JPH07269961A - 冷房装置用蒸発器 - Google Patents

冷房装置用蒸発器

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JPH07269961A
JPH07269961A JP5756194A JP5756194A JPH07269961A JP H07269961 A JPH07269961 A JP H07269961A JP 5756194 A JP5756194 A JP 5756194A JP 5756194 A JP5756194 A JP 5756194A JP H07269961 A JPH07269961 A JP H07269961A
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JP
Japan
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refrigerant
valve
evaporator
temperature
pressure
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JP5756194A
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English (en)
Inventor
Isao Azeyanagi
功 畔柳
Ken Yamamoto
山本  憲
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Shinji Kakehashi
伸治 梯
Masahiro Shitaya
昌宏 下谷
Eiichi Torigoe
栄一 鳥越
Osamu Kobayashi
修 小林
Junichi Ogawa
順一 小川
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷房性能の低下を招くことなく、各冷媒流路に
冷媒を均一に分配することができる冷房装置用蒸発器を
得る。 【構成】蒸発器16の出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に
応じて膨張弁6の開度を調節し流入する冷媒量が調節さ
れる。蒸発器16は、流入流路22と流出流路24と並
列に連通する冷媒流路26を備えた蒸発部18を有す
る。また、膨張弁6と流入流路22とを連通し、下流側
に第1絞り30が形成された被冷却流路28を有すると
共に、流出流路24に接続され冷媒を出口に導く冷却流
路32を有する。更に、被冷却流路28と冷却流路32
とで熱交換可能に形成された熱交換部20を有し、かつ
被冷却流路28の上流側と第1絞り30よりも下流側と
を連通し、開閉弁40が形成されたバイパス流路38を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルに使用さ
れる冷房装置用蒸発器に関し、特に複数の冷媒流路を並
列に接続した冷房装置用蒸発器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蒸発器として、2枚の平板状
のコアプレートを重ね合わせて冷媒が通る冷媒流路を形
成したコアと、フィンとを交互に複数段積層したものが
ある。このような蒸発器では、各冷媒流路への冷媒の分
配が不均一になることから、例えば、特公昭58−41
429号公報にあるものが知られている。この蒸発器
は、コアプレートに固定の絞りを構成する細長い微小流
路を形成したもので、凝縮器で凝縮液化された冷媒をそ
のまま蒸発器に送り、各コア毎の固定の絞りで各冷媒流
路への冷媒の量が均一になるように分配すると共に、減
圧させるようにしたものである。
【0003】一方、冷凍システムにおいて、性能向上を
図るために、レシーバ以降に発生する冷房に関与しない
ガス冷媒を極力少なくし、有効冷媒を増すために、レシ
ーバの出口の高温配管と、蒸発器と感温筒の間の低温配
管との間で熱交換させる熱交換部を設けた、いわゆるス
ーパクールを持たせたものが提案されている(1985
年3月15日発行の日本電装公開技報40−076)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の固定の絞りを設けた蒸発器では、気液二相の状
態の冷媒がこの固定の絞りに流入すると、冷媒の均一な
分配を達成できない。即ち、ガス状態の冷媒が多く通過
する固定の絞りと、液体状態の冷媒が多く通過する固定
の絞りとが生じてしまうという問題がある。
【0005】そこで、前記固定の絞りを設けた蒸発器を
前記冷凍サイクルに用いて、熱交換部により、レシーバ
以後の冷媒を、蒸発器を通過した低温冷媒により冷却し
て、スーパクールを持たせることにより、液体状態の冷
媒を増加させ、固定の絞りによる冷媒の分配がより均一
になるようにすることも考えられる。
【0006】しかし、冬期のように、室内温度が室外温
度より高く、凝縮器を冷却する空気温度が0〜10度と
低い場合や、過渡的運転状態のときのようなレシーバ内
の液不足から蒸発器に供給される冷媒量が不足している
場合には、蒸発器の出口温度が上昇し、熱交換部による
冷媒の冷却が十分にできない場合があった。あるいは、
蒸発器の出口の冷媒温度がレシーバを通過した冷媒温度
よりも高くなり、逆にレシーバを通過した冷媒を蒸発さ
せてしまい、蒸発器の性能を大幅に低下させてしまう場
合があるという問題があった。
【0007】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、冷房性能の低下を招くことのない冷房装置
用蒸発器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、請求項1記載の発明は、冷媒を循環さ
せる冷凍サイクルでの減圧弁の下流に設けられる冷房装
置用蒸発器において、流入流路と流出流路とを複数の冷
媒流路により並列に接続した蒸発部と、前記減圧弁と前
記流入流路とを連通する被冷却流路と、前記流出流路に
接続され前記冷媒を出口に導く冷却流路との間で熱交換
可能に形成された熱交換部と、前記熱交換部の被冷却流
路よりも下流側の前記冷媒流路に第1絞りを介装すると
共に、前記減圧弁を迂回するバイパス流路に前記蒸発部
の冷却能力低下に応じて開度が増加する弁手段を設けた
ことを特徴とする冷房装置用蒸発器にある。
【0009】請求項2記載の発明は、冷媒を循環させる
冷凍サイクルでの減圧弁の下流に設けられる冷房装置用
蒸発器において、流入流路と流出流路とを複数の冷媒流
路により並列に接続した蒸発部と、前記減圧弁と前記流
入流路とを連通する被冷却流路と、前記流出流路に接続
され前記冷媒を出口に導く冷却流路との間で熱交換可能
に形成された熱交換部と、前記熱交換部の被冷却流路よ
りも下流側の前記冷媒流路に第1絞りを介装すると共
に、前記熱交換部および前記第1絞りを迂回するバイパ
ス流路に前記蒸発部の冷却能力低下に応じて開度が増加
する弁手段を設けたことを特徴とする冷房装置用蒸発器
にある。
【0010】請求項3記載の発明は、冷媒を循環させる
冷凍サイクルでの減圧弁の下流に設けられる冷房装置用
蒸発器において、流入流路と流出流路とを複数の冷媒流
路により並列に接続した蒸発部と、前記減圧弁と前記流
入流路とを連通する被冷却流路と、前記流出流路に接続
され前記冷媒を出口に導く冷却流路との間で熱交換可能
に形成された熱交換部と、前記熱交換部の被冷却流路よ
りも下流側の前記冷媒流路に第1絞りを介装すると共
に、前記減圧弁、前記熱交換部および前記第1絞りを迂
回するバイパス流路に前記蒸発部の冷却能力低下に応じ
て開度が増加する弁手段を設けたことを特徴とする冷房
装置用蒸発器にある。
【0011】上記請求項1〜3において、前記弁手段
は、前記蒸発部の冷却能力低下を圧力で捉えて作動する
圧力作動式の弁であってもよい。この圧力作動式の弁
は、上流側と下流側との圧力差が小さくなると開度が増
加する差圧弁であってもよいし、雰囲気圧力が所定圧力
より低くなると開度が増加する定圧弁であってもよい。
【0012】また、上記請求項1〜3において、前記弁
手段は、前記蒸発部の冷却能力低下を温度で捉えて作動
する温度作動式の弁であってもよい。この温度作動式の
弁は、冷媒の凝縮器が配置された外部の気温を検出する
外気温センサと、該外気温センサの検出値に基づき外気
温が低くなると開度が増加する弁とを備えたものであっ
てもよいし、冷媒温度センサと、該冷媒温度センサの検
出値に基づき冷媒温度が低くなると開度が増加する弁と
を備えたものであってもよいし、雰囲気温度が低くなる
と弁体を移動させて弁の開度を増加するバイメタルを備
えたものであってもよい。温度で形状が変化するもので
あればよいので、バイメタル以外に形状記憶合金あるい
は形状記憶プラスチック等が用いられる。
【0013】
【作用および発明の効果】請求項1〜3の冷房装置用蒸
発器において、第1絞りと弁手段とにより、被冷却流路
とバイパス流路とにそれぞれ分流され、冷媒の一部は被
冷却流路を通り、第1絞りにより減圧されて蒸発部の流
入流路に流入する。
【0014】そして、流入流路から各冷媒流路に冷媒が
分配されて、各冷媒流路を通過する際に熱交換が行わ
れ、流出流路から冷却流路に流入する。熱交換部の冷却
流路と被冷却流路との間で熱交換が行われ、被冷却流路
内の冷媒が冷却されて、液化が促進される。
【0015】特に冬季に冷房装置を作動させた場合、熱
交換部の冷却流路と被冷却流路の圧力差が小さいので、
冷却流路に入る冷媒の加熱度が異常に高くなるような現
象がおきると、被冷却流路の冷媒が加熱され、冷媒の体
積が増加して被冷却流路を流れる冷媒量が減少し蒸発部
の冷却能力が低下するようになる。
【0016】このときバイパス流路の上流側と下流側と
の圧力差が小さくなっており、冷媒自体の圧力も低下し
ており、また当然に冷媒の凝縮器が配置された外部の気
温は低い状態であり、冷媒自体も温度は低くなってい
る。したがって、これらの圧力や温度のパラメータは蒸
発部の冷却能力低下の目安となる。
【0017】弁手段はその蒸発部の冷却能力低下を捉え
て開度を増加する。そのためバイパス流路の冷媒量が増
加し蒸発部への必要な冷媒の量が確保される。上記請求
項1〜3において、弁手段が圧力作動式の弁であれば、
蒸発部の冷却能力低下を圧力で捉えることになる。また
弁手段が温度作動式の弁であれば、蒸発部の冷却能力低
下を温度で捉えることになる。
【0018】圧力作動式の弁を用いた場合は、上流側と
下流側との圧力差が小さくなると開度が増加する差圧弁
とすることにより、蒸発部の冷却能力低下を捉えて開度
を増加することができる。また雰囲気圧力が所定圧力よ
り低くなると開度が増加する定圧弁とすることによって
も、蒸発部の冷却能力低下を捉えて開度を増加すること
ができる。
【0019】温度作動式の弁を用いた場合は、外気温セ
ンサと、該外気温センサの検出値に基づき外気温が低く
なると開度が増加する弁とを備えた構成とすることによ
り、蒸発部の冷却能力低下を捉えて開度を増加すること
ができる。また冷媒温度センサと、該冷媒温度センサの
検出値に基づき冷媒温度が低くなると開度が増加する弁
とを備えた構成とすることにより、蒸発部の冷却能力低
下を捉えて開度を増加することができる。また雰囲気温
度が低くなると弁体を移動させて弁の開度を増加するバ
イメタルを備えた構成とすることにより、蒸発部の冷却
能力低下を捉えて開度を増加することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例である蒸発器を適
用した冷凍サイクルの概略構成図である。コンプレッサ
1はガス状の冷媒を圧縮して凝縮器2に送り、凝縮器2
はこの冷媒を外部の空気により冷却して液状の冷媒とし
てレシーバ4に送るように接続されている。車両用に適
用された場合にはコンプレッサ1は図示しない内燃機関
で回転駆動される。
【0021】レシーバ4は冷媒を一時蓄えると共に、冷
媒中の塵や水分を取り除くものである。そして、レシー
バ4を出た冷媒は、膨張弁6に送られ、膨張弁6は、送
られてきた冷媒を減圧させるものである。また、この膨
張弁6は、図2に示すように、弁7の移動により、その
開度を調節可能な構成のものである。尚、本実施例で
は、膨張弁6が減圧弁として働くが、減圧弁は開度が調
節可能なものに限らず、固定絞り弁であっても実施可能
である。
【0022】膨張弁6は、弁7が、ばね10により閉弁
方向に付勢力Ps により付勢されると共に、弁7の一端
がダイヤフラム12に係合されている。更に、後述する
蒸発器16の下流側に設けられた感温筒8を備え、蒸発
器16の下流側の冷媒温度が上昇すると、感温筒8内の
圧力Pf が上昇し、即ち冷房負荷が増加すると、この圧
力Pf がキャピラリーチューブ14を介してダイヤフラ
ム12の一側に作用して、弁7を開弁方向に移動して、
冷媒の量を大きくするように開度が調節されるよう構成
されている。
【0023】また、膨張弁6には、蒸発器16の下流側
の冷媒圧力P0 をダイヤフラム12の他側に導入する外
均管17が設けられており、弁7による開度は、前記ば
ね10の付勢力Ps と外均管17からの圧力P0 及びキ
ャピラリーチューブ14からの圧力Pf の釣合(Pf =
Ps +P0 )により、蒸発器16の下流側での冷媒圧力
と冷媒温度を補償するように構成されている。
【0024】前記膨張弁6から出た冷媒は、蒸発器16
に送られた後、ガス状の冷媒となってコンプレッサ1に
吸い込まれるように接続されている。蒸発器16は、蒸
発部18と熱交換部20とを備えており、蒸発部18
は、図3に示すように、流入流路22と流出流路24と
を備えている。そして、両流路22,24は複数の並列
に接続された冷媒流路26により連通されており、冷媒
流路26を通る冷媒と、車室内に供給される空気との間
で熱交換が行われるように構成されている。
【0025】一方、前記膨張弁6と蒸発部18の流入流
路22とを連通する被冷却流路28を備え、この被冷却
流路28の下流側には第1絞り30が形成されている。
また、一端が蒸発部18の流出流路24に接続された冷
却流路32を備えており、冷却流路32の他端は出口孔
34を介して、排出流路36に接続されている。第1絞
り30の上流側の被冷却流路28と冷却流路32との冷
媒の間で、熱交換が可能にされて熱交換部20が形成さ
れている。
【0026】排出流路36には、前記感温筒8、及び外
均管17が取り付けられており、排出流路36は出口孔
34から排出された冷媒をコンプレッサ1に導出するよ
うに接続されている。更に、膨張弁6と熱交換部20と
の間の被冷却流路28に、バイパス流路38の一端が接
続されて分岐されており、このバイパス流路38の他端
は、第1絞り30よりも下流側の被冷却流路28に接続
されて合流されている。また、バイパス流路38には、
開閉弁40が介装されている。
【0027】次に、前述した蒸発器16、特に熱交換部
20の具体的な構成について図4〜9によって説明す
る。図4に示すように、冷媒流路26が形成されたコア
プレート42がフィン44を挟んで複数積層されて蒸発
部18が形成されている。また、第1、第2の側板4
6,48の間に複数組の第1、第2プレート50,52
が積層されており、1組の両プレート50,52は対称
の形状をしている。
【0028】第1、第2プレート50,52には、波型
の凹凸が多数形成されており、積層することにより、図
8に示すように、第1プレート50の内側と第2プレー
ト52の内側との間に多数の第1流路54が形成され
る。また、同様に、第2プレート52の外側と第1プレ
ート50の外側との間に多数の第2流路56が形成され
るように構成されている。
【0029】そして、図5,7に示すように、第1の側
板46及び一部の第1プレート50の上方には、入口孔
57及び流入孔58が形成されている。この流入孔58
は、前記第1流路54と連通するように構成されてお
り、第1流路54は、第1、第2プレート50,52の
下方に形成された第1連通孔60に接続されている。
【0030】また、第1プレート50のうち、第2の側
板48側に設けられている一枚の第1プレート50aに
は、第1連通孔60に代えて、オリフィスにより形成さ
れた第1絞り30が設けられている。この第1絞り30
は、第2プレート52の第1連通孔60及び第2の側板
48に形成された第1接続孔62を介して、蒸発部18
の流入流路22に接続されている。前記流入孔58、第
1流路54、第1連通孔60、第1接続孔62により、
図3に示す被冷却流路28を形成している。
【0031】更に、図9に示すように、第1、第2プレ
ート50,52及び第2の側板48の下方には、蒸発部
18の流出流路24に連通する第2接続孔63,64が
形成されており、この第2接続孔63,64は第2流路
56と連通するように構成されている。そして、図7に
示すように、第2流路56は第1、第2プレート50,
52及び第1の側板46の上方に形成された流出孔66
及び出口孔34に接続されている。
【0032】前記第2接続孔63,64、第2流路5
6、流出孔66により冷却流路32が形成されている。
そして、被冷却流路28及び冷却流路32を通る冷媒間
で、第1、第2プレート50,52を介して、熱交換可
能にされた熱交換部20が形成されている。
【0033】一方、図7に示すように、前記一枚の第1
プレート50aには、流入孔58に代えて、後述する構
成の開閉弁40が設けられており、開閉弁40は、第2
プレート52の流入孔58を介して、第2プレート52
と第2の側板48との間に形成された第3流路68に連
通されている。
【0034】この第3流路68は、図9に示すように、
第2の側板48の前記第1接続孔62に連通されて、被
冷却流路28に接続され、この流入孔58、第3流路6
8によりバイパス流路38が形成されている。開閉弁4
0は、図25に示すごとく、ケース201と調節ネジ2
03とを備え、ケース201には下流側ユニオンハーフ
205がロウ付され、調節ネジ203には上流側ユニオ
ンハーフ207がロウ付されている。ケース201には
円筒状の弁体室209と弁体室209よりも小径のスプ
リング室211が設けられている。弁体室209には弁
体としてのSUS製(ステンレス鋼製)ボール213が
配置され、スプリング室211にはボール213を上流
方向に付勢するスプリング215が配置されている。調
節ネジ203側にも、弁体室209と同径の円筒室21
7が設けられている。ケース201と調節ネジ203と
はOリング218により内部の冷媒流路(弁体室20
9,スプリング室211等)を機密状態に保持してい
る。
【0035】ケース201と調節ネジ203との間には
間隙部219が設けられ、ここに円盤状の感温変形板2
21の周縁部221aが斜めに挿入されている。この感
温変形板221は、バイメタルや形状記憶合金等からな
り、上面部221bとテーパ面部221cとから構成さ
れている。テーパ面部221cは3個所で半円状に切り
欠いた切欠221dが設けられている。ケース201、
ボール213および感温変形板221の重なりを図27
に示す。
【0036】この感温変形板221は、図26では上面
部221bが周縁部221aよりも上にあるが、所定の
温度以下となると上面部221bが周縁部221aより
も下になる。即ち、温度の変化により、感温変形板22
1の上下の形状が反転する。図25に示すごとく、感温
変形板221の上面部221bの中央部221eにボー
ル213は溶接されている。このことにより、感温変形
板221が図に点線で示すごとく反転すると、ボール2
13も点線で示すごとくリフトされる。このときスプリ
ング215の付勢力はボール213の重量をほぼ打ち消
しているので、感温変形板221の反転は容易である。
【0037】冷媒が高温度側では、感温変形板221は
図25の実線で示す状態にあり、ボール213は弁体室
209とスプリング室211との境の段差部分である弁
座部209aに着座しているので、開閉弁40は閉じた
状態にある。冷媒が低温度側では感温変形板221は図
25の点線で示す状態にあるので、ボール213は弁座
部209aから離れて、開閉弁40は開いた状態にあ
る。したがって外気温が低温である場合等で、膨張弁6
側からの冷媒の温度が低くくなっている場合には、開弁
して十分に冷媒を蒸発部18に送る。膨張弁6側からの
冷媒の温度が高くなっている場合には、閉弁して被冷却
流路28に十分に冷媒が流れるようにして冷房性能を向
上させる。
【0038】尚、開閉弁40が開いている状態では、冷
媒は矢印で示すごとく、調節ネジ203の流入口203
aから円筒室217へ入り、更に感温変形板221の切
欠221dを貫通して弁体室209へ入る。ついでボー
ル213の外周を回ってスプリング室211へ入り、ケ
ース201に設けられた流出口201aから出て行く。
ここで、切欠221d部分での流量をもっと確保するに
は、切欠221dの数を4以上にしても良い。また感温
変形板221の強度を低下させずに、流量を確保するに
は、図25および図27で点線で示すごとく、間隙部2
19に対面している調節ネジ203の内側周縁部および
ケース201の内側周縁部に切欠溝203c,201c
を設けてもよい。このことにより点線矢印のごとく冷媒
は感温変形板221を迂回して流れることができる。
【0039】次に、前述した本実施例の冷房装置用蒸発
器の作動について、冷凍サイクルの作動と共に説明す
る。まず、夏期における冷凍サイクルを、図11に示す
モリエル線図と共に説明する。コンプレッサ1の駆動に
より、ガス状の冷媒が吸入されて圧縮され(f点−g点
間)、凝縮器2に送られる。凝縮器2では、冷媒と空気
との間で熱交換を行い、高温の冷媒を空気により冷却し
て(g点−a点間)、液状の冷媒としてレシーバ4に送
る。
【0040】レシーバ4に送られた冷媒は、一時蓄えら
れて、膨張弁6に送られる。膨張弁6は、蒸発器16の
下流側のキャピラリーチューブ14を介して検出される
感温筒8の圧力Pf と、ばね10の付勢力Ps 及び外均
管17を介して検出される蒸発器16の下流の冷媒圧力
P0 との釣合により、その開度が調節される。
【0041】膨張弁6を通過した冷媒は、その開度に応
じて流量が調節されると共に減圧されて(a点−b点
間)、蒸発器16の入口孔57に送られる。入口孔57
から流入孔58に流入した冷媒Gは、開閉弁40が閉じ
ているのでそのまま第1流路54に沿って下降し、第1
連通孔60に達する(b点−c点間)。その後、第1絞
り30を介して、被冷却流路28から蒸発部18の流入
流路22に送られる(c点−d1 点間)。
【0042】このように夏期には、膨張弁6を通過して
きた冷媒は冬期よりも高温であり、開閉弁40は閉じて
いる。このため冷媒は十分に熱交換部20の被冷却流路
28に供給される。こうして、各冷媒流路26に液状の
冷媒がほぼ均等に分配される。よって、蒸発部18での
空気との間の熱交換の際に、冷却される空気に冷却むら
が生じるのを防止することができる。
【0043】一方、近年の車両の空調にあっては、冬期
であっても、冷凍サイクルを実行し、空気を除湿した
後、図示しないヒータにより加熱する。冬期の場合のよ
うに、凝縮器2を通過する空気温度が0〜10度と低い
場合には、開閉弁40は開いた状態となる。このとき図
12の概略構成図、及び図13に示すモリエル線図のよ
うに、コンプレッサ1で圧縮(f点−g点間)された冷
媒は、凝縮器2に送られ、熱交換されて、冷媒が冷却さ
れて液状の冷媒とされる(g点−a点間)。しかし、凝
縮器2では外気温度が低いために、液化が促進され、冷
媒が溜る傾向になり、また、凝縮器2の出口の圧力が低
くなってしまう。
【0044】液化された冷媒は、レシーバ4を通り、膨
張弁6により減圧され(a点−b点間)、被冷却流路2
8に送られる。その後、第1絞り30を介して蒸発部1
8の流入流路22に送られる(c点−d1 点間)。この
際、供給される冷媒の圧力が低く、冷媒の量も少ない。
そして、流入流路22に送られた冷媒は、各冷媒流路2
6に分配されて、空気との間で熱交換を行う。図示しな
いヒータにより加熱されている室内の空気温度は、例え
ば25℃と高く、冷媒は過熱蒸気となって、流出流路2
4に送られる。
【0045】そして、流出流路24から熱交換部20の
冷却流路32に送られた冷媒は、被冷却流路28の冷媒
との間で熱交換を行うが、その際、冷却流路32の冷媒
の温度の方が高く、被冷却流路28の冷媒は加熱されて
しまう(b点−c点間)。また、冷却流路32の冷媒は
冷却されてしまう(e点−f点間)。
【0046】被冷却流路28の冷媒が加熱されると、冷
媒の気化が促進され、被冷却流路28を通過し難くな
る。尚、冷却流路32の冷媒は冷却されてしまうため、
感温筒8により検出される冷媒温度が低下し、膨張弁6
の開度が減少して流量が低下してしまう。
【0047】よって、膨張弁6を通過した冷媒は、その
多くの量が、開閉弁40を介してバイパス流路38に流
入し、第1絞り30よりも下流の被冷却流路28の冷媒
に合流して、蒸発部18の流入流路22に流入する。バ
イパス流路38を通る冷媒G2 の乾き度は0に近い液状
であり、しかも、このバイパス流路38を通る冷媒G2
の量が多いので、被冷却流路28を通った冷媒G1 と合
流しても、流入流路22には、乾き度xが低い冷媒が供
給され、流入流路22から各冷媒流路26にほぼ均等に
分配される。
【0048】凝縮器2の圧力P1 を0.4MPa、被冷
却流路28の圧力P2 を0.35MPa、蒸発部18の
圧力P3 を0.3MPa、膨張弁6への流入前のa点で
の乾き度xa を0.1と仮定する。各点における乾き度
xを試算すると、図13に示すように、膨張弁6の出口
側のb点ではxb =0.11、第1絞り30への流入前
のc点ではxc =0.5となる。また、第1絞り30か
らの流出後のd1 点ではxd1=0.51、開閉弁40か
らの流出後のd2 点ではxd2=0.15となる。
【0049】また、図10に示すように、被冷却流路2
8を通る冷媒G1 は、加熱されることから、その乾き度
はxc =0.5となり、この冷媒G1 と、乾き度x=0
の冷媒との重量流量比は、約0.3となる。そして、バ
イパス流路38を通る冷媒G2 は、膨張弁6の出口側と
同じ乾き度xb =0.11であり、この冷媒G2 と、乾
き度x=0の冷媒との重量流量比は、約0.6となる。
【0050】被冷却流路28を通る冷媒G1 は、加熱さ
れてその乾き度xが大きくなるので、バイパス流路38
よりも冷媒が通り難くなる。被冷却流路28を0.3、
バイパス流路38を0.6の構成で冷媒が流れることに
なるので、被冷却流路28を、冷媒の約30%が通過
し、バイパス流路38を約70%が通過する。そして、
両流路28,38からの冷媒が合流して、バイパス流路
28を通過する冷媒の乾き度は低くその量が多いことか
ら、流入流路22に流入する冷媒の乾き度xを小さく押
さえることができ、各冷媒流路34に冷媒をほぼ均等に
分配することができる。
【0051】尚、膨張弁6は、感温筒8及び外均管17
を介して、蒸発器16の下流の冷媒温度及び冷媒圧力P
0 を検出し、蒸発器16の下流側のf点での冷媒圧力と
冷媒温度を補償するようにその開度が調節される。よっ
て、蒸発器16内に、第1絞り30及び開閉弁40を設
けても、膨張弁6の開度が調節されるので、膨張弁6で
はa点−b点間の減圧が行われ、第1絞り30ではc点
−d1 点間の減圧が行われ、そして、開閉弁40ではb
点−d2 点間の減圧が行われる。このような、蒸発器1
6の下流の冷媒圧力及び冷媒温度を検出してその開度が
調節される膨張弁6が用いられている冷凍サイクルであ
れば、その既設の蒸発器を前述した本実施例の蒸発器1
6に交換することができ、交換後には前述した冷凍サイ
クルが同様に実行される。
【0052】次に、前述した実施例とは異なる第2実施
例について、図14によって説明する。尚、前述した実
施例と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明
を省略する。以下同様。第2実施例では、バイパス流路
38をレシーバ4と膨張弁6との間から分岐させてい
る。この場合でも、前述した冬期の運転時のように、被
冷却流路28を通る冷媒が冷却流路32を通る冷媒によ
り加熱され、冷媒体積が増加し、また、膨張弁6の開度
が減少して、被冷却流路28を通る冷媒量が少なくなっ
た場合でも、開閉弁40が開くことにより、膨張弁6の
上流側の液状の冷媒がバイパス流路38を介して蒸発部
18に供給される。よって、冷房性能の低下を招くこと
なく、各冷媒流路34に冷媒をほぼ均一に分配すること
ができる。
【0053】前述した実施例では、第1絞りは、オリフ
ィスで構成したが、これに限らず、所定断面積の細い流
路であるキャピラリ流路で構成しても、前述した実施例
と同様に実施可能である。次に、開閉弁の他の例につい
て、図15〜図19によって説明する。
【0054】図15に示す開閉弁140はバイパス流路
の上流側と下流側との圧力差により作動する例を示して
いる。開閉弁140は、弁本体142に形成された弁座
144と弁本体142内に挿入されたストッパ146と
の間で移動可能な球弁148を備え、球弁148は、弁
本体142に内装されたスプリング150の付勢力によ
り、リング152を介して弁座144から離間する方向
に付勢されている。
【0055】開閉弁140は、球弁148の上流側の圧
力と下流側の圧力との圧力差が所定値以上(例えば、
0.25MPa以上)になったときに、スプリング15
0の付勢力に抗して球弁148が弁座144に着座して
閉弁し、バイパス流路を遮断する。そして、圧力差が所
定値以下(例えば、0.2MPa以下)になったときに
は、スプリング150の付勢力により球弁148が弁座
144から離間して開弁し、バイパス流路を連通するよ
うに構成されている。
【0056】また、開閉弁140は、図16に示すよう
に、弁座144をテーパ孔状に形成すると共に、下流側
にオリフィス154を備えた構成としてもよい。そし
て、開弁時に球弁148と弁座144との間の開口面積
aとオリフィス154の開口面積bとか同じになるよう
に形成して、球弁148の後方の中間圧Pが上流側の圧
力PH と下流側の圧力PL との中間の圧力になるように
する。
【0057】これにより、閉弁時に、球弁148が閉弁
方向に動くと、球弁148と弁座144との間の開口面
積aが減少し、中間圧Pが下流側の圧力PL に近づくた
め、閉弁方向の作用力が大きくなり、急速に閉弁する。
また、図17に示すように、開弁時に、球弁148が開
弁方向に動くと、中間圧Pが急速に上昇するため、スプ
リング150の付勢力と共に球弁148を弁座144か
ら離間させ、急速に開弁する。図18に示すように、小
さい圧力変動に対して速やかに作動し、しかも、安定し
た状態を維持できる。
【0058】この開閉弁140を設けることにより、夏
期等の冷房負荷が中負荷から高負荷のときには、バイパ
ス流路の上流側と下流側との圧力差が大きくなるので、
開閉弁140が閉弁して、冷媒を被冷却流路にのみ流
す。これにより、バイパス流路を介してガスの混入した
液冷媒が供給されなくなるので、冷房性能を最大限に発
揮できるようになる。
【0059】そして、冬期などの冷房負荷が小さいとき
には、バイパス流路の上流側と下流側との圧力差が小さ
くなるので、開閉弁140が開弁して、バイパス流路を
介して液状の冷媒が蒸発部に供給され、必要冷媒流量を
確保する。尚、図14に示す第2実施例の場合では、図
19に示すように、膨張弁6を第1の側板80に取付け
ると共に、開閉弁40,140を膨張弁6に一体的に取
り付ける。そして、接続配管156,158を接続した
ブロックジョイント160を膨張弁6の側面に取り付け
る構成とすることにより、取付が容易になると共に、省
スペースを図ることができる。
【0060】次に、第3実施例について、図20,図2
1によって説明する。この第3実施例では、第1実施例
の構成に対して、膨張弁6と熱交換部20との間の被冷
却流路28に気液二相の冷媒を気体と液体に分離する気
液分離器162を介装し、気液分離器162により分離
された液体がバイパス流路38に流入するように、バイ
パス流路38の一端を接続する。
【0061】この気液分離器162の作動を図21に示
すモリエル線図と共に説明すると、気液分離器162で
分離された液状の冷媒G2 は、バイパス流路38を通
り、開閉弁40により減圧された後、被冷却流路28と
合流されて蒸発部18に送られる(b点−d2 点−d3
点間)。また、気液分離器162により分離されたガス
状の冷媒G1 は被冷却流路28を通って熱交換されて液
化され、第1絞り30により減圧された後、バイパス流
路38と合流されて蒸発部18に送られる(b点−c点
−d1 点−d3 点間)。
【0062】よって、蒸発部18に送られる冷媒(G1
+G2 )は、気液分離器162を用いていない前述した
実施例の図11の場合に比べ、その乾き度がより小さく
されるので、冷媒がより均一に冷媒流路26に分配され
る。尚、気液分離器162は第2実施例に同様に適用し
ても同じ効果が得られる。
【0063】次に、第4実施例について、図22から図
24によって説明する。前述したように冬期や過渡的運
転状態のときには、被冷却流路28を通る冷媒G1 がガ
ス状である場合がある。その場合、第1絞り30を高速
でガス状の冷媒が通過するので、噴流音を発生する場合
がある。
【0064】そこで、前述したキャピラリプレート96
に代えて図23に示すオリフィスプレート166を積層
した構成とし、オリフィスプレート166に形成した第
1絞り30の直後に開閉弁40を設けて、合流させるよ
うに構成する。図24に示すように、第1絞り30の出
口に対して開閉弁40の位置Lを第1絞り30の絞り径
Dの5倍以内になるように配置するのが好ましい。
【0065】上述の実施例では弁手段として開閉弁4
0,140を例示したが、他の例として次のような弁を
用いることができる。図28は図25の変形例の開閉弁
251を示している。この開閉弁251が開閉弁40と
異なる所は、ボール213が板状のバルブシート251
aにその中央部251bにて溶接され、このバルブシー
ト251aを介して、スプリング251cから付勢力を
受けている点である。スプリング251cはボール21
3よりも径が大きく、ボール213はスプリング251
cの内部に収納されている。他の構成やその機能は図2
5の開閉弁40と同じなので同一の番号を付加して説明
を省略する。
【0066】図29に示す開閉弁261は感温変形板2
21によりボール213をリフトさせるものであり、ス
プリング263はボール213の反対側に設けられてい
る。ケース265内には、上部室265aとそれより小
径の弁体室265bと更に小径の流出口265cとが順
に配置されている。ボール213は弁体室265bに配
置され、感温変形板221は上部室265aと弁体室2
65bとの形成する段部267に載置されている。スプ
リング263は、その一端がケース265に螺合してい
る調節ネジ269の流入口269aの周囲に固定され、
他端は感温変形板221を下流方向に付勢してる。低温
側となると感温変形板221はスプリング263の付勢
力および冷媒の上流側と下流側との圧力差に抗してボー
ル213をリフトさせ、開弁状態になる。
【0067】図30に感温変形板281を避けて横方向
から冷媒が流入する開閉弁280を示す。本例の開閉弁
280は図28と同様に、ボール283が板状のバルブ
シート285にその中央部285aにて溶接され、この
バルブシート285を介して、スプリング287から付
勢力を受けている点である。スプリング287はボール
283よりも径が大きく、ボール283はスプリング2
87の内部に収納されている。図28と異なる点は、流
入口289が上部室291の端部に備えられて冷媒が感
温変形板281の一端側を回ってバルブシート285、
スプリング287およびボール283を経て流出口28
3側に流れ込んでいる点である。尚、間隙部295に周
縁部が挿入されている感温変形板281は、図26に示
すように半円形の切欠が存在しても良いが、冷媒が感温
変形板281の一端側を回って行くので、特に必要な
い。勿論、中間ケース部材297の内側周縁部に切欠溝
299を設けて冷媒の流動抵抗を低下させてもよい。低
温側では図30(a)に示すように感温変形板281が
上に凸となり開弁し、高温側では図30(b)に示すよ
うに感温変形板281が下に凸となり閉弁する。
【0068】図31にボールを用いずに感温変形板30
1に弁体を兼ねさせた開閉弁300の例を示す。スプリ
ング303はそのリング状の基部303aがケース30
5に螺合している調節ネジ307の流入口307aの周
囲に固定され、図32の平面配置図に示すごとく3本突
出した脚部303bが感温変形板301を下流方向に付
勢してる。感温変形板301は高温側ではその円形平板
状の上面部301bにてケース305の流出口305a
を覆っている。低温側では感温変形板301が反転する
ことにより、上面部301bが流出口305aを開放す
る。感温変形板301の周縁部には切欠301aが設け
られているので、冷媒は切欠301aを貫通して流出口
305aへ流れ込む。切欠301aの代わりに切欠溝3
05bを設けて冷媒の流路を確保しても良いし、また切
欠301aと切欠溝305bとの両方を設けても良い。
またスプリング303の構造以外に、図33に示すよう
に、基部311にたいして脚部313が6本設けて一層
安定化を図ったスプリング310としても良い。勿論、
脚部の本数は4本でも5本でも、あるいは7本以上でも
良い。
【0069】図34,図35に切欠溝401の例を示
す。感温変形板402は上記スプリング310に押圧さ
れて、ケース403内に、図35(b)に実線で示すご
とく高温時には流出口404の周縁部405の上面に密
着するように配置されている。低温時に感温変形板40
2は反転し、図35(b)に点線で示すごとく、流出口
404の周縁部405上面から浮き上がる。このことに
より、図35(b)に点線矢印で示すように、ケース4
03内の3個所に設けられた円筒状の切欠溝401から
流出口404の周縁部405上面と感温変形板402と
の間を通り、あるいは切欠溝401から流出口404の
周縁部405の周囲の周溝406へ入り上面と感温変形
板402との間を通って、流出口404へ流れ出す。こ
の切欠溝401は円筒状であることから、ドリル等で加
工が容易である。
【0070】感温変形板は円錐台状に形成されたものに
限られず、高温側では平板状となって流出通路を閉塞
し、低温側ではアーチ状あるいは凸レンズ状になって流
出通路を開放するものであってもよい。次に図36に冷
媒の温度に応じて動作する開閉弁410を示す。この開
閉弁410はその一部にプラグ411に覆われたベロー
ズ室413を設け、内部にベローズ体415を収納して
いる。ベローズ体415は蛇腹状の金属(またはプラス
チック)壁部に覆われその内部に所定の液体が収納され
ている。この所定の液体は雰囲気温度が上昇すると内部
で気化して圧力が増加するものであり、上述した感温変
形板の反転動作と同じ温度変化で作動するように液体の
種類が選択して有る。例えば所定の冷媒が用いられる。
ボディ417は流入口419、流出口421および中央
部の弁座423にオリフィスを有する。ベローズ室41
3には弁座423の上流側流路429から複数の貫通孔
431が通じており、外部を冷媒がベローズ室413へ
流れ込むことにより、迅速に冷媒の温度がベローズ体4
15に反映されるようにされている。ベローズ体415
には先端にテーパ部433aを備えた円筒状の弁体43
3がその一端で接触している。弁体433はボディ41
7を摺動可能に貫通して、上流側流路429に入りテー
パ部433aの先端のロッド433bにより弁座423
を貫通させている。ロッド433bの先端は下流側流路
435にあるスプリングシート437に当接している。
このスプリングシート437はボディ417に設けられ
たプラグ440との間に圧縮状態で配置されたスプリン
グ439により付勢力を受けている。このことにより、
弁体433は常にベローズ体415側に付勢されてい
る。弁体433は、ベローズ体415の圧縮力(壁部の
付勢力と内部圧力)およびスプリング439の付勢力と
がバランスした位置で停止する。
【0071】このことにより、図37のように冷媒の温
度がT2に達すると雰囲気温度が上昇してベローズ体4
15が伸長し、ベローズ体415に押されて弁体433
はスプリング439に抗して弁座423側へ移動し、テ
ーパ部433aと弁座423との距離が短くなって、開
閉弁410の弁開度Aは閉側に変化する。逆に雰囲気温
度がT2→T1へ下降してベローズ体415が縮小する
と、弁体433はスプリング439の付勢力でベローズ
体415側へ移動し、テーパ部433aと弁座423と
の距離が長くなって、開閉弁410の弁開度Aは開側に
変化する。T1,T2はベローズ体415の壁部、スプリ
ングの付勢力およびベローズ体415内部の液体の種類
を選択することにより、自由に設定可能である。またベ
ローズ体415内部の液体にMOP(Maximum
Operating Pressure:最大作動圧
力)を持たせておくことにより雰囲気温度を伝える冷媒
が異常高温になった場合でもベローズ体415の内圧は
ある値以上にならず、安全に作動させることができる。
【0072】尚、プラグ411はベローズ体415が外
部の温度に影響されるのを防止するため、樹脂等の断熱
材で構成されている。もう一方のプラグ440はスプリ
ング439の付勢力を調節するために螺入量が調節され
る調節ねじの役割を果たしている。
【0073】上述した感温変形板はバイメタルや形状記
憶合金等が用いられるが、バイメタルを使用した場合に
は、図40に示すごとく半円状切欠を使用しない感温変
形板500の方が形状反転性能上好ましい。形状記憶合
金の場合は半円状切欠はあってもなくても形状反転性能
に大きな影響はない。
【0074】図38に電子制御による開閉弁510を示
す。本開閉弁510は、温度センサとしてのサーミスタ
512または熱電対514のいずれか一方と、電磁弁5
16と、バルブ制御回路518とを備えている。サーミ
スタ512は外気温をとらえ、熱電対514は高圧側の
冷媒温度をとらえる。バルブ制御回路518は外気温ま
たは高圧側の冷媒温度が高ければ電磁弁516を閉じ側
へ駆動し、バルブ制御回路518は外気温または高圧側
の冷媒温度が低ければ電磁弁516を開き側へ駆動す
る。この動作は図37のごくに行われる。
【0075】尚、上述した温度による各開閉弁の作動
は、図37において、ヒステリシス(T2−T1)は約1
0℃が好ましく、外気温検知タイプではT1=0〜10
℃、T2=10〜20℃、高圧冷媒温度検知タイプでは
T1=10〜15℃、T2=20〜25℃が好ましい。
【0076】第5実施例について、図39に示す。本実
施例は図1に示した第1実施例とは、バイパス流路60
0が膨張弁6のみを迂回している点、および蒸発器16
の下流にEPR(エバポレート・プレッシャ・レギュレ
ータ:蒸発圧力制御弁)が設けられて冷媒の圧力が設定
圧力以下にならないようにされている以外は、違うとこ
ろが無い。EPRは他の実施例に付加しても良く、また
本実施例でも用いなくともよい。
【0077】バイパス流路600には開閉弁604が設
けられている。この開閉弁604は上述した全ての開閉
弁を用いて同様な効果を上げることができる。以下に第
6実施例から第12実施例について主に開閉弁部分を説
明する。これらの開閉弁は上記各実施例に適用できるの
で、開閉弁以外の部分については特に必要でない限りは
説明を省略する。
【0078】第6実施例について、図41に示す。本実
施例は冷媒の温度で開閉動作する開閉弁610である。
バイパス流路613の上流側には、このバイパス流路6
13を開閉可能に設けられた弁体615が、締めつけネ
ジ617によりバイパス流路613に固定される。弁体
615の材質はバイメタルよりなり、上流側から流入す
る冷媒の温度が所定温度よりも低い温度であれば、図4
1(b)に示すように、開状態となり、冷媒の温度が所
定温度よりも高い温度であれば、図41(a)に示すよ
うに閉状態となる。
【0079】第7実施例について、図42に示す。本実
施例は冷媒の温度で開閉動作する開閉弁620である。
締めつけネジ617により固定されている弁体621は
ステンレス鋼よりなる板材である。これは、アルミニウ
ム製の周辺部分をロウ付けする際に、ロウ付けされてし
まわないためである。また、弁体621の上部と流路6
23の内壁との間には形状記憶合金625が配される。
上流側から流入する冷媒の温度が所定温度よりも低い温
度であれば、図42(b)に示すように、形状記憶合金
625が縮むことで、弁体621を引き上げて開閉弁6
20が開状態となる。冷媒の温度が所定温度よりも高い
温度であれば、図42(a)に示すように、形状記憶合
金625が伸びて、弁体621を押し下げて開閉弁62
0が閉状態となる。
【0080】第8実施例について、図43に示す。本実
施例は冷媒の温度で開閉動作する開閉弁630である。
図43(a)、(d)は正面断面図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。本実施例は、第6、第7実施例
における弁体のネジ締結を無くすことを目的としたもの
である。図43(a)の正面断面図に示すように、弁体
631は、バイパス流路613を上面側から封止する円
形平面状の封止部633と、この円形平面状の封止部6
33に一端側が接して設けられた円筒状の円筒部635
と、この円筒部635の他端部から外周方向に伸びるよ
うに設けられたひさし部637とからなる。円筒部63
5の外周側には、弁座639とひさし部637との間に
形状記憶合金からなるスプリング641を配する。この
スプリング641は、所定温度よりも高い温度の時に、
図43(a)に示すように、縮んだ形状となり、一方、
所定温度よりも低い温度の時に、図43(d)に示すよ
うに、伸びた形状となる。封止部633の円筒部635
が設けられた側と反対側面には、円筒部635とは反対
方向に伸びる円柱状の円柱部643が設けられる。封止
部633とは、弁座639を挟んで反対側に円柱部64
3から円周方向に向かう円状の円部材645が配されて
いる。この円部材645には、バイパス流路613に対
応する範囲には円部材645の上下方向に連通する開放
穴647が4ケ所設けられている。
【0081】次に、このスプリング641と円部材64
5とを備えた開閉弁630の作動を説明する。この開閉
弁630に備えられた形状記憶合金よりなるスプリング
641は、上流からの冷媒温度が所定温度よりも高い温
度の時に、図43(a)に示すように、縮んだ形状とな
る。圧損により上流側(円筒部635が存在する側)の
冷媒の圧力と、下流側(円部材645が存在する側)の
冷媒の圧力とでは、上流側の冷媒の圧力の方が高い圧力
となる。従って、スプリング641が縮んだ状態である
ときには、この圧力差により、上流側から押さえつけら
れた状態となるので、バイパス流路613は封止部63
3により閉じられた状態となる。一方、上流からの冷媒
の温度が所定温度よりも低い温度の時には、図5(d)
に示すように、スプリング641が伸びた形状となり、
弁体631を押し上げた状態となるので、弁座639と
封止部633との間に空間ができ、弁座639に円部材
645が当接した状態となる。しかしながら、円部材6
45には開放穴647が形成されているため、図示の矢
印の如く、上流側の冷媒が下流側へ流入する。従って、
上記の実施例と同様に、上流側の冷媒の温度により、バ
イパス流路613の開閉を行うことができる。
【0082】第9実施例について、図44に示す。本実
施例は冷媒の温度で開閉動作する開閉弁650である。
図44(a)、(d)は正面断面図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。本実施例の弁体651は、上記
第8実施例の弁体631を一体化したものである。
【0083】図示の如く、本実施例の弁体651は、バ
イパス流路613を上面側から封止する円形平面状の封
止部653と、この円形平面状の封止部653の外周側
から4ケ所設けられ、一部が開放した円筒形状に形成さ
れた支持部655と、一端側を封止部653に連結して
バイパス流路613の内周側に設けられた円筒形状の円
筒部657と、この円筒部657から外周方向に設けら
れ、外周縁がバイパス流路613に当接するように設け
られたフック部659とからなる。
【0084】この弁体651は、形状記憶合金から形成
され、バイパス流路613の上部側の温度が所定温度よ
りも高い温度の時には、図44(a)の如く、円筒形状
の支持部655が内周側に縮む形状となり、封止部65
3がバイパス流路613の上流側に密着した状態とな
る。
【0085】一方、バイパス流路613の上流側の温度
が所定温度よりも低い温度の時には、図44(d)の如
く、円筒形状の支持部655が外周側に伸びる形状とな
り、封止部653がバイパス流路613の入口から浮い
た状態となる。すると、図示矢印の如く上流側の冷媒が
下流側に流入する。
【0086】なお、この時に、フック部659は、バイ
パス流路613の出口側に当接した状態となるので、弁
体651の抜け防止となる。この弁体651は、上方か
らバイパス流路613に押し込んで挿入され、一部品よ
りなるので、取り付けを容易に行うことができる。ま
た、上記の例では、全体を形状記憶合金にて構成するも
のとしたが、支持部655のみ形状記憶合金にて構成し
ても良い。また、支持部655をバイメタルにて構成し
ても良い。
【0087】第10実施例について、図45に示す。本
実施例は冷媒の圧力差で開閉動作する開閉弁660であ
る。図45(a)、(b)は正面断面図である。図45
に示す弁体661は、バイパス流路663の部分に配さ
れるもので、上流側の冷媒の圧力と、下流側の冷媒の圧
力との圧力差にて冷媒の状態を検出し、開閉動作するも
のである。
【0088】図45に示すように、弁体661は、バイ
パス流路663内を上下動可能に設けられており、スプ
リング665と、このスプリング665を支える支持部
667とを備える。バイパス流路663には、上流側に
向けて、円筒形状の第1円筒部669を設け、かつ、下
流側に向けて、円筒形状の第2円筒部671を設ける。
また、第1円筒部669の側面に貫通孔673を複数個
設ける。
【0089】弁体661は、有底円筒形状の本体部67
5を、底部677が上流側になるように配され、バイパ
ス流路663の第1円筒部669内を上下動可能に設け
られる。本体部675の円筒形状の側面679には、バ
イパス流路663の第1円筒部669に設けられた貫通
孔673に対応する位置に貫通孔681を設ける。ま
た、この貫通孔681が、バイパス流路663の第1円
筒部669の貫通孔673と対応する位置にある時に、
バイパス流路663の下流側に当接する羽根部683を
本体部675の側面679に設ける。
【0090】支持部667は、バイパス流路663の第
2円筒部671から内周方向に向けて配され、貫通孔6
85が開いた支持板である。この支持部667は、バイ
パス流路663の内周面に支持固定され、調整ネジ(図
示省)により図示上下方向に移動可能に設けられてい
る。そして、この調整ネジにより支持部667を上下方
向に移動させて所定の圧縮荷重に調整し、押圧力を調整
することができる。
【0091】スプリング665は、弁体661を図示上
側方向に押し上げる押圧力を持ち、弁体661の羽根部
683と支持部667との間に設けられている。なお、
バイパス流路663、弁体661、及び支持部667
は、アルミニウムより構成される。
【0092】次に、本実施例の開閉弁660の作動につ
いて説明する。高負荷状態では、凝縮器2内を流入する
冷媒量が多いために、凝縮器2の流路内を流入する際の
冷媒の圧損が大きい。一方、低負荷状態では、凝縮器2
内を流入する冷媒量が少ないために、凝縮器2の流路内
を流入する際の冷媒の圧損が小さい。従って、バイパス
流路663の上流側と下流側との間にて圧力差を比較す
ると、高負荷時には圧力差が大きく、凝縮圧力が所定圧
力以下となる低負荷時には圧力差が小さくなる。
【0093】そこで、この開閉弁660は、上流側の冷
媒の圧力と、下流側の冷媒の圧力との圧力差△Pが、例
えば、0.2[kgf/cm2 ]以上の時には、図46の差圧
△Pとスプリング665による弁体661の移動特性図
(リフト特性図)に示すように、スプリング665の押
圧力よりも圧力差△Pの方が大きく、図45(a)の如
く押し下げられた状態となるように駆動する。このよう
に弁体661が押し下げられた状態では、バイパス流路
663の第1円筒部669に設けられた貫通孔673
と、弁体661に設けられた貫通孔681との位置がず
れており、バイパス流路663の上流側と下流側とは連
通していない。
【0094】上流側のの冷媒の圧力と、下流側の冷媒の
圧力との圧力差△Pが0.2[kgf/cm2 ]よりも小さい
時には、図46に示すように、スプリング665の押圧
力よりも圧力差△Pの方が小さく、図45(b)の如く
押し上げられた状態となる。このように弁体661が押
し上げられた状態では、バイパス流路663の第1円筒
部に設けられた貫通孔673と、弁体661に設けられ
た貫通孔681との位置が対応した位置関係となり、バ
イパス流路663の上流側と下流側とは連通する。
【0095】従って、上記の如く、上流側と下流側との
冷媒の圧力差により、蒸発部18の冷却能力低下を検出
できる。このため、圧力差が小さい場合、即ち蒸発部1
8の冷却能力が低下している場合には、バイパス流路6
63を開くことができ、蒸発部18の冷却能力が低下し
ていない場合には、バイパス流路663を閉じることが
できる。
【0096】なお、図43に示す第8実施例において、
弁体631に配されたスプリング641を形状記憶合金
ではなく、図46に示すようなリフト特性を有するスプ
リングとする事で、上記の如く、差圧△Pにより駆動さ
れる開閉弁とすることができる。
【0097】また、図44に示す第9実施例において、
弁体651は、形状記憶合金よりなるものであるとした
が、支持部655をスプリングとし、上記と同様に、差
圧△Pにより駆動されるものとしても良い。図47に第
11実施例の開閉弁690を示す。この開閉弁690は
上流側の冷媒の圧力にて冷媒の状態を検出し、開閉動作
するものである。
【0098】図47に示すように、弁体691は、バイ
パス流路693内を上下動可能に設けられており、この
弁体691の上部に設けられたベローズ695と、スプ
リング697と、このスプリング697を支える支持部
699とを備える。バイパス流路693は、上流側に向
けて、有底円筒形状の第1円筒部701を設け、かつ、
下流側に向けて、円筒形状の第2円筒部703を設け
る。第1円筒部701の側面には、貫通孔705を複数
個設けてあり、第2円筒部703の側面にも貫通孔70
7が複数個設けられている。
【0099】弁体691は、図47(c)の平面図、及
び(d)の正面図に示すように、円柱形状の本体部70
9と、この本体部709の上部に設けられた十字状のガ
イド部711とから構成され、バイパス流路693の第
2円筒部703内を上下動可能に設けられる。
【0100】図47(a)に示すように、この弁体69
1が上方に位置する時には、弁体691の本体部709
の周縁部713がバイパス流路693の段部715に当
接してバイパス流路693および貫通孔707を覆い、
上流側と下流側とを連通させない状態となる。
【0101】図47(b)に示すように、弁体691が
下方に位置する時には、バイパス流路693および貫通
孔707が開放され、上流側の冷媒は貫通孔705から
図示矢印の如くガイド部711との間隙を通って貫通孔
707より下流側へ流入する。なお、上流側の冷媒は、
貫通孔705を通過して、常時ベローズ695と接触し
ている。
【0102】ベローズ695は、金属製(アルミニウム
等)であり、図48に示すように、例えば、3〜4[kg
f/cm2 ]程度の所定の圧力で不活性ガスが封入されてい
る。支持部699は、バイパス流路693の第2円筒部
703から内周方向に向けて配され、貫通孔717が開
いた支持板である。この支持部699は、第2円筒部7
03の内周面に支持固定され、調整ネジ(図示省)によ
り図示上下方向に移動可能に設けられている。そして、
この調整ネジにより支持部699を上下方向に移動させ
て所定の圧縮荷重に調整し、押圧力を調整することがで
きる。
【0103】スプリング697は、弁体691を図示上
側方向に押し上げる押圧力を持ち、弁体691の本体部
709と支持部699との間に設けられている。なお、
バイパス流路693、弁体691及び支持部699は、
アルミニウムより構成される。
【0104】この弁体691は、上流側の冷媒の圧力
が、4[kgf/cm2 ]以上の時には、図48の上流側の冷
媒の圧力とベローズ695の移動量とのリフト特性図に
示すように、ベローズ695の内圧よりも上流側の冷媒
の圧力の方が大きく、ベローズ695が縮んだ形状とな
る。この時には、図47(a)に示すように、弁体69
1がバイパス流路693を閉じた状態となる。
【0105】一方、上流側の冷媒の圧力が、4[kgf/cm
2 ]よりも低い時には、図48に示すように、ベローズ
695の内圧の方が上流側の冷媒の圧力よりも大きく、
ベローズ695が伸びた状態となる。この時には、図4
7(b)に示すように、弁体691がバイパス流路69
3を連通孔181を開いた状態となる。
【0106】図49の正面断面図に第12実施例の開閉
弁720を示す。この開閉弁720は、外気温度に応じ
て開閉動作するものである。図49に示すように、本実
施例では、図16に示す第11実施例と同様に、弁体7
21とベローズ723とスプリング725と支持部72
7とを備え、ベローズ723には、キャピラリチューブ
729を通して外気温が伝達され外気温度に応じた圧力
がベローズ723の伸縮に影響するように構成されてい
る。なお、弁体721とベローズ723とスプリング7
25と支持部727は、第11実施例の弁構造と同様で
あるため、説明を省略する。
【0107】本実施例では、ベローズ723にキャピラ
リチューブ729の一端が接合されており、キャピラリ
チューブ729内には、後に説明するMOP値を持つガ
スを封入しておく。このキャピラリチューブ729内の
冷媒は、ベローズ723内に移動可能に設けてあり、キ
ャピラリチューブ729と第1円筒部731の上面との
隙間はシールしておく。なお、キャピラリチューブ72
9の他端は冷凍サイクルの外部に突出し、外部の温度に
応じて内部の不活性ガスの圧力が変化する構成とする。
また、スプリング725の押圧力に打ち勝てるように、
ベローズ723内には所定圧力の不活性ガスを封入して
おく。
【0108】ベローズ723及びキャピラリチューブ7
29の内部の温度と圧力との関係の一例を図51(a)
に示す。キャピラリチューブ729は外部に突出してい
るため、内部のガスの温度は外気温度Tに追従した温度
となる。キャピラリチューブ729とベローズ723内
の圧力は、図51(a)に示す如く温度に従って圧力が
上昇するので、外気温度にてベローズ723が縮んだり
伸びたりする。
【0109】弁体721には、図52に示すように、ベ
ローズ723の内圧PIが上部からかかり、上流側の冷
媒の圧力PH とスプリング725の押圧力PS との和が
下部よりかかる。この上部からの押圧力と下部からの押
圧力とのつりあいにより弁体721が駆動される。とこ
ろで、MOP値とは、最大作動圧力のことであり、所定
温度以上になっても内圧が上昇しないようにした圧力値
のことである。本実施例では、例えば、上流側の冷媒の
温度が9℃以上の時にはベローズ723の内圧が所定圧
力である5[kgf/cm2 ]になる。
【0110】上流側の冷媒が5[kgf/cm2 ]以上である
時には、図51(a)の斜線部に示すように、ベローズ
723の内圧PIよりも冷媒圧PH とスプリング725
の押圧力PS との和の方が大きく、ベローズ723は縮
んだ状態となる。一方、上流側の冷媒が5[kgf/cm2
以下である時には、図51の圧力差△Pに示すように、
ベローズ723の内圧PIが冷媒圧PH とスプリング7
25の押圧力PS との和の方よりも大きく、ベローズ7
23が伸びた状態となる。
【0111】なお、この実施例では、冷媒をバイパス流
路733にてバイパスさせる条件として、外気温度が所
定温度以下である時とする。低負荷状態は外気温度に略
比例するためである。次に、本実施例の作動について説
明する。
【0112】外気温度が所定温度(例えば、9℃)以上
の時には、ベローズ723内の圧力はMOP値をとる。
従って、図49(a)のごとくベローズ723は縮み、
スプリング725の力でバイパス流路733が閉じる。
外気温度が所定温度(例えば、9℃)よりも低い時に
は、ベローズ723内の圧力は、外気温度に対する飽和
圧力+不活性ガス圧力となる。この場合、冷媒の圧力が
低いと、図49(b)のごとくベローズ723が伸長し
弁体721を押し下げる。この時のリフト量は、図51
(b)に示すように、圧力差△Pに従い、不活性ガスの
圧力量(2[kgf/cm2 ])まで、徐々に増加する。従っ
て、外気温度により蒸発部18の冷却能力が低下状態に
あることを検出し、バイパス流路733を開けて冷媒の
流路を切り替えることができる。
【0113】図50に示すように、ベローズ723の伸
長量Lは、0℃以上の時に縮んだ状態とし、0℃から5
℃にかけて徐々に伸びていくように、図51に示すMO
P値を決定しても良い。即ち、この構成では、外気温度
Tが0℃以下になると、上流側と下流側とを連通するバ
イパス流路733が開放状態となり、上流側の冷媒が下
流側に流入する。
【0114】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例としての冷房装置用蒸発
器を適用した冷凍サイクルの概略構成図である。
【図2】 本実施例の膨張弁の概略構成図である。
【図3】 本実施例の蒸発器の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図4】 本実施例の蒸発器の側面図である。
【図5】 図4のAA拡大断面図である。
【図6】 本実施例の第2プレートの拡大正面図であ
る。
【図7】 図5のBB拡大断面図である。
【図8】 図5のCC拡大断面図である。
【図9】 図5のDD拡大断面図である。
【図10】 本実施例の冬期における第1絞り及び開閉
弁の冷媒の流量を示すグラフである。
【図11】 本実施例の夏期におけるモリエル線図を示
すグラフである。
【図12】 本実施例の冬期における冷媒の量が少ない
状態を示す冷房装置用蒸発器を適用した冷凍サイクルの
概略構成図である。
【図13】 本実施例の冬期におけるモリエル線図を示
すグラフである。
【図14】 冬期における冷媒の量が少ない状態を示す
第2実施例の冷房装置用蒸発器を適用した冷凍サイクル
の概略構成図である。
【図15】 開閉弁の拡大断面図である。
【図16】 開閉弁の開弁状態の説明図である。
【図17】 開閉弁の閉弁状態の説明図である。
【図18】 開閉弁の弁開度と圧力との関係を示すグラ
フである。
【図19】 開閉弁の取付状態を示す概略斜視図であ
る。
【図20】 第3実施例の冷房装置用蒸発器を適用した
冷凍サイクルの概略構成図である。
【図21】 第3実施例のモリエル線図を示すグラフで
ある。
【図22】 第4実施例の冷房装置用蒸発器を適用した
冷凍サイクルの概略構成図である。
【図23】 第4実施例のオリフィスプレートの拡大正
面図である。
【図24】 第4実施例の第1絞りと開閉弁の関係を示
す説明図である。
【図25】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図26】 感温変形板の構成説明図であり、(a)は
斜視図、(b)は平面図である。
【図27】 ケース、ボールおよび感温変形板の重なり
説明図である。
【図28】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図29】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図30】 開閉弁の一例を示す断面図であり、(a)
は低温時、(b)は高温時である。
【図31】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図32】 スプリングと感温変形板との重なり説明図
である。
【図33】 スプリングの構成説明図であり、(a)は
縦断面図、(b)は平面図である。
【図34】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図35】 その要部拡大図であり、(a)は感温変形
板が配置される内側の底面状態説明図、(b)はそのX
−X端面図である。
【図36】 開閉弁の一例を示す断面図である。
【図37】 開閉弁の一例を示す構成説明図である。
【図38】 開閉弁の基本的な作動を示すヒステリシス
説明図である。
【図39】 第5実施例の冷房装置用蒸発器を適用した
冷凍サイクルの概略構成図である。
【図40】 感温変形板の構成説明図であり、(a)は
斜視図、(b)は平面図である。
【図41】 第6実施例の開閉弁の動作説明図であり、
(a)は冷媒高温時、(b)は低温時である。
【図42】 第7実施例の開閉弁の動作説明図であり、
(a)は冷媒高温時、(b)は低温時である。
【図43】 第8実施例の開閉弁の構成および動作説明
図であり、(a)は冷媒高温時の説明図、(d)は低温
時の説明図、(b)は平面図、(c)底面図てある。
【図44】 第9実施例の開閉弁の構成および動作説明
図であり、(a)は冷媒高温時の説明図、(d)は低温
時の説明図、(b)は平面図、(c)底面図てある。
【図45】 第10実施例の開閉弁の動作説明図であ
り、(a)は冷媒圧力差大の時、(b)は圧力差小の時
である。
【図46】 第10実施例の開閉弁のリフト特性説明図
である。
【図47】 第11実施例の開閉弁の動作説明図であ
り、(a)は冷媒圧力高の時、(b)は圧力低の時であ
り、(c)はその弁体の平面図、(d)はその正面図で
ある。
【図48】 第11実施例の開閉弁のリフト特性説明図
である。
【図49】 第12実施例の開閉弁の動作説明図であ
り、(a)は外気温度高の時、(b)は外気温度低の時
である。
【図50】 第12実施例の開閉弁のリフト特性説明図
である。
【図51】 第12実施例の開閉弁における外気温とリ
フト量との関係説明図であり、(a)はベローズ内部の
圧力と外気温との関係を示すグラフであり、(b)は圧
力差とリフト量との関係を示すグラフである。
【図52】 第12実施例の開閉弁における圧力状態の
説明図である。
【符号の説明】
1…コンプレッサ 2…凝縮器 4…レ
シーバ 6…膨張弁 8…感温筒 16…
蒸発器 18…蒸発部 20…熱交換部 22…
流入流路 24…流出流路 26…冷媒流路 28…
被冷却流路 30…第1絞り 32…冷却流路 38…
バイパス流路 40,140…開閉弁 122…第1キャピ
ラリ流路 162…気液分離器 170,174…壁 203
c,201c…切欠溝 221…感温変形板 221d…切欠 251,2
61,280…開閉弁 281…感温変形板 299…切欠溝 300
…開閉弁 301…感温変形板 301a…切欠 305
b…切欠溝 401…切欠溝 402…感温変形板 405
…周縁部 406…周溝 410…開閉弁 415
…ベローズ体 431…貫通孔 500…感温変形板 510
…開閉弁 512…サーミスタ 514…熱電対 516
…電磁弁 518…バルブ制御回路 600…バイパス流路
604…開閉弁 610…開閉弁 613…バイパス流路 615…弁体
620…開閉弁 621…弁体 625…形状記憶合金 630…開閉弁
631…弁体 641…スプリング 650…開閉弁 651…弁体
660…開閉弁 661…弁体 663…バイパス流路 665…スプリ
ング 690…開閉弁 691…弁体 693…バイパス流路
695…ベローズ 697…スプリング 720…開閉弁 721…弁体
723…ベローズ 725…スプリング 729…キャピラリチューブ 7
31…第1円筒部 733…バイパス流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 39/02 C (72)発明者 梯 伸治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 下谷 昌宏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 鳥越 栄一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 小林 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 小川 順一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を循環させる冷凍サイクルでの減圧
    弁の下流に設けられる冷房装置用蒸発器において、 流入流路と流出流路とを複数の冷媒流路により並列に接
    続した蒸発部と、 前記減圧弁と前記流入流路とを連通する被冷却流路と、
    前記流出流路に接続され前記冷媒を出口に導く冷却流路
    との間で熱交換可能に形成された熱交換部と、 前記熱交換部の被冷却流路よりも下流側の前記冷媒流路
    に第1絞りを介装すると共に、前記減圧弁を迂回するバ
    イパス流路に前記蒸発部の冷却能力低下に応じて開度が
    増加する弁手段を設けたことを特徴とする冷房装置用蒸
    発器。
  2. 【請求項2】 冷媒を循環させる冷凍サイクルでの減圧
    弁の下流に設けられる冷房装置用蒸発器において、 流入流路と流出流路とを複数の冷媒流路により並列に接
    続した蒸発部と、 前記減圧弁と前記流入流路とを連通する被冷却流路と、
    前記流出流路に接続され前記冷媒を出口に導く冷却流路
    との間で熱交換可能に形成された熱交換部と、 前記熱交換部の被冷却流路よりも下流側の前記冷媒流路
    に第1絞りを介装すると共に、前記熱交換部および前記
    第1絞りを迂回するバイパス流路に前記蒸発部の冷却能
    力低下に応じて開度が増加する弁手段を設けたことを特
    徴とする冷房装置用蒸発器。
  3. 【請求項3】 冷媒を循環させる冷凍サイクルでの減圧
    弁の下流に設けられる冷房装置用蒸発器において、 流入流路と流出流路とを複数の冷媒流路により並列に接
    続した蒸発部と、 前記減圧弁と前記流入流路とを連通する被冷却流路と、
    前記流出流路に接続され前記冷媒を出口に導く冷却流路
    との間で熱交換可能に形成された熱交換部と、 前記熱交換部の被冷却流路よりも下流側の前記冷媒流路
    に第1絞りを介装すると共に、前記減圧弁、前記熱交換
    部および前記第1絞りを迂回するバイパス流路に前記蒸
    発部の冷却能力低下に応じて開度が増加する弁手段を設
    けたことを特徴とする冷房装置用蒸発器。
  4. 【請求項4】 前記弁手段は、前記蒸発部の冷却能力低
    下を圧力で捉えて作動する圧力作動式の弁である請求項
    1〜3のいずれか記載の冷房装置用蒸発器。
  5. 【請求項5】 前記圧力作動式の弁が、上流側と下流側
    との圧力差が小さくなると開度が増加する差圧弁である
    請求項4記載の冷房装置用蒸発器。
  6. 【請求項6】 前記圧力作動式の弁が、雰囲気圧力が所
    定圧力より低くなると開度が増加する定圧弁である請求
    項4記載の冷房装置用蒸発器。
  7. 【請求項7】 前記弁手段は、前記蒸発部の冷却能力低
    下を温度で捉えて作動する温度作動式の弁である請求項
    1〜3のいずれか記載の冷房装置用蒸発器。
  8. 【請求項8】 前記温度作動式の弁が、冷媒の凝縮器が
    配置された外部の気温を検出する外気温センサと、該外
    気温センサの検出値に基づき外気温が低くなると開度が
    増加する弁とを備えた請求項7記載の冷房装置用蒸発
    器。
  9. 【請求項9】 前記温度作動式の弁が、冷媒温度センサ
    と、該冷媒温度センサの検出値に基づき冷媒温度が低く
    なると開度が増加する弁とを備えた請求項7記載の冷房
    装置用蒸発器。
  10. 【請求項10】 前記温度作動式の弁が、雰囲気温度が
    低くなると弁体を移動させて弁の開度を増加するバイメ
    タルを備えた請求項7記載の冷房装置用蒸発器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110822671A (zh) * 2019-10-31 2020-02-21 广东志高暖通设备股份有限公司 一种多联机室外机电子膨胀阀控制方法
CN114754509A (zh) * 2022-05-26 2022-07-15 武汉高芯科技有限公司 一种提高蓄冷时间的节流制冷器

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