JPH07270243A - 赤外線センサにおけるオフセット値生成装置、オフセット及びゲインの補正方法並びに温度測定誤差補正装置 - Google Patents

赤外線センサにおけるオフセット値生成装置、オフセット及びゲインの補正方法並びに温度測定誤差補正装置

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JPH07270243A
JPH07270243A JP6063338A JP6333894A JPH07270243A JP H07270243 A JPH07270243 A JP H07270243A JP 6063338 A JP6063338 A JP 6063338A JP 6333894 A JP6333894 A JP 6333894A JP H07270243 A JPH07270243 A JP H07270243A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】赤外線熱画像装置の2次元赤外線センサにおけ
る複数の赤外線検出素子に関するオフセット及びゲイン
の不揃いを正確に補正するために、完全に均一な温度の
対象物を観察して得られるのと同じ補正データを生成す
る。 【構成】光学系の光軸に直交する平面において黒体炉を
平行移動させながら、黒体炉の像を赤外線センサ1上に
結ぶことにより、赤外線センサの全ての赤外線検出素子
に黒体炉の全ての領域を見せる。ピークホールド回路2
0は、黒体炉が動かされて、全ての赤外線検出素子が黒
体炉の全ての領域からの赤外線を受けてしまうに足る一
定の時間における各画素ごとの最大値を画像メモリ9へ
記憶する。すると、画像メモリ9に記憶されるデータ
は、黒体炉における最高温度の点に関する各赤外線検出
素子の検出値であり、赤外線センサ1がその最高温度に
均一化された黒体炉を観測したときと同じデータとな
る。画像メモリ8,9に記憶されたデータを元に、オフ
セット補正及びゲイン補正のためのデータを計算により
求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、InSbなどでなる
複数の赤外線検出素子で対象物の温度分布を測定し、そ
の温度分布を示す熱画像を生成する赤外線熱画像装置
(サーモグラフィとも称される)に関し、特に赤外線検
出素子相互間における特性の不揃いに起因する温度測定
誤差を補うためのオフセット補正及びゲイン補正を正確
に行えるようにする方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体はその温度にしたがって赤外線を放
射しており、温度と赤外線放射量は一定の関係にある。
この関係を利用して対象物から放射される赤外線をとら
え、対象物の温度分布を示す像としたものを熱画像とよ
んでいる。この熱画像を得るための装置を赤外線熱画像
装置またはサーモグラフィ装置と呼んでいる。
【0003】図2は”日本アビオニクス技報Vol.
9,No.1,1988,pp28−36”に所載の技術紹介
記事”赤外線映像装置(TVS=5000)の開発”
(以下、文献という)において示されている赤外線セン
サ及びその出力回路の回路図である。赤外線センサ1
は、1次元に配列された赤外線検出素子d1,d2,d
3,・・・・d10でなり、その並列出力S1,S2,
S3,・・・・S10はマルチプレクサ2により時分割
信号に変換され直列信号102として出力される。マル
チプレクサ2の出力102は、増幅器3で増幅されたの
ち、A/Dコンバータ4によりディジタル信号104に
変換される。
【0004】赤外線検出素子d1,d2,d3,・・・
・d10は1次元に配列されているので、光学系により
赤外線センサ1に入射する赤外線像を赤外線検出素子d
1,d2,d3,・・・・d10の配列方向に直交する
方向に走査させることにより2次元画像を得ている。完
全に均一な特性の複数の赤外線検出素子d1,d2,d
3,・・・・d10を製作するのは困難であり、赤外線
検出素子の出力に何らかの補正を加えないと該赤外線セ
ンサによる測定温度に誤差が生じ、A/Dコンバータの
出力を処理して得られる熱画像に輝度(温度)のむらと
して現れる。そこで、ある一定温度(通常は低温)にお
ける各赤外線検出素子の出力の不揃いに基づくオフセッ
ト値及び高低2つの温度における赤外線検出素子の出力
の差(すなわちゲイン)の不揃い(ゲイン比)を補正す
る必要がある。
【0005】オフセット値は、一定の温度T1の黒体炉
から赤外線センサに赤外線を受け、全ての赤外線検出素
子の出力の平均値を求め、各赤外線検出素子の出力とそ
の平均値との差で求められる。また、オフセット値を求
めた前記一定の温度T1より高い温度T2において各赤
外線検出素子の出力を求め、各赤外線検出素子について
温度T2における出力と温度T1における出力との差を
各赤外線検出素子のゲインとして計算し、全ての赤外線
検出素子のゲインの平均と各赤外線検出素子のゲインと
の比をゲイン比として求める。各赤外線検出素子ごとに
該ゲイン比も異なるのが通常である。
【0006】各赤外線検出素子の出力からオフセット値
を減じることにより、ゼロ点補正、すなわちオフセット
補正が行える。ただし、前記平均値から前記各赤外線検
出素子の出力を差し引いたものをオフセット値としたと
きは、オフセット値に各赤外線検出素子の出力を加える
ことによりオフセット補正が行える。
【0007】また、各赤外線検出素子の出力にゲイン比
を乗ずることにより、各赤外線検出素子ごとのゲインの
不揃いを補正できる。ただし、各赤外線検出素子のゲイ
ンを全ての赤外線検出素子のゲインの平均で除したもの
をゲイン比としたときは、各赤外線検出素子の出力をゲ
イン比で除することによりゲイン補正が行える。
【0008】図3は、図2の回路において赤外線センサ
1の出力を処理する回路(マルチプレクサ2、増幅器3
及びA/Dコンバータ4からなる回路)を改良して、オ
フセット補正をできるようにした回路であり、上記文献
にオフセット補正回路として掲載されている。
【0009】図3において、バイアス電圧発生回路30
は一定の直流バイアス電圧130を発生する。スイッチ
回路31は、水平同期信号SHのブランク期間だけにバ
イアス電圧130を通過させ、バイアス電圧131とし
て加算器5aへ導く。そこで、A/Dコンバータ4の出
力104は、増幅器出力103にオフセット値がなけれ
ば、ブランク期間にはバイアス電圧131に相当する値
となる。増幅器出力103にオフセット値がないときの
ブランク期間におけるバイアス電圧131に相当するA
/Dコンバータ4の出力を以下で基準値とする。スイッ
チ回路32はブランク期間だけにA/Dコンバータ4の
出力104を差検出回路33へ導く。差検出回路33
は、ブランク期間におけるA/Dコンバータ4の出力1
04と上記基準値との差133を生成する。この差13
3はオフセット値を表している。RAM#1はその差1
33を記憶する。平均値回路35は、RAM#1に記憶
された差133を30データについて平均し、オフセッ
ト値の時間変動をならしている。RAM#2は平均値回
路35の出力135を記憶する。加算器5は、アンブラ
ンク期間におけるA/Dコンバータ4の出力104をス
イッチ回路32を経て信号132aとして受け、RAM
#2の出力136と加算し、オフセット補正のなされた
赤外線センサ出力105を生成する。
【0010】この図3のオフセット補正回路は、各赤外
線検出素子及びその出力のアナログ回路に経年変化によ
り生じるオフセット値の変動を補正するために設けられ
ている。
【0011】工場で製造されるときには、赤外線センサ
に黒体炉の赤外線を入力し、各赤外線検出素子のオフセ
ット値および各赤外線検出素子のゲインの不揃いを測定
し、校正テーブルにオフセット値及びゲイン比を記憶
し、そのオフセット値を各赤外線検出素子の出力から差
し引き、更にオフセット補正された信号にゲイン比を乗
ずることにより、補正された赤外線センサ出力を得てい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記図3に示した補正
回路は、オフセット値の経年変化を補正することを目的
とする回路であり、水平同期信号SHのブランク期間に
もアンブランク期間におけるとまったく同じオフセット
値の変動があることを前提としたオフセット補正回路で
ある。ところが、この補正方式は、オフセット補正には
有効であっても、ゲイン補正には適用できない。また、
製造の際には黒体炉で赤外線を受けて、校正をするので
あるが、現実の黒体炉は均一な温度ではなく、位置によ
って温度を異にしている。このような黒体炉の赤外線像
を赤外線センサに形成し、その赤外線センサを構成する
各赤外線検出素子の補正をすると、過ったオフセット値
及びゲイン比に基づき補正をすることとなり、温度測定
に誤差を生じ、熱画像における輝度むらとなる。
【0013】このように、従来のオフセット補正及びゲ
イン補正の従来の方法及び装置にはオフセット値及びゲ
イン比の正確な値の生成に関し解決すべき課題があっ
た。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願発明は次の手段を提供する。
【0015】平面に配列された複数の赤外線検出素子
に所定の赤外線を照射したときに、前記赤外線検出素子
ごとの出力に生ずる不揃いを表すデータを、全ての前記
赤外線検出素子の前記出力の平均値と前記各赤外線検出
素子出力との差であるオフセット値として生成する装置
において、黒体炉と、該黒体炉の赤外線像を前記赤外線
検出素子上に結ぶ光学系と、該光学系を前記赤外線検出
素子に固定する筐体と、前記光学系の光軸に直交する平
面内で前記黒体炉または前記筐体のうちの少なくとも一
方を動かし、前記黒体炉の所定の領域に関する前記光学
系による赤外線像を前記全ての赤外線検出素子上に順次
に移動させる手段と、該移動手段によりなされる前記黒
体炉と前記筐体との相対移動に応じて前記各赤外線検出
素子から順次に出力される検出値における各赤外線検出
素子ごとの最大値を記憶するピークホールド回路と、該
ピークホールド回路から読み出した全ての前記赤外線検
出素子の前記最大値の平均値を計算すると共に、各前記
赤外線検出素子ごとの該最大値と前記平均値との差を前
記オフセット値として出力する計算手段とを備えること
を特徴とするオフセット値生成装置。
【0016】被測定物体から放射される赤外線を光学
系に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でな
る赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外
線像を結ばせる赤外線センサカメラを用い、該赤外線セ
ンサの出力から該被測定物体の温度を測定する方法にお
ける温度測定誤差を補正する方法であって、所定の赤外
線を照射したときにおける前記赤外線検出素子ごとの出
力の不揃いに基づく温度測定誤差を補正するオフセット
補正方法において、黒体炉から放射される赤外線を前記
光学系に入射させながら、該黒体炉と該赤外線センサカ
メラとの距離を一定に保持して、該光学系の光軸に直交
する平面内で該黒体炉または該赤外線センサのうちの少
なくとも一方を移動させ、該黒体炉の所定領域の赤外線
像を該赤外線センサのすべての前記赤外線検出素子に結
ばせ、該赤外線検出素子の出力の最大値を各赤外線検出
素子ごとに記憶し、前記全ての赤外線検出素子に関する
前記最大値の平均値を生成し、該平均値から各赤外線検
出素子ごとの該最大値を差し引いて得られる差を各赤外
線検出素子ごとのオフセット値として記憶し、記憶した
各赤外線検出素子ごとの該オフセット値を当該赤外線検
出素子の出力に加算して得られる和を各赤外線検出素子
ごとの補正された出力とすることを特徴とするオフセッ
ト補正方法。
【0017】被測定物体から放射される赤外線を光学
系に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でな
る赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外
線像を結ばせる赤外線センサカメラを用い、該赤外線セ
ンサの出力から該被測定物体の温度を測定する方法にお
ける温度測定誤差を補正する方法であって、前記赤外線
検出素子ごとのゲインの不揃いに基づく温度測定誤差を
補正するゲイン補正方法において、第1の温度の黒体炉
から放射される赤外線を前記光学系に入射させながら、
該黒体炉と該赤外線センサカメラとの距離を一定に保持
して、該光学系の光軸に直交する平面内で該黒体炉また
は該赤外線センサのうちの少なくとも一方を移動させ、
該黒体炉の所定領域の赤外線像を該赤外線センサのすべ
ての前記赤外線検出素子に結ばせ、該赤外線検出素子の
出力の最大値を第1の最大値として各赤外線検出素子ご
とに記憶し、次に、第1の温度より高い第2の温度の黒
体炉から放射される赤外線を前記光学系に入射させなが
ら、該黒体炉と該赤外線センサカメラとの距離を一定に
保持して、該光学系の光軸に直交する平面内で該黒体炉
または該赤外線センサのうちの少なくとも一方を移動さ
せ、該黒体炉の所定領域の像を該赤外線センサのすべて
の前記赤外線検出素子に結ばせ、該赤外線検出素子の出
力の最大値を第2の最大値として各赤外線検出素子ごと
に記憶し、各赤外線検出素子ごとの前記第2の最大値か
ら前記第1の最大値を差し引いて、第2の温度と第1の
温度とにおける該各赤外線検出素子ごとの出力の差を生
成し、前記全ての赤外線検出素子に関する該出力差の平
均値を求め、前記赤外線検出素子ごとに前記平均値を前
記出力差で割る除算をしてその除算の商を求め、前記各
赤外線検出素子ごとに前記商を当該赤外線検出素子の出
力に乗じて得られる値を、ゲインの補正された赤外線検
出素子出力とすることを特徴とするゲイン補正方法。
【0018】被測定物体から放射される赤外線を光学
系に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でな
る赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外
線像を結ばせ、該赤外線センサの出力から該被測定物体
の温度を表す熱画像を生成する装置に設けられ、所定の
赤外線を照射したときにおける前記赤外線検出素子ごと
の出力の不揃いに基づく温度測定誤差を補正する補正装
置において、前記赤外線センサの出力を受け、該赤外線
センサの出力を前記赤外線検出素子の出力ごとに時分割
して出力するマルチプレクサと、このマルチプレクサの
出力をディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
前記赤外線検出素子ごとのオフセット値を記憶しておく
オフセットメモリと、前記オフセットメモリから読み出
した前記赤外線検出素子ごとの前記オフセット値と対応
する該赤外線検出素子ごとの前記A/Dコンバータの出
力との和を生成する加算器と、前記赤外線検出素子ごと
のゲインを記憶しておくゲインメモリと、前記ゲインメ
モリから読み出した赤外線検出素子ごとの前記ゲインの
逆数と対応する前記赤外線検出素子ごとの前記加算器の
出力の前記和との積を生ずる乗算器と、一定時間におけ
る前記各赤外線検出素子ごとの前記乗算器の出力の前記
積の最大値を前記全ての赤外線検出素子について記憶す
るピークホールド回路と、前記各赤外線検出素子ごとの
前記オフセット値および前記ゲインを前記最大値から計
算し、前記オフセット値および前記ゲインを前記オフセ
ットメモリ及び前記ゲインメモリへそれぞれ記憶させる
計算手段と前記マルチプレクサ、前記オフセットメモ
リ、前記ゲインメモリおよび前記ピークホールド回路に
同期信号を供給し、前記マルチプレクサで該同期信号に
同期して時分割により前記赤外線検出素子出力を送出さ
せるとともに、該マルチプレクサで出力が送出される前
記赤外線検出素子と同じ赤外線検出素子の出力を前記オ
フセットメモリ、前記ゲインメモリおよび前記ピークホ
ールド回路から読み出させる同期信号発生器とを備え、
前記計算手段は、前記被測定物体が第1の温度の黒体炉
であるときの前記全ての赤外線検出素子に関する前記最
大値の平均値を生成し、該平均値から各赤外線検出素子
ごとの該最大値を差し引いて得られる差を各赤外線検出
素子ごとのオフセット値として前記オフセットメモリに
記憶させるとともに、前記被測定物体が前記第1の温度
の前記黒体炉であるときの前記全ての赤外線検出素子に
関する前記最大値を第1の最大値とし、前記被測定物体
が前記第1の温度より高い第2の温度の前記黒体炉であ
るときの前記全ての赤外線検出素子に関する前記最大値
を第2の最大値とし、前記各赤外線検出素子ごとの前記
第2の最大値から前記第1の最大値を差し引いて、第2
の温度と第1の温度とにおける該各赤外線検出素子ごと
の出力の差を生成し、前記全ての赤外線検出素子に関す
る該出力差の平均値を求め、前記赤外線検出素子ごとに
前記出力差を前記平均値で割る除算をしてその除算の商
を求め、前記各赤外線検出素子ごとの前記商を前記ゲイ
ンメモリへ前記ゲインとして記憶させ、前記一定時間に
は、前記黒体炉から放射される赤外線を前記光学系に入
射させながら、該黒体炉と該赤外線センサカメラとの距
離を一定に保持して、該光学系の光軸に直交する平面内
で該黒体炉または該赤外線センサのうちの少なくとも一
方を移動させ、該黒体炉の所定領域の像を該赤外線セン
サのすべての前記赤外線検出素子に結ばせるとともに、
前記オフセットメモリは前記オフセット値としてゼロを
出力し、前記ゲインメモリは前記ゲインとして1を出力
することを特徴とする温度測定誤差補正装置。
【0019】前記ピークホールド回路は、端子A及び
Bにそれぞれ入力された第1及び第2の信号の大きさを
比較する比較器と、前記第1の信号が前記第2の信号よ
り大きいと前記比較器により判断されたときには該第1
の信号を選択し、その他のときには前記第2の信号を選
択するピーク選択スイッチと、該ピーク選択スイッチで
選択された信号を記憶する画像メモリとからなり、前記
比較器は、前記乗算器の出力の前記積を前記第1の信号
とし、前記画像メモりから読み出した信号を前記第2の
信号とし、前記画像メモリは、前記全ての赤外線検出素
子の出力を記憶するにたるだけの記憶容量を持ち、前記
ピーク選択スイッチで選択された信号を前記最大値とし
て記憶することを特徴とする前記に記載の温度測定誤
差補正装置。
【0020】
【作用】上述の本願発明は、平面に配列された複数の赤
外線検出素子に所定の赤外線を照射したときに、前記赤
外線検出素子ごとの出力に生ずる不揃をオフセット値及
びゲイン比として把握し、全ての前記赤外線検出素子の
前記出力についてオフセット値及びゲイン比の補正をす
る方法及び装置である。
【0021】各赤外線検出素子の特性を測定するための
熱源として黒体炉を用いることは従来と同じであるが、
本願発明では、赤外線像を赤外線センサ上に結ぶ光学系
の光軸に直交する平面内で黒体炉または赤外線センサの
うちの少なくとも一方を動かし、光学系による黒体炉の
赤外線像を全ての赤外線検出素子上に順次に移動させる
ところに最も大きな特徴がある。このようにして、黒体
炉と赤外線センサとを光学系に直交する方向に相対的に
動かし、黒体炉の全ての領域の赤外線像を全ての赤外線
検出素子に見せる。すなわち、黒体炉と赤外線センサと
の相対移動に応じて、各赤外線検出素子は該黒体炉の全
ての領域から赤外線を受けることができる。そこで、そ
の相対運動に応じて赤外線検出素子から順次に出力され
る検出値における各赤外線検出素子ごとの最大値をピー
クホールド回路に記憶し、該ピークホールド回路から読
み出した全ての前記赤外線検出素子の最大値の平均値を
計算すると共に、各前記赤外線検出素子ごとの該最大値
と前記平均値との差を求めることにより、その差をオフ
セット値とすることができる。
【0022】また、黒体炉の温度を第1の温度T1にし
たときと、第2の温度T2(T2>T1)にしたときと
について、オフセット値を求めた方法と同様な方法で、
各赤外線検出素子ごとの最大出力を求め、温度T2のと
きの赤外線検出素子の最大出力ST2Mと温度T1のときの
赤外線検出素子の最大出力ST1Mとの差ST2M−ST1Mを各赤
外線検出素子について当該赤外線検出素子のゲインとし
て求め、各赤外線検出素子のゲインと全ての赤外線検出
素子に関するゲインの平均との比をその赤外線検出素子
のゲイン比とする。
【0023】上述の方法でピークホールド回路に記憶さ
れる各赤外線検出素子の出力の最大値は、黒体炉のうち
で最も高い温度TM の領域から赤外線検出素子に赤外線
を受けたときの該赤外線検出素子の出力である。したが
って、本願発明の方法は、全ての赤外線検出素子が全領
域において完全に均一化された一定の温度TM の黒体炉
を熱源としてオフセット値およびゲイン比を測定するこ
とに相当する。なお、ゲイン比を求める方法に関する上
記説明において、温度T1の黒体炉を用いる旨を述べた
が、このT1は黒体炉の平均温度である。現実に存在す
る黒体炉の温度分布は、前述のとおり一様ではなく、平
均値を中心に分散している。上記最高温度TM は平均温
度T1の黒体炉における最も高い温度を意味する。温度
T2についても同様である。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げ本発明を一層詳しく説明
する。
【0025】図1は、本願発明の方法及び装置の実施例
を適用した赤外線熱画像装置における赤外線カメラの信
号回路を示す回路図である。図1の回路は、赤外線セン
サ1と、マルチプレクサ2と、増幅器3と、A/Dコン
バータ4と、加算器5と、乗算器6と、ピークホールド
回路20と、画像メモリ8と、オフセットメモリ11
と、ゲインメモリ12と、同期信号発生器13と、バス
14と、CPU15とからなっている。また、ピークホ
ールド回路20は、ピーク選択スイッチ7と、画像メモ
リ9と、比較器10とでなっている。
【0026】赤外線センサ1は、InSb(インジウム
アンチモン)赤外線検出素子を2次元にマトリクス状に
配列してなり、水平方向に320素子、垂直方向に24
0素子を有し、−40°C〜1,200°Cの温度範囲
で十分な感度を有する。この赤外線センサに光学系を介
して被測定物から放射される赤外線が入射され、赤外線
像が結ばれる。マルチプレクサ2は、赤外線センサ1の
出力101を受け、時分割信号に変換する。増幅器3は
マルチプレクサ2の出力102の電圧を増幅する。A/
Dコンバータ4は、増幅器3の出力103をディジタル
信号に変換する。加算器5は、A/Dコンバータ4の出
力104とオフセットメモリ11から読み出したデータ
とを加え、和105を出力する。乗算器6は、加算器5
の出力の和105にゲインメモリ12から読み出したデ
ータを乗じ、積106を出力する。 比較器10は、端
子Aに入力された積106と端子Bに入力されたデータ
109aとを比較し、積106がデータ109aより大
きいか等しいときに出力をハイレベルにし、その他のと
きには出力をローレベルにする。ピーク選択スイッチ7
は、比較器10の出力がハイレベルのときに端子aの信
号を選択し端子cに接続し、比較器10の出力がローレ
ベルのときに端子bの信号を選択し端子cに接続する。
画像メモリ8及び9は、フレームメモリであり、ピーク
選択スイッチ7の出力107を記憶する。画像メモリ8
及び9の記憶画素数は、いずれも赤外線センサ1におけ
る赤外線検出素子の数320×240以上である。
【0027】同期信号発生器13は、マルチプレクサ2
に同期信号113aを送り、オフセットメモリ11、ゲ
インメモリ12及び画像メモリ9に同期信号113bを
送る。マルチプレクサ2は、同期信号113aに応じ、
赤外線センサ1おける赤外線検出素子の出力ごとに時分
割により並列入力信号101を直列信号102に変換す
る。時分割信号である信号102は、画像信号であり、
320×240画素で1フレームをなす。信号102に
おける各画素は、赤外線センサ1を構成する320×2
40個の赤外線検出素子の出力をそれぞれ表している。
【0028】オフセットメモリ11、ゲインメモリ12
及び画像メモリ9は、同期信号113bに応じ、データ
の書込及び読み出しをする。同期信号113a,113
bの作用により、加算器5における加算、乗算器6にお
ける乗算、比較器10における比較は、同じ赤外線検出
素子の出力、すなわち同じ画素信号について行われる。
【0029】図1の赤外線カメラは、通常作動モードと
補正データ取得モードとを有する。通常作動モードで
は、オフセット補正及びゲイン補正のなされた画像信号
が画像メモリ8から出力される。補正データ取得モード
では、オフセット値をオフセットメモリ11に記憶し、
ゲイン比をゲインメモリ12へ記憶させる。
【0030】図1の赤外線カメラを補正データ取得モー
ドで作動させる場合には、該赤外線カメラの光学系には
黒体炉から赤外線を入力させる。そして、その黒体炉は
XYテーブルに搭載し、該光学系の光軸に直交する平面
内で黒体炉を運動させ、赤外線センサを構成する全ての
赤外線検出素子上に該黒体炉の全ての領域の赤外線像を
順次に形成する。すなわち、光学系の光軸に直交する平
面内で黒体炉を運動させることにより、全ての赤外線検
出素子に該黒体炉の全ての領域を見せる。
【0031】加算器5、乗算器6及びピークホールド回
路20が補正系をなしている。この補正系は、補正デー
タ取得モードでは、オフセットメモリ11に記憶するオ
フセット値およびゲインメモリ12に記憶するゲイン比
を生成する。CPU15は、バス14を介して補正系を
制御する。その補正データ取得モードでは、スタート信
号114cによりピーク選択スイッチ7を制御し、ピー
ク選択スイッチ7が比較器10の出力に応じて端子aの
信号または端子bの信号を選択できるようにする。さら
に、補正データ取得モードでは、CPU15はオフセッ
トメモリ11及びゲインメモリ12を制御し、オフセッ
トメモリ11からは全ての画素について”0”を出力さ
せ、ゲインメモリ12からは全ての画素について”1”
を出力させる。すなわち、補正データ取得モードでは、
加算器5及び乗算器6は入力信号を単に通過させ、補正
データ取得モードにおいては画像データの補正はしな
い。補正データ取得モードで図1の赤外線カメラを作動
させるに先立って、この赤外線カメラの作動温度範囲の
中央値より低い温度T1に黒体炉の平均温度を設定す
る。黒体炉の温度は、CPU15の制御により設定され
る。
【0032】CPU15の制御により、図1の赤外線カ
メラが補正データ取得モードで起動されると、まず最初
に画像メモリ8,9の内容を全て”0”にクリヤする。
ただし、図1では、メモリクリヤなどの制御のためにバ
ス14と画像メモリ8,9との間に設けられている信号
線は図示を省略してある。次に、補正データ取得モード
で入力された第1番目のフレームの画像が画像メモリ9
に書き込まれる。つぎに、第2番目のフレームの画像が
画素単位で直列に信号106としてピークホールド回路
20へ入力されると、画像メモリ9へすでに記憶されて
いる同じ画素のデータと比較器10で大小が比較され、
大きい方のデータが画像メモリ9の当該画素の番地に書
き込まれる。引き続き、黒体炉の全ての領域が全ての赤
外線検出素子によって見られるまで、換言すれば、全て
の赤外線検出素子が黒体炉の全ての領域から放射された
赤外線を検知するまで、黒体炉を光軸の回りに平行運動
させながら、補正系に上記作動をさせ、黒体炉における
最高の温度の点を各赤外線検出素子が検知したときの出
力を各赤外線検出素子ごとに(すなわち、画素ごとに)
画像メモリ9に記憶させる。
【0033】以上に述べた補正データ取得モードの作動
により、画像メモリ9は、赤外線センサ1を構成する全
ての赤外線検出素子が黒体炉における最高温度の点の赤
外線を検知したときの画素データを1フレーム分の全て
の画素について記憶する。したがって、画像メモリ9に
は、全ての領域において完全に均一な温度の黒体炉を観
察した時と同じデータが記憶される。
【0034】つぎに、CPU15は、この赤外線カメラ
の作動温度範囲の中央値より高い温度T2に黒体炉の平
均温度を設定し、黒体炉の温度をT1に設定して行った
のと同じ制御により、第2の温度T2における各画素デ
ータを取得する。ただし、このときに得られる最大値デ
ータは画像メモリ8へ記憶される。
【0035】以上の作動により、平均黒体炉温度T1及
びT2における各画素の最大値を画像メモリ9及び8へ
それぞれ記憶すると、CPU15は、オフセット値及び
ゲイン比を計算する。
【0036】まず、低温T1における各画素の最大値デ
ータST1Mを画像メモリ9から読み出し、全ての画素に関
する最大値ST1Mの平均値ST1MA を求め、その平均値S
T1MA から各画素の最大値ST1Mを減じ、得られた差のデ
ータST1MA −ST1Mを各画素のオフセット値dとしてオフ
セットメモリ11の各画素アドレスへ書き込む。
【0037】次に、高温T2における最大値データST2M
を画像メモリ8から読み出し、各画素ごとに、ゲインg
=ST2M−ST1Mを求め、全ての画素に関するゲインgの平
均値gA を計算し、各画素についてゲイン比rg =gA
/gを計算し、そのゲイン比rg をゲインメモリ12の
各画素アドレスへ書き込む。
【0038】補正データ取得モードによる以上の作動に
より、オフセットメモリ11及びゲインメモリ12には
画素ごとの正確なオフセット値d及びゲイン比rg がそ
れぞれ記憶された。補正データ取得モードを終えると、
通常モードとなり、スタート信号114cは、ピーク選
択スイッチ7の端子cを端子aに接続したままにし、被
測定対象物の熱画像を画像メモリ8へ記憶する。
【0039】なお、以上には実施例を挙げ本願発明を具
体的に示した。しかし、本願発明の装置及び方法は上述
の実施例に限定されるものでないことはもちろんであ
る。例えば、上記実施例では、補正データ取得モードに
おいて、黒体炉を光軸の回りに平行移動させたが、逆に
光軸を平行に保持したまま赤外線カメラ側を動かし、黒
体炉は固定したままでも、まったく同じ補正データを得
ることができる。
【0040】また、上記実施例では、ST1MA −ST1Mをオ
フセット値dとしたのであるが、逆にST1M−ST1MA をオ
フセット値d’とし、加算器5に代えて減算器を用い、
この減算器でA/Dコンバータ4の出力104からd’
を差し引くようにしても差し支えない。さらに、上記実
施例では、rg =gA /gをゲイン比としたが、逆にr
g'=g/gA をゲイン比とし、乗算器6に代えて除算器
を用い、この除算器で信号105をゲインメモリ12の
出力rg'で除するようにしても差し支えない。
【0041】
【発明の効果】以上に詳しく説明したように、本願発明
のオフセット補正及びゲイン補正の方法及び装置によれ
ば、オフセット値及びゲイン比の正確な値を生成し、ひ
いてはオフセット補正及びゲイン補正を正確に行える方
法及び装置を提供できる。
【0042】そこで、本願発明の方法及び装置を赤外線
熱画像装置に適用すれば、輝度むらがなく、被対象物の
温度を正確に表す熱画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の方法及び装置の実施例を適用した赤
外線熱画像装置における赤外線カメラの信号回路を示す
回路図である。
【図2】1次元に配列された赤外線検出素子でなる赤外
線センサ及びその出力回路の回路図である。
【図3】従来のオフセット補正回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・赤外線センサ 2・・・・マルチプレクサ 3・・・・増幅器 4・・・・A/Dコンバータ 5,5a・・・・加算器 6・・・・乗算器 7・・・・ピーク選択スイッチ 8,9・・・・画像メモリ 10・・・・比較器 11・・・・オフセットメモリ 12・・・・ゲインメモリ 13・・・・同期信号発生器 14・・・・バス 15・・・・CPU 30・・・・バイアス電圧発生回路 31,32・・・・スイッチ回路 33・・・・差検出回路 34,36・・・・RAM 35・・・・平均値回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面に配列された複数の赤外線検出素子に
    所定の赤外線を照射したときに、前記赤外線検出素子ご
    との出力に生ずる不揃いを表すデータを、全ての前記赤
    外線検出素子の前記出力の平均値と前記各赤外線検出素
    子出力との差であるオフセット値として生成する装置に
    おいて、 黒体炉と、該黒体炉の赤外線像を前記赤外線検出素子上
    に結ぶ光学系と、該光学系を前記赤外線検出素子に固定
    する筐体と、前記光学系の光軸に直交する平面内で前記
    黒体炉または前記筐体のうちの少なくとも一方を動か
    し、前記黒体炉の所定の領域に関する前記光学系による
    赤外線像を前記全ての赤外線検出素子上に順次に移動さ
    せる手段と、該移動手段によりなされる前記黒体炉と前
    記筐体との相対移動に応じて前記各赤外線検出素子から
    順次に出力される検出値における各赤外線検出素子ごと
    の最大値を記憶するピークホールド回路と、該ピークホ
    ールド回路から読み出した全ての前記赤外線検出素子の
    前記最大値の平均値を計算すると共に、各前記赤外線検
    出素子ごとの該最大値と前記平均値との差を前記オフセ
    ット値として出力する計算手段とを備えることを特徴と
    するオフセット値生成装置。
  2. 【請求項2】被測定物体から放射される赤外線を光学系
    に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でなる
    赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外線
    像を結ばせる赤外線センサカメラを用い、該赤外線セン
    サの出力から該被測定物体の温度を測定する方法におけ
    る温度測定誤差を補正する方法であって、 所定の赤外線を照射したときにおける前記赤外線検出素
    子ごとの出力の不揃いに基づく温度測定誤差を補正する
    オフセット補正方法において、 黒体炉から放射される赤外線を前記光学系に入射させな
    がら、該黒体炉と該赤外線センサカメラとの距離を一定
    に保持して、該光学系の光軸に直交する平面内で該黒体
    炉または該赤外線センサのうちの少なくとも一方を移動
    させ、該黒体炉の所定領域の赤外線像を該赤外線センサ
    のすべての前記赤外線検出素子に結ばせ、該赤外線検出
    素子の出力の最大値を各赤外線検出素子ごとに記憶し、
    前記全ての赤外線検出素子に関する前記最大値の平均値
    を生成し、該平均値から各赤外線検出素子ごとの該最大
    値を差し引いて得られる差を各赤外線検出素子ごとのオ
    フセット値として記憶し、記憶した各赤外線検出素子ご
    との該オフセット値を当該赤外線検出素子の出力に加算
    して得られる和を各赤外線検出素子ごとの補正された出
    力とすることを特徴とするオフセット補正方法。
  3. 【請求項3】被測定物体から放射される赤外線を光学系
    に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でなる
    赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外線
    像を結ばせる赤外線センサカメラを用い、該赤外線セン
    サの出力から該被測定物体の温度を測定する方法におけ
    る温度測定誤差を補正する方法であって、 前記赤外線検出素子ごとのゲインの不揃いに基づく温度
    測定誤差を補正するゲイン補正方法において、 第1の温度の黒体炉から放射される赤外線を前記光学系
    に入射させながら、該黒体炉と該赤外線センサカメラと
    の距離を一定に保持して、該光学系の光軸に直交する平
    面内で該黒体炉または該赤外線センサのうちの少なくと
    も一方を移動させ、該黒体炉の所定領域の赤外線像を該
    赤外線センサのすべての前記赤外線検出素子に結ばせ、
    該赤外線検出素子の出力の最大値を第1の最大値として
    各赤外線検出素子ごとに記憶し、 次に、第1の温度より高い第2の温度の黒体炉から放射
    される赤外線を前記光学系に入射させながら、該黒体炉
    と該赤外線センサカメラとの距離を一定に保持して、該
    光学系の光軸に直交する平面内で該黒体炉または該赤外
    線センサのうちの少なくとも一方を移動させ、該黒体炉
    の所定領域の像を該赤外線センサのすべての前記赤外線
    検出素子に結ばせ、該赤外線検出素子の出力の最大値を
    第2の最大値として各赤外線検出素子ごとに記憶し、 各赤外線検出素子ごとの前記第2の最大値から前記第1
    の最大値を差し引いて、第2の温度と第1の温度とにお
    ける該各赤外線検出素子ごとの出力の差を生成し、 前記全ての赤外線検出素子に関する該出力差の平均値を
    求め、 前記赤外線検出素子ごとに前記平均値を前記出力差で割
    る除算をしてその除算の商を求め、 前記各赤外線検出素子ごとに前記商を当該赤外線検出素
    子の出力に乗じて得られる値を、ゲインの補正された赤
    外線検出素子出力とすることを特徴とするゲイン補正方
    法。
  4. 【請求項4】被測定物体から放射される赤外線を光学系
    に受け、平面に配列された複数の赤外線検出素子でなる
    赤外線センサ上に該光学系により前記被測定物の赤外線
    像を結ばせ、該赤外線センサの出力から該被測定物体の
    温度を表す熱画像を生成する装置に設けられ、 所定の赤外線を照射したときにおける前記赤外線検出素
    子ごとの出力の不揃いに基づく温度測定誤差を補正する
    補正装置において、 前記赤外線センサの出力を受け、該赤外線センサの出力
    を前記赤外線検出素子の出力ごとに時分割して出力する
    マルチプレクサと、 このマルチプレクサの出力をディジタル信号に変換する
    A/Dコンバータと、 前記赤外線検出素子ごとのオフセット値を記憶しておく
    オフセットメモリと、 前記オフセットメモリから読み出した前記赤外線検出素
    子ごとの前記オフセット値と対応する該赤外線検出素子
    ごとの前記A/Dコンバータの出力との和を生成する加
    算器と、 前記赤外線検出素子ごとのゲインを記憶しておくゲイン
    メモリと、 前記ゲインメモリから読み出した赤外線検出素子ごとの
    前記ゲインの逆数と対応する前記赤外線検出素子ごとの
    前記加算器の出力の前記和との積を生ずる乗算器と、 一定時間における前記各赤外線検出素子ごとの前記乗算
    器の出力の前記積の最大値を前記全ての赤外線検出素子
    について記憶するピークホールド回路と、 前記各赤外線検出素子ごとの前記オフセット値および前
    記ゲインを前記最大値から計算し、前記オフセット値お
    よび前記ゲインを前記オフセットメモリ及び前記ゲイン
    メモリへそれぞれ記憶させる計算手段と前記マルチプレ
    クサ、前記オフセットメモリ、前記ゲインメモリおよび
    前記ピークホールド回路に同期信号を供給し、前記マル
    チプレクサで該同期信号に同期して時分割により前記赤
    外線検出素子出力を送出させるとともに、該マルチプレ
    クサで出力が送出される前記赤外線検出素子と同じ赤外
    線検出素子の出力を前記オフセットメモリ、前記ゲイン
    メモリおよび前記ピークホールド回路から読み出させる
    同期信号発生器とを備え、 前記計算手段は、 前記被測定物体が第1の温度の黒体炉であるときの前記
    全ての赤外線検出素子に関する前記最大値の平均値を生
    成し、該平均値から各赤外線検出素子ごとの該最大値を
    差し引いて得られる差を各赤外線検出素子ごとのオフセ
    ット値として前記オフセットメモリに記憶させるととも
    に、 前記被測定物体が前記第1の温度の前記黒体炉であると
    きの前記全ての赤外線検出素子に関する前記最大値を第
    1の最大値とし、前記被測定物体が前記第1の温度より
    高い第2の温度の前記黒体炉であるときの前記全ての赤
    外線検出素子に関する前記最大値を第2の最大値とし、 前記各赤外線検出素子ごとの前記第2の最大値から前記
    第1の最大値を差し引いて、第2の温度と第1の温度と
    における該各赤外線検出素子ごとの出力の差を生成し、 前記全ての赤外線検出素子に関する該出力差の平均値を
    求め、 前記赤外線検出素子ごとに前記出力差を前記平均値で割
    る除算をしてその除算の商を求め、 前記各赤外線検出素子ごとの前記商を前記ゲインメモリ
    へ前記ゲインとして記憶させ、 前記一定時間には、 前記黒体炉から放射される赤外線を前記光学系に入射さ
    せながら、該黒体炉と該赤外線センサカメラとの距離を
    一定に保持して、該光学系の光軸に直交する平面内で該
    黒体炉または該赤外線センサのうちの少なくとも一方を
    移動させ、該黒体炉の所定領域の像を該赤外線センサの
    すべての前記赤外線検出素子に結ばせるとともに、 前記オフセットメモリは前記オフセット値としてゼロを
    出力し、前記ゲインメモリは前記ゲインとして1を出力
    することを特徴とする温度測定誤差補正装置。
  5. 【請求項5】前記ピークホールド回路は、端子A及びB
    にそれぞれ入力された第1及び第2の信号の大きさを比
    較する比較器と、前記第1の信号が前記第2の信号より
    大きいと前記比較器により判断されたときには該第1の
    信号を選択し、その他のときには前記第2の信号を選択
    するピーク選択スイッチと、該ピーク選択スイッチで選
    択された信号を記憶する画像メモリとからなり、 前記比較器は、前記乗算器の出力の前記積を前記第1の
    信号とし、前記画像メモりから読み出した信号を前記第
    2の信号とし、 前記画像メモリは、前記全ての赤外線検出素子の出力を
    記憶するにたるだけの記憶容量を持ち、前記ピーク選択
    スイッチで選択された信号を前記最大値として記憶する
    ことを特徴とする請求項4に記載の温度誤差補正装置。
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