JPH07269U - 旋回スライド刃と２枚の固定刃によるベルトカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車事故時、柔軟出丈夫なシートベルトを
短時間で切断し、事故車からの脱出を可能にする。 【構成】 １対の片刃物ＢＢ’を、平面刃を向い合せに
して、ベルトの厚み分離して、共通ベースＦの同一平面
上に固定する。固定片刃Ｂの端（ベルトの進入方向奥）
に支点Ｇを設け、同支点上に旋回片刃Ａを平面刃が相互
に接する様に組み込み、Ａ刃、Ｂ刃が深く交差する方向
にスプリングＥを装着する。

Description

【考案の詳細な説明】 （Ａ） 産業上の利用分野 この考案は、２枚の固定片刃と、旋回片刃を用いたもので、ゴムを含浸させた 柔軟なベルトを短時間で切断する、自動車事故時の人間の救出に用いるものであ る。 （Ｂ） 従来の技術 従来、自動車事故時のベルトの切断は鋏で切断するのが一般的であった。従っ て切断に時間がかかり、事故時の脱出には問題が有り、事故時に指を損傷したり 、事故者が女性、老人、子供の場合はベルトの短時間切断は困難であり、事故時 の火災の発生時は、生命の危険も有った。 （Ｃ） 考案が解決しようとする問題点 本案は、その欠点を除いて、指を損傷しても、手で物をつかむ事が可能で有れ ば、このカッターをベルトに引っかけて引くだけで、短時間（１秒間）でベルト を切断可能にする。 （Ｄ） 問題を解決するための手段 その解決手段を図面を追いながら説明すれば、 （イ） １対の片刃物ＢＢ’を、平面刃部を向い合せにして、ベルトの厚み分 の距離で、共通のベースＦの同一平面上に固定する。 （ロ） 固定片刃Ｂの端（ベルトの進入方向奥）に支点Ｇを設け、そこに、旋 回片刃Ａを平面刃が互いに接する様に組み込み、Ａ刃、Ｂ刃が深く交差する方向 にスプリングＥを装着する。 （Ｅ） 作用 本案は、以上の様な構造であるから、これを使用するときは、 （イ） スプリングＥにより深く交差している位置迄ベルトを固定刃ＢＢ’の 間に入れる。 （ロ） 更にベルトを進入させると、固定刃ＢＢ’の間隔がベルト厚と同じ為 、ベルトは張った状態で、旋回刃Ａに当たる。 （ハ） スプリングＥに押さえられている旋回刃Ａは、ベルトに押され、矢印 方向に旋回する。 （ニ） その時、ベルトは、ＡＢ両刃と鋭角で滑行し、いわゆる引き切りの状 態が連続して発生する。 （ホ） 柔軟性のあるベルトは、ＡＢ両刃に鋏まれた状態で、二方向より引き 切りされ、短時間に切断される。 （Ｆ） 考案の効果 従って、小さな力で、２刃に鋏まれたベルトを滑行させ、旋回刃等で切り込み を発生させる為、ベルトが緩んだ状態でもカッターを一方向に引くだけで、ベル トを短時間に切断出来る。そして自動車事故等の場合、乗客が事故車から脱出す る時間を短縮出来る。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案の正面図，刃部断面図 第２図は、本考案の機能を状況別に示した機能図 ａ，
ｂ， Ａは、旋回スライド刃 Ｂは、固定刃 Ｂ’は、固定刃 Ｃは、支点 Ｄは、ベルト厚寸法 Ｅは、スプリング Ｆは、共通ベース（ホルダー）

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １．（イ） ベルトの厚みと同寸法の距離を保って、片
   刃の固定刃ＢとＢ’を、ホルダーＦ上に刃が向き合う方
   向に固定する。 （ロ） 固定刃Ｂの端に支点Ｃを設け、旋回スライド片
   刃ＡをＢの刃と向き合う方向にその平面刃が相互に密着
   旋回出来る様に止める。 （ハ） 旋回スライド片刃Ａが固定刃Ｂ方向に力が働く
   様にスプリングＥを装着する。 以上の如く構成されたベルトカッター。 ２． ２枚の固定刃ＢＢ’をベルトの厚みの距離に、刃
   を向き合せにホルダーＦ上に固定し、その１枚の刃Ｂ端
   に支点Ｃを中心に、スプリングにより旋回出来る旋回刃
   Ａを設けた実用新案登録請求の範囲第１項記載のベルト
   カッター。