JPH07274483A - 超電導回転電機の回転子 - Google Patents

超電導回転電機の回転子

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JPH07274483A
JPH07274483A JP6057538A JP5753894A JPH07274483A JP H07274483 A JPH07274483 A JP H07274483A JP 6057538 A JP6057538 A JP 6057538A JP 5753894 A JP5753894 A JP 5753894A JP H07274483 A JPH07274483 A JP H07274483A
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超電導回転電機回転子のヘリウム液溜め部に
取付けられる伝熱部材の結合部破損を防止する。 【構成】 中空円筒状であって、その外周部には超電導
界磁コイルを支持し、中空部にはヘリウム液溜め部が形
成され、該ヘリウム液溜め内部の軸方向複数箇所に、周
壁に結合された有孔円板の伝熱部材を備えたコイル取付
部を有する超電導回転電機の回転子において、前記伝熱
部材がその半径方向に沿って複数に分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超電導回転電機の回
転子に関するもので、さらに詳しくは、超電導界磁コイ
ルの冷媒である液体ヘリウムを保持するヘリウム液溜め
部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、10は例えば実開59−1035
87号公報に示された従来の超電導回転電機の回転子を
示す断面図で、図9は軸方向断面図、図10は図9にお
ける矢視X−Xでの断面図である。図において、1は中
空のトルクチューブであり、コイル取付部2とトルク伝
達部3からなっている。コイル取付部2の外周部にはス
ロット溝20が設けられ、超電導界磁コイル4が収納さ
れ、その外周にはヘリウム外筒7が嵌着されており、さ
らにその外側に低温ダンパ6が嵌着されている。低温ダ
ンパ6のさらに外周にトルクチューブ1と同じ長さをも
つ常温ダンパ5がトルクチューブ1と同心状に配設さ
れ、トルク伝達部3および常温ダンパ5の両端部は、駆
動側端部軸9および反駆動側端部軸10と結合されてお
り、これら2つの端部軸は軸受11で軸支されている。
反駆動側端部軸10にはスリップリング12が設けら
れ、超電導界磁コイル4に界磁電流を供給するようにな
されている。コイル取付部2の両端部にはヘリウム端板
8が取付けられ、トルク伝達部3の外周には熱交換器1
3が、また内側には側部輻射シールド14が配設されて
いる。空間15は熱遮蔽のための真空部、16はヘリウ
ム液溜め部である。
【0003】以上のように構成される回転子において
は、コイル取付部2に配設されている超電導界磁コイル
4を極低温、例えば4.2Kに冷却することにより超電
導状態にして電流を流すことによって、超電導界磁コイ
ル4に磁界を発生させ、固定子(図示せず)に交流電力
を発生させる。超電導界磁コイル4を冷却して極低温に
保つために、冷媒である液体ヘリウムを反駆動側端部軸
10の中央部から導入管(図示せず)を通じ、ヘリウム
外筒7、ヘリウム端板8により形成される液体ヘリウム
収容部に供給する一方、回転子内部を真空部15で熱遮
蔽する。さらにコイル取付部2にトルクを伝えるトルク
伝達部3を薄肉円筒とし、かつ、熱交換器13を設ける
ことにより、トルク伝達部3を経て極低温部に流入する
熱量を制限している。また、軸方向側面からの熱輻射を
低減するため、側部輻射シールド14が設けられてい
る。常温ダンパ5は真空外筒として、低温ダンパ6はヘ
リウム収容部への輻射シールドとしてそれぞれ機能して
いる。またこれらは、固定子からの高調波磁界をシール
ドして超電導界磁コイル4を保護するとともに、電力系
統の擾乱による回転子の振動を抑制するように機能す
る。ヘリウム液溜め部16に設けた伝熱円板17は、コ
イル取付部2とは異なり、銅、銅合金、アルミニウム、
アルミニウム合金あるいはチタンのような熱伝導率の大
きな材料からなり、中空孔17aを有するもので、コイ
ル取付部2の中空部内壁に回転子軸線方向と直交するよ
うに取付られている。
【0004】図11および図12は他の従来例であり、
図の関係は図9および図10と同様である。18は伝熱
矩形板で、先に説明した従来例と同様に熱伝導率の大き
な材料からなり、放射状にヘリウム液溜め部16の内壁
に、回転子軸線と平行に取り付けられている。なお、図
9と同様に図11においても、回転子内部のヘリウム導
入、排出系を構成する配管類および回転子に接続されて
いるヘリウム導入、排出装置は図示を省略している。
【0005】以上のように構成された従来の回転子にお
いては、超電導界磁コイル4には一般にニオブ・チタン
合金の超電導線材が使用される。ニオブ・チタン合金を
用いた超電導界磁コイル4の臨界電流は温度の上昇とと
もに減少し、4.2Kから温度が1K上昇すると臨界電
流は約4割減少する。超電導界磁コイル4の臨界電流の
減少を防ぎ、常電導状態の発生を防ぐには超電導界磁コ
イル4付近の液体ヘリウムの温度上昇を避ける必要があ
る。ところが、液体ヘリウムは熱伝導率が小さいため回
転子の回転に伴う遠心力による断熱圧縮により、回転中
心から離れるほど温度が上昇する。
【0006】断熱圧縮によって温度が上昇した外側の液
体ヘリウムは、伝熱円板17あるいは伝熱矩形板18の
伝熱によって内側の液体ヘリウムと熱交換される。図9
の場合、伝熱円板17の内側液体ヘリウムに対する外側
液体ヘリウムの温度上昇ΔTは、 ΔT=(Q/2πλ)・log(Do/Di)/(n・
t) ここで、Q=伝熱円板の伝熱量 λ=伝熱円板の熱伝導率 Do=伝熱円板の外径 Di=伝熱円板の内径 n=伝熱円板の個数 t=伝熱円板の厚さ で表わされる。伝熱円板17の材質や個数、さらにはそ
の厚さを適切に選択すれば、内側液体ヘリウムに対する
外側液体ヘリウムの温度上昇を許容範囲内にすることが
できる。伝熱矩形板18を用いる場合も同様である。こ
のように、伝熱円板17、伝熱矩形板18は液体ヘリウ
ムの温度分布を均一にする伝熱部材として機能してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導回転電機
の回転子は、コイル取付部と伝熱部材の材質が異なるた
め、各々の熱膨張係数も異なる。そのため、液体ヘリウ
ムでの冷却による熱収縮量に差を生じ、コイル取付部と
伝熱部材の結合部に応力が発生し、最悪の場合はコイル
取付部と伝熱部材との結合部が破壊されるという問題点
があった。また、円板状の伝熱部材を用いた場合、ヘリ
ウム液溜め部内の液体ヘリウムを軸方向に均一に分布さ
せることが困難で、偏りが生じ、均一な冷却が出来ない
という問題点があった。また、伝熱部材のコイル取付部
への取付を溶接により行う場合、コイル取付部中空部は
狭く長いため、溶接作業も困難であった。さらに、伝熱
部材とコイル取付部とが異種材料であるため、溶接が困
難でしかも溶接欠陥が発生しやすく、伝熱部材とコイル
取付部との結合部の信頼性が低いという問題点があっ
た。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、コイル取付部と伝熱部材との
結合部に発生する応力を低減し、コイル取付部と伝熱部
材との結合部の破壊が起こらない信頼性の高い超電導回
転電機の回転子を得ることを目的とする。また、円板状
の伝熱部材を用いた場合でも、液体ヘリウムを軸方向に
均一に分布させ冷却特性の良い信頼性の高い超電導回転
電機の回転子を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る超電導回
転電機の回転子は、コイル取付部と伝熱部材との結合部
に発生する熱応力を低減するため、伝熱部材を分割構造
としたものである。また、この発明に係る超電導回転電
機の回転子は、コイル取付部と伝熱部材との結合部に発
生する熱応力を低減するため、伝熱部材をコイル取付部
と同じ熱膨張係数を有する材質としたものである。ま
た、この発明に係る超電導回転電機の回転子は、液体ヘ
リウムを軸方向に均一に分布させ冷却温度のバラツキを
なくするため、円板状の伝熱部材のコイル取付部中空部
周壁と接する部分の一部に切欠を設け伝熱部材で仕切ら
れる液体ヘリウムの液溜め部を互いに連通するようにし
たものである。さらにまた、この発明に係る超電導回転
電機の回転子は、伝熱部材をコイル取付部に穿孔した取
付孔に締結手段によって固定したものである。
【0010】
【作用】この発明における超電導回転電機の回転子は、
伝熱部材を分割することにより、伝熱部材とコイル取付
部との収縮量の差の絶対量を少なくし、結合部に発生す
る熱応力が低減する。また、この発明における超電導回
転電機の回転子は、伝熱部材をコイル取付部と同じ熱膨
張係数を有する材質にすることにより、伝熱部材と、コ
イル取付部との収縮量の差をなくしたため、伝熱部材と
コイル取付部との結合部に応力が発生することがない。
また、この発明における超電導回転電機の回転子は、円
板状の伝熱部材のコイル取付部中空部周壁と接する部分
の一部を切り欠くことにより、液体ヘリウムがコイル取
付部の軸方向に移動することが可能になり、液体ヘリウ
ムの偏りが防止され、コイル取付部の冷却温度のバラツ
キがなくなる。さらにまた、この発明における超電導回
転電機の回転子は、伝熱部材をコイル取付部に穿孔した
取付孔に締結手段によって固定したので、伝熱部材とコ
イル取付部との結合部の信頼性が高められる。
【0011】
【実施例】
実施例1.この発明の第1の実施例を図によって説明す
る。図1および図2はこの発明の第1の実施例を説明す
るためのもので、図1は軸方向断面図、図2は図1にお
ける矢視X−Xでの断面図である。図中の符号の内、図
9ないし図12と同一のものは同一あるいは相当するも
のであり、説明を省略する。また、冷媒である液体ヘリ
ウムの供給や、磁界を発生させ交流電力を発生させる機
能については従来例と同一であるため、以下説明を省略
する。図においてヘリウム液溜め部16にはコイル取付
部2の中空部周壁に伝熱円板100がコイル取付部2の
軸線方向と直角に取付けられている。そして伝熱円板1
00は複数個に分割されている。伝熱円板100には中
空孔100aとコイル取付部2の中空部周壁に接する部
分の一部に切欠部100bを有している。
【0012】液体ヘリウムは、伝熱円板100に設けら
れた切欠部100bを通りコイル取付部2の軸方向に移
動することができる。このため、コイル取付部2の軸方
向において液体ヘリウムが偏ることはなく、コイル取付
部2を均一に冷却することが出来る。また、伝熱円板1
00は分割構造のため、伝熱円板100とコイル取付部
2との結合部に発生する応力は、従来の超電導回転電機
の回転子に比較し低く、伝熱円板100とコイル取付部
2との結合部の信頼性の高い超電導回転電機の回転子を
得ることが出来る。伝熱円板100は半径方向に沿って
2つ以上の適当な任意の数に分割することが可能であ
る。
【0013】実施例2.この発明の第2の実施例を図に
基づいて説明する。図3および図4はこの発明の第2の
実施例を説明するためのもので、図の関係は図1および
図2と同様である。図においてヘリウム液溜め部16に
はコイル取付部2の中空部周壁に回転子軸線方向に伝熱
矩形板200が取付けられている。そして伝熱矩形板2
00は軸線方向に複数個に分割されている。その軸方向
の長さは冷却に伴う収縮量に差が均一になるよう、コイ
ル取付部2の全長を等分したものがよい。
【0014】液体ヘリウムによって冷却された伝熱矩形
板18とコイル取付部2とは熱膨張係数が異なるため収
縮量に差を生じる。この収縮量の差は、伝熱矩形板20
0とコイル取付部2との結合部長さに比例する。伝熱矩
形板200は、コイル取付部2の軸方向で複数個に分割
されているため、コイル取付部2との収縮量の差は従来
の超電導回転電機の回転子に比較し、数分の1となる。
伝熱矩形板200とコイル取付部2との収縮量の差は伝
熱矩形板200とコイル取付部2との結合部に発生する
応力に比例するため、伝熱矩形板200とコイル取付部
2との締結部に発生する応力は、従来の超電導回転電機
の回転子に比較し、数分の1となり伝熱矩形板200と
コイル取付部2との結合部に発生する熱応力が低減す
る。伝熱矩形板200の分割数を適切に選べば伝熱矩形
板200とコイル取付部2との結合部が破壊される恐れ
はなくなり、信頼性の高い超電導回転電機の回転子を得
ることが出来る。
【0015】実施例3.この発明の第3の実施例を説明
する。この第3の実施例では、先に説明した第1に実施
例における伝熱円板100を、コイル取付部2と同じ熱
膨張係数の材質としてある。第2の実施例における伝熱
矩形板200も同様である。
【0016】液体ヘリウムによって冷却された伝熱円板
100あるいは伝熱矩形板200とコイル取付部2とは
熱膨張係数が同一のため、収縮量の差を生じることはな
く、伝熱円板100あるいは伝熱矩形板200とコイル
取付部2との結合部に熱応力が発生しないため、結合部
が破壊されることはない。このため、信頼性の高い超電
導回転電機の回転子を得ることが出来る。
【0017】実施例4.この発明の第4の実施例を図に
基づき説明する。図5および図6はこの発明の第4の実
施例を説明するためのもので、図の関係は図1および図
2と同様である。図においてヘリウム液溜め部16に設
けられた伝熱円板100は、コイル取付部2に設けられ
ている超電導界磁コイル4を挿入するためのスロット溝
20の底に設けられた取付孔101からボルト102で
締結されている。
【0018】この発明のように構成された回転子におい
ては、コイル取付部2と伝熱円板100との締結は、ボ
ルト102により行われるため、コイル取付部2と伝熱
円板100が異種材質でも結合部に欠陥が生じることは
なく、コイル取付部2と伝熱円板100との結合作業も
容易で、コイル取付部2と伝熱円板100との結合部の
信頼性の高い超電導回転電機の回転子を得ることが出来
る。尚、以上の説明では、伝熱円板100をスロット溝
20の底に取付孔101を設けたものとしたが、コイル
取付部のスロット溝底以外から伝熱円板100をボルト
により締結しても同じ効果を得られる。もちろん、取付
孔101は中空部の内径側から所定深さ設けてもよい。
さらに、図3および図4に示すような伝熱矩形板200
をコイル取付部に同様の手段で固定してもかまわない。
【0019】実施例5.この発明の第5の実施例を図に
よって説明する。図7および図8はこの発明の第5の実
施例を説明するためのもので、図の関係は図1および図
2と同様である。図における伝熱円板100は先に説明
した図1および図2と同様に設けられている。そして伝
熱矩形板200は先に説明した図3および図4と同様に
設けられている。
【0020】液体ヘリウムは、伝熱円板100に設けら
れた切欠部100bを通りコイル取付部2の軸方向に移
動することができる。そのため、コイル取付部2の軸方
向において液体ヘリウムが偏ることはなく、コイル取付
部2を均一に冷却することが出来る。また、ヘリウム液
溜め部を伝熱円板100、伝熱矩形板200により細分
化出来るため、回転子の低速回転時における液体ヘリウ
ムの撹拌を抑えることができ、液体ヘリウムの消費量を
抑える効果がある。また、伝熱円板100、伝熱矩形板
200は分割構造のため、コイル取付部2との結合部に
発生する応力は、従来の超電導回転電機の回転子に比較
し低く、結合部が破壊されることはなく、信頼性の高い
超電導回転電機の回転子を得ることが出来る。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項3
のいずれかの発明による超電導回転電機の回転子は、伝
熱部材を円周方向あるいは軸方向に分割したので、伝熱
部材とコイル取付部との収縮量の差の絶対量が減少し、
結合部の応力が低減され、コイル取付部と伝熱部材との
結合部が破壊されることがない。
【0022】また、請求項3の発明による超電導回転電
機の回転子は、ヘリウム液溜め内部の軸方向複数箇所に
周壁に結合され、その半径方向に沿って複数に分割され
た有孔円板の伝熱部材と、回転子の半径方向に幅を有し
て周壁に結合され、回転子軸線と平行に配設され、ヘリ
ウム液溜め部の長さを複数個にほぼ等分する単位長さに
分割された複数の矩形の伝熱部材を備えたので、ヘリウ
ム液溜め部を細分化出来る、回転子の低速回転時におけ
る液体ヘリウムの撹拌を抑えることができ、液体ヘリウ
ムの消費量を抑えられる。
【0023】また、請求項4の発明による超電導回転電
機の回転子は、伝熱部材をコイル取付部と同じ熱膨張率
の材質としたので、伝熱部材とコイル取付部との熱収縮
量の差をなくなり熱収縮による応力の発生が防止され、
コイル取付部と伝熱部材との結合部の破壊が生じること
はない。
【0024】また、請求項5の発明による超電導回転電
機の回転子は、コイル取付部の軸線方向と直角に取付け
られる伝熱部材を、円周方向に複数に分割し、かつコイ
ル取付部の中空部周壁に接する部分切欠部を設けたの
で、液体ヘリウムがコイル取付部の軸方向に移動し、液
体ヘリウムが偏ることがなく、コイル取付部が均一に冷
却される。
【0025】さらにまた、請求項6の発明による超電導
回転電機の回転子は、伝熱部材をコイル取付部に穿孔し
た取付孔に締結手段によって固定したので、伝熱部材と
コイル取付部の材質が異なっても結合部の破壊が生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による、超電導回転電
機の回転子の軸方向断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例を示す図1の矢視X−
Xによる断面図である。
【図3】この発明の第2の実施例による、超電導回転電
機の回転子の軸方向断面図である。
【図4】この発明の第2の実施例を示す図3の矢視X−
Xによる断面図である。
【図5】この発明の第4の実施例による、超電導回転電
機の回転子の軸方向断面図である。
【図6】この発明の第4の実施例を示す図5の矢視X−
Xによる断面図である。
【図7】この発明の第5の実施例による、超電導回転電
機の回転子の軸方向断面図である。
【図8】この発明の第5の実施例を示す図7の矢視X−
Xによる断面図である。
【図9】従来の超電導回転電機の回転子の軸方向断面図
である。
【図10】従来の超電導回転電機の回転子を示す図9の
矢視X−Xによる断面図である。
【図11】従来の超電導回転電機の回転子の軸方向断面
図である。
【図12】従来の超電導回転電機の回転子を示す図9の
矢視X−Xによる断面図である。
【符号の説明】
2 コイル取付部 4 超電導界磁コイル 16 ヘリウム液溜め部 17 伝熱円板 18 伝熱矩形板 20 スロット溝 100 伝熱円板 100a 中空孔 100b 切欠部 101 取付孔 102 ボルト 200 伝熱矩形板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状であって、その外周部には超
    電導界磁コイルを支持し、中空部にはヘリウム液溜め部
    が形成され、該ヘリウム液溜め内部の軸方向複数箇所
    に、周壁に結合された有孔円板の伝熱部材を備えたコイ
    ル取付部を有する超電導回転電機の回転子において、前
    記伝熱部材がその半径方向に沿って複数に分割されてい
    ることを特徴とする超電導回転電機の回転子。
  2. 【請求項2】 中空円筒状であって、その外周部には超
    電導界磁コイルを支持し、中空部にはヘリウム液溜め部
    が形成され、該ヘリウム液溜め内部にその軸方向に回転
    子の半径方向に幅を有し周壁に結合され回転子軸線と平
    行に配設された複数の矩形の伝熱部材を備えたコイル取
    付部を有する超電導回転電機の回転子において、前記伝
    熱部材が回転子軸線方向に前記ヘリウム液溜め部の長さ
    を複数個にほぼ等分する単位長さに分割されていること
    を特徴とする超電導回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】 中空円筒状であって、その外周部には超
    電導界磁コイルを支持し、中空部にはヘリウム液溜め部
    が形成され、該ヘリウム液溜め内部に伝熱部材を備えた
    コイル取付部を有する超電導回転電機の回転子におい
    て、前記ヘリウム液溜め内部の軸方向複数箇所に周壁に
    結合され、その半径方向に沿って複数に分割された有孔
    円板の伝熱部材と、回転子の半径方向に幅を有して周壁
    に結合され、回転子軸線と平行に配設され、前記ヘリウ
    ム液溜め部の長さを複数個にほぼ等分する単位長さに分
    割された複数の矩形の伝熱部材を備えたコイル取付部を
    有することを特徴とする超電導回転電機の回転子。
  4. 【請求項4】 前記伝熱部材が前記コイル取付部と同じ
    熱膨張係数を有する材質からなることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の超電導回転電機
    の回転子。
  5. 【請求項5】 前記有孔の伝熱部材の外周に切欠部を設
    けたことを特徴とする請求項1、請求項3および請求項
    4のいずれかに記載の超電導回転電機の回転子。
  6. 【請求項6】 前記伝熱部材を前記コイル取付部に穿孔
    した取付孔に締結手段によって固定したことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の超電導回
    転電機の回転子。
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