JPH07273708A - 通信システムの予測動作の方法および装置 - Google Patents

通信システムの予測動作の方法および装置

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JPH07273708A
JPH07273708A JP7078367A JP7836795A JPH07273708A JP H07273708 A JPH07273708 A JP H07273708A JP 7078367 A JP7078367 A JP 7078367A JP 7836795 A JP7836795 A JP 7836795A JP H07273708 A JPH07273708 A JP H07273708A
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JP7078367A
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Dennis P Diekelman
デニス・ポール・ディケルマン
Catherine B Stockwell
キャサリン・ブライス・ストックウエル
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18539Arrangements for managing radio, resources, i.e. for establishing or releasing a connection

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の衛星12と、複数の衛星12を介して
通信する複数の加入者ユニット26と、加入者トラヒッ
ク予測を作成し、通信システム10の動作を管理するシ
ステム制御部28とによって構成されるセルラ通信シス
テムの動作を制御する方法および装置を提供する。 【構成】 この方法は、トラヒック予測要求を地域トラ
ヒック要求に分解する段階974と、過去の地域トラヒ
ック経時データに基づいて各地域トラヒック要求につい
て地域トラヒック予測を決定する段階976と、地域ト
ラヒック要求を統合された加入者トラヒック予測に合成
する段階978とを含む。加入者トラヒック予測は、通
信システム10の動作を制御するシステム運用プランを
生成する(908)ために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、広域セルラ通
信システム(global cellular communicationsystem)に
関し、さらに詳しくは、このような通信システムを管理
して、通信トラヒック需要に対処することに関する。
【0002】
【従来の技術】本明細書で定義される「加入者(Subscri
ber)」とは、通信システム・ユーザのことである。「加
入者トラヒック(Subscriber traffic)」とは、一人また
はそれ以上の加入者によって運用される1つまたはそれ
以上の通信装置から発信されるデータとして定義され
る。通信システムの加入者トラヒック伝搬容量は、任意
の通信システム内では有限量の資源(例えば、衛星バッ
テリに蓄積される電気エネルギまたは無線リンクのチャ
ネル容量)しかないので制限される。そのため、一度に
通信システムにアクセスできる加入者の数も制限され
る。加入者トラヒックが通信システムの容量を超える
と、一部の加入者はアクセスが拒否される。アクセスが
頻繁に拒否されると、不満な加入者もでてくることが考
えられる。
【0003】有限資源を有する任意のシステムでは、シ
ステム資源の管理は、資源管理が全く行われない場合に
比べて優れたシステム性能(例えば、加入者トラヒック
伝搬容量の増加など)を提供することが望ましい。
【0004】従来の地上(非セルラ)通信システム(例
えば、電話回線網)は、加入者によって利用される通信
ノード(例えば、電話機または無線装置)と、システム
の動作全体を管理する中央制御設備と、中央制御設備か
らの命令に基づいて加入者トラヒックを中継するルーテ
ィング装置(routing device)とを一般に含む。中央制御
設備の1つの機能は、システムにおける加入者トラヒッ
ク・ルーティングを制御することである。従来のルーテ
ィング管理は反応的(reactive)に行われる(すなわち、
制御設備は加入者トラヒックの実量に反応することによ
ってルーティング命令をリアルタイムに調整する)か、
あるいは予測的に行われる(すなわち、制御設備は将来
の加入者トラヒック量を予測し、この予測に基づいてル
ーティング装置に将来の加入者トラヒックを中継するよ
うに指示する)。
【0005】また、従来の地上セルラ通信システムは、
通信ノード(例えば、セルラ電話)と、ルーティング装
置と、中央制御設備とを含む。しかし、従来の地上セル
ラ通信システムの中央制御設備は、加入者トラヒック・
ルーティングを予測的に管理しない。これらの設備は、
加入者トラヒック需要にリアルタイムに反応するだけで
ある。加入者トラヒック需要がシステムの容量を超える
と、ユーザはシステムに対するアクセスが拒否される。
【0006】非セルラおよびセルラ・ルーティング装置
は、サービスを提供する一定のセットの通信ノードを有
するのが一般的である。非セルラ・ルーティング装置
は、ある固定伝送媒体を介して特定のルーティング装置
に一般に結合された通信ノードに対してサービスを提供
する。セルラ・ルーティング装置は、特定のルーティン
グ装置の通信範囲内の一定の地理的エリア内にある通信
ノードにサービスを提供する。
【0007】通信ニーズが増加するにつれて、衛星セル
ラ通信システムは、従来の地上方式の非セルラおよびセ
ルラ通信システムに代わる望ましい代替方式となる。従
来の地上方式のシステムとは異なり、衛星通信システム
は全世界的な通信を容易に網羅できる。衛星セルラ通信
システムに伴うルーティング装置(すなわち、衛星)
は、地上方式の通信システムのルーティング装置と2つ
の点で異なる。
【0008】まず第1に、衛星は一定量の加入者にサー
ビスを提供しなくてもよい。非静止衛星の場合、衛星は
地球の表面に対して移動する。従って、衛星から見る地
理的エリアおよび加入者の数は、衛星の変化する位置に
応じて大きくに変化する。
【0009】第2に、衛星セルラ・ルーティング装置の
資源は極めてダイナミックである。重量および寸法の制
約により、打ち上げ時に各衛星が収容できる資源の量は
制限される。さらに、資源は、衛星が遠く離れているた
め増加または補充するのが困難である。例えば、電気エ
ネルギ補充は、太陽エネルギの変換によって行うことが
できる。この結果、衛星バッテリの充電状態は循環的と
なるが、これは衛星が太陽の視界にあるか黄昏時にのみ
太陽エネルギを吸収する位置にあるためである。地球が
衛星と太陽との間にあると、衛星は太陽エネルギを吸収
できない。衛星が搭載機器に給電し加入者トラヒックを
サポートすると、電気エネルギはバッテリから消費さ
れ、また電気エネルギは太陽によって補充されるので、
衛星のエネルギ可用性はダイナミックである。
【0010】従って、各衛星は互いに全く異なるセット
の規則および制限を有し、システムの状態全体は決して
反復することはない。一方、地上方式のルーティング装
置は一般に、連続的なエネルギ供給を受け、あるいはエ
ネルギはより簡単に補充できる。
【0011】衛星通信システムでは、資源管理は、ダイ
ナミックな加入者トラヒックおよびダイナミックな資源
可用性のため重要となる。資源管理がない場合、例え
ば、衛星に蓄積された電気エネルギは、衛星が地球の影
に入り、大都市エリア内の加入者にサービスの提供を開
始すると急速に消耗する。そうなると、衛星がバッテリ
を充電するまで、衛星の経路内のその後の加入者に対す
るサービスは拒否される。例えば、衛星システムでは、
ある賑やかな大都市エリア(例えば、東京)からの加入
者トラヒックが、別の賑やかな大都市エリア(例えば、
オーストラリアのシドニー)をサポートするために、例
えば10分後に必要とされる衛星上のすべての蓄積エネ
ルギを消費することは許されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】適切な資源管理は、衛
星が遭遇する加入者トラヒックの正確な予測に依存す
る。このような予測により、通信システムは特定の大都
市エリアにおける加入者アクセスを知りながら制限で
き、しかもその大都市エリアおよび衛星がその後通過す
る他の地理的エリアに満足なサービスを提供できる。
【0013】従って、セルラ通信システムが加入者トラ
ヒックを効率的に対処できる方法で資源利用が制御でき
るように、セルラ通信システムの加入者トラヒック需要
を予測する方法が必要とされる。特に必要とされるの
は、加入者トラヒック需要が変化する、制限されダイナ
ミックな資源を有する衛星セルラ通信システムの加入者
トラヒック需要を予測する方法である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の利点は、1つの
形式において、システム制御部と、1つまたはそれ以上
のルーティング装置とによって構成される通信システム
の動作を予測的に制御する改善された方法によって達成
される。本方法は、システム制御部によって、加入者ト
ラヒック予測を生成する段階;システム制御部によっ
て、加入者トラヒック予測に基づくシステム運用プラン
を生成する段階;および1つまたはそれ以上のルーティ
ング装置によって、動作をシステム運用プランに合わせ
ることによりシステム運用プランを実行する段階によっ
て構成される。
【0015】本発明の利点は、別の形式では、呼データ
記録に基づいて加入者トラヒック予測を生成し、かつ加
入者トラヒック予測に基づいてシステム運用プランを作
成し、かつシステム運用プランに基づいて個別プランを
作成するシステム制御部によって構成されるセルラ通信
システム用の改善された装置によって達成される。セル
ラ通信システムはさらに、1つまたはそれ以上の衛星か
らなり、この衛星はシステム制御部から個別プランを受
信し、動作を個別プランに合わせ、かつ個別プランに含
まれるアクセス情報を放送する。セルラ通信システムは
さらに、複数の加入者ユニットからなり、この加入者ユ
ニットは、アクセス番号を有する常駐メモリ装置を内蔵
し、このアクセス番号により、特定の加入者ユニット
は、1つまたはそれ以上の衛星によって放送されたアク
セス情報に基づいて自局がセルラ通信システムにアクセ
スできるかどうかを判断できる。
【0016】本発明の利点は、別の形式では、複数の衛
星からなるセルラ通信システムで用いられる衛星通信サ
ブシステム用の改善された装置によって達成され、少な
くともその一部の衛星は天体の表面に対して移動し、各
衛星は、少なくとも1つの加入者ユニットと通信を行う
1つまたはそれ以上の送信機および受信機とを含む通信
資源を内蔵し、かつ1つまたはそれ以上の送信機および
受信機に結合された電磁エネルギを受信および送信する
少なくとも2つの装置を有する。このサブシステムは、
システム制御部によって複数の衛星に与えられる個別運
用プランを格納する衛星常駐メモリによって構成され、
この個別運用プランは将来の時間セットで複数の衛星を
運用するためのものであり、この個別運用プランは加入
者トラヒック予測に基づき、かつ複数の衛星に将来の時
間セット中の所定の時間で衛星の動作モードを変更させ
る。サブシステムはさらに、衛星常駐メモリに結合され
た衛星常駐コントローラと、1つまたはそれ以上の送信
機および受信機によって構成される。衛星常駐コントロ
ーラは、衛星常駐メモリに格納された個別運用プランに
よって決定される方法で、複数の衛星を通過する通信ト
ラヒックに応じて1つまたはそれ以上の送信機および受
信機を起動するためのものである。
【0017】本発明の利点は、別の形式では、システム
制御部と、通信チャネルを提供する1つまたはそれ以上
のルーティング装置とによって構成される通信システム
における加入者ユニットによって用いられる改善された
回路によって達成される。この回路は、前記加入者ユニ
ットを通信システムにと接続し、識別情報をシステム制
御部に送信する手段からなり、この識別情報は、1つま
たはそれ以上の許容アクセス番号を含むシステム運用プ
ランを生成するために用いられる。この回路はさらに、
1つまたはそれ以上のルーティング装置が1つまたはそ
れ以上の許容アクセス番号を放送し、かつ1つまたはそ
れ以上の許容アクセス番号の1つが特定の加入者ユニッ
トの常駐メモリ装置内に格納された特定のアクセス番号
と整合性があるときに、通信チャネルの1つを利用する
ことを試みる手段によって構成される。
【0018】以下に、本願明細書中で用いる用語につい
て概説する。「呼出試み回数(Call Attempt Count)」
は、時間範囲(Time Span) 中に特定の地域から行われた
呼出試みの回数を表わす。
【0019】「呼データ記録(CDR: Call Data Record)
」は、呼設定および完了の記録を表わす。
【0020】「候補モデル(Candidate Model) 」は、地
域トラヒック要求(Regional Traffic Request)に関連あ
りと識別されたトラヒック・モデルを表わす。
【0021】「CDR」は「呼データ記録」を参照のこ
と。
【0022】「ゲートウェイ(Gateway) 」(GW)と
は、一般に地上方式であり、ゲートウェイ地上通信局
(GW−GCS)(および衛星)を、例えば公衆電話交
換網(PSTN)などの地上機器に接続できる機器設備
を表わす。
【0023】「GCS」は「地上通信局(Ground Commun
ication Station)」を参照のこと。
【0024】「地上通信局(Ground Communication Stat
ion)」(GCS)は、地上機器(例えば、ゲートウェイ
またはシステム制御部(System Control Segment))を1
つまたはそれ以上の衛星に接続できる地上通信設備を表
わす;「GW」は「ゲートウェイ」を参照のこと。
【0025】「GW−GCS」とはゲートウェイ(G
W)と関連する地上通信局(GCS:Ground Communica
tion Station)を表わす。
【0026】「RC」は「地域コード(Regional Code)
」を参照のこと。
【0027】「地域トラヒック要求(Regional Traffic
Request)」は、連続した地理的地域について時間範囲で
の地域トラヒック予測(Regional Traffic Prediction)
に対する低レベルの要求を表わす。
【0028】「地域トラヒック予測(Regional Traffic
Prediction) 」は、特定の地域トラヒック要求に対応す
る予想されるトラヒック需要の統計的な予測を表わす。
【0029】「地域コード(Regional Code) 」(RC)
は特定の地域を固有に識別する値(例えば、数値または
文字)を表わす。
【0030】「SCS」は、「システム制御部(System
Control Segment)」を参照のこと。
【0031】「SCS−GCS」は、システム制御部
(SCS)と関連する地上通信局(GCS)を表わす。
【0032】「SU」は、「加入者ユニット(Subscribe
r Unit) 」を参照のこと。
【0033】「加入者(Subscriber)」は、通信システム
・ユーザを表わす。
【0034】「加入者トラヒック予測(Subscriber Traf
fic Prediction) 」は、特定のトラヒック予測要求に対
応する予想されるトラヒック需要の統計的な予測を表わ
す。一般に、地域トラヒック予測の合成である。
【0035】「加入者ユニット(Subscriber Unit) 」
(SU)は、無線リンクを介して衛星と直接通信する個
別通信端末を表わす。
【0036】「システム制御部(System Control Segmen
t)」(SCS)は、一般に地上方式であり、通信システ
ムの動作を制御する制御設備を表わす。
【0037】「システム・ノード(System Node) 」は、
衛星,GW,SCS,SCS−GCS,GW−GCSま
たは通信システムと接続する他の装置を表わす。
【0038】「システム運用プラン(System Operationa
l Plan) 」は、指定された時間セット中にシステム資源
をどのように利用するかを指定するマスタ・システム・
プランを表わす。
【0039】「時間セット(Time Set)」は、時間範囲(T
ime Span) の任意の組合せを表わす。
【0040】「時間範囲(Time Span) 」は、ある範囲の
連続した時間の期間を表わす。
【0041】「トラヒック・モデル(Traffic Model) 」
は、加入者トラヒックの統計的な記述を表わす。
【0042】「トラヒック予測要求(Traffic Predictio
n Request)」は、加入者トラヒック予測に対する高レベ
ルの要求を表わす。
【0043】「有効フラグ(Validty Flag)」は、データ
・セットを識別する情報を表わす。有効フラグは、望ま
しくは、データ・セットがどの時間範囲,地域およびト
ラヒック・タイプに相当するかを記述する。
【0044】
【実施例】本発明は、特許請求の範囲において詳しく説
明される。しかし、本発明のより深い理解は、図面とと
もに以下の詳細な説明および請求の範囲を参照すること
によって得られる。
【0045】ただし、以下で説明する例は本発明の好適
な実施例を一形式で示すものであり、このような例示は
いかなる点でも制限して解釈されるものではない。
【0046】通信システムをうまく運用するためには、
システム効率を最大限にするために各システム・ノード
の有限資源を管理する必要がある。システム資源の管理
は、システム全体における正確な加入者トラヒック予測
に依存する。
【0047】正確な加入者トラヒック予測により、シス
テム資源管理者は、システム管理者の希望に応じて(例
えば、重要な地域に)資源を適用できる。従って、高い
需要を有すると予想されるエリアは、低需要エリアに比
べてより多くの資源が割り当てられることが望ましい。
加入者トラヒック予測が誤って高い場合(例えば、予測
された高需要エリアが実際に低需要である場合)、この
エリアに割り当てられた過剰資源は過小利用される。よ
り切迫した問題として、予測された低需要エリアが実際
に高需要となると、加入者はシステムに対するアクセス
が拒否される。本発明は、対応する好適な実施例におい
て、加入者トラヒック予測を生成することにより通信シ
ステムを運用する方法と、この方法を実施する装置とに
よって構成される。 A.好適な装置 図1は、本発明による衛星方式のセルラ通信システムの
概略図を示す。通信システム10は、周回衛星12を利
用して地球上空の周りに配置される。通信システム10
は、任意の天体の周りで動作できるので、地球の周りの
動作に限定されない。
【0048】衛星12は、低軌道,中軌道,静止軌道ま
たはその組合せでもよい軌道14上にある。低軌道(low
-earth orbit) は、一般に約600km〜2000km
の高度にあり、中軌道(medium-earth orbit)は、約20
00km〜20,000kmの高度にあり、静止軌道は
約42,165kmの高度にあるが、他の高度も利用で
きる。図示の例では、通信システム10は6つの極軌道
面を利用し、各軌道面は11基の衛星12を有し、全部
で66基の衛星12がある。しかし、66基の衛星12
は不可欠ではなく、より多いまたは少ない衛星12や、
より多いまたは少ない軌道面や、周回衛星および静止衛
星の組合せも利用できる。わかりやすいように、図1は
いくつかの衛星12のみを示す。
【0049】衛星12は、通信システム10のルーティ
ング装置として動作し、地上装置と通信するが、この地
上装置は任意の数の無線通信加入者ユニット26,シス
テム制御部地上通信局(System Control Segment Ground
Communication Station) 24またはゲートウェイ地上
通信局(Gateway Ground Communication Station)30で
もよい。
【0050】図1に示す加入者ユニット26(SU)
は、例えば、衛星12に加入者データを送信し、衛星1
2から加入者データを受信するように適応されたハンド
ヘルド型携帯セルラ電話でもよい。また、SU26は、
ファクシミリ装置,ページャ,データ端末または任意の
種類の通信装置でもよい。
【0051】「地上通信局(Ground Communication Stat
ion)」(GCS)は、地上方式の機器(例えば、ゲート
ウェイ22またはシステム制御部28)を1つまたはそ
れ以上の衛星12に接続できる地上通信設備である。図
1は、ゲートウェイ22と関連するゲートウェイGCS
30(GW−GCS)およびシステム制御部28と関連
するシステム制御部GCS24(SCS−GCS)を示
す。SCS−GCS24は、望ましくは、データ転送
や、衛星12の衛星群のための遠隔測定,追尾および制
御(telemetry, tracking and control) 機能を行う。G
W−GCS30は、望ましくは、衛星12とゲートウェ
イ22との間のデータ転送を行う。
【0052】「ゲートウェイ」22(GW)は、一般に
地上方式であり、GW−GCS30(および、衛星1
2)を、例えば、図示しない公衆電話回線網(PST
N)などの地上方式の機器に接続できる機器設備であ
る。GW22は、望ましくは、SU26,地上電話機器
(TTE:terrestrial telephony equipment )(例え
ば、PSTN機器)および衛星12とともに呼処理機能
を行う。GW22は、GW−GCS30を介して通信シ
ステム10の残りの部分と通信する。GW22は、GW
−GCS30と同じ場所に配置する必要はない。GW2
2は、好ましくは、地上回線を介してGW−GCS30
に結合されるが、これは不可欠ではない。別の実施例で
は、GW22は、光ファイバ・リンク,無線リンクまた
は他の伝送媒体を介してGW−GCS30に結合しても
よい。
【0053】「システム制御部」28(SCS)は、一
般に地上方式であり、通信システム10の動作を制御す
る制御設備である。SCS28は、SCS−GCS24
2を介して通信システム10の残りの部分と通信する。
SCS28は、SCS−GCS24と同じ場所に配置す
る必要はない。SCS28は、好ましくは、地上回線を
介してSCS−GCS24に結合されるが、これは不可
欠ではない。別の実施例では、SCS28は、光ファイ
バ・リンク,無線リンクまたは他の伝送媒体を介してS
CS−GCS24に結合される。
【0054】本明細書では、SCS28またはGW22
のいずれかに送信されるメッセージは、SCSーGCS
24またはGW−GCS30をそれぞれ介して、これら
の設備に送信されるメッセージとして言及される。
【0055】図1では、はっきりとわかりやすいよう
に、GW22,SCS28,SU26,SCS−GCS
24およびGW−GCS30それぞれ1つのみが示され
る。通信システムのニーズに応じて更なるシステム・ノ
ードが望ましいことが、本明細書の説明に基づいて当業
者に理解されるであろう。
【0056】図2は、本発明によるSCSのブロック図
を示す。SCS28は、望ましくは、SCS常駐メモリ
192に結合されたSCS常駐コントローラ190を含
む。また、SCS常駐コントローラ190は、SCS−
GCSインタフェース194に結合される。好適な実施
例では、SCS常駐コントローラ190は、通信システ
ム10(図1)のシステム・ノードによる資源利用を規
定するシステム運用プランを生成する。システム運用プ
ランは、各システム・ノードの個別部分に分割され、各
個別部分は、運用プランをSCS−GCS24(図1)
に送信するSCS−GCSインタフェース194を介し
てシステム・ノードに通信される。また、SCS−GC
Sインタフェース194は、SCS−GCS24からデ
ータを受信する。
【0057】図3は、本発明によるGWのブロック図を
示す。GW22は、望ましくは、PSTNタイプ・イン
タフェース172に結合されたGW常駐コントローラ1
70を含む。PSTNタイプ・インタフェース172
は、特定の通信システムの条件に基づいて、GW22を
PSTN,国際交換局(ISC:international switch
ing center)または別のネットワークに接続できる。ま
た、GW常駐コントローラ170は、GW−GCSイン
タフェース174に結合される。GW22は、GW−G
CSインタフェース174を介して、システムの残りの
部分と通信する。別の実施例では、GW22は、GW常
駐メモリ176をさらに含んでもよい。
【0058】図4は、本発明によるSUのブロック図を
示す。SU26は、固定または移動通信ユニットのいず
れでもよい。SU26は、望ましくは、SU送信機11
2およびSU受信機114に結合されたSUアンテナ1
10を含み、これらの送信機および受信機は通信プロセ
ッサ116に結合される。SU26は、SU送信機11
2およびSU受信機114をそれぞれ介して、加入者デ
ータ,識別情報およびシステム・データを送信および受
信する。識別情報は、望ましくは、SUタイプ(例え
ば、セルラ電話),トラヒック・タイプ(例えば、音
声),データ・レート(例えば、2400ビット/秒)
および固有機器識別(例えば、SU26の固有シリアル
番号)を含む。識別情報の一部またはすべては、望まし
くは、SU28に送信され、SU28によって用いられ
て、加入者トラヒック予測およびシステム運用プランを
生成する。
【0059】通信プロセッサ116は、SU常駐メモリ
118に結合される。通信プロセッサ116は、SU2
6に通信されSU26から通信されるデータ(例えば、
音声データ)を制御・処理する。通信プロセッサの制御
タスクの一部は、SU26が通信システム10(図1)
上で「呼」を起こすことができるかどうか、およびSU
26が呼を起こすことができる場合に、どの通信チャネ
ルをSU26が使用できるかを評価することである。こ
の評価は、衛星12(図1)によって放送されるアクセ
スおよびチャネル情報に依存し、この情報はSU受信機
114を介してSU26によって受信される。
【0060】好適な実施例では、SU26は、データ・
パケットの形式でデータを送信および受信する。データ
・パケットとは、本明細書では、望ましくはルーティン
グ情報(例えば、発信アドレス(source address)および
相手アドレス(destination address) )および加入者デ
ータを含むメッセージの一部として定義される。
【0061】図5は、本発明による衛星12のブロック
図を示す。衛星12は、望ましくは、衛星クロスリンク
・アンテナ58,衛星ダウンリンク・アンテナ50およ
び衛星加入者アンテナ42を含む。図5では、衛星クロ
スリンク・アンテナ58,衛星ダウンリンク・アンテナ
50および衛星加入者アンテナ42それぞれ1つのみを
示すが、1つ以上の各種類のアンテナを衛星12に搭載
してもよく、あるいは1つまたはそれ以上のアンテナを
組み合わせてもよい。
【0062】衛星クロスリンク・アンテナ58は、クロ
スリンク送信機80およびクロスリンク受信機82に結
合される。衛星加入者アンテナ42は加入者送信機84
および加入者受信機86に結合される。衛星加入者アン
テナ42は、地球に向けて「セル・パターン」を投影す
る。セル・パターンは、1つまたはそれ以上の指向性通
信チャネルを含む。望ましくは、各チャネルにより、S
U26は衛星12と通信できる。
【0063】衛星ダウンリンク・アンテナ50は、ダウ
ンリンク送信機88およびダウンリンク受信機90に結
合される。送信機80,84,88および受信機82,
86,90は、衛星常駐コントローラ92に結合され、
この衛星常駐コントローラ92は衛星常駐メモリ94に
結合される。システム運用プランは、衛星ダウンリンク
・アンテナ50およびダウンリンク受信機90を介し
て、衛星12によってSCS28から便宜的に受信さ
れ、衛星常駐メモリ94に格納される。システム運用プ
ランは、アクセスおよびチャネル情報を含み、この情報
は、衛星12によってそのセル・パターン内で放送さ
れ、かつ発呼を試みるかどうかを判定するためSU26
によって用いられる。
【0064】衛星常駐コントローラ92は、衛星12の
リアルタイム動作を制御する。このことは、特に、衛星
常駐メモリ94に格納されたシステム運用プランに基づ
いて加入者トラヒックを制御することを含む。衛星常駐
コントローラ92は、衛星のセル・パターン内のすべて
のSU26にアクセスおよびチャネル情報を放送する。
このアクセスおよびチャネル情報は、システム運用プラ
ンに含まれる。アクセスおよびチャネル情報は、発呼を
試みるべきかどうかをSU26に通知する。
【0065】衛星常駐コントローラ92は、望ましく
は、加入者トラヒックをリアルタイムで監視する。衛星
常駐コントローラ92は、望ましくは、衛星のセル・パ
ターン内でSU26によって行われた呼出試みの数を計
数し、呼出試み回数(Call Attempt Count)を衛星常駐メ
モリ94に格納する。呼出試み回数は、望ましくは、成
功したか否かにかかわらず、すべての呼出試みを含む。
【0066】衛星常駐コントローラ92は、望ましく
は、遠隔測定情報を衛星ダウンリンク・アンテナ50を
介してSCS28に送信する。遠隔測定情報は、望まし
くは、呼出試み回数を含む。好適な実施例では、この情
報は、システム運用プランの生成時に、SCS28によ
って利用できる。
【0067】また、衛星12は、衛星バッテリ98に結
合された衛星太陽電池パネル(solarpanel)96を含ん
でもよい。衛星バッテリ98は、衛星常駐メモリ94,
衛星常駐コントローラ92,送信機80,84,88お
よび受信機82,86,90に結合され、これらに電気
エネルギを供給する。
【0068】周回衛星(例えば、衛星12)以外のルー
ティング装置を利用して、衛星12と同じ機能を実現で
きることが本明細書の説明に基づいて当業者に理解され
る。例えば、ルーティング装置は、固定または移動地上
セルラ局でもよい。
【0069】衛星12は、地球の表面に対して移動して
運ばれる。静止軌道上の衛星も通信システムにおけるル
ーティング装置として機能できることが本明細書の説明
に基づいて当業者に理解される。 B.通信システムにおけるデータ・フロー 図6は、本発明による2つの加入者ユニット(SU20
0,202)間の通信リンクの概念図を示す。「発信側
(source)SU」200から発信されるデータ・パケット
は、望ましくは、システムを介して「相手側(destinati
on) SU」202に中継される。各データ・パケット
は、望ましくは、相手側SU202のアドレスを含む。
【0070】リンク210上で、発信側SU200は、
まず相手側SU202に宛てられたデータ・パケットを
発信側衛星204に送信し、この衛星のセル・パターン
222に発信側SU200は位置する。発信側衛星20
4は、衛星加入者アンテナ42を介してデータ・パケッ
トを受信する。発信側衛星204は、クロスリンク21
4上でデータ・パケットを中間衛星206を介して相手
側衛星208に中継する。クロスリンク・トラヒック
は、衛星クロスリンク・アンテナ58を介して衛星20
4,206,208をよって送受信される。ルーティン
グは、衛星204,206,208の衛星常駐メモリ9
4(図5)に格納されたシステム運用プランの一部であ
る所定のルーティング・プランに基づいて行われる。
【0071】そのセルラ・パターン224内にSU20
2が位置する相手側衛星208は、リンク216上で受
信データ・パケットを衛星加入者アンテナ42を介して
相手側SU202に送信する。
【0072】データ・パケットのフォーマットは、SU
から衛星へのリンク210,216と、衛星から衛星へ
のリンク214との間で異なる。例えば、発信側衛星2
04は、発信側衛星のセル・パターン222内の複数の
SU(例えば、SU200)からのデータ・パケットを
互いに多重化できる。次に、この多重化されたデータ・
パケットは、中間衛星206を介して中継できる。中間
衛星206は、データ・パケットを分離(demultiplex)
し、これらのデータ・パケットを異なる相手側衛星(図
6に図示せず)に中継するため再度多重化する。
【0073】好適な実施例では、衛星(例えば、衛星2
04,206,208)は、衛星クロスリンク・アンテ
ナ58を介して互いの衛星と直接通信できる。別の実施
例では、衛星は、一般に地上方式である中継設備(図6
に図示せず)にデータを送信してもよい。この中継設備
は、地上回線を介してデータを中継し、あるいは別の衛
星にデータを送信できる。
【0074】図7は、本発明による加入者ユニット(発
信側SU230)と地上電話装置(相手側TTE23
2)との間の通信リンクの概念図を示す。リンク236
上で、発信側SU230は、まず相手側TTE232に
宛てられたデータ・パケットを発信側衛星234に送信
し、この衛星のセル・パターン252内に発信側SU2
30は位置する。発信側衛星234は、衛星加入者アン
テナ42を介してデータ・パケットを受信する。次に、
発信側衛星234は、クロスリンク242上でデータ・
パケットを中間衛星238を介して相手側衛星240に
中継する。データは、クロスリンク242上で衛星クロ
スリンク・アンテナ58を介して送信される。データ・
ルーティングは、衛星234,238,240の衛星常
駐メモリ94(図5)に格納された運用プランの一部で
ある所定のルーティング・プランに基づいて行われる。
【0075】次に、相手側衛星240は、リンク250
上でデータ・パケットを相手側GW−GCS246およ
び相手側GW244に送信する。相手側衛星240と相
手側GW−GCS246との間の通信リンクは、衛星ダ
ウンリンク・アンテナ50およびGW−GCSアンテナ
52を介して確立される。
【0076】次に、相手側GW244は、データ・パケ
ットを通信システム248(例えば、PSTN)を介し
て相手側TTE232に中継する。
【0077】本明細書の説明に基づいて当業者に理解さ
れるように、衛星網を介して通信する2つのTTE間の
データ通信にも同様なルーティング方法を利用できる。
【0078】上記の説明では、特定のSUまたはTTE
を発信側または相手側装置として指定した。ただし、こ
の指定は純粋に任意である。装置間の双方向通信を可能
にする通信システムでは(すなわち、装置がデータの送
信および受信の両方を行う)、各装置は発信側および受
信側装置の両方に同時になりうることが本明細書の説明
に基づいて当業者に理解されるであろう。 C.好適な方法の説明 1.地域(Region) 図8は、本発明による地球の表面の地域の例を示す。例
えば、地域700,702,704に分割された地球の
表面の一部を示す。望ましくは、地球の表面全体が地域
に分割される。最も一般的には、地域(region)とは、緯
度境界および経度境界によって識別される地球の表面
(すなわち、陸または海)の連続したエリアである。
【0079】地域コード(Region Code) (RC)とは、
特定の地域を固有に識別する値(例えば、数値または文
字)のことである。固有のRCは、望ましくは、識別の
ため各地域と関連づけられる。RCは、例えば、特定の
SUまたは他の通信装置のおおよその位置を表示した
り、あるいは加入者トラヒック予測のための特定の地域
を識別するために用いられる。
【0080】2.呼データ記録の作成および呼出試み回
数の更新 図9は、本発明により加入者呼データを作成する方法の
フローチャートを示す。呼データ記録(CDR:Call D
ata Record)および呼出試み回数は、重要な加入者「呼
データ」であり、SCS28(図1)はこの呼データを
利用して加入者トラヒック予測を行う。CDRは、望ま
しくは、呼設定および完了の記録である。呼出試み回数
は、望ましくは、時間範囲(Time Span) 中に特定の地域
から行われた呼出回数の総数である。
【0081】本明細書で定義されるように、「通信ユニ
ット」は、SU(例えば、SU26,図1)またはTT
E(例えば、TTE232,図7)のいずれかである。
加入者呼データ作成プロセスは、「発呼側通信ユニッ
ト」(すなわち、呼を起こす通信ユニット)が最初に呼
出を試みる(例えば、通信ユニットが番号をダイアルす
る)ときに開始する(ブロック300)。
【0082】発呼側通信ユニットがTTEの場合、発呼
側通信ユニットは、ここでは「発呼側GW」と呼ばれる
関連GWを介して呼出を試みる。「発呼側衛星」とは、
TTEの発呼側GWにサービスを提供する衛星のことで
ある。
【0083】発呼側通信ユニットがSUの場合、発呼側
通信ユニットは、発呼側衛星に対して直接呼出を試み、
この発呼側衛星のセル・パターンに発呼側通信ユニット
は位置する。SUの発呼側GWは、発呼側通信ユニット
が位置する地域にサービスを提供するGWである。
【0084】「発呼側衛星」が発呼側通信ユニットから
呼出試みを受信すると(ブロック302)、発呼側衛星
は、望ましくは、衛星常駐メモリ94(図5)に格納さ
れたその呼出試み回数を繰り上げる(ブロック30
4)。
【0085】発呼側衛星は、呼を処理できる資源がある
かどうか調べる(ブロック306)。発呼側衛星が呼を
処理できない場合(ブロック306)、手順は終了する
(ブロック316)。
【0086】発呼側衛星が呼を処理できる場合(ブロッ
ク306)、発呼側GWはこの呼出のCDRを設定す
る。各CDRは、望ましくは、発呼側RC(すなわち、
望ましくは、発呼側通信ユニットが位置する地域を識別
するRC)と、応答側RC(すなわち、望ましくは、応
答側通信ユニットが位置する地域を識別するRC)と、
呼の開始時間と、装置タイプと、データ・レートと、ト
ラヒック・タイプ(例えば、音声,データ/ファック
ス,ページングなど)を含む。
【0087】また、「応答側GW」(例えば、望ましく
は、応答側通信ユニットが位置する地域にサービスを提
供するGW)は、呼の応答側通信ユニットを記述するC
DRを設定できる。
【0088】次に、手順は、呼が切断されたかどうか調
べる(ブロック312)。呼が切断されない場合(ブロ
ック312)、手順は図示のように反復する。呼が切断
される場合(ブロック312)、GWはこの呼と関連す
るCDRを完了する(ブロック314)。
【0089】「切断側通信ユニット」は、どちらが呼を
切断するか(例えば、ハングアップ(hang up) した通信
ユニット)に応じて、発呼側通信ユニットでも応答側通
信ユニットでもよい。呼切断時間は、望ましくは、各C
DRに含まれる。また、CDRは、切断側通信ユニット
が呼を切断したときにこの切断側通信ユニットが位置す
る地域のRCを含んでもよい。CDRは、呼切断時間お
よび切断側通信ユニットのRCがCDR内に含まれると
きに完了したとみなされる。
【0090】CDRが完了すると(ブロック314)、
手順は終了する(ブロック316)。
【0091】CDRは、各呼の期間など、加入者トラヒ
ック予測の作成に用いられる重要なデータを含む。期間
情報を含まない呼出試み回数も重要な値である。なぜな
らば、SCS28が正確な将来の加入者トラヒック予測
を行うために、SCS28(図1)は呼出試みが行われ
た総数を知る必要があるためである。CDRは、発呼側
衛星で失敗した呼出試みに対しては作成されない。従っ
て、CDRによって指示された通信システム上の呼出回
数は、衛星によって集計された呼出試み回数の総数より
も少ないことがある。例えば、特定の地域内の加入者ト
ラヒック予測が、過去の成功した呼出の回数にのみ基づ
くならば(例えば、CDRの数に基づく値)、この予測
は実際に試みられるものよりも少ない数を反映する。
【0092】呼出試み回数は、望ましくは、遠隔測定メ
ッセージで、衛星12(図1)からSCS28に送信さ
れる。CDRは、望ましくは、GW22によってSCS
28に送信される。SCS28は、望ましくはSCS常
駐メモリ192(図2)にあるトラヒック経時データベ
ース(Traffic History Database)にこの加入者データを
ソートし、格納する。
【0093】本明細書の説明に基づいて当業者に理解さ
れるように、、TTEまたはSUが発呼側または応答側
通信ユニットのいずれかであるかあるいはその両方であ
る場合に、CDRは作成され、呼出試み回数は更新され
る。 3.トラヒック予測要因 本明細書で定義されるように、「時間範囲(Time Span)
」とは、ある範囲の連続した時間の期間(例えば、
9:00a.m.グリニッジ平均時(GMT)から3:
00p.m.GMTまで)である。また、本明細書で定
義されるように、「時間セット(Time Set)」とは、時間
範囲の任意の組合せである。時間セットは、連続的(例
えば、9:00a.m.GMTから3:00p.m.G
MTまで)でも、周期的(例えば、毎週月曜日)でも、
事象(event) (例えば、洪水)によって記述してもよ
い。
【0094】SCS28は、トラヒック予測要求に含ま
れるいくつかの予測パラメータに基づいて加入者トラヒ
ック予測を行う。これらの予測パラメータは、望ましく
は、特定の地域,特定のトラヒック・タイプおよび定め
られた時間セットを含む。例えば、SCS28は、RC
#178および#179(地域)についてや、音声トラ
ヒック(トラヒック・タイプ)についてや、来年10月
のすべての月曜日について、5:00p.m.GMTか
ら6:00p.m.GMTの間(時間セット)で予測を
行うように要求されることがある。各加入者トラヒック
予測は、一つまたはそれ以上の特定地域およびSUのタ
イプに関連し、特定の時間セットに及ぶ。
【0095】異なる地域における加入者トラヒック需要
は大幅に異なるため、特定地域は加入者トラヒック予測
に関連する。図10は、本発明による地球の表面上の地
域800,802,804におけるセル・パターン投影
810,812,814の移動の例を示す。第1の時間
で、投影810は地域800にある。第2の時間で、投
影812は地域802にある。第3の時間で、投影81
4は地域804にある。地域800,802,804
は、地球の表面上にある。例えば、地域800は過疎エ
リアであり、地域802は過密エリアであり、地域80
4は別の過疎エリアである。
【0096】一般に、加入者トラヒック需要は異なる地
域内で変化する。図11は、本発明による特定の時点に
おける異なる地域での異なる加入者トラヒック需要の仮
定的なグラフを示す。加入者トラヒック需要は、例え
ば、毎分の呼の数または毎分のデータ・パケットの数に
よって記述できる。図11は、過疎地域800,804
における加入者トラヒック需要は、過密地域802にお
ける加入者トラヒック需要よりかなり少ないことを示
す。
【0097】どのトラヒック・タイプ(例えば、音声,
ページング)をトラヒック需要要求が指定したかも予測
に関連する。トラヒック予測は、望ましくは、特定地域
内でアクティブな特定SUタイプの数と、使用頻度(例
えば、1日に使用される平均回数)と、使用期間(すな
わち、各通信の長さ)と、他の要因とに基づいて行われ
る。この情報は、どれほどの特定のトラヒック・タイプ
を予期すべきかを予測するのに必要である。例えば、特
定の地域には5000台のページャがあり、セルラ電話
がない場合がある。そのとき、トラヒック予測は、50
00台のページャに対応する予定ページング・トラヒッ
クを含み、音声トラヒックは含まない。
【0098】特定地域,特定タイプおよび時間セット
は、予測を限定するパラメータである。しかし、他の
「事象(Event) 」は、これらの予測制限内で現れる加入
者トラヒック需要に影響を及ぼす。一例としての事象の
リストには次のようなものがある。
【0099】・時間的事象(Temporal Event)。例えば、
トラヒックは、夜間に比べて労働時間中に地域内で渋滞
することがある。あるいは、トラヒックは日曜よりも月
曜に渋滞することがある。
【0100】・文化的事象(Cultural Event)。例えば、
トラヒックは、特定の地域において、休日以外よりも母
の日に渋滞することがある。
【0101】・災難事象(Catastrophic Event)。例え
ば、洪水や吹雪の際に、従来の地上通信システムが機能
停止した場合に、危機管理のため増加したトラヒック
や、心配した家族からの呼出を処理するために衛星セル
ラ・システムのトラヒックが必要なことがある。
【0102】・地政学的事象(Geopolitical Event)。例
えば、ある国によって課せられた加入者リンク干渉制限
が通信システムの利用に影響を及ぼすことがある。ある
国でシステムの使用が禁止される場合、その国からのト
ラヒックは少ないか存在しない。
【0103】・マーケティング事象(Marketing Event)
。例えば、大量のSUが特定の地域内で販売された場
合や、サービスについて販促料金がある場合に、加入者
トラヒック需要は影響を受けることがある。
【0104】加入者トラヒック予測に影響を及ぼすのみ
ならず、事象は予測パラメータを指定するためにも用い
られる。例えば、SCS28は、RC#221において
次に発生する洪水について加入者トラヒック予測を行う
ように要求されることがある。
【0105】図12は、本発明により、時間的な事象に
応じて、特定地域内の加入者トラヒック需要の変化の仮
定的なグラフを示す。このグラフは、一週間の加入者ト
ラヒック需要の例を示す。トラヒック需要は正午付近で
最高となり、夜間に最低となり、トラヒック需要は一般
に昼間のほうが渋滞することを示す。また、図示のよう
に、労働時間中のページャおよびセルラ電話の使用が増
加するため、平日のトラヒックは一般に週末のトラヒッ
クよりも多い。この例では、日曜のトラヒック需要はこ
の地域の通常の週末トラヒックを表し、月曜のトラヒッ
ク需要は通常の平日トラヒックを表すことを想定する。
【0106】例えば、火曜日に、マーケティング事象が
発生し、1000台の新規セルラ電話が販売され、特定
地域内で稼働したことを想定し、そのため月曜と残りの
平日との間でトラヒックの増加が説明される。木曜日
に、母の日の文化的事象が発生したことを想定し、通常
の平日トラヒックよりもさらに高いことが説明される。
土曜日に、大規模な停電の災難事象が発生し、通常の平
日トラヒックよりも高いことが説明される。
【0107】加入者トラヒック予測は、望ましくは、S
CS28(図1)によって受信される関連CDRおよび
呼出試み回数から導出される。関連CDRおよび呼出試
み回数は、望ましくは、GW22および衛星12からそ
れぞれ発信される。例えば、SCS28が10月10日
の次の月曜日の5:00p.m.GMTから、6:00
p.m.GMTでRC#221について加入者トラヒッ
ク予測を行う場合、RC#221について以前の月曜日
の5:00p.m.GMTから、6:00p.m.GM
Tまでに生成されたCDRおよび呼出試み回数はこの予
測に関連する。
【0108】表Iは、CDR(および/または呼出試み
回数)の数に対する異なる予測パラメータの仮定的な影
響を示す。表Iにおいて、第1項目は開始例として用い
られ、各次の項目は1パラメータ(地域,時間セット,
トラヒック・タイプまたは事象)だけ第1項目からずれ
る。
【0109】
【表I】#CDRに対する地域,タイムセット,トラヒ
ック・タイプおよび事象の影響 4.システム資源の管理方法 本発明では、通信システムの資源の管理は、加入者トラ
ヒック需要の予測に依存する。図13は、本発明により
システム資源を管理する方法のフローチャートを示す。
本発明は、加入者トラヒック需要を全世界的に対応しな
がら、通信システムの資源を管理する自動化システムお
よび方法からなる。
【0110】本発明の好適な実施例は、未来の指定され
た時間セット中にそれぞれのシステム・ノードについ
て、あらかじめシステム運用プランを作成することに基
づく。処理は、望ましくは、個々のシステム・ノード内
で行われることが望ましいシステム・プラン実行(Execu
te System Plan) 機能を除いて、おもにSCS28(図
2)内で行われる。
【0111】システム運用プランは、実際の動作中にシ
ステム・ノードが越えてはならない上限または閾値を含
む。すなわち、システム・ノードは、特定の時間セット
中の実際の加入者トラヒックが予測したよりもはるかに
多くても、システム運用プランの制限内で動作しなけれ
ばならない。
【0112】システム・トラヒック管理(Manage System
Traffic) 方法は、「トラヒック予測要求(Traffic Pre
diction Request)」を生成する(ブロック902)こと
によって開始する(ブロック900)。トラヒック予測
要求とは、特定の時間セット,地域およびトラヒック・
タイプを指定する加入者トラヒック予測に対する要求で
ある。トラヒック予測要求は、性能監視事象(performan
ce monitoring event)(例えば、システム・プラン訂正
(ブロック920))または定期的プラニング事象(rou
tine planning event)(例えば、新規プランの時間(ブ
ロック922))のいずれかによって生成される。
【0113】4つの一般的なトラヒック予測要求タイプ
が本明細書において特定されるが、本発明の利点は、よ
り多くのタイプを設計に取り入れることができることで
ある。これら4つのタイプは、セル要求(例えば、ある
時点における特定のセルに生じるトラヒックの予測要
求);衛星要求(例えば、ある時点における特定の衛星
に生じるトラヒックの予測要求);経路要求(例えば、
時間セットについて特定の衛星に生じるトラヒックの予
測要求);および地理要求(例えば、特定の地理的エリ
ア内に生じるトラヒックの予測要求)である。トラヒッ
ク予測要求タイプは、望ましくは、特定のトラヒック予
測要求タイプを、以下の第C.6節で説明する地域トラ
ヒック要求にどのようにして分割するかを指示する。異
なるトラヒック予測要求タイプは、地域トラヒック要求
の組合せを高いレベルで指定する方法を提供する。
【0114】次に、加入者トラヒック予測(Predict Sub
scriber Traffic)機能(ブロック904)は、トラヒッ
ク予測要求に従って、さまざまなタイプの加入者トラヒ
ック(例えば、音声,ファックス,ページング)を予測
する。この要求に対する回答は加入者トラヒック予測で
あり、これはシステム・プラン監視プロセス(ブロック
916)によって検出された異常を解決するためや、シ
ステム・プラン生成プロセス(ブロック908)をサポ
ートするために用いることができる。加入者トラヒック
予測機能(ブロック904)については、以下の第C.
6節で詳しく説明する。
【0115】加入者トラヒック予測プロセス(ブロック
904)が実行された後、システム・プラン生成プロセ
ス(ブロック908)は、指定されたタイムセットのシ
ステム運用プランを生成する。システム・プラン生成プ
ロセス(ブロック908)は、利用可能なシステム資源
およびシステム契約条件を考慮して、将来のタイムセッ
ト中に予測されるサービス条件を満たすためシステム運
用プランを生成する。新規システム運用プランの生成
は、「プラニング条件(planning criteria) 」に基づい
て行われ、これらの条件はシステム・プラン生成プロセ
ス(ブロック908)に対する高レベルの制約である。
プラニング条件には、例えば、最小限の許容可能なシス
テム性能を規定する契約条件が含まれる。例えば、契約
条件は、チャネル割り当て方法,パワー制限,または地
域やイベントによるユーザへの優先権の割り当て方法
(例えば、非常時に特定の地域に追加アクセス権を提供
する)についての指示を規定してもよい。
【0116】システム運用プランは大きなマトリクスと
みなすことができ、すべてのシステム・ノードの資源利
用は、システム・レベルでバランスがとられる。システ
ム運用プランは、プラン実行中に各システム・ノードが
従うべき指示(例えば、衛星がクロスリンク上でデータ
を中継する方向,セルによってサービスが提供されるア
クセス優先権,特定のセルをオンまたはオフする時期,
アップリンク用に割り当てるアンテナなど)を含む。ま
た、システム運用プランは、望ましくは、システム運用
プランの実行中にシステム・ノードが越えてはならない
資源利用の「閾値」(例えば、ある時間にシステム・ノ
ードが処理できる最大呼数)を含む。
【0117】新規システム運用プランは、望ましくは、
周期的(例えば、1日1回)に生成される。システム運
用プランの生成では、システムによって加入者トラヒッ
ク予測をどのように対処するかを計画する。
【0118】システム運用プランは、加入者トラヒック
予測のすべての予測を満たさなくてもよい。従って、シ
ステム・プラン生成プロセス(ブロック908)は、望
ましくは、システム運用プランがどの程度サービスを提
供できるかを記述するメトリック(metric)も生成する。
【0119】システム運用プランは、望ましく、以下の
ものを含む。
【0120】・全体的なノード間のルーティング・プラ
ン; ・各衛星の各セルのチャネル割り当て; ・ダウンリンク,クロスリンクおよびアップリンク・ア
ンテナ割り当て; ・各衛星の各セルをいつアクティブまたは非アクティブ
にするかを指定するセル起動テーブル(cell activation
table) ;および ・SU常駐メモリ118(図4)に格納される優先番号
に基づいて、特定のSUがいつシステムにアクセスでき
るかを指定するアクセス優先権テーブル(access priori
ty table) 。
【0121】システム・プラン生成プロセス(ブロック
908)からのメトリックを利用して、システム運用プ
ランは評価され、システム運用プランが許容可能かどう
か判断が下される(ブロック910)。システム運用プ
ランがすべてのプラニング条件を満たすと判断されると
(ブロック910)、システム運用プランは許容可能と
みなすことができる。満たさない場合、評価は、システ
ム性能を改善するため(例えば、契約条件をより満たす
ため)プラニング条件を変更できるかどうか、あるいは
加入者トラヒック予測によって指定された時間セット中
に利用可能な資源を考慮して、システム運用プランはシ
ステムがなしうる最良のプランであるかどうかを検討す
る。すべての契約条件が満たされない場合でも、予測さ
れるシステム性能が、利用可能な資源について、システ
ムがなしうる最高のものであると判断された場合には、
許容可能とみなされることがある。
【0122】システム運用プランが許容可能(ブロック
910)またはシステムがなしうる最高のものであると
みなされると、個別プラン作成(Develop Individual Pl
an)ロセス(ブロック912)は、システム運用プラン
の各システム・ノードの固有部分を決定し、各システム
・ノードの固有部分を各システム・ノードに分配する。
【0123】次に、システム運用プランが作成された指
定の時間セット中に、各システム・ノードがシステム運
用プランのその固有部分に従って動作開始すると、シス
テム・プラン実行(Execute System Plan) プロセス(ブ
ロック914)が行われる。システム運用プランに従っ
て動作することには、ノード間ルーティング・プランに
基づいてデータ・パケットを中継することや、セル起動
プランに基づいて各衛星のセルをアクティブおよび非ア
クティブにすることなどが含まれる。
【0124】次に、システム・プラン実行監視(Monitor
System Plan Execution) プロセス(ブロック916)
は、システム・ノードの健全性およびステータスを含
む、システム運用プランの実行を監視する。システム・
プラン実行監視プロセス(ブロック916)では、時間
セット中の実際のシステム動作データを、実行中のシス
テム運用プラン内の閾値および制約と比較する。システ
ムが許容閾値外で動作するかあるいは、まもなくそうな
る(ブロック918)とシステム・プラン実行監視プロ
セス(ブロック916)が判断すると、システム・プラ
ン訂正(Correct System Plan) プロセス(ブロック92
0)は訂正措置を講じる。
【0125】システム運用プランがどの程度許容閾値か
ら外れて動作するか、あるいはこのような許容外動作の
潜在的な影響に応じて、システム・プラン訂正プロセス
(ブロック920)は、システム運用プランをそのまま
実行を継続させるべきかを判断し、あるいは現在実行中
のシステム運用プランを交換するため部分的または完全
に新規なシステム運用プランの作成を開始する。
【0126】新規システム運用プランが必要であるとシ
ステム・プラン訂正プロセス(ブロック920)が判断
すると、新規トラヒック予測が必要かどうか(ブロック
921)調べられる。新規トラヒック予測は、例えば、
前回のトラヒック予測が生成された時間の間に事象が発
生した場合に、加入者トラヒックに大きな影響を及ぼす
ときに必要とされる。新規トラヒック予測が必要ない場
合(ブロック921)、システム・プラン生成プロセス
(ブロック908)が呼び出され、手順は図示のように
反復する。新規トラヒック予測が必要な場合(ブロック
921)、トラヒック予測要求生成プロセス(902)
が呼び出され、手順は図示のように反復する。
【0127】システム運用プランが許容閾値外で動作す
る(ブロック918)とシステム・プラン実行監視プロ
セス(ブロック916)が検出すると、将来の時間セッ
トについて新規システム運用プランを生成する時間かど
うか調べられる(ブロック922)。新規システム運用
プランを生成する時間の場合(ブロック922)、トラ
ヒック予測要求生成プロセス(ブロック902)が呼び
出され、方法は図13に示すように反復する。
【0128】システム・プラン実行監視プロセス(ブロ
ック916)およびシステム・プラン生成プロセス(9
08)は、望ましくは、同時に行ってもよい。将来の時
間セットについてのシステム運用プランは、望ましく
は、現在実行中の時間セットにおいて生成される(ブロ
ック908)。従って、現在実行中の時間セットについ
てのシステム・プラン実行監視プロセス(ブロック91
6)は、システム・プラン生成プロセス(ブロック90
8)が将来の時間セットについてシステム運用プランを
生成するのと同時に実行し続ける。
【0129】5.トラヒック・データベースの維持 加入者トラヒック予測は、SCS常駐メモリ192(図
2)内に望ましくは格納されるトラヒック経時データベ
ース(Traffic History Database)およびトラヒック・モ
デル・データベース(Traffic Model Database)に基づい
て行われる。好適な実施例では、トラヒック経時データ
ベースは、3次元マトリクスとしてみなすことができ、
各位置は地域,時間範囲およびトラヒック・タイプ(例
えば、音声,ページング,データ/ファックス,ボイス
・メールなど)によって定められる。
【0130】図14は、トラヒック経時データベースの
仮定的な構造を示す。例えば、地域軸13はRCの逐次
的なリストであり、時間範囲軸11は連続的な5分単位
に分割され、トラヒック・タイプ軸15は、システムの
すべての既知のトラヒック・タイプを含む。マトリクス
内の各位置は、位置17によって表される。各位置は、
望ましくは、特定の地域,時間範囲およびトラヒック・
タイプに相当するトラヒックの量の表示を含む。
【0131】各受信CDRは、1つまたはそれ以上のト
ラヒック・タイプ,時間範囲および地域と関連づけられ
る。例えば、特定のCDRは、RC#3において8:1
5p.m.GMTから8:20p.m.GMTまでに発
生したデータ/ファックス呼出を記述できる。SCS2
8(図1)によって受信されたCDRは、対応するまた
は「交差する」マトリクス内の位置を決定するためにソ
ートされる。
【0132】各位置で交差するCDRの数は計数され、
対応する位置に格納される。例えば、47個のCDRは
位置17で交差して示される。また、呼出試み回数も同
じ位置17に格納される。交差するCDRは、例えば、
交差が極めて小さい(例えば、わずか2秒)の場合に
は、特定の位置について回数として必ずしも考慮されな
い。
【0133】本明細書の説明に基づいて、当業者に明ら
かなように異なるデータベース構造も利用できる。さら
に、トラヒック量の指示は、例えば、地域から発信され
るデータ・パケットの数や、呼出試み回数など、CDR
以外のトラヒック指示に基づいてもよい。 6.トラヒックを予測する好適な方法 図15は、本発明により加入者トラヒック予測を決定す
る方法のフローチャートを示す。図15を参照して、加
入者トラヒック予測機能(ブロック904,図13)
は、トラヒック予測要求生成プロセス(ブロック90
2,図13)からトラヒック予測要求を受信(ブロック
972)したとき開始する。
【0134】次に、トラヒック予測要求は、地域トラヒ
ック要求に分解される(ブロック974)。分解は、受
信されるトラヒック予測要求の種類(例えば、地理,セ
ル,衛星または経路)によって異なる。
【0135】地理的トラヒック予測要求は、望ましく
は、特定の時点における特定の地理的エリアで交差する
地域について地域トラヒック要求に分解される。地理的
トラヒック予測要求は、例えば、南米すべての加入者ト
ラヒック予測についてのトラヒック予測要求でもよい。
地理的トラヒック予測要求は、南米で交差する各地域の
個別地域トラヒック要求に分解される。
【0136】セル・トラヒック予測要求は、望ましく
は、ある時点に特定のセルが位置する地域について地域
トラヒック要求に分解される。セル・トラヒック要求
は、例えば、特定の時点における衛星#27のセル#1
6についてのトラヒック予測要求でもよい。分解は、ま
ず衛星の「暦表(ephemeris) 」(すなわち、該当する時
間に衛星がどこに位置するか)を決定し、つぎにこの暦
表に基づいて、この時間中に衛星がどの地域にセル・パ
ターンを投影するかを決定することによって行われる。
【0137】同様に、衛星トラヒック予測要求は、望ま
しくは、セル・パターン全体がある時点で位置する地域
について地域トラヒック要求に分解される。
【0138】最後に、経路トラヒック予測要求は、望ま
しくは、要求された時間セット、または軌道の一部にお
いて特定の衛星のセル・パターンが通過する地域につい
て地域トラヒック要求に分解される。経路トラヒック予
測要求は、所望の時間セットについて衛星の暦表を決定
し、この時間セット中に衛星のセル・パターンが通過す
る地域に分解することによって分解される。経路トラヒ
ック予測要求は、例えば、1つのセル,1つの衛星また
は衛星のセットに適用できる。さらに、地理的トラヒッ
ク予測要求,セル・トラヒック予測要求および衛星トラ
ヒック予測要求が固定した時点に相当する場合、経路ト
ラヒック予測要求は特定の時間セットに相当する。
【0139】第15図に戻って、各地域トラヒック要求
について地域トラヒック予測要求が決定される(ブロッ
ク976)。地域トラヒック予測は、望ましくは、地域
トラヒック要求に基づいて生じる加入者トラヒック量の
統計的な予測である。
【0140】図16は、本発明により地域トラヒック予
測を決定する方法のフローチャートを示す。地域トラヒ
ック予測決定プロセス(ブロック990)は、トラヒッ
ク・モデル・データベース(ブロック906)を評価し
て、地域トラヒック予測要求に関連するトラヒック・モ
デルを決定するトラヒック・モデル・データベース検索
(Search Traffic Model Database) プロセス(ブロック
992)を実行することによって開始する。
【0141】「トラヒック・モデル」とは、特定の地
域,トラヒック・タイプおよび事象についての過去のト
ラヒック・パターンの統計的記述(例えば、ガウス分
布;ただし、他の統計的モデリング方法を利用してもよ
い)である。例えば、特定のトラヒック・モデルは、
5:00p.m.GMTから6:00p.m.GMTま
での月曜日のトラヒックについてRC#13におけるセ
ルラ電話トラヒックを記述してもよい。トラヒック・モ
デルは、望ましくは、トラヒック経時データベース(ブ
ロック955)に格納されたデータから生成される。従
って、この例のトラヒック・モデル(ブロック955)
は、RC#13におけるセルラ電話について5:00p
m.GMTから6:00p.m.GMTまで以前の月曜
日で交差するトラヒック経時データベース(ブロック9
55)におけるデータに基づく。
【0142】特定のトラヒック・モデルを記述する地
域,トラヒック・タイプおよび事象は、「有効フラグ(V
alidity Flag) 」と呼ばれる。各地域トラヒック要求
は、望ましくは、要求パラメータを含み、これらのパラ
メータは有効フラグと照合して、地域トラヒック要求に
応えるために利用できるトラヒック・モデルを見つける
ことができる。トラヒック・モデルがトラヒック予測要
求に関連するとトラヒック・モデルに関連する有効フラ
グが示した場合、このトラヒック・モデルは「候補モデ
ル(Candidate Model) 」とみなされる。
【0143】トラヒック・モデル・データベース検索プ
ロセス(ブロック992)により、候補モデルのセット
が生じる。このセットは、ヌル・セット(null set)でも
よい(すなわち、関連トラヒック・モデルが見つからな
いため候補モデルが無くてもよい)。
【0144】すべての候補モデルが有効であるかどうか
(例えば、これらが加入者トラヒックを正確に反映する
かどうか)が調べられる(ブロック993)。これは、
地域内の実際の呼アクティビティを記述するトラヒック
経時データベース(ブロック955)からの経時データ
を評価することによって行われる。例えば、特定の時間
で特定の地域に10本のセルラ電話呼出が生じることを
候補モデルは示すが、呼出試み回数は200回の呼出試
みが実際に行われたことを示す場合には、候補モデルは
呼アクティビティを正格に反映しておらず、無効と宣言
される(ブロック993)。
【0145】すべての候補モデルが有効の場合(ブロッ
ク993)、関連トラヒック・モデル合成(Combine Rel
ated Traffic Models)手順(ブロック994)が実行さ
れる。
【0146】候補モデルが無効の場合(ブロック99
3)または候補モデルが見つからない場合、モデル・デ
ータベース更新(Update Model Database) 機能(ブロッ
ク995)が呼び出され、無効候補モデルを再生成する
か、あるいは新規トラヒック・モデルを生成する。交換
または新規トラヒック・モデルは、トラヒック・モデル
・データベース(ブロック906)に格納される。
【0147】候補モデルの再生成または新規トラヒック
・モデルの生成は、望ましくは、まずトラヒック予測要
求パラメータに関連するデータをトラヒック経時データ
ベース(ブロック955)から抽出することによって行
われる。次に、新規トラヒック・モデルは生成・格納さ
れ、もしあれば無効トラヒック・モデルと入れ替わる。
【0148】別の実施例では、トラヒック・モデル・デ
ータベース(ブロック906)は、新規加入者トラヒッ
ク要求が着信するときではなく、連続的に維持できる。
これは、着信加入者トラヒック・データがトラヒック経
時データベース(ブロック955)に取り入れられる
と、周期的(例えば、週1回)または非周期的に新規ト
ラヒック・モデルを再生成・導出することによって行う
ことができる。
【0149】元の候補モデルおよび再生成された候補モ
デル、ならびに新規トラヒック・モデルは合成され(ブ
ロック994)、地域トラヒック予測となる。地域トラ
ヒック予測は、加入者トラヒック予測手順(図15)に
戻され(ブロック996)、地域トラヒック予測決定手
順は終了する(ブロック998,図16)。
【0150】図15に戻って、各分解された地域トラヒ
ック要求について地域トラヒック予測が決定される。地
域トラヒック予測合成プロセス(ブロック978)は、
すべての地域トラヒック予測を、地域トラヒック予測に
答える統合された加入者トラヒック予測に合成する。こ
こで、加入者トラヒック予測手順は終了する(ブロック
980)。
【0151】従って、従来の方法および機構について特
定の問題を克服し、特定の利点を達成する、セルラ通信
システム内の加入者トラヒックを予測する改善された方
法および装置について説明してきた。この方法および装
置は、限られたシステム資源の有効な管理のため正確な
予測が重要となる衛星システムについて、セルラ加入者
トラヒックの正確な予測を行うことができる。さらに、
本方法の自動的な性質のため、予測を迅速に行うことが
できる。これにより、システムが許容閾値を越えて動作
するかあるいはまもなくそうなるときに必要な、トラヒ
ック予測要求に対する素早い応答が可能になる。
【0152】別の利点は、本発明の柔軟性である。この
方法により、加入者トラヒック予測について新規トラヒ
ック・モデルを生成および利用できる。また、本方法は
異なるトラヒック予測要求タイプに対処できるので、シ
ステム・ユーザまたは管理者は、地域および時間セット
の高レベルの記述を用いてシステムに問い合わせること
ができる。
【0153】特定の実施例の上記の説明は、本発明の一
般的な性質を十分示すため、この知識を利用することに
よって、一般的な概念から逸脱せずに実施例をさまざま
な用途に容易に修正および/または適用できる。従っ
て、このような適用および修正は、開示された実施例と
同等の意味および範囲内で解釈すべきである。特に、衛
星セルラ通信システムおよび方法について好適な実施例
を説明したが、本発明のシステムおよび方法は衛星セル
ラ通信網に限定されず、個々のシステム・ノードにおけ
る資源管理が重要となる他の種類の多重ノード通信シス
テム、例えば、限定されないが、地上セルラ・システム
または地上回線システムにも同様に適用できることを当
業者には本明細書の説明に基づいて理解されたい。さら
に、本発明の方法は、静止衛星および同期衛星や、地球
の表面に対して移動する衛星にも同様に適用できる。
【0154】本明細書で用いた成句または用語は説明の
ためであり、制限するものではない。従って、本発明
は、特許請求の範囲の精神および広い範囲に入る一切の
代替,修正,同等および変形を網羅するものとする。
【0155】本明細書は、システム制御部と、1つまた
はそれ以上のルーティング装置とによって構成される通
信システムにおいて、通信システムの動作を予測的に制
御する方法について説明し、この方法は: a.システム制御部によって、加入者トラヒック予測を
作成する段階; b.システム制御部によって、加入者トラヒック予測に
基づいてシステム運用プランを生成する段階;および c.動作をシステム運用プランに合わせることにより、
1つまたはそれ以上のルーティング装置によってシステ
ム運用プランを実行する段階;によって構成される。
【0156】上記の方法において、段階(a)はさら
に: a.1. 将来の時間セットについてトラヒック予測要
求を受信する段階; a.2. トラヒック予測要求を1つまたはそれ以上の
地域トラヒック要求に分解する段階; a.3. 各1つまたはそれ以上の地域トラヒック要求
について地域トラヒック予測を決定する段階;および a.4. 地域トラヒック予測を合成する段階;によっ
て構成される。
【0157】上記の方法において、段階(a.2)は: a.2.1. 将来の時間セット中の1つまたはそれ以
上のルーティング装置の位置を予測する段階;および a.2.2. 1つまたはそれ以上のルーティング装置
が通信トラヒックをサポートする天体の表面上の地域
を、前記位置から決定する段階;によって構成される。
【0158】2段落前で説明した方法において、段階
(a.3)は: a.3.1. 1つまたはそれ以上の地域トラヒック要
求に関連する候補トラヒック・モデルのセットについ
て、トラヒック・モデルを収容するトラヒック・モデル
・データベースを検索する段階; a.3.2. 候補トラヒック・モデルのセットがナル
・セットの場合に、トラヒック経時データベースからの
加入者トラヒック・データを利用して、1つまたはそれ
以上の新規トラヒック・モデルを生成する段階;および a.3.3. 候補トラヒック・モデルのセット、ある
いは1つまたはそれ以上の新規トラヒック・モデルを地
域トラヒック予測の1つに合成する段階;によって構成
される。
【0159】3段落前で説明した方法において、段階
(a.3)は: a.3.1. 1つまたはそれ以上の地域トラヒック要
求に関連する候補トラヒック・モデルのセットについ
て、トラヒック・モデルを収容するトラヒック・モデル
・データベースを検索する段階; a.3.2. 候補トラヒック・モデルのセットがナル
・セットの場合に、1つまたはそれ以上の新規トラヒッ
ク・モデルを生成する段階; a.3.3. 候補トラヒック・モデルのセットがナル
・セットでない場合に、候補トラヒック・モデルのセッ
トが有効かどうかを判断する段階; a.3.4. 候補トラヒック・モデルのセットがナル
・セットでなく、かつ候補トラヒック・モデルのセット
が有効でない場合に、再生成された候補トラヒック・モ
デルを作成する段階;および a.3.5. 1つまたはそれ以上の新規トラヒック・
モデルまたは候補トラヒック・モデルと、再生成された
候補トラヒック・モデルとを地域トラヒック予測の1つ
に合成する段階;によって構成される。
【0160】上記の方法において、段階(a.3.3)
は: a.3.3.1. 地域内の実際のトラヒックを記述す
るトラヒック経時データベースからのデータを評価する
段階; a.3.3.2. 特定の候補トラヒック・モデルが実
際のトラヒックを正確に反映しない場合に、この特定の
候補トラヒック・モデルを無効と宣言する段階;および a.3.3.3. 特定の候補トラヒック・モデルが実
際のトラヒックを正確に反映している場合に、この特定
の候補トラヒック・モデルを有効と宣言する段階;によ
って構成される。
【0161】2段落前で説明した方法において、段階
(a.3.2)は: a.3.2.1. 1またはそれ以上の新規トラヒック
・モデルに関連する関連加入者トラヒック・データをト
ラヒック経時データベースから抽出する段階; a.3.2.2. 関連加入者トラヒック・データを利
用して、1つまたはそれ以上の新規トラヒック・モデル
を生成する段階;および a.3.2.3. 1つまたはそれ以上の新規トラヒッ
ク・モデルをトラヒック・モデル・データベースに格納
することにより、トラヒック・モデル・データベースを
更新する段階;によって構成され、段階(a.3.4)
は: a.3.4.1. 再生成された候補トラヒック・モデ
ルに関連する関連加入者トラヒック・データをトラヒッ
ク経時データベースから抽出する段階; a.3.4.2. 関連加入者トラヒック・データを利
用して、再生成された候補トラヒックを生成する段階;
および a.3.4.3. 再生成された候補トラヒック・モデ
ルをトラヒック・モデル・データベースに格納すること
によって、トラヒック・モデル・データベースを更新す
る段階;によって構成される。
【0162】上記の方法において、段階(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、1つまた
はそれ以上のルーティング装置による許容クロスリンク
使用を、システム制御部によって決定する段階;および b.2. この許容クロスリンク使用をシステム運用プ
ランに組み入れる段階;によって構成される。
【0163】上記の方法において、段階(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、1つまた
はそれ以上のルーティング装置による許容ダウンリンク
使用を、システム制御部によって決定する段階;および b.2. この許容ダウンリンク使用をシステム運用プ
ランに組み入れる段階;によって構成される。
【0164】上記の方法において、段階(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、1つまた
はそれ以上のルーティング装置の許容エネルギ消費を、
システム制御部によって決定する段階;および b.2. この許容エネルギ消費をシステム運用プラン
に組み入れる段階;によって構成される。
【0165】上記の方法において、1つまたはそれ以上
のルーティング装置はアンテナを有し、段階(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム
制御部によってアンテナ割り当てを決定する段階;およ
び b.2. このアンテナ割り当てをシステム運用プラン
に組み入れる段階;によって構成される。
【0166】上記の方法において、1つまたはそれ以上
のルーティング装置は通信チャネルを提供し、段階
(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム
制御部によって通信チャネル割り当てを決定する段階;
および b.2. この通信チャネル割り当てをシステム運用プ
ランに組み入れる段階;によって構成される。
【0167】上記の方法において、段階(b)は: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム
制御部によって許容資源利用閾値を決定する段階;およ
び b.2. この許容資源利用閾値をシステム運用プラン
に組み入れる段階;によって構成される。
【0168】上記の方法において、段階(c)は: c.1. システム運用プランに基づいて、1つまたは
それ以上のルーティング装置におけるトラヒック・フロ
ーを制御する段階;によって構成される。
【0169】上記の方法において、段階(c.1)はさ
らに: c.1.1. 実際の加入者トラヒックが許容資源利用
閾値を越えた場合に、1つまたはそれ以上の加入者ユニ
ットが通信システムにアクセスさせることを拒否する段
階;によって構成される。
【0170】2段落前で説明した方法において、段階
(c.1)はさらに: c.1.1. システム運用プランに従ってデータを他
のルーティング装置に中継する段階; によって構成される。
【0171】上記の方法において、段階(b)はさら
に: b.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム
制御部によって許容アクセス番号を決定する段階;およ
び b.2. この許容アクセス番号をシステム運用プラン
に組み入れる段階;によって構成される。
【0172】上記の方法において、段階(c)はさら
に: c.1. 特定のアクセス番号を格納する常駐メモリ装
置を有する加入者ユニットに許容アクセス番号を、1つ
またはそれ以上のルーティング装置によって放送する段
階;および c.2. 許容アクセス番号とは異なる特定のアクセス
番号を有する加入者ユニットに通信チャネルにアクセス
させることを、1つまたはそれ以上のルーティング装置
によって拒否する段階;によって構成される。
【0173】本明細書は、システム制御部と、通信チャ
ネルを提供する1つまたはそれ以上のルーティング装置
とによって構成される通信システムにおいて、加入者ユ
ニットを通信システムに接続する方法について説明し、
この方法は: a. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム制御
部によって、1つまたはそれ以上の許容アクセス番号を
決定する段階; b. 1つまたはそれ以上のルーティング装置によっ
て、1つまたはそれ以上の許容アクセス番号を放送する
段階;および c. 1つまたはそれ以上のルーティング装置によって
放送された1つまたはそれ以上の許容アクセス番号が加
入者ユニットの常駐メモリ装置内に格納された特定のア
クセス番号と整合性がある場合に、加入者ユニットによ
って通信チャネルを利用する段階;によって構成され
る。
【0174】本明細書は、システム制御部と、通信チャ
ネルを提供する1つまたはそれ以上のルーティング装置
とによって構成される通信システムにおいて、特定の加
入者ユニットを通信システムに接続する方法について説
明し、この方法は: a. 特定の加入者ユニットによって識別情報をシステ
ム制御部に送信する段階であって、この識別情報は、1
つまたはそれ以上の許容アクセス番号を含むシステム運
用プランを生成するために用いられる段階;および b. 1つまたはそれ以上のルーティング装置が1つま
たはそれ以上の許容アクセス番号を放送し、かつこの1
つまたはそれ以上の許容アクセス番号の1つが、特定の
加入者ユニットの常駐メモリ装置内に格納された特定の
アクセス番号と整合性がある場合に、特定の加入者ユニ
ットによって通信チャネルの1つを利用することを試み
る段階; によって構成される。
【0175】本明細書は、システム制御部によって構成
される通信システムにおいて、通信システムを運用する
方法について説明し、この方法は: a. 加入者ユニットによって行われた呼を記述する呼
データ記録を、システム制御部によって利用して、加入
者トラヒック予測を作成する段階;および b. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム制御
部によってシステム運用プランを生成する段階;によっ
て構成される。
【0176】本明細書は、メモリ装置を有するシステム
制御部と、天体の表面に通信チャネルを提供する1つま
たはそれ以上のルーティング装置と、天体の表面に対し
て移動可能な複数の加入者ユニットであって、複数の加
入者ユニットのうち少なくとも2つは通信チャネル上で
互いに通信トラヒックを交信できる複数の加入者ユニッ
トとによって構成される通信システムにおいて、この通
信システムを運用する方法について説明し、この方法
は: a. 複数の加入者ユニット間で交信される通信トラヒ
ックを記述するデータを、システム制御部によって収集
する段階; b. システム制御部によって、メモリ装置にあるトラ
ヒック経時データベースにデータを格納する段階; c. トラヒック経時データベース内のデータに基づい
て、将来の時間セットについての加入者トラヒック予測
を、システム制御部によって作成する段階;および d. 加入者トラヒック予測に基づいて、システム制御
部によって1つまたはそれ以上のルーティング装置の動
作を制御する段階;によって構成される。
【0177】上記の方法において、段階(c)は: c.1. システム制御部によって、トラヒック経時デ
ータベース内のデータからトラヒック・モデルを生成す
る段階;および c.2. トラヒック・モデルに基づいて、システム制
御部によって加入者トラヒック予測を作成する段階;に
よって構成される。
【0178】上記の方法において、段階(d)は: d.1. 加入者トラヒック予測に基づいて、将来の時
間セットのシステム運用プランをシステム制御部によっ
て生成する段階; d.2. システム運用プランが許容可能であるかどう
かを判断する段階; d.3. システム運用プランが許容可能でない場合
に、段階d.1およびd.2を繰り返す段階; d.4. システム運用プランが許容可能な場合に、1
つまたはそれ以上のルーティング装置について個別プラ
ンを作成する段階; d.5. 1つまたはそれ以上のルーティング装置によ
って、動作を個別プランに合わせる段階; d.6. システム制御部によって、実際のシステム動
作を監視して、この実際のシステム動作をシステム運用
プラン内に含まれる閾値と比較する段階; d.7. システム運用プランが閾値外で動作するかあ
るいはまもなくそうなる場合に、段階d.1ないしd.
4を繰り返すことによってシステム運用プランを訂正す
る段階; d.8. システム運用プランが閾値外で動作しない場
合に、新規システム運用プランを生成する時間かどうか
を調べる段階; d.9. 新規システム運用プランを生成する時間では
ない場合に、段階d.5ないしd.8を繰り返す段階;
および d.10. 新規システム運用プランを生成する時間の
場合に、段階d.1ないしd.8を繰り返す段階;によ
って構成される。
【0179】本明細書は、システム制御部によって制御
され、1つまたはそれ以上のルーティング装置からなる
通信システムであって、この1つまたはそれ以上のルー
ティング装置の少なくとも1つは天体の表面に対して移
動する通信システムにおいて、この通信システムを運用
する方法について説明し、この方法は: a. 複数の加入者ユニット間で通信トラヒックを交信
するための通信チャネルを、1つまたはそれ以上のルー
ティング装置によって提供する段階; b. 加入者トラヒック予測から決定された1つまたは
それ以上のアクセス番号を、1つまたはそれ以上のルー
ティング装置によって放送する段階; c. 1つまたはそれ以上のルーティング装置によって
放送された1つまたはそれ以上のアクセス番号と整合性
のある個別アクセス番号を有する特定の加入者ユニット
による通信チャネル・アクセスを、1つまたはそれ以上
のルーティング装置によって許可する段階;および d. 通信チャネルを利用することを試みる加入者ユニ
ットの数が、加入者トラヒック予測から導出されたシス
テム運用プラン内に含まれる閾値を越える場合に、他の
加入者ユニットに対する通信チャネル・アクセスを、1
つまたはそれ以上のルーティング装置によって拒否する
段階;によって構成される。
【0180】本明細書は、システム制御部によって制御
され、1つまたはそれ以上のルーティング装置によって
構成される通信システムにおいて、この通信システムを
運用する方法について説明し、この方法は: a. 移動可能な複数の加入者ユニット間で通信トラヒ
ックを交信するための1つまたはそれ以上の通信チャネ
ルを、1つまたはそれ以上のルーティング装置によって
提供する段階; b. 加入者トラヒック予測から決定された1つまたは
それ以上のアクセス番号を、1つまたはそれ以上のルー
ティング装置によって放送する段階; c. 1つまたはそれ以上のルーティング装置によって
放送された1つまたはそれ以上のアクセス番号と整合性
のある個別アクセス番号を有する特定の加入者ユニット
に対する通信チャネル・アクセスを、1つまたはそれ以
上のルーティング装置によって許可する段階;および d. 通信チャネルを利用することを試みる加入者ユニ
ットの数が、加入者トラヒック予測から導出されたシス
テム運用プラン内に含まれる閾値を越える場合に、他の
加入者ユニットに対する通信チャネル・アクセスを、1
つまたはそれ以上のルーティング層によって拒否する段
階;によって構成される。
【0181】本明細書は、システム制御部と、少なくと
も1つの通信チャネルを提供する1つまたはそれ以上の
ルーティング装置であって、この1つまたはそれ以上の
ルーティング装置の少なくも1つは天体の表面に対して
移動する1つまたはそれ以上のルーティング装置と、移
動可能であり、かつ1つまたはそれ以上のルーティング
装置を介して互いに通信する複数の加入者ユニットとに
よって構成される通信システムにおいて、この通信シス
テムを運用する方法について説明し、この方法は、 a. 複数の加入者ユニット間の特定の呼を記述する呼
データ記録の集合からトラヒック・モデルを、システム
制御部によって導出する段階; b. トラヒック・モデルのセットに基づいて、システ
ム制御部によって加入者トラヒック予測を決定する段
階; c. 加入者トラヒック予測から、将来の時間セットに
ついてのシステム運用プランを、システム制御部によっ
て生成する段階; d. システム運用プランの一部を1つまたはそれ以上
のルーティング装置に、システム制御部によって分配す
る段階;および e. 将来の時間セット中に、動作をシステム運用プラ
ンの一部に合わせることによって、1つまたはそれ以上
のルーティング装置によりシステム運用プランを実行す
る段階;によって構成される。
【0182】本明細書は:呼データ記録に基づいて加入
者トラヒック予測を作成し、かつ加入者トラヒック予測
に基づいてシステム運用プランを作成し、かつシステム
運用プランに基づいて個別プランを作成するシステム制
御部;システム制御部から個別プランを受信し、動作を
この呼別プランに合わせ、個別プラン内に含まれるアク
セス情報を放送する1つまたはそれ以上の衛星;および
1つまたはそれ以上の衛星によって放送されるアクセス
情報に基づいて、特定の加入者ユニットにこの特定の加
入者ユニットがセルラ通信システムにアクセスできるか
どうかを決定することを可能にするアクセス番号を有す
る常駐メモリ装置を内蔵した複数の加入者ユニット;に
よって構成されるセルラ通信システムについて説明す
る。
【0183】本明細書は、セルラ通信システムにおいて
用いられるセルラ通信サブシステムについて説明し、こ
のセルラ通信システムは、少なくとも一部が天体の表面
に対して移動する複数の衛星によって構成され、各複数
の衛星は、少なくとも1つの加入者ユニットとの通信を
行うための1つまたはそれ以上の送信機および受信機を
含む通信資源を内蔵し、この1つまたはそれ以上の送信
機および受信機に結合される電磁エネルギを受信および
送信する少なくとも2つの装置を有し、このサブシステ
ムは:システム制御部によって複数の衛星に与えられる
個別運用プランを格納する衛星常駐メモリであって、こ
の個別運用プランは将来の時間セットについて複数の衛
星を運用するためのものであり、この個別運用プランは
加入者トラヒック予測に基づき、将来の時間セット中の
所定の時間に、複数の衛星に衛星の動作モードを変更さ
せる衛星常駐メモリ;および衛星常駐メモリと、1つま
たはそれ以上の送信機および受信機とに結合された衛星
常駐コントローラであって、この衛星常駐コントローラ
は、衛星常駐メモリに格納された個別運用プランによっ
て決定される方法で、複数の衛星を通過する通信トラヒ
ックに従って1つまたはそれ以上の送信機および受信機
を起動する衛星常駐コントローラ;によって構成され
る。
【0184】本明細書は、システム制御部と、通信チャ
ネルを提供する1つまたはそれ以上のルーティング装置
とによって構成される通信システムにおいて、加入者ユ
ニットによって用いられる回路について説明し、前記加
入者ユニットを通信システムと接続するこの回路は:識
別情報をシステム制御部に送信する手段であって、この
識別情報は、1つまたはそれ以上の許容アクセス番号を
含むシステム運用プランを生成するために用いられる手
段;および1つまたはそれ以上のルーティング装置が1
つまたはそれ以上の許容アクセス番号を放送し、かつ許
容アクセス番号の1つが特定の加入者ユニットの常駐メ
モリ装置内に格納された特定のアクセス番号と整合性が
ある場合に、通信チャネルの1つを利用することを試み
る手段;によって構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による衛星方式のセルラ通信システムを
示す概念図である。
【図2】本発明によるシステム制御部のブロック図であ
る。
【図3】本発明によるゲートウェイのブロック図であ
る。
【図4】本発明による加入者ユニットのブロック図であ
る。
【図5】本発明による衛星のブロック図である。
【図6】本発明による2つの加入者ユニット間の通信リ
ンクの概念図である。
【図7】本発明による加入者ユニットと地上電話装置と
の間の通信リンクの概念図である。
【図8】本発明による地球の表面上の地域の例を示す。
【図9】本発明により加入者呼データ記録を作成する方
法を示すフローチャートである。
【図10】本発明による地球の表面上の地域における衛
星セル・パターン投影の移動の例を示す。
【図11】本発明により、離散的な時点の異なる地域に
おける加入者トラヒック需要の変化を示す仮定的なグラ
フである。
【図12】本発明により、時間的な事象の関数としての
特定の地域内の加入者トラヒック需要の変化を示す仮定
的なグラフである。
【図13】本発明によりシステム資源を管理する方法を
示すフローチャートである。
【図14】本発明によるトラヒック経時データベースの
仮定的な構造を示す。
【図15】本発明より加入者トラヒック予測を決定する
方法を示すフローチャートである。
【図16】本発明により地域トラヒック予測を決定する
方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 通信システム 12 衛星 14 軌道 22 ゲートウェイ 24 システム制御部地上通信局 26 無線通信加入者ユニット 28 システム制御部 30 ゲートウェイ地上通信局 190 SCS常駐コントローラ 192 SCS常駐メモリ 194 SCS−GCSインタフェース 170 GW常駐コントローラ 172 PSTNタイプ・インタフェース 174 GW−GCSインタフェース 176 GW常駐メモリ 110 SUアンテナ 112 SU送信機 114 SU受信機 116 通信プロセッサ 118 SU常駐メモリ 42 衛星加入者アンテナ 50 衛星ダウンリンク・アンテナ 52 GW−GCSアンテナ 58 衛星クロスリンク・アンテナ 80 クロスリンク送信機 82 クロスリンク受信機 84 加入者送信機 86 加入者受信機 88 ダウンリンク送信機 90 ダウンリンク受信機 92 衛星常駐コントローラ 94 衛星常駐メモリ 96 衛星バッテリ 98 衛星太陽電池パネル 200,202 加入者ユニット(SU) 204 発信側衛星 206 中間衛星 208 相手側衛星 210 リンク 214 クロスリンク 216 リンク 222,224 セル・パターン 230 加入者ユニット(発信側SU) 232 地上電話装置(相手側TTE) 234 発信側衛星 236 リンク 238 中間衛星 240 相手側衛星 242 クロスリンク 244 相手側GW 246 相手側GW−GCS 248 通信システム 250 リンク 252 セル・パターン 700,702,704 地域 800,802,804 地域 810,812,814 セル・パターン投影

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム制御部(28)と、 通信チャネル(210,216,236)を提供する1
    つまたはそれ以上のルーティング装置(12)とによっ
    て構成される通信システム(10)において、特定の加
    入者ユニット(26)を前記通信システム(10)に接
    続する方法であって: a.前記特定の加入者ユニット(12)によって、識別
    情報を前記システム制御部(28)に送信する段階であ
    って、前記識別情報は、1つまたはそれ以上の許容アク
    セス番号を含むシステム運用プランを生成するために用
    いられる段階;および b.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)が前記1つまたはそれ以上の許容アクセス番号を放
    送し、かつ前記1つまたはそれ以上の許容アクセス番号
    の1つが前記特定の加入者ユニット(26)の常駐メモ
    リ装置(118)内に格納される特定のアクセス番号と
    共用できる場合に、前記特定の加入者ユニットによって
    前記通信チャネル(210,216,236)の1つを
    利用することを試みる段階; によって構成されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】メモリ装置(192)を有するシステム制
    御部(28)、天体の表面に通信チャネル(210,2
    16,236)を提供する1つまたはそれ以上のルーテ
    ィング装置(12)、および前記天体の表面に対して移
    動可能な複数の加入者ユニット(26)であって、少な
    くとも2つの前記複数の加入者ユニット(26)が前記
    通信チャネル(26)上で互いに通信トラヒックを交信
    できる複数の加入者ユニット(26)によって構成され
    る通信システム(10)において、この通信システム
    (10)を運用する方法であって: a.前記複数の加入者ユニット(26)間で交信される
    前記通信トラヒックを記述するデータを、前記システム
    制御部(28)によって収集する段階; b.前記システム制御部(28)によって、前記メモリ
    装置(192)にあるトラヒック経時データベース(9
    55)に前記データを、格納する段階; c.前記システム制御部(28)によって、前記トラヒ
    ック経時データベース(955)内の前記データに基づ
    いて、将来の時間セットについての加入者トラヒック予
    測を、作成する段階;および d.前記システム制御部(28)によって、前記加入者
    トラヒック予測に基づいて、前記1つまたはそれ以上の
    ルーティング装置(12)の動作を制御する段階; によって構成されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 システム制御部によって制御され、1つ
    またはそれ以上のルーティング装置(12)によって構
    成される通信システム(10)において、前記通信シス
    テム(10)を運用する方法であって: a.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)によって、移動可能な複数の通信ユニット(26)
    間で通信トラヒックを交信するための1つまたはそれ以
    上の通信チャネル(210,216,236)を、提供
    する段階; b.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)によって、加入者トラヒック予測から決定される1
    つまたはそれ以上のアクセス番号を、放送する段階; c.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置によっ
    て、前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)によって放送された前記1つまたはそれ以上のアク
    セス番号と共用する個別アクセス番号を有する特定の加
    入者ユニット(12)に対する通信チャネル・アクセス
    を、許可する段階;および d.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)によって、前記通信チャネル(210,216,2
    36)を利用することを試みる加入者ユニットの数が、
    前記加入者トラヒック予測から導出されるシステム運用
    プラン内に含まれる閾値を越える場合に、他の加入者ユ
    ニット(26)に対する通信チャネル・アクセスを、拒
    否する段階; によって構成されることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 システム制御部(28)と、 少なくとも1つの通信チャネル(210,216,23
    6)を提供する1つまたはそれ以上のルーティング装置
    (12)であって、少なくとも1つのルーティング装置
    (12)は天体の表面に対して移動する1つまたはそれ
    以上のルーティング装置(12)、および移動可能であ
    り、かつ前記1つまたはそれ以上のルーティング装置
    (12)を介して互いに通信する複数の加入者ユニット
    (26)とによって構成される通信システム(10)に
    おいて、前記通信システム(10)を運用する方法であ
    って: a.前記システム制御部(28)によって、前記複数の
    加入者ユニット(26)間の特定の呼を記述する呼デー
    タ記録の集合からトラヒック・モデル(906)を、導
    出する段階(995); b.前記システム制御部(28)によって、前記トラヒ
    ック・モデル(906)のセットに基づいて、加入者ト
    ラヒック予測を決定する段階(904); c.前記システム制御部(28)によって、前記加入者
    トラヒック予測から、将来の時間セットについてシステ
    ム運用プランを、生成する段階(908); d.前記システム制御部(28)によって、前記システ
    ム運用プランの一部を前記1つまたはそれ以上のルーテ
    ィング装置(12)に、分配する段階;および e.前記1つまたはそれ以上のルーティング装置(1
    2)によって、前記将来の時間セット中に、前記システ
    ム運用プランの一部に動作を合わせることによって、前
    記システム運用プランを実行する段階(914); によって構成されることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一部が天体の表面に対して移
    動する複数の衛星によって構成されるセルラ通信システ
    ム(10)で用いられる衛星通信サブシステムであっ
    て、前記各衛星(12)は、少なくとも1つの加入者ユ
    ニット(26)と通信を行うため1つまたはそれ以上の
    送信機(80,84,88)および受信機(82,8
    6,90)を含む通信資源を内蔵し、かつ前記1つまた
    はそれ以上の送信機(80,84,88)および受信機
    (82,86,90)に結合される電磁エネルギを受信
    および送信するための少なくとも1つの装置(42,5
    0,58)を有する、前記サブシステムであって:シス
    テム制御部(28)によって前記複数の衛星(12)に
    よって与えられる個別運用プランを格納する衛星常駐メ
    モリ(94)であって、前記個別運用プランは、将来の
    時間セットで前記複数の衛星(12)を運用するための
    ものであり、前記個別運用プランは、加入者トラヒック
    予測に基づき、前記将来の時間セット中の所定の時間に
    おいて前記複数の衛星(12)に衛星の動作モードを変
    更させる衛星常駐メモリ(94);および前記衛星常駐
    メモリ(94)と、前記1つまたはそれ以上の送信機
    (80,84,88)および受信機(82,86,9
    0)に結合された衛星常駐コントローラ(92)であっ
    て、前記衛星常駐メモリ(94)に格納された前記個別
    運用プランによって決定される方法で、前記複数の衛星
    (12)を通過する通信トラヒックに従って、前記1つ
    またはそれ以上の送信機(80,84,88)および受
    信機(82,86,90)を起動する衛星常駐コントロ
    ーラ(92);によって構成されるサブシステム。
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