JPH07269914A - 加湿ユニット - Google Patents

加湿ユニット

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JPH07269914A
JPH07269914A JP8372294A JP8372294A JPH07269914A JP H07269914 A JPH07269914 A JP H07269914A JP 8372294 A JP8372294 A JP 8372294A JP 8372294 A JP8372294 A JP 8372294A JP H07269914 A JPH07269914 A JP H07269914A
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hydrophilic
humidifying
membrane
hydrophilic material
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JP8372294A
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Takuya Ueki
拓也 植木
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加湿性能が良好な加湿ユニットを提供する。 【構成】 加湿用の水を吸収し保持することが可能な親
水性材料3と、親水性材料3を被覆する親水性高分子多
孔質膜4とからなる加湿用膜5を有する加湿ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は業務用としても家庭用と
しても使用できる加湿ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置等の乾燥空気出口には、多くの
場合、加湿ユニットが設けられている。この加湿ユニッ
トにはいろいろな形態のものが提案されているが、従来
からの代表的なものとしては、複数個の親水性材料を並
設しこれに水を吸収させた状態で、これら親水性材料間
に乾燥空気を通風して加湿する方式が採用されている
(例えば実開昭55−26390号)。
【0003】現在のところ、この親水性材料としては
(1)板状のポリプロピレン、ポリエチレンなどに親水
性樹脂を塗布したもの、(2)ポリエチレン、ナイロン
などに吸水性材料を混ぜたり含浸コートし板状にしたも
の、(3)コットン、パルプ等を板状に加工したもの、
など親水性の良い部材を使用している。これらの親水性
材料に水を吸収させる方法としては、親水性材料の下部
より毛細管現象を利用し自然給水する方法、親水性材料
の上部より強制的に給水する方法、両方の機能を兼ね合
わせた方法のいずれかがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこうし
た加湿ユニットに使用されている親水性材料では(イ)
表面に水垢が析出しやすく、そのため加湿性能が低下し
てしまう、(ロ)親水性材料表面は凹凸が大きいため水
垢は堆積しやすく欠落することなく層を形成してしま
う、といった不都合がある。特に(ロ)の堆積した水垢
の層は数度の乾湿によりやがてひび割れをおこしその破
片が送風と共に室内に飛散してしまう。このため、その
対応策として親水性材料表面に上部から水を流し水垢を
流し落す機能を付加している加湿ユニットもあるが、水
垢を完全に流し落すことは難しく、その効果は小さい。
従って、現在の加湿ユニットでは、親水性材料は3年か
ら4年で交換する必要があり、加えて、水垢の飛散の問
題は今でも解消されていないのが実状である。
【0005】本発明の目的は、上述のような従来の欠点
・不都合を解消し、加湿性能を落すことなく、かつ、水
垢が析出しにくく、かりに水垢が析出しても容易に除去
できる、加湿用膜を用いた加湿ユニットを提供するもの
である。
【0006】本発明の第1の加湿ユニットは、加湿用の
水を吸収し、移動し、放出することが可能な親水性材料
と、該親水性材料を被覆する親水性高分子多孔質膜とか
らなる加湿用膜を有することを特徴とする。本発明の第
2の加湿ユニットは、加湿用の水を吸収し、移動し、放
出することが可能な親水性材料と該親水性材料を被覆す
る親水性高分子多孔質膜とからなる加湿用膜、及び該加
湿用膜に該親水性材料、該親水性高分子多孔質膜を通し
て膜内部から膜外部に加湿用の水を供給する為の水保持
容器を有することを特徴とする。本発明の第3の加湿ユ
ニットは、加湿用の水を吸収し、移動し、放出すること
が可能な親水性材料と該親水性材料を被覆する親水性高
分子多孔質膜とからなる加湿用膜、及び、該加湿用膜に
外部から加湿用の水を供給する為の水噴霧または滴下手
段を有することを特徴とする。
【0007】本発明の加湿ユニットは上記の基本骨格を
守る限りにおいていろいろな付加、変更が行なえる。例
えば、第2の加湿ユニットと第3の加湿ユニットとを併
用する(加湿用膜への水の供給を膜内部及び膜外部から
行なう)こと、加湿用膜に送風するための送風手段を付
加すること、親水性高分子多孔質膜として多孔質PTF
E(多孔質ポリテトラフルオロエチレン)の細孔内に含
フッ素モノマーと親水基含有モノマーとの共重合体を付
着させたものを用いること、等である。
【0008】以下に本発明をさらに詳細に説明する。図
1は本発明の一実施例に係る加湿ユニットの概略を表わ
した図である。図2(a)はその要部である加湿用膜の
拡大図、図2(b)は図2(a)のB−B’線断面図で
ある。図中、1はタンク(水保持容器)、2は吸水口、
3は水を吸収し、移動し、放出することができる親水性
材料(以降「親水性材料」という)、4は親水性高分子
多孔質膜、5は親水性材料3を親水性高分子多孔質膜4
で被覆した加湿用膜、6はケース、7は排水口を表わし
ている。また、図2(a)中の破線は融着部を示してい
る。図1では省略されているが、複数個の並設された加
湿用膜5は一定の間隔をもって上端及び下端が固定され
るようになっている。
【0009】本発明における親水性材料3は、毛細管現
象により加湿用の水11を吸水し必要な高さまで吸い上
げる機能とともに、親水性高分子多孔質膜4の内側全面
にこの加湿用の水11を移動、供給する作用を有し、加
湿装置の運転により親水性材料3が吸水し、この材料表
面に移動した水は親水性高分子多孔質膜4の表面から水
蒸気となって揮散すが、この水蒸気となって失なわれた
分の水を新たな吸い上げ、移動により、親水性材料3に
は常に一定量に保つ機能を有するものである。親水性材
料3の具体例としては、ナイロン、アクリル、ジアセテ
ート等の繊維を織ったものや不織布状に成形したもの:
ポリプロピレン、ポリエチレン等の繊維に酢酸ビニル等
の親水剤を付着させ、これを不織布状に成形したものな
どがあげられる。これらは一般に板状のものが用いられ
る。
【0010】親水性材料3の厚さは0.5〜5mm程度
好ましくは2〜4mmである。厚さが0.5mmより薄
いと吸水不足、保水不足を招来し、5mmより厚いと設
計の如何によもよるが、親水性高分子多孔質膜4の膜面
積が少なくなり加湿量が不十分となる。親水性材料3の
大きさは一概に規定されるものではないが、一般には、
高さ10〜20cm、幅10〜20cm程度で用いられ
る。
【0011】本発明の親水性高分子多孔質膜4は、加湿
用の水に含まれている水不溶性の析出物を濾過し、これ
らが大気中に放散するのを防ぎ、また従来の親水性材料
と比較して、膜のもつ離型性の良さから膜表面に析出し
た水溶性の水垢やミネラル分を容易に除去することがで
きる。
【0012】このような親水性高分子多孔質膜4として
は本来親水性の高分子多孔質膜、例えば、セルローズ、
アセテート等のセルローズ系のポリマー、6−ナイロ
ン、6,6−ナイロン、11−ナイロン等各種ナイロン
を素材としたものがあげられる。また、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、フッ素樹脂等の疎水性ポリマーを素材として
公知の方法で親水化したものも使用可能である。
【0013】好ましい例としては、多孔質PTFE(多
孔質ポリテトラフルオロエチレン)の細孔内に含フッ素
モノマーと親水基含有モノマーとのコポリマーを付着さ
せたものである。ここでの多孔質PTFEはポリテトラ
フルオロエチレンの延伸物からなり、空孔率:15〜9
5%好ましくは50〜95%を有するものである。ま
た、多孔質PTFEの細孔内に付着させる親水性の含フ
ッ素ポリマーは、フッ素含有エチレン性不飽和モノマー
と、フッ素を含まない親水基含有ビニルモノマーとのコ
ポリマーであり、それらのモノマーを共重合化させるこ
とにより得ることができる。フッ素含有モノマーとして
は、例えば、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、モノクロロトリフルオロエチレン、
ジクロロジフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレ
ン等が挙げられる。
【0014】本発明における親水性多孔質PTFE膜を
つくるには、多孔質PTFEに含フッ素モノマーと親水
基に変換可能な酢酸ビニルのような疎水性モノマーから
なるコポリマーの有機溶媒溶液を含浸させた後、これを
乾燥し、そのアセテート基の少なくとも一部を親水基に
変換することにより製造することもできる。このように
して作成されたものは、含フッ素親水性コポリマーが多
孔性PTFEの細孔を形成する材料の表面に結合してい
る構造を有する。これにより細孔は水が透過できるよう
になり、親水性となる。コポリマーの親水基当量を適度
な範囲に規定し、コポリマーの水に対する溶解性をコン
トロールすることにより、コポリマーそのものの多孔性
PTFEからの溶離を防ぐことができる。なお、この親
水性多孔質高分子膜の製造法は特開平4−139237
号に詳しく述べられている。
【0015】本発明の加湿用膜5は、親水性材料3を親
水性高分子多孔質膜4で被覆することにより形成され
る。具体的には、ほぼ矩形状の親水性材料3を親水性高
分子多孔質膜4で挾み込み、親水性高分子多孔質膜4の
端部を熱融着または接着剤により接合する。また、端部
の接合において親水性材料3と親水性高分子多孔質膜4
とを接合してもよい。このとき、接合は側端部のみ行
い、加湿用の水を供給する端部(上端部又は下端部)は
開放しておく方が好ましい。この端部を接合すると、接
合部周辺で加湿用水中の水垢、ミネラル分等が付着して
膜の目詰まりを生じ、親水性材料3への吸水が阻害され
るようになる等の問題があるからである。この様にして
得られた加湿用膜5を要求される加湿量等に応じて適宜
の本数並べる。
【0016】本発明の加湿ユニットは、加湿用膜が通風
に必要な間隔をおいて複数並設されていればよいが、例
えば図1に示したように、加湿用膜5が、前方及び後方
を開放した(ただし下部に水槽2が設けられるようにな
っている)亟体に並列に設置されている。図2にみられ
るように、加湿用膜5は親水性材料13の両面を親水性
高分子多孔質膜4で被覆するようにして構成されている
が、親水性材料3が水槽(タンク)1の水中に浸漬する
箇所の少なくとも一部は親水性高分子多孔質膜4で被覆
されていないのが望ましい。
【0017】図1及び図2に示した加湿ユニットによれ
ば、水槽中の水を親水性材料3が毛細管現象によって吸
いあげ、それを親水性高分子多孔質膜4から外部へと水
蒸気として放出する。この場合、親水性高分子多孔質膜
4は加湿用水中の水不溶性物質(赤さび等)を濾過し、
これが大気中に放散されるのを防ぐことができる。ま
た、この親水性高分子多孔質膜4を透過した水溶性物質
(水垢、ミネラル等)は膜表面に析出するが、これは膜
の離型性により容易に取り除くことができる。
【0018】本発明では図3(a)に示したように、加
湿用膜5に加湿用の水を噴霧又は滴下させ加湿用の水を
供給するとともに膜表面に析出した水垢やミネラル分を
除去するようにしてもよい。この場合、親水性高分子多
孔質膜4は水不溶性物質の親水性材料3への透過を抑
え、親水性材料3の目詰まりを防ぐことができる。図3
(b)はその一部拡大図であり、水道管8から分配され
たパイプ9に多数もうけられた孔91から水12を噴出
させ親水性高分子多孔質膜4の表面を流下させて水垢や
ミネラル分を除去するようにしている。図3(c)に示
した矢印はパイプの孔91からの水12の流下の様子を
表している。
【0019】本発明の加湿ユニットは、それ自体単独で
用いることができるが、空気調和器や熱交換器の通風口
に内蔵して用いることもできる。この場合、送風機構、
吸水機構は既設のものを利用することができる。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
【0021】実施例1 親水性PTFE多孔質膜を親水性材料表面に被覆するこ
とによる加湿量への影響と表面への水垢の析出状況を検
討するため図1のような形状の加湿ユニットを作成し、
親水性PTFE膜を設けたものと設けていないものを作
成検討した。厚さ4mm、縦15cm、横15cm、目
つけ50g/m2の親水化したポリエステル不織布を内
部の親水性材料として使用した加湿ユニットと、この親
水性材料の外側の両面を親水化を施した孔径約0.2μ
mで厚さ約40μmのPTFE多孔質膜により被覆した
加湿ユニットを作成した。なお、ポリエステル不織布の
親水化は、ポリエステル不織布をポリビニルアルコール
10重量%のジメチルスルホキシド溶液に浸漬し、さら
にホルマール化して不溶化処理をほどこすことにより行
った。また、PTFE多孔質膜の親水化は、テトラフル
オロエチレン/ビニルアルコール共重合体のケン化物
(ケン化度100%、フッ素含有量27重量%、水酸基
含量14.5ミリモル/g)を1リットルのメタノール
に溶かし、0.2重量%のメタノール溶液を調製した
後、この溶液にPTFE多孔質膜を含浸させ、その後枠
に固定し50℃で5分間乾燥した。同様な工程を5回繰
返すことにより行った。各加湿ユニットは10mmピッ
チで20枚ならべ、加湿器下部に水槽を設けこれに親水
性材料部分を漬け毛管現象を利用して給水を行う方法を
用いた。
【0022】これらの加湿ユニットの性能を検討した結
果、湿度15%温度40℃の乾燥空気を0.01m3
hrで供給し出口湿度を測定した結果、親水性PTFE
多孔質膜を設けたものとそうでないものとではもとの出
口空気の湿度は45%となりその差は見られなかった。
しかし、表面の水垢は、この加湿器を1000時間稼働
した後親水性材料を取り出し乾燥後表面の析出物を削り
とりその重量を測定した結果、親水性PTFE多孔質膜
を設けていないものはこれを設けているものの3倍以上
の水垢が表面に析出していることが判明した。
【0023】実施例2 親水性PTFE多孔質膜を親水性材料表面に被覆し、こ
の表面に水を流すことでその表面への水垢の析出、堆積
の様子を親水性PTFE多孔質膜を設けていないものと
比較検討した。実施例1と同様にして親水化した厚さ4
mm、縦15cm、横15cm、目つけ50g/m2
ポリエステル不織布を内部の親水性材料としてを使用し
た加湿ユニットと、この親水性材料の外側の両面を実施
例1と同様にして親水化した孔径約0.2μmで厚さ約
40μmのPTFE多孔質膜で被覆した加湿ユニットを
作成した。各加湿ユニットは10mmピッチで20枚な
らべ、加湿器下部に水槽を設けこれに親水性材料部分を
漬け毛管現象を利用して給水を行う方法を用いた。そし
て、これらの加湿用膜の表面に水を流せるよう加湿用膜
の間上部に図3のように10mmピッチで両面に向け水
が出るような水道管を設置し、10時間、湿度15%温
度40℃の乾燥空気を0.01m3/hrで供給した後
1リットル/分の水を5分間この水道管に供給し表面を
洗い流すようにした。このサイクルを150サイクル
(10時間/日、年間5ケ月使用として1年相当)、4
50サイクル(3年相当)、900サイクル(6年相
当)の試験を行った。
【0024】その結果、150サイクルでは親水性PT
FE多孔質膜を施していない加湿用膜表面は褐色に変色
しており明らかに水垢が付着堆積しており、一方、親水
性PTFE多孔質膜を施しているものはほとんど変化が
見られなかった。また、親水性PTFE多孔質膜を施し
ていない加湿用膜は450サイクル行うと表面に水垢が
堆積し、表面に水が出にくくなり、その加湿性能は出口
空気の湿度をわずか20%にまでしか上昇出来なくなっ
てしまった。一方、親水性PTFE多孔質膜を施してい
る加湿用膜はそのPTFE膜内部に約0.2μm以上の
水不溶性析出物が堆積し、わずかに加湿能力が低下した
ものの出口空気の湿度は42%まで上昇していた。ま
た、900サイクル試験を行ったところ、親水性PTF
E多孔質膜を施した部材は膜内部に水不溶性析出物が堆
積し、その加湿能力は出口空気の湿度を25%にまでし
か上げられなくなってしまった。
【0025】以上の試験から親水性材料表面に親水性P
TFE多孔質膜を施すことでその水垢の堆積による性能
低下のための耐久年数は倍以上になる事が確認され、し
かも供給水を約0.2μmのフィルターで濾過をしたも
のを使用するとその耐久年数はさらに延ばせることが容
易に予想されることが判明した。
【0026】実施例3 親水性材料内部に水不溶性析出物が溜まる対応として水
の供給方法を下部からではなく上部からシャワー方式で
供給する加湿ユニットを検討した。実施例1と同様にし
て親水化した厚さ4mm、縦15cm、横15cm、目
漬け50g/m2のポリエステル不織布を内部の親水性
材料として使用した加湿ユニットと、この親水性材料の
外側の両面を実施例1と同様にして親水化した孔径約
0.2μmで厚さ約40μmの親水性PTFE多孔質膜
で被覆した加湿ユニットとを作成した。各加湿用膜は1
0mmピッチで20枚ならべ、そして加湿用膜表面に水
を流せるよう各親水部材の間上部に図3のように10m
mピッチで両面に向け水が出るような水道管を設置し、
500cc/分の水をこの水道管から供給した。その結
果、加湿用膜内部で水不溶性析出物の堆積はなくなり、
その耐久性も900サイクル試験において加湿性能がほ
とんど低下しないことが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、(1)親水性部分が水
槽中の水を吸い上げ、その水分を親水性高分子多孔質膜
表面から水蒸気として放出するため、加湿用の水に含ま
れる水不溶性物質の膜表面への透過を抑え、これ等が大
気中に放散されるのを防ぐことができ、また、加湿用膜
の外部から加湿用の水を供給する場合は、多孔質膜が水
不溶性物質の堆積を防ぐことが出来る為ユニット自体が
簡単であるにもかかわらず、空気を良好に加湿させる。
更に(2)各ユニットの膜表面に析出した水垢やミネラ
ル分等の水溶性物質は、親水性高分子多孔質膜の離型性
の良さから、容易に取り除くことができ、装置の長期運
転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ユニットを用いた加湿装置の一例の概略
図である。
【図2】本発明における加湿ユニットを表わした図であ
る。
【図3】(a)は水道管から水が各ユニットに分配され
る様子を表した図、(b)はその一部拡大図、(c)は
水の流下状態を表した図である。
【符号の説明】
1 タンク(水槽) 2 吸水口 3 親水性材料 4 親水性高分子多孔質膜 5 加湿用膜 6 ケース 7 排出口 8 水道管 9 パイプ 9a 孔 11,12 水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加湿用の水を吸収し、移動し、放出する
    ことが可能な親水性材料と、該親水性材料を被覆する親
    水性高分子多孔質膜とからなる加湿用膜を有することを
    特徴とする加湿ユニット。
  2. 【請求項2】 加湿用の水を吸収し、移動し、放出する
    ことが可能な親水性材料と該親水性材料を被覆する親水
    性高分子多孔質膜とからなる加湿用膜、及び該加湿用膜
    に該親水性材料、該親水性高分子多孔質膜を通して膜内
    部から膜表面に加湿用の水を供給する為の水保持容器を
    有することを特徴とする加湿ユニット。
  3. 【請求項3】 加湿用の水を吸収し、移動し、放出する
    ことが可能な親水性材料と該親水性材料を被覆する親水
    性高分子多孔質膜とからなる加湿用膜、及び該加湿用膜
    に外部から加湿用の水を供給する為の水噴霧又は滴下手
    段を有することを特徴とする加湿ユニット。
  4. 【請求項4】 前記の加湿用膜への加湿用の水が、水保
    持容器からの水が親水性材料、親水性高分子多孔質膜を
    通して膜内部からも供給される請求項3記載の加湿ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記加湿用膜に送風する為の送風手段が
    付加された請求項2、3又は4記載の加湿ユニット。
  6. 【請求項6】 前記親水性高分子多孔質膜が、多孔質P
    TFEの細孔内に含フッ素モノマーと親水基含有モノマ
    ーとの共重合体を付着させたものである請求項1、2、
    3、4又は5記載の加湿ユニット。
JP8372294A 1994-03-31 1994-03-31 加湿ユニット Withdrawn JPH07269914A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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