JPH0727135A - 回転体の軸受構造 - Google Patents

回転体の軸受構造

Info

Publication number
JPH0727135A
JPH0727135A JP17385893A JP17385893A JPH0727135A JP H0727135 A JPH0727135 A JP H0727135A JP 17385893 A JP17385893 A JP 17385893A JP 17385893 A JP17385893 A JP 17385893A JP H0727135 A JPH0727135 A JP H0727135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
wheel shaft
inner ring
outer ring
rotary body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17385893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukifumi Sugiyama
享史 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP17385893A priority Critical patent/JPH0727135A/ja
Publication of JPH0727135A publication Critical patent/JPH0727135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪軸等の回転体を回転自在に支持するベア
リングを圧入機等の特殊な機械を使用することなく容易
に組付けることができ、しかもベアリングの内輪又は外
輪の回転時にクリープ現象を生じないような構成の回転
体の軸受構造を提供する。 【構成】 内輪10と外輪11との間に複数のボール1
2又はころを転動可能に配置して成るベアリング5を介
して回転体(例えば、車輪軸3等)を回転自在に支持す
るようにした回転体の軸受構造において、ベアリング5
の内輪10の内周面10a又は外輪11の外周面11a
にセレーション14を形成すると共に、回転体3に前記
セレーション14に対応するセレーション15を形成
し、これらのセレーション14,15を互いに噛合させ
た状態でベアリング5に回転体3を組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内輪と外輪との間に複
数のボール又はころを転動可能に配置して成るベアリン
グを介して回転体を回転自在に支持するようにした回転
体の軸受構造に関し、例えば、四輪自動車の従動輪等の
車輪軸を回転自在に軸受けするための構造に適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】図4は自動車のフロントサスペンション
における従来の車輪軸の軸受部20の構造を示すもので
あって、同図において、21は車輪軸、22は車体側の
ハウジング、23は内輪24と外輪25との間に複数の
ボール26を転動可能に配置して成るベアリング、27
はベアリング抜け止め用のナットである。
【0003】この従来の軸受部20にあっては、ベアリ
ング23の外輪25は前記ハウジング22の孔部28内
に嵌合配置されて止着されており、ベアリング23の内
輪24の中央孔29内に車輪軸21が圧入されている。
また、車輪軸21の先端に形成されたねじ部30にナッ
ト27が螺着され、このナット27の締付力にて前記内
輪24が車輪軸21の段部21aとナット27との間に
挾持された状態となされ、これにより車輪軸21の抜け
止めが図られている。
【0004】そして、上述の車輪軸21には図外の車輪
が同軸状に一体に取付けられるようになっている。かく
して、車輪軸21及び車輪は前記ベアリング23を介し
て車体側のハウジング22に回転自在の状態で取付けら
れ、この車輪軸21を中心としてベアリング23の内輪
24と一緒に回転されるように構成されている。
【0005】ところで、上述のようなベアリング23を
用いた軸受部20の場合、ベアリング23の内輪24へ
の車輪軸21の取付け、及び、ハウジング22へのベア
リング23の外輪25の取付けは、目的に応じて、締ま
りばめ、中間ばめや隙間ばめ等の方法にて行われるが、
車輪軸21及びベアリング23に加わる荷重の大きさや
荷重方向の変化に伴って、車輪軸21の回転時において
回転側の内輪24が車輪軸21に対して、見かけ上、回
転方向とは相対的に逆の方向にゆっくり滑りだすことが
ある。なお、ベアリング23の外輪25に車輪軸21を
取付けて回転させるような構造の場合には、車輪軸21
の回転時において回転側の外輪25が車輪軸21に対し
て、見かけ上、回転方向と逆にゆっくり滑りだすことが
ある。このような相対的逆回転現象はクリープと呼ばれ
ており、クリープ現象を生じると、摩擦により発熱して
ベアリング23に損傷を生じたり、ベアリング23と相
手部材の摩耗によるベアリング締付力の与圧の低減、及
びベアリング締付用ナットの緩み等の原因となる。
【0006】このような好ましくないクリープ現象は回
転荷重(或いは揺荷重)の変化によって生じるが、クリ
ープ現象を生じにくくするには、ベアリング23の内輪
24又は外輪25への車輪軸21の嵌め合せを締まりば
めにて行うのが望ましいことから、従来では通常、締ま
りばめによるクリープ防止構造を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、締まり
ばめによるクリープ防止構造を採用するようにした従来
の車輪軸の軸受構造では、車輪軸21等の回転体をベア
リング23の内輪24又は外輪25に対して圧入する必
要があるため、工場での車輪軸21の組付時やサービス
のための分解時等に所定の圧入機を用意しなければなら
ない上に、組付作業性及び分解作業性が非常に悪いとい
う問題点がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであって、その目的は、車輪軸等の回
転体を回転自在に支持するベアリングを圧入機等の特別
な専用機械を使用することなく容易に組付けることがで
き、しかもベアリングの内輪又は外輪の回転時にクリー
プ現象を生じないような構成の回転体の軸受構造を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明では、内輪と外輪との間に複数のボール又は
ころを転動可能に配置して成るベアリングを介して回転
体を回転自在に支持するようにした回転体の軸受構造に
おいて、前記ベアリングの内輪の内周面又は外輪の外周
面にセレーションを形成すると共に、前記回転体に前記
セレーションに対応するセレーションを形成し、これら
のセレーションを互いに噛合させた状態で前記ベアリン
グに前記回転体を組付けるようにしている。
【0010】
【作用】回転体とこの回転体が組付けられるベアリング
の内輪又は外輪とが互いにセレーション結合されること
となるため、回転体とこの回転体と一緒に回転する側の
内輪又は外輪との間のクリープ現象の発生が防止され
る。また、上述のセレーション結合による組付けを圧入
機等を用いることなく行うことができるため、組付作業
性及び分解作業性の向上が図られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図3
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明に係る軸受構造を有する車輪
軸の軸受部1を示すものであって、同図において、2は
車輪(前輪)、3は車輪軸、4はサスペンションストラ
ット4a及びコントロールアーム4b等から成るフロン
トサスペンション、5は車輪軸3を回転自在に支持する
ベアリング、6はこのベアリング5が嵌着状態で組付け
られる車体側のハウジング、7はステアリング用のタイ
ロッド、8はブレーキディスクである。
【0013】上述の車輪軸3は、図1及び図2に示すよ
うに、スピンドル部3aとその一端に一体成形されたフ
ランジ部3bとを有し、スピンドル部3aがベアリング
5を介して前記ハウジング6の孔部13内に回転自在に
状態で嵌着されている。そして、車輪2が車輪軸3のフ
ランジ部3bにブレーキディスク8と共にボルト9にて
着脱可能に取付けられ、車輪2、車輪軸3及びブレーキ
ディスク8が一体となって従動回転されるようになって
いる。
【0014】また、上述のベアリング5は、図2に明示
するように、互いに同軸状に配設された内輪10と外輪
11との間に複数のボール(鋼球)12を転動可能に配
置して成るものであって、内輪10と外輪11とは前記
複数のボール12の転動作用によりその軸心を中心に相
対的に回転可能に構成されている。
【0015】そして、本例においては図3に明示する如
く、、ベアリング5の内輪10の内周面10aには、そ
の軸線方向に沿って延びる微細な多数の凹部と凸部とか
ら成るのこぎり歯状のセレーション14が形成されてい
る。一方、車輪軸3のスピンドル部3aには、その外周
面3cに前記内輪10のセレーション14に対応するセ
レーション15が形成されており、これらのセレーショ
ン14、15は互いに噛合し得るように構成されてい
る。
【0016】なお、本例におけるセレーション14、1
5は、図3に示すような断面三角形のセレーション或い
はインボリュートセレーション等から成り、その成形は
形成作業が容易でかつ安価な転造により行われている。
【0017】かくして、ベアリング5の外輪11はハウ
ジング6の孔部13内に挿入配置されて外輪11の外周
面11aが孔部13の内周面13aに密着状態で嵌着さ
れると共に、ベアリング5の内輪10内には車輪軸3の
スピンドル部3aが挿入されて内輪10の内周面10a
のセレーション14とスピンドル部3aの外周面3cの
セレーション15とが互いに噛合された状態の下で嵌着
されている。さらに、図2において中心軸Cより上方に
示す如く、前記スピンドル部3aの先端に一体に突設さ
れたネジ部3dに平ワッシャ16を装着してナット17
を螺着することにより、ベアリング5の内輪10を車輪
軸3のフランジ部3bと平ワッシャ16との間に挾持し
た状態で締付け固定されている。
【0018】なお、セレーション14,15間に隙間が
存在してベアリング5にラジアル方向のガタツキがある
場合には、図2において中心軸Cより下方に示す如く、
平ワッシャ16の代わりにテーパーワッシャ18を用い
るようにすればよい。この場合には、前記スピンドル部
3aの中心軸Cに対するベアリング5の中心決めがテー
パーワッシャ18のテーパー面18aにて行なわれ、こ
れによりベアリング5のラジアル方向の振れ(ガタツ
キ)が規制される。
【0019】このような構成の車輪軸3の軸受構造によ
れば、車輪軸3のスピンドル部3aをベアリング5の内
輪10内に圧入することなく差し込むだけの容易な組付
作業にてスピンドル部3aの外周面3cのセレーション
15と内輪10の内周面10aのセレーション14とを
噛合でき、これらのセレーション14,15間の噛合作
用(係合作用)により内輪10に対する車輪軸3の相対
的回転を阻止できることとなる。その結果、回転側の内
輪10と車輪軸3との間にクリープ現象が生じるのを確
実に防止することができる。
【0020】また、軸受部1の分解作業に際しては、ナ
ット17の螺着を解除して車輪軸3のスピンドル部3a
をベアリング5の内輪10から容易に引き出すことがで
きるため、その分解作業を簡単にかつ迅速に行うことが
可能である。
【0021】しかも、本例では前記セレーション14、
15の形成を転造にて行うようにしているので、スプラ
インの製作や切削セレーションの製作に比べて容易かつ
安価で済み、大幅なコストアップを来すことがないとい
う利点もある。
【0022】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、既述の実施例では、ベアリング5の内輪1
0内に車輪軸3のスピンドル部3aを挿入するようにし
ているが、これに限らず、ベアリング5の内輪10をハ
ウジング6に組付け、その外輪11に前記車輪軸3を組
付けるような場合にも本発明を適用できる。この場合に
は、回転側の外輪11の外周面11a及び車輪軸3にそ
れぞれセレーションを形成してこれらのセレーションを
互いに噛合させるようにすればよい。また、既述の実施
例では従動輪の車輪軸3を軸受けする場合について述べ
たが、本発明は、自動車の駆動輪の車輪軸を軸受けする
場合にもて適用可能であることは言う迄もない。
【0023】また、本発明は、ボール式のベアリング5
に限らず、内輪と外輪との間に複数のころを転動可能に
配置して成るころ式のベアリングの場合にも適用可能で
ある。さらに、軸受けすべき回転体としては、車輪軸に
限らず、その他の各種の回転部材であってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ベアリングの内
輪の内周面又は外輪の外周面に形成したセレーション
と、車輪軸等の回転体に形成したセレーションとを互い
に噛合させた状態でベアリングに回転体を組付けるよう
にしたものであるから、回転体を特別な圧入機等を用い
ることなくベアリングの内輪又は外輪に容易に組付ける
ことができて組付性を良好に確保できると共に、組付後
のセレーション結合により回転体と回転側の内輪又は外
輪との間におけるクリープ現象の発生を効果的に防止す
ることができる。
【0025】さらに、本発明の場合、前記セレーション
はスプラインの製作等に比べて簡単で安価な転造作業に
より成形可能であるため、製作が容易で製造コストが低
廉で済むという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受構造を備えた車輪取付部を示す断
面図である。
【図2】車輪軸とボールベアリングとの係合状態を示す
拡大断面図である。
【図3】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】従来における車輪軸の軸受構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 軸受部 3 車輪軸 3a スピンドル部 3c 外周面 5 ベアリング 6 ハウジング 10 内輪 10a 内周面 11 外輪 11a 外周面 12 ボール 14,15 セレーション

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪との間に複数のボール又はこ
    ろを転動可能に配置して成るベアリングを介して回転体
    を回転自在に支持するようにした回転体の軸受構造にお
    いて、前記ベアリングの内輪の内周面又は外輪の外周面
    にセレーションを形成すると共に、前記回転体に前記セ
    レーションに対応するセレーションを形成し、これらの
    セレーションを互いに噛合させた状態で前記ベアリング
    に前記回転体を組付けたことを特徴とする回転体の軸受
    構造。
JP17385893A 1993-07-14 1993-07-14 回転体の軸受構造 Pending JPH0727135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17385893A JPH0727135A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 回転体の軸受構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17385893A JPH0727135A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 回転体の軸受構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0727135A true JPH0727135A (ja) 1995-01-27

Family

ID=15968453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17385893A Pending JPH0727135A (ja) 1993-07-14 1993-07-14 回転体の軸受構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0727135A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5494358A (en) Package bearing
US6422657B2 (en) Vehicle wheel hub mounting system
US5564839A (en) Bearing unit for wheel with speed sensor
JPH0151369B2 (ja)
EP1274620A1 (en) Wheel mounting with a bearing race embedded in a cast component
WO2006040897A1 (ja) 車輪用軸受装置
US4371214A (en) Bearing hub and carrier assembly for a driven steering wheel unit
US6102489A (en) Wheel support arrangement for a vehicle drive axle
JP2841333B2 (ja) 転がり軸受
US4273460A (en) Axle construction for four wheel drive vehicles or the like
US7070337B2 (en) Wheel bearing for a driven rigid axle
JP5016237B2 (ja) 電動モータおよび電動パワーステアリング装置
JP4020045B2 (ja) 転がり軸受装置
JPH0727135A (ja) 回転体の軸受構造
JP5304113B2 (ja) 車軸用軸受の締結構造
JPH08200384A (ja) 駆動車輪用継手ユニット
JP2006112532A (ja) 車輪用軸受装置
JP2002187404A (ja) 車輪用軸受装置
JP2002187403A (ja) 車輪用軸受装置
CN212001330U (zh) 平地机驱动桥轮端装置
JP2001311442A (ja) ブレーキロータおよびそれを具備した車輪軸受装置
JP3872649B2 (ja) デフ軸受の固定構造
JP4134872B2 (ja) 転がり軸受装置
JP4436386B2 (ja) 車輪用軸受およびそれを備えた車輪用軸受装置
JPS5818244B2 (ja) クドウガワシヤジクヨウジクウケ