JPH07269773A - 合成樹脂成形体 - Google Patents

合成樹脂成形体

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Publication number
JPH07269773A
JPH07269773A JP5873994A JP5873994A JPH07269773A JP H07269773 A JPH07269773 A JP H07269773A JP 5873994 A JP5873994 A JP 5873994A JP 5873994 A JP5873994 A JP 5873994A JP H07269773 A JPH07269773 A JP H07269773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
thread part
layer
pipe
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5873994A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Haruna
栄 春名
Katsumi Take
克巳 武
Hideki Kageyama
英樹 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5873994A priority Critical patent/JPH07269773A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】深くねじ込んでも破壊することがなく、且つ、
長時間ねじ締込み力を保持することができる合成樹脂成
形体を提供する。 【構成】ねじ部を有する合成樹脂成形体である。成形体
壁内に、ねじ部に沿って、管状体よりも体積弾性の大き
い材料からなる弾性体層12を埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、深くねじ込んでも破壊
することがなく、且つ、長時間ねじ締込み力を保持する
ことができるねじ部を有する合成樹脂成形体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、JIS K6743等の合成樹脂
成形体のねじ部は、金属のねじ部と比較して、材料強度
が小さいので当然その強度が非常に小さく、相手が金属
ねじの場合には、螺合時に深くねじ込むと破壊し易く、
逆にねじ込みの程度を浅くすると漏水の危険性が高くな
るという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来の問題点を解消し、深くねじ込んでも破壊すること
がなく、且つ、長時間ねじ締込み力を保持することがで
きるねじ部を有する合成樹脂成形体を提供することを目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明1は、ねじ部を有
する合成樹脂成形体であって、該成形体壁内に、ねじ部
に沿って、該成形体よりも体積弾性の大きい材料からな
る弾性体層が埋設されている合成樹脂成形体である。
【0005】本発明1において、合成樹脂成形体を形成
する合成樹脂としては、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル─ブ
タジエン─スチレン共重合体、ポリアミド、塩素化ポリ
塩化ビニル等の単体やブレンド物、又は、これらの合成
樹脂とガラス繊維からなるガラス繊維複合材等が挙げら
れる。
【0006】弾性体層を形成する体積弾性が大きい材料
としては、天然ゴム、合成ゴム、塩化ビニル樹脂系エラ
ストマー、ポリエチレン系エラストマーや、それらの混
合物等の一般的にエラストマーと称されるものが好適に
使用される。しかし、体積弾性が大きい材料は、これら
のエラストマーに限定されることなく、合成樹脂成形体
よりも体積弾性が大きければ十分である。
【0007】成形体壁内に弾性体層を埋設する方法とし
ては、例えば、多層射出成形法や、インサート射出成形
法、又はそれらの組合わせ法等が挙げられる。
【0008】本発明2は、弾性材層のねじ部とは反対側
に補強材層が埋設されている本発明1の合成樹脂成形体
である。
【0009】本発明2において、補強材層を形成する材
料としては、例えば、鋼、ステンレス、青銅等の金属材
料や、FRP等が使用されるが、一般的には、強度、価
格のバランスから鋼が好適に使用される。補強材層の形
状は、板状、輪環状、筒状、棒状等補強すべきねじ部の
形状に対応して適宜決定される。
【0010】成形体壁内に弾性体層を埋設する方法とし
ては、例えば、多層射出成形法とインサート射出成形法
の組合わせ法等が挙げられる。
【0011】本発明3は、ねじ部を有する管状部を備え
た合成樹脂成形体であって、該管状部内面に該管状部よ
りも剛性の大きい合成樹脂からなる内層が設けられ、該
管状部又は管状部と内層間に、ねじ部に沿って、該管状
部よりも体積弾性の大きい材料からなる弾性体層が埋設
されている合成樹脂成形体である。
【0012】本発明3において、管状部よりも剛性の大
きい内層を形成する合成樹脂としては、例えば、管状部
を形成する合成樹脂が、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、アクリロニトリル─ブタジエン
─スチレン共重合体、ポリアミド、塩素化ポリ塩化ビニ
ル等が使用される場合に、ポリエーテルイミド、ポリサ
ルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンス
ルフィド、FRP等が使用される。
【0013】管状部内面に内層を形成する方法として
は、例えば、内層を形成する被覆管を膨径法により内面
被覆方法、押出成形による内面ライニング方法、内面粉
体塗装方法等が挙げられる。管状部又は管状部と内層間
に弾性材層を設ける方法としては、例えば、内層を形成
する前に、本発明1の方法により管状部内又は管状体の
内面に弾性材層を設ける方法等が挙げられる。
【0014】本発明1〜3において、ねじ部を有する合
成樹脂成形体としては、例えば、外周面にねじ部を有す
るスリットリング、又は、内周面にねじ部を有する受口
を備えた合成樹脂管継手や、一端部の外周面にねじ部を
有する管接続部を備えた管や、内周面にねじ部を有する
受口を備えた受口付き管、内周面にねじ部を有する合成
樹脂袋ナット、雄ねじ部を有する合成樹脂ボルト、その
他の他部材螺合して接続するねじ部を有する合成樹脂成
形品や合成樹脂部品等が挙げられる。
【0015】
【作用】本発明1の合成樹脂成形体は、ねじ部を有する
成形体であって、該成形体壁内に、ねじ部に沿って、該
管状体よりも体積弾性の大きい材料からなる弾性体層が
埋設されていることにより、ねじ部を剛性の大きな金属
性のねじ部と螺合する場合、深くしめ込んでも、ねじ部
に負荷された応力を弾性部材層が吸収するのでねじ部が
破壊することがなく、且つ、弾性部材層の反発力により
長時間締込み力を保持することができる。
【0016】本発明2の合成樹脂成形体は、本発明1に
おいて、更に、弾性材層のねじ部とは反対側に補強材層
が埋設されていることにより、弾性材層の弾性を補強材
層によりねじ部とは反対側に悪影響を及ぼさないように
阻止しつつ、より効果的にねじ部側に作用させることが
できる。
【0017】本発明3の合成樹脂成形体は、ねじ部を有
する管状部を備えた合成樹脂成形体であって、該管状部
内面に該管状部よりも剛性の大きい合成樹脂からなる内
層が設けられ、該管状部内又は管状部と内層間に、ねじ
部に沿って、該管状部よりも体積弾性の大きい材料から
なる弾性体層が埋設されていることにより、弾性材層の
弾性を内層により管状部が内方に変形しないように阻止
しつつ、より効果的にねじ部側に作用させることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明1の合成樹脂成形体の一例を示す一部断面図で
ある。1は硬質塩化ビニル樹脂からなる合成樹脂管であ
る。合成樹脂管1は、一端部に管接続部11が形成され
ている。管接続部11の外周面に雄ねじ部111が設け
られている。雄ねじ部111の終端部に隣接する合成樹
脂管1の外周面に周方向に沿って凸条12が設けられて
いる。
【0019】管接続部11の管壁内に、低密度ポリエチ
レンからなる弾性体層112が埋設されている。弾性体
層112は、筒状部112aの一端部外方に鍔部112
bが設けられたものからなり、その筒状部112aが雄
ねじ部111に沿い、鍔部112bが雄ねじ部111の
終端部に向かうようにして管接続部11の管壁内に埋設
されている。
【0020】図2は本発明1の合成樹脂成形体の別の例
を示す一部拡大断面図である。2は硬質塩化ビニル樹脂
からなる合成樹脂管継手である。合成樹脂管継手2は、
一端部に受口21が形成されている。受口21の外周面
に雌ねじ部211が設けられている。合成樹脂管継手2
1の雌ねじ部211の終端部に隣接する内周面に周方向
に沿って凸条21が設けられている。
【0021】受口21の管壁内に、低密度ポリエチレン
からなる弾性体層212が埋設されている。弾性体層2
12は、筒状部212aの一端部外方に鍔部212bが
設けられたものからなり、その筒状部212a雌がねじ
部211に沿い、鍔部212bが雌ねじ部211の終端
部に向かうようにして受口21の管壁内に埋設されてい
る。
【0022】図3は本発明2の合成樹脂成形体の一例を
示す一部断面図である。2は硬質塩化ビニル樹脂からな
る合成樹脂管である。合成樹脂管1′は、図1に示す合
成樹脂管1の管接続部11の管壁内に、更に弾性材層1
2の雄ねじ部111とは反対側に鋼からなる筒状の補強
材層13が弾性材層12に隣接して埋設されている。
【0023】図4は本発明3の合成樹脂成形体の一例を
示す一部断面図である。2は硬質塩化ビニル樹脂からな
る合成樹脂管である。合成樹脂管1′′は、図1に示す
合成樹脂管1の内周面に、更にポリエーテルイミドから
なる内層14が設けられている。
【0024】
【本発明の効果】本発明1の合成樹脂成形体は、上記の
如き構成とされているので、ねじ部が破壊することがな
く、且つ、弾性材層の反発力により長時間締込み力を保
持することができる。
【0025】本発明2の合成樹脂成形体は、上記の如き
構成とされているので、弾性材層の弾性をねじ部とは反
対側に悪影響を及ぼさないように阻止しつつ、より効果
的にねじ部側に作用させることができる。
【0026】本発明3の合成樹脂成形体は、上記の如き
構成とされているので、弾性材層の弾性を内層により管
状部が内方に変形しないように阻止しつつ、より効果的
にねじ部側に作用させることができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の合成樹脂成形体の一例を示す一部断
面図である。
【図2】本発明1の合成樹脂成形体の別の例を示す一部
断面図である。
【図3】本発明2の合成樹脂成形体の一例を示す一部断
面図である。
【図4】本発明3の合成樹脂成形体の一例を示す一部断
面図である。
【符号の説明】
1,1′,1′′ 合成樹脂管 2 合成樹脂管継手 11 管接続部 12,22 凸条 13 補強材層 14 内層 21 受口 111 雄ねじ部 211 雌ねじ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ部を有する合成樹脂成形体であっ
    て、該成形体壁内に、ねじ部に沿って、該管状体よりも
    体積弾性の大きい材料からなる弾性体層が埋設されてい
    ることを特徴とする合成樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 弾性材層のねじ部とは反対側に補強材層
    が埋設されていることを特徴とする請求項1の合成樹脂
    成形体。
  3. 【請求項3】 ねじ部を有する管状部を備えた合成樹脂
    成形体であって、該管状部内面に該管状部よりも剛性の
    大きい合成樹脂からなる内層が設けられ、該管状部内又
    は管状部と内層間に、ねじ部に沿って、該管状部よりも
    体積弾性の大きい材料からなる弾性体層が埋設されてい
    ることを特徴とする合成樹脂成形体。
JP5873994A 1994-03-29 1994-03-29 合成樹脂成形体 Pending JPH07269773A (ja)

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JP5873994A JPH07269773A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合成樹脂成形体

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JP5873994A JPH07269773A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合成樹脂成形体

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JP5873994A Pending JPH07269773A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合成樹脂成形体

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