JPH0727349A - 加熱調理器の外箱の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外箱と扉及び操作パネルの隙間のバラツキを
おさえ外観品位の良い加熱調理器を提供する。 【構成】 オーブン前板４の外周折り返し部６の先端に
対応する位置に、外箱１に突起１０を設け圧接させる。 【効果】 オーブン前板４から外箱１の先端の突寸法が
規制できることにより、扉２及び操作パネル３と外箱１
の隙間のバラツキを少なく、均一にできるので外観品位
の向上がはかれる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は加熱調理器における外箱
の取付構造に関するもので、操作部及び扉と外箱の隙間
を均一化し外観品位の向上を目的とする。

【０００２】

【従来の技術】各種の加熱調理器はその上面及び左右側
面を天井板と両側板からなる外箱で覆うようにしてい
る。例えば、図２に示すように高周波加熱器は外箱１で
上面及び左右側面を覆われているが、その外箱１の取付
け構造は、図３に示すごとく、扉２及び操作パネル３を
設置したオーブン前板４の周縁部分を後板５に向けて折
り返して折返し部６を設けると共に、外箱１の前面開口
部の内縁部分に図４に示すごとく折り返して溝部７を設
け、折返し部６に溝部７をはめ込むことにより外箱１を
オーブン前板４に取付けるように構成したものが従来よ
り知られている。オーブン前板４に取り付けた外箱１は
後板５にネジ８で固定され、オーブン庫９を囲むことに
なる。この取付け構造によれば、オーブン前板４に外箱
１をネジを使わずに取付けることが出来、使用部品が少
なくすんだり、外観にネジがなく見ばえがよい等の利点
がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造は、後板５と外箱１の後面をネジ８で固定する
ため、オーブン前板４と後板５間に介在する全ての部品
の加工、組立作業のバラツキにより、外箱１の前面側の
位置が大きくバラツキを生じる。その結果、扉２及び操
作パネル３と外箱１の前面側の先端との隙間が広くなっ
たり、狭くなったりする。

【０００４】また、扉２の上部、下部、操作パネル３の
上部、下部でオーブン前板４と後板５間に介在する部品
数がちがうため外箱１の先端と扉２及び操作パネル３の
隙間差が生じることとなる。このように従来の外箱１取
付け構造では外箱１と扉２及び操作パネル３間の隙間ａ
のねらいに対するズレ、隙間差が生じ見ばえの悪いもの
となっている。更に、最悪の場合、扉２を外箱１の先端
で押して扉２が浮き、高周波加熱調理動作時において高
周波が外部に漏洩し、テレビやラジオ等に対する電波障
害を発生するという事態を招来しかねない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明の加熱調理器の外箱の取付構造はオーブ
ン前板の折り返し部先端に対応する位置の外箱前面開口
部の内縁部分に突起を設けている。

【０００６】

【作用】本発明の加熱調理器の外箱の取付け構造は後板
５と外箱１をネジ８で固定すると、オーブン前板４の折
り返し部６の先端に外箱１の前面開口部の内縁部分に設
けた突起が当たる。この構成によるとオーブン前板４の
折り返し部６の長さと外箱１の前面先端から突起までの
寸法のバラツキのみの影響しか受けず扉２及び操作パネ
ル３と外箱の隙間はバラツキ、隙間差の少ない見ばえの
いい外観に仕上げることができる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例における加熱調理器の
外箱の取付構造について図面とともに説明する。

【０００８】図１に示すようにオーブン前板４には扉２
と操作パネル３が前面から取付けられている。オーブン
前板４の外周には後板５側に向けて折り返し部６が設け
られている。天面及び両側面からなる外箱１の前面開口
部には内縁部分に折り返して構成した溝部７がほぼ全面
に設けてある。外箱１の前面開口部の内縁部分の左側面
下部と天面の左端には前記オーブン前板４の折り返し部
６に対応する位置に突起１０が設けてある。前記オーブ
ン前板４の折り返し部６に外箱１の溝部７を挿入し、設
計寸法の位置に外箱１がくると、外箱１の突起１０がオ
ーブン前板４の折り返し部６に当たる。この時後板５と
外箱１の後面の折り曲げ部には、オーブン前板４と後板
５間に介在する部品のバラツキを吸収できるだけの隙間
を設けておき、ネジ８により後ろより固定する構成とな
っている。

【０００９】この構成によると常にオーブン前板４の折
り返し部６を外箱１の突起１０が接している状態とな
り、オーブン前板４から扉２側への外箱の突寸法はきわ
めてバラツキの少ない安定性が得られる。

【００１０】したがって外箱１と扉２の隙間の均一化が
はかれ、外観の見ばえが非常に良くなる。更に外箱１の
先端で扉２を押して扉の浮きが発生し、高周波加熱調理
動作時において外部に高周波が漏洩する等の心配も全く
なくなる。

【００１１】本実施例では、操作パネル３と外箱１との
隙間は零のデザインのため操作パネル３側の外箱１に突
起１０は設けていないが、隙間を設けるデザインの場合
は扉２側と同様に外箱１に突起１０を設けると隙間の均
一化がはかれることは言うまでもない。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明の加熱調理器の外箱
の取付構造においては、以下の効果が得られる。

【００１３】（１）オーブン前板の折り返し部と外箱の
突起を常に接触させることにより、外箱と扉との隙間の
バラツキをおさえることができる。それにより外箱と扉
の均一化および隙間差をおさえ外観品位の向上がはかれ
る。

【００１４】（２）特別な部品を必要とせず、外箱に突
起を設けるだけですむため、構造が簡単で、容易かつ安
価に製造でき、汎用性に富む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における加熱調理器の上面断
面図

【図２】従来の加熱調理器の斜視図

【図３】従来の加熱調理器の上面断面図

【図４】従来の外箱前部溝部断面図

【符号の説明】

１ 外箱 ２ 扉 ５ 後板 ６ オーブン前板の折り返し部 １０ 外箱の突起

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉と操作パネルを取り付けた周縁部分を
   後方へ折り曲げて形成した折返し部をもつオーブン前板
   と、天井面と両側板からなり前面開口部の内縁部分を折
   り返して溝部を形成した外箱とを備え、前記オーブン前
   板の折り返し部に外箱前面開口部に設けた溝部を挿入し
   取り付ける構造において、前記オーブン前板の折り返し
   部先端に対応する位置の外箱前面開口部の内縁部分に少
   なくとも１ケ以上の突起を設けた構成の加熱調理器の外
   箱の取付構造。