JPH07270208A - 振動式測定装置 - Google Patents

振動式測定装置

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Publication number
JPH07270208A
JPH07270208A JP6388294A JP6388294A JPH07270208A JP H07270208 A JPH07270208 A JP H07270208A JP 6388294 A JP6388294 A JP 6388294A JP 6388294 A JP6388294 A JP 6388294A JP H07270208 A JPH07270208 A JP H07270208A
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JP
Japan
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casing
outflow
inflow
pipe
sensor tube
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Application number
JP6388294A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はセンサチューブの伸縮を吸収すると
ともに、センサチューブが外部振動による変位すること
を防止して計測精度を高めるよう構成した振動式測定装
置を提供することを目的とする。 【構成】 質量流量計1は、密閉されたケーシング2内
に流入管5、流入側マニホールド6、センサチューブ
7,8、流出側マニホールド9、流出管10が収納され
ている。流入側マニホールド6は、流入管5に対して軸
方向に摺動自在に嵌合し、流出側マニホールド9は流出
管10に対して軸方向に摺動自在に嵌合している。流入
側マニホールド6に固着されたガイド部材19は、蓋部
材14に固定されて軸方向に延在する円柱状のロッド部
材20の先端にビス21により固着されている。流出側
マニホールド9に固着されたガイド部材22の貫通孔2
2aには、蓋部材15の内壁よりケーシング2内に突出
する円柱状のロッド部材23が摺動自在に挿通されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特にセンサチューブの伸縮を吸収して計測精度を高める
よう構成した振動式測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体が供給された管路を振動させて流体
の物理量を測定する振動式測定装置として、例えばコリ
オリ式質量流量計又は振動式密度計がある。
【0003】このコリオリ式質量流量計では、被測流体
が通過するセンサチューブを加振器により半径方向に振
動させ、流量に比例したコリオリ力によるセンサチュー
ブの変位をピックアップにより検出するよう構成されて
いる。又、振動式密度計も上記コリオリ式質量流量計と
同様な構成になっており、センサチューブが被測流体の
密度に応じた周波数で振動する。
【0004】上記センサチューブ、加振器、ピックアッ
プは、周囲の影響を受けないように密閉されたケーシン
グ内に収納されており、さらにセンサチューブの表面に
結露が発生すると固有振動数が変動して計測精度が低下
するため、ケーシングの内部には結露防止のため乾燥し
た保護気体が充填されている。
【0005】従来のケーシングは、例えば円筒状のケー
シング本体と、ケーシング本体の両端開口に嵌合する円
盤状の蓋部材と、を有する。ケーシング本体は、鉄製の
パイプよりなり、内部に上記センサチューブ、加振器、
ピックアップが挿入される収納室が形成される。
【0006】又、蓋部材は、中央部にセンサチューブに
連通する管路が貫通するための貫通孔が穿設され、外周
が上記ケーシング本体の開口に嵌合する寸法に加工され
ている。そして、ケーシング本体の開口に蓋部材を嵌合
させた状態で、開口端部と蓋部材の外周とをすみ肉溶接
していた。
【0007】このように、溶接されたケーシングは、セ
ンサチューブを支持する支持部材としても機能するた
め、センサチューブが直接ケーシングに固定されている
と、例えば周囲の温度より高温の被測流体がセンサチュ
ーブを流れてセンサチューブが長手方向に膨張した場
合、センサチューブが歪んでしまい正確な計測ができな
くなる。そのため、センサチューブの両端とケーシング
の蓋部材との間には、センサチューブの長手方向の伸縮
を吸収するための伸縮部材として蛇腹状のベローズが設
けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に、センサチューブの長手方向の伸縮を吸収するベロー
ズが設けられていると、センサチューブを上記円筒状の
ケーシング本体内に挿入する際、センサチューブの重み
によりベローズが撓んでセンサチューブがケーシング本
体内でふらつくことがある。
【0009】そのため、従来の構成では、加振器,ピッ
クアップが取り付けられたセンサチューブをケーシング
内に挿入する組立工程でセンサチューブがケーシング内
壁に当接することがある。その場合、センサチューブの
振動特性が変化してしまい計測精度が低下するといった
課題がある。
【0010】又、上記ベローズの代わりにセンサチュー
ブの両端に接続されたマニホールドが流入管,流出管に
対して摺動自在に嵌合する構成が考えられている。この
場合、外部振動がセンサチューブに伝播すると、計測中
にセンサチューブが軸線を中心に回転したり、あるいは
センサチューブが軸方向に摺動してしまい、計測精度が
低下するおそれがある。
【0011】そこで、本発明は上記課題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
流入側,流出側の開口が蓋部材により密閉されたケーシ
ングと、前記流入側の蓋部材に固定された流入管と、前
記流出側の蓋部材に固定された流出管と、前記ケーシン
グ内に収納されるとともに前記流入管及び流出管に取り
付けられ、被測流体が流れるセンサチューブと、前記ケ
ーシング内に設けられ該センサチューブを振動させる加
振器と、前記ケーシング内に設けられ前記センサチュー
ブの変位を検出するピックアップと、前記流入管又は流
出管の少なくとも一方と前記センサチューブの端部との
間で摺動自在に設けられ、前記流入管又は流出管と前記
センサチューブとを伸縮可能に支持する摺動部材と、該
摺動部材より外方に突出し、かつ突出長さが前記ケーシ
ングの内部空間より小となる突出部材と、よりなること
を特徴とする。
【0013】又、請求項2の発明は、流入側,流出側の
開口が蓋部材により密閉されたケーシングと、前記流入
側の蓋部材に固定された流入管と、前記流出側の蓋部材
に固定された流出管と、前記ケーシング内に収納される
とともに前記流入管及び流出管に取り付けられ、被測流
体が流れるセンサチューブと、前記ケーシング内に設け
られ該センサチューブを振動させる加振器と、前記ケー
シング内に設けられ前記センサチューブの変位を検出す
るピックアップと、前記流入管及び流出管と前記センサ
チューブの両端部との間で摺動自在に設けられ、前記流
入管及び流出管と前記センサチューブとを伸縮可能に支
持する一対の摺動部材と、一端が前記蓋部材又はケーシ
ングに固定され、他端がセンサチューブに沿って延在す
るロッド部材と、該摺動部材より外方に突出し、かつ突
出長さが前記ケーシングの内部空間より小となるととも
に、前記ロッド部材に摺動可能に係合する突出部材と、
よりなることを特徴とする。
【0014】又、請求項3の発明は、前記ロッド部材を
テーパ状に形成したことを特徴とする。
【0015】
【作用】上記請求項1によれば、摺動部材が流入管及び
流出管と前記センサチューブの両端部との間で摺動自在
に設けられているので、センサチューブの収縮を吸収で
きるとともに、摺動部材より外方に突出する突出部材に
よりセンサチューブをケーシング内に挿入する際、突出
部材がケーシング内を摺接してセンサチューブがケーシ
ング内壁に当接しないようにできる。
【0016】又、請求項2によれば、上記請求項1の作
用とともに、ロッド部材が突出部材に摺動可能に係合し
ているので、センサチューブがケーシング内で回転する
ことを防止できる。
【0017】又、請求項3によれば、ロッド部材をテー
パ状に形成してなるため、突出部材が収縮してもロッド
部材と突出部材との係合を適正に保ち、センサチューブ
に温度変化による応力が作用しないようにできる。
【0018】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる振動式測定装置
の一実施例としてのコリオリ式質量流量計を示す。
【0019】尚、振動式測定装置としてはコリオリ式質
量流量計と振動式密度計がある。コリオリ式質量流量計
は振動式密度計と実質同様な構成であるので、本実施例
では質量流量計について詳細に説明する。
【0020】各図中、質量流量計1は密閉されたケーシ
ング2内に被測流体が通過する管路3を挿通してなる。
管路3は、軸方向に摺動可能な流入管5と、流入側マニ
ホールド(摺動部材)6と、一対のセンサチューブ7,
8と、流出側マニホールド(摺動部材)9と、軸方向に
摺動可能な流出管10とより形成されている。
【0021】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在するステンレス製の直管
よりなり、上記流入側マニホールド6と流出側マニホー
ルド9との間で平行に設けられている。又、流入側マニ
ホールド6は、流入管5に対して軸方向に摺動自在に嵌
合し、流出側マニホールド9は流出管10に対して軸方
向に摺動自在に嵌合している。
【0022】これは、センサチューブ7,8に高温又は
低温の被測流体が流れて伸縮した場合、その伸縮量がマ
ニホールド6,9の摺動により吸収されるようになって
いる。但し、本実施例では、後述するように流入側マニ
ホールド6がケーシング2の蓋部材14に固定されて摺
動不可であるため、センサチューブ7,8が伸縮した場
合、流出側マニホールド9のみが流出管10に対して軸
方向に摺動する。
【0023】又、センサチューブ7,8の両端近傍に
は、センサチューブ7,8が貫通して固定される支持板
11,12が横架されている。従って、センサチューブ
7,8両端の支持板11,12により平行となるように
支持されている。
【0024】ケーシング2は、円筒状のケーシング本体
13と、ケーシング本体13の両端開口13a,13b
に嵌合してこれを閉蓋する円盤状の蓋部材14,15と
よりなる。ケーシング2は、ケーシング本体13の内部
が上記流入側マニホールド6、センサチューブ7,8、
流出側マニホールド9を収納するための収納室16とな
っている。
【0025】従って、ケーシング2内の収納室16は、
内部が蓋部材14,15により閉蓋された密閉構造にな
っており、この収納室16内に挿入された上記センサチ
ューブ7,8表面に結露が発生することが防止される。
さらに、密閉された収納室16には、乾燥した保護気体
(例えば、アルゴンガス等)が所定圧力に充填されてお
り、センサチューブ7,8の表面に結露が生じて計測精
度が低下することが防止される。
【0026】そのため、結露によりセンサチューブ7,
8の振動特性(主に固有振動数)が変動することが防止
されるため、質量流量計1は湿度の高い雰囲気でも支障
なく流量計測を行うことができる。
【0027】上記流入管5は、流入側端部に上流側配管
(図示せず)に連結されるフランジ5aと、上流側配管
に連通する流入口5bとを有する。この流入管5の端部
5cはケーシング2の蓋部材14を貫通して流入側マニ
ホールド6の接続口6aに摺動自在に嵌合する。
【0028】接続口6aの内壁には、流入管5の外周と
の間をシールするOリング17が埋設されている。又、
流入側マニホールド6は、接続口6aより分岐した一対
の分岐口6b,6cを有し、この分岐口6b,6cに
は、センサチューブ7,8の流入側端部が接続されてい
る。
【0029】下流側の流出管10は、流出側端部に下流
側配管(図示せず)に連結されるフランジ10aと、下
流側配管に連通する流出口10bとを有する。この流出
管10の端部10cは、ケーシング2の蓋部材15を貫
通して流入側マニホールド6の接続口6aに摺動自在に
嵌合する。
【0030】流出側マニホールド9は、上記流出管10
の端部10cが摺動自在に嵌合する接続口9aと、接続
口9aより分岐した分岐口9b,9cとを有する。この
分岐口9b,9cには、センサチューブ7,8の下流側
端部が接続されている。そして、流出側マニホールド9
の接続口9aの内壁には、流出管10の外周との間をシ
ールするOリング18が埋設されている。
【0031】このように、流入管5及び流出管10がマ
ニホールド6,9に対して軸方向に摺動自在に嵌合され
ているため、例えば点検又は修理を行った後に質量流量
計1を上,下流配管に設置したり、あるいは設置済みの
質量流量計1を新品に交換するする場合、設置作業が容
易に行うことができる。
【0032】即ち、ケーシング2の両端から突出する流
入管5及び流出管10をケーシング2内に挿入させてお
き、質量流量計1が上流配管と下流配管との間に介在さ
れてから流入管5及び流出管10を上下流側に摺動させ
て流入管5及び流出管10のフランジ5a,10aを
上,下流配管のフランジ(図示せず)に連結させる。
【0033】従って、上,下流配管の位置を変更せずに
質量流量計1を取り付けることができる。
【0034】19は流入側のガイド部材(突出部材)
で、円盤状に形成され、外周が上記ケーシング2の内周
より小径とされ、内周が流入側マニホールド6の段部6
d外周に嵌合固着されている。尚、ガイド部材19は、
円盤状に限らず、流入側マニホールド6より外方に突出
する部材であれば、他の形状(例えば、板又はロッド
等)でも良い。その場合、突出長さがケーシング2の内
周より小となるようにする。
【0035】図2に示すように、ガイド部材19は、蓋
部材14に固定されて軸方向に延在する円柱状のロッド
部材20の先端にビス21により固着されている。その
ため、流入側マニホールド6は、ガイド部材19及びロ
ッド部材20を介して蓋部材14に固定されている。
【0036】従って、流量計測時に外部振動が伝播して
も流入側マニホールド6が軸方向に摺動することが防止
されるとともに、流入側マニホールド6及びセンサチュ
ーブ7,8が流入管5を軸として回転することが防止さ
れる。
【0037】22は流出側のガイド部材で、円盤状に形
成され、外周が上記ケーシング2の内周より小径とさ
れ、内周が流出側マニホールド9の段部9d外周に固着
されている。尚、ガイド部材22は、円盤状に限らず、
流出側マニホールド9より外方に突出する部材であれ
ば、他の形状(例えば、板又はロッド等)でも良い。そ
の場合、突出長さがケーシング2の内周より小となるよ
うにする。
【0038】センサチューブ7,8をケーシング2内に
挿入する際は、ガイド部材22の外周がケーシング本体
13の開口13bに摺接するため、センサチューブ7,
8がケーシング本体13の開口13bの内壁に当接する
ことが防止される。
【0039】図3に示すように、ガイド部材22は、軸
方向に穿設された複数の貫通孔22aを有する。この複
数の貫通孔22aには、蓋部材15の内壁よりケーシン
グ2内に突出する円柱状のロッド部材23が摺動自在に
挿通されている。
【0040】このロッド部材23は、センサチューブ
7,8の長手方向(X方向)に延在しているため、例え
ば高温の被測流体によりセンサチューブ7,8が長手方
向に膨張した場合、流出側マニホールド9はロッド部材
23及び流出管10に沿ってX方向に摺動してセンサチ
ューブ7,8の伸縮を吸収する。
【0041】上記ロッド部材23がガイド部材22の貫
通孔22aに摺動自在に挿通されているため、流量計測
時に外部振動が伝播しても流出側マニホールド9が及び
センサチューブ7,8が流出管10を軸として回転する
ことが防止される。
【0042】そのため、外部振動による影響でセンサチ
ューブ7,8がマニホールド6,9とともに軸方向に動
いたり、あるいは回転することが防止され、これにより
計測精度の低下が防止される。
【0043】24は加振器で、コイルとマグネットとを
対向させた実質電磁ソレノイドと同様な構成であり、一
対のセンサチューブ7,8の略中間部間に設けられてい
る。
【0044】25は流入側のピックアップで、上記加振
器24より上流側に位置するように配設されている。
【0045】26は流出側のピックアップで、上記加振
器24より下流側に位置するように配設されている。上
記各ピックアップ25,26は夫々電磁ソレノイドと同
様な構成であり、加振器24により加振されたセンサチ
ューブ7,8の変位を検出する。
【0046】上記加振器24及びピックアップ25,2
6は、蓋部材14,15により閉蓋されたケーシング本
体13の収納室16内に収納されているため、外部の影
響を受けずに流量計測を行うことができる。
【0047】流量計測時、上記構成になる質量流量計1
において、一対のセンサチューブ7,8は加振器24に
より近接、離間する方向(Y方向)に加振される。上流
側配管(図示せず)から供給された被測流体は流入管5
よりマニホールド6に至り、さらにマニホールド6の流
路を通過して振動するセンサチューブ7,8内に流入す
る。そして、センサチューブ7,8を通過した流体はマ
ニホールド9の流路を通過して流出管10より下流側配
管(図示せず)に流出する。
【0048】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオ
リ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ
7,8の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより
流入側のピックアップ25の出力信号と流出側のピック
アップ26の出力信号とでは位相差があらわれる。
【0049】このように流入側と流出側との位相差が流
量に比例するため、流量計測制御回路27は、ピックア
ップ25からの出力信号とピックアップ26からの出力
信号の位相差に基づいて流量を演算する。
【0050】ここで、上記構成になる質量流量計1の組
立工程について説明する。
【0051】先ず、図4に示す組立体28を組み立て
る。即ち、上記センサチューブ7,8の両端がマニホー
ルド6,9に結合され、且つセンサチューブ7,8に加
振器24、ピックアップ25,26を取り付ける。そし
て、流入管5の端部5cをマニホールド6の接続口6a
に挿入させ、蓋部材14より軸方向に延在するロッド部
材20をガイド部材19にビス21により固定する。
【0052】次に、図5に示すように、上記組立体28
をケーシング本体13の開口13aより挿入する。その
際、先端のガイド部材22が開口13aに嵌合された状
態でセンサチューブ7,8をケーシング本体13内に挿
入する。
【0053】従って、センサチューブ7,8をケーシン
グ本体13内に挿入する際、ガイド部材19の外周がケ
ーシング本体13の開口13aに摺接するため、センサ
チューブ7,8がケーシング本体13の中心に挿入され
るようにガイドされ、センサチューブ7,8が開口13
aの内壁に当接することが防止される。
【0054】そのため、上記ガイド部材22がセンサチ
ューブ7,8の両端に結合されたマニホールド9より半
径方向に突出するように設けられているので、組立作業
時にセンサチューブ7,8や加振器24、ピックアップ
25,26がケーシング本体13の内壁に当接すること
が防止され、これにより計測精度の低下が防止される。
【0055】さらに、図6に示すように、上記組立体2
8がケーシング本体13内に挿入完了するとともに、蓋
部材14がケーシング本体13の開口13aに嵌合す
る。これで、センサチューブ7,8はケーシング本体1
3内の所定挿入位置に挿入される。
【0056】次に、図7に示すように、ロッド部材23
が固着された蓋部材15をケーシング本体13の開口1
3bより挿入する。その際、ロッド部材23は、ガイド
部材22の貫通孔22aに挿通され、マニホールド9が
ケーシング本体13内の中心に位置するようにガイド部
材22を保持する。これにより、マニホールド9の接続
口9aは蓋部材15の中央孔15aに一致する。
【0057】続いて、流出管10の端部10cが蓋部材
15の中央孔15aに挿通されるとともに、マニホール
ド9の接続口9aに挿入される。そして、中央孔15a
と流出管10との間が溶接されて一体化される。これ
で、図1に示す質量流量計1が完成する。
【0058】図8に本発明の変形例を示す。
【0059】同図中、蓋部材15に設けられたロッド部
材23は、先端部23aが付け根部23bより外径が小
さくなるようなテーパ状に形成されている。即ち、ロッ
ド部材23は先端側ほど細くなるように形成されてお
り、先端部23aの外径d1 がガイド部材22の貫通孔
22aの内径d2 より小径となっている(d1
2 )。
【0060】従って、貫通孔22aとロッド部材23と
の間には、僅かな隙間Sが形成されている。上記のよう
に、ロッド部材23が貫通孔22aに挿通されているた
め、センサチューブ7,8が温度変化により伸縮しても
マニホールド9が軸方向に摺動してこれを吸収すること
ができるとともに、マニホールド9の回転方向の動きを
規制することができる。
【0061】さらに、流量計測時に周囲の温度より高温
の被測流体がセンサチューブ7,8を流れた場合、被測
流体の温度がマニホールド9を介してガイド部材22に
伝わり、ガイド部材22の温度も上昇する。これによ
り、ガイド部材22は、径方向に膨張し、貫通孔22a
の内径d2 も大きくなる。
【0062】そのため、上記ロッド部材23と貫通孔2
2aとの間の隙間Sが拡大される。しかし、センサチュ
ーブ7,8も長手方向に膨張するため、ガイド部材22
の貫通孔22aは、ロッド部材23の付け根部23b側
に変位する。
【0063】従って、貫通孔22aは内径が拡大される
とともに、図8中Xb方向に移動することになり、ロッ
ド部材23と貫通孔22aとの間の隙間Sは、所定の一
定値に保たれる。
【0064】次に、周囲の温度より低温の被測流体がセ
ンサチューブ7,8を流れた場合、マニホールド9を介
してガイド部材22の温度が低下する。これにより、ガ
イド部材22は、径方向に収縮し、貫通孔22aの内径
2 も小さくなる。
【0065】そのため、上記ロッド部材23と貫通孔2
2aとの間の隙間Sが縮小される。しかし、センサチュ
ーブ7,8も長手方向に収縮するため、ガイド部材22
の貫通孔22aは、ロッド部材23の先端部23a側に
変位する。
【0066】従って、貫通孔22aは内径が縮小される
とともに、図8中Xa方向に移動することになり、ロッ
ド部材23と貫通孔22aとの間の隙間Sは、所定の一
定値に保たれる。
【0067】このように、周囲の温度と異なる温度の流
体がセンサチューブ7,8を流れて急激な温度変化が生
じた場合においても、ガイド部材22の貫通孔22aと
ロッド部材23との隙間Sは、予め設定された適正な寸
法に保たれる。よって、例えば上記隙間Sが大きくなっ
てロッド部材23に対して径方向及び軸回りの回転方向
に変位可能な状態となることが無く、また隙間Sが小さ
くなってロッド部材23が貫通孔22aに食い込むこと
も防止される。
【0068】即ち、ロッド部材23をテーパ状に形成す
ることにより、マニホールド9が軸方向に摺動して温度
変化に伴うセンサチューブ7,8の膨張・収縮による軸
方向の応力が吸収されるとともに、外部振動等によりケ
ーシング2内に収納されたセンサチューブ7,8が回転
することを防止することができ、センサチューブ7,8
の振動特性が変化して計測精度が低下することを防止で
きる。
【0069】尚、上記実施例では、被測流体の温度が変
化する場合を一例として挙げたが、例えば質量流量計が
設置された周囲の温度変化によりセンサチューブ7,8
が膨張・収縮する場合にも対応することができるのは勿
論である。
【0070】又、上記実施例では、一対のセンサチュー
ブ7,8が平行に配設された構成を一例として説明した
が、これに限らず、例えば1本のセンサチューブを有す
る構成にも本発明が適用できるのは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1によれば、摺
動部材が流入管及び流出管と前記センサチューブの両端
部との間で摺動自在に設けられているため、温度変化に
よるセンサチューブの膨張・収縮を吸収できるととも
に、摺動部材より外方に突出する突出部材によりセンサ
チューブをケーシング内に挿入する際、突出部材がケー
シング内を摺接してセンサチューブがケーシング内壁に
当接することを防止でき、これによる計測精度の低下を
防止できる。
【0072】又、請求項2によれば、上記請求項1の効
果とともに、ロッド部材が突出部材に摺動可能に係合し
ているため、外部振動の伝播等によりセンサチューブが
流入管及び流出管を軸としてケーシング内で回転するこ
とを防止でき、これによる計測精度の低下を防止でき
る。
【0073】又、請求項3によれば、ロッド部材をテー
パ状に形成してなるため、温度変化によりガイド部材が
膨張・収縮しても規制部材と貫通孔との隙間を適正値に
保つことができ、センサチューブに温度変化による応力
が作用しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例が適用
された質量流量計の縦断面図である。
【図2】流入側の構造を拡大して示す縦断面図である。
【図3】流出側の構造を拡大して示す縦断面図である。
【図4】組立工程を説明するための工程図である。
【図5】図4に続いて行われる組立工程を説明するため
の工程図である。
【図6】図5に続いて行われる組立工程を説明するため
の工程図である。
【図7】図6に続いて行われる組立工程を説明するため
の工程図である。
【図8】本発明の変形例の要部を説明するための縦断面
図である。
【符号の説明】
1 質量流量計 2 ケーシング 5 流入管 6 流入側マニホールド 7,8 センサチューブ 9 流出側マニホールド 10 流出管 11,12 支持板 13 ケーシング本体 14,15 蓋部材 19,22 ガイド部材 20 ロッド部材 23 ロッド部材 24 加振器 25,26 ピックアップ 27 流量計測制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入側,流出側の開口が蓋部材により密
    閉されたケーシングと、 前記流入側の蓋部材に固定された流入管と、 前記流出側の蓋部材に固定された流出管と、 前記ケーシング内に収納されるとともに前記流入管及び
    流出管に取り付けられ、被測流体が流れるセンサチュー
    ブと、 前記ケーシング内に設けられ該センサチューブを振動さ
    せる加振器と、 前記ケーシング内に設けられ前記センサチューブの変位
    を検出するピックアップと、 前記流入管又は流出管の少なくとも一方と前記センサチ
    ューブの端部との間で摺動自在に設けられ、前記流入管
    又は流出管と前記センサチューブとを伸縮可能に支持す
    る摺動部材と、 該摺動部材より外方に突出し、かつ突出長さが前記ケー
    シングの内部空間より小となる突出部材と、 よりなることを特徴とする振動式測定装置。
  2. 【請求項2】 流入側,流出側の開口が蓋部材により密
    閉されたケーシングと、 前記流入側の蓋部材に固定された流入管と、 前記流出側の蓋部材に固定された流出管と、 前記ケーシング内に収納されるとともに前記流入管及び
    流出管に取り付けられ、被測流体が流れるセンサチュー
    ブと、 前記ケーシング内に設けられ該センサチューブを振動さ
    せる加振器と、 前記ケーシング内に設けられ前記センサチューブの変位
    を検出するピックアップと、 前記流入管及び流出管と前記センサチューブの両端部と
    の間で摺動自在に設けられ、前記流入管及び流出管と前
    記センサチューブとを伸縮可能に支持する一対の摺動部
    材と、 一端が前記蓋部材又はケーシングに固定され、他端がセ
    ンサチューブに沿って延在するロッド部材と、 該摺動部材より外方に突出し、かつ突出長さが前記ケー
    シングの内部空間より小となるとともに、前記ロッド部
    材に摺動可能に係合する突出部材と、 よりなることを特徴とする振動式測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッド部材をテーパ状に形成したこ
    とを特徴とする請求項2の振動式測定装置。
JP6388294A 1994-03-31 1994-03-31 振動式測定装置 Pending JPH07270208A (ja)

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