JPH07273528A - 送信アンテナの電波障害防止装置 - Google Patents

送信アンテナの電波障害防止装置

Info

Publication number
JPH07273528A
JPH07273528A JP6059262A JP5926294A JPH07273528A JP H07273528 A JPH07273528 A JP H07273528A JP 6059262 A JP6059262 A JP 6059262A JP 5926294 A JP5926294 A JP 5926294A JP H07273528 A JPH07273528 A JP H07273528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
transmission
human body
circuit
prevention device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6059262A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Kawasaki
英一郎 河崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP6059262A priority Critical patent/JPH07273528A/ja
Publication of JPH07273528A publication Critical patent/JPH07273528A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信アンテナに人体が近づいた場合の電波障
害防止装置を提供すること。 【構成】 送信アンテナ53の反射率を測定する反射率
測定回路4と反射率を基準値と比較するコンパレータ6
と、このコンパレータの出力信号が入力されるリレー駆
動回路8と、この駆動回路8で駆動される切換リレー3
とにより電波障害防止装置1を構成した。いま、人体が
送信アンテナ53に極めて近づくと反射率が増加するた
め、コンパレータからHレベル信号が出力され、リレー
駆動回路8がリレー3のスイッチ3aを開放し、送信が
停止する。従って、人体に強い送信電力が放射されるの
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話等の送信中
のアンテナ(以下、送信アンテナという。)に人体が近
づいた場合の電波障害防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナ、例えば、自動車電話用
窓ガラスアンテナは、アンテナが窓ガラス面に取り付け
られていたため乗客とアンテナとの距離がとりにくく、
乗客の姿勢によってはアンテナに極めて近づくことがあ
った。又、車体に取り付けられたホイップアンテナ等の
場合も取付位置によっては人体に極めて近づくことがあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、送信アンテナ
に乗客が極めて近づくと、乗客は強い送信電力の放射を
受ける。ところで、人体が送信電力の放射を受けた場合
の影響の度合については未だ十分解明されてはいない
が、好ましいことではないと思われる。そこで、本発明
の目的は、送信アンテナに人体が近づいた場合の電波障
害防止装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、請求項1では、送信アンテナに人体が近づ
いていない時の送信状態を検出し、この送信状態から所
定以上送信状態が変化した時に、送信を停止させ若しく
は送信電力を低減させたことを特徴とする。
【0005】請求項2では、複数のアンテナからなる自
動車用ダイバーシティアンテナにおいて、送信アンテナ
に人体が近づいていない時の送信状態を検出し、この送
信状態から所定以上送信状態が変化した時に、送信を停
止させ若しくは送信電力を低減させたことを特徴とす
る。
【0006】請求項3では、複数のアンテナからなる自
動車用ダイバーシティアンテナにおいて、送信アンテナ
に人体が近づいていない時の送信状態を検出し、この送
信状態から所定以上送信状態が変化した時に、送信アン
テナを他のアンテナに切り換えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、送信アンテナに人体
が近づいていない場合の送信状態と、送信アンテナに人
体が近づいた場合の送信状態とを比較し、送信状態の差
が所定以上になった場合に送信を停止させ若しくは送信
電力を低下させる。従って、送信アンテナに人体が極め
て近づいても強い送信電力の放射を受けることがない。
【0008】請求項2の発明によれば、ダイバーシティ
アンテナにおいて、送信状態の差が所定以上になった場
合に送信を停止させ若しくは送信電力を低下させる。従
って、ダイバーシティアンテナにおいても、送信アンテ
ナに人体が極めて近づいても強い送信電力の放射を受け
ることがない。
【0009】請求項3の発明によれば、ダイバーシティ
アンテナにおいて、送信状態の差が所定以上になった場
合に他のアンテナに切り換えて送信される。従って、ダ
イバーシティアンテナにおいても、送信アンテナに人体
が極めて近づいても強い送信電力の放射を受けることが
ない。しかも、他のアンテナで送信が継続されるため通
話が中断することもない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。まず、請求項1に係る第1実施例
から説明する。図1は本発明に係る送信アンテナの電波
障害防止装置の第1実施例の概略回路図である。尚、本
実施例では一例として自動車電話用窓ガラスアンテナに
ついて説明するが、自動車電話用アンテナに限定される
ものでなく、他の無線機、例えば、業務無線機等に用い
ることも可能である。又、窓ガラスアンテナに限定され
るものでもなく、例えば、車体に取り付けたホイップア
ンテナに用いることも可能である。又、800MHz帯
の自動車電話について説明するが1500MHz帯等他
の周波数帯の自動車電話にも用いることが可能である。
【0011】送信アンテナの電波障害防止装置1は、送
信線路2の送信回路側に挿入された開閉リレー3と、送
信線路2のアンテナ側に挿入された反射率測定回路4
と、反射率測定回路4の誘導線路4aの一端4bとアー
ス間に接続された抵抗R1と、前記誘導線路4aの他端
4cに信号線5を介して接続された倍電圧整流用のダイ
オードD1,D2、及び抵抗R2と、波形成形用コンデ
ンサC1及び抵抗R3と、前記ダイオードD2のアノー
ド側がその一方の入力側6aと接続されたコンパレータ
6と、このコンパレータ6の他方の入力側6bに接続さ
れた基準電圧発生回路7と、前記コンパレータ6の出力
側6cとその入力側8aが接続されたリレー駆動回路8
とにより構成され、前記リレー駆動回路8の出力側8b
は前記開閉リレー3に接続されこのリレー3の開閉を制
御するとともに、この出力側8bは前記基準電圧発生回
路7にも接続されこの基準電圧を制御する。
【0012】又、前記開閉リレー3のスイッチ3aの入
力側は電波障害防止装置1の入力端子P1を介して送信
回路51に接続され、前記反射率測定回路4の出力側は
電波障害防止装置1の出力端子P2を介して送受分波器
52の一方の入力端子52aと接続され、前記送受分波
器52の他方の入力端子52bは受信回路(不図示)の
アンテナ端子と接続され、前記送受分波器52の出力端
子52cは窓ガラスアンテナ53と接続される。
【0013】次に、この防止装置1の動作について説明
する。前記反射率測定回路4は、所謂「方向性カップ
ラ」で送信電力の電圧定在波比(VSWR)を測定する
回路である。この反射率測定回路4は、前記誘導線路4
aの一端4bに送信電圧Vfが発生し、他端4cに反射
電圧Vrが発生する。そして、反射電圧Vrは前記ダイ
オードD1,D2及び抵抗R2からなる倍電圧整流回路
で整流され、波形成形用コンデンサC1及び抵抗R3で
波形成形された後コンパレータ6の一方の入力側6aに
入力される。この入力側6aに入力される電圧をVrr
とする。
【0014】一方、前記コンパレータ6の他方の入力側
6bには前記基準電圧発生回路7から後述する基準電圧
Vsが印加される。
【0015】ところで、送信中のアンテナ、即ち送信ア
ンテナ53に人体が近づくと、アンテナ53と人体のカ
ップリングにより反射電圧Vrが増加する。図2は第1
実施例のアンテナの電圧定在波比(VSWR)対周波数
特性図である。これは、周波数750MHz〜1000
MHzについて、人体が送信アンテナから離れた場合の
VSWRの特性曲線Aと、人体が送信アンテナに極めて
近づいた場合(一例として、2cmの距離に近づいた場
合)のVSWRの特性曲線Bとを表わしたものである。
この図2によれば、周波数帯域全域にわたり、人体が送
信アンテナに極めて近づいた場合はVSWRが略0.4
増加することが分る。
【0016】従って、前記コンパレータ6で反射電圧V
r(Vrr)と一定の基準電圧Vsとを比較すれば送信
アンテナ53に人体が一定以上近づいたか否かを判定す
ることができる。尚、コンパレータ6としてシュミット
トリガ型の回路を用いたが、これは反射電圧Vrが基準
電圧Vsと略等しい場合にコンパレータ6の比較結果信
号がばたつく(高レベルHなのか低レベルLなのか安定
しない状態)のを防止するためである。
【0017】いま、送信電圧をVf、反射電圧をVr、
反射率をΓ、VSWRをρとすると、これらの関係は数
1に示されるようになる。
【0018】
【数1】 (Vr/Vf)2=Γ2=((ρ−1)/(ρ+1))2
【0019】又、この数1に基づいて送信電圧Vf、反
射電圧Vr、反射率Γ、ρの関係を数値で示すと表1の
ようになる。
【0020】
【表1】
【0021】表1によれば、送信アンテナ53と送信回
路51とのインピーダンス整合が完全にとれている場合
がρ=1.0であり、このとき反射率Γ=0.0であ
る。一方、インピーダンス整合が悪くなるに従ってρの
値は増大し、例えば、ρ=2.0のとき反射率Γ=0.
33である。
【0022】従って、一例として、前記アンテナ53の
VSWRが1.5(Γは0.20)で、このアンテナ5
3に人体が近接したときVSWRが1.8(Γは0.2
9)に増加する場合は、Γが略中間値0.25となるよ
うに前記半固定抵抗R5を回して基準電圧Vsを設定す
る。
【0023】ところで、人体の電気的特性は、個人差、
気温、温度等により変化するため一概に説明することは
難しい。ある人体モデルでの検討例では、送信出力5W
の時、人体と送信アンテナとの距離が5cm以上あれば
IEEEの安全基準値を超えないことが報告されてい
る。従って、本実施例では人体と送信アンテナ53との
距離が5cm以下になった時に、前記コンパレータ6か
ら人体が送信アンテナ53に極めて近づいたことを示す
比較結果信号(Hレベル)が出力されるよう基準電圧V
sを設定した。この距離5cmに対応した反射率Γが
0.25である。従って、人体が送信アンテナ53に極
めて近づいていない場合は、前記コンパレータ6からは
Lレベルの比較結果信号が出力される。
【0024】従って、前記送信アンテナ53と人体との
距離が5cm以下になると(反射率Γが0.25以上に
なると)、前記コンパレータ6より比較結果信号(Hレ
ベル)が出力され、前記リレー駆動回路7が前記開閉リ
レー3のスイッチ3aを開放する。従って、送信線路2
が切断され送信が停止する。
【0025】即ち、送信アンテナ53と人体との距離が
5cm以下になると送信が停止するため、人体に安全基
準値以上の送信電力が放射されることがない。
【0026】尚、前記リレー駆動回路8の出力信号(リ
レー駆動信号)が前記基準電圧発生回路7に入力される
と、前記基準電圧発生回路7は基準電圧Vsのレベルを
零又は負電圧に低下させて送信停止を継続させるよう回
路構成されている。又、リレー駆動信号によらず、反射
電圧Vfを前記基準電圧発生回路7に入力させてもよ
い。
【0027】又、リレー3の代りにピンダイオード等の
半導体スイッチを用いてもよい。又、コンパレータ6の
代りに一般に用いられるA/D変換器とCPUで比較回
路を構成してもよい。A/D変換器とCPUで比較回路
を構成すれば、後述するダイバーシティアンテナ等にお
いて回路の数が増えたときにはシンプルになるし、ソフ
トウエアにより複雑な制御を行うことも可能となる。
【0028】次に、第2実施例について説明する。図3
は送信アンテナの電波障害防止装置の第2実施例の概略
回路図である。この電波障害防止装置10は送信アンテ
ナに人体が接近した場合に送信電力を低下させるもので
ある。尚、第1実施例と共通する部分は一部を除き、図
示及び説明を省略する。
【0029】電波障害防止装置10は、第1実施例の電
波障害防止装置1の開閉リレー3の代りに切換リレー1
1を用い、この切換リレー11の共通端子11aを電波
障害防止装置10の入力端子P3を介して前記送信回路
51の出力側に接続し、一方の切換端子11bを前記送
信線路2を介して前記反射率測定回路4の入力側に接続
する。又、他方の切換端子11cをアッテネータ12を
介して前記反射率測定回路4の入力側に接続する。又、
前記反射率測定回路4の出力側は電波障害防止装置10
の出力端子P4を介して前記アンテナ結合器52の一方
の入力端子52aと接続される。その他の接続は第1実
施例と同様である。いま、前記切換リレーのスイッチ1
1dは切換端子11bと接続されているものとする。即
ち、前記送信アンテナにはフルパワー(全電力)が供給
されている。
【0030】この構成によれば、人体が送信アンテナ5
3から5cm以内の距離に近づくと、前記コンパレータ
6から比較結果信号(Hレベル)が出力され、前記リレ
ー駆動回路7が切換リレー11のスイッチ11dの接続
を端子11cに切り換える。従って、送信電力は前記ア
ッテネータ12を経由して出力されるため送信電力は低
下する。よって、アッテネータ12の減衰量として適当
なものを用いることにより、人体に安全基準値以上の送
信電力が放射されるのを防止することができる。又、送
信が停止しないので通話を中断させたくない場合に好適
である。
【0031】尚、前記切換リレー11と前記アッテネー
タ12との組み合わせの代りに、例えば、ピンダイオー
ドによるアッテネータ(所謂、ピンアッテネータ)を前
記送信帯域フィルタ51と前記反射率測定回路4間の送
信線路2に挿入し、このピンアッテネータを前記コンパ
レータ6の比較結果信号(H)でオン(接続する)させ
るようにしても同様の効果が得られる。
【0032】尚、前記リレー駆動回路8の出力信号(リ
レー駆動信号)が前記基準電圧発生回路7に入力される
と、前記基準電圧発生回路7は基準電圧Vsのレベルを
十分低下させて小電力の送信を継続させるよう回路構成
されている。又、リレー駆動信号によらず、反射電圧V
fを前記基準電圧発生回路7に入力させてもよい。
【0033】又、送信電力の制御として、前記コンパレ
ータ6の比較結果信号で前記送信回路51内の不図示の
電力増幅回路の増幅度を制御するよう構成することもで
きる。この方が制御回路をシンプルかつ小型に構成する
ことができる可能性がある。
【0034】次に、請求項2の発明について説明する。
図4は送信アンテナの電波障害防止装置の第3実施例の
概略回路図である。第3実施例の電波障害防止装置20
は自動車用ダイバーシティアンテナの夫々のアンテナに
前記防止装置1又は10を設けたものである。又、本実
施例では一例として3本構成のダイバーシティアンテナ
について説明するが、3本に限定されるものではなく任
意の本数のダイバーシティアンテナに用いることが可能
である。又、夫々のアンテナに前記防止装置1を用いた
場合について説明するが、前記防止装置10を用いた場
合も同様に説明することができる。尚、前記防止装置1
又は10と同様の構成部分については同一番号を付し、
その説明は省略する。
【0035】電波障害防止装置20は、アンテナの切り
換えを制御するダイバーシティコントローラ21と、こ
のコントローラ21の第1の出力端子21aと送信線路
22を介して接続された第1の電波障害防止装置1
(A)と、前記コントローラ21の第2の出力端子21
bと送信線路23を介して接続された第2の電波障害防
止装置1(B)と、前記コントローラ21の第3の出力
端子21cと送信線路24を介して接続された第3の電
波障害防止装置1(C)とにより構成される。
【0036】そして、前記ダイバーシティコントローラ
21の入力端子21dは前記防止装置20の入力端子P
5を介して前記送受分波器52の出力端子52cと接続
され、この送受分波器52の入力端子52aは前記送信
回路51と接続され、入力端子52bは受信回路(不図
示)のアンテナ端子と接続される。
【0037】又、前記電波障害防止装置1(A)の出力
端子P2は前記電波障害防止装置20の第1の出力端子
P6を介して第1のアンテナ54と接続され、前記電波
障害防止装置1(B)の出力端子P2は前記電波障害防
止装置20の第2の出力端子P7を介して第2のアンテ
ナ55と接続され、前記電波障害防止装置1(C)の出
力端子P2は前記電波障害防止装置20の第3の出力端
子P8を介して第3のアンテナ56と接続される。
【0038】又、前記ダイバーシティアンテナコントロ
ーラ21は、アンテナ54〜56の受信感度を交互に比
較する受信感度比較回路(不図示)を内部又は外部に備
え、この比較回路から出力される信号により常に最良感
度のアンテナが前記送受分波器52と接続されるよう構
成されている。
【0039】いま、アンテナ54が前記送信回路51と
接続されているとする。自動車電話は一般に送受同時通
話であるため、アンテナは送受信に同時使用されてい
る。従って、このアンテナ54は送信状態にもなってい
る。
【0040】即ち、このアンテナ54に人体が極めて近
づいた場合は、このアンテナ54の送信線路22が切断
され送信が停止するため、人体に強い送信電波が放射さ
れるのを防止することができる。
【0041】尚、前記防止装置1(A)等の代りに前記
防止装置10を用いた場合は、前記アンテナ54に人体
が極めて近づいた場合に送信電波が低下するため、人体
に安全基準値以上の送信電力が放射されるのを防止する
ことができる。又、送信が停止しないので通話を中断さ
せたくない場合に好適である。
【0042】次に、請求項3の発明について説明する。
図5は送信アンテナの電波障害防止装置の第4実施例の
概略回路図である。本実施例も、第3実施例と同様に、
3本構成のダイバーシティアンテナについて説明する
が、3本に限定されるものではなく任意の本数のダイバ
ーシティアンテナに用いることが可能である。尚、防止
装置1又は10と同様の構成部分については同一番号を
付し、その説明は省略する。
【0043】電波障害防止装置30は、アンテナの切り
換えを制御するダイバーシティコントローラ31と、こ
のコントローラ31の3つの出力端子31a〜31c夫
々に接続された前記反射率測定回路4(E)〜4(G)
等からなる。
【0044】各出力端子31a〜31cに接続される前
記反射率測定回路4(E)〜4(G)は何れも前記反射
率測定回路4と同一であるため、前記出力端子31aに
接続される前記反射率測定回路4(E)等について説明
し、前記出力端子31b,31cに接続される各素子つ
いては省略する。
【0045】第1の出力端子31aと前記反射率測定回
路4(E)の入力側とが送信線路32を介して接続さ
れ、前記反射率測定回路4(E)の出力側が防止装置3
0の出力端子P9を介して第1のアンテナ54と接続さ
れる。そして、前記反射率測定回路4(E)の誘導線路
4a側の信号線5(E)は前記ダイオードD1,D2、
抵抗R2,R3、コンデンサC1を介してコンパレータ
6(E)の一方の入力端子6aに接続される。又、この
コンパレータ6(E)の他方の入力端子6bには基準電
圧供給用の前記抵抗R4及び半固定抵抗R5が接続され
る。そして、このコンパレータ6(E)の出力端子6c
は制御信号線35を介してダイバシティコントローラ3
1の制御入力端子31dと接続される。
【0046】又、出力端子31b及び31cについても
出力端子31aと同様に反射率測定回路4(F),4
(G)、コンパレータ6(F),6(G)等が並列に接
続されるため、前記ダイバーシティコントローラ31の
制御入力端子31e、31fは夫々制御信号線36,3
7を介して他の2つのコンパレータ6(F),6(G)
と接続される。 一方、前記ダイバーシティコントロー
ラ31の出力端子31b、31cは、夫々送信線路3
3,34、反射率測定回路4(F),4(G)及び防止
装置30の出力端子P10,P11を介して第2のアン
テナ55及び第3のアンテナ56と接続される。
【0047】又、前記ダイバーシティコントローラ31
の入力端子31gは、電波障害防止装置30の入力端子
P12、前記送受分波器52を介して前記送信回路51
と接続される。
【0048】次に、この防止装置30の動作について説
明する。いま、アンテナ54が前記送信回路51と接続
されているとする。従って、アンテナ54が送信アンテ
ナである。この送信アンテナ54に人体が極めて近づく
と、送信線路32における反射電圧Vrが増加するた
め、前記反射率測定回路4(E)、コンパレータ6
(E)及び制御信号線35を介して比較結果信号(H)
が前記ダイバーシティコントローラ31の制御入力端子
31dに入力される。
【0049】一方、前記ダイバーシティコントローラ3
1の内部には、各アンテナ54〜56の識別コードとア
ンテナ切り換えのプログラムを予め書き込んだメモリが
設けられている。従って、前記ダイバーシティコントロ
ーラ31の制御入力端子31dに比較結果信号(H)が
入力されると、プログラムにより送信アンテナ54が他
のアンテナ55又は56に切り換えられる。何れのアン
テナに切り換えるかはプログラムで任意に設定できる
が、例えば、受信感度の高い方のアンテナに切り換える
よう設定することが望ましい。
【0050】即ち、送信アンテナ54に人体が極めて近
づくと、送信アンテナが他のアンテナに切り換わるた
め、人体と送信アンテナとの距離が長くなる。従って、
人体に強い送信電力が放射されるのを防止することがで
きる。又、送信が停止せず、かつ送信電力が低下するこ
ともないため通話に不都合が生じることもない。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、送信アンテナ
に人体が近づいていない場合の送信状態と、送信アンテ
ナに人体が近づいた場合の送信状態とを比較し、送信状
態の差が所定以上になった場合に送信を停止させ若しく
は送信電力を低下させる。従って、送信アンテナに人体
が極めて近づいても強い送信電力の放射を受けることが
ない。
【0052】請求項2の発明によれば、ダイバーシティ
アンテナにおいて、送信状態の差が所定以上になった場
合に送信を停止させ若しくは送信電力を低下させる。従
って、ダイバーシティアンテナにおいても、送信アンテ
ナに人体が極めて近づいても強い送信電力の放射を受け
ることがない。
【0053】請求項3の発明によれば、ダイバーシティ
アンテナにおいて、送信状態の差が所定以上になった場
合に他のアンテナに切り換えて送信される。従って、ダ
イバーシティアンテナにおいても、送信アンテナに人体
が極めて近づいても強い送信電力の放射を受けることが
ない。しかも、他のアンテナで送信が継続されるため通
話が中断することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送信アンテナの電波障害防止装置
の第1実施例の概略回路図
【図2】同第1実施例のアンテナの電圧定在波比(VS
WR)対周波数特性図
【図3】同第2実施例の概略回路図
【図4】同第3実施例の概略回路図
【図5】同第4実施例の概略回路図
【符号の説明】
1,10,20,30, 送信アンテナの電波障害防止
装置 2 送信線路 3 開閉リレー 4 反射率測定回路 6 コンパレータ 7 基準電圧発生回路 8 リレー駆動回路 11 切換リレー 21,31 ダイバーシティコントローラ 53〜56 送信アンテナ(窓ガラスアンテナ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信アンテナに人体が近づいていない時
    の送信状態を検出し、この送信状態から所定以上送信状
    態が変化した時に、送信を停止させ若しくは送信電力を
    低下させたことを特徴とする送信アンテナの電波障害防
    止装置。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナからなる自動車用ダイバ
    ーシティアンテナにおいて、送信アンテナに人体が近づ
    いていない時の送信状態を検出し、この送信状態から所
    定以上送信状態が変化した時に、送信を停止させ若しく
    は送信電力を低下させたことを特徴とする送信アンテナ
    の電波障害防止装置。
  3. 【請求項3】 複数のアンテナからなる自動車用ダイバ
    ーシティアンテナにおいて、送信アンテナに人体が近づ
    いていない時の送信状態を検出し、この送信状態から所
    定以上送信状態が変化した時に、送信アンテナを他のア
    ンテナに切り換えたことを特徴とする送信アンテナの電
    波障害防止装置。
JP6059262A 1994-03-29 1994-03-29 送信アンテナの電波障害防止装置 Withdrawn JPH07273528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6059262A JPH07273528A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 送信アンテナの電波障害防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6059262A JPH07273528A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 送信アンテナの電波障害防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07273528A true JPH07273528A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13108289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6059262A Withdrawn JPH07273528A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 送信アンテナの電波障害防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07273528A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002049238A1 (fr) * 2000-12-15 2002-06-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil radio portatif presentant une fonction de commutation d'antennes
JP2003528533A (ja) * 2000-03-22 2003-09-24 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 移動無線通信装置及びその基地局並びにアンテナ選択方法
JP2005323203A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Fujitsu Ltd 給電制御装置
JP2015126458A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社村田製作所 フロントエンド回路

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528533A (ja) * 2000-03-22 2003-09-24 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 移動無線通信装置及びその基地局並びにアンテナ選択方法
WO2002049238A1 (fr) * 2000-12-15 2002-06-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil radio portatif presentant une fonction de commutation d'antennes
JP2005323203A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Fujitsu Ltd 給電制御装置
JP2015126458A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社村田製作所 フロントエンド回路
US9438303B2 (en) 2013-12-27 2016-09-06 Murata Manufacturing Co., Ltd. Front end circuit where an antenna is shared for transmission and reception in a wireless communication apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6895225B1 (en) System for matching an antenna for a wireless communication device
JP4227386B2 (ja) Sar値を低減するためのシステム及び方法
US5457814A (en) Power boost system for cellular telephone
US5095541A (en) Radio telephone apparatus
KR960004319B1 (ko) 무선전화기의 장치
US5854972A (en) Circuit for adjusting transmit power
CN110504977B (zh) 一种多频段阻抗匹配电路及无线射频系统
JP3332071B2 (ja) アンテナ整合調整回路
US7103321B2 (en) Power amplifier bypass in a half-duplex IC
AU679948B2 (en) Arrangement for duplex filter
US20040077316A1 (en) Use of power detection to control RX/TX switching
EP1229664A1 (en) Mobile terminal for a wireless telecommunication system
JPH07273528A (ja) 送信アンテナの電波障害防止装置
CN1711701B (zh) 补偿发射功率的方法和实施该方法的通信终端设备
JPH0621863A (ja) 無線電話機
KR19990038457A (ko) 수신전계강도에 따른 안테나 스위칭 장치 및 방법
US8306485B2 (en) Device and a method for controlling and monitoring the power of the signal from a radiocommunications terminal
US6141538A (en) Transmit detection circuit
JPH11340845A (ja) 携帯無線電話機
CN111064485A (zh) 一种电磁波吸收比值的控制方法及电子设备
KR970000654B1 (ko) 셀룰라폰 안테나의 임피던스 조절장치
EP0590888B1 (en) Power booster for a portable radio telephone
KR940001233Y1 (ko) 고주파 전력증폭기 보호회로
KR100434342B1 (ko) 무선통신망의 기지국 송신기 회로
KR100303787B1 (ko) 휴대용 단말기의 파우어 부스터 회로

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605