JPH072707B2 - スルホコハク酸モノエステル塩の製造法 - Google Patents

スルホコハク酸モノエステル塩の製造法

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JPH072707B2 JP3174416A JP17441691A JPH072707B2 JP H072707 B2 JPH072707 B2 JP H072707B2 JP 3174416 A JP3174416 A JP 3174416A JP 17441691 A JP17441691 A JP 17441691A JP H072707 B2 JPH072707 B2 JP H072707B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
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  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ほとんど無臭で長期間
の品質安定性に優れ、色相の良好な高純度スルホコハク
酸モノエステル塩の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スルホコハク酸モノエステルは、皮膚や
眼粘膜に対する刺激性が低いため、ボディ−シャンプ
−、ヘア−シャンプ−、バブルバス等の香粧品用基剤と
して用いられている。
【0003】従来、スルホコハク酸モノエステル塩は無
水マレイン酸とアルコ−ル類とによりマレイン酸モノエ
ステル塩を合成し、これに亜硫酸塩を水の存在下で反応
させて、スルホコハク酸モノエステル塩を製造する方法
は一般によく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスルホコハク酸モノエステル塩の製造法にお
いては、マレイン酸モノエステル化の段階で着色が生
じ、最終製品のスルホコハク酸モノエステルの色相が悪
くなるばかりでなく、特有の臭気があり、経時的にさら
に悪化するため、用途上において、商品価値を著しく低
下させることがあり、香粧品基剤としても、その使用は
制限を受けざるを得なかった。マレイン酸モノエステル
塩の合成方法については、特公昭58−34467号公
報には無水マレイン酸と第二級アルコ−ルエチレンオキ
シド付加物を触媒として有機酸アルカリ金属塩の存在下
に反応させる方法が開示されているが、この方法では触
媒の有機酸臭が残る欠点がある。
【0005】また、スルホコハク酸モノエステル塩の処
理方法として、特公昭58−26397号公報には、水
素化ホウ素ナトリウム、クエン酸の水溶性塩及び2,6
−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ルを添加する方法および
特公昭61−21280号公報には、水素化ホウ素ナト
リウムおよび2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ルを
添加する方法が開示されているが、臭気について充分な
効果がなく、とりわけ長期保存中に臭気が悪化し刺激臭
を発生するという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着眼してなされたものであり、本発明者
らは無臭で長期間の安定性に優れ、色相の良好な高純度
スルホコハク酸モノエステル塩を得るべく鋭意研究を行
った結果、本発明に到達したものである。すなわち、本
発明は、炭素数8〜22を有する脂肪族アルコ−ル又は
そのアルキレンオキシド付加物を、触媒として亜硫酸ア
ルカリ金属塩0.05〜5重量%の存在下に無水マレイ
ン酸と反応せしめて、マレイン酸モノエステルを生成さ
せ、次いで、2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ル及
び/又は2(3)−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソ
−ルの存在下、亜硫酸塩を使用して水中でスルホン化せ
しめることを特徴とするスルホコハク酸モノエステル塩
の製造法を提供するものである。なお、本発明で製造さ
れるスルホコハク酸モノエステル塩は、次の一般式
(1)で示される。
【0007】
【化1】 (式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、M1 はナトリウム、カリウム、アンモニウム、
M2 はナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシ
ウム、アルカノ−ルアンモニウム、AOは炭素数2〜4
のオキシアルキレン基、nは0〜20の平均付加モル数
である)
【0008】(手段を構成する要件)本発明で使用する
炭素数8〜22の脂肪族アルコ−ルとしては、直鎖又は
分岐の飽和又は不飽和のアルコ−ル例えば、オクチルア
ルコ−ル、デシルアルコ−ル、ドデシルアルコ−ル、テ
トラデシルアルコ−ル、ヘキサデシルアルコ−ル、オク
タデシルアルコ−ル、エイコシルアルコ−ル、ドコシル
アルコ−ル、オレイルアルコ−ル等が挙げられる。ま
た、オレフィンからオキソ法で作られた分岐構造を有す
る合成アルコ−ルを使用することもできる。
【0009】上記合成アルコ−ルとしては、『ドバノ−
ル』(シェル化学社製)、『オキソコ−ル』(日産化学
工業社製)、『ダイヤド−ル』(三菱化成工業社製)、
『リアル(LIAL)』(キミカアウグスタ社製)など
があげられる。これらの合成アルコ−ルは分岐を有する
アルコ−ルと直鎖状のアルコ−ルとの混合物であり、そ
の割合及び構造は反応条件、使用する触媒および出発原
料の種類により変動するが、いずれのものも使用でき
る。
【0010】又、n−パラフィンの酸化による第二級合
成アルコ−ルを使用することもできる。
【0011】さらに、これら炭素数8〜22の脂肪族ア
ルコ−ルのアルキレンオキシド付加物も使用できる。ア
ルキレンオキシドはエチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシドが挙げられ、その平均付加モル
数はスルホコハク酸モノエステル塩の水に対する溶解性
から20モル以下であり、特に15モル以下が好まし
い。
【0012】亜硫酸アルカリ金属塩はマレイン酸モノエ
ステル化物を生成するための触媒であり、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸
水素カリウム、亜硫酸リチウム等がある。この使用量
は、原料の無水マレイン酸と脂肪酸アルコ−ル又はその
アルキレンオキシド付加物の合計量に対して0.05〜
5重量%、特に0.1〜1.0重量%存在させるのが好
ましい。
【0013】2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ル
(BHT)、2(3)−第三ブチル−4−ヒドロキシア
ニソ−ル(BHA)の添加量は脂肪族アルコ−ルまたは
そのアルキレンオキシド付加物、無水マレイン酸及び亜
硫酸塩(亜硫酸水素アルカリ塩の場合は添加するアルカ
リ量を含む)の合計量に対して0.01〜0.2重量
%、好ましくは0.02〜0.1重量%である。
【0014】スルホン化に使用する亜硫酸塩としては、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫
酸水素アンモニウム等が挙げられる。
【0015】本発明製造方法は、次の方法により行われ
る。すなわち、脂肪族アルコ−ルまたはそのアルキレン
オキシド付加物と無水マレイン酸とのモル比は要すれば
1.00:1.00〜1.00:1.20に触媒として
亜硫酸アルカリ金属塩を0.05〜5重量%を加え、窒
素雰囲気下に、50〜85℃、好ましくは60〜80℃
でモノエステル化反応を行う。反応温度が50℃未満で
は、反応速度が遅く、85℃を越えるとマレイン酸ジエ
ステルの生成が増加するために好ましくない。
【0016】次いで、用いた無水マレイン酸の1.00
〜1.05倍の亜硫酸塩を水の存在下に混合し、2,6
−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ル及び/又は2(3)−
第三ブチル−4−ヒドロキシアニソ−ルを添加したの
ち、窒素雰囲気下、50〜80℃でスルホン化反応を行
う。50℃未満では反応速度が遅く、又80℃を越える
とエステルの加水分解が生じ好ましくない。
【0017】また、亜硫酸水素アルカリ塩を用いる場合
は、さらに亜硫酸水素アルカリ塩と等モルのナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム等の水酸化物、アンモニ
ア、アルカノ−ルアミンを使用すればM1 とM2 の異な
るものができる。
【0018】スルホン化時の原料の仕込みは、いずれが
先でもよく、マレイン酸モノエステルの中に水、および
亜硫酸塩を投入してもよいし、水に亜硫酸塩を溶解させ
た中にマレイン酸モノエステルを投入してもよい。水の
使用量は、少ないとゲル状となり、取扱い難いが、生成
するスルホコハク酸モノエステル塩を溶解するに必要な
量を用いると透明な水溶液が得られ取扱い易い。
【0019】2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ル及
び/又は2(3)−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソ
−ルはスルホン化の所定の温度に調整するまでに、添加
しておく必要がある。すなわち、2,6−ジ第三ブチル
−P−クレゾ−ル、2(3)−第三ブチル−4−ヒドロ
キシアニソ−ルは抗酸化剤であり、スルホン化反応以降
において発生する有臭成分の生成を防止する効果があ
り、本発明により製造したスルホコハク酸モノエステル
塩は、無臭のものが得られ、さらに長期間にわたり品質
を安定化できる。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例により限定されるものでな
い。(%は重量基準を示す)
【0021】実施例1 ドデシルアルコ−ル186.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸102.9g(1.05モル)、亜硫酸ナ
トリウム0.87g(0.30%)を反応容器にとり、
系内の空気を窒素ガスで充分置換した後、常圧、温度7
5℃で4時間モノエステル化反応を行った。
【0022】これに2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ
−ル0.21g(アルコ−ル、無水マレイン酸、亜硫酸
ナトリウムの合計量に対して0.05%)を加え、室温
まで冷却し、窒素雰囲気下、亜硫酸ナトリウム132.
3g(1.05モル)を水600gに溶解して添加し、
70℃にて3時間スルホン化を行ない、スルホコハク酸
モノエステル塩水溶液を得た。(表1に得られたマレイ
ン酸モノエステルの分析値と収率、及びスルホコハク酸
モノエステル塩の分析値と収率を示した。以下同じ)
【0023】比較例1 実施例1において、モノエステル化反応の触媒である亜
硫酸ナトリウム及び2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ
−ルを用いない他は、同一の製造条件及び操作にて反応
を行なった。
【0024】実施例2 ドデシルアルコ−ルエチレンオキシド3モル付加物31
8.0g(1.00モル)と無水マレイン酸100.0
g(1.02モル)及び亜硫酸水素カリウム2.09g
(0.5%)を用い、実施例1と同一の製造条件及び操
作にて、モノエステル化反応を行なった。これに2
(3)−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソ−ル0.2
7g(0.05%)を加え、室温まで冷却し、水550
g、亜硫酸ナトリウム128.5g(1.02モル)を
添加し、窒素雰囲気下で75℃にて3時間スルホン化反
応を行ない、スルホコハク酸モノエステル塩水溶液を得
た。
【0025】比較例2実施例2において、2(3)−第
三ブチル−4−ヒドロキシアニソ−ルを用いない他は、
同様の製造条件及び操作で反応を行なった。
【0026】実施例3 炭素数12〜15の混合合成一級アルコ−ルエチレンオ
キシド7モル付加物506.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸102.9g(1.05モル)及び亜硫酸
ナトリウム1.83g(0.3%)を用い実施例1と同
一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行った。
【0027】これを室温まで冷却し、2,6−ジ第三ブ
チル−P−クレゾ−ル0.39g(0.05%)、水1
675g、モノエタノ−ルアミン64.2g(1.05
モル)、亜硫酸水素ナトリウム109.2(1.05モ
ル)を添加、窒素雰囲気下、70℃にて、3時間スルホ
ン化を行いスルホコハク酸モノエステル塩水溶液を得
た。
【0028】実施例4 炭素数12〜14の混合合成二級アルコ−ルエチレンオ
キシド5モル付加物422.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸105.8g(1.08モル)及び亜硫酸
ナトリウム1.58g(0.3%)を用い実施例1と同
一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行った。
これを室温まで冷却し、2,6−ジ第三ブチル−P−ク
レゾ−ル0.33g(0.05%)、水1550g、亜
硫酸ナトリウム136.1g(1.08モル)を添加、
窒素雰囲気下に、70℃にて、3時間スルホン化を行い
スルホコハク酸モノエステル塩水溶液を得た。
【0029】実施例5 炭素数12〜13の混合合成一級アルコ−ルエチレンオ
キシド3モル付加物326.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸100.0g(1.02モル)及び亜硫酸
水素ナトリウム1.70g(0.4%)を用い、実施例
1と同一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行
った。これを室温まで冷却し、2,6−ジ第三ブチル−
P−クレゾ−ル0.22g(0.04%)、水1030
g、亜硫酸ナトリウム128.5g(1.02モル)を
添加、窒素雰囲気下、70℃にて、4時間スルホン化を
行ないスルホコハク酸モノエステル塩水溶液を得た。
【0030】比較例3 炭素数12〜13の混合合成一級アルコ−ルエチレンオ
キシド3モル付加物326.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸100.0g(1.02モル)及び酢酸ナ
トリウム1.70g(0.4%)を用い、実施例1と同
一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行った。
これを室温まで冷却し、水1030g、亜硫酸ナトリウ
ム128.5g(1.02モル)を添加し、窒素雰囲気
下、70℃にて、4時間スルホン化を行ないスルホコハ
ク酸モノエステル塩水溶液を得た。このものに、スルホ
コハク酸モノエステル塩に対して0.02%の水素化ホ
ウ素ナトリウム及び0.05%の2,6−ジ第三ブチル
−P−クレゾ−ルを添加して完全に溶解した。
【0031】比較例4 実施例5と同一の製造条件及び操作でモノエステル化反
応を行なった。これを室温まで冷却し、水1030g、
亜硫酸ナトリウム128.5g(1.02モル)を添加
し、窒素雰囲気下、70℃にて、4時間スルホン化を行
ないスルホコハク酸塩水溶液を得た。このものに、2,
6−ジ第三ブチル−P−クレゾ−ル0.22g(0.0
4%)を添加し、完全に溶解した。
【0032】実施例6 ドデシルアルコ−ルプロピレンオキシド1モル・エチレ
ンオキシド4モル付加物376.0g(1モル)と無水
マレイン酸102.9g(1.05モル)及び亜硫酸ナ
トリウム0.96g(0.2%)を用い、実施例1と同
一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行なっ
た。
【0033】これを室温まで冷却し、2,6−ジ第三ブ
チル−P−クレゾ−ル0.31g(0.05%)、水1
420g、亜硫酸ナトリウム132.3g(1.05モ
ル)を添加し、窒素雰囲気下、70℃にて、4時間スル
ホン化を行ないスルホコハク酸モノエステル塩水溶液を
得た。
【0034】実施例7 ドデシルアルコ−ル(合成一級アルコ−ル)エチレンオ
キシド8モル付加物552.0g(1.00モル)と無
水マレイン酸104.9g(1.07モル)及び亜硫酸
水素ナトリウム3.28g(0.5%)を用い、実施例
1と同一の製造条件及び操作でモノエステル化反応を行
なった。これを室温まで冷却し、2,6−ジ第三ブチル
−P−クレゾ−ル0.16g(0.02%)、2(3)
−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソ−ル0.16g
(0.02%)、水2375g、亜硫酸ナトリウム13
4.8g(1.07モル)を添加し、窒素雰囲気下、7
0℃にて、4時間スルホン化を行ないスルホコハク酸モ
ノエステル塩水溶液を得た。
【0035】
【表1】 [注1]電位差滴定法によりマレイン酸モノエステル及
びマレイン酸の酸価より求めた。(以下同じ)[注2]
エプトン法によりアニオン活性分を求め、理論収量に対
する収率を計算した。(以下同じ)[注3]25℃での
官能試験により以下の通り、判定した。(以下同じ) ○:ほとんど無臭 △:わずかに臭気あり ×:わずかに刺激臭あり ××:刺激臭あり
【0036】[経日安定性試験]実施例及び比較例で得
られたスルホコハク酸モノエステル塩水溶液を、温度4
0℃の恒温器に放置し、10日後、20日後、40日
後、80日後、120日後の臭気及び80日後、120
日後のアニオン活性分の加水分解率を評価した。その結
果を表2に示した。
【0037】
【表2】 表1より明らかな通り、モノエステル化反応時に、触媒
として亜硫酸塩を用いた場合は、マレイン酸モノエステ
ルの収率が高いことが確認できる。さらに、2,6−ジ
第三ブチル−P−クレゾ−ル及び/又は2(3)−第三
ブチル−4−ヒドロキシアニソ−ルを添加して、スルホ
ン化反応して得られたスルホコハク酸モノエステル塩水
溶液は収率が高く、ほとんど無臭で色相が良好であるこ
とが確認できる。また、表2から明らかな通り、本発明
の製造法で得られたスルホコハク酸モノエステル塩水溶
液は長期間放置しても、臭気の発生がなく、加水分解率
も少なく、安定性に優れていることが確認できる。
【0038】
【発明の効果】本発明製造法により、ほとんど無臭で色
相の良好な高純度スルホコハク酸モノエステル塩が得ら
れる。本発明製造法で得られたスルホコハク酸モノエス
テル塩は、長期安定性に優れた品質を有し、ボディ−シ
ャンプ−、ヘア−シャンプ−、バブルバス等の香粧品用
基剤として好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 303/32 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数8〜22を有する脂肪族アルコ−
    ル又はそのアルキレンオキシド付加物を、触媒として亜
    硫酸アルカリ金属塩0.05〜5重量%の存在下に無水
    マレイン酸と反応せしめて、マレイン酸モノエステルを
    生成させ、次いで、2,6−ジ第三ブチル−P−クレゾ
    −ル及び/又は2(3)−第三ブチル−4−ヒドロキシ
    アニソ−ルの存在下、亜硫酸塩を使用して水中でスルホ
    ン化せしめることを特徴とするスルホコハク酸モノエス
    テル塩の製造法。
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