ブチルオキシカルボニル‐L-ロイシン(0.43g=1.85
ミリモル)を用いて繰り返す。全ての洗浄−および乾燥
工程を、例4での規定に相応して実施する。こうして、
アリル固定基を介して重合体に結合されたグリコトリペ
プチド10が得られる。
例6 重合体担体を用いる末端保護ロイ‐エンケフアリンの合
成; Z-Tyr(Bzl)‐Gly-Gly-Phe-Leu-ヒクラム‐ポリスチロ
ール11 例2〜4に記載された工程により、さしあたりBoc-ロイ
シン1.41g(3.9ミリモル)を、セシウム塩により4-ブロ
ム‐クロトノイルアミド(BCA)‐ポリスチロール
(例1)1gと反応させる。得られたカツプリング生成物
から、ジクロロメタン中の50%のトリフルオロ酢酸を用
いて、Boc-保護基を脱離する。ところで、ヒクラム重合
体に結合された、末端封鎖基が離脱されたロイシンを、
Boc-フェニルアラニン1.03g(3.9ミリモル)と、ジクロ
ロメタン30ml中のジシクロヘキシルカルボジイミド0.96
g(4.7ミリモル)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル0.1g(0.74ミリモル)の存在で結合する。さらにBoc-
基脱離、脱プロトンおよびBoc-グリシン0.68g(3.9ミリ
モル)(2回)およびZ-(O-ベンジル)チロシン1.57g
(3.9ミリモル)とのカツプリングからなる合成周期が
続き、その際カツプリングを、この3回の周期でそれぞ
れ同じ量のジシクロヘキシルカルボジイミドおよび1-ヒ
ドロキシベンゾトリアゾールを用いて、無水ジメチルホ
ルムアミド30ml中で実施する。次に、得られた本発明に
より重合体に結合されたペンタペプチド11を、重合体の
分離のために使用する(例9)。
例7 本発明による重合体担体からのペプチドの脱離: t.-ブチルオキシカルボニル‐L-ロイシル‐L-アラニン1
2 ヒクラム‐ポリスチロールに結合したBoc-ロイシル‐ア
ラニン(例4により製造)(1.15g)を、窒素下に、
酸素を有しないテトラヒドロフラン50ml中で、モルホリ
ン4mlおよびテトラキス(トリフエニルホスフイノ)パ
ラジウム‐(O)0.1gと共に、室温で2時間振盪する。
樹脂を濾別し、ジクロロメタン(数回)およびメタノー
ルで洗浄する。集めた有機溶液から、真空中で溶剤を除
去し、残分をジクロロメタン70ml中に入れかつ20%のク
エン酸で数回、振出する。次いで有機相を、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液30mlで3回抽出し、水相をpH1.5にも
たらし、かつジクロロメタン30mlで6回、振出する。集
めたジクロロメタン溶液を、Na2SO4上で乾燥しかつ真空
中で溶剤と分離する。残分として、t.-ブチルオキシカ
ルボニル‐L-ロイシル‐L-アラニン12 130mg(=樹脂
での反応性4-ブロム‐クロトノイル‐アミド基に対す
る最大製出可能量の80%)が残留する。Rf=0.15(クロ
ロホルム/メタノール5:1)。400MHz-1H−NMR(CDC
13):δ=7.13(m,1H,NH,Ala);5.35(m,1H,NH,ウレタ
ン);4.53(m,1H,α‐CH,Ala);4.22(m,1H,α‐CH,Le
u);1.75-1.53(m,3H,CH2‐CH(CH32′Leu);1.40
(m,12H,Boc,AlaのCH3);0.95-0.83(m,6H,CH3,Leu)。
例8 重合体担体からの糖ペプチドの脱離: N-t.-ブチルオキシカルボニル‐L-ロイシル‐〔N4‐(2
-アセトアミド‐3,4,6-トリ‐O-アセチル‐2-デスオキ
シ‐β‐D-グルコピラノシル)〕‐L-アスパラギニル‐
L-イソロイシン13 重合体結合糖ペプチド10 0.5gを、窒素下にテトラビト
ラヒドロフラン30ml中のモルホリン2mlおよびテトラキ
ス(トリフエニルホスフイノ)パラジウム‐(O)0.1g
と共に、12時間振盪する。樹脂を濾別し、かつテトラヒ
ドロフランおよびメタノールで、後洗浄する。集めた有
機溶液を真空中で蒸発濃縮し、残分を、ジクロロメタン
/メタノール(12/1)中でケイ酸ゲルのクロマトグラフ
イにかける。グリコトリペプチド13 70mg(=最大製出
可能量の50%)が得られる。Rf=0.29(ジクロロメタン
/メタノール5:1)。
400MHz-1H−NMR(ジメチルスルホキシド‐d6)δ=8.72
(d,J=10Hz,1E,β‐NH,Asn);8.32(m,1H,α‐NH,As
n);7.99(d,広幅,J=10Hz,1H,NH-Ac);7.08(m,1H,NH,
Ile);6.9(d,J=10Hz,1E,NH,ウレタン,Leu);5.25-5.1
1(m,2H,H-1,H-3);4.85-4.75(m,1H,H-4);4.62(m,1
H,α‐CH,Asn);4.25-4.10(m,2H,H-6a,α‐CH-Ile);
4.03-3.87(m,2H,H-6b,H-2またはH-5);2.75(m,1H,β
‐CH2,Asn);2.25(m,1H,β‐CH2,Asn);2.0(s,3H,Ac
O,糖);1.95(s,3H,AcO,糖);1.92(s,3H,AcO,糖);1.7
3(s,広幅,4H,AcNH,糖,β‐CH,Ile);1.65-1.52(m,2
H,CH2Leu);1.34(s,広幅,11H,Boc,CH2‐CH,Leu,1HCH2
‐CH3,IleのCH3);1.1-0.95(m,1H,CH2CH3Ileの1H);0.
88(m,12H,Leu(2x)およびIle(2x)のCH3)。
例9 本発明による重合体担体からのペプチド作用物質の脱
離: 保護Leu-エンケフアリン14 重合体結合N-末端Z-およびO-ベンジルエーテル保護基を
有するLeu-エンケフアリン11 1.7gを、窒素下に、モル
ホリン10mlおよびテトラキス(トリフエニルホスフイ
ノ)パラジウム‐(O)0.1gと共にテトラヒドロフラン
50ml中で、10時間振盪する。次に重合体から濾別し、テ
トラヒドロフランおよびメタノールで徹底的に洗浄し、
かつ集めた有機溶液を真空中で蒸発濃縮する。
精製を、クロロホルム/エーテルからの数回の再沈殿に
より行ない、その際生成物を遠心分離によりゲルとして
得る。収量として、保護Leu-エンケフアリン150mg(=
最大製出可能収量の33%)が得られる。
400MHz-1H−NMR(ジメチルスルホキシド‐d6):δ=8.
5(d,J=8Hz,1H,NH);8.39(m,1H,NH,Gly);8.17(d,J
=8Hz,1H,NH);8.08(m,1H,NH,Gly);7.54(d,J=8Hz,N
H,Tyr);7.46-7.05(m,17H,芳香族物質:Phe,Z,Bzl,Tyr
の2H);6.88(d,J=10Hz,2H,Tyrの2H);5.03(s,2H,Zの
CH2);4.96-4.84(m,2H,BzlのCH2);4.53(m,1H,α‐C
H,Leu);4.29-4.14(m,2H,α‐CH,Tyr;α‐CH,Phe);2.
82-2.62(m,2H,CH2,Thyr);1.65-1.54(m,2H,CH2Leu);
1.48(m,1H,-CH-CH3,Leu);0.88(d,J=7Hz,3H,CH3,Le
u);0.82(d,J=7Hz,3H,CH3,Leu)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−69603(JP,A) J.Amer.Chem.Soc.93 (2),492−496(1971)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アリル側鎖が固体担体物質に結合されてい
    る、一般式: [式中、Fは固体担体物質を表わし、R1およびR2は同じ
    かまたは異なっておりかつ水素、アルキル、アリールま
    たはハロゲンを表わし、R3は結合原子群(スペーサ)を
    表わし、Xはヒドロキシル、ハロゲン、スルホン酸基、
    ホスホン酸基またはアシルオキシ基を表わし、ただしア
    シルオキシ基中のアシル基RCO−は脂肪族カルボン酸の
    基を表わすか、またはアミノ酸、ペプチド、糖ペプチド
    の保護されているかまたは保護されていない基を表わ
    し、かつnは担体物質上に結合された側鎖の数である]
    で示される、ペプチド、糖ペプチドおよびアミノ酸の固
    相合成のための、アリル側鎖を有する反応性固相担体。
  2. 【請求項2】固体担体物質が有機または無機重合体であ
    る、請求項1記載の反応性固相担体。
  3. 【請求項3】固体担体物質が、アリル側鎖との結合に適
    した物質で被覆されている固体基礎物質である、請求項
    1記載の反応性固相担体。
  4. 【請求項4】重合体またはアリル側鎖との結合に適した
    物質が、架橋ポリスチロールである、請求項2または3
    記載の反応性固相担体。
  5. 【請求項5】ポリスチロールがアミノメチル基を有す
    る、請求項4記載の反応性固相担体。
  6. 【請求項6】アミノメチル基に、式: −CO−(CH2)x−C(R2)=C(R1)−CH2−X [式中、Xは前記のものを表わし、xは0かまたは1〜
    7の整数を表わす]で示される原子群を有する、請求項
    5記載の反応性固相担体。
  7. 【請求項7】一般式I: [式中、F、R1、R2、R3およびnは前記のものを表わ
    し、Xはヒドロキシル、ハロゲン、スルホン酸基、ホス
    ホン酸基またはアシルオキシ基を表わし、ただしアシル
    オキシ基中のアシル基RCO−は脂肪族カルボン酸の基を
    表わす]で示される、請求項1から6までのいずれか1
    項記載のアリル側鎖を有する反応性固相担体を製造する
    方法において、アリル原子群−CR2=CR1−CH2−Xとの
    結合に適した官能基Aを有する固体担体物質と、化合物
    B−CR2=CR1−CH2−X(ここでAおよびBは、縮合お
    よび/または付加および固体担体物質とアリル原子群と
    の間の結合の形成下に互いに反応する原子群を表わす)
    とを反応させることを特徴とする、ペプチド、糖ペプチ
    ドおよびアミノ酸の固相合成のための反応性固相担体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】官能基Aを有する固体担体物質がアミノメ
    チル化ポリスチロールであり、かつこのアミノメチル化
    ポリスチロールを末端アリル置換基を有する不飽和カル
    ボン酸またはカルボン酸誘導体、またはその1,3−アリ
    ル異性体と、アミドを形成させるように反応させる、請
    求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】アリル置換基を有するカルボン酸が、4−
    ハロゲン−、4−ヒドロキシ−、4−アシルオキシ−ま
    たは4−スルホニルオキシ−クロトン酸である、請求項
    8記載の方法。
  10. 【請求項10】一般式I: [式中、F、R1、R2、R3およびnは前記のものを表わ
    し、Xはアシルオキシ基を表わし、ただしアシルオキシ
    基中のアシル基RCO−はアミノ酸、ペプチド、糖ペプチ
    ドの保護されているかまたは保護されていない基を表わ
    す]で示される、請求項1から6までのいずれか1項記
    載のアリル側鎖を有する反応性固相担体を製造する方法
    において、Xがヒドロキシル、ハロゲン、スルホン酸
    基、ホスホン酸基またはアシルオキシ基を表わし、ここ
    でアシルは脂肪族カルボン酸の基を表わす一般式(I)
    で示される反応性固相担体を、N−保護アミノ酸、ペプ
    チドまたは糖ペプチドと反応させ、場合によりN−末端
    保護基を脱離することを特徴とする、ペプチド、糖ペプ
    チド、およびアミノ酸の固相合成のための反応性固相担
    体の製造方法。
  11. 【請求項11】保護されていないかまたは部分的に保護
    されたペプチドおよび糖ペプチドを合成する方法におい
    て、一般式I: [式中、F、R1、R2、R3およびnは前記のものを表わ
    し、Xはアシルオキシ基を表わし、ただしアシルオキシ
    基中のアシル基RCO−はペプチド、糖ペプチドの保護さ
    れているかまたは保護されていない基を表わす]で示さ
    れる反応性固相担体から、アシル基RCO−を触媒量のパ
    ラジウム化合物の存在で脱離することを特徴とする、保
    護されてないかまたは部分的に保護されているペプチド
    および糖ペプチドの合成法。
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