JPH07269112A - 角柱型枠用折りたたみ式支保工 - Google Patents

角柱型枠用折りたたみ式支保工

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JPH07269112A
JPH07269112A JP5776094A JP5776094A JPH07269112A JP H07269112 A JPH07269112 A JP H07269112A JP 5776094 A JP5776094 A JP 5776094A JP 5776094 A JP5776094 A JP 5776094A JP H07269112 A JPH07269112 A JP H07269112A
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JP
Japan
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frame
frames
clamp member
clamp
end portion
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5776094A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Suzuki
猛 鈴木
Yoshifumi Shirota
佳史 代田
Kazuhisa Sueoka
和久 末岡
Masaaki Eguchi
正昭 江口
Koichi Sato
孝一 佐藤
Yasuyuki Ishikawa
康之 石川
Tadashi Matsuo
忠 松尾
Tomoyuki Takakuwa
朋之 高▲桑▼
Kenichi Terada
謙一 寺田
Yasuo Shibata
康男 柴田
Toshio Watanabe
敏夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Aoki Corp
Zenitaka Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Okumura Corp
Ando Kensetsu Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Aoki Corp
Zenitaka Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Okumura Corp
Ando Kensetsu Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Aoki Corp, Zenitaka Corp, Kumagai Gumi Co Ltd, Sato Kogyo Co Ltd, Okumura Corp, Ando Kensetsu Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠の内側からの力が作用しても変形し難い
角柱型枠用折りたたみ式支保工を提供することにある。 【構成】 それぞれ所定幅で真っ直ぐな第1フレームと
第2フレームとを、それらの一端部を重ねた状態で軸に
より回動可能に連結した対のクランプ部材からなり、各
クランプ部材の第1フレームと第2フレームの他端部分
には長さ方向に沿う複数の楔打ち込み孔が形成され、前
記第2フレームの前記一端部には、前記第1フレームに
対して第2フレームをほぼ直角になる状態まで回動させ
たときに第1フレームにおける前記一端部の受け部に係
止される係止部を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には角柱型枠
用支保工に関するものであり、さらに具体的には、それ
ぞれ所定幅の第1フレームと第2フレームとを、それら
の一端部を重ねた状態で軸により回動可能に連結した対
のクランプ部材からなる角柱型枠用折りたたみ式支保工
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の角柱型枠用の折りたたみ式支保工
は、例えば特開昭62−41863号公報に記載されて
いる。図8を参照しながら、前記公報に記載されている
折りたたみ式支保工を説明する。図8(e)は施工状態
の平断面図であり、(f)は(e)の矢印C−Cに沿う
断面図である。
【0003】各面の堰板10,11、及びこれらの堰板
10,11を支持する多数の縦方向の桟木12からなる
角柱用の型枠1には、一対のクランプ部材1a,1aか
らなる支保工が、型枠1を囲むようにかつ型枠1の縦方
向へ所定の間隔に固定されている。各クランプ部材1
a,1aは、断面がアングル状に形成された所定幅の真
っ直ぐな第1フレーム1bと第2フレーム1cから構成
され、第1フレーム1bと第2フレーム1cは一端部が
重ねられた状態で軸1dによって回動自在に連結され、
各第1フレーム1bの他端部分には、長さ方向に沿って
楔打ち込み孔1fを複数形成している。各クランプ部材
1aの第1フレーム1bと第2フレーム1cとをほぼ直
角な状態まで回動させて開き、これらを型枠1の対隅に
あてがい、一方の第1フレーム1bの他端部分に他方の
第2フレーム1cの他端部分を重ね、第1フレーム1b
と第2フレーム1cとの交差部において、第2フレーム
1cの側部へ当て金具を1eを当接させ、前記楔打ち込
み孔1fへ楔1gを打ち込むことにより、クランプ部材
1a,1aを型枠1へ押し付けた状態で型枠1へ固定す
るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の支保工
は、クランプ部材1a,1aが折りたたみ式であるので
扱い易いが、型枠1内へ図示しないコンクリートを打設
することにより堰板10,11が周方向へ押圧されると
き、その力によって各クランプ部材1aの第1フレーム
1bと第2フレーム1cとの角度が拡大するように開く
ことがあり、このように開くとでき上がる角柱の断面が
菱形になる。また、各クランプ部材1aが型枠1へ硬く
固定された場合でも、組付けられた型枠1が例えば断面
菱形に変形していると、クランプ部材1aはその型枠1
の外形形状に沿って固定されるので、でき上がる角柱の
断面は菱形になり易い。
【0005】この発明の目的は、前述のような問題を改
善し、型枠の内側からの力によっても変形し難い角柱型
枠用折りたたみ式支保工を提供することにある。この発
明の他の目的は、型枠が例えば断面菱形になっていて
も、その型枠の外形形状に左右されないで固定し易い角
柱型枠用折りたたみ式支保工を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の課題解
決手段による折りたたみ式支保工は、それぞれ所定幅の
第1フレームと第2フレームとを、それらの一端部を重
ねた状態で軸により回動可能に連結した対のクランプ部
材からなり、各クランプ部材の第1フレームと第2フレ
ームの他端部分には長さ方向に沿う複数の楔打ち込み孔
が形成され、前記第2フレームの前記一端部には、前記
第1フレームに対して第2フレームをほぼ直角になる状
態まで回動させたときに第1フレームにおける前記一端
部の受け部に係止される係止部を形成したことを特徴と
している。
【0007】この発明の第2の課題解決手段による折り
たたみ式支保工は、第1の課題解決手段における各クラ
ンプ部材が、前記第1フレームに対して第2フレームを
ほぼ直角になるまで回動させた状態において、当該第1
フレームと第2フレームの前記一端部相互を連結する火
打ち部材を備えたことを特徴としている。前記火打ち部
材は、両端部が前記第1部材の端部と前記第2部材とに
形成された孔に挿入されるかすがい状のピンであるのが
好ましい。
【0008】この発明の第3の課題解決手段による折り
たたみ式支保工は、前記第1の課題解決手段において、
一方のクランプ部材の第1フレームの他端部分へ他方の
クランプ部材における第2フレームの他端部分をほぼ直
交状に交差させた状態において、当該第1フレームと第
2フレームとの前記他端部分相互を連結する火打ち部材
を備えたことを特徴としている。
【0009】この発明の第4の課題解決手段による折り
たたみ式支保工は、前記第1〜第3のいずれかの課題解
決手段において、前記第1フレームは少なくとも長さ方
向に沿う一側に溝形部を有し、前記第2フレームはその
一端部が前記第1フレームにおける溝形部の一端部へ挿
入された状態で軸により回動可能に連結されており、各
クランプ部材の第1フレームの他端部分には、他方のク
ランプ部材の第2フレームが前記溝形部の底部を突き抜
けてほぼ直交状に挿通される長さ方向に沿う細長い案内
部を形成したことを特徴としている。前記第2フレーム
は、中空部材又は溝形部材ないしH形部材であるのが好
ましい。
【0010】
【作用】第1の課題解決手段による支保工は、各クラン
プ部材の第1フレームと第2フレームとを回してほぼ直
角になるように開き、それぞれ角柱型枠の対隅に当てが
い、それぞれ一方のクランプ部材の第1フレームと他方
のクランプ部材の第2フレームとを重ね、第1フレーム
と第2フレームの楔打ち込み孔に楔を打ち込むことによ
り、各第1フレームと第2フレームとを型枠の方向へ押
し付けて当該型枠へ固定する。各クランプ部材の第1フ
レームと第2フレームとを開くとき、両フレームがほぼ
直角になると、第1フレームの端部の受け部に第2フレ
ームの係止部が係止され、両フレームはそれ以上の角度
には開かない。したがって、型枠内へのコンクリートの
打設により内側から外側方向へ力が作用しても、各クラ
ンプ部材の両フレームはほぼ直角な状態を保ち、柱が断
面菱形に変形してでき上がるのを防止する。
【0011】第2の課題解決手段による支保工は、各ク
ランプ部材における第1フレームと第2フレームとをほ
ぼ直角になるまで開いた状態において、両フレームの軸
で連結された側の端部を前記火打ち部材で連結すること
により、前記第1の課題解決手段による支保工と同様に
作用するほか、各クランプ部材の第1フレームと第2フ
レームとがほぼ直角の状態を保ち、両者は折り畳み方向
にも動かなくなる。すなわち、第1フレームと第2フレ
ームとは、ほぼ直角な状態から相互の角度を拡大する方
向にも縮小する方向にも動かなくなる。その結果、型枠
の内側から力が作用しても菱形形状に変形しないととも
に、型枠が断面菱形に変形していてもその外形には左右
されず、柱が断面菱形に変形してでき上がるのをより完
全に防止することができる。前記火打ち部材が、両端部
が前記第1部材の端部と前記第2部材とに形成された孔
に挿入されるかすがい状のピンである場合には、火打ち
部材の両フレームへの取り付けが非常に簡単である。
【0012】第3の課題解決手段による支保工は、各ク
ランプ部材における第1フレームと第2フレームとをほ
ぼ直角になるまで開き、一方のクランプ部材の第1フレ
ームの他端部分へ他方のクランプ部材における第2フレ
ームの他端部分をほぼ直交状に交差させ、当該第1フレ
ームと第2フレームとの他端部分相互を火打ち部材で連
結することにより、前記第1の課題解決手段による支保
工と同様に作用するほか、各クランプ部材の第1フレー
ムと第2フレームとがほぼ直角の状態を保ち、両者は折
り畳み方向には動かなくなる。すなわち、第3の課題解
決手段による支保工は、前記した第2の課題解決手段に
よる支保工とほぼ同様に作用する。
【0013】第4の課題解決手段による支保工は、第1
フレームが少なくとも長さ方向に沿う一側に溝形部を有
し、前記第2フレームの一端部が前記第1フレームにお
ける溝形部の一端部へ挿入された状態で軸により回動可
能に連結されているので、前記第1〜第3のいずれかの
課題解決手段による支保工とほぼ同様に作用するほか、
クランプ部材を折り畳んだときに、第2フレームの少な
くとも一部が長さ方向に沿って第1フレームの溝形部へ
平行して収まる。したがって、図8のようにプレート状
の第1フレームと第2フレームとを単に重ねて軸で連結
した場合に比べ、軸で連結した部分に取扱中無理な力が
加わらず、両フレームを開閉するときに第1フレームの
溝形部が第2フレームのガイドになって非常に取扱い易
くかつ丈夫になる。
【0014】
【実施例】図1〜図7を参照しながら、この発明による
折りたたみ式支保工の好ましい実施例を説明する。図1
はこの発明による実施例の支保工を使用して施工した角
柱型枠の部分平断面図、図2は図1の矢印A−Aに沿う
断面図、図3は図1の支保工の折りたたみ状態を示す図
で、(a)はその部分平面図、(b)は(a)の矢印B
−Bに沿う断面図、図4はこの発明による他の実施例の
支保工の一部破断平面図、図5の(c)と(d)はそれ
ぞれ第2フレームの変形例を示す端面図、図6はこの発
明によるさらに他の実施例の支保工の部分斜視図、図7
はこの発明によるさらに他の実施例の支保工の部分斜視
図である。
【0015】図1〜図2において1は角柱の型枠であ
り、この型枠1は、各面を構成する複数の板からなる堰
板10,11と、縦方向に設置された多数の桟木12と
によって構成されている。
【0016】支保工を構成する対のクランプ部材2,2
は、それぞれ所定幅で真っ直ぐな第1フレーム20と第
2フレーム21から構成され、第1フレーム20と第2
フレーム21は、それらの一端部を重ねた状態で軸3に
より水平方向へ回動可能に連結されている。各クランプ
部材2の第1フレーム20と第2フレーム21の他端部
分には、長さ方向に沿う楔打ち込み孔22,23がそれ
ぞれ多数形成されている。
【0017】各第1フレーム20の第2フレーム21と
の被連結側の端部には、それぞれ受け部24が形成さ
れ、他方各第2フレーム21の第1フレーム20との被
連結側の端部には、第2フレーム21を第1フレーム2
0に対してほぼ直角になるまで回動させたときに、前記
受け部24へ係止されるように係止部25がそれぞれ形
成されている。したがって、第1フレーム20と第2フ
レーム21とを軸3を中心として開く方向に回動させ、
両フレーム20,21が図1のようにほぼ直角になるま
で開かれたときは、第1フレーム20の受け部24へ係
止部25が平行に接触して係止され、そのストッパ作用
により両フレーム20,21のそれ以上の回動が阻止さ
れる。
【0018】この実施例の第1フレーム20は、断面に
おいて二重底状の溝形材が使用されており、その長さ方
向に沿う一側には溝形部20aを有しており、第2フレ
ーム21は図2及び図3のような中空材であって、その
一端部が第1フレーム20における溝形部20aの一端
部へ一部挿入された状態で軸3によって連結されてい
る。そして、第1フレーム20の前記溝形部20aの第
1底壁(ウエブ)20bの端部が前記受け部24になっ
ており、第2フレーム21の先端の端面が前記係止部2
5になっている。第1フレーム20の他端部分におい
て、当該第1フレーム20の第1底壁20bと第2底壁
20cは、図2のように相当な長さ範囲にわたり切除さ
れて長さ方向に沿う細長い案内部26が形成され、この
案内部26へ他方のクランプ部材2の第2フレーム21
が直交状に挿通されるように構成されている。
【0019】この実施例の各クランプ部材2には、第1
フレーム20と第2フレーム21の被連結側の端部へ孔
40,41が貫通されており、図1のように第1フレー
ム20と第2フレーム21を水平回動させて直角に開い
た状態において、前記孔40,41へかすがい状のピン
からなる火打ち部材4を挿入できるように構成してい
る。この火打ち部材4を設置した状態では、そのストッ
パ作用により、第1フレーム20と第2フレーム21
は、図1の直角の状態から鋭角状に閉じる折りたたみ方
向への自由な動きが阻止される。
【0020】この実施例の支保工によって施工するに
は、図のように各クランプ部材2の第1フレーム20と
第2フレーム21とを水平方向へ回動させて直角に開
き、一方のクランプ部材2の第1フレーム20の案内部
26へ他方のクランプ部材2の第2フレーム21をそれ
ぞれ通し、この状態でクランプ部材2,2を型枠1の対
隅に当てがう。そして、多数の楔打ち込み孔22,23
のうちの適当な孔22,23を選び、楔打ち込み孔2
2,23へそれぞれ5,6を打ち込むことにより、各ク
ランプ部材2,2の両フレーム20,21を、それらに
よって型枠1が拘束される状態に固定する。これらの各
クランプ部材2,2は、型枠1の高さ方向へ所定の間隔
に同様な要領で取り付けられる。
【0021】各クランプ部材2の両フレーム20,21
は、第1フレーム20の受け部24へ第2フレーム21
の係止部25が係止され、直角以上に開くのが阻止され
ているので、型枠1内に打設したコンクリートの圧力に
よって型枠1(すなわち柱)が断面菱形に変形しようと
しても、その変形は阻止される。
【0022】また、前述の火打ち部材4をそれぞれの孔
40,41へ挿入し、火打ち部材4により両フレーム2
0,21を連結すれば、両フレーム20,21の折りた
たみ方向への自由な動きも阻止される。したがって、前
述のようにクランプ部材2,2を型枠1へ固定するとき
に、仮に型枠1が断面やや菱形状態に変形していても、
クランプ部材2,2は当該型枠の外形形状に追随して変
形状態で固定されることはない。そして、型枠1内への
コンクリートの打設により型枠1が内部から押されて拡
大しても、ほぼ方形に保たれているクランプ部材2,2
によって拘束され、型枠1のそれ以上の拡大が阻止され
るので、このような場合にも柱の菱形変形は阻止され
る。
【0023】各クランプ部材2,2は、型枠1内に打設
されたコンクリートが充分に固まった状態になると、前
記各楔5,6及び火打ち部材4などを外すことによって
型枠1から取り外され、図3のように折りたたまれる。
この実施例の支保工は、クランプ部材2の第1フレーム
20が長さ方向に沿う一側に溝形部20aを有し、第2
フレーム21の一端部が第1フレーム20の前記溝形部
20aの一端部へ挿入された状態で連結されており、図
3のように折りたたんだとき、第2フレーム21の幅方
向の一部が前記溝形部20aへ収まった状態になるの
で、折りたたみ状態で取り扱う際両フレーム20,21
の被連結部分に無理な力が加わりにくく、軸3の変形や
被連結部分の変形が防止される。また、図3の状態に折
りたたむとき、溝形部20aが第2フレーム21のガイ
ドになり、取扱い易い。
【0024】前記実施例では、第1フレーム20は二重
底状の溝形材であって、その長さ方向に沿う一側が溝形
部20aになっているが、例えば図5のように全体が溝
形の第1フレーム20を使用することができるほか、例
えばH形材を使用しても差し支えない。
【0025】前記実施例において、第2フレーム21に
は断面が長方形の中空材を使用しているが、重量や強度
の面で支障がないかぎり中実材を使用することができる
し、例えば図5(c)のように深い溝形材を倒した状態
で使用したり、あるいは(d)のように浅い溝形材を使
用することができるほか、H形材を使用することもでき
る。
【0026】前記実施例のように、各クランプ部材2の
第1フレーム20及び第2フレームの被連結部側の端部
を火打ち部材4によって連結するのに代えて、例えば図
6のように、一方のクランプ部材の第1フレーム20の
案内部26へ他方のクランプ部材の第2フレーム21を
交差する状態に通し、両フレーム20,21がほぼ直角
になった状態で両フレーム20,21の先端部を他の火
打ち部材7で連結する構造でも実施することができる。
図6の実施例では、火打ち部材7をそれぞれの楔8,8
により各フレーム20,21へ固定しているが、この火
打ち部材7を前記火打ち部材4を同様にかすがい状のピ
ンで構成し、両フレーム20,21へ形成した図示され
ていない孔にその火打ち部材7の両端部を挿入するよう
に構成することもできる。
【0027】前記実施例では、第1フレーム20の第1
底壁20bの基端部分を受け部24とし、第2フレーム
21の基端部端面を係止部25として、第1フレーム2
0に対して第2フレーム21がほぼ直角まで開いたとき
に、前記係止部25が前記受け部24へ平行状に接触す
ることによりストッパとして作用するように構成してい
るが、このような構造に代えて例えば図7のように、第
1フレーム20の第1底壁20bの端面を受け部24と
し、第2フレーム21の基端に形成した鉤状の係止部2
5が前記受け部24へ係止されるように構成してもよ
い。また、第1フレーム20に対してほぼ直交する状態
まで第2フレーム21を開いたときに第1フレーム20
の受け部に係止され、その結果第1フレーム20と第2
フレーム21とがほぼ直角の状態以上に開くのを阻止す
る構造であれば、前記例示した構造に限定されない。
【0028】
【発明の効果】この発明による請求項1の折りたたみ式
支保工によれば、各クランプ部材の第1フレームと第2
フレームとを開くとき、両フレームがほぼ直角になる
と、第1フレームの端部の受け部に第2フレームの係止
部が係止され、両フレームはそれ以上の角度には開かな
い。したがって、型枠内へのコンクリートの打設により
内側から外側方向へ力が作用しても、各クランプ部材の
両フレームはほぼ直角な状態を保ち、柱が断面菱形に変
形してでき上がるのを防止することができる。
【0029】請求項2及び請求項3の折りたたみ式支保
工は、各クランプ部材における第1フレームと第2フレ
ームとをほぼ直角になるまで開いた状態において、両フ
レームの軸で連結された側の端部を前記火打ち部材で連
結することにより、各クランプ部材の第1フレームと第
2フレームとがほぼ直角の状態を保ち、両者は折り畳み
方向にも動かなくなるため、前記請求項1の支保工が奏
する効果のほかに、型枠が断面菱形に変形していてもそ
の外形には左右されず、柱が断面菱形に変形してでき上
がるのをより完全に防止することができるという効果を
奏する。前記火打ち部材が、両端部が前記第1部材の端
部と前記第2部材とに形成された孔に挿入されるかすが
い状のピンである場合には、火打ち部材の両フレームへ
の取り付けが非常に簡単である。
【0030】請求項4の折りたたみ式支保工は、各クラ
ンプ部材における第1フレームと第2フレームとをほぼ
直角になるまで開き、一方のクランプ部材の第1フレー
ムの他端部分へ他方のクランプ部材における第2フレー
ムの他端部分をほぼ直交状に交差させ、当該第1フレー
ムと第2フレームとの他端部分相互を火打ち部材で連結
することにより、各クランプ部材の第1フレームと第2
フレームとはほぼ直角の状態から折り畳み方向にも動か
なくなる。そのため、前記請求項1の支保工が奏する効
果のほかに、型枠が断面菱形に変形していてもその外形
には左右されず、柱が断面菱形に変形してでき上がるの
をより完全に防止することができるという効果を奏す
る。
【0031】請求項5及び請求項6の折りたたみ式支保
工は、第1フレームが少なくとも長さ方向に沿う一側に
溝形部を有し、前記第2フレームの一端部が前記第1フ
レームにおける溝形部の一端部へ挿入された状態で軸に
より回動可能に連結されていて、クランプ部材を折り畳
んだときに、第2フレームの少なくとも幅方向の一部が
第1フレームの溝形部へ平行して収まるので、請求項1
〜請求項4のいずれかの折りたたみ式支保工が奏する効
果のほかに、軸で連結された部分に取扱中無理な力が加
わらず、両フレームを開閉するときに第1フレームの溝
形部が第2フレームのガイドになって非常に取扱い易く
かつ丈夫になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施例の支保工を使用して施工
した角柱型枠の部分平断面図である。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う断面図である。
【図3】図1の支保工の折りたたみ状態を示す図で、
(a)はその部分平面図、(b)は(a)の矢印B−B
に沿う断面図である。
【図4】この発明による他の実施例の支保工の一部破断
平面図である。
【図5】(c),(d)ともにそれぞれ第2フレームの
変形例を示す端面図である。
【図6】この発明によるさらに他の実施例の支保工の部
分斜視図である。
【図7】この発明によるさらに他の実施例の支保工の部
分斜視図である。
【図8】特開昭62−41863号公報に記載されてい
る折りたたみ式支保工の施工状態の図で、(e)はその
平断面図であり、(f)は(e)の矢印C−Cに沿う断
面図である。
【符号の説明】
1 角柱の型枠 10,11 堰板 12 桟木 2,1a クランプ部材 20,1b 第1フレーム 21,1c 第2フレーム 22,23,1f 楔打ち込み孔 24 受け部 25 係止部 26 案内部 20a 溝形部 20b 第1底壁 20c 第2底壁 3,1d 軸 1e 当て板 1g 楔 4,7 火打ち部材 40,41 孔 5,6,8 楔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000001317 株式会社熊谷組 福井県福井市中央2丁目6番8号 (71)出願人 000172813 佐藤工業株式会社 富山県富山市桜木町1番11号 (71)出願人 000148346 株式会社銭高組 大阪府大阪市西区西本町2丁目2番11号 (71)出願人 000005290 古河電気工業株式会社 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 (72)発明者 鈴木 猛 東京都渋谷区渋谷2−17−3 株式会社青 木建設技術本部研究所内 (72)発明者 代田 佳史 東京都小平市喜平町1丁目4番8号 第一 中村コーポ201 (72)発明者 末岡 和久 大阪市阿倍野区松崎町2−2−2 株式会 社奥村組内 (72)発明者 江口 正昭 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 佐藤 孝一 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 石川 康之 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 松尾 忠 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株式 会社中央技術研究所内 (72)発明者 高▲桑▼ 朋之 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株式 会社中央技術研究所内 (72)発明者 寺田 謙一 東京都青梅市新町2222 株式会社錢高組技 術研究所内 (72)発明者 柴田 康男 栃木県小山市土塔560 古河電気工業株式 会社小山事業所内 (72)発明者 渡辺 敏夫 栃木県小山市土塔560 古河電気工業株式 会社小山事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定幅の第1フレームと第2フ
    レームとを、それらの一端部を重ねた状態で軸により回
    動可能に連結した対のクランプ部材からなり、各クラン
    プ部材の第1フレームと第2フレームの他端部分には長
    さ方向に沿う複数の楔打ち込み孔が形成され、前記第2
    フレームの前記一端部には、前記第1フレームに対して
    第2フレームをほぼ直角になる状態まで回動させたとき
    に第1フレームにおける前記一端部の受け部に係止され
    る係止部を有することを特徴とする、角柱型枠用折りた
    たみ式支保工。
  2. 【請求項2】 前記各クランプ部材は、前記第1フレー
    ムに対して第2フレームをほぼ直角になるまで回動させ
    た状態において、当該第1フレームと第2フレームの前
    記一端部相互を連結する火打ち部材を備えていることを
    特徴とする、請求項1に記載の角柱型枠用折りたたみ式
    支保工。
  3. 【請求項3】 前記火打ち部材は、両端部が前記第1部
    材の端部と前記第2部材とに形成された孔に挿入される
    かすがい状のピンである、請求項2に記載の角柱型枠用
    折りたたみ式支保工。
  4. 【請求項4】 一方のクランプ部材の第1フレームの他
    端部分へ他方のクランプ部材における第2フレームの他
    端部分をほぼ直交状に交差させた状態において、当該第
    1フレームと第2フレームとの前記他端部分相互を連結
    する火打ち部材を備えていることを特徴とする、請求項
    1に記載の角柱型枠用折りたたみ式支保工。
  5. 【請求項5】 前記第1フレームは少なくとも長さ方向
    に沿う一側に溝形部を有し、前記第2フレームはその一
    端部が前記第1フレームにおける溝形部の一端部へ少な
    くとも一部挿入された状態で軸により回動可能に連結さ
    れており、各クランプ部材の第1フレームの他端部分に
    は、他方のクランプ部材の第2フレームが前記溝形部の
    底部を突き抜けてほぼ直交状に挿通される長さ方向に沿
    う細長い案内部が形成されている、請求項1〜4のいず
    れかに記載の角柱型枠用折りたたみ式支保工。
  6. 【請求項6】 前記第2フレームは中空部材又は溝形部
    材若しくはH形部材である、請求項5に記載の角柱型枠
    用折りたたみ式支保工。
JP5776094A 1994-03-28 1994-03-28 角柱型枠用折りたたみ式支保工 Withdrawn JPH07269112A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013245435A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Hideyuki Abe コンクリート型枠の支持方法
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CN115110759A (zh) * 2022-06-23 2022-09-27 中国建筑第二工程局有限公司 一种混凝土矩形柱的固紧系统及混凝土柱的施工方法

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