JPH072691U - 補強糸層を設けたゴムホース - Google Patents

補強糸層を設けたゴムホース

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JPH072691U
JPH072691U JP3734193U JP3734193U JPH072691U JP H072691 U JPH072691 U JP H072691U JP 3734193 U JP3734193 U JP 3734193U JP 3734193 U JP3734193 U JP 3734193U JP H072691 U JPH072691 U JP H072691U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外ゴム管の押出圧による補強糸層の糸乱れを
防止するとともに、ガス溜りの発生を防止することによ
って常圧による加硫を可能とした。 【構成】 内ゴム管の外側に補強糸層を設け、前記補強
糸層を合成繊維糸により形成し、補強糸層の内外のいず
れかに天然繊維糸によるガス抜き用縦糸を挿入したこと
を特徴とする。前記補強糸層を編組によって形成した場
合には、前記ガス抜き用縦糸は補強糸層の内側または外
側に挿入し、また、前記補強糸層をスパイラル状に巻回
し巻回方向を逆にした2層の補強糸層とした場合には、
ガス抜き用縦糸は前記1層目と2層目の間に挿入するこ
とが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は補強糸層を設けたゴムホースに係り、詳しくは、内ゴム管の外側に 補強糸を編み上げるか、スパイラル状に巻回して形成した補強糸層を設けたゴム ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、耐圧性ゴムホースは、内ゴム管の外側に補強糸層を設け、前記補強糸層 に外ゴム管を押し出し被覆することによって製造されている。そして、前記補強 糸層は、補強糸を編み上げるか、スパイラル状に巻回することによって形成され る。スパイラル状に巻回する場合は、耐圧性を向上させるために1層目とは逆方 向に2層目を巻回する。この2層目に直接外ゴム管を押し出し被覆すると、押出 圧によって2層目のスパイラルが乱れることがある。このために、外ゴム管を押 し出し被覆する際の2層目の糸乱れを防止するために、3層目として糸乱れ防止 層を2層目とは逆方向に巻回することによって形成している。
【0003】 図3は、従来のスパイラル状補強糸層を設けたゴムホースの製造工程の一部を 示す説明図である。即ち、マンドレル1の上に押出機3によって内ゴム管5を押 し出し、この押し出された内ゴム管5の外側に第1ブレーダ7によってスパイラ ル状に巻回して1層目の補強糸層9を形成する。次いで、前記1層目の補強糸層 9の外側に第2ブレーダ10によって巻回方向を逆にした2層目の補強糸層11 を形成する。さらに、引き続いて2層目の補強糸層11の糸乱れを防止するため に、第3ブレーダ13によって2層目とは巻回方向を逆にした糸乱れ防止層15 を形成する。前記糸乱れ防止層15の外側に押出機17によって外ゴム管19を 密着被覆する。最後に、これらのゴムホースを加硫する。
【0004】 いずれの方法により補強糸層を形成した場合にも、加硫の際にはゴムや糸中の 空気、水分あるいは油脂類による発泡を抑えることが必要である。発泡を抑える ために、加硫はゴムホースの外周に一定の圧力を加えて行なわれる。従来、ゴム ホース外周に一定の圧力を加える方法としては、加圧可能な加硫缶を用いるか、 あるいはホース外周に合成樹脂または鉛等を被覆して圧迫力を加える方法が知ら れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
近年はゴムホースの補強糸として、天然繊維糸に代えて合成繊維糸が多く使用 されている。そして、この合成繊維糸は天然繊維糸に比べてガスの伝わりが悪い ことから次のような問題がある。即ち、ゴムホースの加硫の際にゴム中からガス が発生する。外ゴム管の表面側で発生したガスは外方に、また、内ゴム管の内面 側で発生したガスはマンドレルとの間を通って放出される。しかしながら、合成 繊維糸はガスの伝わりが悪いことから、中間部で発生したガスは放出されずに補 強糸層の部分にガス溜りをつくる。補強糸には空気、水分あるいは油脂類等が含 まれていることから、ガス溜りをさらに大きくしゴムホース表面を部分的に膨出 させる原因となっていた。
【0006】 また、補強糸層を編上方式ではなくスパイラル状に巻回して形成するゴムホー スには、次のような問題があった。即ち、スパイラル状に巻回した補強糸層の場 合には、巻回方向を逆にした2層の補強糸層とするとともに、さらに、3層目と して2層目の糸乱れを防止する糸乱れ防止層15が設けられる。この3層目に外 ゴム管を押し出し被覆すると、押出圧によって糸乱れ防止層15それ自身が乱れ ることになる。3層目は補強層ではないから、ゴムホースの性能に影響を与える ものではないが外観上好ましくない。また、3層目を巻回するためのブレーダが 必要になり、それだけ生産効率が低下するとともに、コストアップとなる。
【0007】
【考案の目的】
この考案はかかる現況に鑑みてなされたもので、外ゴム管の押出圧による補強 糸層の糸乱れを防止するとともに、ガス溜りの発生を防止することによって常圧 による加硫を可能とした補強糸層を設けたゴムホースを提供せんとするものであ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案の構成は、上記目的を達成するために、内ゴム管の外側に補強糸層を 設け、前記補強糸層の外側に外ゴム管を被覆してなるゴムホースにおいて、前記 補強糸層を合成繊維糸により形成し、補強糸層の内外のいずれかに天然繊維糸に よるガス抜き用縦糸を挿入したことを特徴とする。前記補強糸層を編組によって 形成した場合には、前記ガス抜き用縦糸は補強糸層の内側または外側に挿入する ことが好ましい。また、前記補強糸層をスパイラル状に巻回し巻回方向を逆にし た2層の補強糸層とした場合には、ガス抜き用縦糸は前記1層目の補強糸層と2 層目の補強糸層の間に挿入することが好ましい。
【0009】
【作用】
ゴムホースの加硫時に補強糸層に発生するガスは、ガス抜き用縦糸を伝わって 逃げ易くなり、ガス抜き用縦糸はガス溜りの発生を防止するように働く。また、 補強糸層をスパイラル状に巻回して形成したゴムホースの場合には、前記ガス抜 き用縦糸は、天然繊維糸であり1層目の補強糸層と2層目の補強糸層の間に挿入 しているから、2層目の補強糸層の滑りが小さくなり、外ゴム管の押し出し被覆 時の糸乱れを防止するように働く。
【0010】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は内ゴム管の外 側にスパイラル状に巻回して補強糸層を形成し、ガス抜き用縦糸を挿入したもの の部分正面図、図2は同じく断面図である。内ゴム管20の外側に合成繊維糸を スパイラル状に巻回して1層目の補強糸層21を形成し、前記1層目補強糸層2 1の外側に同じく合成繊維糸を1層目とは逆方向に巻回して2層目の補強糸層2 5を形成し、さらに、1層目と2層目の補強糸層の間に天然繊維糸によるガス抜 き用縦糸25を挿入している。
【0011】 前記内ゴム管20には常圧加硫において発泡しないゴムを使用するのが好まし い。また、1層目と2層目の補強糸層21、23を形成する合成繊維糸には、ポ リエステル、ビニロン、ナイロン、アラミド等の合成繊維糸を使用することがで きる。ガス抜き用縦糸25としては、ガスの伝わりの容易な綿、麻等の天然繊維 糸を使用する。ガス抜き用縦糸25は、ホース製造時の伸びを防止するものでは ないから強度を必要とするものではない。従って、スパン糸のような張力の弱い 糸が好ましい。また、ホースの伸びを防止するものではないことから、ホースの 軸線に沿って直線状に挿入することに限定されず蛇行し、あるいは大きなピッチ で巻回しながら挿入することができる。
【0012】 さらに、図示するようなスパイラル状に巻回した補強糸層を設けたゴムホース の場合には、2層目の補強糸層23の滑りを小さくし糸乱れを防止するために、 表面にゴムノリを塗布したり、RFL処理した天然繊維糸を使用するのが好まし い。尚、上記実施例では合成繊維糸をスパイラル状に巻回して補強糸層を形成し たホースについて説明したが、補強糸層を編組によって形成したホースにも適用 されることは当然である。この場合、ガス抜き用縦糸は補強糸層の内側または外 側に挿入する。
【0013】
【考案の効果】
この考案に係るゴムホースは、張力の弱いガス抜き用縦糸を挿入したから、加 硫時のゴムホース内のガスが逃げ易くなり、従って、常圧加硫が可能になる。加 硫装置を必要としないことから、設備コスト、ランニングコストが低減するとと もに、作業環境が改善される。また、スパイラル状に巻回した補強糸層の間にガ ス抜き用縦糸を挿入した場合には、外ゴム管押し出し時の糸乱れが防止されるか ら、外観不良を起こすことがなく良品率が向上する。さらに、従来のように糸乱 れ防止層を設ける必要がないことから、外ゴム管の押出時の調整を容易に行うこ とができる。また、ガス抜き用縦糸は張力の弱い糸を使用することができ、蛇行 させ、あるいは大きなピッチで巻回しながら挿入することができるから、柔軟性 を損なうことがなく使用上、性能上の不都合は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スパイラル状に巻回して形成した補強糸層の間
にガス抜き用縦糸を挿入した状態の正面図である。
【図2】同じく図1に示すものの断面図である。
【図3】従来のスパイラル状補強糸層を設けたゴムホー
スの製造工程の一部を示す説明図である。
【符号の説明】
20 内ゴム管 21 1層目補強糸層 23 2層目補強糸層 25 ガス抜き用縦糸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内ゴム管の外側に補強糸層を設け、前記
    補強糸層の外側に外ゴム管を被覆してなるゴムホースに
    おいて、前記補強糸層を合成繊維糸により形成し、補強
    糸層の内外のいずれかに天然繊維糸によるガス抜き用縦
    糸を入れたことを特徴とする補強糸層を設けたゴムホー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記補強糸層を編組によって形成し、前
    記ガス抜き用縦糸を補強糸層の内側または外側に挿入し
    たことを特徴とする請求項1記載の補強糸層を設けたゴ
    ムホース。
  3. 【請求項3】 前記補強糸層をスパイラル状に巻回し巻
    回方向を逆にした2層の補強糸層とし、前記1層目の補
    強糸層と2層目の補強糸層の間にガス抜き用縦糸を挿入
    したことを特徴とする請求項1記載の補強糸層を設けた
    ゴムホース。
  4. 【請求項4】 前記ガス抜き用縦糸として使用する天然
    繊維糸はスパン糸であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の補強糸層を設けたゴムホース。
JP1993037341U 1993-06-15 1993-06-15 補強糸層を設けたゴムホース Expired - Lifetime JP2606531Y2 (ja)

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