JPH07268913A - サーモスタット付き湯水混合水栓 - Google Patents

サーモスタット付き湯水混合水栓

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JPH07268913A
JPH07268913A JP9543294A JP9543294A JPH07268913A JP H07268913 A JPH07268913 A JP H07268913A JP 9543294 A JP9543294 A JP 9543294A JP 9543294 A JP9543294 A JP 9543294A JP H07268913 A JPH07268913 A JP H07268913A
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JP
Japan
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hot water
water
faucet
faucet body
cartridge
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JP9543294A
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English (en)
Inventor
Kazunori Fukuchi
一徳 福地
Kentaro Masuoka
兼太郎 増岡
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度調節機構を弁機構とは別個に独立して取
り出せるメンテナンス性に優れたサーモスタット付き湯
水混合水栓を提供する。 【構成】 一方の端部側に温度調節ハンドル4と流量制
御ハンドル5とが同心回転可能に取着された湯水混合水
栓の水栓本体6内へ下端開口部6cから着脱可能にサー
モカートリッジ70を装着する。サーモカートリッジ7
0は、感温素子16と流路の開閉制御及び湯水の混合比
率調節をするスプール54とを、カートリッジケース7
0a内へ一体的に組み込むと共に、カートリッジケース
70aの一端部に栓体22を取着して成る。栓体22の
連結突起22aは水栓本体6の蓋3を貫通し、突出部分
に抜止め部材としてEリング42が装着されている。蓋
3を取り外すことで、サーモカートリッジ70を水栓本
体6から抜き出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーモスタット付き湯
水混合水栓に関し、本体に内蔵されたサーモスタットの
取り出しを容易にして、メンテナンス性を向上させるこ
とを目的とする。
【0002】
【従来の技術】サーモスタット付き湯水混合水栓(以
下、単に混合水栓と言う)は、普通、吐出する温水温度
を調節する温度調節ハンドル(以下、温調ハンドルと言
う)と、吐出する温水の流量を制御する流量制御ハンド
ル(以下、流量ハンドルと言う)とを備えている。さら
に、この種の混合水栓にあって、図4に示す如く、温調
ハンドル4と流量ハンドル5の両方を、水栓本体6の上
端側へ同心的に回転するよう取り付けたものがある。こ
のように温調ハンドル4と流量ハンドル5とを同心回転
可能に取り付けた混合水栓2は、吐出温水の温度と流量
とを片手で操作出来るという利点を有するため、片手で
の流量及び水温の調節が必要とされるハンドシャワー付
き洗面器などに適用される。
【0003】前記混合水栓2の内部構造を説明すると次
のとおりである。水栓本体6はほぼ筒状であって、図示
の例では、外周面に下から順に湯流入部7,水流入部
8,温水流出部9が設けられ、内部に弁ユニットケース
10が装着され、下端開口には蓋3が取り付けられてい
る。
【0004】上記弁ユニットケース10は、水栓本体6
へ前記蓋3及び図示しない箇所により回り止め固定さ
れ、これらの固定を解除すると着脱自在となる。弁ユニ
ットケース10は、弁体の移動により流路の開閉及び湯
水の流量を制御する弁機構と、感温素子16を主体とす
るサーモスタット機能により湯水の混合比を調節する温
度調節機構の2つの機構を内蔵するものであって、前者
の弁機構は流量ハンドル5で操作され、後者の温度調節
機構は温調ハンドル4で操作される。また、弁ユニット
ケース10における水栓本体6の前記湯流入部7,水流
入部8,温水流出部9に対応する位置には、それぞれ湯
ポート11,水ポート12,温水ポート13が形成され
ている。
【0005】弁ユニットケース10の上部領域には、ハ
ウジング15が軸回りに回転可能に内嵌され、中央領域
には感温素子16を収納するケーシング17が上記ハウ
ジング15と一部重なりあうようにして内装され、下部
領域には湯水の流路の開閉を制御するスプール24が昇
降可能に嵌挿されている。また、弁ユニットケース10
の下端開口部は、栓体22によって閉塞されている。
【0006】前記ハウジング15には、ダブルセレーシ
ョンリング14を介して流量ハンドル5が取着されてお
り、従ってハンジング15は流量ハンドル5で回転操作
される。
【0007】前記ケーシング17は、外周面上部におい
て前記ハウジング15の内周面とネジ嵌合し、下端部に
スプール24に密接する水側シート21が嵌着されてい
る。また、内周面上部においてスクリュー18がネジ嵌
合により装着されており、該スクリュー18に温調ハン
ドル4に連結したスピンドル20がスプライン結合され
ている。
【0008】環境温度に応じて軸方向に伸縮する感温素
子16は、ケーシング17内において、その上端部がス
クリュー18に設けたカウンタースプリング19により
キャップ部材41を介して弾性的に支持され、下端部は
スプール24に嵌合接続されている。さらにケーシング
17の側壁には、弁ユニットケース10の温水ポート1
3に運通する温水流出口17aが形成されている。なお
40は、弁ユニットケース10の温水ポート13を通し
てケーシング17に螺着した抜け止め及び回り止め用の
ビスである。
【0009】前記スプール24は、下端の湯流入口26
aと上方のケーシング17内部に臨む湯流出口26bと
を連通する湯通路26を有しており、側面に水側シート
21及び湯側シート23に密接する閉止部24a,24
bが上下に形成されている。なお、湯側シート23は栓
体22によって弁ユニットケース10内に装着され、ス
プール24と栓体22との間には、スプール24を上方
へ付勢するリターンスプリング25が配設されている。
【0010】図中28,29,30はいずれもOリング
であり、それらによって水栓本体6の内部は、湯,水又
は温水に接する通水領域Aと、湯水と接することのない
非通水領域Bとに区画されている。弁ユニットケース1
0に内蔵される温度調節機構は通水領域Aに臨み、弁機
構は非通水領域Bに属すると言うことができる。
【0011】かかる構成を有する混合水栓2において温
水を吐出させるには、流量ハンドル5を開方向へ回転さ
せて、ダブルセレーションリング14を介しハウジング
15を回転させる。これにより、ハウジング15とネジ
嵌合関係にあるケーシング17が上方へ移動し、スプー
ル24がリターンスプリング25の付勢力によって上昇
すると同時に閉止部24bが湯側シート23からが離
れ、水栓本体6の湯流入部7から、弁ユニットケース1
0の湯ポート11及びスプール24内の湯通路26を経
由して、ケーシング17内の感温素子16に到る流路が
開通する。その結果、感温素子16が湯の流入に基づく
温度上昇を感知して伸長することによりスプール24が
下方へ押し下げられるため、閉止部24aが水側シート
21から離隔して水の流入を開始させると同時に、閉止
部24bが湯側シート23に接近して湯の流入量を制限
する。このようにして、設定値を目標にケーシング17
内における湯と水との混合比率を調節することにより得
られた所定温度の温水は、ケーシング17の温水流出口
17a及び弁ユニットケース10の温水ポート13を経
て、水栓本体6の温水流出部9から外部のシャワーヘッ
ド等の吐出器具へ送給される。
【0012】温水の吐出を停止するには、流量ハンドル
5を上記とは逆方向に回転させ、ダブルセレーションリ
ング14を介してハウジング15を逆に回転させること
によりケーシング17を下降させ、スプール24の閉止
部24a,24bそれぞれを水側シート21及び湯側シ
ートそれぞれへ水密的に圧着させればよい。
【0013】次に、温水温度の設定値を増減する場合
は、温調ハンドル4を回転させる。すると、スクリュー
18がスピンドル20を介してケーシング17内で回転
し、ネジ嵌合関係にあるケーシング17に対して上昇又
は下降する。これにより、水側シート21及び湯側シー
ト23とスプール24の各閉止部24a,24bそれぞ
れとの間の開口面積が増減され、その結果、ケーシング
17内へ流入する湯と水との混合比率が変わることにな
り、吐出する温水温度が所望の値に調節される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の混合水栓2
は、流量ハンドル5によって制御される弁機構と温調ハ
ンドル4によって操作される感温素子16を主部とする
温度調節機構とが弁ユニットケース10内に組み込まれ
ており、該弁ユニットケース10は水栓本体6の上端側
から内部へ挿入して固定されるように構成されている。
このため、弁機構と温度調節機構とのいずれか一方だけ
にメンテナンスの必要性が生じた場合でも、弁ユニット
ケース10全体を水栓本体6から取り出さねばならなか
った。しかるに、弁機構と温度調節機構の双方が同時に
メンテナンスを必要とすることはまれであるから、いず
れか一方のみのメンテナンスで足りるにもかかわらず、
従来は、弁ユニットケース全体を水栓本体6から取り出
さねばならないという不具合を有しており、作業上の負
担が大きかった。また一方が正常な機構であっても、こ
れが取り出されることにより、不調をきたすおそれもあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の混
合水栓の欠点に鑑み、水栓本体から温度調節機構を、弁
機構とは別個に独立して取り出せるように構成したもの
である。本発明の特徴とするところは、水栓本体の一方
の端部側に温度調節ハンドルと流量制御ハンドルとが同
心回転可能に取着された湯水混合水栓において、環境温
度に応じて伸縮する感温素子と湯の流路及び水の流路の
開閉を制御すると共に前記感温素子の伸縮量に応じて湯
と水との混合比率を調節するスプールとをカートリッジ
ケース内へ一体的に組み込むと共に当該カートリッジケ
ースの一端部に栓体を取着して成るサーモカートリッジ
が水栓本体内に着脱可能に装着され、当該サーモカート
リッジの前記栓体に連結突起が突設され、該連結突起
は、水栓本体における前記ハンドルとは反対側の端部開
口を閉塞する蓋を貫通して水栓本体外部へ突出すると共
に、この突出部分に抜止め部材が装着されていることで
ある。
【0016】
【作用】本発明に係るサーモスタット付き湯水混合水栓
(以下、「本発明混合水栓」と言う)は、感温素子とス
プールとをカートリッジケース内へ一体的に組み込んで
サーモカートリッジと成し、これを水栓本体内へ着脱可
能に装着する構成を採用したことにより、温調ハンドル
によって操作される温度調節機構を、流量ハンドルによ
って制御される弁機構部とは別個独立に水栓本体から取
り出すことができる。しかも、サーモカートリッジの一
端部に取着した栓体に連結突起を形成し、この連結突起
を水栓本体の端部開口を閉塞する蓋を貫通させ、突出部
分に抜止め部材を装着したので、蓋を水栓本体から取り
外すことによってサーモカートリッジを水栓本体から抜
き出すことが可能である。
【0017】
【実施例】本発明混合水栓の一実施例を図1に示す。な
お同図において、従来例を示す図2で用いたのと同じ番
号は、共通又は同等の部材を示してある。
【0018】図示する本発明混合水栓1における水栓本
体6は、ほぼ筒状であって、下から順に湯流入部7,水
流入部8,温水流出部9が設けられている点は従来と同
様であるが、温調ハンドル4及び流量ハンドル5が取り
付けられる上半部6aと、湯水の流入部7,8及び温水
流出部9を有する下半部6bとに分割され、両者を螺合
して一体化する構成を採用してある。
【0019】水栓本体6の内部には、その上方領域にハ
ウジング55が軸回りに回転可能に内嵌され、中央領域
には上記ハウジング55と一部重なりあうようにしてケ
ーシング66が内装され、下部領域には後述するサーモ
カートリッジ70が上記ケーシング66内へ一部挿入し
た状態で装着されている。また、水栓本体6の下端開口
部は、蓋3によって閉塞されている。
【0020】前記ハウジング15は、ダブルセレーショ
ンリング14を介して、流量ハンドル5と接続され、そ
の内周面において、前記ケーシング66の外周面上部と
ネジ嵌合している。
【0021】前記ケーシング66は、外周面のほぼ中央
部において水栓本体6内面にセレーション結合66aさ
れ、昇降移動は可能であるが回転不能になされている。
また、下端部に温水流出路の開閉を司る弁座シート67
が固着され、上方領域に、温調ハンドル4に連結したス
ピンドル20の一部及びこれの内側へネジ嵌合により接
続したスクリュー18が内装されている。上記スクリュ
ー18は、ケーシング66の内周面とセレーション結合
18aしている。さらにこのスクリュー18には、感温
素子16の上端部をキャップ部材41を介して弾性的に
支持するカウンタースプリング19が配設されている。
【0022】本実施例では、ケーシング66を上部と下
部との2部材を螺合させて構成した。ケーシング66を
分割することにより、下端部へ弁座シート67を焼き付
け固定するに際し、加熱すべき金属部分が短くなるので
熱効率を高めることができる。しかも、上部と下部とで
材質を変えることにより、例えば上部を黄銅又は合成樹
脂製とし下部を青銅製とすることで、防錆性能を確保し
つつコスト低下を見込める。
【0023】また、ケーシング66の下端に固着した弁
座シート67における着座部分に、図示するような環状
溝を形成することにより、弁座シート67と水栓本体6
側の着座面との密着性を向上させることができる。環状
溝は、同心的に複数個形成してもよい。
【0024】サーモカートリッジ70は、ほぼ円筒状の
カートリッジケース70a内に、環境温度に応じて伸縮
する感温素子16と、湯の流路及び水の流路の開閉制御
及び感温素子16の伸縮量に基づく湯と水との混合比率
の調節を行うスプール54とを一体的に組み込むと共
に、当該カートリッジケース70aの一端部にほぼ同じ
直径を有する栓体22を取着して成るものであり、その
全体が、水栓本体6内へ下側の端部開口6cから着脱可
能に装着されている。
【0025】カートリッジケース70aには、水栓本体
6の前記湯流入部7,水流入部8,温水流出部9それぞ
れに対応して、湯ポート71,水ポート72,温水ポー
ト73が形成されている。感温素子16は、その上端寄
りに設けたシール部材74によって、カートリッジケー
ス70a内へ摺動可能に支持され、下端部が前記スプー
ル54に嵌合接続されている。
【0026】前記スプール54は、中央部を貫通する湯
通路54aを有しており、カートリッジケース70aの
湯ポート71及び水ポート72間を移動可能に装着され
ている。また、カートリッジケース70aに取着した栓
体22とスプール54との間にはリターンスプリング2
5が配設され、該リターンスプリング25は、スプール
54を感温素子16に密接させると同時に、感温素子1
6をもスプール54を介して上方へ付勢している。
【0027】前記栓体22には、水栓本体6の下端開口
6cから突出する連結突起22aが設けられており、こ
の連結突起22aは、水栓本体6の下端開口6cを閉塞
する蓋3の中央開口3aを貫通すると共に、外部へ突出
する部分に抜止め部材としてEリング42が嵌着されて
いる。これにより、栓体22は蓋3に対し、回転自在で
はあるが、容易には分離できないように連結される。か
かる構成は、サーモカートリッジ70を、水栓本体6か
ら容易に取り出せるようにすることを目的としている。
すなわち、カートリッジケース70a及び栓体22を水
栓本体6の内径とほぼ同じ直径に設定しておくことによ
り、サーモカートリッジ70を水栓本体6の下端開口6
cからの抜き出すのが容易になり、しかもこの抜出作業
は、水栓本体6に螺合した蓋3を取り外す作業により可
能であるから、必要に応じたメンテナンスを迅速且つ簡
単に実行することができる。
【0028】図中68,69はいずれもOリングであ
り、これらと前記シール部材74とにより、水栓本体6
の内部が、湯,水又は温水に接する通水領域Aと、湯水
と接することのない非通水領域Bとに区画されている。
【0029】図中34,35は、水栓本体6及びケーシ
ング66に形成した貫通孔であり、非通水領域Bと外部
とを連通してある。これら貫通孔34,35は、本発明
混合水栓1に対して出荷前に行われる耐圧試験の際に、
非通水領域B内へ浸入した水を排出除去するためのもの
である。
【0030】図中80は、流量ハンドル5によって回転
操作されるハウジング55と、温調ハンドル4に連結し
たスピンドル20との間に装着した回転防止リングであ
り、その下端がケーシング66の上端部へ凹凸嵌合され
て回転不能になされている。該回転防止リング80は、
前記ハウジング55とスピンドル20との接触を阻ん
で、共廻りを防ぐためのものである。
【0031】かかる構成を有する本発明混合水栓1にお
いて温水を吐出させるには、流量ハンドル5を開方向へ
回転させて、ダブルセレーションリング14を介しハウ
ジング15を回転させ、これにより、ハウジング15と
ネジ嵌合関係にあるケーシング66を上方へ移動させて
弁座シート67を着座位置から上昇させる。スプール5
4はリターンスプリング25によって常に上方へ付勢さ
れているため、カートリッジケース70aの湯ポート7
1は常時開である。従って、水栓本体6の湯流入部7か
ら、湯ポート71及びスプール54内の湯通路54aを
経由し、感温素子16の表面上を通って温水ポート73
に至る流路が開通する。すると、感温素子16が湯の流
入に基づく温度上昇を感知して伸長し、スプール54を
下方へ押し下げるため、水ポート72が開かれて水の流
入が開始すると同時に湯の流入量が制限され、やがて、
温水温度が設定値となるように、カートリッジケース7
0a内における湯と水との混合比率が調節される。こう
して得られた所定温度の温水は、カートリッジケース7
0aの温水ポート73を経て、水栓本体6の温水流出部
9から外部の吐出器具へ送出される。
【0032】温水の吐出を停止するには、流量ハンドル
5を前記とは逆方向に回転させ、ダブルセレーションリ
ング14を介してハウジング15を逆に回転させること
によりケーシング66を下降させ、下端の弁座シート6
7を水栓本体6へ水密的に圧着させればよい。
【0033】本実施例では、サーモカートリッジ70内
で湯水を混合して得られる温水の圧力は、主として感温
素子16及びシール部材74を介してカートリッジケー
ス70aに作用し、温水の流出路を開閉するケーシング
66にはあまり作用することがない。このため、ケーシ
ング66の昇降動作に対する水圧の影響が少なくなるか
ら、ケーシング66を通じた流量ハンドル5の操作性が
向上するという利点が得られる。
【0034】次に、温水温度の設定値を増減する場合
は、温調ハンドル4を回転させる。すると、スピンドル
20の回転により、これとネジ嵌合関係にあるスクリュ
ー18がケーシング66に対して上昇又は下降する。感
温素子16は上下端部がそれぞれカウンタースプリング
19及びリターンスプリング25によって弾性的に支持
されているから、スクリュー18の移動に伴うカウンタ
ースプリング19の上下動により、感温素子16は2つ
のスプリング19,25間の弾性力が均衡する最適位置
へ移動することになる。その結果、水栓本体6内へ流入
する湯と水との混合比率が変わることになり、吐出する
温水温度が所望の値に調節される。
【0035】図2及び図3に、サーモカットリッジの栓
体22の連結突起22aと水栓本体6の蓋3との連結構
造に関する異なる実施例を示す。図2は、栓体22の連
結突起22aにボルト部22bを形成し、このボルト部
22bを蓋3を貫通させ、外部へ突出する部分にワッシ
ャー44を介してナット43を螺合させて締めつけたも
のである。この実施例の場合、ボルト部22bに螺合し
たナット43を分離しない程度に緩めて蓋3を回転可能
な状態とし、蓋3を水栓本体6から取り外すことによ
り、蓋3と一体的にサーモカートリッジを水栓本体6か
ら抜き出すことができる。
【0036】図3の実施例は、栓体22の連結突起22
aに径方向の貫通孔22cを穿設し、蓋3を貫通させて
突出させた連結突起22aの上記貫通孔22cに割りピ
ン45を貫挿して抜止めとしたものである。この実施例
においても、蓋3は、栓体22に対して回転可能である
が容易には分離しないように連結されている。
【0037】その他、本発明を実施するにあたり、細部
の具体的な構成は、実施の態様に応じて適宜変更するこ
とを妨げない。
【0038】
【発明の効果】本発明混合水栓は、温調ハンドルによっ
て操作される温度調節機構を構成するサーモカートリッ
ジを、流量ハンドルによって操作される弁機構とは別個
に独立して水栓本体から取り出せるようにしたものであ
るから、メンテナンス性が向上する。しかも、必要に応
じていずれの機構部分を取り出すかを選択することが可
能であるから、正常な機構部分に余分の処置・操作を施
す必要がなくなり、混合水栓の長寿命化がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明混合水栓の一実施例を示す縦断面側面図
である。
【図2】サーモカートリッジの栓体と水栓本体の蓋との
連結構造の他の実施例を示す要部の縦断面図である。
【図3】サーモカートリッジの栓体と水栓本体の蓋との
連結構造のさらに他の実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図4】従来の混合水栓を示す縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 本発明混合水栓 3 蓋 3a 中央開孔 4 温度調節ハンドル 5 流量制御ハンドル 6 水栓本体 6c 下端開口部 16 感温素子 22 栓体 22 連結突起 42 Eリング 54 スプール 70 サーモカートリッジ 70a カートリッジケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体の一方の端部側に温度調節ハン
    ドルと流量制御ハンドルとが同心回転可能に取着された
    湯水混合水栓において、環境温度に応じて伸縮する感温
    素子と湯の流路及び水の流路の開閉を制御すると共に前
    記感温素子の伸縮量に応じて湯と水との混合比率を調節
    するスプールとをカートリッジケース内へ一体的に組み
    込むと共に当該カートリッジケースの一端部に栓体を取
    着して成るサーモカートリッジが水栓本体内に着脱可能
    に装着され、当該サーモカートリッジの前記栓体に連結
    突起が突設され、該連結突起は、水栓本体における前記
    ハンドルとは反対側の端部開口を閉塞する蓋を貫通して
    水栓本体外部へ突出すると共に、この突出部分に抜止め
    部材が装着されていることを特徴とするサーモスタット
    付き湯水混合水栓。
JP9543294A 1994-03-28 1994-03-28 サーモスタット付き湯水混合水栓 Pending JPH07268913A (ja)

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