JP6961477B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
従来、撮像装置の出力画像に発生するノイズとして、撮像素子の電源やグラウンドの変動により発生する水平方向の横筋状ノイズや、局所的な高輝度被写体によって高輝度部の左右に帯状に発生する横スミア現象などが知られている。水平方向のノイズを補正する方法として、撮像素子において遮光されたオプティカルブラック(以下、OB)画素部の出力を水平方向に積分し、有効画素部の出力から減算して補正するクランプ補正が提案されている。その際、水平OB画素数が十分に大きくないと、クランプ補正による横引きノイズが無視できなくなってしまう。特許文献1には、複数ラインの水平OB平均値を用いてクランプを行うことにより、横引きノイズの悪化を抑制する技術が開示されている。
特開2013−106186号公報
しかしながら、特許文献1では、散発的に発生する横筋状ノイズは正しく補正することができるが、高輝度被写体による横スミア現象が発生した場合、横スミアの開始行付近と終了行付近で誤補正が発生してしまう。また、横スミア行においては複数フレームのライン平均値で補正をするように切り替える構成では、メモリが必要となり回路規模が大きくなってしまう。
本発明は、横筋状ノイズ補正および横スミア補正を精度よく行う撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、複数の画素が行列状に配列され、被写体からの光を受光する有効画素領域と、遮光された基準画素領域を有する撮像素子と、横筋状のノイズを検出する第1の検出部と、スミアを検出する第2の検出部と、前記横筋状のノイズの検出結果に基づいて、第1の補正値を生成する第1の補正値生成部と、前記スミアの検出結果に基づいて、第2の補正値を生成する第2の補正値生成部と、前記第1の補正値および前記第2の補正値に基づいて、第3の補正値を生成する第3の補正値生成部と、前記第3の補正値を用いて前記有効画素領域の出力信号を行ごとに補正する補正部と、を備える。
本発明によれば、横筋状ノイズ補正および横スミア補正を精度よく行う撮像装置を提供することができる。
撮像装置の構成を示すブロック図である。 横筋状ノイズと高輝度被写体が発生している画像の一例を示す図である。 補正値生成を説明する図である。 補正処理の構成を示すブロック図である。 補正値生成を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は、撮像装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、レンズ装置を着脱可能な撮像装置の例を示しているが、レンズ装置と一体となっている撮像装置であってもよい。撮像装置100は、撮像素子101、信号処理部102、システム制御部103、画像処理部104、記録媒体105、画像表示部106、温度判定部107、撮影感度判定部108およびランダムノイズ判定部(以下、ノイズ判定部)109を備える。
撮像素子101は、光電変換部を有し、被写体の光学像を結像させる光学系(不図示)を通った光を電気信号に変換して画像信号として出力する。信号処理部102は、撮像素子101から出力された信号の増幅や黒レベルの調整(OBクランプ)を行う信号処理回路である。信号処理部102は、システム制御部103から受け取ったオプティカルブラック(以下、OB)クランプタイミングやOBクランプ目標レベルなどに基づいて処理を行う。
また、信号処理部102は、本実施形態において後述する補正処理を行う。信号処理部102は、補正処理に関する構成として、平均値演算部1021、平均値演算部1022、横筋状ノイズ検出部1023および横スミア検出部1024を備える。信号処理部102は、さらに、横筋状ノイズ補正値生成部1025、横スミア補正値生成部1026、補正値合成部1027および補正部1028を備える。
平均値演算部1021は、着目ラインの平均値Dnを算出する。平均値演算部1022は、複数ラインの平均値Hkを算出する。横筋状ノイズ検出部1023は、横筋状ノイズの検出を行う。横スミア検出部1024は、横スミアの検出を行う。横筋状ノイズ補正値生成部1025は、検出した横筋状ノイズを補正するための補正値param11を算出する。横スミア補正値生成部1026は、検出した横スミアを補正するための補正値param12を算出する。補正値合成部1027は、横筋状ノイズ補正値生成部1025が算出した補正値と横スミア補正値生成部1026が算出した補正値に基づいて、補正値param13を算出する。補正部1028は、算出した補正値param13に基づいて、撮像素子101から出力された信号を補正し、補正した信号を画像処理部104に出力する。
システム制御部103は、撮像装置100の各部を制御するプロセッサーであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。また、システム制御部103は、RAMやROM等のメモリを備えている。システム制御部103は、ROMに記憶された所定のプログラムに従って、カメラ内の各種回路を駆動し、撮像処理、画像処理、記録処理等の一連の動作を制御する。画像処理部104は、現像処理を行う。画像処理部104は、現像した画像を記録媒体105に記録したり、画像表示部106に表示したりする。記録媒体105は、フラッシュメモリ等のカメラ本体部に着脱可能な記録媒体であり、画像データ等を記録する。画像表示部106は、LCD(液晶表示装置)等の表示デバイスを有し、カメラの撮影モードに関する情報、操作画面、撮影した画像等を表示する。
温度判定部107は、撮像素子の温度を判定する温度センサーである。撮影感度判定部108は、撮影感度を判定する。ノイズ判定部109は、撮像素子から出力される信号が持つランダムノイズ成分の大きさを判定する。撮影感度判定部108およびノイズ判定部109は、撮像素子101の出力信号、信号処理部102の出力信号、画像処理部104の画像処理部内の画像データのうち少なくとも1つに基づいて、撮影感度およびランダムノイズ量を判定する。その判定の方法については、本発明の主旨とは直接関係しないため、説明は省略する。
図2は、横筋状ノイズと高輝度被写体による横スミアが発生している画像の一例を示す図である。撮像素子101には、複数の画素が行列状に配列されている。撮像素子101は、被写体からの光を受光する有効画素領域203と、有効画素領域203の周辺部にある遮光された黒基準画素領域201および黒基準画素領域202を有する。有効画素領域203の有効画素は、入射光に応じて発生した電荷を蓄積して出力する。有効画素領域203、黒基準画素領域201および黒基準画素領域202は、画素としては同じ構造を有している。有効画素領域203は遮光されていないが、黒基準画素領域201および黒基準画素領域202は遮光されている。なお、黒基準画素領域201および黒基準画素領域202は光電変換素子を持たない構成でもよい。
黒基準画素領域201には、水平黒基準画素領域(以下、HOB領域)が設けられている。HOB領域は、有効画素領域203の水平方向の先頭(左側)に隣接して設けられた遮光された領域である。また、黒基準画素領域202には、垂直方向黒基準画素領域(以下、VOB領域)が設けられている。VOB領域は、有効画素領域203の垂直方向の先頭(上側)に隣接して設けられた遮光された領域である。
横筋状ノイズ205は、撮像素子101に現れる横筋状ノイズである。横筋状ノイズ205は、外乱ノイズ、撮像素子の電源やGND配線に発生するノイズ等の影響により、一時的に生じる横引きノイズである。横スミア発生領域206は、横スミア現象の発生領域である。横スミア現象は、高輝度の被写体である高輝度被写体204の周辺に発生する。横スミア発生領域206は、横スミア現象により左右にオフセット誤差を持つ行が複数行に渡って現れていることを示している。
図1および図3を参照し、本実施形態に係る補正処理について説明する。図3は、補正処理の補正値と補正結果を示す図である。縦軸が、各ラインを表している。図3(A)は、図2に示した横筋状ノイズと横スミアを各ラインの平均値で表した図である。横軸が、各ラインの平均値を表している。平均値301は、有効画素領域の各ラインの平均値を表している。図3(A)においては、上側の平均値301が突出したラインに横筋状ノイズが発生し、中央の平均値301が突出したラインに横スミアが発生している様子を示している。
横筋状ノイズおよび横スミアを補正するために、まず、補正対象となる横筋状ノイズおよび横スミアの検出が行われる。横筋状ノイズの検出および横スミアの検出においては、まず、平均値演算部1022が、検出の基準レベルを求める。基準レベルは、HOB領域画素を、着目ラインを含む複数ライン分にわたって平均化した平均値Hkとする。したがって、平均値演算部1022は、撮像素子101からの出力に基づいて、HOB領域の複数のラインの平均値Hkを基準レベルとして算出する。なお、平均値Hkは、横筋状ノイズの検出と横スミアの検出に対して共通に演算する。共通に演算することにより、平均値Hk算出時における時定数が等しくなり、後述するように、横筋状ノイズ補正と横スミア補正の相殺効果により、誤補正を低減することができる。次に、平均値演算部1021が、判定の対象となる着目ラインの平均値Dnを算出する。
なお、複数ラインの平均値Hkを演算するときに、着目ラインは含まないものとしてもよい。着目ラインを含む場合、横筋状ノイズ及び横スミアが発生したラインではHkが大きくなり、その差分|Hk−Dn|および|Hk−const|を合わせて補正値とする際に、誤差が生じてしまう。constは、黒基準値であり、黒レベル等を表す所定の定数である。そこで、複数ラインの平均値Hkを演算するときに着目ラインを含まず、着目ライン周辺の複数のラインもしくは着目ラインより前の複数のラインの平均値を算出するようにすることで、誤差を低減することができる。
次に、横筋状ノイズの検出と横スミアの検出が行われる。横筋状ノイズの検出と横スミアの検出は、並行して行われる。まず、横筋状ノイズの検出について説明する。横筋状ノイズ検出部1023は、基準レベルである平均値Hkと判定の対象である着目ラインの平均値Dnの差分|Hk−Dn|が、th1より大きいか判定する。差分|Hk−Dn|がth1より大きい場合に、着目ラインに横筋状ノイズが発生していると判定される。しかし、横スミアの開始行付近と終了行付近では、横筋状ノイズを誤検出してしまう。
th1は、横筋状ノイズの検出および横スミアの検出に用いる閾値である。th1は、補正により抑圧すべき横筋状ノイズおよび横スミアのレベルに応じて設定される。また、th1は、撮像素子の個体毎にシステム制御部103から設定されてもよい。また、th1は、信号が持つランダムノイズ成分に応じて変化させてもよい。一般に撮影感度を上げると、信号が持つランダムノイズ成分や横筋状ノイズやスミア現象のオフセット誤差も上昇するため、閾値th1を適切に設定する必要がある。一方で、列アンプの非線形特性などの影響により、撮影感度とランダムノイズ成分は非線形性を持つ。そのため、システム制御部103が、ランダムノイズの影響を考慮したth1のテーブルを記憶し、ランダムノイズの大きさの判定を行うノイズ判定部109の判定結果に応じて、テーブルを参照してth1を決定するようにすればよい。このようにすることで、撮影感度が上昇してランダムノイズが大きくなった状態でも、精度よく補正処理を行うことができる。
横筋状ノイズ検出部1023において、横筋状ノイズと判定された場合、横筋状ノイズ補正値生成部1025は、横筋状ノイズ補正値である補正値param11を|Hk−Dn|とする。一方、横筋状ノイズ検出部1023において、横筋状ノイズと判定されなかった場合、横筋状ノイズ補正値生成部1025は、補正値param11を0とする。なお、補正値param11に対して過補正を防止するために、調整用の補正係数をかけてもよい。
次に、横スミアの検出について説明する。横スミア検出部1024は、基準レベルである平均値Hkと黒基準値であるconstとの差分|Hk−const|が、閾値であるth1より大きいか判定する。差分|Hk−const|がth1より大きい場合に、横スミアが発生していると判定される。横スミア検出部1024において、横スミアと判定された場合、横スミア補正値生成部1026は、横スミア補正値である補正値param12を|Hk−const|とする。一方、横スミア検出部1024において、横スミアと判定されなかった場合、横スミア補正値生成部1026は、補正値param12を0とする。なお、補正値param12に対して過補正を防止するために、調整用の補正係数をかけてもよい。
なお、横スミア補正に用いる黒基準値のconstを、温度に応じて変化させるようにしてもよい。一般に、撮像素子の温度が変化すると、暗電流などの特性の変化が起き、黒基準画素領域のレベルも変化する。したがって、constは温度に応じて適切に設定する必要がある。そのため、システム制御部103が、温度の影響を考慮したconstのテーブルを記憶し、温度判定部107の判定結果に応じて、テーブルを参照してconstを決定するようにすればよい。このようにすることで、温度が上昇した場合においても、精度よく補正処理を行うことができる。
横スミアの検出は、基準レベルである平均値Hkと黒基準値であるconstとの差分|Hk−const|に基づいて行われる。平均値Hkは、複数ラインの平均値であるが、複数ラインの平均値を用いて検出を行うと、横スミアの開始行付近と終了行付近で横スミアを誤検出してしまう。そして、誤検出した検出結果に基づいて補正を行うと、誤補正となってしまう。そこで、本実施形態では、横スミア補正と横筋状ノイズ補正の補正値を加算することで、横スミア補正の誤補正分を横筋状ノイズ補正の誤補正分で打ち消し、誤補正を軽減する。
横筋状ノイズおよび横スミアの検出が行われ、横筋状ノイズの補正値param11および横スミアの補正値param12が生成されると、補正値合成部1027で、2つの補正値param11と補正値param12を加算する。補正値param11と補正値param12を加算した値を、補正値param13とする。補正部1028は、補正値合成部1027で算出された補正値param13に基づいて、撮像素子101から出力された信号を補正し、補正した信号を画像処理部104に出力する。補正値param11と補正値param12を加算した補正値で補正することで、横スミア検出の開始行付近及び終了行付近において、横筋状ノイズと横スミアの補正による誤補正分を相殺させることができ、精度よく補正することができる。
横筋状ノイズや高輝度被写体によるスミア現象は、撮影感度が低い時には目立たない。そのため、撮影感度判定部108の判定結果に応じて、補正処理を行うか否か決定するようにしてもよい。撮影感度判定部108が、撮影感度が所定の感度以上であると判定した場合は、補正処理を行う。一方、撮影感度判定部108が、撮影感度が所定の感度より低いと判定した場合は、補正処理を行わない。このようにすることで、消費電力を低減することができる。
図3(B)は、図3(A)に示した各ラインの平均値301に対して、横筋状ノイズの検出値および横スミアの検出値を示す図である。横軸が、各ラインの検出値を表している。横筋状ノイズ検出値302は、横筋状ノイズ検出の検出値|Hk−Dn|を表している。横スミア検出値303は、横スミア検出の検出値|Hk−const|を表している。横筋状ノイズは散発的に発生するので、横筋状ノイズ検出値302は急峻に変化する。一方。横スミアは複数ラインにまたがって発生するので、横スミア検出値303は判別を行う着目ラインのライン平均値に追従する。
図3(C)は、補正値param11および補正値param12を示す図である。横軸が、各ラインの補正値を表している。補正値304は、横筋状ノイズの補正値param11を表している。補正値305は、横スミアの補正値param12を表している。横筋状ノイズおよび横スミアのいずれも、閾値th1を超えた場合に補正値が生成され、超えなかった場合には補正値が0となる。なお、補正値304および補正値305は、複数ラインHk演算時に、着目ラインを含めていない例である。
図3(D)は、補正前と補正後の有効画素領域の各ライン平均値の結果を示す図である。横軸が、各ラインの平均値を表している。平均値306は、補正後の有効画素領域の各ライン平均値を示している。補正値合成部1027で補正値304と補正値305を加算し、補正部1028では、加算した補正値に基づいて補正を行っている。そのため、横スミア検出の開始行付近及び終了行付近において、横筋状ノイズと横スミアの補正による誤補正分を相殺させることができ、精度よく補正することができる。また、若干の補正残りがあるが、補正残りの値は閾値th1以下となり、補正残りは無視することができるレベルのものとなる。
以上説明したように、本実施形態によると、バッファメモリを設けず比較的回路規模の小さな回路構成で高輝度被写体による横スミア現象および横縞等の行方向に生じる横筋状ノイズに対して、それぞれ適切な補正処理を実現することが可能となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態における補正処理に関する構成を示すブロック図である。信号処理部102は、補正処理に関する構成として、平均値演算部1021、平均値演算部401、平均値演算部402、横筋状ノイズ検出部1023、横スミア検出部1024、横筋状ノイズ補正値生成部1025および横スミア補正値生成部1026を備える。信号処理部102は、さらに、補正値合成部1027および補正部1028を備える。また、信号処理部102は、横筋状ノイズの検出履歴管理部403、横スミアの検出履歴管理部404、誤補正判定部405および記憶部406を備える。その他の撮像装置の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、第1実施形態と比較すると、横筋状ノイズ検出の検出情報を読み取る横筋状ノイズの検出履歴管理部403と、横スミア検出の検出情報を読み取る横スミアの検出履歴管理部404が追加されている。さらに、横筋状ノイズの検出情報および横スミアの検出情報から、横筋状ノイズ補正及び横スミア補正による誤補正を判定し、誤補正と判定した場合に補正値を補正する誤補正判定部405および合成された補正値を保存する記憶部406が追加されている。
第1実施形態では、横筋状ノイズ補正および横スミア補正による誤補正を打ち消すために、横筋状ノイズ補正と横スミア補正で検出閾値(th1)を等しくし、複数ラインの平均値(Hk)を求める際のライン数を等しくする必要があった。一方、本実施形態では、検出閾値と複数ライン平均時のライン数が、横筋状ノイズ補正と横スミア補正で異なる値に設定された場合においても、同様に補正を行うことができる。
横筋状ノイズ補正と横スミア補正では、撮像素子の個体ばらつきや撮影モード等の影響を考慮して、それぞれ別々に平均値を算出し、検出に用いる閾値もそれぞれ別々に設定したい場合がある。そこで、本実施形態では、横筋状ノイズ検出用の複数ライン平均値Hk1を平均値演算部401で算出し、横スミア検出用の複数ライン平均値Hk2を平均値演算部402で算出する。また、横筋状ノイズの検出に用いる閾値をth2とし、横スミアの検出に用いる閾値をth3とする。th2とth3は異なる値である。本実施形態では、横筋状ノイズと横スミアで、複数ラインの平均値Hkと閾値thが異なるため、これに起因する誤補正の検出を行う必要がある。
図4および図5を参照しながら、第2実施形態に係る補正処理について説明する。図5は、第2実施形態における補正処理の補正値と補正結果を示す図である。縦軸が、各ラインを表している。ここでは説明のため、横筋状ノイズ検出用の検出閾値th2が、横スミア検出用の検出閾値th3より大きくなった場合を例にしているが、これに限られるものではない。なお、複数ライン平均値と検出閾値が異なる以外は、横筋状ノイズ及び横スミアの検出、補正値の生成および加算、補正の動作は第1実施形態と同様であるため、説明は割愛する。
図5(A)は、図2に示した横筋状ノイズと横スミアを各ラインの平均値で表した図であり、図3(A)と同様の図である。平均値301は、有効画素領域の各ラインの平均値を表している。図5(B)は、横筋状ノイズの検出値を示す図である。横筋状ノイズ検出値501は、横筋状ノイズ検出の検出値|Hk1−Dn|を表している。th2は、横筋状ノイズを検出するための閾値である。図5(C)は、横スミア検出値を示す図である。横スミア検出値502は、横スミア検出の検出値|Hk2−const|を表している。th3は、横スミアを検出するための閾値である。横筋状ノイズ検出と横スミア検出とで閾値が異なる値となったため、横筋状ノイズおよび横スミア補正の誤補正が発生する領域がずれてしまい、補正残りが大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、誤補正を抑制するために、横筋状ノイズ検出および横スミア検出の検出履歴情報を参照し、誤補正領域の判定を行う。横筋状ノイズの検出履歴管理部403は、横筋状ノイズの検出に応じて、横筋状ノイズの検出情報の履歴である検出情報cnt1を更新する。検出情報cnt1は、横筋状ノイズが検出された場合に検出値が加算され、検出されなかった場合には0にリセットされる。同様に、横スミアの検出履歴管理部404は、横スミアの検出に応じて、横スミアの検出情報の履歴である検出情報cnt2を更新する。検出情報cnt2は、横スミアが検出された場合に検出値が加算され、検出されなかった場合には0にリセットされる。
記憶部406は、横筋状ノイズの補正値param41と横スミアの補正値param42を合成した補正値param43を保存する。横筋状ノイズの補正値param41は横筋状ノイズ補正値生成部1025で生成され、横スミアの補正値param42は、横スミア補正値生成部1026で生成される。補正値param43は、補正値合成部1027で横筋状ノイズの補正値param41と横スミアの補正値param42を加算して算出される。補正値param43は、ラインごとに更新される。
誤補正判定部405は、横筋状ノイズの検出履歴管理部403に記録された検出情報cnt1および横スミアの検出履歴管理部404に記録された検出情報cnt2に基づいて、補正値param43で補正した場合に誤補正が生じるか否か判定する。誤補正判定部405は、検出情報cnt1と検出情報cnt2のいずれか一方が検出履歴情報の閾値th4より大きく、かつ、他方が0であるとき、誤補正であると判定する。
横筋状ノイズなどの複数ラインにまたがらない細いノイズがある場合、このノイズは横筋状ノイズ検出でのみ検出される。検出した横筋状ノイズの補正を誤補正と誤認せず精度よく行うために、検出履歴情報の閾値th4は横筋状ノイズの太さ以上の値とする必要がある。また、一方の検出履歴情報の値が閾値th4である場合に、他方の検出履歴情報の値が0であるか否か判断することで、誤って過補正してしまうことを防ぐことができる。
誤補正判定部405は、誤補正ではないと判定した場合、補正部1028に補正値param43を出力する。以下、誤補正ではないと判定した場合を状態1という。一方、誤補正判定部405は、誤補正であると判定した場合は、補正部1028に記憶部406に保存した一つ前のラインの補正値param43を出力する。以下、誤補正であると判定した場合を状態2と定義し、一つ前のラインの補正値param43を補正値param44と記す。なお、この際、一つ前のラインの補正値である補正値param44は更新しない。したがって、誤補正と判定した場合には、誤補正判定部405は、誤補正と判定したラインの補正値param43を一つ前のラインの補正値param44に補正する補正値補正部としての機能も有する。
図5(D)は、検出履歴に記録されている検出情報を示す図である。検出情報503は、横筋状ノイズの検出情報の履歴である検出情報cnt1を表している。検出情報504は、横スミアの検出情報の履歴である検出情報cnt2を表している。
各ラインのうち、領域601で示される範囲では、cnt1<th4,cnt2=0となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態1であると判定し、補正部1028に補正値param43を出力する。領域601では、横筋状ノイズ補正のみが動作しており、横スミアの開始行付近も横筋状ノイズ補正処理で補正を行う。
領域602で示される範囲では、cnt1>th4,cnt2=0となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態2であると判定し、補正部1028に補正値param44を出力する。領域602では、cnt1がth4を超え、横筋状ノイズであると判断し、前ラインの補正値param44で補正を行う。
領域603で示される範囲では、cnt1≠0,cnt2≠0となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態1であると判定し、補正部1028に補正値param43を出力する。領域603では、cnt1とcnt2がそれぞれ検出され、横筋状ノイズ補正の誤補正と横スミア補正の誤補正が打ち消しあう。
領域604で示される範囲では、cnt1=0,cnt2>th4となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態2であると判定し、補正部1028に補正値param44を出力する。横スミア補正のみが動作している領域604では、前のラインの補正値を引き継ぐことで、横スミア開始行付近の誤補正の発生を抑制することができる。
領域605で示される範囲では、cnt1≠0,cnt2≠0となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態1であると判定し、補正部1028に補正値param43を出力する。横スミア終了行付近である領域605では、横筋状ノイズ補正と横スミア補正の誤補正分が打ち消しあっている。
領域606で示される範囲では、cnt1=0,cnt2>th4となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態2であると判定し、補正部1028に補正値param44を出力する。横スミア補正の誤補正が残ってしまう領域606では、前のラインの補正値を引き継ぐことで、誤補正の発生を抑制することができる。
領域607で示される範囲では、cnt1=0,cnt2=0となっている。したがって、誤補正判定部405は、状態1であると判定し、補正部1028に補正値param43を出力する。領域607は、どちらの補正も行われない通常行である。
以上のプロセスで生成された補正値が、図5(E)の補正値505である。図5(E)は、補正値および補正後の有効画素領域の各ライン平均値の結果を示す図である。補正値505は、誤補正判定部405が補正部1028に出力する補正値である。すなわち、補正値505は、状態1の補正値param43と状態2の補正値param44を合わせた値である。補正結果506は、補正値505に基づく補正後の有効画素領域の各ライン平均値である。誤補正判定部405による誤補正の判定により、横筋状ノイズ補正の誤補正と横スミア補正の誤補正がなくなって、精度よく補正値を算出することができる。
本実施形態では検出閾値が異なる場合を説明したが、複数ラインの平均値が異なる場合も同様の原理で誤補正領域を判定し、適切な補正値を生成することができる。以上のように、本実施形態によると、複数ライン平均値のライン数やノイズ行検出用の閾値が異なっていても、高輝度被写体による横スミア現象および横縞等の行方向に生じる横筋状ノイズに対して、高精度な補正処理を実現することが可能となる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100 撮像装置
101 撮像素子
102 信号処理部
1021 平均値演算部
1022 平均値演算部
1023 横筋状ノイズ検出部
1024 横スミア検出部
1025 横筋状ノイズ補正値生成部
1026 横スミア補正値生成部
1027 補正値合成部
1028 補正部

Claims (15)

  1. 複数の画素が行列状に配列され、被写体からの光を受光する有効画素領域と、遮光された基準画素領域を有する撮像素子と、
    横筋状のノイズを検出する第1の検出部と、
    スミアを検出する第2の検出部と、
    前記横筋状のノイズの検出結果に基づいて、第1の補正値を生成する第1の補正値生成部と、
    前記スミアの検出結果に基づいて、第2の補正値を生成する第2の補正値生成部と、
    前記第1の補正値および前記第2の補正値に基づいて、第3の補正値を生成する第3の補正値生成部と、
    前記第3の補正値を用いて前記有効画素領域の出力信号を行ごとに補正する補正部と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の検出部は、前記基準画素領域の複数ラインの出力信号に応じた第1の値と前記有効画素領域の着目ラインの出力信号に応じた第2の値との差分を第1の閾値と比較して、前記横筋状のノイズを検出し、
    前記第1の補正値生成部は、前記第1の値と前記第2の値の差分に基づいて、前記第1の補正値を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の検出部は、前記基準画素領域の複数のラインの出力信号に応じた第3の値と前記基準画素領域の所定の基準値との差分を第2の閾値と比較して、前記スミアを検出し、
    前記第2の補正値生成部は、前記第3の値と前記基準値の差分に基づいて、前記第2の補正値を生成することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の閾値と前記第2の閾値とは、同じ値であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記有効画素領域および前記基準画素領域のランダムノイズを判定するノイズ判定部をさらに備え、
    前記第1の閾値または前記第2の閾値は、前記ランダムノイズに応じて設定されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の値を算出するための前記複数ラインのライン数と、前記第3の値を算出するための前記複数ラインのライン数とは、同じライン数であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第3の補正値を補正する補正値補正部をさらに備え、
    前記補正値補正部は、前記横筋状のノイズの検出履歴情報および前記スミアの検出履歴情報に基づいて、前記第3の補正値を補正することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  8. 補正値補正部は、前記横筋状のノイズの検出履歴情報と前記スミアの検出履歴情報とを第3の閾値と比較し、
    いずれか一方の検出履歴情報の値が前記第3の閾値より大きく、かつ、他方の検出履歴情報の値が0である場合、前記第3の補正値を補正することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記補正値補正部は、前記第3の補正値を補正する場合、補正対象のラインの補正値を、前のラインの前記第3の補正値とすることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の閾値と前記第2の閾値とは、異なる値であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第1の値を算出するための前記複数ラインのライン数と、前記第3の値を算出するための前記複数ラインのライン数とは、異なるライン数であることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の値および前記第2の値を算出するための前記複数のラインには、着目ラインを含まないことを特徴とする請求項3乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像素子の温度を判定する温度判定部をさらに備え、
    前記基準画素領域の所定の基準値は、前記温度に応じて設定されることを特徴とする請求項3乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 撮影感度を判定する感度判定部をさらに備え、
    前記撮影感度が所定の感度以上である場合に前記検出および前記補正を行い、前記撮影感度が所定の感度より低い場合は、前記検出および前記補正を行わないことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 複数の画素が行列状に配列され、被写体からの光を受光する有効画素領域と、遮光された基準画素領域を有する撮像素子を備えた撮像装置の制御方法であって、
    横筋状のノイズを検出する第1の検出工程と、
    スミアを検出する第2の検出工程と、
    前記横筋状のノイズの検出結果に基づいて、第1の補正値を生成する第1の補正値生成工程と、
    前記スミアの検出結果に基づいて、第2の補正値を生成する第2の補正値生工程と、
    前記第1の補正値および前記第2の補正値に基づいて、第3の補正値を生成する第3の補正値生成工程と、
    前記第3の補正値を用いて前記有効画素領域の出力信号を行ごとに補正する補正工程と、を有することを特徴とする制御方法。
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