JPH07269804A - ボイラ燃焼装置 - Google Patents
ボイラ燃焼装置Info
- Publication number
- JPH07269804A JPH07269804A JP6095894A JP6095894A JPH07269804A JP H07269804 A JPH07269804 A JP H07269804A JP 6095894 A JP6095894 A JP 6095894A JP 6095894 A JP6095894 A JP 6095894A JP H07269804 A JPH07269804 A JP H07269804A
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- furnace
- furnace wall
- boiler combustion
- burner
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 角筒状のボイラ火炉(1)の水平断面におけ
る各辺の中央部にバーナ(2)を設けて微粉炭等を燃焼
させる装置において、バーナ(2)の火炎(4)が隣接
する炉壁にぶつかって溶融スラグが付着するのを防止す
ること。 【構成】 バーナ(2)の傾斜方向に近接して設けられ
たジェットエアポート(3)から空気を噴射して、火炎
(4)の方向をコントロールする。
る各辺の中央部にバーナ(2)を設けて微粉炭等を燃焼
させる装置において、バーナ(2)の火炎(4)が隣接
する炉壁にぶつかって溶融スラグが付着するのを防止す
ること。 【構成】 バーナ(2)の傾斜方向に近接して設けられ
たジェットエアポート(3)から空気を噴射して、火炎
(4)の方向をコントロールする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭焚きボイラ等、竪
型角筒状の火炉内で微粉炭燃料を燃焼させる装置の改良
に関する。
型角筒状の火炉内で微粉炭燃料を燃焼させる装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の微粉炭焚きボイラ火炉の一
例を示す水平断面図である。図中(5)はボイラ火炉,
(6)はバーナ,(7)は火炎,(8)は火炎衝突部
(スラグ付着部)をそれぞれ示す。この例においては、
還元脱硝効果を高めるために、輻射強度の高い炉壁水平
断面各辺中央部にバーナ(6)をそれぞれ設けるととも
に、それらバーナ(6)の微粉炭混合気噴射方向を、火
炉水平断面上で炉壁の垂線に対して同方向(図示例で
は、右方、時計方向)に傾斜させて、燃料と空気を旋回
させながら投入することにより、石炭の燃焼性を向上さ
せる燃焼方式が採られている。しかしながら、この燃焼
方式では火炉壁の(8)部に火炎(7)が当り、溶融し
た石炭灰(スラグ)が付着して、トラブルの原因となる
ことがあった。
例を示す水平断面図である。図中(5)はボイラ火炉,
(6)はバーナ,(7)は火炎,(8)は火炎衝突部
(スラグ付着部)をそれぞれ示す。この例においては、
還元脱硝効果を高めるために、輻射強度の高い炉壁水平
断面各辺中央部にバーナ(6)をそれぞれ設けるととも
に、それらバーナ(6)の微粉炭混合気噴射方向を、火
炉水平断面上で炉壁の垂線に対して同方向(図示例で
は、右方、時計方向)に傾斜させて、燃料と空気を旋回
させながら投入することにより、石炭の燃焼性を向上さ
せる燃焼方式が採られている。しかしながら、この燃焼
方式では火炉壁の(8)部に火炎(7)が当り、溶融し
た石炭灰(スラグ)が付着して、トラブルの原因となる
ことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のボイラ燃焼
装置においては、バーナ出口から伸びる火炎(7)が図
2に示されるように火炉壁に当り、(8)部に溶融スラ
グが付着するという問題があった。本発明は、このバー
ナ出口から伸びる火炎の方向をコントロールし、火炉壁
へ火炎が当たらないようにすることにより、スラグの付
着を防止することを目的とする。
装置においては、バーナ出口から伸びる火炎(7)が図
2に示されるように火炉壁に当り、(8)部に溶融スラ
グが付着するという問題があった。本発明は、このバー
ナ出口から伸びる火炎の方向をコントロールし、火炉壁
へ火炎が当たらないようにすることにより、スラグの付
着を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために、軸線がほぼ鉛直な角筒状の火炉内で微
粉燃料を燃焼させるボイラ燃焼装置において、炉壁の水
平断面における各辺の中央部に設けられ、火炉水平断面
上で炉壁の垂線に対して同方向に傾斜して微粉燃料混合
気を噴射するバーナと、上記バーナの上記傾斜方向に近
接して設けられて空気を噴射するジェットエアポートと
を備えたことを特徴とするボイラ燃焼装置を提案するも
のである。
達成するために、軸線がほぼ鉛直な角筒状の火炉内で微
粉燃料を燃焼させるボイラ燃焼装置において、炉壁の水
平断面における各辺の中央部に設けられ、火炉水平断面
上で炉壁の垂線に対して同方向に傾斜して微粉燃料混合
気を噴射するバーナと、上記バーナの上記傾斜方向に近
接して設けられて空気を噴射するジェットエアポートと
を備えたことを特徴とするボイラ燃焼装置を提案するも
のである。
【0005】
【作用】本発明は前記の構成を有し、ジェットエアポー
トから噴射される空気によってバーナの火炎が火炉壁に
ぶつからないようにコントロールすることができるの
で、溶融した石炭灰が火炉壁に付着する現象が防止され
る。また、このジェットエアポートから噴射される空気
により空気と燃料の旋回が増すので、燃焼が促進され
る。
トから噴射される空気によってバーナの火炎が火炉壁に
ぶつからないようにコントロールすることができるの
で、溶融した石炭灰が火炉壁に付着する現象が防止され
る。また、このジェットエアポートから噴射される空気
により空気と燃料の旋回が増すので、燃焼が促進され
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す水平断面図で
ある。図中(1)は軸線がほぼ鉛直な角筒状のボイラ火
炉,(2)は炉壁の水平断面における各辺の中央部に設
けられ、火炉水平断面上で炉壁の垂線に対して同方向
(図示例では右方向,時計方向)に傾斜して微粉燃料混
合気を噴射するバーナ,(3)は上記バーナ(2)の上
記傾斜方向(右方)に近接して設けられて空気を噴射す
るジェットエアポート,(4)は火炎である。
ある。図中(1)は軸線がほぼ鉛直な角筒状のボイラ火
炉,(2)は炉壁の水平断面における各辺の中央部に設
けられ、火炉水平断面上で炉壁の垂線に対して同方向
(図示例では右方向,時計方向)に傾斜して微粉燃料混
合気を噴射するバーナ,(3)は上記バーナ(2)の上
記傾斜方向(右方)に近接して設けられて空気を噴射す
るジェットエアポート,(4)は火炎である。
【0007】すなわち本実施例では、バーナ(2)の火
炎旋回方向下流側に隣接してジェットエアポート(3)
を取り付け、流速60〜80m/s で空気を噴出させて、
火炎(4)が火炉壁に当らないようにコントロールす
る。この場合、流速60m/s 未満では、火炉壁に火炎が
当って溶融スラグが付着する恐れがあり、また流速が8
0m/s を超えると、石炭の安定着火が損なわれる恐れが
ある。
炎旋回方向下流側に隣接してジェットエアポート(3)
を取り付け、流速60〜80m/s で空気を噴出させて、
火炎(4)が火炉壁に当らないようにコントロールす
る。この場合、流速60m/s 未満では、火炉壁に火炎が
当って溶融スラグが付着する恐れがあり、また流速が8
0m/s を超えると、石炭の安定着火が損なわれる恐れが
ある。
【0008】上記ジェットエアポートの空気配分は、運
動量ρ・v2 ・FA(ρ:空気密度,v:噴出流速,FA:
吹出口先端部断面積)を1次空気と同じにすればジェッ
トエアポートの効果があらわれることが判っている。す
なわち、1次空気関係に添字1、ジェットエアポート噴
出空気関係に添字jを用いると、 ρ1 v1 2 FA1=ρj vj 2 FAj である。1次空気は 80℃で20m/s ,ジェットエアポ
ートは 300℃で 60m/s〜 80m/s であるから、FAj は
次のようになる。
動量ρ・v2 ・FA(ρ:空気密度,v:噴出流速,FA:
吹出口先端部断面積)を1次空気と同じにすればジェッ
トエアポートの効果があらわれることが判っている。す
なわち、1次空気関係に添字1、ジェットエアポート噴
出空気関係に添字jを用いると、 ρ1 v1 2 FA1=ρj vj 2 FAj である。1次空気は 80℃で20m/s ,ジェットエアポ
ートは 300℃で 60m/s〜 80m/s であるから、FAj は
次のようになる。
【0009】
【数1】
【0010】すなわちジェットエアポートの吹出口断面
積は1次空気の吹出口断面積の 10〜 18%程度であれ
ばよい。ジェットエアーの流速が速いほど上記ジェット
エアポートの吹出口断面積を小さくできるが、石炭の安
定着火条件等から、上限として 80m/s とする必要があ
る。
積は1次空気の吹出口断面積の 10〜 18%程度であれ
ばよい。ジェットエアーの流速が速いほど上記ジェット
エアポートの吹出口断面積を小さくできるが、石炭の安
定着火条件等から、上限として 80m/s とする必要があ
る。
【0011】
【発明の効果】従来の火炉では、火炎が火炉壁にぶつか
ってスラグが付着していたが、本発明においては、ジェ
ットエアポートから噴射される空気で火炎の流れをコン
トロールすることによって、これを防止することができ
る。また、このジェットエアポートから噴射される空気
により、火炉内における燃料と空気の旋回が強くなるの
で、微粉燃料の燃焼性が向上する。
ってスラグが付着していたが、本発明においては、ジェ
ットエアポートから噴射される空気で火炎の流れをコン
トロールすることによって、これを防止することができ
る。また、このジェットエアポートから噴射される空気
により、火炉内における燃料と空気の旋回が強くなるの
で、微粉燃料の燃焼性が向上する。
【図1】図1は本発明の一実施例を示す水平断面図であ
る。
る。
【図2】図2は従来の微粉炭焚きボイラ火炉の一例を示
す水平断面図である。
す水平断面図である。
(1) ボイラ火炉 (2) バーナ (3) ジェットエアポート (4) 火炎 (5) ボイラ火炉 (6) バーナ (7) 火炎 (8) 火炎衝突部(スラグ付着部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸田 得志 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 軸線がほぼ鉛直な角筒状の火炉内で微粉
燃料を燃焼させるボイラ燃焼装置において、炉壁の水平
断面における各辺の中央部に設けられ、火炉水平断面上
で炉壁の垂線に対して同方向に傾斜して微粉燃料混合気
を噴射するバーナと、上記バーナの上記傾斜方向に近接
して設けられて空気を噴射するジェットエアポートとを
備えたことを特徴とするボイラ燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06095894A JP3207664B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ボイラ燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06095894A JP3207664B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ボイラ燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269804A true JPH07269804A (ja) | 1995-10-20 |
JP3207664B2 JP3207664B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=13157428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06095894A Expired - Lifetime JP3207664B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ボイラ燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207664B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108731A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 微粉炭バーナ |
JP2013113501A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | バーナおよびこれを備えたボイラ |
KR101371526B1 (ko) * | 2012-08-23 | 2014-03-11 | 부산대학교 산학협력단 | 하부 공기 주입을 통해 연소효율이 향상된 접선 분사형 보일러 |
JP2015096788A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6517178B1 (en) | 1998-12-28 | 2003-02-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image forming method and apparatus |
EP1016539B1 (en) | 1998-12-28 | 2004-07-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image forming method and apparatus |
US6443551B1 (en) | 1999-08-27 | 2002-09-03 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for forming image using image forming liquid enveloped in image non-forming liquid |
JP2002036606A (ja) | 2000-07-27 | 2002-02-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP06095894A patent/JP3207664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108731A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 微粉炭バーナ |
JP2013113501A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | バーナおよびこれを備えたボイラ |
KR101371526B1 (ko) * | 2012-08-23 | 2014-03-11 | 부산대학교 산학협력단 | 하부 공기 주입을 통해 연소효율이 향상된 접선 분사형 보일러 |
JP2015096788A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3207664B2 (ja) | 2001-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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