JPH07275896A - 復水脱塩再生水の処理方法 - Google Patents

復水脱塩再生水の処理方法

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JPH07275896A JP6095915A JP9591594A JPH07275896A JP H07275896 A JPH07275896 A JP H07275896A JP 6095915 A JP6095915 A JP 6095915A JP 9591594 A JP9591594 A JP 9591594A JP H07275896 A JPH07275896 A JP H07275896A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 復水脱塩再生水を効率良く処理する方法の提
供。 【構成】 この処理方法は、アンモニウムイオンを含む
復水脱塩再生水を電気透析装置4、5により電気透析
し、アンモニウムイオンの低減された希釈液を脱塩水と
して分離すると共に、アンモニウムイオンの濃縮された
濃縮液を蒸留装置6においてアルカリ性のpH条件下で
蒸留することにより高い濃度のアンモニアを留出分とし
て分離する。さらにその蒸留残液は乾燥装置7で乾燥さ
れ固形分を分離する。 【効果】 本処理方法によれば、再使用可能な脱塩水、
アンモニア水、および他の不純物を含まない固形分を効
率良く分離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電プラントなどに
おける復水脱塩再生水の処理方法に関し、さらに詳しく
は、復水脱塩再生水中に含まれるアンモニウムイオンを
効率良く除去し脱塩水として分離すると共に、アンモニ
ア、その他含まれる不純物をそれぞれ分離回収すること
ができる処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントなどにおける復水は、
通常脱塩装置により脱塩され循環使用されている。一方
脱塩装置は、定期的に酸とアルカリによりイオン交換樹
脂の再生が行われる。この再生時の排水を復水脱塩再生
水という。該再生水中には一般に環境基準を越える量の
アンモニア性窒素が含まれ、その一部もしくは大部分は
アンモニウムイオンとして液中に存在している。従来か
らこのような復水脱塩再生水中のアンモニア性窒素を環
境基準以下に低減する方法として、生物学的脱窒法、ア
ンモニア放散法、塩素処理法、蒸発濃縮法等が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は効率良くアンモニウムイオンをアンモニアとし
て分離回収することが困難であった。さらに復水脱塩再
生水中には他の成分として、SO4 イオン、Naイオ
ン、Clイオン等の不純物が含まれており、これら不純
物、アンモニア、および再使用可能な脱塩水を別個に分
離することが困難であった。そこで本発明はこのような
問題を解決する復水脱塩再生水の処理方法の提供を課題
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の復水脱塩再生水
の処理方法は、アンモニウムイオンを含有する復水脱塩
再生水を電気透析し、アンモニウムイオンの低減された
希釈液を脱塩水として分離すると共に、アンモニウムイ
オンの濃縮された濃縮液をアルカリ性のpH条件下で蒸
留してアンモニアを留出分離し、その蒸留残液を乾燥し
て固形分を分離することを特徴とするものである。
【0005】本発明の好ましい実施態様においては、復
水脱塩再生水に酸を添加してアンモニウム塩とアンモニ
ウムイオンを含有する酸性の復水脱塩再生水とし、その
酸性の復水脱塩再生水を電気透析する。その際好ましく
は復水脱塩再生水のpHが2〜4になるように酸が添加
される。本発明の他の好ましい実施態様においては、火
力発電所からのアンモニウムイオンを含有する復水脱塩
再生水を電気透析をするにあたって、予め復水脱塩再生
水から0.1μm以上の粒径の固形粒子が除去される。
本発明のさらに他の好ましい実施態様においては、乾燥
に際して流出される液成分が電気透析する前の復水脱塩
再生水中に戻される。本発明のさらに他の好ましい実施
態様においては、留出分離されたアンモニアが硫酸と反
応されて硫安として回収される。
【0006】次に、本発明の復水脱塩再生水の処理方法
をさらに詳細に説明する。図1は本発明の処理方法を実
施するためのフローシートの一例であり、1はpH調整
槽、1aはその攪拌器、3はフイルタ、4は第一の電気
透析装置、5は第二の電気透析装置、6は蒸留装置、7
は乾燥装置、8は冷却装置、9は反応装置、10は乾燥
装置である。なお電気透析装置は、場合によっては一つ
とすることもできる。復水脱塩再生装置(図示せず)か
らの復水脱塩再生水aは、pH調整槽1で攪拌器1aに
より添加される酸bと混合されpHを4以下、好ましく
は2〜4程度に調整される。そして液中には沈澱しない
アンモニウムイオン(NH4 イオン)とその他の無機イ
オンが残存される。添加する酸としては鉱酸、例えば塩
酸または硫酸が好ましい。なお液中に残される固形分濃
度が0.2mg/リットル程度になるように沈澱物の除
去をすることが好ましい。
【0007】pH調整槽1からの再生水はポンプ2によ
り配管cを通って、所望により設けられるフイルタ3に
送られる。一般に電気透析装置の透析膜は処理液中に存
在する酸化鉄や固形粒子の付着量に比例してその透析性
能が低下する。そして火力発電所からの復水脱塩再生水
中の固形粒子は、本発明者らの研究によれば、ほとんど
0.1〜1.0μmの範囲に分布し、0.1μm以下は
実質的に存在しないことが判明した。そこで0.1μm
以上の粒径の固形粒子を有効に分離する特性のフイルタ
を使用することにより、透析効率を高く維持しながら電
気透析膜の有効処理時間を大幅に延長することが可能と
なる。特に火力発電プラントは長時間、例えば1年に1
度しか運転停止が出来ないので、電気透析膜を含めた復
水脱塩再生水の有効処理時間の延長は極めて重要であ
る。このような性能を有するフイルタとして好ましいも
のは、多数の中空糸を束ねて構成された中糸膜フイルタ
である。中空糸膜フイルタは単位容積当たりの膜面積を
極めて大きくでき、且つその膜の孔径を精密に制御して
製造することができ、さらに洗浄も簡単にできるので上
記目的に使用するフイルタとして好適である。
【0008】図2は本発明に使用されるフイルタ3とし
ての中空糸膜フイルタ11、およびそれを洗浄するため
の周辺装置の一例を示したフローシートである。中空糸
膜フイルタ11は容器12とその中に設けられた仕切板
13、および仕切板13に支持された中空糸モジュール
14を備えている。そして仕切板13の下側がフイルタ
一次側、上側がフイルタ二次側となり、配管cから導入
される再生水は中空糸膜の外側から内側にろ過されて配
管dから排出される。なお再生水ろ過中の中空糸膜の内
外差圧は差圧計15により監視される。図中AO、MO
およびDOは電磁弁や空気駆動式の弁、または手動弁等
の開閉弁であり、中空糸モジュール14の洗浄等のため
に使用され、これらは図示しない制御装置からの信号に
より、または手動により開閉される。再生水ろ過中はA
O、DOを閉じてMOを開く。洗浄時はMOを閉じAO
を開くことにより、配管lにより供給される加圧された
空気が空気ろ過器16、配管m、および配管nを通って
容器12内に供給される。
【0009】配管mからの空気は中空糸膜の内側から外
側に通過し、膜孔に付着された固形粒子をフイルタ一次
側に吹き飛ばし剥離洗浄する。その際配管nからの空気
により中空糸モジュール14に振動が与えられ、前記洗
浄を促進する。容器12内の空気は配管oから外部に排
出される。開閉弁DOは容器12内の再生水を配管qか
ら排出するためのもので、洗浄に先立って作動させるこ
とができる。その際図面上その右側にあるAOの開閉弁
を開けることにより排出をよりスムーズに行うことがで
きる。この中空糸膜フイルタ11は通常2個以上複数個
並列して設けられ、一個が洗浄中に他の中空糸膜フイル
タ11により再生水の処理を継続するようになされる。
【0010】図1において、フイルタ3により固形粒子
を除去された再生水は、配管dにより第一の電気透析装
置4の希釈側4aに流入される。第一の電気透析装置4
で電気透析処理により一定量のアンモニウムイオンおよ
びその他の無機イオン類が低減された再生水は、さらに
配管eにより第二の電気透析装置5の希釈側5aに流入
され、その電気透析処理によりアンモニウムイオンおよ
びその他の無機イオン類がさらに低減される。第二の電
気透析装置5からの再生水は配管iを通って排出され、
再使用するか系外に放出される。第二の電気透析装置5
の濃縮側5bには配管pにより補給水が供給され、そこ
から流出するアンモニウムイオンおよびその他の無機イ
オン類の濃縮された濃縮水は、配管gにより第一の電気
透析装置4の濃縮側4bに流入される。
【0011】次に、図3は電気透析の原理を説明するた
めに示した模式的な図である。例えばチタン板に白金メ
ッキした陽極板17と、ステンレス板からなる陰極板1
8との間には陰イオン交換膜Aと陽イオン交換膜Cが交
互に配置される。陰イオン交換膜Aとしては、例えばイ
オン交換基として4級アンモニウム塩を1.5〜3.0
(meq/g乾燥樹脂)含むスチレン/ジビニルベンゼ
ン共重合体系の膜が使用され、陽イオン交換膜Cとして
は、例えばイオン交換基としてスルホン酸基を1.5〜
3.0(meq/g乾燥樹脂)含むスチレン/ジビニル
ベンゼン共重合体系の膜が使用される。
【0012】これらイオン交換膜の対数は復水中に含ま
れるアンモニア分の濃度等により異なるが、一般に20
0〜600対程度用いられる。前記のように酸として硫
酸を用いた場合は、図3に示すように例えばアンモニウ
ムイオン(NH4 イオン)と硫酸イオン(SO4 イオ
ン)が陰−陽極間に形成された電場によって電気的に泳
動する。アンモニウム等の陽イオンは陰極板18の方向
に泳動し、陽イオン交換膜Cを透過して濃縮側に入り、
さらに陰極板18方向へ泳動しようとするが、陰イオン
交換膜Aに阻止されて濃縮液中に残存する。一方硫酸イ
オンは陽極板17の方向に泳動し、陰イオン交換膜Aを
透過して濃縮側に入り、さらに陽極板17方向に泳動し
ようとするが、陽イオン交換膜Cに阻止されて濃縮液中
に残存する。かくして濃縮液中のアンモニウムイオンお
よび硫酸イオンは、移動媒体である濃縮液によって電気
透析装置から取り出される。なお陽極17および陰極1
8近傍に陽極液および陰極液をそれぞれ流通させる。
【0013】再び図1において、第一の電気透析装置4
の濃縮側4bから流出される濃縮水は配管fにより蒸留
装置6に流入される。蒸留装置6としては例えば蒸留塔
やストリッパー装置を使用することができる。蒸留装置
6に流入された濃縮水は配管jによって供給されるアル
カリ源、例えば苛性ソーダ(NaOH)によって、pH
をアルカリ性、特に高アルカリ性の条件にされてその一
部が蒸留(またはストリッピング)される。このように
pHをアルカリ性の条件下で蒸留することにより、液中
に存在するアンモニウムイオンを効率良く且つ高い濃度
のアンモニアとして分離することができる。このことは
次の実験により確認された。すなわち、先ずフラスコに
アンモニウムイオンを含む液を所定量入れ、pHが表1
のような値になるように苛性ソーダ(NaOH)を添加
した。次にフラスコの口から配管を導出し、冷却器を通
して留出液溜に接続してフラスコを電気ヒータで加熱
し、所定間隔でフラスコ中のアンモニウムイオン濃度と
留出液溜に溜まった液量とからアンモニウムイオン量を
算出し、初期にフラスコにあるアンモニウム量に対する
アンモニウムイオン除去率(%)として留出量率(フラ
スコ中の初期の液量を100とした留出量の割合を%と
して表わす)毎にそれぞれ測定した。結果を次の表1に
示す。
【0014】
【表1】
【0015】図4は表1の結果をもとに、液中からのア
ンモニウムイオンの蒸留分離による除去率がpH値をパ
ラメータとして示された曲線である。この実験データか
ら蒸留装置6における蒸留条件として、pH10以上、
特にpH11〜13程度とすることが好ましいことが分
かる。蒸留装置6から配管lにより留出する成分は、図
示しない冷却装置で冷却してアンモニア水として回収す
ることもできるが、本例では反応装置9へ導入し、そこ
で配管kから供給される硫酸と反応させて硫安溶液とし
ている。反応装置9から流出する硫安溶液は、例えば蒸
気をエネルギー源とする遠心薄膜乾燥機のような乾燥装
置10に配管rにより導入される。乾燥装置10に導入
された硫安溶液はここで乾燥され、蒸発成分は配管iに
連結された配管sから流出されて脱塩水の一部となり、
固形分である硫安は配管tから系外に排出されて肥料と
して利用される。配管lから流出される蒸発成分をより
効率良く液化するために配管lの途中に冷却装置を設け
ることもできる。なお上記のような遠心薄膜乾燥機の構
造および作用はよく知られているのでその詳細な説明は
省略する。
【0016】蒸留装置6から配管uにより排出される実
質的にアンモニウムイオンを含まない液成分は乾燥装置
7に導入されて乾燥される。この乾燥装置7も乾燥装置
10と同様な遠心薄膜乾燥機を使用することができる。
乾燥装置7により液中の水分を数%程度まで蒸発させ、
配管vから流出する蒸発成分は冷却装置8により冷却さ
れて液化し、配管wにより第一の電気透析装置4への配
管dに戻される。なお乾燥装置7に導入される液は、配
管mによって供給される鉱酸、好ましくは硫酸によって
pHを中性にされる。一方、乾燥装置7から配管xによ
り排出される固形分は系外に排出されるが、この固形分
中にはNa2 SO4 、NaClのような、例えばガラス
製造用の原料として有用な成分が含まれており有効に利
用され得る。
【0017】
【実施例】次に図1のフローシートのように構成したプ
ロセスで実施した本発明の実施例を説明する。配管aか
ら140T/日の火力発電所からの復水脱塩再生水をp
H調整槽1に供給し、硫酸を添加してpHを3に調整し
た。pH調整された再生水中にはSS(浮遊固形物質)
が20ppm含有されていた。また再生水中には他の成
分として、NH4 イオンが1,130ppm、SO4
オン8,050ppm、Naイオン2,440ppm、
Clイオン40ppm含まれおり、TDSは11,66
0ppmであった。
【0018】pH調整した再生水を次に図2のように構
成されたフイルタ3に導入し、0.1μm以上の粒径の
固形粒子を除去してSSを0.2ppmまでにした後、
第一の電気透析装置4および第二の電気透析装置5を順
次通過させて電気透析処理をした。これら電気透析処理
装置4および5の有効膜面積は36.8dm/対、組込
膜対数は200、膜面流速は14cm/sであり、電流
密度はそれぞれ2.9A/dm2 、0.8A/dm2
あった。また配管pから7.3m3 /日の補給水を供給
した。電気透析処理されて配管iから放出された再生水
は137m3 /日であり、そのNH4 イオンは5pp
m、TDSは150ppmであった。
【0019】一方、配管fからの濃縮水は10m3 /日
であり、そのNH4 イオンは15,700ppm、TD
Sは161,200ppmであった。この濃縮水をpH
11とした後、蒸留装置6に導入して蒸留した。蒸留装
置6からの留出成分は2t/日であり、そのアンモニウ
ムイオンの含有量は濃縮液中のアンモニウムイオン量の
ほぼ98%であった。この留出成分を反応装置9に導入
して硫酸と反応させ、硫安溶液として乾燥装置10に導
入した。そして乾燥装置10で乾燥して3.9T/日の
蒸気成分とほぼ600Kg/日の硫安粉末を得た。蒸留
装置6から乾燥装置7に排出した残留液は8T/日であ
り、硫酸中で中和処理した後、乾燥装置7で乾燥されて
7T/日の蒸気成分と、ほぼ1100Kg/日のNa2
SO4 が99.5%、NaClが0,5%の成分割合か
らなる固形分として分離された。なお本実施例は150
時間の連続運転を行ったが、電気透析装置を含めた装置
上の支障は全くなく、その有効性を実証することができ
た。
【0020】
【発明の効果】本発明は火力発電プラントなどにおける
アンモニウムイオンを含む復水脱塩再生水を処理するに
際し、復水脱塩再生水を先ず電気透析し、希釈液として
再使用可能な脱塩水を効率良く分離し、次いでpHがア
ルカリ性の条件下に濃縮液を蒸留して高いアンモニア濃
度成分としてアンモニウムイオンを効率良く分離し、そ
の留出残液を乾燥して他の不純物を固形分として分離す
るようにしたので、再使用可能な脱塩水、アンモニア成
分、および復水脱塩再生水中に存在する他の不純物等を
それぞれ効率良く且つ低い消費エネルギーで分離するこ
とができる。そして本発明の処理方法によれば、処理す
べき復水脱塩再生水からアンモニウムイオンを分離回収
すること、再使用可能な脱塩水を分離回収すること、お
よび他の不純物を固形分として分離回収することによ
り、無排水化、無廃棄物化を達成することも可能であ
る。さらにアンモニア成分を硫酸と反応させて硫安溶液
とし、それを乾燥させて硫安粉末として回収するとき
は、蒸留成分として得られるアンモニアの濃度が高いの
で、乾燥に要するエネルギーを著しく軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を実施するためのフローシー
ト。
【図2】本発明において使用することができるフイルタ
の一例を示すフローシート。
【図3】本発明における電気透析の原理を説明するため
に示した模式的な図。
【図4】液中からのアンモニウムイオンの蒸留分離によ
る除去率がアルカリ性の数値をパラメータとして示され
た曲線。
【符号の説明】
1 pH調整槽 1a 攪拌器 2 ポンプ 3 フイルタ 4 第一の電気透析装置 5 第二の電気透析装置 6 蒸留装置 7 乾燥装置 8 冷却装置 9 反応装置 10 乾燥装置 11 中空糸膜フイルタ 12 容器 13 仕切板 14 中空糸モジュール 15 差圧計 16 空気ろ過器 17 陽極 18 陰極 A 陰イオン交換膜 C 陽イオン交換膜 AO 開閉弁 MO 開閉弁 DO 開閉弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 61/44 500 6953−4D C01C 1/24 H C02F 1/04 C 1/469 (72)発明者 村吉 泰男 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内 (72)発明者 小林 拡 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 福井 史郎 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニウムイオンを含有する復水脱塩
    再生水を電気透析し、アンモニウムイオンの低減された
    希釈液を脱塩水として分離すると共に、アンモニウムイ
    オンの濃縮された濃縮液をアルカリ性のpH条件下で蒸
    留してアンモニアを留出分離し、その蒸留残液を乾燥し
    て固形分を分離することを特徴とする復水脱塩再生水の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 復水脱塩再生水に酸を添加してアンモニ
    ウム塩とアンモニウムイオンを含有する酸性の復水脱塩
    再生水とし、その酸性の復水脱塩再生水を電気透析する
    請求項1の復水脱塩再生水の処理方法。
  3. 【請求項3】 復水脱塩再生水のpHが2〜4になるよ
    うに酸が添加される請求項2の復水脱塩再生水の処理方
    法。
  4. 【請求項4】 火力発電所からのアンモニウムイオンを
    含有する復水脱塩再生水を電気透析をするにあたって、
    0.1μm以上の粒径の固形粒子を復水脱塩再生水から
    予め除去する請求項1または2の復水脱塩再生水の処理
    方法。
  5. 【請求項5】 乾燥に際して流出される液成分を電気透
    析する前の復水脱塩再生水中に戻すようにした請求項1
    または2の復水脱塩再生水の処理方法。
  6. 【請求項6】 留出分離したアンモニアを硫酸と反応さ
    せて硫安として回収する請求項1または2の復水脱塩再
    生水の処理方法。
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