JPH07275799A - 粉粒体仕分け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転を完全停止することなく簡単に且つ短時
間でメンテナンスを行い得る粉粒体仕分け装置を提供す
る。 【構成】 仕分けすべき粉砕物５（粉粒体）の安息角以
上の勾配で傾斜した滑落傾斜面３３を底部に有するケー
シング３２内に、複数本のロッド材３４を相互間に所要
幅のスリット３５が形成されるよう前記滑落傾斜面３３
と平行に並列配置して篩傾斜面３６を形成すると共に、
前記各ロッド材３４の両端部を、ケーシング３２外部か
ら各ロッド材３４を個別に挿入抜脱して交換し得るよう
前記ケーシング３２の側壁に固定し、粉粒体投入口４０
から投入した粉砕物５を篩傾斜面３６上を滑落させる間
に篩分けし、篩傾斜面３６上に残った粗粒粉９を粗粒粉
取出しシュート４１で、スリット３５から落下した細粉
１１ａ，１１ｂを夫々細粉取出しシュート４２，４３で
回収する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は粉粒体仕分け装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、セメント製造設備等において
ボールミルを使用して原料の粉砕を行うことが行われて
いる。

【０００３】ところが、前記ボールミルは、その特性と
して微粉化性能に優れるものの原料を微粉化する効率が
悪く、原料を直接ボールミルに導入する方式では生産能
力を高めることができないという問題を有していた。

【０００４】そこで、近年図４に示す粉砕設備のよう
に、ボールミルによる粉砕工程の前段階として予備粉砕
機により予め原料を粗粉砕することが行われている。

【０００５】即ち、原料ホッパ１からの原料２をスケー
ルコンベヤ３を介してクラッシャ或いはローラミル等の
予備粉砕機４に導入して粗粉砕を行い、該粗粉砕した粉
砕物５をコンベヤ６及びバケットエレベータ７等を介し
て粉粒体仕分け装置８にかけ、該粉粒体仕分け装置８に
より選別された粗粒粉９を、コンベヤ１０等を介して前
記予備粉砕機４に再び戻し、又前記粉粒体仕分け装置８
により選別された細粉１１を、コンベヤ１２等を介して
ボールミル１３に導入して微粉砕するようにし、更に前
記ボールミル１３で微粉砕された粉砕物５’を、バケッ
トエレベータ１４及びエアスライド１５等を介して分級
機１６に導き、該分級機１６により精粉（微粉）１７と
細粉１８とに分級し、該細粉１８をエアスライド１９を
介して前記ボールミル１３に戻し、又、前記精粉１７を
エアスライド１９を介して製品として取り出すようにし
ている。

【０００６】上記した如き粉砕設備においては、従来、
粉粒体仕分け装置８として機械式振動篩が用いられてい
た。

【０００７】前記機械式振動篩の一例を図５を参照して
以下に説明する。

【０００８】架台２０に振動容器２１が防振支持体２２
及び伸縮継手２３を介し振動を吸収されるように支承さ
れており、前記振動容器２１には、篩目の大きさが異な
るスクリーン２４ａ〜２４ｅが複数段（五段）に、上段
から下段に行くにつれ篩目の大きさが小さくなるように
傾斜して配設されており、更に前記振動容器２１の下側
部に振動発生装置（例えば偏心ホイールを回転して振動
を生ぜしめるユーラスモータ装置）２５が取付けられて
いて該振動発生装置２５により振動容器２１が振動する
ようになっている。図中２６は粉砕物投入口、２７は粉
砕物衝突板、２８は細粉取出しシュート、２９は粗粒粉
取出しシュートを示す。

【０００９】予備粉砕機４（図４参照）からの粉砕物５
の篩分けに際し、振動発生装置２５により振動容器と一
体に各スクリーン２４ａ〜２４ｅを振動せしめ、次いで
粉砕物投入口２６から前記予備粉砕機４からの粉砕物５
を投入すると、該粉砕物５は粉砕物衝突板２７に衝突し
て分散し、第一段（最上段）のスクリーン２４ａで振動
篩分けされ、該スクリーン２４ａの篩目を通過しない粉
砕物５（粗粒粉）はスクリーン２４ａの傾斜下端から落
下して粗粒粉取出しシュート２９に至る。他方、前記第
一段のスクリーン２４ａの篩目を通過して第二段のスク
リーン２４ｂに落下した粉砕物５は、該第二段のスクリ
ーン２４ｂにより前記第一段のスクリーン２４ａの場合
と同様に振動篩分けされる。このようにして一番篩目の
大きい（粗い）第一段（最上段）のスクリーン２４ａか
ら一番篩目の小さい（細かい）第五段（最下段）のスク
リーン２４ｅにわたり順次篩分けされ、細粉１１は細粉
取出しシュート２８から、粗粒粉９は粗粒粉取出しシュ
ート２９から夫々取り出される。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械式
振動篩はスクリーン２４ａ〜２４ｅの摩耗の進行が早い
為にメンテナンス頻度が高く、しかも各スクリーン２４
ａ〜２４ｅが重量物である為に各スクリーン２４ａ〜２
４ｅの交換作業に多大な労力と時間を要していた為、稼
動効率が悪く且つメンテナンスに関する作業負担が大き
いという問題があった。

【００１１】更に、メンテンス時には機械式振動篩の運
転を完全停止しなければならない為、特に上述した例の
如く粉砕設備の工程途中に機械式振動篩が配設されてい
る場合には、機械式振動篩のメンテナンスを行う度に粉
砕設備全体を停止しなければならなくなって粉砕設備の
運転効率が低下してしまうという問題があった。

【００１２】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、運転を完全停止することなく簡単に且つ短時間でメ
ンテナンスを行い得る粉粒体仕分け装置を提供すること
を目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の発明は、仕分けすべき粉粒体の安息角以上の勾配で傾
斜した滑落傾斜面を底部に有するケーシング内に、該ケ
ーシングの幅方向に延びる複数本のロッド材を相互間に
所要幅のスリットが形成されるよう前記滑落傾斜面と平
行に並列配置して篩傾斜面を形成すると共に、前記各ロ
ッド材の両端部を、ケーシング外部から各ロッド材を個
別に挿入抜脱して交換し得るよう前記ケーシングの側壁
に固定し、前記篩傾斜面の傾斜方向上方側に粉粒体を投
下する為の粉粒体投入口と、前記篩傾斜面の傾斜方向下
方側からスリットを通過せずに滑落する粗粒粉を回収す
る為の粗粒粉取出しシュートと、スリットを通過して前
記滑落傾斜面の傾斜方向下方側から滑落する細粉を回収
する為の細粉取出しシュートとを夫々前記ケーシングに
備えたことを特徴とする粉粒体仕分け装置、にかかるも
のであり、本発明の請求項２に記載の発明は、前記滑落
傾斜面の傾斜方向中途位置に、該滑落傾斜面を滑落する
細粉を回収する為の細粉取出しシュートを所要数増設
し、該増設した細粉取出しシュートの直後に滑落傾斜面
から篩傾斜面に向けて起立する仕切り壁を設け、該仕切
り壁より上流側の篩傾斜面のスリット幅が下流側のスリ
ット幅より小さくなるように前記篩傾斜面のスリット幅
を変更して設定したことを特徴とする粉粒体仕分け装
置、にかかるものである。

【００１４】

【作用】従って本発明の請求項１に記載の発明では、粉
粒体投入口からケーシング内に粉粒体を投入すると、該
粉粒体は篩傾斜面の傾斜方向上方側に投下されて該篩傾
斜面上を滑落し、この滑落の間にスリットの幅寸法より
小さな粒径の細粉が前記篩傾斜面から滑落傾斜面に落下
して篩分けされ、前記細粉は滑落傾斜面上を滑落して細
粉取出しシュートに回収され、一方、前記篩傾斜面上に
残った粗粒粉はそのまま滑落して粗粒粉取出しシュート
に回収される。

【００１５】更に、本発明の請求項２に記載の発明で
は、篩傾斜面上を粉粒体が滑落する間に粒径の小さな細
粉から順次滑落傾斜面に落下し、滑落傾斜面の傾斜方向
中途位置に増設した細粉取出しシュートに粒径別に細粉
が回収される。

【００１６】また、本発明の請求項１、２の何れの発明
においても、篩傾斜面が損耗した場合には、篩傾斜面を
形成する各ロッド材をケーシング外部から個別に挿入抜
脱して交換することにより運転を完全停止することなく
簡単に且つ短時間でメンテナンスを行うことが可能であ
る。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。

【００１８】図１〜図３は本発明の一実施例であり、図
中図４と同一の符号を付した部分は同一物を表わしてい
る。

【００１９】前記した図４の粉砕設備と略同様に構成さ
れた粉砕設備３０において、図示しない予備粉砕機とボ
ールミルとの間に、従来の機械式振動篩に換えて図１〜
図３に示すような空気分級式の粉粒体仕分け装置３１が
設けられている。

【００２０】尚、従来の機械式振動篩に換えて前記粉粒
体仕分け装置３１を採用した以外の構成は、図４の粉砕
設備と略同様であるので説明を省略する。

【００２１】以下、前記粉粒体仕分け装置３１について
詳細に説明する。

【００２２】図中３２は前記粉粒体仕分け装置３１のケ
ーシングを示し、該ケーシング３２の底部は、予備粉砕
機からの粉砕物５（粉粒体）の安息角以上の勾配で傾斜
した滑落傾斜面３３として形成されており、斯かるケー
シング３２内には、該ケーシング３２の幅方向に延びる
複数本のロッド材３４を相互間に所要幅のスリット３５
が形成されるよう前記滑落傾斜面３３と平行に並列配置
することにより篩傾斜面３６が形成されている。

【００２３】前記各ロッド材３４はケーシング３２の側
壁に両端部を固定して取付けられており、図２及び図３
に示すように、前記ケーシング３２の側面に開口した長
孔３７にロッド材３４の両端部に形成したネジ部３４ａ
を挿通し、前記長孔３７を外側から被覆可能な板状の座
金３８を介して前記ネジ部３４ａにナット３９を螺着
し、該ナット３９を締め込んで各ロッド材３４の両端部
とケーシング３２の側面とを締結するようにしてある。

【００２４】ここで、前記長孔３７は各ロッド材３４の
径より十分に大きく且つ篩傾斜面３６の傾斜方向に長く
形成されており、前記長孔３７からロッド材３４を挿入
抜脱することによりケーシング３２外部から各ロッド材
３４を個別に交換でき、しかも前記ケーシング３２の側
壁に対するロッド材３４両端部の固定位置を前記篩傾斜
面３６の傾斜方向にずらすことができるようにしてあ
る。

【００２５】更に、前記ケーシング３２の頂部には、篩
傾斜面３６の傾斜方向上方側に粉砕物５を投下する為の
粉粒体投入口４０が設けられており、前記ケーシング３
２の下部には、前記篩傾斜面３６の傾斜方向下方側から
スリット３５を通過せずに滑落する粗粒粉９を回収する
為の粗粒粉取出しシュート４１と、スリット３５を通過
して前記滑落傾斜面３３の傾斜方向下方側から滑落する
細粉１１ａを回収する為の細粉取出しシュート４２とが
夫々設けられている。

【００２６】また、本実施例では、前記滑落傾斜面３３
の傾斜方向中途位置に、該滑落傾斜面３３を滑落する細
粉１１ｂを回収する為の細粉取出しシュート４３が設け
られており、該細粉取出しシュート４３の直後には滑落
傾斜面３３から篩傾斜面３６に向けて起立する仕切り壁
４４が設けられ、該仕切り壁４４より上流側の篩傾斜面
３６のスリット幅ｘが下流側のスリット幅ｙより小さく
なるように前記篩傾斜面３６のスリット幅を変更して設
定してある。

【００２７】而して、予備粉砕機からの粉砕物５（粉粒
体）を粉粒体投入口４０からケーシング３２内に投入す
ると、前記粉砕物５は篩傾斜面３６の傾斜方向上方側に
投下されて該篩傾斜面３６上を滑落し、この滑落の間に
スリット３５の幅寸法より小さな粒径の細粉１１ａ，１
１ｂが前記篩傾斜面３６から滑落傾斜面３３に落下して
篩分けされる。

【００２８】ここで、粉砕物５を篩傾斜面３６上で滑落
させるに当っては、篩傾斜面３６を形成するロッド材３
４として例えば図示の如き円形断面のものを採用し、篩
傾斜面３６の上面に多少の凹凸が形成されるようにして
前記粉砕物５の滑落速度が鈍化されるようにした方が良
い。

【００２９】なぜなら、篩傾斜面３６の上面をさすり状
態（つらいち）で形成した場合には、粉砕物５の滑落が
円滑すぎて滑落に加速がついてしまう為、慣性で粉砕物
５がスリット３５を飛び越えてしまう等の不具合により
十分な篩分けの機会を粉砕物５に与えられないからであ
る。

【００３０】更に、仕切り壁４４より上流側の篩傾斜面
３６で篩分けされたスリット幅ｘより小さな粒径の細粉
１１ｂは、滑落傾斜面３３上を滑落して細粉取出しシュ
ート４３に回収された後にコンベヤ１２’等によりボー
ルミルへと搬送され、仕切り壁４４より下流側の篩傾斜
面３６で篩分けされたスリット幅ｘ以上でスリット幅ｙ
以下の粒径の細粉１１ａは、滑落傾斜面３３上を滑落し
て細粉取出しシュート４２に回収された後にコンベヤ１
２等によりボールミルへと搬送され、一方、前記篩傾斜
面３６上に残った粗粒粉９はそのまま滑落して粗粒粉取
出しシュート４１に回収された後にコンベヤ１０等によ
り予備粉砕機へと戻される。

【００３１】ここで、本実施例では細粉１１ａ，１１ｂ
を各細粉取出しシュート４２，４３により粒径別に回収
するようにしているので、各細粉取出しシュート４２，
４３に回収された細粉１１ａ，１１ｂの夫々をコンベヤ
１２，１２’等により別のボールミルへと搬送し、夫々
の細粉１１ａ，１１ｂの粒径に適したボール径で効率良
く粉砕を行うようにすると良い。

【００３２】また、篩傾斜面３６が損耗した場合には、
篩傾斜面３６を形成する各ロッド材３４を例えば一本ず
つケーシング３２外部から挿入抜脱して交換するように
すれば、運転を完全停止することなく簡単に且つ短時間
でメンテナンスを行うことが可能である。この場合に、
一時的に篩傾斜面３６の一部のスリット幅が大きくなっ
て滑落傾斜面３３への粗粒粉９の混じりが増加すること
になるが、この程度の混じりは後段のボールミルにて容
易に許容されるので粉砕設備３０全体の運転停止を招く
ような虞れはない。

【００３３】尚、篩傾斜面３６のスリット幅の調節は、
ケーシング３２の側壁に対するロッド材３４両端部の固
定位置を前記篩傾斜面３６の傾斜方向にずらすことによ
り可能であるが、径寸法の異なるロッド材３４に交換す
ることによっても可能である。

【００３４】従って上記実施例によれば、従来の機械式
振動篩の如くメンテナンス頻度の高い重量物のスクリー
ンを用いる必要がなく、篩傾斜面３６を形成する各ロッ
ド材３４をケーシング３２外部から個別に挿入抜脱して
交換するだけで運転を完全停止することなく簡単に且つ
短時間でメンテナンスを行うことができるので、稼動効
率を大幅に向上できると共に、メンテナンスに関する作
業負担を著しく軽減することができる。

【００３５】更に、本実施例の如く粉砕設備３０の工程
途中に粉粒体仕分け装置３１が配設されている場合に
は、粉粒体仕分け装置３１のメンテナンスの為に粉砕設
備３０全体の運転を停止することが殆どなくなる為、粉
砕設備３０全体の運転効率を大幅に向上することができ
る。

【００３６】また、従来の機械式振動篩の如く振動発生
装置等の駆動源を全く必要としないので、粉粒体仕分け
装置３１の製作コスト及び運転コストを著しく抑制する
ことができる。

【００３７】更に、本実施例の如く、滑落傾斜面３３の
傾斜方向中途位置に、該滑落傾斜面３３を滑落する細粉
１１ｂを回収する為の細粉取出しシュート４３を設け、
該細粉取出しシュート４３の直後に滑落傾斜面３３から
篩傾斜面３６に向けて起立する仕切り壁４４を設け、該
仕切り壁４４より上流側の篩傾斜面３６のスリット幅ｘ
が下流側のスリット幅ｙより小さくなるように前記篩傾
斜面３６のスリット幅を変更して設定するようにすれ
ば、細粉１１ａ，１１ｂを各細粉取出しシュート４２，
４３により粒径別に回収することができ、各細粉取出し
シュート４２，４３に回収された細粉１１ａ，１１ｂの
夫々をコンベヤ１２，１２’等により別のボールミルへ
と搬送し、夫々の細粉１１ａ，１１ｂの粒径に適したボ
ール径で効率良く粉砕することができる。

【００３８】尚、本発明の粉粒体仕分け装置は、上述の
実施例にのみ限定されるものではなく、図示では粉砕設
備の工程途中に配設された粉粒体仕分け装置の例を示し
たが、粉砕設備以外の粉粒体を扱う各種プラントにも採
用し得ること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の粉粒体仕
分け装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し
得る。

【００４０】（Ｉ）従来の機械式振動篩の如くメンテナ
ンス頻度の高い重量物のスクリーンを用いる必要がな
く、篩傾斜面を形成する各ロッド材をケーシング外部か
ら個別に挿入抜脱して交換するだけで運転を完全停止す
ることなく簡単に且つ短時間でメンテナンスを行うこと
ができるので、稼動効率を大幅に向上できると共に、メ
ンテナンスに関する作業負担を著しく軽減することがで
きる。

【００４１】（ＩＩ）粉粒体を扱う各種プラントの工程
途中に粉粒体仕分け装置が配設されている場合には、粉
粒体仕分け装置のメンテナンスの為にプラント全体の運
転を停止することが殆どなくなる為、プラント全体の運
転効率を大幅に向上することができる。

【００４２】（ＩＩＩ）従来の機械式振動篩の如く振動
発生装置等の駆動源を全く必要しないので、粉粒体仕分
け装置の製作コスト及び運転コストを著しく抑制するこ
とができる。

【００４３】（ＩＶ）本発明の請求項２に記載の発明に
よれば、細粉を各細粉取出しシュートにより粒径別に回
収することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ方向の矢視図である。

【図３】図２の要部の詳細を示す斜視図である。

【図４】従来の粉砕設備の概略図である。

【図５】図４の粉粒体仕分け装置である機械式振動篩の
一例を示す側面図である。

【符号の説明】

５ 粉砕物（粉粒体） ９ 粗粒粉 １１ａ 細粉 １１ｂ 細粉 ３１ 粉粒体仕分け装置 ３２ ケーシング ３３ 滑落傾斜面 ３４ ロッド材 ３５ スリット ３６ 篩傾斜面 ４０ 粉粒体投入口 ４１ 粗粒粉取出しシュート ４２ 細粉取出しシュート ４３ 細粉取出しシュート ４４ 仕切り壁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕分けすべき粉粒体の安息角以上の勾配
   で傾斜した滑落傾斜面を底部に有するケーシング内に、
   該ケーシングの幅方向に延びる複数本のロッド材を相互
   間に所要幅のスリットが形成されるよう前記滑落傾斜面
   と平行に並列配置して篩傾斜面を形成すると共に、前記
   各ロッド材の両端部を、ケーシング外部から各ロッド材
   を個別に挿入抜脱して交換し得るよう前記ケーシングの
   側壁に固定し、前記篩傾斜面の傾斜方向上方側に粉粒体
   を投下する為の粉粒体投入口と、前記篩傾斜面の傾斜方
   向下方側からスリットを通過せずに滑落する粗粒粉を回
   収する為の粗粒粉取出しシュートと、スリットを通過し
   て前記滑落傾斜面の傾斜方向下方側から滑落する細粉を
   回収する為の細粉取出しシュートとを夫々前記ケーシン
   グに備えたことを特徴とする粉粒体仕分け装置。
2. 【請求項２】 滑落傾斜面の傾斜方向中途位置に、該滑
   落傾斜面を滑落する細粉を回収する為の細粉取出しシュ
   ートを所要数増設し、該増設した細粉取出しシュートの
   直後に滑落傾斜面から篩傾斜面に向けて起立する仕切り
   壁を設け、該仕切り壁より上流側の篩傾斜面のスリット
   幅が下流側のスリット幅より小さくなるように前記篩傾
   斜面のスリット幅を変更して設定したことを特徴とする
   請求項１に記載の粉粒体仕分け装置。